JP2535516Y2

JP2535516Y2 - 粉体供給ホッパー

Info

Publication number: JP2535516Y2
Application number: JP1991097440U
Authority: JP
Inventors: 容高橋; 昭浅香; 幸男今関
Original assignee: Tokyo Gas Co Ltd
Current assignee: Tokyo Gas Co Ltd
Priority date: 1991-11-27
Filing date: 1991-11-27
Publication date: 1997-05-14
Anticipated expiration: 2006-11-27
Also published as: JPH0546796U

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は、例えば反応炉において
微粉炭の様な粉体を水素と反応せしめる際に、該粉体を
供給するのに用いられる粉体供給ホッパーに関する。

【０００２】

【従来の技術】例えば微粉炭のような粉体を供給する供
給ホッパーにおいて、流量を変えたり、粉体の種類を変
更したりする場合、流量調節部で粉体が凝集し閉塞を生
じてしまうため通常の流量調整弁を使用することは出来
ない。そのため、例えば供給ホッパーの出口径の異なる
ホッパーを使用して対応したり、或いは、ホッパーに内
径の異なるパイプを連結し連絡管径を変化させて対応す
る技術が知られている。

【０００３】しかしながら、粉体の流量を変更するたび
に供給ホッパーや、連絡管を交換することは、大掛かり
で面倒な作業となる。また、ホッパーや連絡管のなかに
粉体の残りがある場合には、作業後の清掃等も必要とな
るので非常に煩雑である。

【０００４】さらに、パイプを連結する場合は、内径に
段差があると該段差は閉塞の原因となるため、連結する
パイプの端部の加工精度が非常に高いことが要求され
る。これに加えて、特に高圧下で粉体を輸送する場合に
は連結部における洩れを防止する設備を設けなければな
らない。

【０００５】一般に流量を調整するためにオリフィスを
設ける技術は知られており、例えば実開昭６３−４２４
９８号公報や実開昭６１−７６３１５号公報に開示され
ている。しかしながら、これらの公知技術ではオリフィ
スが流路内に突出しており、そのために突出部の上流側
に流れの澱みが生じ、またブリジ等を生じやすい。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】したがって本考案の目
的は、粉体の流れがスムーズで澱みやブリジが生ぜず、
しかも粉体流量の制御が容易な粉体供給ホッパーを提供
するにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本考案の粉体供給ホッパ
ーによれば、ホッパーを含み、該ホッパーとその下流に
設けた連絡管との連結部にオリフィスが装着され、該オ
リフィスはリング状に形成されて連結部と接続される円
錐状の内周面を有し、その内周面の下流側にのど部を設
け、そして該オリフィスは上下面に溝が設けられ、その
溝にパッキンが挿入されており、外ネジを有するリング
部材により前記連結部に前記連絡管とともに気密に固定
されている。

【０００８】本考案を実施する場合、供給ホッパーの出
口の下流にストップバルブを介して、オリフィスを有す
る供給ホッパーと連絡管との連結部を設けることも可能
である。もちろん、その様なストップバルブを省略して
も良い。

【０００９】ここで上記ストップバルブは、粉体通過部
分に段差が存在しない様な構造であるのが好ましい。

【００１０】

【作用】したがって、粉体はホッパーから連結管を通
り、オリフィスに流れるが、オリフィスの円錐状の内周
面から一番狭いのど部を通り、そののど部を通過する際
に流量が調整される。

【００１１】そして、供給する粉体の種類を変更した
り、粉体流量を制御する場合、連絡管の連結部にネジで
螺合したオリフィスを自在に交換することが出来る。従
って、粉体の種類や、所定流量に合致するものを選択し
て使用することが出来、粉体の均一な輸送が可能にな
る。またパッキンで気密が保持できるので粉体が外部に
飛散せず、特に微粉体に対して好適である。

【００１２】また、流量調整弁や従来のプレートオリフ
ィスを使用する場合とは異なり、粉体の流路はオリフィ
スを含みその流路は突出物がなく平滑に形成されている
ため、閉塞することがない。

【００１３】その結果、粉体の種類の変更や、粉体流量
（所定量）の制御が極めて容易に行われる。また、オリ
フィスの上下面には溝とその溝に設けられたパッキンと
により、高圧（例えば３０気圧）でも充分にシールされ
るので、安定した粉体輸送ができる。

【００１４】

【実施例】以下、図面を参照して本考案の実施例を説明
する。

【００１５】図１及び図２において、ホッパー１の下部
Ａは、ホッパー１の内部の粉体２が流出する連絡管３に
連結する継手の内ネジ４を構成するよう形成されてい
る。また、内ネジ４の内部（図における上方）には、オ
リフィス５が挿入され、外ネジが設けられたリング部材
６によりパイプ３と共にホッパー１に気密に固設されて
いる。そして、図３に示す通り、そのオリフィス５はホ
ッパー１と平滑に接続される円錐状の内周面５ａを有し
ており、その内周面５ａの下流側に最も狭いのど部５ｂ
が形成されている。、そのオリフィス５が上下面Ｂ及び
Ｃには、リング状に形成された溝７、７が設けられ、こ
の溝７にはシール用のパッキン８、８が挿入されてい
る。

【００１６】オリフィス５の流路の断面形状は、例えば
図４〜６に種々例示されている。但し、オリフィスの絞
り部分の断面形状（流路断面形状）は図４〜６に限定さ
れるものではなく、その他の絞り部分断面形状も採用出
来ることを付記する。

【００１７】図７は、図４〜６に例示された３種類のオ
リフィス形状と、４種類の粉体との流動特性の関係を例
示したものである。ここで、ロイヤンとは、オーストリ
ア産の褐炭の一種を示す。図７の結果より、粉体の種類
および流量によっても流動特性が変り、最適なオリフィ
ス形状（絞り部分の断面形状）が変化することが理解さ
れる。

【００１８】粉体の種類および流量に従って、リング部
材６をホッパー１から取外し、オリフィス５を粉体の種
類と流量に適合するよう交換することで、粉体の種類お
よび流量の変化に容易に対応することができる。

【００１９】図８は別の実施例を示し、ホッパー１１は
下部に連絡管１２が固着され、前記の実施例においてホ
ッパー１の下部Ａに構成された連絡管３との接続部と同
様に、オリフィス５、リング部材６および継手本体１０
で構成された継手１４を介して連絡管１３に連結されて
いる。そして、この場合は、ホッパー１１と継手１４と
の間にストップバルブ１５を設けることが好ましい。

【００２０】従って、前記の実施例と同様にオリフィス
５を交換すれば、粉体および流量の変更を容易に行える
が、特に流量の変更の場合、ストップバルブ１５を閉じ
れば、ホッパー１１内の粉体はそのままの状態に維持さ
れるので、オリフィス交換作業がさらに容易に行われ
る。

【００２１】

【考案の効果】本考案は上記のように構成されており、
以下の優れた効果を奏することができる。（Ａ）オリフィスを着脱可能に設け、粉体の種類によ
りオリフィスの形状を選択しているので、粉体流量を容
易に制御できる。（Ｂ）密封状態に保持できるので、粉体のもれがな
く、従来困難であった微粉体（粒径２００μｍ以下）を
微少量（数百ｇｒ／ｈｒ）、安定供給することができ
る。（Ｃ）オリフィスと連絡管とが円錐形の内周面で平滑
に接続されているので、閉塞が生じない。

【００２２】また、従来困難であった微粉体（粒径２０
０μｍ以下）を微小量（数百ｇｒ／ｈｒ）、連続して安
定供給することができる。そして、オリフィス形状の選
択により、種々の粉体に巾広く対応することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す側断面図。

【図２】図１の斜視図。

【図３】図１のオリフィスの斜視図。

【図４】図１のオリフィスの側断面図。

【図５】オリフィスの別の例を示す側断面図。

【図６】オリフィスの他の例を示す側断面図。

【図７】オリフィス形状と流動特性との関係を表した図
表を示す図。

【図８】本考案の別の実施例を示す側断面図。

【符号の説明】

１、１１・・・ホッパー２・・・粉体３、１２、１３・・・連絡管４・・・内ネジ５・・・オリフィス６・・・リング部材７・・・溝８・・・シールパッキン１０・・・継手本体１５・・・ストップバルブ

Claims

(57)【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】ホッパーを含み、該ホッパーとその下流
に設けた連絡管との連結部にオリフィスが装着され、該
オリフィスはリング状に形成されて連結部と接続される
円錐状の内周面を有し、その内周面の下流側にのど部を
設け、そして該オリフィスは上下面に溝が設けられ、そ
の溝にパッキンが挿入されており、外ネジを有するリン
グ部材により前記連結部に前記連絡管とともに気密に固
定されていることを特徴とする粉体供給ホッパー。