JP2011074869A - 電動送風機 - Google Patents

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Nobuyuki Iwata
宜之 岩田
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Abstract

【課題】運転時に発生する騒音を広い周波数帯に亘って低減させる電動送風機および電気掃除機を提案する。
【解決手段】電動送風機8は、複数のファン翼35を有する遠心ファン36と、遠心ファン36の周囲に配置された複数の上流整流板38を有する整流板39と、遠心ファン36および整流板39を覆うとともに遠心ファン36の回転軸Cと同軸に吸気口42を有するファンカバー31と、遠心ファン36を回転駆動させるモータ部41と、吸気口42に位置された複数の螺旋翼45を有する音響遮蔽部46と、を備える。
【選択図】 図2

Description

本発明は、電動送風機に関するものである。
電動送風機として電気掃除機に吸い込み負圧を発生させる電動送風機が知られている。
図8は、従来の電動送風機を示す部分的な断面図である。図8に示すように、従来の電動送風機101は、遠心ファン102と、遠心ファン102を回動させる回転軸103を有するモータ部104と、遠心ファン102から吐出された空気を整流する整流板105と、遠心ファン102および整流板105を覆うファンケース106と、を備える。
整流板105は、モータ部104の回転軸103が貫通される孔を有する円板状の整流板本体107を備える。整流板本体107は、一主面から突出させて平面視渦巻状に形成された壁状の上流整流板108と、他主面から突出させて上流整流板108の反対方向に平面視渦巻状に形成された壁状の下流整流板109と、を備える。整流板105は、遠心ファン102の外周から吐出された空気を、上流整流板108によって整流板本体107の外周縁側へと整流し、さらに整流板本体107の外周縁を介して下流整流板109によってモータ部104側へと整流する。この空気の流れの一部は、モータ部104を冷却する。
ファンケース106は、遠心ファン102の回転軸と同軸に配置された吸気口111を有する。
ところで、近年、環境問題に対する取り組みとしてエネルギ資源のより一層の有効利用が望まれている。他方、電気掃除機は、より強い吸い込み力が望まれることから、電動送風機の一層の出力および効率の向上が必要となっている。
しかし、電動送風機の出力を向上させれば、駆動音や風切り音が大きくなるため、騒音を低減させる対策が必要となる。
そこで、遠心ファンとともに一体的に回転するインデューサを遠心ファンの吸い込み側に設け、空気の流入抵抗を低減し、吸気口の周辺に発生する乱流による騒音を低減させる電動送風機が知られている(例えば、引用文献1参照)。
特開平4−60198号公報
電動送風機で発生する騒音の主な部分は、遠心ファンを通過する空気流の圧力脈動によって生じる。このため、遠心ファンとともに一体的に回転するインデューサによって吸気口の周辺の空気流を整流しても、遠心ファンを通過する空気流の圧力脈動を効果的に抑制することができず、騒音を十分に低減することができない。
そして、遠心ファンを通過する空気流の圧力脈動によって生じる騒音は、もっぱら吸気口から伝播する。
本発明は、吸気口の空気流を極力妨げることなく、換言すれば、吸込仕事率を極力低減させることなく、吸気口から伝播する騒音を遮ることが可能な電動送風機を提案する。
前記の課題を解決するため本発明に係る電動送風機は、複数の動翼を有する遠心ファンと、前記遠心ファンの周囲に配置された複数の静翼を有する整流板と、前記遠心ファンおよび前記整流板を覆うとともに前記遠心ファンの回転軸と同軸に吸気口を有するファンケースと、前記遠心ファンを回転駆動させるモータ部と、前記吸気口に位置された複数の螺旋翼を有する音響遮蔽部と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、吸込仕事率を極力低減させることなく、吸気口から伝播する騒音を遮ることが可能な電動送風機を提供できる。
本発明に係る電動送風機を備えた電気掃除機の外観を示した図。 本発明に係る電動送風機を部分的に切り欠いて示した平面図。 本発明に係る電動送風機の吸気口周辺を示した斜視図。 本発明に係る電動送風機の音響遮蔽部を遠心ファンの回転軸方向視において示した図。 本発明に係る電動送風機の他の例の吸気口周辺を示した斜視図。 本発明に係る電動送風機の騒音と従来の電動送風機の騒音を比較して示した図。 本発明に係る電動送風機の騒音と従来の電動送風機の騒音を比較して示した図。 従来の電動送風機を示す部分的な断面図。
本発明に係る電動送風機の実施形態について図1から図7を参照して説明する。
図1は、本発明に係る電動送風機を備えた電気掃除機の外観を示した図である。
図1に示すように、電気掃除機1は、いわゆるキャニスタ型の電気掃除機である。電気掃除機1は、被掃除面上に配置される掃除機本体2と、掃除機本体2に着脱自在に接続された管部3と、を備える。なお、電気掃除機1は、キャニスタ型に限らず、アプライト型、スティック型、あるいはハンディ型などであってもよい。
掃除機本体2は、本体ケース5と、本体ケース5の側方に回転自在に軸支された車輪6と、本体ケース5に収容された塵埃分離集塵部7と、塵埃分離集塵部7に連通された電動送風機8と、電動送風機8の駆動を制御する制御部9と、電動送風機8に電力を導く電源コード11と、を備える。
本体ケース5は、塵埃分離集塵部7に連通された接続口12を有する。
塵埃分離集塵部7は、電動送風機8が発生させた負圧によって電気掃除機1に吸い込まれる塵埃を含んだ空気から塵埃を分離し、捕集する。
車輪6は、掃除機本体2の走行用の大径の走行輪であり、本体ケース5の両側方に一対に軸支される。
制御部9は、予め設定された複数の運転モードを有し、管部3から入力される操作信号に基づいて任意の運転モードを択一的に選択し、電動送風機8を駆動させる。それぞれの運転モードは、電動送風機8の入力を互いに異ならせて設定される。
電源コード11の自由端部は、電源プラグ14を備える。
管部3は、掃除機本体2から作用する負圧によって被掃除面から塵埃を含んだ空気(含塵空気)を吸い込み掃除機本体2に案内する。管部3は、掃除機本体2の接続口12に着脱自在に接続された接続管19と、接続管19に連通され可撓性を有する集塵ホース21と、集塵ホース21に連通された手元操作管22と、手元操作管22から突出させて設けられた把持部23と、把持部23に設けられた操作部24と、手元操作管22に着脱自在に接続され連通された延長管25と、延長管25に着脱自在に接続され連通された吸込口体26と、を備える。
集塵ホース21は、湾曲自在な細長略円筒状に形成される。集塵ホース21の一端は、接続管19に接続される。集塵ホース21は、接続管19を介して掃除機本体2の内部に連通される。
手元操作管22の一端は、集塵ホース21の他端に設けられる。手元操作管22は、接続管19および集塵ホース21を介して掃除機本体2の内部に連通される。
把持部23は、電気掃除機1のユーザが把持して電気掃除機1を操作するものである。把持部23は、手元操作管22の他端部から突出させて設けられる。また、把持部23は、手元操作管22の一端部に指向させて湾曲されて形成される。
操作部24は、制御部9に設定されたそれぞれの運転モードに対応させたスイッチを備える。具体的には、操作部24は、電動送風機8を停止させる停止スイッチ24aと、電動送風機8の運転を開始させる起動スイッチ24bと、を備える。電気掃除機1のユーザは、操作部24を操作して電動送風機8の運転モードを択一的に選択できる。
延長管25は、複数の筒状体を重ね合わせてテレスコピック構造に構成され、細長略円筒状に形成される。延長管25の一端は、手元操作管22の他端に着脱自在に接続される。延長管25は、接続管19、手元操作管22および集塵ホース21を介して掃除機本体2の内部に連通される。
吸込口体26は、延長管25の一端に着脱自在に接続される。吸込口体26は、延長管25、手元操作管22および集塵ホース21を介して掃除機本体2の内部に連通される。
図2は、本発明に係る電動送風機を部分的に切り欠いて示した平面図である。
図2に示すように、本実施形態に係る電動送風機8は、ファンカバー31(ファンケース)および本体ケース32からなる電動送風機ケース33に覆われる。また、電動送風機8は、複数のファン翼35(動翼)を有する遠心ファン36と、遠心ファン36の周囲に配置された複数の上流整流板38(静翼)を有する整流板39と、遠心ファン36を回転駆動させるモータ部41と、を備える。
電動送風機ケース33は、遠心ファン36および整流板39を覆うとともに遠心ファン36の回転軸Cと同軸に配置された吸気口42を有するファンカバー31と、モータ部41を覆うとともに排気口43を有する本体ケース32と、を備える。
さらに、電動送風機8は、ファンカバー31の吸気口42を覆う複数の螺旋翼45を有する音響遮蔽部46を備える。
なお、説明を容易にするために以下、図2に示す姿勢を基本姿勢とし、遠心ファン36の回転軸Cの吸気口42側を前方として電動送風機8の前後の方向説明を行う。図2中、実線矢Xは、電動送風機8の後方から前方に向かう。
ファンカバー31は、後方端に開口48を有する略有底円筒形状に形成される。ファンカバー31は、前方に位置された底面の略中央に開口された吸気口42を有する。吸気口42は、遠心ファン36に空気を案内し、遠心ファン36の回転軸Cと同軸の中心を有する円形の開口である。
本体ケース32は、前方端に開口49を有する略有底円筒形状に形成される。本体ケース32の開口端は、円筒部分から拡開され、径方向外側に突出させて形成されたフランジ部51を備える。フランジ部51は、ファンカバー31の開口48に嵌め込まれる。
また、本体ケース32は、後方に位置された底面の略中央にモータヘッド部52を備える。モータヘッド部52は、後方に突出させて略有底円筒形状に形成される。モータヘッド部52の内周面にはベアリング53が保持される。
さらに、本体ケース32は、側面の後部近傍に開口された排気口43を有する。
電動送風機8は、本体ケース32の開口49に架橋され、開口49の一部を覆う長手板状の整流板保持体55を備える。整流板保持体55は、略中央に軸受保持部56を備える。軸受保持部56は、前方に突出させて略有底円筒形状に形成される。軸受保持部56の内周面にはベアリング57が保持される。軸受保持部56は、ベアリング57に軸支されたロータ軸58が挿通される貫通口59を有する。なお、開口49のうち整流板保持体55で覆われていない部分は、遠心ファン36からモータ部41に空気を案内する連通口(図示省略)として機能する。
遠心ファン36は、吸気口42に対向させて配置された吸込口61を有する上板62と、上板62から所定の間隙を離間させて位置された下板63と、上板62および下板63に挟持された複数のファン翼35と、を備える。遠心ファン36は、回転駆動時に空気との摩擦によって発生する熱に対する耐熱性や、慣性モーメントなどを考慮して、例えばアルミニウム合金を用いて形成される。
上板62は、略円板形状に形成される。また、上板62は、吸込口61の縁部を吸気口42に向かって湾曲させて形成される。さらに、上板62は、吸込口61の縁部から下板63側に向けて拡開状に形成される。吸込口61は、上板62の中央に位置され、その中心が遠心ファン36の回転軸Cと略同心となる。
下板63は、上板62と略同径の略円板形状に形成される。下板63は、中央にモータ部41のロータ軸58が嵌挿される嵌挿孔65を有する。
ファン翼35は動翼である。ファン翼35は、遠心ファン36の回転軸Cの直交方向(径方向)に放射状に配置される。また、ファン翼35は、短冊状の細長い板の両長辺を下板63および上板62にそれぞれ挟持され、渦巻状の壁状に形成される。すなわち、遠心ファン36は、上板62と下板63とファン翼35とで区画形成された複数の渦巻状の吸気風路66を有する。
なお、遠心ファン36は、ファン翼35が中心から径方向に巻く渦の反対方向に回動される。
モータ部41は、本体ケース32の内周に固定された略筒状の固定子67と、固定子67の内側に配置された回転子68と、本体ケース32の側面から一部突出させて設けられた一対のブラシ機構69と、を備える。
回転子68は、遠心ファン36に接続されたロータ軸58を備える。ロータ軸58は、ベアリング53、57に軸支され、遠心ファン36の回転軸Cと同軸の回転軸を有する。
一対のブラシ機構69は、回転子68の整流子71を挟み込むよう対向させて本体ケース32の側面に固定される。ブラシ機構69は、整流子71に摺接するカーボンブラシ72と、カーボンブラシ72を出没自在に保持するブラシ保持器73と、を備える。ブラシ保持器73は、整流子71にカーボンブラシ72を押圧させる。これによってカーボンブラシ72および整流子71は、互いに電気的に導通される。
整流板39は、整流板保持体55に設けられ、遠心ファン36と整流板保持体55との間に位置される。整流板39は、略円板形状の整流板本体75と、整流板本体75の遠心ファン36側の面(前面)に設けられた複数の上流整流板38と、整流板本体75のモータ部41側の面(後面)に設けられた複数の下流整流板76と、を備える。整流板39の径方向寸法は、ファンカバー31の内径よりも小さい。すなわち、整流板39とファンカバー31の内面との間は離間される。
整流板本体75は、遠心ファン36の径方向寸法よりも大きい直径を有する。整流板本体75は、中央部に整流板保持体55の軸受保持部56が嵌挿された略円形の貫通孔77を有する。
上流整流板38は静翼である。上流整流板38は、遠心ファン36の外周から若干離間された周縁に配設され、遠心ファン36の吸気風路66を臨む。それぞれの上流整流板38は、整流板本体75から電動送風機8の前方に向かって略垂直に突出させて形成される。また、それぞれの上流整流板38は、遠心ファン36の回転軸C方向視において渦巻状に、互いに略等間隔に離間させて配置される。
それぞれの上流整流板38の間には、整流板本体75の外周に向かって次第に幅広となる案内風路78が区画される。上流整流板38の渦巻方向は、遠心ファン36のファン翼35の渦巻方向の逆方向に指向される。
下流整流板76は、整流板本体75の外周側に配置される。それぞれの下流整流板76は、整流板本体75から電動送風機8の後方に向かって略垂直に突出させて形成される。それぞれの下流整流板76は、遠心ファン36の回転軸C方向視において渦巻状に、互いに略等間隔に離間させて配置される。
それぞれの下流整流板76の間には、流過風路79が区画される。下流整流板76の渦巻方向は、上流整流板38の渦巻方向の逆方向に指向される。
音響遮蔽部46は、遠心ファン36の回転駆動によって吸気口42から吸い込まれる空気を旋回させて遠心ファン36の吸込口61に導くとともに、吸込口61から伝播する音を遮る。具体的には、音響遮蔽部46は、螺旋翼45によって吸気口42から吸い込まれる空気を旋回させるとともに、吸込口61から伝播する音を遮る。音響遮蔽部46は、両端が開放された円筒形状の枠体部81と、枠体部81に一体に形成された複数の螺旋翼45と、を備える。
螺旋翼45は、その翼弦を遠心ファン36の回転軸Cに対し略45度以上に傾けて設けることが好ましい。
図3は、本発明に係る電動送風機の吸気口周辺を示した斜視図である。なお、図3は、ファンカバー31および遠心ファン36の一部を切り欠き、整流板39を除いて示した図である。
図3に示すように、電動送風機8のファン翼35は、遠心ファン36の回転軸Cから径方向に向かって渦巻状に形成される。他方、音響遮蔽部46の螺旋翼45は、より後方に位置されたファン翼35に向かって、ファン翼35の渦巻き方向(図3中、実線矢A)と同じ方向(図3中、実線矢B)に渦巻かれた翼面を有する。
また、螺旋翼45の枚数とファン翼35の枚数とは、互いに異ならせて設定される。例えば、螺旋翼45は8枚、ファン翼35は9枚の翼から構成される。
図4は、本発明に係る電動送風機の音響遮蔽部を遠心ファンの回転軸方向視において示した図である。
図4に示すように、電動送風機8の音響遮蔽部46は、遠心ファン36の回転軸C方向視において吸気口42の全面を覆う。この場合、電動送風機8は、遠心ファン36の回転軸C方向視において、その外部から遠心ファン36を見通すことができない。
それぞれの螺旋翼45は、遠心ファン36の回転軸C方向視において重なり合っても良い。
なお、任意の螺旋翼45の前縁と、これに隣接された螺旋翼45の後縁とを遠心ファン36の回転軸Cまわりの同位相に配置させることによって、音響遮蔽部46を樹脂で一体成型する場合に、成型を容易にできる。
また、音響遮蔽部46は、遠心ファン36の回転軸C方向視において吸気口42の一部を覆う(すなわち、他部は遠心ファン36の回転軸C方向視において電動送風機8の外部から遠心ファン36を見通すことができる。)ものであっても良い。この場合にも、音響遮蔽部46は、騒音を遮る効果を奏する。
図5は、本発明に係る電動送風機の他の例の吸気口周辺を示した斜視図である。
図5に示すように、電動送風機8は、ファンカバー31の吸気口42を覆う複数の螺旋翼45を有する音響遮蔽部46Aを備える。
音響遮蔽部46Aは、螺旋翼45を電動送風機8に吸い込まれる空気流によって回転する風車状に構成したものである。音響遮蔽部46Aは、両端が開放された円筒形状の枠体部81と、枠体部81に一体に形成された回転軸支部82と、回転軸支部82に軸支された複数の螺旋翼45と、を備える。
回転軸支部82は、遠心ファン36の回転軸Cと同軸に螺旋翼45を軸支する。
なお、音響遮蔽部46Aは、螺旋翼45が回転軸支部82まわりに回転できる構成を備える他は音響遮蔽部46と同様に構成されるので、説明を省略する。
次に、本実施形態に係る電動送風機8を備えた電気掃除機1の掃除動作を説明する。
電気掃除機1のユーザは、先ず、掃除機本体2に管部3、すなわち集塵ホース21と延長管25と吸込口体26とを適宜の順序で接続する。
次に、掃除機本体2から電源コード11を引き出し、商用電源を供給するコンセント(図示省略)に電源プラグ14を接続する。
次に、電気掃除機1のユーザは、把持部23を把持して起動スイッチ24bを操作する。
そうすると、制御部9は、起動スイッチ24bから設定された動作モードに従い電動送風機8を駆動させる。電動送風機8の駆動によって掃除機本体2と管部3とに負圧が生じ、電気掃除機1は吸込口体26から空気を吸い込む。
次いで、電気掃除機1のユーザは、把持部23を把持したまま手元操作管22および延長管25を前後に往復動させる。そうすると、吸込口体26被掃除面上を前後に往復走行しつつ空気とともに被掃除面の塵埃を吸い込む。
吸込口体26に吸い込まれた含塵空気は、延長管25、手元操作管22および集塵ホース21と順次に通過した後、掃除機本体2に案内される。
掃除機本体2に案内された含塵空気は、塵埃分離集塵部7に吸い込まれ塵埃と空気とに分離される。分離された塵埃は、塵埃分離集塵部7に捕集される。他方、分離された空気は、さらに電動送風機8に吸い込まれる。
このとき、塵埃を除去された空気は、音響遮蔽部46、46Aの螺旋翼45によって整流されつつファンカバー31の吸気口42から遠心ファン36の吸込口61に吸い込まれる。遠心ファン36の吸込口61に吸い込まれた空気は、遠心ファン36の外周側へと案内され、吸気風路66から吐出される。
遠心ファン36から吐出された空気は、整流板39の上流整流板38に案内されて案内風路78を渦巻状に通過し整流板本体75の外周側に吐出される。さらに、案内風路78から吐出された空気は、ファンカバー31の内周を介して下流整流板76の流過風路79へと案内される。流過風路79に案内された空気は、整流板39の中心に向かって渦巻状に流れ、整流板保持体55に区画された連通口から本体ケース32内に流入する。
このとき、ファンカバー31内には空気の流れに伴って圧力脈動が起こり、この空気の圧力脈動が騒音を発生させる。この騒音の一部は空気の流れに抗して吸気口42へ伝播するが螺旋翼45によって遮蔽される。
本体ケース32内に流入した空気はモータ部41を冷却しつつ流過して本体ケース32の排気口43から排気される。電動送風機8の排気口43から排出された空気は、掃除機本体2の排気口から外部に排気される。
このように構成された電動送風機8は、塵埃が除去された空気を吸気口42から遠心ファン36に吸い込むとき、音響遮蔽部46、46Aに空気流を通過させる。この空気流は、音響遮蔽部46、46Aによって整流されるので遠心ファン36の回転により発生される風切り音を低減できる。また、遠心ファン36の回転により発生する騒音は、音響遮蔽部46、46Aによって遮られ、吸気口42から電動送風機8の外部へと伝播し難くなる。
ここで、本実施形態に係る電動送風機8と従来の電動送風機101とが発生させる騒音を比較する。
図6および図7は、本発明に係る電動送風機の騒音と従来の電動送風機の騒音を比較して示した図である。
なお、図6および図7は、電動送風機8の吸気口42および従来の電動送風機の吸気口から略1m離れた場所において観測される騒音である。また、騒音の測定結果にはA特性が考慮されている。
図6および図7に示すように、電動送風機8が発生させる騒音(図6中の実線A、図7中の網掛け部分A)は、従来の電動送風機101が発生させる騒音(図6中の破線B、図7中の白抜き部分B)に比べ、約250Hzから約20kHzの非常に広い周波数帯域に亘って平均的に騒音の遮蔽の効果が得られる。特に、約250Hzから約1kHzに渡る低周波側の周波数帯域では、騒音の遮蔽の効果が高い。
これは、音響遮蔽部46、46Aが空気の流路内、特に遠心ファン36の上流近傍である吸気口42に設けられていることから遠心ファン36に流入する空気の整流効果が高く、また、音響遮蔽部46、46Aによって吸気口42の開口方向(回転軸C方向)に投影される開口面積を小さくできること、等の騒音の遮蔽の効果が重畳的に現れているものと推測される。
本実施形態に係る電動送風機8は、螺旋翼45を有する音響遮蔽部46、46Aを吸気口42に備えたことによって、音響遮蔽部46、46Aは遠心ファン36とともに回転することなく、遠心ファン36に流れ込む空気を整流して騒音の原因となる流体的な圧力脈動を低減させるとともに、遠心ファン36から伝播する騒音を螺旋翼45で遮蔽することで、電動送風機8の外部に伝播する騒音を小さくできる。
また、本実施形態に係る電動送風機8は、吸気口42の開口方向(回転軸C方向)に投影される開口面積を塞いで騒音を遮蔽しつつも、吸気口42の流路断面積をほとんど減少させることなく、さらに遠心ファン36に対する整流効果を有することができるので、吸込仕事率をほとんど低下させることなく、騒音を大幅に低減できる。
したがって、本発明に係る電動送風機によれば、吸気口42の空気流を極力妨げることなく、換言すれば、吸込仕事率を極力低減させることなく、吸気口42から伝播する騒音を遮ることができる。
1 電気掃除機
2 掃除機本体
3 管部
5 本体ケース
6 車輪
7 塵埃分離集塵部
8 電動送風機
8 電動送風機
9 制御部
11 電源コード
12 接続口
14 電源プラグ
15 本体接続口
19 接続管
21 集塵ホース
22 手元操作管
23 把持部
24 操作部
24a 停止スイッチ
24b 起動スイッチ
25 延長管
26 吸込口体
31 ファンカバー
32 本体ケース
33 電動送風機ケース
35 ファン翼
36 遠心ファン
38 上流整流板
39 整流板
41 モータ部
42 吸気口
43 排気口
45 螺旋翼
46、46A 音響遮蔽部
48 開口
49 開口
51 フランジ部
52 モータヘッド部
53 ベアリング
55 整流板保持体
56 軸受保持部
57 ベアリング
58 ロータ軸
59 貫通口
61 吸込口
62 上板
63 下板
65 嵌挿孔
66 吸気風路
67 固定子
68 回転子
69 ブラシ機構
71 整流子
72 カーボンブラシ
73 ブラシ保持器
75 整流板本体
76 下流整流板
77 貫通孔
78 案内風路
79 流過風路
81 枠体部
82 回転軸支部
101 電動送風機
102 遠心ファン
103 回転軸
104 モータ部
105 整流板
106 ファンケース
107 整流板本体
108 上流整流板
109 下流整流板
111 吸気口

Claims (6)

  1. 複数の動翼を有する遠心ファンと、
    前記遠心ファンの周囲に配置された複数の静翼を有する整流板と、
    前記遠心ファンおよび前記整流板を覆うとともに前記遠心ファンの回転軸と同軸に吸気口を有するファンケースと、
    前記遠心ファンを回転駆動させるモータ部と、
    前記吸気口に位置された複数の螺旋翼を有する音響遮蔽部と、を備えたことを特徴とする電動送風機。
  2. 前記動翼は、前記遠心ファンの回転軸から径方向に向かって渦巻状に形成され、
    前記螺旋翼は、前記動翼に向かって前記動翼の渦巻方向と同じ方向に渦巻かれた翼面を有することを特徴とする請求項1に記載の電動送風機。
  3. 前記螺旋翼は、前記遠心ファンの回転軸方向視において前記吸気口の全面を覆うことを特徴とする請求項1または2に記載の電動送風機。
  4. 前記螺旋翼は、その翼弦を前記遠心ファンの回転軸に対して略45度に傾けて設けられたことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の電動送風機。
  5. 前記螺旋翼の枚数と前記動翼の枚数とは互いに異なることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の電動送風機。
  6. 前記音響遮蔽部は、前記螺旋翼を軸支する保持軸を備えたことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の電動送風機。
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