JP2534552Y2 - インレットガイドベーン - Google Patents
インレットガイドベーンInfo
- Publication number
- JP2534552Y2 JP2534552Y2 JP3231691U JP3231691U JP2534552Y2 JP 2534552 Y2 JP2534552 Y2 JP 2534552Y2 JP 3231691 U JP3231691 U JP 3231691U JP 3231691 U JP3231691 U JP 3231691U JP 2534552 Y2 JP2534552 Y2 JP 2534552Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- guide vane
- inlet guide
- impeller
- blower
- flow
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Control Of Positive-Displacement Air Blowers (AREA)
- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ターボチャージャやガ
スタービン等に使用するコンプレッサやブロワの圧力制
御に用いて好適なインレットガイドベーンに関する。
スタービン等に使用するコンプレッサやブロワの圧力制
御に用いて好適なインレットガイドベーンに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のコンプレッサやブロワでは、吐出
圧力を制御するために、羽根車の回転数を変化させるよ
うにしている。例えば、図5にて回転数Nのときa点の
流量(Q)と圧力(P)で作動している場合、一定抵抗
線1に沿ってb点まで流量と圧力を変化させる時には、
回転数をNからN′に変化させるようにしている。
圧力を制御するために、羽根車の回転数を変化させるよ
うにしている。例えば、図5にて回転数Nのときa点の
流量(Q)と圧力(P)で作動している場合、一定抵抗
線1に沿ってb点まで流量と圧力を変化させる時には、
回転数をNからN′に変化させるようにしている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
コンプレッサやブロワでは、羽根車の回転数をNから
N′へ又はN′からNへ変化させる時、ロータの慣性モ
ーメントのため回転数変化に時間を要する。このため、
乗用車用過給機に適用される場合に、この時間はアクセ
ルをふみ込んでからコンプレッサやブロワの圧力が上昇
し、エンジン出力が上昇するまでの遅れ、いわゆるター
ボラグになるという問題がある。
コンプレッサやブロワでは、羽根車の回転数をNから
N′へ又はN′からNへ変化させる時、ロータの慣性モ
ーメントのため回転数変化に時間を要する。このため、
乗用車用過給機に適用される場合に、この時間はアクセ
ルをふみ込んでからコンプレッサやブロワの圧力が上昇
し、エンジン出力が上昇するまでの遅れ、いわゆるター
ボラグになるという問題がある。
【0004】また、これを解決するため、羽根車の回転
数を変化させないで流量、圧力を変化させる手段とし
て、一般にインレットガイドベーンにてコンプレッサや
ブロワの羽根車に流入する流れに旋回を与える手段が採
用されている。しかし、このインレットガイドベーンは
複数の翼を回動させるために、回転支持部が多く、リン
ク機構が複雑であるという問題があった。
数を変化させないで流量、圧力を変化させる手段とし
て、一般にインレットガイドベーンにてコンプレッサや
ブロワの羽根車に流入する流れに旋回を与える手段が採
用されている。しかし、このインレットガイドベーンは
複数の翼を回動させるために、回転支持部が多く、リン
ク機構が複雑であるという問題があった。
【0005】本考案は、このような従来技術の課題を解
決するためになされたもので、簡単な構造で羽根車に流
入する流れの旋回を制御することができ、コンプレッサ
やブロワの流量、圧力を制御することの可能なインレッ
トガイドベーンを提供することを目的とする。
決するためになされたもので、簡単な構造で羽根車に流
入する流れの旋回を制御することができ、コンプレッサ
やブロワの流量、圧力を制御することの可能なインレッ
トガイドベーンを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本考案は、コンプレッサやブロワの羽根車の上流
側に配設されるインレットガイドベーンを、羽根車回転
軸の延長上に配設した回転軸に回転自在に支持されかつ
複数枚の翼を有する回転羽根と、該回転羽根の回転を制
御する調速機構とで構成したものである。
めに、本考案は、コンプレッサやブロワの羽根車の上流
側に配設されるインレットガイドベーンを、羽根車回転
軸の延長上に配設した回転軸に回転自在に支持されかつ
複数枚の翼を有する回転羽根と、該回転羽根の回転を制
御する調速機構とで構成したものである。
【0007】
【作用】上記の手段によれば、インレットガイドベーン
は羽根車に流入する流れによってなめらかに回転するの
で、該インレットガイドベーンを通過した流れは殆ど旋
回せず、ほぼ軸方向に羽根車に流入する。一方、回転軸
をブレーキによって静止させると、インレットガイドベ
ーンの翼の作用により、インレットガイドベーンを通過
した流れは旋回しながら羽根車に流入する。このように
インレットガイドベーンの回転を制御することにより、
羽根車に流入する流れの旋回を制御することができ、一
般に使用されるインレットガイドベーンと同様の作用を
得ることができる。
は羽根車に流入する流れによってなめらかに回転するの
で、該インレットガイドベーンを通過した流れは殆ど旋
回せず、ほぼ軸方向に羽根車に流入する。一方、回転軸
をブレーキによって静止させると、インレットガイドベ
ーンの翼の作用により、インレットガイドベーンを通過
した流れは旋回しながら羽根車に流入する。このように
インレットガイドベーンの回転を制御することにより、
羽根車に流入する流れの旋回を制御することができ、一
般に使用されるインレットガイドベーンと同様の作用を
得ることができる。
【0008】
【実施例】以下、図1〜図4を参照して本考案の一実施
例について詳細に説明する。図1は本実施例に係わるイ
ンレットガイドベーンを示す断面図、図2は図1のII
−II線断面図、図3,図4はそれぞれ同インレットガ
イドベーンの動作説明図である。
例について詳細に説明する。図1は本実施例に係わるイ
ンレットガイドベーンを示す断面図、図2は図1のII
−II線断面図、図3,図4はそれぞれ同インレットガ
イドベーンの動作説明図である。
【0009】図1,図2において、コンプレッサやブロ
ワの羽根車11の上流側には、回転式のインレットガイ
ドベーン12が配設されている。該インレットガイドベ
ーン12は、ボス13に固定された複数の軸流形の翼1
4から成る回転羽根を有し、羽根車11の回転軸18の
延長上に配設した回転軸15にて回転自在に支持された
構造となっている。
ワの羽根車11の上流側には、回転式のインレットガイ
ドベーン12が配設されている。該インレットガイドベ
ーン12は、ボス13に固定された複数の軸流形の翼1
4から成る回転羽根を有し、羽根車11の回転軸18の
延長上に配設した回転軸15にて回転自在に支持された
構造となっている。
【0010】翼14は、図2に詳細に示すごとく、羽根
車11の翼16の回転軸に対する傾きを有し、該翼16
が矢印A方向に回転するのに対し、羽根車11に吸い込
まれる流れによって翼14は矢印B方向に回転するよう
になっている。また、インレットガイドベーン12は、
該インレットガイドベーン12の回転を制御するための
調速機構を成すブレーキ17を有する構成となってい
る。
車11の翼16の回転軸に対する傾きを有し、該翼16
が矢印A方向に回転するのに対し、羽根車11に吸い込
まれる流れによって翼14は矢印B方向に回転するよう
になっている。また、インレットガイドベーン12は、
該インレットガイドベーン12の回転を制御するための
調速機構を成すブレーキ17を有する構成となってい
る。
【0011】次に、図3,図4を用いて本実施例の作用
について説明する。図3はブレーキ17が作動していな
い状態を示し、回転軸15は自由に回転できる。羽根車
11の翼16は矢印Aの方向に回転し、流れを吸い込
む。この流れは回転式インレットガイドベーン12の翼
14を矢印Bの方向に符号19の速度で回転させるが、
回転軸15の摩擦が十分小さいので、インレットガイド
ベーン12を通過した流れは旋回せず、矢印20のよう
にほぼ軸方向に流れる。なお、図3において、符号21
は羽根車11の周速を示す。
について説明する。図3はブレーキ17が作動していな
い状態を示し、回転軸15は自由に回転できる。羽根車
11の翼16は矢印Aの方向に回転し、流れを吸い込
む。この流れは回転式インレットガイドベーン12の翼
14を矢印Bの方向に符号19の速度で回転させるが、
回転軸15の摩擦が十分小さいので、インレットガイド
ベーン12を通過した流れは旋回せず、矢印20のよう
にほぼ軸方向に流れる。なお、図3において、符号21
は羽根車11の周速を示す。
【0012】そして、図4に示すごとく、ブレーキ17
を作動させ、回転軸15が静止した場合、インレットガ
イドベーン12を通過した流れは翼14に沿って符号2
2の方向に流れ、速度23で旋回しながら羽根車11の
翼16に流入し、その結果流量、吐出圧が減少し、図5
に示すごとく回転数をNからN′まで下げることなく、
b点で作動できるようになる。
を作動させ、回転軸15が静止した場合、インレットガ
イドベーン12を通過した流れは翼14に沿って符号2
2の方向に流れ、速度23で旋回しながら羽根車11の
翼16に流入し、その結果流量、吐出圧が減少し、図5
に示すごとく回転数をNからN′まで下げることなく、
b点で作動できるようになる。
【0013】このように、インレットガイドベーン12
を静止させることによって、流れに旋回を与え、コンプ
レッサやブロワの流量、圧力を制御することができる。
また、本実施例による構造には回転部が一箇所しかな
く、通常のインレットガイドベーンに比べ構造が簡単で
ある。
を静止させることによって、流れに旋回を与え、コンプ
レッサやブロワの流量、圧力を制御することができる。
また、本実施例による構造には回転部が一箇所しかな
く、通常のインレットガイドベーンに比べ構造が簡単で
ある。
【0014】なお、上述したブレーキ17の代わりの調
速機構として、発電機により電気的にトルクを制御する
ものや、油量の調整により制動力を変えるもの、回転を
強制的にモータで調整するもの等種々の機構が考えられ
る。また、この羽根車状の回転式インレットガイドベー
ンの形状は軸流羽根車形状に限定されることなく、半径
流式の羽根車形状若しくは混流式の羽根車形状であって
もよい。
速機構として、発電機により電気的にトルクを制御する
ものや、油量の調整により制動力を変えるもの、回転を
強制的にモータで調整するもの等種々の機構が考えられ
る。また、この羽根車状の回転式インレットガイドベー
ンの形状は軸流羽根車形状に限定されることなく、半径
流式の羽根車形状若しくは混流式の羽根車形状であって
もよい。
【0015】
【考案の効果】以上述べたように、本考案によれば、コ
ンプレッサやブロワの羽根車の上流側に配設されるイン
レットガイドベーンを、羽根車回転軸の延長上に配設し
た回転軸に回転自在に支持されかつ複数枚の翼を有する
回転羽根と、該回転羽根の回転を制御する調速機構とか
ら成る構成としており、このようなインレットガイドベ
ーンの回転を制御することにより、羽根車に流入する流
れの旋回を制御することができるので、従来に比べて簡
単な構造でコンプレッサやブロワの流量,圧力を良好に
制御することができるという優れた効果を奏する。
ンプレッサやブロワの羽根車の上流側に配設されるイン
レットガイドベーンを、羽根車回転軸の延長上に配設し
た回転軸に回転自在に支持されかつ複数枚の翼を有する
回転羽根と、該回転羽根の回転を制御する調速機構とか
ら成る構成としており、このようなインレットガイドベ
ーンの回転を制御することにより、羽根車に流入する流
れの旋回を制御することができるので、従来に比べて簡
単な構造でコンプレッサやブロワの流量,圧力を良好に
制御することができるという優れた効果を奏する。
【図1】本考案の一実施例に係わるインレットガイドベ
ーンを示す断面図である。
ーンを示す断面図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】該インレットガイドベーンの動作説明図であ
る。
る。
【図4】同じく、該インレットガイドベーンの動作説明
図である。
図である。
【図5】コンプレッサやブロワの流量、圧力制御の説明
図である。
図である。
11 羽根車 12 インレットガイドベーン 13 ボス 14 翼 15 回転軸 16 翼 17 ブレーキ 18 羽根車回転軸
Claims (1)
- 【請求項1】コンプレッサやブロワの羽根車の上流側に
配設されるインレットガイドベーンにおいて、羽根車回
転軸の延長上に配設した回転軸に回転自在に支持されか
つ複数枚の翼を有する回転羽根と、該回転羽根の回転を
制御する調速機構とから構成されて成ることを特徴とす
るインレットガイドベーン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3231691U JP2534552Y2 (ja) | 1991-03-11 | 1991-03-11 | インレットガイドベーン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3231691U JP2534552Y2 (ja) | 1991-03-11 | 1991-03-11 | インレットガイドベーン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04109499U JPH04109499U (ja) | 1992-09-22 |
JP2534552Y2 true JP2534552Y2 (ja) | 1997-04-30 |
Family
ID=31915317
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3231691U Expired - Lifetime JP2534552Y2 (ja) | 1991-03-11 | 1991-03-11 | インレットガイドベーン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2534552Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011074869A (ja) * | 2009-09-30 | 2011-04-14 | Toshiba Corp | 電動送風機 |
JP6539182B2 (ja) * | 2015-10-16 | 2019-07-03 | 株式会社日立産機システム | 遠心ポンプ |
CN114207286A (zh) * | 2019-08-07 | 2022-03-18 | 开利公司 | 轴流式和下游压缩机组件 |
-
1991
- 1991-03-11 JP JP3231691U patent/JP2534552Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04109499U (ja) | 1992-09-22 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19961126 |
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EXPY | Cancellation because of completion of term |