JP2536039Y2 - ユニットルームの配設構造 - Google Patents
ユニットルームの配設構造Info
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- JP2536039Y2 JP2536039Y2 JP1991090938U JP9093891U JP2536039Y2 JP 2536039 Y2 JP2536039 Y2 JP 2536039Y2 JP 1991090938 U JP1991090938 U JP 1991090938U JP 9093891 U JP9093891 U JP 9093891U JP 2536039 Y2 JP2536039 Y2 JP 2536039Y2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ユニットルームの配設
構造に関する。
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、建築物の工期の短縮化および現場
施工の容易化等の目的により、工業化住宅、特に工場に
おいてユニットルームを形成し、このユニットルームを
建築現場において組立て、建物を形成するユニット工法
が推進されてきている。
施工の容易化等の目的により、工業化住宅、特に工場に
おいてユニットルームを形成し、このユニットルームを
建築現場において組立て、建物を形成するユニット工法
が推進されてきている。
【0003】このユニット工法においては、ユニットル
ーム自体とは別に、予め工場に於いて生産した各種設備
のユニットを、内部ユニットとして予めユニットルーム
内に設置し、この内部ユニットを組込んだユニットルー
ムを建築現場に搬送して組立て、建物を形成するように
していた。
ーム自体とは別に、予め工場に於いて生産した各種設備
のユニットを、内部ユニットとして予めユニットルーム
内に設置し、この内部ユニットを組込んだユニットルー
ムを建築現場に搬送して組立て、建物を形成するように
していた。
【0004】そして、前記ユニットルーム内に内部ユニ
ットを設置する場合、従来では図6に示すようにしてい
た。
ットを設置する場合、従来では図6に示すようにしてい
た。
【0005】図6においては、ユニットルーム10内に
内部ユニットとしてユニットバス12を設置する場合を
示しており、このユニットバス12はユニットルーム1
0の床面14上に設置される状態となっていた。
内部ユニットとしてユニットバス12を設置する場合を
示しており、このユニットバス12はユニットルーム1
0の床面14上に設置される状態となっていた。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】前記従来のユニットル
ーム10にあっては、ユニットルーム10の床面14上
にユニットバス12を設置するようにしていたため、ユ
ニットバス12の洗場16の床面18がユニットルーム
10の床面14よりも高くなって、ユニットルーム10
の床面14との間に段差が生じてしまい、この段差の存
在によってユニットバス12への出入りがしづらくなる
という問題があった。
ーム10にあっては、ユニットルーム10の床面14上
にユニットバス12を設置するようにしていたため、ユ
ニットバス12の洗場16の床面18がユニットルーム
10の床面14よりも高くなって、ユニットルーム10
の床面14との間に段差が生じてしまい、この段差の存
在によってユニットバス12への出入りがしづらくなる
という問題があった。
【0007】また、ユニットルーム10の床面14より
もユニットバス12の洗場16の床面18が高い位置に
あると、ユニットバス12側からユニットルーム10の
床面14側に水が流れ出易いという問題があった。
もユニットバス12の洗場16の床面18が高い位置に
あると、ユニットバス12側からユニットルーム10の
床面14側に水が流れ出易いという問題があった。
【0008】本考案は、前記従来の問題点に鑑みてなさ
れたもので、その目的は、ユニットルーム内に浴室ユニ
ットを設置する場合に、浴室ユニットの床面とユニット
ルームの床面との段差を緩和し、浴室ユニットの出入り
や通行に支障のないようにし、しかも浴室ユニット側か
ら水等が流れ出難いようにしたユニットルームの配設構
造を提供することにある。
れたもので、その目的は、ユニットルーム内に浴室ユニ
ットを設置する場合に、浴室ユニットの床面とユニット
ルームの床面との段差を緩和し、浴室ユニットの出入り
や通行に支障のないようにし、しかも浴室ユニット側か
ら水等が流れ出難いようにしたユニットルームの配設構
造を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1の考案は、複数のユニットルームが上下に
積み重ねられたユニットルームの配設構造において、前
記ユニットルームは、該ユニットルーム内に設置された
浴室ユニットと、該ユニットルームの下面に、前記浴室
ユニット自体を下方に突出させて形成される突出部と、
前記浴室ユニットを該ユニットルームに支持させる支持
部材と、 前記浴室ユニットの上方部に形成され、前記
突出部が係合可能な凹部と、を有し、前記ユニットルー
ム同士が上下に積み重ねられた状態において、階上に位
置する前記ユニットルームの突出部が、階下に位置する
前記ユニットルームの凹部に係合され、かつ前記階上に
位置するユニットルームの浴室ユニットは、前記支持部
材によって前記階上のユニットルームに支持されている
ことを特徴としている。
に、請求項1の考案は、複数のユニットルームが上下に
積み重ねられたユニットルームの配設構造において、前
記ユニットルームは、該ユニットルーム内に設置された
浴室ユニットと、該ユニットルームの下面に、前記浴室
ユニット自体を下方に突出させて形成される突出部と、
前記浴室ユニットを該ユニットルームに支持させる支持
部材と、 前記浴室ユニットの上方部に形成され、前記
突出部が係合可能な凹部と、を有し、前記ユニットルー
ム同士が上下に積み重ねられた状態において、階上に位
置する前記ユニットルームの突出部が、階下に位置する
前記ユニットルームの凹部に係合され、かつ前記階上に
位置するユニットルームの浴室ユニットは、前記支持部
材によって前記階上のユニットルームに支持されている
ことを特徴としている。
【0010】また、請求項2の考案は、請求項1におい
て、前記支持部材は、前記ユニットルーム下面に取付け
られ、前記突出部下面を受けていることを特徴としてい
る。さらに、請求項3の考案は、請求項1において、前
記支持部材は、前記浴室ユニットの下面と前記ユニット
ルームの下面とがほぼ面一となる第1の位置と、前記浴
室ユニットの下面が前記ユニットルームの下面より突出
して突出部が形成される第2の位置との間で、前記浴室
ユニットを上下方向に移動案内する案内手段と、前記浴
室ユニットを前記第1の位置と前記第2の位置の双方で
固定できる固定手段と、を有することを特徴としてい
る。
て、前記支持部材は、前記ユニットルーム下面に取付け
られ、前記突出部下面を受けていることを特徴としてい
る。さらに、請求項3の考案は、請求項1において、前
記支持部材は、前記浴室ユニットの下面と前記ユニット
ルームの下面とがほぼ面一となる第1の位置と、前記浴
室ユニットの下面が前記ユニットルームの下面より突出
して突出部が形成される第2の位置との間で、前記浴室
ユニットを上下方向に移動案内する案内手段と、前記浴
室ユニットを前記第1の位置と前記第2の位置の双方で
固定できる固定手段と、を有することを特徴としてい
る。
【0011】
【作用】請求項1のユニットルームの配設構造にあって
は、まず予め工場においてユニットルーム内に設置する
各種設備の浴室ユニットの下部を、ユニットルームの下
部より突出させた状態に設定しておく。
は、まず予め工場においてユニットルーム内に設置する
各種設備の浴室ユニットの下部を、ユニットルームの下
部より突出させた状態に設定しておく。
【0012】次いで、この浴室ユニットの下部をユニッ
トルームの下部より突出させた状態のユニットルーム
を、建築現場に搬送し、階下のユニットルームを設置し
た状態で、その上に階上のユニットルームを重ね合せて
建物を形成する。
トルームの下部より突出させた状態のユニットルーム
を、建築現場に搬送し、階下のユニットルームを設置し
た状態で、その上に階上のユニットルームを重ね合せて
建物を形成する。
【0013】この場合、浴室ユニットの床面は予め工場
においてユニットルームの床面とほぼ一致する状態とす
ることが可能であり、単にユニットルームを設置するだ
けで、浴室ユニットの床面とユニットルームの床面との
段差を緩和し、浴室ユニットの出入や通行に支障がな
く、しかも浴室ユニット側から水等が流れ出るようなこ
ともない。
においてユニットルームの床面とほぼ一致する状態とす
ることが可能であり、単にユニットルームを設置するだ
けで、浴室ユニットの床面とユニットルームの床面との
段差を緩和し、浴室ユニットの出入や通行に支障がな
く、しかも浴室ユニット側から水等が流れ出るようなこ
ともない。
【0014】また、浴室ユニットの上方部には、この突
出部が係合可能な凹部が形成されているので、ユニット
同士を積み重ねた状態において、階上に位置するユニッ
トルームの突出部を、階下に位置するユニットルームの
凹部に係合することができ、階上のユニットルームの突
出部が階下のユニットルームと干渉することなく、ユニ
ットルーム同士を上下に配設させることができる。ま
た、この凹部は、浴室ユニットの上方部に形成されてい
るので、デッドスペースとなる下方に突出させた浴室ユ
ニットの上方空間を有効に利用することができる。 さら
に、ユニットルーム同士が上下に積み重ねられた状態に
おいて、階上の浴室ユニットは支持部材によって階上の
ユニットルーム自体に支持されているので、階上の浴室
ユニットの荷重が階下の浴室ユニットに集中しない。
出部が係合可能な凹部が形成されているので、ユニット
同士を積み重ねた状態において、階上に位置するユニッ
トルームの突出部を、階下に位置するユニットルームの
凹部に係合することができ、階上のユニットルームの突
出部が階下のユニットルームと干渉することなく、ユニ
ットルーム同士を上下に配設させることができる。ま
た、この凹部は、浴室ユニットの上方部に形成されてい
るので、デッドスペースとなる下方に突出させた浴室ユ
ニットの上方空間を有効に利用することができる。 さら
に、ユニットルーム同士が上下に積み重ねられた状態に
おいて、階上の浴室ユニットは支持部材によって階上の
ユニットルーム自体に支持されているので、階上の浴室
ユニットの荷重が階下の浴室ユニットに集中しない。
【0015】請求項2記載の考案にあっては、簡易な構
成で浴室ユニット自体をこの浴室ユニットを備えるユニ
ットルームに支持させる構成を得ることができる。 請求
項3記載の考案にあっては、支持部材は、案内手段と固
定手段を有することにより、案内手段によって浴室ユニ
ットを完全にユニットルーム内に収納した状態とするこ
とが可能であり、この状態において建築現場に搬送し、
建築現場においてユニットルームの浴室ユニットを案内
手段にて下方に移動させ、固定手段によって固定するこ
とができる。よって、浴室ユニットをユニットルーム内
に完全に収納した状態で現場へ搬送することができ、浴
室ユニットがユニットルームから突出して搬送の邪魔に
なるようなことがない。
成で浴室ユニット自体をこの浴室ユニットを備えるユニ
ットルームに支持させる構成を得ることができる。 請求
項3記載の考案にあっては、支持部材は、案内手段と固
定手段を有することにより、案内手段によって浴室ユニ
ットを完全にユニットルーム内に収納した状態とするこ
とが可能であり、この状態において建築現場に搬送し、
建築現場においてユニットルームの浴室ユニットを案内
手段にて下方に移動させ、固定手段によって固定するこ
とができる。よって、浴室ユニットをユニットルーム内
に完全に収納した状態で現場へ搬送することができ、浴
室ユニットがユニットルームから突出して搬送の邪魔に
なるようなことがない。
【0016】また、浴室ユニットは第1の位置と第2の
位置の双方において固定することができるので、階下の
ユニットルームを設置して浴室ユニットを下方に移動し
て固定した後、階上のユニットルームを設置し、この階
上のユニットルームの浴室ユニットを下方に移動して固
定することができる。そして、この浴室ユニットの移動
によってユニットルーム上方に空間である凹部が形成さ
れ、そしてこの凹部に階上のユニットルームの浴室ユニ
ット下部による突出部を挿入することにより、ユニット
ルームのデッドスペースを有効に活用することが可能と
なる。
位置の双方において固定することができるので、階下の
ユニットルームを設置して浴室ユニットを下方に移動し
て固定した後、階上のユニットルームを設置し、この階
上のユニットルームの浴室ユニットを下方に移動して固
定することができる。そして、この浴室ユニットの移動
によってユニットルーム上方に空間である凹部が形成さ
れ、そしてこの凹部に階上のユニットルームの浴室ユニ
ット下部による突出部を挿入することにより、ユニット
ルームのデッドスペースを有効に活用することが可能と
なる。
【0017】
【0018】
【実施例】以下、本考案の好適な実施例について、図面
を参照して詳細に説明する。
を参照して詳細に説明する。
【0019】図1および図2は、本考案の一実施例に係
るユニットルームの配設構造を示す図である。
るユニットルームの配設構造を示す図である。
【0020】このユニットルームの配設構造は、各部屋
を構成する複数のユニットルーム20を上下に重ね合わ
せてアパート等の集合住宅を形成する場合を例にとって
示している。
を構成する複数のユニットルーム20を上下に重ね合わ
せてアパート等の集合住宅を形成する場合を例にとって
示している。
【0021】各ユニットルーム20は、それぞれ対応す
る所定の位置に浴室ユニットであるユニットバス22を
設置するようにしており、ユニットルーム20を構成す
る床部24のユニットバス22設置位置には、ユニット
バス22の下部26を突出させるための開口28が形成
されるようになっている。
る所定の位置に浴室ユニットであるユニットバス22を
設置するようにしており、ユニットルーム20を構成す
る床部24のユニットバス22設置位置には、ユニット
バス22の下部26を突出させるための開口28が形成
されるようになっている。
【0022】また、前記床部24の開口28下辺には、
ユニットバス22の下部26を前記開口28より突出し
た状態で受け止める支持部材30が取付けられるように
なっている。この支持部材30は、ユニットバス22の
洗場32の床面34位置が、ユニットルーム20の床面
36位置とほぼ一致する位置で、ユニットバス22の下
部26を支持し得る状態となっている。
ユニットバス22の下部26を前記開口28より突出し
た状態で受け止める支持部材30が取付けられるように
なっている。この支持部材30は、ユニットバス22の
洗場32の床面34位置が、ユニットルーム20の床面
36位置とほぼ一致する位置で、ユニットバス22の下
部26を支持し得る状態となっている。
【0023】そして、ユニットルーム20内のユニット
バス22取付位置に、その下部26が開口28より突出
し支持部材30に支持された状態で、ユニットバス22
を取付けるようにしている。
バス22取付位置に、その下部26が開口28より突出
し支持部材30に支持された状態で、ユニットバス22
を取付けるようにしている。
【0024】次に、このようにユニットルーム20の床
部24よりユニットバス22の下部26を突出させた状
態で予め工場において生産し、これを建築現場に搬送し
て組立てるのであるが、前述のようにユニットバス22
の下部26がユニットルーム20の床部24より下方に
突出していると、搬送時に突出したユニットバス22の
下部26が邪魔になるため、図2のように運搬車38の
荷台40上にユニットバス22の下部26の突出量より
も高さのある搬送用治具42を載置し、この搬送用治具
42上にユニットルーム20の下部を載置支持させた状
態で搬送するようにしている。
部24よりユニットバス22の下部26を突出させた状
態で予め工場において生産し、これを建築現場に搬送し
て組立てるのであるが、前述のようにユニットバス22
の下部26がユニットルーム20の床部24より下方に
突出していると、搬送時に突出したユニットバス22の
下部26が邪魔になるため、図2のように運搬車38の
荷台40上にユニットバス22の下部26の突出量より
も高さのある搬送用治具42を載置し、この搬送用治具
42上にユニットルーム20の下部を載置支持させた状
態で搬送するようにしている。
【0025】そして、建築現場において、組立てる場合
には、最下段のユニットルーム20を基礎44上に載置
固定し、この載置固定したユニットルーム20上に階上
側のユニットルーム20を重ね合わせる。この場合、階
下のユニットルーム20のユニットバス22の上方に
は、ユニットバス22が下方に突出した分だけ凹部であ
る空間46が形成されているため、その空間46に階上
のユニットルーム20のユニットバス22の突出部であ
る下部26を挿入して重ね合わせることにより、デッド
スペースとなるユニットバス22の上方の空間46を有
効に活用することが可能となる。
には、最下段のユニットルーム20を基礎44上に載置
固定し、この載置固定したユニットルーム20上に階上
側のユニットルーム20を重ね合わせる。この場合、階
下のユニットルーム20のユニットバス22の上方に
は、ユニットバス22が下方に突出した分だけ凹部であ
る空間46が形成されているため、その空間46に階上
のユニットルーム20のユニットバス22の突出部であ
る下部26を挿入して重ね合わせることにより、デッド
スペースとなるユニットバス22の上方の空間46を有
効に活用することが可能となる。
【0026】そしてこのように、所望の階層分だけユニ
ットルーム20を積み重ねていけば、ユニットバス22
の洗場32の床面34とユニットルーム20の床面36
とがほぼ一致した状態の建物を容易に形成することが可
能となるものである。
ットルーム20を積み重ねていけば、ユニットバス22
の洗場32の床面34とユニットルーム20の床面36
とがほぼ一致した状態の建物を容易に形成することが可
能となるものである。
【0027】図3〜図5は、本考案の他の実施例を示す
図である。
図である。
【0028】この実施例では、ユニットルーム20内に
設置するユニットバス22を、支持部材をなす案内手段
および固定手段の一例であり両機能を兼ねる移動・固定
機構48にて、上下方向移動可能に支持し、かつ所定位
置で固定可能にしている。
設置するユニットバス22を、支持部材をなす案内手段
および固定手段の一例であり両機能を兼ねる移動・固定
機構48にて、上下方向移動可能に支持し、かつ所定位
置で固定可能にしている。
【0029】この移動・固定機構48は、ユニットルー
ム20を構成する壁部50のユニットバス22設置位置
内面に上下方向に亘って取付けた歯形状のレール部材5
2と、このレール部材52と対応する位置のユニットバ
ス22の外壁面に取付けられた歯形状のスライドレール
部材54と、これらレール部材52およびスライドレー
ル部材54を貫通してレール部材52およびスライドレ
ール部材54を締付け固定可能にするボルト・ナット5
6とから構成されるようになっている。ここで、レール
部材52とスライドレール部材54は、案内手段として
機能する部材であり、ボルト・ナット56は、固定手段
として機能するものである。
ム20を構成する壁部50のユニットバス22設置位置
内面に上下方向に亘って取付けた歯形状のレール部材5
2と、このレール部材52と対応する位置のユニットバ
ス22の外壁面に取付けられた歯形状のスライドレール
部材54と、これらレール部材52およびスライドレー
ル部材54を貫通してレール部材52およびスライドレ
ール部材54を締付け固定可能にするボルト・ナット5
6とから構成されるようになっている。ここで、レール
部材52とスライドレール部材54は、案内手段として
機能する部材であり、ボルト・ナット56は、固定手段
として機能するものである。
【0030】また、レール部材52またはスライドレー
ル部材54の一方のボルト貫通孔は、ユニットバス22
をユニットルーム20内に完全に収納した位置およびユ
ニットバス22の下部26をユニットルーム20の床部
24より下方に突出させてユニットバス22の洗場32
の床面34とユニットルーム20の床面36とがほぼ一
致する位置の間でボルト・ナット56をスライドさせ得
るような長穴に形成されるようになっている。
ル部材54の一方のボルト貫通孔は、ユニットバス22
をユニットルーム20内に完全に収納した位置およびユ
ニットバス22の下部26をユニットルーム20の床部
24より下方に突出させてユニットバス22の洗場32
の床面34とユニットルーム20の床面36とがほぼ一
致する位置の間でボルト・ナット56をスライドさせ得
るような長穴に形成されるようになっている。
【0031】そして、移動・固定機構48にてユニット
バス22をユニットルーム20内に完全に収納した状態
で固定し、この状態で建築現場に搬送すれば、搬送用治
具等を用いることなくユニットルーム20を建築現場に
搬送することが可能となる。
バス22をユニットルーム20内に完全に収納した状態
で固定し、この状態で建築現場に搬送すれば、搬送用治
具等を用いることなくユニットルーム20を建築現場に
搬送することが可能となる。
【0032】また、建築現場において、最下段のユニッ
トルーム20を基礎44上に載置固定した後、移動・固
定機構48のボルト・ナット56を緩めてユニットバス
22を下方に移動させ、その下部26をユニットルーム
20の床部24より下方に突出させれば、ユニットバス
22の洗場32の床面34とユニットルーム20の床面
36とをほぼ一致させることが可能である。
トルーム20を基礎44上に載置固定した後、移動・固
定機構48のボルト・ナット56を緩めてユニットバス
22を下方に移動させ、その下部26をユニットルーム
20の床部24より下方に突出させれば、ユニットバス
22の洗場32の床面34とユニットルーム20の床面
36とをほぼ一致させることが可能である。
【0033】さらに、この載置固定したユニットルーム
20上に階上のユニットルーム20を載置固定し、その
移動・固定機構48にて階上のユニットルーム20内の
ユニットバス22を下方に移動させ、そのユニットバス
22の下部26を階下のユニットルーム20のユニット
バス22上方空間46に挿入して固定すれば、デッドス
ペースとなるユニットバス22上の空間46を有効に活
用することが可能となる。
20上に階上のユニットルーム20を載置固定し、その
移動・固定機構48にて階上のユニットルーム20内の
ユニットバス22を下方に移動させ、そのユニットバス
22の下部26を階下のユニットルーム20のユニット
バス22上方空間46に挿入して固定すれば、デッドス
ペースとなるユニットバス22上の空間46を有効に活
用することが可能となる。
【0034】本考案は前記各実施例に限定されるもので
はなく、本考案の要旨の範囲内において種々の変形が可
能である。
はなく、本考案の要旨の範囲内において種々の変形が可
能である。
【0035】
【0036】例えば、ユニットルームは、軸組み工法あ
るいはパネル工法のいずれによるものであってもよい。
るいはパネル工法のいずれによるものであってもよい。
【0037】さらに、移動・固定機構は、前記レール部
材を用いたものに限らず、上下移動かつ固定可能なもの
であれば、種々の手段を用いることができる。
材を用いたものに限らず、上下移動かつ固定可能なもの
であれば、種々の手段を用いることができる。
【0038】
【考案の効果】以上説明したように、請求項1のユニッ
トルーム配設構造によれば、浴室ユニットの床面は予め
工場においてユニットルームの床面とほぼ一致する状態
とすることが可能であり、単にユニットルームを設置す
るだけで、浴室ユニットの床面とユニットルームの床面
との段差を緩和し、浴室ユニットの出入や通行に支障が
なく、しかも浴室ユニット側から水等が流れ出るような
ことも防止できるという効果がある。
トルーム配設構造によれば、浴室ユニットの床面は予め
工場においてユニットルームの床面とほぼ一致する状態
とすることが可能であり、単にユニットルームを設置す
るだけで、浴室ユニットの床面とユニットルームの床面
との段差を緩和し、浴室ユニットの出入や通行に支障が
なく、しかも浴室ユニット側から水等が流れ出るような
ことも防止できるという効果がある。
【0039】また、階上のユニットルームの浴室ユニッ
トの下部により形成された突出部は、階下のユニットル
ームが有する凹部と係合されるので、階上のユニットル
ームの突出部が階下のユニットルームと干渉することな
く、ユニットルーム同士を上下に配設させることができ
る。また、この凹部は、浴室ユニットの上方部に形成さ
れているので、デッドスペースとなる下方に突出させた
浴室ユニットの上方空間を有効に利用することができ
る。 さらに、ユニットルーム同士が上下に積み重ねられ
た状態において、階上の浴室ユニットは支持部材によっ
て階上のユニットルーム自体に支持されているので、階
上の浴室ユニットの荷重が階下の浴室ユニットに集中し
ない。
トの下部により形成された突出部は、階下のユニットル
ームが有する凹部と係合されるので、階上のユニットル
ームの突出部が階下のユニットルームと干渉することな
く、ユニットルーム同士を上下に配設させることができ
る。また、この凹部は、浴室ユニットの上方部に形成さ
れているので、デッドスペースとなる下方に突出させた
浴室ユニットの上方空間を有効に利用することができ
る。 さらに、ユニットルーム同士が上下に積み重ねられ
た状態において、階上の浴室ユニットは支持部材によっ
て階上のユニットルーム自体に支持されているので、階
上の浴室ユニットの荷重が階下の浴室ユニットに集中し
ない。
【0040】請求項2記載の考案によれば、簡易な構成
で浴室ユニット自体をこの浴室ユニットを備えるユニッ
トルームに支持させる構成を得ることができる。 請求項
3記載の考案によれば、浴室ユニットをユニットルーム
内に完全に収納した状態で搬送することができるため、
浴室ユニットがユニットルームから突出して搬送の邪魔
になるようなことがないという効果がある。また、階下
のユニットルームの浴室ユニット上方に形成された空間
に階上側のユニットルームの浴室ユニット下部を挿入し
て重ね合せることにより、ユニットルーム内のデッドス
ペースを有効に活用することができるという効果があ
る。
で浴室ユニット自体をこの浴室ユニットを備えるユニッ
トルームに支持させる構成を得ることができる。 請求項
3記載の考案によれば、浴室ユニットをユニットルーム
内に完全に収納した状態で搬送することができるため、
浴室ユニットがユニットルームから突出して搬送の邪魔
になるようなことがないという効果がある。また、階下
のユニットルームの浴室ユニット上方に形成された空間
に階上側のユニットルームの浴室ユニット下部を挿入し
て重ね合せることにより、ユニットルーム内のデッドス
ペースを有効に活用することができるという効果があ
る。
【図1】本考案の一実施例に係るユニットルームの配設
構造を示す断面図である。
構造を示す断面図である。
【図2】図1のユニットルームの搬送時の状態を示す説
明図である。
明図である。
【図3】本考案の他の実施例に係るユニットルームの配
設構造を示す斜視図である。
設構造を示す斜視図である。
【図4】図3の移動・固定機構を示す平面図である。
【図5】図3のユニットルームの取付状態を示す断面図
である。
である。
【図6】従来のユニットルーム構造を示す断面図であ
る。
る。
20 ユニットルーム 22 ユニットバス 24 床部 26 ユニットバスの下部 46 空間 48 移動・固定機構
Claims (3)
- 【請求項1】 複数のユニットルームが上下に積み重ね
られたユニットルームの配設構造において、前記 ユニットルームは、 該ユニットルーム内に設置された浴室ユニットと、 該ユニットルームの下面に、前記浴室ユニット自体を下
方に突出させて形成される突出部と、前記浴室ユニットを該ユニットルームに支持させる支持
部材と、 前記浴室ユニットの上方部に形成され、前記突出部が係
合可能な凹部と、を有し、 前記ユニットルーム同士が上下に積み重ねられた状態に
おいて、 階上に位置する前記ユニットルームの突出部が、階下に
位置する前記ユニットルームの凹部に係合され、かつ前
記階上に位置するユニットルームの浴室ユニットは、前
記支持部材によって前記階上のユニットルームに支持 さ
れていることを特徴とするユニットルームの配設構造。 - 【請求項2】 請求項1において、 前記支持部材は、前記ユニットルーム下面に取付けら
れ、前記突出部下面を受けていることを特徴とするユニ
ットルームの配設構造。 - 【請求項3】 請求項1において、 前記支持部材は、前記浴室ユニットの下面と前記ユニッ
トルームの下面とがほぼ面一となる第1の位置と、前記
浴室ユニットの下面が前記ユニットルームの下面より突
出して突出部が形成される第2の位置との間で、前記浴
室ユニットを上下方向に移動案内する案内手段と、 前記浴室ユニットを前記第1の位置と前記第2の位置の
双方で固定できる固定手段と、 を有することを特徴とするユニットルームの配設構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991090938U JP2536039Y2 (ja) | 1991-10-08 | 1991-10-08 | ユニットルームの配設構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991090938U JP2536039Y2 (ja) | 1991-10-08 | 1991-10-08 | ユニットルームの配設構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0534208U JPH0534208U (ja) | 1993-05-07 |
JP2536039Y2 true JP2536039Y2 (ja) | 1997-05-21 |
Family
ID=14012397
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991090938U Expired - Lifetime JP2536039Y2 (ja) | 1991-10-08 | 1991-10-08 | ユニットルームの配設構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2536039Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5329991U (ja) * | 1976-08-19 | 1978-03-14 | ||
JPS5825045U (ja) * | 1981-08-12 | 1983-02-17 | 上村工業株式会社 | Icリ−ドフレ−ム用めつき装置 |
-
1991
- 1991-10-08 JP JP1991090938U patent/JP2536039Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0534208U (ja) | 1993-05-07 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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