JP2536210Y2 - ミシンの糸調子装置 - Google Patents

ミシンの糸調子装置

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JP2536210Y2
JP2536210Y2 JP1990046173U JP4617390U JP2536210Y2 JP 2536210 Y2 JP2536210 Y2 JP 2536210Y2 JP 1990046173 U JP1990046173 U JP 1990046173U JP 4617390 U JP4617390 U JP 4617390U JP 2536210 Y2 JP2536210 Y2 JP 2536210Y2
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thread tension
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knob
plate
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JP1990046173U
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喜久雄 会田
康之 橋本
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ジューキ株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、ミシン機枠外面に突設された糸調子摘み
を回転させることによりミシンの糸張力を調整し得るよ
うにした糸調子装置に関するものである。
[従来の技術] ミシンにおいて適正な縫い目を形成するためには、上
糸と下糸との張力のバランスを適正に保つことが重要で
あり、そのため、通常のミシンには、ミシン機枠の外面
に糸調子装置が設けられている。
この糸調子装置は、ミシン機枠に突設されたねじ軸と
螺合する糸調子摘みを回転させることにより、糸調子皿
に対して糸挟持力を付与する糸調子ばねを自然長から全
圧縮状態まで変化させ、その糸調子ばねの弾性力の変化
により、糸調子皿における糸の挟持力を変化させて、縫
製時における糸の張力を調整するようになっている。ま
た、一般にこの種の装置にあっては、糸調子摘みと一体
に回転する円板状の張力表示板が設けられており、その
回転板に表記された目盛を読んで現在設定されている糸
調子皿の挟持力を確認するようになっている。
[課題を解決するための手段] しかしながら、上記従来の糸調子装置にあっては、糸
調子摘みと回転板とが一体となって回転するため、糸調
子摘みを複数回回転させた場合、単に回転板の目盛りを
読んだだけでは、設定挟持力値を確認することができな
かった。すなわち、設定した挟持力値を知るためには、
原点位置からの糸調子摘みの回転数を知る必要があり、
そのため、調整時には、回点数を数えながら糸調子摘み
を調整しなければならないという煩わしさがあった。
また、既に設定した挟持力値を再現するためには、一
旦、糸調子摘みを原点位置に戻し、その設定値に対応す
る回転数だけ糸調子摘みを回転させるといった面倒な作
業を行う必要もあり、作業能率の低下を招いていた。
この考案は、前記従来技術の課題に着目してなされた
もので、現在設定されている挟持力値を一見して確認す
ることができると共に、必要とする挟持力値を容易に再
現することができるミシンの糸調子装置の提供を目的と
する。
[課題を解決するための手段] ミシン機枠を貫通すると共にミシン機枠外面に突出し
て固定され、外周面にねじ溝を形成してなる支軸と、こ
の支軸のねじ溝に螺合する糸調子摘みと、支軸にその軸
線方向に沿って移動可能に挿通した相対向する一対の糸
挟持板を有する糸調子皿と、この糸調子皿と前記糸調子
摘みとの間に介在し、前記糸調子摘みと支軸との螺合位
置に応じた押圧力を前記一対の糸挟持板の間に付与する
糸調子ばねと、を備え、糸調子摘みを多数回回転させる
ことにより、前記押圧ばねを自然長から全圧縮状態まで
変化させ得るようにしたミシンの糸調子装置において、
支軸は、中空円筒状で且つ軸線方向に割り溝を形成し、
支軸内に回転可能に且つミシン内方に突出して挿通し、
外周面に螺旋溝を形成する目盛板回転軸と、目盛板回転
軸に固定される目盛板と、支軸に挿通されて前記糸調子
摘みと糸調子ばねとの間に介在し、内周面に前記割り溝
に遊嵌すると共に螺旋溝に嵌合する突出部を形成するば
ねブッシュとを有してなり、糸調子摘みを回転してばね
ブッシュを割り溝に沿って移動することにより、目盛板
回転軸を糸調子摘みの回転に対して減速回転するように
したものである。
[作用] この考案において、糸張力を調整すべく糸調子摘みを
回転させると、回転板は減速回転機構により所定の比率
で減速されて回転する。そして回転板あるいは、その周
囲の固定位置に設けられた指示部によって指示される目
盛りを読むことにより、操作者は、現在設定されている
挟持力値を得るために糸調子摘みを何回転させたかを確
認することができる。また、先に設定した挟持力値を再
現する場合には、その時の目盛り値が指示部により指示
されるまで回転させるようにすれば良く、いかなる設定
値からでも所望の挟持力値を容易に確認することができ
る。
[考案の実施例] 以下、この考案の実施例を図に基づき説明する。第1
図ないし第3図はこの考案の第1実施例を示す図であ
る。
各図において、1はミシン機枠、2は前記機枠1の外
面に突設された中空円筒状の支軸である。この支軸2
は、その外周面にねじ部2aが形成されており、また、そ
の一端部から他端部近傍に掛けて一対の割り溝2b,2bが
形成されている。
4は前記支軸2に挿通した糸調子皿で、ミシンの上糸
を挟持する一対の糸調子板4a,4bと、それら糸調子板4a,
4bの外側面側に位置する緩衝体4c,4dとよりなる。
5は前記支軸2に挿通された円筒状の皿押え部材で、
その底部は前記一方の緩衝体4cの外側面に接合してい
る。
6は円筒状をなす糸調子摘みであり、その内面に形成
された雌ねじが、前記支軸2のねじ部2aに螺合してい
る。
7は前記支軸2に挿通させたコイル状の糸調子ばね
で、その一端部は前記糸調子皿5に保持され、他端部は
前記支軸2に嵌挿したばねブッシュ8を介して糸調子摘
み6に係止されている。また、前記ばねブッシュ8は、
その内面に突部8a,8bが形成されており、両突部が前記
支軸2の割り溝2b,2bに移動可能に嵌合している。
9は前記支軸2内に挿通した目盛板回転軸で、その外
周面には、螺旋溝9aが形成されており、この螺旋溝9aに
は支軸2の割り溝8aから内方へ突出する突部8aが嵌挿さ
れている。なお、このばねブッシュ8と目盛板回転軸9
とにより減速機構を構成している。
10はミシン機枠1の裏面側に突出する目盛板回転軸9
の一端部に中心部を固着した円板状の目盛板であり、こ
の目盛板10の周縁部には糸張力の度合いを表す目盛gが
等間隔に表記されている。そして、後述の設定操作によ
り設定された張力に対応する目盛gがミシン機枠1に形
成された表示窓(支持部)より表出するようになってい
る。
次に、上記構成を有する糸調子装置の作用を説明す
る。
挟持板4a.4bの間には図外の糸供給部から繰り出され
た上糸を通過させるようになっており、この両挟持板4
a,4bによる挟持力を調整することにより、上糸にかかる
張力を適宜調整することができる。
この調整は糸調子摘み6を操作することにより行う。
すなわち、糸調子摘み6を回転させ支軸2との螺合位置
を機枠側に移動させて行くと、糸調子摘み6と共にブッ
シュ8が支軸に沿って移動して行く。このため、糸調子
ばね7はばねブッシュに従って徐々に押し縮められて行
き、その弾性力により皿押え部材5及び緩衝部材4cを介
して糸調子皿4の上糸挟持皿4aには押圧力が加えられ、
他方の挟持板4bの間に位置する上糸に対する挟持力は増
加する。すなわち、縫製時における上糸の張力を増大さ
せることができる。
また、糸調子摘み6を逆方向へ回転させれば、糸調子
摘み6はミシン機枠1から離間する方向へ徐々に移動し
て行くため、糸調子ばね7は伸長し、上糸挟持板の挟持
力は減少する。
一方、上記のようにして糸調子摘み6を回転させ、ば
ねブッシュ8を支軸2に沿って進退させると、その突部
8aが目盛板回転軸9の螺旋溝9aに嵌合しつつ移動するた
め、目盛板回転軸9はその螺旋溝9aの形状に従って回転
し、目盛板10も共に回転する。この目盛板10の回転量は
糸調子摘み6の回転量に対して数十分の一に減速され、
糸調子摘み6の1回転により目盛板10は1目盛g分だけ
回転する。また、この実施例では、前記糸調子ばね7を
自然長から全圧縮させるまで糸調子摘み6を回転させる
ことにより、目盛板10が一回転するようになっており、
糸調子摘み6が原点位置にあるとき、すなわち、糸調子
摘み6が自然長にあるときには、ミシン機枠1の窓枠1a
に表示される目盛gは「0」となる。このため、操作者
は、設定した挟持力値を得るために糸調子摘み6を何回
転させたかを前記表示窓1aに表われている数値を読むこ
とにより容易に確認することができる。そして、表示窓
1aに表示された値を記録しておけば他の挟持力値から再
び元の設定値を選択する場合にも、記録しておいた数値
が表示窓1aに表示されるよう糸調子摘みを回転させれば
良く、所望の挟持力値を容易に再現することができる。
また、上記各実施例では、糸調子摘み6を1回転させ
ることにより目盛板を1目盛分だけ回転させるようにし
たが、1目盛に対する糸調子摘み6の回転数をその他の
値とすることも可能である。例えば、目盛板1回転に対
し、目盛板を1/2目盛分回転させたり、糸調子摘み1回
転に対し、2目盛り分回転させることも可能である。さ
らには、目盛をミシン機枠1に標記し、前記目盛板にそ
の目盛を指し示す支持部を設けるようにしても良く、こ
の考案は、特に上記実施例に限定されるものではない。
[考案の効果] 以上説明した通り、この考案にかかるミシンの糸調子
装置によれば、糸調子摘みの回転に対し、目盛板の回転
を所定の比率で減速するようにし、糸調子摘みの回転数
を目盛板の目盛によって表示し得るようにしたため、操
作者は、糸調子皿の糸挟持力の設定後、表示されている
数値を読むことで容易にその設定値を確認することがで
きる。そしてまた、先に設定した挟持力値を再現する場
合には、その設定値に対応する目盛が表示されるまで糸
調子摘みを回転させれば良く、従来のようにその都度糸
調子摘みを原点位置に復帰させる必要もなくなり、設定
作業を能率的に行うことができる。
また、本願は、支軸に中空円筒状で且つ軸線方向に割
り溝を形成する支軸を有し、その支軸内に回転可能に且
つミシン内方に突出して挿通し、外周面に螺旋溝を形成
する目盛板回転軸と、支軸に挿通されて糸調子摘みと糸
調子ばねとの間に介在し、内周面に前記割り溝に遊嵌す
ると共に前記螺旋溝に嵌合する突出部を形成するばねブ
ッシュとにより減速機構が形成される。つまり、支軸内
に減速機構を包含しており、糸調子器と減速機構とが一
体となっている。従って、糸調子器全体をコンパクトな
構成とすることができる。又、ミシンへの取付も容易に
行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の第1実施例を示す分解斜視図、第2
図は第1図に示したものの組み立て状態を示す縦断側面
図、第3図は第2図に示したものの外観斜視図。 図において 1……ミシン機枠 1a……表示窓(指示部) 2……支軸 4……糸調子皿 4a,4b……挟持板 6……糸調子摘み 7……糸調子ばね 8……ばねブッシュ 減速回転機構 9……目盛板回転軸 減速回転機構 10……目盛板

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ミシン機枠を貫通すると共にミシン機枠外
    面に突出して固定され、外周面にねじ溝を形成してなる
    支軸と、 この支軸のねじ溝に螺合する糸調子摘みと、 前記支軸にその軸線方向に沿って移動可能に挿通した相
    対向する一対の糸挟持板を有する糸調子皿と、 この糸調子皿と前記糸調子摘みとの間に介在し、前記糸
    調子摘みと支軸との螺合位置に応じた押圧力を前記一対
    の糸挟持板の間に付与する糸調子ばねと、を備え、 前記糸調子摘みを多数回回転させることにより、前記押
    圧ばねを自然長から全圧縮状態まで変化させ得るように
    したミシンの糸調子装置において、 前記支軸は、中空円筒状で且つ軸線方向に割り溝を形成
    し、 前記支軸内に回転可能に且つミシン内方に突出して挿通
    し、外周面に螺旋溝を形成する目盛板回転軸と、 前記目盛板回転軸に固定される目盛板と、 支軸に挿通されて前記糸調子摘みと糸調子ばねとの間に
    介在し、内周面に前記割り溝に遊嵌すると共に前記螺旋
    溝に嵌合する突出部を形成するばねブッシュとを有して
    なり、 糸調子摘みを回転してばねブッシュを割り溝に沿って移
    動することにより、目盛板回転軸を糸調子摘みの回転に
    対して減速回転することを特徴とするミシンの糸調子装
    置。
JP1990046173U 1990-04-27 1990-04-27 ミシンの糸調子装置 Expired - Lifetime JP2536210Y2 (ja)

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JPS5733075A (en) * 1980-08-08 1982-02-23 Tadataka Shiraishi Mounting device for shopping cart
JPS608858U (ja) * 1983-06-29 1985-01-22 日野自動車株式会社 シ−トクツシヨン試験用尻型

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