JP2536696Y2 - 内燃機関用タペット - Google Patents

内燃機関用タペット

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JP2536696Y2
JP2536696Y2 JP3775092U JP3775092U JP2536696Y2 JP 2536696 Y2 JP2536696 Y2 JP 2536696Y2 JP 3775092 U JP3775092 U JP 3775092U JP 3775092 U JP3775092 U JP 3775092U JP 2536696 Y2 JP2536696 Y2 JP 2536696Y2
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JP
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shim
tappet
recess
internal combustion
notch
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聡 福岡
辰雄 神崎
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Fuji Oozx Inc
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Fuji Oozx Inc
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、内燃機関における直動
型の動弁機構に用いられるタペットに関する。
【0002】
【従来の技術】図3は、DOHC式エンジンに多用され
ている直動型の動弁機構を略示するもので、エンジンバ
ルブ(01)は、1対のコッタ(02)(02)、スプリングリテー
ナ(03)、バルブクリアランス(04)等によりシリンダヘッ
ド(05)に組付けられている。
【0003】エンジンバルブ(01)の上端部には、上面が
閉塞された円筒形のタペット(06)が、その円形をなす上
壁(07)の内底面をエンジンバルブ(01)のステム端と当接
させるようにして上方より嵌挿されている。
【0004】上壁(07)の上部に連設された環状の側壁(0
8)の内方には、円皿状の凹所(09)が形成され、この凹所
(09)には、バルブクリアランス調整用のシム(010)が嵌
合されている。
【0005】エンジンバルブ(01)は、シリンダヘッド(0
5)にガイドされたタペット(06)全体が、シム(010)の上
面に当接させた回転カム(011)をもって押動されること
により、開閉させられる。
【0006】このような直動型の動弁機構において、バ
ルブクリアランスの調整を行なう際は、タペット(06)を
適宜の治具により下方に押し下げた状態で、異なる厚さ
のシム(010)と交換することにより行なわれるが、シム
(010)のタペット(06)の上端よりの突出寸法が小さいう
えに、シム(010)と上壁(07)の上面とが潤滑油を介して
密着しているため、その取外しが困難である。
【0007】これを解決するため、従来は、図4に示す
ようなタペットが提案されている。このタペットは、シ
ム(010)の上面適所に、軸線方向を向く小径の通孔(012)
を上下に貫通して穿設し、この通孔(012)に棒状の抜取
り治具を挿入してシム(010)を持ち上げるか、又は圧縮
空気を吹き込んでシム(010)を浮き上がらせるなどし
て、シム(010)を抜き取るようにしたものである。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】しかし、図4に示すタ
ペットにおいては、単にシム(010)に、上壁(07)に対し
て直角な通孔(012)を穿設してあるので、シム(010)と上
壁(07)とが油膜を介して真空状に密着し、この状態で、
例えば圧縮空気を吹き込んだとしても、シム(010)が浮
上しにくく、容易に抜き取ることができないという問題
点がある。
【0009】さらに、回転カム(011)の回転により、シ
ム(010)が回転させられるので、通孔(012)の開口部に回
転カム(011)の一端が繰返し当接するようになる。その
際開口部周縁に荷重が作用するので、開口部の角部が破
損するという問題点がある。
【0010】この問題を解決するために、シム(010)の
当接領域を限定し、通孔(012)の開口部に回転カム(011)
が当接しないようにすることも考えられるが、このよう
にすると、シムと回転カムとの当接領域が狭小となり、
当接部分の摩耗が著しく早まり、シムの耐久性が劣ると
いう問題点がある。
【0011】本考案は、上記問題点を解消するべくなさ
れたもので、シムをボディの凹所から容易に抜き取るこ
とができ、かつシムと回転カムとの当接領域を拡大しう
るようにした内燃機関用タペットを提供することを目的
とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案は、上面が閉塞された円筒形をなすボディの
上端部に形成された凹所内に、バルブクリアランス調整
用の円板状のシムを着脱可能に嵌合してなる内燃機関用
タペットにおいて、シムの外周面上部より内方に向かっ
て漸次断面幅が拡大するような傾斜面を有し、かつ下方
の開口端が凹所の底面に連通する切欠きを前記シムに設
けたことを特徴としている。
【0013】
【作用】側壁の上方開口部よりエアを吹込むと、エアは
傾斜面に沿って切欠き内に進入し、楔状の空間よりシム
下面と凹所底面との間に容易に侵入し、シムを浮上させ
て、凹所よりシムを簡単に抜き取ることができる。
【0014】シムの外周面に切欠きを形成したので、シ
ムの上面全体に回転カムを当接させることができる。し
たがって、回転カムとの当接により生ずる摩耗を、シム
の上面全体に分散させることができ、シムの耐久性が向
上する。
【0015】
【実施例】次に、本考案の一実施例を、図1及び図2を
参照して説明する。内燃機関に用いられるタペット(1)
は、アルミニウム合金等の軽合金により成形された円筒
形のボディ(2)と、鉄製の円盤状のシム(3)とからな
り、シム(3)は、ボディ(2)の上端部を閉塞する上壁(2
a)の上部に上向きに連設された環状の側壁(2b)により囲
まれた円形の凹所(4)に着脱可能に嵌合されている。
【0016】凹所(4)の底面(4a)の周縁部には、環状溝
(5)が形成されている。(6)は、シム(3)の外周面(3a)
の一部に切欠された切欠きで、側壁(2b)の上端より上位
に位置するシム(3)の外周面(3a)上部より内方に向かっ
て漸次断面幅が拡大するような傾斜面(6a)を有してい
る。
【0017】切欠き(6)の下方の開口端は、凹所(4)の
底面(4a)に連通し、前記傾斜面(6a)と凹所(4)の底面(4
a)とにより楔状の空間が形成されている。上記のよう
に、傾斜面(6a)を有する切欠き(6)をシム(3)の外周面
(3a)に形成したことにより、切欠き(6)における側壁(2
b)の上方に開口する部分より、図1の矢印のようにエア
を吹込むと、エアは傾斜面(6a)に沿って切欠き(6)内に
進入し、楔状の空間より、シム(3)の下面と凹所(4)の
底面(4a)との間に容易に侵入し、シム(3)を浮上させ
て、凹所(4)よりシムを簡単に抜き取ることができる。
【0018】また、切欠き(6)より環状溝(5)に沿って
凹所(4)の底部周縁にまわり込んだエアにより、シム
(3)の浮上が助長される。また、本考案によれば、シム
(3)の外周面(3a)に、従来の通孔に相当する切欠き(6)
を設けたので、シム(3)の上面全体を回転カムに対する
当接面とすることができる。したがって、回転カムとの
当接によって生ずるシム(3)上面の摩耗をシムの上面全
体に分散させることができ、シム(3)の耐久性を向上さ
せることができる。
【0019】
【考案の効果】本考案は下記の効果を奏する。 (a) シムの外周面に、傾斜面を有し、凹所の底面と連
通する切欠きを形成したので、傾斜面と凹所の底面とで
楔形の空間が形成される。切欠き内にエアを吹き込む
と、この楔形の空間の先端からエアをシムの下面と凹所
の底面との間へ容易に侵入させることができるので、エ
アによりシムが浮上させられ、シムを凹所から簡単に抜
き取ることができる。
【0020】(b) シムの外周面に切欠きを設けたの
で、シムの上面に通孔を設ける場合に比べて、回転カム
がシム上面に当接する当接領域をシムの上面全体に拡大
することができる。したがって、回転カムとの接触によ
る摩耗をシムの上面全体に分散させることができ、シム
の耐久性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示すタペットの中央縦断正
面図である。
【図2】同じく分解斜視図である。
【図3】従来のタペットと直動型の動弁機構を略示する
中央縦断正面図である。
【図4】従来のタペットの分割斜視図である。
【符号の説明】
(1)タペット (2)ボディ (2a)上壁 (2b)側壁 (3)シム (3a)外周面 (4)凹所 (4a)底面 (5)環状溝 (6)切欠き (6a)傾斜面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭60−69303(JP,U) 実開 昭62−173510(JP,U) 実開 昭63−140107(JP,U) 実開 平2−31307(JP,U) 実開 平3−51106(JP,U) 実開 昭58−67905(JP,U) 実開 昭58−48905(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面が閉塞された円筒形をなすボディの
    上端部に形成された凹所内に、バルブクリアランス調整
    用の円板状のシムを着脱可能に嵌合してなる内燃機関用
    タペットにおいて、 シムの外周面上部より内方に向かって漸次断面幅が拡大
    するような傾斜面を有し、かつ下方の開口端が凹所の底
    面に連通する切欠きを前記シムに設けたことを特徴とす
    る内燃機関用タペット。
JP3775092U 1992-05-11 1992-05-11 内燃機関用タペット Expired - Lifetime JP2536696Y2 (ja)

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JP3775092U JP2536696Y2 (ja) 1992-05-11 1992-05-11 内燃機関用タペット

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JP3775092U JP2536696Y2 (ja) 1992-05-11 1992-05-11 内燃機関用タペット

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Publication Number Publication Date
JPH0589806U JPH0589806U (ja) 1993-12-07
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ID=12506156

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