JP2536542Y2 - 高速断ヒューズ - Google Patents

高速断ヒューズ

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JP2536542Y2
JP2536542Y2 JP11416291U JP11416291U JP2536542Y2 JP 2536542 Y2 JP2536542 Y2 JP 2536542Y2 JP 11416291 U JP11416291 U JP 11416291U JP 11416291 U JP11416291 U JP 11416291U JP 2536542 Y2 JP2536542 Y2 JP 2536542Y2
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Inventor
紀男 長内
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株式会社アサヒ電機製作所
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は,主として電気,電子機
器回路に用いられる小形ヒューズの内,特に半導体及び
その装置を保護する速断性能を有する定格電流値(0.
1から10アンペアまで)の高速断ヒューズの改良に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来,この種の高速断ヒューズの構造と
しては,図4(a)に示すように,プラスチック製絶縁
板ロの上方両端に一対の金属端子板イを重ねこれを加熱
加圧して絶縁板表面を溶融させて接続し(b)のように
互いに対向させた金属端子板イの先端間にヒューズ線ハ
を半田ヘにて接続した保持板や,(c)のようにプラス
チック製の中央部に穿った透孔を有する絶縁板ロの両端
表裏に金属端子イを接着材で固定するとともに(d)の
ように前記金属端子板イの先端を絶縁板ロの中央部に穿
った透孔にそれぞれ突出しこの間にヒューズ線ハを半田
へにて接続した保持板を図5のように絶縁筒ホ内に挿入
させ,両端より披着させた有底面の中心に穿った透孔を
有するキャップニに金属端子板イの末端部を挿通させて
外部より半田ヘにてこれらを支架してなる同図(a,
b)のような高速断ヒューズが知られている。(例え
ば,実公昭42−9817号公報及び実公昭41−17
949公報参照)。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】従来の技術で述べたも
のは,いずれも保持板にプラスチック製の絶縁板と一対
の金属端子を部材として用い,しかもそれぞれの接続
は,金属端子板の加熱による絶縁板上の溶融加圧で固定
したり,金属端子板に接着剤を塗付して接着固定しなけ
ればならない工程を要し,作業性も悪く,コスト的にも
高くなる問題を有していた。また絶縁板に加熱した金属
端子を加圧固定するときに絶縁板の材料としているプラ
スチックから発生する異臭ガス,煙等で周囲の空気が汚
れる等作業環境面においても問題を有していた。
【0004】プラスチック製の絶縁板は,金属端子の取
付けが容易にできるようにその溶融温度が60から85
℃と比較的低い材質,例えば硬質塩化ビニールもしくは
アクリル樹脂等を用いているので,とりわけ定格電流値
が5アンペア以上のヒューズ線が接続されるものでは金
属端子に生じるヒューズ線からの発熱でこの絶縁板が経
時的に熱変形を起し湾曲状にそり返りこの中央に張渡さ
れているヒューズ線にもストレスが加わり機械的な断線
を引き起す要因になるという問題が有していた。
【0005】さらに組立においても,絶縁筒に挿入され
た絶縁板は,前記キャップの中央部に穿った透孔に絶縁
板の金属端子部を挿通させて外部より半田付けしてこれ
を支架しているため,キャップ端面が凹凸になり外観を
損ねるという仕上がりはまぬかれず電気的にも軸方向の
接点で接触を得るポスト形ヒューズホルダに用いる場合
において,特に電流値の大きいものは完全な面接触でな
く点接触になり易いので容量的に安全な接触が得られな
くなり電気的にも不安定になるという問題を有してい
た。
【0006】本考案は,従来の技術の有するこのような
問題点に鑑みなされたものであり,その目的とするとこ
ろは,両面に銅箔を電着してランドとしたガラスエポキ
シ樹脂基板を所要寸法に打抜くことで従来の保持板を形
成していた使用部材の削減と組立工程の省力化を計ると
ともに保持板中央図のエッチングの間隔部に穿った小穴
を挿通させて両面の銅箔ランドから最少長のヒューズ線
を張渡させることで,速動溶断性能を含む電気的性能と
ヒューズ線にかかる機械的ストレスの安定化を計り,さ
らに両端の小穴に圧入したやに入り半田塊を係止させた
まま絶縁筒に挿入した状態でカップ状口金を被着させ,
これらの底面を加熱することで支架された保持板の両端
のやに入り半田塊を溶融して,半田による接合で両面の
銅箔ランドを増量させるとともに凹凸のない端面を有す
る外観的にも仕上がりの優れた高速断ヒューズを提供し
ょうとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに,本考案における高速断ヒューズは,両面に銅箔を
電着してランドとした全体の厚さも(1から2mm)を
有するガラスエポキシ樹脂基板Pを長さLmm,幅Wm
m,中央部に小穴1bと左右の末端部に小穴1cを有す
るように打抜き,さらに前記中央部の小穴1bの直径と
十字方向に同寸法のエッチングによりランドを分断して
分離させた間隔部1aを有する保持板1とこの保持板1
の間隔1aと同寸法の小穴1bにヒューズ線2を挿通さ
せ,前記間隔部1aのランド両面から半田6にて所要長
に張渡接続するとともに左右の末端部の小穴1cに圧入
したやに入り半田塊を係止させて絶縁管4内に配置し,
この両端に導電性カップ状口金5を被着させ,このカッ
プ状口金5の底面を加熱することにより前記保持板1の
末端を内側から半田付け接合により支架するように構成
したことを特徴とする。
【0008】銅箔を電着したランドを寸断する中央間隔
部の小穴に挿通させて接続したヒューズ線と両端の小穴
に圧入したやに入り半田塊を係止させた保持板は,絶縁
筒内に配置後,両端のカップ状口金の底面を加熱するこ
とで前記やに入り半田塊を溶融し,これにより保持板の
末端両面の銅箔とカップ状口金を堅固に接合するととも
に銅箔ランドがこれにより増量され電気容量も2倍にな
り許容電流の通過に優利な電路を形成することができ
る。
【0009】
【実施例】実施例について図面を参照して説明する。図
1(a)において,保持板1は,例えば全体の厚さt
(1から2mm)を有し,耐熱温度150℃以上を有す
る高耐熱性絶縁材の両面に厚さ35から50μmの銅箔
を電着して一体なランドを形成しているガラスエポキス
樹脂基板Pからなる。さらに詳しくは,この保持板1
は,同図(b)のように前記基体を長さLmm,幅Wm
m,具体的にはカップ状口金の直径が6.35mmで全
長が32mmの筒形ヒューズに使用するものはL=30
mm,W=4.5mm,カップ状口金の直径が5.2m
mで全長が20mmのものはL=19mm,W=3.5
mmを所要寸法とし,いずれの寸法のものでも中央部に
1bの小穴(直径2mm)と左右の末端部に1cの小穴
(1.6mm)を有するように打抜きさらに十字方向に
前記小穴1bの直径と同寸法にエッチングしたランドを
分断して分離させた間隔部1a(2mm)を有するよう
形成されている。
【0010】図2は,保持板1の断面図を示したもので
あるが,ヒューズ線2は,材質としては,電気的にも良
好なしゃ断性能を示す純度99.9%の銀線を用い,そ
の張渡寸法も中央部の小穴1bを挿通するだけの2.0
mmの所要長(最少長)で半田6により接続されるから
特性上のバラツキが極めて少ない速動溶断性能を容易に
かつ確実に得られることはいうまでもなく振動,衝撃等
から生じる機械的なストレスにも充分耐え得る。
【0011】保持板の末端の小穴1cにはこの保持板1
を確実に内側より半田付けにて支架する目的で円筒形状
のやに入り半田塊3を所要の長さに切断し,これを圧入
して絶縁筒4の内径より小さくして係止して用い,絶縁
筒4に挿入してもその内径に引掛かかったりすることは
なくスムーズに配置できるから組立も容易である。
【0012】また保持板1末端の小穴1cに圧入係止し
た半田塊3は,保持板1を絶縁筒4に挿入後,両端にカ
ップ状口金5を被着させたままこの底面を加熱すること
で図3(a)のように前記保持板1末端の小穴1cの周
囲で両面の銅箔ランドとカップ状口金5が半田により内
側から確実に接合されて支架され,同図(b)の断面X
−X′のように銅箔の両面が接続され表裏のランド面積
が2倍に増量された状態の高速断ヒューズが完成され
る。
【0013】
【考案の効果】本考案は,上述のとおり構成されている
ので,次の記載する効果を奏する。
【0014】保持板を形成する部材が,両面に銅箔を電
着したランドを有するガラスエポキシ樹脂基板であるた
め,絶縁板と金属端子を別々に用意することがなくなる
から使用部材を削減でき,またこれらを接続する工程が
不要となるので大巾な省力化を計ることができかつコス
ト的にも廉価なものが得られる。
【0015】保持板にはガラスエポキシ樹脂基板を用い
ているが,この基板は,両面に電着された銅箔と熱膨脹
係数が整合しているので定格電流値が5アンペア以上の
ものであっても150℃の高耐熱温度を有するのでヒュ
ーズ線から発生するジュール熱の蓄積によって生じてい
た基板本体の熱変形,そり返り等の現象をなくすること
から機械的ストレスが緩和されかつこれにより経時的な
ヒューズ線の断線が防止できるので,これまでにない高
信頼,長寿命の高速断ヒューズが得られる。
【0016】保持板を支架する手段として,従来のカッ
プ状口金のように底面に透孔がないから保持板の末端
は,カップ状口金から外側へ半田が露出せず,カップ状
口金の内側で銅箔を電着したランド部分で半田付け固定
されるので凹凸のない端面となり,外観的にもきれいに
仕上がる。
【0017】 前記保持板は、この半田付けにより両面
の銅箔を電着したランド部分が、半田を介して銅箔の表
裏合せにより接続されることから,ランドの電気容量を
2倍とすることができ、全体で最大10アンペア程度の
定格電流値は、容易に確保できる。
【0018】さらにカフプ状口金端面の凹凸がなるなる
ことから,このヒューズを適合するヒューズホルダ,特
にヒューズ端面を軸方向に押付けて接触して用いるポス
ト形ヒューズホルダーには接点間で完全な面接触が得ら
れるので電気的にも極めて安定した電流を供給すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の高速断ヒューズに用いる両面に銅箔を
電着したガラスエポキシ樹脂基板の斜視図である。
【図2】本考案の高速断ヒューズの保持板の断面図であ
る。
【図3】本考案の高速断ヒューズの断面図である。
【図4】従来の高速断ヒューズの保持板に用いる部材の
斜視図である。
【図5】従来の高速断ヒューズの断面図である。
【符号の説明】
P ガラスエポキシ樹脂基板 1 保持板 2 ヒューズ線 3 やに入り半田 4 絶縁筒 5 カップ状口金 6 半田

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラスチック製絶縁材上に一対の金属板
    を固定し、この先端間にヒューズ線を接続した保持板を
    絶縁筒内に配置し、この両端に導電性のキャップを被着
    させ、それぞれ外側から半田で前記保持板を支架接合し
    てなる高速断ヒューズにおいて、銅箔を両面に電着して
    ランドとした全体の厚さt(1から2mm)のガラスエ
    ポキシ樹脂基板Pが長さLmm,幅Wmm,中央部に小
    穴1bとこの小穴1bの直径をエッチング幅とした間隔
    部1aにより左右のランド両面が分離され、さらに所要
    長のヒューズ線2が前記中央部の小穴1bを挿通してそ
    の両端のランド両面に半田6で接続張渡され、かつラン
    ド末端部の小穴1cにやり入り半田塊3を係止した保持
    板1と絶縁筒4とカップ状口金5により構成され、前記
    カップ状口金5に被着された絶縁筒4内に配置の保持板
    1のランド末端部とカップ状口金5が内側からやに入り
    半田塊3により接合されたことを特徴とする高遮断ヒュ
    ーズ。
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