JP2537183Y2 - 鋳造機の射出シリンダ - Google Patents

鋳造機の射出シリンダ

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JP2537183Y2
JP2537183Y2 JP1990061121U JP6112190U JP2537183Y2 JP 2537183 Y2 JP2537183 Y2 JP 2537183Y2 JP 1990061121 U JP1990061121 U JP 1990061121U JP 6112190 U JP6112190 U JP 6112190U JP 2537183 Y2 JP2537183 Y2 JP 2537183Y2
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suction port
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鐵之助 門倉
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門倉技研工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、鋳造機の射出シリンダ、詳しくは、ピスト
ン式射出シリンダの改良に関する。
(従来技術とその問題点) ピストン式射出シリンダは、ピストン運動によって、
溶融させた金属である「溶湯」を溶湯槽から一旦シリン
ダ内に取り込んでから、金型へ射出するものである。一
般に、そのシリンダは溶湯槽に漬け込まれた状態に置か
れており、ピストンが押し込まれるシリンダの奥には溶
湯の吐出口が在り、この吐出口に、金型の受口に当接さ
れるノズルへと通ずる管路が連通されている。
又、ピストンが引き戻されるシリンダの口寄りのシリ
ンダ側面には、溶湯槽から溶湯を取り入れる吸入口が空
け放たれたままになっている。
そして、この吸入口は、当然、溶湯の湯面下に在り、吐
出口に通ずるノズルは、湯面上に在る。
従って、今、シリンダに押し込まれているピストンが
後退して、吸入行程に入っても、後退するピストンがシ
リンダの吸入口を通過する迄は、溶湯が吸入されず、シ
リンダ内が次第に負圧になって行き、逆に空気が、ノズ
ルから管路を経てシリンダの吐出口から侵入してしま
う。
ノズルからシリンダ内に空気が存在すると、次の射出
行程の際に、この空気が溶湯と共に金型内に送り込まれ
てしまうため、製品に気泡が混入したり、製品の表面に
ヒケを生じさせたりする。
この空気の侵入を防ぐため、吸入工程に入る際に、ノ
ズル側を何等かの手段で閉鎖させようとすると、シリン
ダ内の負圧度が極端に高まるため、ピストンを後退させ
るのが困難となり、大きな力が必要となる。
かかる問題を解決する手段として、シリンダの奥に弁
機構を備えたものが提案されている。
例えば実開昭62−137652号公報にはキノコ型の弁(公報
第1図の符号15)、特開昭53−140232号公報にはボール
(公報第1図の符号9)等がある。
しかし、これら従来の弁、例えば、実開昭62−137652号
公報のキノコ型の弁では、キノコの茎に当たる部分が吸
入口にたいして比較的自由度をもっているため、溶湯が
吸入される際、溶湯の流入勢に負けて、何かの拍子にキ
ノコの茎に当たる部分が吸入口の通路に斜めに横たわっ
てしまい、単位時間当たりに予定されている溶湯の吸入
量が不足したり、吸入終了までに時間を要したりして、
円滑な稼働を妨げるという問題が生じている。
又、特開昭53−140232号公報のボールの弁では、吸入
口の開閉の際にボールが不規則に遊泳してしまうため、
開閉に要する時間が不揃いとなり、これまた円滑な稼働
を妨げるという問題があった。
(問題解決の手段) 本考案は上記目的を達成するため、 溶湯槽に漬け込まれるシリンダと、シリンダの奥側に
開設された吐出口に管路を介して連通され金型の受口に
当接されるノズルとから成る鋳造機の射出シリンダに於
て、 当該射出シリンダの奥には、溶湯を導き入れる吸入口
を当該シリンダの軸方向に比較的長い貫通孔をもって開
設すると共に、該吸入口に、ピストンが後退する際には
吸入口を開き、前進する際には吸入口を閉じる弁機構を
設け、 当該弁機構は、上記貫通孔を貫通する長さをもって挿
入された弁軸と、当該弁軸のシリンダの内部側端に設け
られたコマ型の弁部と、弁軸の吸入口の外部側端に設け
られたストッパ部とで構成され、 更に、当該ストッパ部は、弁部がピストンの後退によ
って吸引されると、吸入口の口縁部にストッパ部の縁が
当たり弁軸が貫通孔の軸線上に位置するよう形成すると
共に、吸入口へ溶湯が吸引される導入間隙を設けた構成
とした。
(作用) 本発明によれば、弁軸の両端にあるコマ型の弁部とス
トッパ部とによって、弁軸の移動範囲が限定されて、弁
の開閉が円滑となると共に、溶湯が吸入される際、弁軸
が吸入口の軸中心に位置するので、弁軸の回りの吸入口
(貫通孔)の内壁との間隙が均等になり、溶湯の吸入が
円滑に行われる。
(実施例) 以下、本考案を実施の一例を示す図面に基づいて説明
する。
第1図に於て、図中の符号10は溶融された金属で満さ
れた溶湯槽、符号20は溶湯槽に付けられたシリンダ、符
号21はシリンダピストンである。
シリンダ20は、そのシリンダ20の口縁部が溶湯に漬から
ない程度に、シリンダ20が湯面F下に沈められている。
シリンダ20の奥側の側面には、溶湯の吐出口22が開設
されており、この吐出口22には、金型の受口(図示しな
い)に当接されるノズル23へと通ずる管路24が連通され
ている。
図示の通り、ノズル23及びノズル23側の管路24は、金型
との関係から、湯面F上に延在している。
図中のノズル23を取り巻く斜線部分は、ノズル23を加
熱するためのヒータを示しており、このヒータによっ
て、ノズル23部分を流れたり、留まったりする溶湯の凝
固を防いでいる。
又、符号26は金型取付基盤であり、この基盤26にノズル
23が挿入されている。
第1図及び第2図に於て、シリンダ20の奥底には、溶
湯を導き入れる吸入口31が開設されている。
この吸入口31はシリンダ20の軸線方向に穿たれた、比較
的長い貫通孔となっている。
そして、この吸入口31に、ピストン21が後退する際には
吸入口31を開き(吸入行程)、前進する際には吸入口31
を閉じる弁機構30を設けてある。
実施例では、第2図に示すように、吸入口31が、シリ
ンダ20の軸方向に比較的長い貫通孔をもって開設されて
おり、弁機構は、上記貫通孔を貫通する長さをもって挿
入された弁軸32と、当該弁軸32のシリンダ20の内部側端
に設けられたコマ型の弁部33と、弁軸32の吸入口31の外
部側端に設けられたストッパ部34とで構成されている。
上記弁軸32は、吸入口31の径より十分に小さく形成さ
れているため、溶湯は余裕をもって、弁軸32の回りの貫
通孔の内壁との間隙を通過できる。
上記のストッパ部34には、弁部32がピストン21の後退
によって吸引されているとき、ストッパ部34の縁部が、
吸入口31の口縁部35に当るように形成されており、又、
このストッパ部34には、吸入口31へ溶湯が吸引されるよ
う導入間隙36が適当に設けられている。
即ち、本考案のストッパ部34は、弁部30がピストン21
の後退によって吸引されると、吸入口31の口縁部にスト
ッパ部34の縁が当たって、弁軸32が貫通孔の軸線上に位
置するよう形成すると共に、吸入口31へ溶湯が吸引され
る導入間隙を設けた構成としてある。
本考案では、弁機構をかかる構成としてあるので、弁
軸32の両端にあるコマ型の弁部33とストッパ部34とによ
って、弁軸32の移動範囲が限定されて、弁の開閉が円滑
になると共に、溶湯が吸入される際、弁軸32が吸入口31
の軸中心に位置するので、弁軸32の回りの吸入口(貫通
孔)の内壁との間隙が均等になり、溶湯の吸入が円滑に
行われる。
(考案の効果) 本考案によれば、ピストンの前進後退に応じて開閉す
る弁をシリンダの奥に設けているので、稼動前の試射に
より、吐出口からノズルまでの通路に溶湯を充填させて
おけば、稼動中、シリンダ内即ち溶湯内への空気の侵入
を防ぐことができるだけでなく、 弁軸の両端にあるコマ型の弁部とストッパ部とによっ
て、弁軸の移動範囲が限定されて、弁の開閉が円滑とな
ると共に、溶湯が吸入される際、弁軸が吸入口の軸中心
に位置するので、弁軸の回りの吸入口(貫通孔)の内壁
との間隙が均等になり、溶湯の吸入が円滑に行われるの
で、生産性の高い射出シリンダを提供できる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示すもので、 第1図は縦断面図、 第2図はその一部拡大断面図である。 10……溶湯槽、20……シリンダ 21……ピストン、22……吐出口 23……ノズル、24……管路 25……ヒータ部、30……弁機構 31……吸入口、32……弁軸 33……弁部、34……ストッパ部 36……導入間隙、F……湯面

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】溶湯槽に漬け込まれるシリンダと、シリン
    ダの奥側に開設された吐出口に管路を介して連通され金
    型の受口に当接されるノズルとから成る鋳造機の射出シ
    リンダに於て、当該射出シリンダの奥には、溶湯を導き
    入れる吸入口を当該シリンダの軸方向に比較的長い貫通
    孔をもって開設すると共に、該吸入口に、ピストンが後
    退する際には吸入口を開き、前進する際には吸入口を閉
    じる弁機構を設け、 当該弁機構は、上記貫通孔を貫通する長さをもって挿入
    された弁軸と、当該弁軸のシリンダの内部側端に設けら
    れたコマ型の弁部と、弁軸の吸入口の外部側端に設けら
    れたストッパ部とで構成され、 更に、当該ストッパ部は、弁部がピストンの後退によっ
    て吸引されると、吸入口の口縁部にストッパ部の縁が当
    たり弁軸が貫通孔の軸線上に位置するよう形成すると共
    に、吸入口へ溶湯が吸引される導入間隙を設けた構成と
    したことを特徴とする鋳造機の射出シリンダ。
JP1990061121U 1990-06-08 1990-06-08 鋳造機の射出シリンダ Expired - Lifetime JP2537183Y2 (ja)

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JPH0422166U JPH0422166U (ja) 1992-02-24
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS53140232A (en) * 1977-05-13 1978-12-07 Tokai Rika Co Ltd Ingot manufacturing method and apparatus
JPS6125535A (ja) * 1984-07-17 1986-02-04 アロカ株式会社 超音波診断装置

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