JP2536880Y2 - ガスクロマトグラフ用検出器のノズル印加構造 - Google Patents

ガスクロマトグラフ用検出器のノズル印加構造

Info

Publication number
JP2536880Y2
JP2536880Y2 JP5798891U JP5798891U JP2536880Y2 JP 2536880 Y2 JP2536880 Y2 JP 2536880Y2 JP 5798891 U JP5798891 U JP 5798891U JP 5798891 U JP5798891 U JP 5798891U JP 2536880 Y2 JP2536880 Y2 JP 2536880Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nozzle
insulating
mounting body
conductive
gas chromatograph
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP5798891U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH054006U (ja
Inventor
野 光 弘 倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
GL Science Inc
Original Assignee
GL Science Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by GL Science Inc filed Critical GL Science Inc
Priority to JP5798891U priority Critical patent/JP2536880Y2/ja
Publication of JPH054006U publication Critical patent/JPH054006U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2536880Y2 publication Critical patent/JP2536880Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Other Investigation Or Analysis Of Materials By Electrical Means (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はノズル印加方式を採用し
たガスクロマトグラフ用検出器において、ノズルのメン
テナンスを容易に行なえるようにしたガスクロマトグラ
フ用検出器のノズル印加構造に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばガスクロマトグラフ用検出器とし
て多用されているFID(水素炎イオン化検出器)は、
水素炎を生成するノズルと、水素炎によってイオン化さ
れた試料のイオン電流を検出するコレクターとを備え、
それらの一方に高電圧を印加して、ノズルとコレクター
との間に高電界の電子捕獲域を形成している。
【0003】上記検出器は、高電圧の印加方式によっ
て、ノズルに高電圧を印加するノズル印加方式と、実開
平1ー163863号公報のようにコレクターに印加す
るコレクター印加方式とに分かれ、このうち前者の場合
は、例えば図3および図4のように取付ボデーaの下部
を断熱材bの内部に埋設し、該ボデーaの内部にノズル
ボデーcと、ノズルdと一体のノズルチューブeとを一
体的に取付け、ノズルdに高圧の電源端子fを取付けて
いた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】この従来のノズル印加
構造において、例えばノズルにカラムの液相等が付着し
て、これを清浄したり取換える場合には、キャップgを
取り外し、信号ケーブルhと一緒にコレクターiを引上
げ後、電源端子fを取り外してノズルボデーcを緩め、
ノズルチューブeと一緒にノズルdを取り外す必要があ
った。しかしながら、電源端子fの取り外しに際して
は、その電源ケーブルjを断熱材bの中から取り出す必
要があり、この取り出し作業が非常に煩雑で手間が掛か
る、という問題があった。
【0005】本考案はこのような問題を解決し、ノズル
印加方式を採用したガスクロマトグラフ用検出器におい
て、ノズルと高圧電源端子とを分離構成し、ノズルを簡
単に取り外せるようにして、ノズルのメンテナンスを容
易に行なえるようにしたガスクロマトグラフ用検出器の
ノズル印加構造を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このため、本考案のガス
クロマトグラフ用検出器のノズル印加構造は、炎を生成
可能なノズルと、信号電流を検出可能なコレクターとを
取付ボデーの内部に対向配置し、上記ノズルを取付ボデ
ーから絶縁して高電圧を印加し、ノズルとコレクターと
の間に高電界を形成するガスクロマトグラフ用検出器の
ノズル印加構造において、取付ボデーの内部に内外部を
導電部と絶縁部とで構成した絶縁ブロックを配設し、該
ブロック内部の導電部を外部の絶縁部を介して取付ボデ
ーと絶縁し、該導電部に高圧電源端子を接続するととも
に、該導電部に高圧電源端子と分離してノズルを着脱可
能に取り付けることで、ノズルを簡単に取り外せ、ノズ
ルのメンテナンスを容易に行なえるようにしたことを特
徴としている。
【0007】
【実施例】以下、本考案をFIDに適用した図示実施例
につき説明すると、図1および図2において1は、保持
板2を介して検出器筐体3に取り付けられた中空筒状の
取付ボデーで、その下部周面にヒーターブロック4が装
着され、これを支持板5とナット6を介して固定してい
る。
【0008】取付ボデー1の内側下部には、燃焼室7に
連通する混合気室8が設けられ、該室8内にカラム(図
示略)の送出端が接続され、その直上に水素導管9が開
口されている。
【0009】燃焼室7の底部には絶縁ブロック10が固
定され、該ブロック10は内外二重構造に構成されてい
て、その外部をセラミックス等の絶縁部材からなる絶縁
部11で区画し、この内側にステンレス等の導電部材か
らなる導電部12を固定している。
【0010】導電部12の上面には凹孔13が形成さ
れ、該孔13の直下に導電部材からなるノズル14が適
宜手段で取り付けられている。この場合、実施例では、
ノズル14の取付手段として、ノズル14の下部周面に
ネジ部14aを設け、これを凹孔13の直下に形成した
ネジ部15にねじ込んでおり、またノズル14は略六角
柱状に形成されている。
【0011】導電部12の内部には、高圧の電源端子1
6が適宜手段で側方から接続され、該端子16の配線域
となる絶縁部11と、取付ボデー1とヒーターブロック
4の内部に亙って、セラミックス等の絶縁部材からなる
絶縁チューブ17を配管している。
【0012】燃焼室7の上部には空気導管18が開口さ
れ、該室7の上方に形成したコレクター保持室19の底
部に、セラミックス等の絶縁部材からなる絶縁リング2
0が収容され、該リング20の係止段部20aに、導電
部材からなる導電リング21が収容されている。
【0013】導電リング21の内部には、エレクトロメ
ータアンプ(図示略)に導通するシグナルピン22が着
脱可能に接続され、また導電リング21の上面には、張
出片23aを介して導電部材からなるコレクター23が
係止され、該張出片23a上にセラミックス等の絶縁部
材からなる絶縁リング24が収容されている。
【0014】絶縁リング24の上面には、スペーサ2
5,26を介してキャップ27が収容され、該キャップ
27が取付ボデー1のネジ部28にねじ込んだ連結リン
グ29を介して、固定されている。
【0015】
【作用】このように構成したガスクロマトグラフ用検出
器のノズル印加構造は、絶縁ブロック10の製作に当た
って、先ず絶縁部11と導電部12とを所定の絶縁部材
または導電部材で所定形状に加工する。次にこれらの固
定手段として、例えば絶縁部11の内外面に所定の金属
層を形成し、この後これらの金属層を例えばニッケルメ
ッキして、上記金属層の溶着作用を介し、絶縁部11と
その内部に収容した導電部12とを一体的に固定し、絶
縁ブロック10を製作する。
【0016】一方、導電部12の外面と燃焼室7の底部
の定位置とをニッケルメッキし、ろう付け等の溶着作用
を介して、上記底部とその内部に収容した絶縁部11
と、絶縁部11の内部に収容した導電部12とを一体的
に固定し、取付ボデー1の内部に絶縁ブロック10を不
動に組み付ける。
【0017】一方、導電部12と絶縁部11の対応位置
にネジ孔と通孔を形成して置き、該通孔に相対する取付
ボデー1とヒーターブロック4の各対応位置にも、上記
通孔と同径の透孔を形成して置いて、絶縁ブロック10
の組み付け後、前記透孔と通孔に絶縁チューブ17を介
して電源端子16を挿入し、該端子16の端部をノズル
ホルダ12にねじ込む等して接続する。
【0018】絶縁ブロック10の組み付け後、導電部1
2のネジ部15にノズル14をねじ込み、更にコレクタ
ー保持室19の底部に絶縁リング20を収容し、該リン
グ20の係止部20aに導電リング21を収容する。
【0019】そして、導電リング21にシグナルピン2
2を取り付け、一方、上記リング21の上面に張出片2
3aを介して、コレクター23を掛け止め、張出片23
a上に絶縁リング24を収容して、該リング24上にス
ペーサ25,26を重合するこの後、スペーサ26上に
キャップ27の脚部を収容し、これを取付ボデー1のネ
ジ部28にねじ込んだ連結リング29で固定する。
【0020】こうして組み付けたノズル印加構造は、検
出作動時には燃焼室7内に空気導管18から空気が供給
され、また混合気室8内にはカラムからキャリヤーガス
と試料が流出し、水素導管9からは水素が流出して、こ
れらの混合気が上方へ移動してノズル14から噴出し、
その噴口部周辺に水素炎を生成する。
【0021】このような検出作動時には、電源端子16
に高圧の負電圧が印加され、コレクター23が正電位に
置かれる。すなわち、上記負電圧は電源端子16を介し
て、端子16を接続した導電部12に給電され、該導電
部12に取付けたノズル14に印加される。この場合、
導電部12とノズル14は、絶縁ブロック10の絶縁壁
11を介して取付ボデー1から絶縁され、また電源端子
16は絶縁チューブ17を介して、取付ボデー1および
ヒーターブロック4から絶縁される。
【0022】また、コレクター23は張出片23aを介
して、導電リング21とシグナルピン22に導通し、検
出したイオン電流をエレクトロメータアンプへ入力する
一方、絶縁リング20,24を介して取付ボデー1から
絶縁されている。
【0023】このような検出作動に伴なって、カラムの
液相や試料の燃焼時のススがノズル14に付着し、それ
らの燃焼等によってノイズが混入し分析精度が次第に低
下するため、ノズル14を適時清浄する必要がある。
【0024】ノズル14の清浄に際しては、これを取付
ボデー1から取り出す必要があり、その場合の手順を図
2で示している。すなわち、連結リング29を緩めて取
付ボデー1から取り外すと、以下の構成部品は単に重合
関係にあるため、キャップ27、スペーサ26、スペー
サ25、絶縁リング24、コレクター23、シグナルピ
ン22を取り外し後の導電リング21、絶縁リング20
の順に、これらを取付ボデー1の上方から容易に取り出
せる。
【0025】こうして、これらの部品を取り出すと、取
付ボデー1の内部はノズル14を除いて、コレクター保
持室19と燃焼室7の上方が開放される。したがって、
例えばボックスレンチ等の適宜な工具を用意し、これを
取付ボデー1の上方から燃焼室7内に挿入してノズル1
4に嵌合し、これを回動操作してノズル14を緩める。
次に例えばピンセット等の適宜な工具を用意し、これで
ノズル14を挟んで取付ボデー1から取り出せばよい。
【0026】このように本考案では、ノズル14とこれ
を印加する電源端子16を分離して構成し、ノズル14
の取り外しに際して、電源端子16の取り外しを要せ
ず、所定の部品を順に取り外すことで達成できるから、
この種の作業を容易かつ迅速に行なえ、ノズル14のメ
ンテナンスが至便になる。
【0027】一方、ノズル14を清浄後、これを組み付
ける場合は、ノズル14をネジ部15にねじ込み、これ
をボックスレンチ等の適宜な工具で締め付け後、絶縁リ
ング20等の部品を前述と逆の順序で組み込み、最後に
連結リング29をネジ部28にねじ込めばよい。
【0028】なお、本考案はFIDに限らず、炎を生成
するノズルと信号電流を検出するコレクターとを相対し
て配置し、上記ノズルに電圧を印加する形式の他の検出
器、例えばTID(熱イオン検出器)に適用することも
可能である。
【0029】
【考案の効果】本考案のガスクロマトグラフ用検出器の
ノズル印加構造は以上のように、取付ボデーの内部に内
外部を導電部と絶縁部とで構成した絶縁ブロックを配設
し、該ブロック内部の導電部を外部の絶縁部を介して取
付ボデーと絶縁し、該導電部に高圧電源端子を接続する
とともに、該導電部に高圧電源端子と分離してノズルを
着脱可能に取り付けたから、従来のようにノズルに高圧
電源端子を直接取り付けるものに比べて、ノズルを容易
かつ迅速に取り外すことができ、ノズルの清浄等のメン
テナンスに至便な効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す断面図である。
【図2】本考案の要部を分解して示す断面図で、ノズル
の取り外し順に示している。
【図3】従来例を示す断面図である。
【図4】上記従来例の要部を拡大して示す横断面図であ
る。
【符号の説明】
1 取付ボデー 10 絶縁ブロック 11 絶縁部 12 導電部 14 ノズル 16 高圧電源端子 23 コレクター

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炎を生成可能なノズルと、信号電流を検
    出可能なコレクターとを取付ボデーの内部に対向配置
    し、上記ノズルを取付ボデーから絶縁して高電圧を印加
    し、ノズルとコレクターとの間に高電界を形成するガス
    クロマトグラフ用検出器のノズル印加構造において、取
    付ボデーの内部に内外部を導電部と絶縁部とで構成した
    絶縁ブロックを配設し、該ブロック内部の導電部を外部
    の絶縁部を介して取付ボデーと絶縁し、該導電部に高圧
    電源端子を接続するとともに、該導電部に高圧電源端子
    と分離してノズルを着脱可能に取り付けたことを特徴と
    するガスクロマトグラフ用検出器のノズル印加構造。
JP5798891U 1991-06-28 1991-06-28 ガスクロマトグラフ用検出器のノズル印加構造 Expired - Fee Related JP2536880Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5798891U JP2536880Y2 (ja) 1991-06-28 1991-06-28 ガスクロマトグラフ用検出器のノズル印加構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5798891U JP2536880Y2 (ja) 1991-06-28 1991-06-28 ガスクロマトグラフ用検出器のノズル印加構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH054006U JPH054006U (ja) 1993-01-22
JP2536880Y2 true JP2536880Y2 (ja) 1997-05-28

Family

ID=13071394

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5798891U Expired - Fee Related JP2536880Y2 (ja) 1991-06-28 1991-06-28 ガスクロマトグラフ用検出器のノズル印加構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2536880Y2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015037123A1 (ja) * 2013-09-13 2015-03-19 株式会社島津製作所 着脱機構、試料気化ユニット、水素炎イオン化検出器及びガスクロマトグラフ
EP3260857B1 (en) 2015-02-16 2023-03-29 Shimadzu Corporation Sample vaporization unit and gas chromatograph

Also Published As

Publication number Publication date
JPH054006U (ja) 1993-01-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3648915B2 (ja) ガスクロマトグラフ質量分析装置
JP2536880Y2 (ja) ガスクロマトグラフ用検出器のノズル印加構造
JPH03150460A (ja) 放電イオン化検知器
FR2556168A1 (fr) Chalumeau a arc de plasma convertible, du type pouvant etre transforme sur son lieu d'utilisation
US4609454A (en) Oxygen measuring sensor
JP4704192B2 (ja) イオン化装置の電極針ユニットおよびイオン化装置
JP2006000927A (ja) 溶接トーチ用ノズル組立体
CN211553889U (zh) 一种氢火焰离子化检测器
CN210863650U (zh) 一种电子俘获检测器以及气相装置
JP3524127B2 (ja) 抵抗溶接装置および電極チップの取付け方法
JPH0542611Y2 (ja)
JP2549952Y2 (ja) 非消耗電極式アーク溶接用の溶接トーチ
JP2564594B2 (ja) トーチ
JP2000206091A (ja) 水素炎イオン化検出器
JPH08294779A (ja) プラズマトーチのノズル
US20170254786A1 (en) Thermal stress resistant micro-plasma emission detector unit
GB2042253A (en) An electron-capture detector for analysis of substances in gaseous current
WO1998034441A1 (fr) Torche a plasma
JP3376728B2 (ja) 発光分光分析装置
JP2008128886A (ja) 質量分析計
JP2555349B2 (ja) セラミツク製オゾン発生管用水冷式発生器
JPS5932927Y2 (ja) ガスクロマトグラフ用検出器
JPH0391959U (ja)
JP2019012038A (ja) 試料導入部品及び試料導入方法
JPS6326762Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19970114

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees