JP2535462Y2 - テープ駆動機の回転伝達切換装置 - Google Patents

テープ駆動機の回転伝達切換装置

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JP2535462Y2
JP2535462Y2 JP262193U JP262193U JP2535462Y2 JP 2535462 Y2 JP2535462 Y2 JP 2535462Y2 JP 262193 U JP262193 U JP 262193U JP 262193 U JP262193 U JP 262193U JP 2535462 Y2 JP2535462 Y2 JP 2535462Y2
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    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B15/00Driving, starting or stopping record carriers of filamentary or web form; Driving both such record carriers and heads; Guiding such record carriers or containers therefor; Control thereof; Control of operating function
    • G11B15/18Driving; Starting; Stopping; Arrangements for control or regulation thereof
    • G11B15/44Speed-changing arrangements; Reversing arrangements; Drive transfer means therefor
    • G11B15/442Control thereof

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、モータの回転方向の切
換わりに伴うモータから左右のリール台に至る回転伝達
経路の切換動作を確実にしたテープ駆動機の回転伝達切
換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】VTRやオートリバース式テープレコー
ダ等のテープ駆動機では、モータの回転方向切換えに伴
い、伝達ギヤを支持した回動部材を左方または右方に回
動させ、モータから左右のリール台に至る回転伝達経路
を切換える構成が多用されている。
【0003】例えば、特開平4−6654号公報に開示
された回転伝達切換装置では、モータによって常時回転
される駆動ギヤ(171a)と、回動部材(171)とを同軸に設
け、該回動部材には伝達ギヤ(171b)を軸支してこれら両
ギヤを噛合させ、モータ(2)の回転力を駆動ギヤ及び伝
達ギヤを介して左右のリール台(22,23)に選択的に伝達
するようにしている。従って、モータの回転方向が切換
わると駆動ギヤの回転方向が切換わり、それに伴ない回
動部材が回動し、モータから左右のリール台に至る回転
伝達経路が切換わる。
【0004】また、リール台への回転伝達を伝達ギヤ以
外のギヤを介して行う場合、前記伝達ギヤを介して左右
のリール台へ至る一対の回転伝達経路は、いずれも遮断
しておく必要がある。この場合、同公報第1図(c)の如
くヘッド取付板を特定の位置に移動させて該ヘッド取付
板により回動部材を回動途中位置に保持し、伝達ギヤを
左右のリール台のいずれにも係合させないようにしてい
る。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】上記の回転伝達切換装
置にあっては、モータの回転方向切換わり時に、回動部
材と伝達ギヤとの間の接触摩擦や、回動部材とこれを支
持する支持軸との間の接触摩擦等によって回動部材の回
動力を得ているにすぎないので、回動部材に大きな負荷
抵抗が作用している場合には回動部材が確実に回動せ
ず、回転伝達経路の切換えが行われない恐れがあった。
【0006】この対策として、実開昭61−55231
号公報には、駆動ギヤ(19)を回動部材(9)と同軸に配置
して、これに伝達ギヤ(20)を常時噛合させ、かつ伝達ギ
ヤの公転軌道に沿って円弧ラック(21)を配置して、回動
部材が僅かに回動すると伝達ギヤが直ちにこの円弧ラッ
クに噛合して回動部材を強制的に回動させるようにする
技術が開示されている。
【0007】しかしこの構成では、モータが回転してい
る限り回動部材の回動を停止させることができない。従
って、回動部材を回動途中の位置に保持してモータから
左右いずれのリール台へ至る回転伝達経路をも遮断して
おく必要があるテープ駆動機には採用できなかった。ま
た、伝達ギヤを常に駆動ギヤに噛合させておく必要上、
回動部材を駆動ギヤと同軸に配置しておかねばならない
という、設計上の制約もあった。
【0008】本考案は、これらの事情に鑑みてなされた
もので、モータの回転方向切換わりに伴う回動部材の回
動を確実なものとし、且つ伝達ギヤをモータから左右リ
ール台に至るいずれの回転伝達経路からも外れた位置に
保持することができ、設計上の自由度も大きいテープ駆
動機の回転伝達切換装置を提供することを目的としてい
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本考案のテープ駆動機の
回転伝達切換装置は、駆動ギヤと、フライホイル及び主
動回転体を備えた左右一対のキャプスタンとを正逆回転
するモータにより回転させ、回転伝達体を支持した回動
部材を該モータの回転方向に応じて左右いずれかの回動
位置に位置させて、左方回動位置において回転伝達体を
左方のリール台及び左方の主動回転体に係合させ、かつ
右方回動位置において回転伝達体を右方のリール台及び
右方の主動回転体に係合させ、また往復動自在に設けら
れた往復動部材により前記回動部材を回動途中位置に保
持することにより前記モータから左右いずれのリール台
への回転伝達経路をも遮断するようにしたテープ駆動機
の回転伝達切換装置において、回動部材を左右の回動位
置に選択的に弾性保持する反転ばねを設け、回動部材の
一部には円弧ラックを設ける。また前記円弧ラックと常
時噛合する中間ギヤを設けると共に、回転角度が制限さ
れ且つ前記駆動ギヤ及び中間ギヤに噛合する欠歯ギヤを
設ける。この欠歯ギヤは、駆動ギヤ、中間ギヤのいずれ
とも同時に不噛合となる一対の欠歯部を有するものとす
る。更に、モータの回転力を受けて前記欠歯ギヤに一定
の回転力を付与する摩擦伝達機構を設ける。
【0010】
【作用】回動部材が左右いずれかに回動した位置にある
とき、モータの回転力は主動回転体及び回転伝達体を介
してリール台に伝達される。このとき欠歯ギヤは、左右
いずれかに限界まで回動しきった状態で、各欠歯部を駆
動ギヤと中間ギヤに向い合せている。モータの回転方向
が切換わると、その、モータの反転力が摩擦機構を介し
て欠歯ギヤに伝達され、欠歯ギヤの有歯部が駆動ギヤ及
び中間ギヤと噛合し、回動部材をモータの回転力により
強制的に回動させる。
【0011】回動部材が回動し終わる直前で、欠歯ギヤ
は再び各欠歯部を駆動ギヤ及び中間ギヤに向い合せ、モ
ータから円弧ラックに致る回転伝達経路が遮断されこと
になるが、回動部材の回動途中で反転バネが反転動作
し、モータから円弧ラックに致る回転伝達経路が遮断さ
れた後は、回動部材は、反転バネの弾性力により回動さ
れ、モータの回転力が回転伝達体を介して他方のリール
台へ伝達されるようになる。また、回動部材が往復動部
材により回動途中位置に保持されることにより、モータ
から左右いずれのリール台へ至る回転伝達経路をも遮断
される。
【0012】
【実施例】図1〜図9は本考案をテープレコーダの回転
伝達切換装置に適用した一実施例を示すものである。図
1は、テープレコーダの機構部を示す平面図、図2は同
裏面図で、基板1の上面には、磁気ヘッド2を取付けた
ヘッド取付板3(往復動部材)が両矢印A1,A2方向に
往復動自在に装着されている。このヘッド取付板3に
は、基板1に開けられた長孔4を貫通して基板の下面側
に突出する制御ピン5が設けられている。前記基板1に
は、正逆回転可能なモータ6の回転力が伝達される左右
一対のキャプスタン7a,7bが回転自在に支持され、
各キャプスタン7a,7bには、それぞれに対応するピ
ンチローラ8a,8bが選択的に圧接する。
【0013】図中9a,9bは左右一対のリール軸で、
これらは基板1の下面側に設けた副基板11(図2参照)
上の支軸12に回転自在に軸支され、基板1の上面側に
突出している。各リール軸9a,9bの下部には、それ
ぞれ同径の低速ギヤ13a,13b及び高速ギヤ(リー
ル台)14a,14bが上下に重ねて軸支されている
(図9参照)。尚、図1では低速ギヤ13a,13bの
一部を切欠して、下方の高速ギヤ14a,14bを現わ
してある。各リール軸9a,9bと各低速ギヤ13a,
13bとの間、並びに各リール軸9a,9bと各高速ギ
ヤ14a,14bとの間には、各リール軸9a,9bに
それぞれ異なる回転力を与える摩擦伝達機構(図示せず)
が介挿されている。
【0014】図2に示すように、基板1の裏面側には前
記モータ6の回転軸に固定したモータプーリ15、左右
一対のキャプスタン7a,7bに固定したフライホイル
16a,16b、及びテンションプーリ17が同一レベ
ルに配置されている。そしてこれらにはベルト18が掛
け渡され、左右一対のキャプスタン7a,7bが、モー
タ6と同一方向に回転するようになっている。各フライ
ホイル16a,16bにはそれぞれ大径の主動ギヤ(主
動回転体)19a,19bが一体に設けられ、更に一方
のフライホイール16aには小径の駆動ギヤ20が一体
形成されている。
【0015】図4〜図8は高速ギヤ14a,14b及び
主動ギヤ19a,19bの配置関係を示す平面図で、こ
れらの図に示すように、基板1の裏面側には更に、左右
のフライホイル16a,16b間の位置に、伝達ギヤ
(回転伝達体)21を回転自在に支持した回動板(回動
部材)22が、支軸23を介して装着されている。尚、
図3中の符号22aは支軸23と嵌合する中心孔であ
る。
【0016】伝達ギヤ21は、回動板22が図4〜図8
において反時計方向に回動したとき、左方の主動ギヤ1
9a及び高速ギヤ14aに噛合してフライホイル16a
の回転力をリール軸9aに伝達し、回動板22が時計方
向に回動したときは、右方の大径ギヤ19b及び高速ギ
ヤ14bに噛合してフライホイル16bの回転力をリー
ル軸9bに伝達する。回動板22の中心孔22a側方位
置には、円弧ラック22bが形成されている。
【0017】前記副基板11には、左右の高速ギヤ14
a,14b間の位置に、図9の斜視図に示すようなガイ
ド部24が設けられている。これは、伝達ギヤ21の一
部を溝24a内に嵌合させて同ギヤ21の軸方向の移動
を規制することにより、伝達ギヤ21と主動ギヤ19
a,19b及び高速ギヤ14a,14bとの噛合状態を
確実なものとするためのものである。
【0018】基板1の下面には、図3(上面側から見た
分解斜視図)に示すような欠歯ギヤ25が、支軸26を
介して回転自在に支持されている。尚、図3では説明の
都合上、欠歯ギヤ25を上下に切り離して示してある。
この欠歯ギヤ25は軸対称の位置に一対の欠歯部25
a,25bを有し、いずれか一方の欠歯部が前記駆動ギ
ヤ20に対峙するとき、他方の欠歯部が、基板1の下面
側に支軸27を介して装着された中間ギヤ28に対峙す
る。また、両欠歯部25a,25b間の一方の有歯部2
5cが駆動ギヤ20に噛合するとき、他方の有歯部25
dが中間ギヤ28に噛合するようになっている。
【0019】更に欠歯ギヤ25には、基板1の下面に対
向する面に円弧溝25eが形成され、この円弧溝25e
内に、基板1の下面に突設されたストッパピン29を挿
入させて、欠歯ギヤ25の回転範囲を180度の範囲に
規制している。
【0020】また、欠歯ギヤ25には大径ギヤ30が一
体形成されている。この大径ギヤ30は、キャプスタン
7aに回転自在に嵌合した小径の摩擦伝達ギヤ31に噛
合している。
【0021】図3に示すように、摩擦伝達ギヤ31はキ
ャプスタン7aに嵌合しているが、その嵌合部分は円筒
体を2分割した形状をなし、その円筒体の内周面31a
をキャプスタン7aの外周面7cに弾性的に圧接させ、
互いに圧接するこれら内周面31a及び外周面7cによ
って摩擦伝達機構32を構成するようにしている。
【0022】前記回動板22は一端側で前記伝達ギヤ2
1を支持し、中心孔22aの反対側に位置する他端側に
は、ヘッド取付板3の制御ピン5に係合する係合孔33
を有している。また、回動板22の一部と、基板1との
間にU字形の反転ばね34が掛け渡され、このばね34
の作用で回動板22を左方または右方に回動付勢するよ
うにしている。尚、図3中の符号1a及び22cは、そ
れぞれ基板1及び回動部材22に設けられた、反転ばね
34の取付け孔である。
【0023】前記係合孔33は、図3に示す如く左右対
称形状をなすもので、中心孔22aに最も近い部位に左
右一対の第1溝部33a、その隣接部位に左右一対の第
2溝部33b、中心孔22aから最も離れた部位に左右
一対の第3溝部33cを有している。そこで、ヘッド取
付板3が録音・再生位置まで前進移動しているときは制
御ピン5が左右いずれかの第1溝部33aに係合して、
回動板22は、伝達ギヤ21を高速ギヤ14a(または
14b)及び大径ギヤ19a(または19b)から僅かに
離反させた位置に保持される。
【0024】また、ヘッド取付板3が前進位置から僅か
に後退移動した位置にあるときは制御ピン5が左右いず
れかの第2溝部33bに係合して、回動板22は、伝達
ギヤ21を高速ギヤ14a(または14b)及び大径ギヤ
19a(または19b)に適正に噛合させる位置に保持さ
れる。更に、ヘッド取付板3が停止位置にあるときは制
御ピン5が左右いずれかの第3溝部32cに係合して、
回動板22は、伝達ギヤ21を高速ギヤ14a(または
14b)及び大径ギヤ19a(または19b)から僅かに
離反させた位置に保持される。
【0025】次に動作を説明する。まず図4は、ヘッド
取付板3が停止位置にあって制御ピン5が回動板22に
設けた係合孔33の左側の第3溝部33cに係合してい
る状態を示している。このときモータ6は停止してい
る。そして回動板22は、反転ばね34により反時計方
向に回動付勢されているが、制御ピン5によって回動量
が制限され、伝達ギヤ21を左方の主動ギヤ19a及び
高速ギヤ14aから離反させた位置に保持されている。
また欠歯ギヤ25は、その両欠歯部25a,25bを駆
動ギヤ20及び中間ギヤ28にそれぞれ対峙させてい
る。
【0026】この状態から、例えば右方のリール軸9b
を高速回転させるための操作を行うとヘッド取付板3が
前進移動するが、それに伴い、まず制御ピン5が図5に
示すように第3溝部33cから脱出し、同時にモータ6
が反時計方向に回転し始める。これにより両キャプスタ
ン7a,7bが同方向に回転し、摩擦伝達ギヤ31もキ
ャプスタン7aに追随して同方向に回転するので、欠歯
ギヤ25が駆動ギヤ20及び中間ギヤ28に噛合し、キ
ャプスタン7aの回転力が駆動ギヤ20、欠歯ギヤ2
5、中間ギヤ28及び円弧ラック22bを介して回動板
22に伝達されることになる。
【0027】従って、回動部板22は反転ばね34に抗
して時計方向へ回動する。そして図5に示す中立位置を
越えると、反転ばね34が反転動作してこのばね34も
回動板22を時計方向へ付勢するように作用するが、図
6の如く係合孔33の右縁部が制御ピン5に当接したと
ころでその回動は規制される。しかし、ヘッド取付板3
が更に前進移動して高速モード位置に達すると、図7の
如く制御ピン5は係合孔33の右方の第2溝部33bに
係合し、回動部材22は、伝達ギヤ26を右方の主動ギ
ヤ19b及び高速ギヤ14bに適正に噛合させる位置に
保持される。これにより、右方のリール軸9bには伝達
ギヤ21を介してモータ6の回転力が伝達され、高速回
転してテープを巻取ることになる。
【0028】一方、欠歯ギヤ25は180度回転したと
ころで円弧溝25eの終端をストッパピン29に当接さ
せ、それ以上の回転が禁止されるので、摩擦伝達ギヤ3
1も回転が禁止されることになる。しかし、キャプスタ
ン7aが回転し続けているのでキャプスタン7aの外周
面7cと摩擦伝達ギヤ31の2分割円筒体内周面31a
との間の接触摩擦により、円弧溝25eの終端はストッ
パピン29に押し付けられた状態を持続し、欠歯ギヤ2
5は一定位置に安定に保持される。また、このとき欠歯
ギヤ25と中間ギヤ28との噛合状態も解除されるが、
回動板22は反転ばね34により、一定位置に安定に保
持されることになる。
【0029】次に、図4の状態から左方のリール軸9a
を高速回転させるための操作を行うと、モータ6が時計
方向に回転することにより、欠歯ギヤは円弧溝25eの
終端がストッパピン29に当接することで回動しない。
従って回動板22は図4の位置に留まっている。一方、
ヘッド取付板3の前進に伴い制御ピン5が左方の第3溝
部33cから外れて左方の第2溝部33bに係合し、回
動板22は、反転ばね34の弾性力により更に左方へ回
動し、伝達ギヤ21を左方の主動ギヤ19a及び高速ギ
ヤ14aに適正に噛合させる位置に保持される。従っ
て、左方のリール軸9aは伝達ギヤ21を介してモータ
6の回転力が伝達され、テープ巻取り方向へ高速回転す
ることになる。
【0030】次に、図4の状態から録音または再生操作
を行なった場合には、ヘッド取付板3が録音・再生位置
まで大きく前進移動し、制御ピン5が図8の如く係合孔
33の第1溝部33aに係合するため、回動板22の回
動量は制限され、伝達ギヤ21は主動ギヤ19b及び高
速ギヤ14bから僅かに離反した位置に保持される。
尚、このときはモータ6から低速ギヤ13bに至る別の
回転伝達経路が形成され、且つ右方のピンチローラ8b
が同一側のキャプスタン7bに接触して録音または再生
動作が開始されることになる。
【0031】以上、本考案を一実施例に基づいて説明し
たが、本考案はこれに限るものではない。例えば、上記
実施例では回動部材の円弧ラックと欠歯ギヤとの間に中
間ギヤを介在させたが、中間ギヤを省略して、円弧ラッ
クを直接、欠歯ギヤと噛合させるようにしてもよい。ま
た上記実施例では、主動回転体、回転伝達体及びリール
台を、それぞれ主動ギヤ19a,19b、伝達ギヤ21
及び高速ギヤ14a,14bとして説明したが、これら
は必ずしもギヤでなくてもよく摩擦ローラに置き換える
ことも可能である。
【0032】
【考案の効果】本考案のテープ駆動装置の回転伝達切換
機構によれば、回転伝達体を支持した回動部材を、モー
タの回転方向の切換わりに伴って回動させるための駆動
力を、単に回動部材と回転伝達体との間の接触摩擦や、
回動部材とこれを支持する支持軸との間の接触摩擦によ
って得るものではなく、モータの回転力を、駆動ギヤ及
び欠歯ギヤ等の回転伝達経路を通して回動部材に伝達す
ることによって得ているので、回動部材に大きな負荷抵
抗が作用している場合でも、これを確実に回動させるこ
とができ、モータの回転方向の切換わりに伴うモータか
ら左右のリール台に至る回転伝達経路の切換えを確実に
行わせることができる。
【0033】尚、ここに用いられる摩擦伝達機構は、単
に、格別な負荷の作用しない欠歯ギヤを駆動ギヤとの噛
合位置まで案内するだけであるから、切換え動作が不確
実になる恐れはないのである。更に、回転伝達体は左右
の主動回転体及びリール台のいずれにも係合していない
ときは、フリーであるから、いずれにも係合しない状態
に保持することにより、モータから左右いずれのリール
台へ至る回転伝達経路も遮断しておくことが可能であ
り、設計上の自由度の大きいテープ駆動機の回転伝達切
換装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】テープレコーダの回転伝達切換装置を示す平面
【図2】同装置の裏面図
【図3】同装置を上面側から見た分解斜視図
【図4】同装置におけるギヤ部品の配置関係を示す平面
【図5】同装置におけるギヤ部品の配置関係を示す平面
【図6】同装置におけるギヤ部品の配置関係を示す平面
【図7】同装置におけるギヤ部品の配置関係を示す平面
【図8】同装置におけるギヤ部品の配置関係を示す平面
【図9】同装置におけるギヤ部分斜視図
【符号の説明】
3 往復動部材 6 モータ 7a,7b キャプスタン 7c キャプスタンの外周面 14a,14b リール台 16a,16b フライホイール 19a,19b 主動回転体 20 駆動ギヤ 21 回転伝達体 22 回動部材 22b 円弧ラック 24 ガイド部 25 欠歯ギヤ 25a,25b 欠歯部 25C,25d 有歯部 28 中間ギヤ 31 摩擦伝達ギヤ 31a 摩擦伝達ギヤの内周面 32 摩擦伝達機構 34 反転ばね

Claims (6)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】駆動ギヤ(20)と、フライホイル(16a)(16b)
    及び主動回転体(19a)(19b)を備えた左右一対のキャプス
    タン(7a)(7b)とを正逆回転するモータ(6)により回転さ
    せ、回転伝達体(21)を支持した回動部材(22)を該モータ
    の回転方向に応じて左右いずれかの回動位置に位置させ
    て、左方回動位置において回転伝達体を左方のリール台
    (14a)及び左方の主動回転体(19a)に係合させ、かつ右方
    回動位置において回転伝達体を右方のリール台(14b)及
    び右方の主動回転体(19b)に係合させ、また往復動自在
    に設けられた往復動部材(3)により前記回動部材を回動
    途中位置に保持することにより前記モータから左右いず
    れのリール台への回転伝達経路をも遮断するようにした
    テープ駆動機の回転伝達切換装置において、 前記回動部材を左右の回動位置に選択的に弾性保持する
    反転ばね(34)を設け、前記回動部材の一部に円弧ラック
    (22b)を設、 回転角度が制限され、且つ前記駆動ギヤと前記円弧ラッ
    クとに各々同時に向い合う一対の欠歯部(25a)(25b)を有
    し、各欠歯部間の有歯部(25c)(25d)を前記駆動ギヤと前
    記円弧ラックとに噛合させる欠歯ギヤ(25)を設け、 更に前記モータの回転力を受けて前記欠歯ギヤに一定の
    回転力を付与する摩擦伝達機構(32)を設けたことを特徴
    とするテープ駆動機の回転伝達切換装置。
  2. 【請求項2】前記駆動ギヤを前記主動回転体の一方と同
    軸且つ一体に設けたことを特徴とする請求項1記載のテ
    ープ駆動機の回転伝達切換装置。
  3. 【請求項3】前記回転伝達体の一部を挟んで該回転伝達
    体の軸方向の移動を規制するガイド部(24)を設けたこと
    を特徴とする請求項1記載のテープ駆動機の回転伝達切
    換装置。
  4. 【請求項4】前記キャプスタンの外周面(7c)と、前記欠
    歯ギヤに常時噛合する摩擦伝達ギヤ(31)の内周面(31a)
    とを常時接触させて、前記摩擦伝達機構(32)を構成した
    ことを特徴とする請求項1記載のテープ駆動機の回転伝
    達切換装置。
  5. 【請求項5】前記往復動部材を、ヘッド取付板(3)に設
    けた制御ピン(5)にて構成し、前記回動部材(22)には該
    制御ピンと係合する係合孔(33)を設け、制御ピン(5)の
    位置に応じて前記回転伝達体を、前記主動回転体及びリ
    ール台と適正に係合する位置、該主動回転体及びリール
    台から離間する位置のいずれかに位置させるものとした
    ことを特徴とする請求項1記載のテープ駆動機の回転伝
    達切換装置。
  6. 【請求項6】前記円弧ラックに常時噛合する中間ギヤ(2
    8)を設け、前記回転角度が制限された欠歯ギヤ(25)を、
    前記駆動ギヤと前記中間ギヤとに各々同時に向い合う一
    対の欠歯部(25a)(25b)を有し、各欠歯部間の有歯部(25
    c)(25d)を前記駆動ギヤと前記中間ギヤとに噛合させる
    ようにしたことを特徴とする請求項1記載のテープ駆動
    機の回転伝達切換装置。
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