JP2537149B2 - アクリル系モノマ―またはそれとビニル系コモノマ―との陰イオン重合方法 - Google Patents

アクリル系モノマ―またはそれとビニル系コモノマ―との陰イオン重合方法

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JP2537149B2 JP62322632A JP32263287A JP2537149B2 JP 2537149 B2 JP2537149 B2 JP 2537149B2 JP 62322632 A JP62322632 A JP 62322632A JP 32263287 A JP32263287 A JP 32263287A JP 2537149 B2 JP2537149 B2 JP 2537149B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、式 R−M (1) (ただし、Mはアルカリ金属およびアルカリ土類金属の
うちから選択された1種の金属を示し、Rは炭素原子を
2〜6個含む直鎖状または枝分かれした1個のアルキル
基または1個のアリール基を示す) を有する開始剤を用いてアクリル系モノマー、および場
合によりそれとビニル系コポリマーとを重合化する方法
に関する。
従来の技術 これまでに、アルキルアクリレートやアルキルメタク
リレート等のアクリル系モノマーまたはメタクリル系モ
ノマーの重合、ならびにこのようなアクリル系モノマー
またはメタクリル系モノマーとビニル系コモノマーの共
重合を、特に、例えば、第二ブチルリチウム、ナフタレ
ンナトリウム、1,4ジソジオ−1,1,4,4−テトラフェニル
ブタン、ジフェニルメチルカリウム、ジフェニルメチル
ナトリウム、1−メチルスチリルリチウム、1,1−ジフ
ェニル−3−メチルペンチルリチウムのような上記式
(1)を有する開始剤あるいは、リチウム第3アルコレ
ートやトリメチルシリル基を含む化合物やその他の種々
の開始剤の存在下で行う方法が知られている。
また、アクリル系モノマーの重合反応および場合によ
り非アクリル系コモノマーとの共重合反応においては、
特に、例えば、フッ素化物、シアン化物または酸のイオ
ン源を含む助触媒または添加剤、あるいはルイス酸から
成る各種添加剤または触媒を用いることも知られてい
る。さらに、ヨーロッパ特許出願A0,185,651号により、
添加剤として無機酸のアルカリ塩またはアルカリ土類塩
を用いることが知られている。
他方、フランス国特許第2,201,304号には、特にアク
リル酸アルキル、メタクリル酸アルキルまたはアクリル
酸シクロアルキル、メタクリル酸アルキル等のビニル系
モノマーの重合について記載されているが、この重合は
陰イオン系開始剤を用いて、有機溶媒を媒体とし、陰イ
オン系開始剤に対し少なくとも同モル量の窒素を含むヘ
テロ大環状錯生成剤の存在下で行う。さらに詳しくは、
この文献にはベンゼンまたはテトラヒドロフラン中で−
78℃および+25℃の温度下で行うメタクリル酸メチルの
重合法が記載されている。前記フランス国特許の追加特
許であるフランス国特許第2,398,079号には、溶媒を用
いずに行う重合方法の1例が記載されている。すなわ
ち、メタクリル酸メチルの場合、重合は−40℃および−
80℃の温度下で行われ、その結果、数平均分子量がそれ
ぞれ150,000および400,000のポリマーが得られる。
発明が解決しようとする問題点 本発明者は、アクリル系モノマーまたはメタクリル系
モノマーの重合、あるいは場合によりそれとビニル系コ
モノマーとの重合を、前記式(1)の開始剤を用いて、
非窒素化大環状錯生成剤(窒素を含まない大環状錯化
剤)から成る少なくとも1種の添加剤の存在下で行うと
有利であることを確認した。
すなわち、前記式R−Mを有する開始剤の他に、非窒
素化大環状錯生成剤を用いることによって、顕著な利点
をもたらすことがを確認した。本発明方法を用いること
により、分子量の分布範囲が狭いポリマーまたはコポリ
マーが得られるので、所望の構造および分子量のポリマ
ーを製造することができる。
問題点を解決するための手段 本発明に従う方法では、非窒素化大環状錯生成剤を使
用することにより、開始剤の反応性を調節することがで
きる。すなわち、上記開始剤の反応性を有利に抑制し、
アクリル系モノマーまたはメタクリル系モノマーのエス
テル基に対してよりもむしろこのモノマーの二重結合に
対して選択的に反応させることができる。
本発明において、添加剤として使用可能な非窒素化大
環状錯生成剤としては、特に大環状の環が少なくとも14
個の炭素原子および酸素原子を含み、該環の各酸素原子
が同じ環の他の酸素原子から2個または3個の炭素原子
によって分離されている大環状ポリエーテルのような環
状ポリエーテル(クラウンエーテルとも呼ばれる)や環
状ポリチオエーテルが挙げられる。尚、このような大環
状ポリエーテルについては、アメリカ合衆国特許A−3,
687,978号にすでに記載されている。
上記環状ポリエーテルおよび環状ポリチオエーテルの
具体例としては、特に、 −1,4,7,10,13,16−ヘキサオキサシクロオクタデカン、 −2,3,11,12−ジベンゾ−1,4,7,10,13,16−ヘキサオキ
サシクオクタデカ−1,11−ジエン、 −2,3,12,13−ジベンゾ−1,4,11,14−テトラオキサシク
ロエイコサ−2,12−ジエン、 −2,3,12,13,22,23−トリベンゾ−1,4,11,14,21,24−ヘ
キサオキサシクロトリアコンタ−2,12,22−チエン、 −2,2,7,7,12,12,17,17−オクタメチル−21,22,23,24−
テトラオキサカテレン、 −2,3−ベンゾ−1,4,7,10,13−ペンタオキサシクロペン
タデカ−2−エン、 −2,3−(4′−t−ブチル)−1,4,7,10,13,16−ヘキ
サオキサシクロオクタデカ−2−エン、 −2,3,9,10−ジベンゾ−1,4,8,11−テトラオキサシクロ
テトラデカ−2,9−ジエン、 −2,3,32,33−ジベンゾ−1,4,7,10,13,16,19,22,25,28,
31,34,37,40,43,46,49,52,55,58エイコサオキサシクロ
ヘキサコンタ−2,32−ジエン、 −2,3,16,17−ジベンゾ−1,4,15,18−テトラオキサシク
ロオクタコサ−2,16−ジエン、 −2,6,13,17−テトラオキサトリシクロ〔16.4.0.
07,12〕ドコサン、 −2,5,8,15,18,21−ヘキサオキサトリシクロ〔20.4.0.0
9,14〕ヘキサコサン、 −2,5,12,15,18−ペンタオキサトリシクロ〔17.4.0.0
6,11〕トリコサン −2,6,13,16,19−ペンタオキサトリシクロ〔18.4.0.0
7,12〕テトラコサン、 −9,10−ベンゾ−2,5,8,11,14,17−ヘキサオキサビシク
ロ〔16.4.0〕−ドコサ−9−エン、 −2,3,9,10−ジベンゾ−1,4,8,11,14,16−ヘキサオキサ
シクロオクタデカ−2,9−ジエン、 −2,3,11,12−ジベンゾ−1,4,7,10,13,16,18−ヘプタオ
キサシクロエイコサ−2,11−ジエン、 −2,3,13,14−ジベンゾ−8−ペンタメチレン−1,4,7,
9,12,15,18−ヘプタオキサシクロエイコサ−2,13−ジエ
ン、 −2,3,13,14−ジベンゾ−1,4,7,9,12,15,18,20−オクタ
オキシクロドコサ−2,13ジエン、 −2,4−(1′,8′−ナフチレン)−1,5,8,11,14−ペン
タオキサシクロヘキサデカ−2−エン、 が挙げられる。
また、アクリル系モノマーとしては、本発明による方
法では、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、
ジアルキ(メタ)アクリルアミド、アクリロニトリル、
メタクリロニトリルならびにこれらの混合物を用いるの
が望ましい。
アクリル系モノマーとしては、 −1〜18個の炭素原子を含むアルキル基、あるいは場
合によっては置換されたアルキル基を有するメタクリル
酸アルキル、さらに具体的にはメタクリル酸メチル、2,
2,2−トリフルオロエチルメタクリレート、メタクリル
酸ブチル、 −3〜8個の炭素原子を含むアルキル基、あるいは場
合によっては置換されたアルキル基を有する第二または
第三アルキルアクリレート、さらに具体的には、アクリ
ル酸イソブチル、アクリル酸第三ブチル、アクリル酸−
2−エチルヘキシルが好ましい。
非アクリル系コポリマーとして、本発明による方法で
は例えば、ブタジエン、イソプレン、スチレン、ビニル
ナフタレン、ビニル−2−ピリジン、ビニル−4−ピリ
ジン、アルファメチルスチレンおよび第三ブチルスチレ
ンのようなビニル系コモノマーを用いるのが望ましい。
本発明に従う方法で用いられる非窒素化大環状錯生成
剤の割合は、開始剤に応じてかなり変えることができ
る。この量は、例えば、開始剤のモル量よりも大幅に超
過してもよいし、開始剤のモル量以下であってもよい。
錯生成剤の割合は開始剤に対して少なくとも約0.5〜5
モル比であるのが望ましい。
本発明に従う方法の変形例によると、重合反応は、さ
らに、アルカリ金属塩またはアルカリ土類金属塩、望ま
しくは、例えばテトラフェニル硼素ナトリウムまたは塩
化リチウムのような金属のハロゲン化物または硼化物の
存在下で行うことができる。この塩は、開始剤に対し約
2モル比まで用いることができる。
本発明に従う方法により、カルボキシル基(COOH)等
の少なくとも1個の官能基で鎖の先端が終るポリマーま
たはコポリマーを製造することができるので、一定シー
ケンスのコポリマーを形成することが可能となる。
本発明に従う方法では、重合または共重合は、水分お
よび酸素のない環境で、望ましくは、ベンゼン、トルエ
ン、テトラヒドロフラン、ジグリム、テトラグリム、オ
ルトテルフェニル、ビフェニル、デカリン、テトラリン
のような芳香族溶媒のうちから選択された少なくとも1
つの溶媒の存在下で行われる。
重合または共重合の温度については、約−78℃〜0℃
の範囲内とする。
本発明に従う方法により、数平均分子量が約10.000〜
300.000の間で、一般的に多分散指数(Indice de polyd
ispersite)が約1.1〜4の間にあるあらゆる範囲の完全
なホモポリマーおよびブロックコポリマーを製造するこ
とができる。このようにして得られる生成物のうち、新
しいポリマーとしては、以下のものが挙げられる。
−2,2,2−トリフルオロエチルポリメタクリレートの
繰返し単位、あるいは場合により2,2,2−トリフルオロ
エチルポリメタクリレート以外のモノマーの繰返し重合
単位を少なくとも1つ含むポリマーであり、これらのポ
リマーは、多分散指数が1.1〜4で、2,2,2−トリフルオ
ロエチルポリメタクリレートの繰返し単位の数平均分子
量が望ましくは約10.000〜300.000の間であることを特
徴とする。このようなポリマーは印刷回路用の感光性ワ
ニス製造に用いることが可能である。このような用途で
用いる場合、ケトンのような不活性溶媒中に上記ポリマ
ーを4〜20重量%の濃度で含む溶液を用意し、次にこの
溶液を基板(例えばシリコンを材料とする)上に塗布し
た後、溶媒を蒸発させて基板上に例えば約0.2〜2ミク
ロンの厚さのポリマー膜を形成する。
−炭素原子3〜10個を含むアルキル基を有する第二ア
ルキルアクリレートの繰返し重合単位、あるいは場合に
よりアクリル酸第二アルキル以外のモノマーの繰返し重
合単位を少なくとも1つ含むポリマーであって、これら
のポリマーは、多分散指数が約1.1〜4で、ポリ第二ア
ルキルアクリレートの繰返し単位の数平均分子量が望ま
しくは約10.000〜100.000の間にあることを特徴とす
る。
本発明に従う方法を以下に示す実施例により説明する
ことにする。尚、本発明はこれに限られるものではな
い。
実施例1 予め乾燥させたフラスコ中に窒素雰囲気下で、ジャン
センシミカ(JANSSEN CHIMICA)社により“ジベンゾ−1
8−クラウン−6"の名称で市販されている2,3,11,12−ジ
ベンゾ−1,4,7,10,13,16,ヘキサオキサシクロオクタデ
カ−1,11−ジエンを0.37g(0.75×10-3モル)導入す
る。
これに、予め乾燥させたテトラヒドロフラン150mlを
添加し、攪拌しながらテトラヒドロフラン中にナフタレ
ンナトリウムを0.2モル溶解した溶液を赤色が現れて定
着するまで一滴ずつ添加する。全体が赤色になったら、
上記ナフタレンナトリウム溶液(1.5×10-3モル)7.5ml
を添加する。この混合物の温度をアセトンとドライアイ
スの混合物を用いて−78℃とし、30分後、−78℃の温度
を維持しながら、テトラヒドロフラン中に0.057モルの
アクリル酸2−エチルヘキシルを含む溶液90mlを添加す
る。尚、この溶液はトリエチルアルミニウム(ベンゼン
中に1モル溶解させた溶液1ml)を用いて予め乾燥さ
せ、蒸留させたものである。5時間後にメタノール5ml
を添加させることにより、反応を停止させた後、溶媒を
除去する。これにより、76%の収率でポリアクリル酸2
−エチルヘキシルが得られた。
また、透過ゲルクロマトグラフィーによるポリマー分
析で次のような結果が得られた。
Mn(数平均分子量):10,800 Mw/Mn(多分散指数):1.7 尚、本実施例において、テトラヒドロフランはナトリ
ウム/ベンゾフェノン上で予め乾燥させてあり、以下に
示す他の実施例も同様である。
実施例2 予め乾燥させたフラスコ中に、窒素雰囲気下で、0.25
2g(0.0007モル)の“ジベンゾ−18−クラウン−6"なら
びに29mgの塩化リチウム(0.0007モル)を導入する。こ
れに、予め乾燥させたテトラヒドロフラン150mlを添加
し、テトラヒドロフラン中にナフタレンナトリウムを0.
2モル溶解した溶液を赤色が現れてこの色が定着するま
で一滴ずつ添加する。全体が赤色になった後、前記ナフ
タレンナトリウム溶液3.75ml(0.00075モル)を添加す
る。
この混合物をアセトンとドライアイスの混合物を用い
て−78℃の温度にし、30分後アクリル酸2−エチルヘキ
シル5g(0.028モル)を含有するテトラヒドロフラン溶
液を添加する。尚、この溶液はトリエチルアルミニウム
を用いて予め乾燥させ、蒸留させたものである。
−78℃の温度を3時間維持した後、その間赤色は定着
したままであるが、温度を−20℃まで上げ、これを20時
間維持する(黄色が現れる)。その後、5mlのメタノー
ルを添加することにより反応を停止させ、溶媒を除去す
る。これにより、4.9gのポリマー(収率は98%)が得ら
れた。
透過ゲルクロマトグラフィーによるポリマーの分析
で、次のような結果が得られた。
Mn=19,500 Mw/Mn=2.1 実施例3 予め乾燥させたフラスコ中に、窒素雰囲気下で0.277g
(0.0008モル)の“ジベンゾ−18−クラウン−6"を導入
する。
これに、予め乾燥させたテトラヒドロフラン150mlを
添加し、テトラヒドロフラン中にナフタレンナトリウム
を0.2モル溶解させた溶液を赤色が現れて定着するまで
1滴ずつ添加する。全体が赤色になった後に、上記ナフ
タレンナトリウム溶液4ml(0.0008モル)を添加する。
この混合物をアセトンとドライアイスの混合物を用いて
−78℃の温度とし、30分後に−78℃の温度は維持しなが
らテトラヒドロフラン中に2,2,2−トリフルオロエチル
メタクリレートを0.046モル含有する溶液90mlを添加す
る。尚、この溶液は予めトリエチルアルミニウム(ベン
ゼン中に1モル含む溶液1ml)で乾燥させ、蒸留させた
ものである。
4時間後、5mlのメタノールを添加することにより反
応を停止させ、溶媒を除去する。その結果、7gのポリマ
ー(収率100%)が得られた。
透過ゲルクロマトグラフィーによるポリマーの分析で
次のような結果が得られた。
Mn:26,000 Mw/Mn:1.23 実施例4 実施例3の操作を繰り返すが、“ジベンゾ−18−クラ
ウン−6"をフラスコ中に導入する前に、29mgの塩化リチ
ウム(0.0007モル)を導入する。4時間の反応の後、7g
のポリ2,2,2−トリフルオロエチルメタクリレート(収
率:100%)が得られた。
透過ゲルクロマトグラフィーによるポリマーの分析で
次のような結果が得られた。
Mn:96,000 Mw/Mn:1.22 実施例5 予め乾燥させたフラスコ中に、窒素雰囲気下で10-3
ルの“ジベンゾ−18−クラウン−6"を導入する。これ
に、予め乾燥させたテトラヒドロフランとジフェニルメ
チルナトリウムを開始剤としたポリメタクリル酸メチル
の活性鎖を添加する(尚、ポリメタル酸メチルはテトラ
ヒドロフラン中に10-3モルの割合で溶解させてある)。
この混合物をアセトンとドライアイスの混合物を用いて
−78℃の温度とし、次に予め乾燥させ且つ蒸留したテト
ラヒドロフラン中にメタクリル酸2,2,2−トリフルオロ
エチルを25g溶解させた溶液を添加する。4時間後、メ
タノールを添加することにより、反応を停止させ、溶媒
を除去する。その結果、100%の収率でメタクリル酸メ
チル/2,2,2−トリフルオロエチルメタクリレートブロッ
クコポリマーが得られた。透過ゲルクロマトグラフィー
によるコポリマーの分析により、次のような結果が得ら
れた。
Mn(全体量):33,000 Mw/wn:1.33 Mn(メタクリル酸メチル繰返し単位):4,500 Mn(2,2,2−トリフルオロエチルメタクリレート繰返し
単位):28,500 実施例6 予め乾燥させたフラスコ中に、窒素雰囲気下で5×10
-3モルの“ジベンゾ−18−クラウン−6"を導入する。こ
れに、予め乾燥させたテトラヒドロフラン1と、テト
ラヒドロフラン中にジフェニルメチルナトリウムを溶解
させたモル溶液1.2×10-3モルを添加する。この混合物
をアセトンとドライアイスの混合物を用いて−78℃の温
度とし、予め乾燥および蒸留させたテトラヒドロフラン
中に2,2,2−トリフルオロエチルメタクリレート150gを
溶解させた溶液を添加する。3時間後、メタノールを添
加することにより反応を停止し、溶媒を除去する。これ
により、90%の収率でポリマーが得られた。
透過ゲルクロマトグラフィーによるポリマー分析で、
次のような結果が得られた。
Mn:185.000 Mw/Mn:1.33 このようなポリマーは印刷回路用感光性ワニスの製造
に適している。
実施例7 予め乾燥させたフラスコ中に、窒素雰囲気下で0.2×1
0-3モルの“ジベンゾ−18−クラウン−6"を導入する。
これに、予め乾燥させたテトラヒドロフラン120mlと、
テトラヒドロン中にナフタレンナトリウムを溶解させた
モル溶液0.2×10-3モルを添加する。この混合物をアセ
トンとドライアイスの混合物を用いて−78℃の温度と
し、予め乾燥および蒸留させたテトラヒドロフランにア
クリル酸イソブチルを5g溶解させた溶液を添加する。4
時間後、メタノールを添加することにより反応を停止さ
せ、溶媒を除去する。その結果、90%の収率でポリアク
リル酸イソブチルが得られた。
透過ゲルクロマトグラフィーによるポリマーの分析に
より、次のような結果が得られた。
Mn:37,000 Mw/Mn:2.0 実施例8 実施例7の操作を繰り返すが、“ジベンゾ−18−クラ
ウン−6"を導入する前に0.4×10-3モルのテトラフェニ
ル硼素ナトリウムをフラスコ中に導入する。4時間の反
応後、100%の収率でポリアクリル酸イソブチルが得ら
れた。
透過ゲルクロマトグラフィーによるポリマー分析によ
り、次のような結果が得られた。
Mn:36,000 Mw/Mn:3.6 実施例9 予め乾燥させたフラスコ中に、窒素雰囲気下で10-3
ルの“ジベンゾ−18−クラウン−6"を導入する。予め乾
燥させたテトラヒドロフラン400mlと、テトラヒドロフ
ラン中にナフタレンナトリウムを溶解させたモル溶液0.
2×10-3モルを添加する。この混合物をアセトンとドラ
イアイスの混合物を用いて−78℃の温度とし、予め乾燥
および蒸留させたテトラヒドロフラン中に5gのアクリル
酸イソブチルを溶解させて溶液を添加する。数時間後、
メタノール添加により反応を停止させ、溶媒を除去す
る。81%の収率でポリアクリル酸イソブチルが得られ
た。
透過ゲルクロマトグラフィーによるポリマーの分析に
より、次のような結果が得られた。
Mn:23,000 Mw/Mn:1.5 実施例10 予め乾燥させたフラスコ中に、窒素雰囲気下で0.2×1
0-3モルの塩化リチウムと0.4×10-3モルの“ジベンゾ−
18−クラウン−6"を導入する。予め乾燥させたテトラヒ
ドロフラン100mlと、テトラヒドロフラン中にナフタレ
ンナトリウムを溶解させたモル溶液0.2×10-3モルを添
加する。この混合物をアセトンとドライアイスを用いて
−78℃の温度とし、予め乾燥および蒸留させたテトラヒ
ドロフラン中に5gのメタクリロニトリルを溶解させて溶
液を添加する。1時間後、メタノールの添加により反応
を停止させ、溶媒を除去する。この結果、62%の収率で
ポリマーが得られた。
フロントページの続き (72)発明者 ロベール ジェローム ベルギー国 4040 ティルフ リュ デ ソルビエ 6 (72)発明者 ロジェ フェイ ベルギー国 4121 ヌプル ヌヴィル ルゥト デュ コンドロ 144

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式(I): R−M (I) (ここで、 Mはアルカリ金属およびアルカリ土類金属の中から選択
    される1種の金属を表し、 Rは2〜6個の炭素原子を含む直鎖または枝分れしたア
    ルキル基またはアリール基を表す) で表される開始剤を用いたアクリル系またはメタクリル
    系モノマーの(共)重合方法において、 少なくとも1種の非窒素化大環状錯生成剤の存在下で重
    合または共重合を行うことを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】アクリル系またはメタクリル系モノマーが
    3〜8個の炭素原子を含むアルキル基を有する第二アル
    キルアクリレートまたは第三アルキルアクリレートであ
    る特許請求の範囲第1項に記載の方法。
  3. 【請求項3】アクリル系またはメタクリル系モノマーが
    置換されていてもよい炭素数が1〜18のアルキル基を有
    するメタクリル酸アルキルである特許請求の範囲第2項
    に記載の方法。
  4. 【請求項4】モノマーがアクリル酸イソブチルである特
    許請求の範囲第2項に記載の方法。
  5. 【請求項5】モノマーが2,2,2−トリフルオロエチルメ
    タクリレートである特許請求の範囲第3項に記載の方
    法。
  6. 【請求項6】アクリル系またはメタクリル系モノマーを
    ビニル系モノマーと共重合する特許請求の範囲第1項〜
    第5項のいずれか一項に記載の方法。
  7. 【請求項7】ビニル系モノマーがブタジエン、イソプレ
    ン、スチレン、ビニルナフタレン、ビニル−2−ピリジ
    ン、ビニル−4−ピリジン、アルファメチルスチレン、
    第三ブチルスチレンからなる群の中から選択される特許
    請求の範囲第6項に記載の方法。
  8. 【請求項8】重合を−78℃〜0℃の温度で行う特許請求
    の範囲第1項〜第7項のいずれか一項に記載の方法。
  9. 【請求項9】得られたポリマー鎖の先端をカルボキシル
    基で官能化させる特許請求の範囲第1項〜第8項のいず
    れか一項に記載の方法。
  10. 【請求項10】重合を少なくとも1種の溶媒の存在下で
    行う特許請求の範囲第1項〜第9項のいずれか一項に記
    載の方法。
  11. 【請求項11】非窒素化大環状錯生成剤が2,3,11,12−
    ジベンゾ−1,4,7,10,13,16−ヘキサオキサシクロオクタ
    デカ−1,11−ジエンである特許請求の範囲第1項〜第10
    項のいずれか一項に記載の方法。
  12. 【請求項12】重合をアルカリ金属塩またはアルカリ土
    類金属塩の存在下で行う特許請求の範囲第1項〜第11項
    のいずれか一項に記載の方法。
  13. 【請求項13】開始剤に対する非窒素化大環状錯生成剤
    のモル比を0.5〜5にする特許請求の範囲第1項〜第12
    項のいずれか一項に記載の方法。
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