JP3381641B2 - 可変容量形ターボチャージャ - Google Patents
可変容量形ターボチャージャInfo
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- turbine rotor
- variable nozzle
- center
- inflow passage
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/10—Internal combustion engine [ICE] based vehicles
- Y02T10/12—Improving ICE efficiencies
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンの排気で
回転駆動されるタービンに可変ノズルを設けた可変容量
形ターボチャージャに関する。 【0002】 【従来の技術】可変容量形ターボチャージャのタービン
は、センターハウジングにタービンロータを並列し、セ
ンターハウジングの中心孔にタービンロータの回転軸を
貫通している。 【0003】センターハウジングの外周部には、タービ
ンハウジングの一端側を固定して、タービンハウジング
でタービンロータを覆っている。タービンハウジング
は、タービンロータの外回りに位置する一端側外周部内
に渦巻室を形成している。 【0004】渦巻室とタービンロータの間には、センタ
ーハウジングのハブ面とタービンハウジングのシュラウ
ド面で流入通路を形成している。タービンハウジング
は、タービンロータの前側に位置する他端部内に流出通
路を形成している。 【0005】流入通路には、可変ノズルを構成する複数
枚の可動ベーンを、タービンロータの外回り位置に等間
隔に配置して、ハブ面及びシュラウド面と直交する軸の
周りに回転可能に設けている。可変ノズルは、エンジン
の排気流量に応じてノズル開口面積を増減し、タービン
ロータに流入する排気の速度を制御する。 【0006】可変ノズルを設けたタービンは、ハブ面と
シュラウド面がタービンロータの軸心と直交する平面で
あって可動ベーン付きの流入通路が径方向になるラジア
ルタービンである。渦巻室の排気は、径方向の流入通路
を流れてタービンロータに流入し、タービンロータ内で
急激にほぼ直角に曲がって、軸心方向の流出通路に流入
する。 【0007】ターボチャージャが可変容量形ではなく、
タービンに可変ノズルがない場合、タービンに斜流式が
用いられることがある。斜流タービンにおいては、渦巻
室の排気は、径方向から流出通路側に傾斜した流入通路
を流れてタービンロータに流入し、タービンロータ内で
大きく鈍角に曲がって、軸心方向の流出通路に流入す
る。 【0008】なお、ターボチャージャが可変容量形では
ない場合、高速域で過給圧力が過剰になるのを防止する
ため、可変ノズルのないタービンに流入する排気の一部
を放出するウエイストゲート弁を必要とする。 【0009】 【発明が解決しようとする課題】斜流タービンは、ラジ
アルタービンに比較して、排気の流れが円滑であるの
で、効率が高く、また、小型軽量になる利点がある。そ
こで、斜流タービンに可変ノズルを設けてウエイストゲ
ート弁を不要にすることが考えられる。 【0010】ところが、斜流タービンに可変ノズルを設
ける場合、図4に示すように、渦巻室5とタービンロー
タ2の間の流入通路8を構成するセンターハウジング1
のハブ面6とタービンハウジング4のシュラウド面7
を、タービンロータ2の軸心L1と同心の円錐面C1,
C2の一部にし、径方向から傾斜した流入通路8に可動
ベーン11を配置し、可動ベーン11の下流端に、ハブ
面6及びシュラウド面7と直交する軸12の端を固定
し、板状の可動ベーン11を、円錐面C1,C2のハブ
面6とシュラウド面7の間で、可変ノズルの開口を広げ
る位置と狭める位置の間を回転可能になる形状にするこ
ととなる。 【0011】すると、可動ベーン11が可変ノズルの開
口を広げる位置、即ち、図4に示すように、ほほ径方向
に配置されたときに、可動ベーン11とシュラウド面7
の間に大きな隙間が形成される。また、可動ベーン11
が可変ノズルの開口を狭める位置、即ち、ほほ周方向に
配置されたときに、可動ベーン11とハブ面6の間に大
きな隙間が形成される。 【0012】可変ノズルは、可動ベーンとシュラウド面
またはハブ面の間に大きな隙間が形成されると、排気の
漏れ量が増大し、排気の速度制御が困難になって、ター
ビン効率が低下する。従って、過給効率が低下する。 【0013】 【課題を解決するための着眼】斜流タービンに可変ノズ
ルを設けた場合、可動ベーンとシュラウド面またはハブ
面の間に大きな隙間が形成される原因は、ハブ面とシュ
ラウド面が円錐面であることに起因している。 【0014】そこで、2枚の同心の球面は、その中心を
通るどのような平面で切断しても、その平面上の両球面
間の形状が同一になる点に着眼した。換言すると、流入
通路を構成するハブ面とシュラウド面は、同心の球面に
し、その球面の中心を通る線を可動ベーンの回転中心線
にすることとした。 【0015】 【課題を解決するための手段】本発明は、エンジンの排
気で回転駆動されるタービンに可変ノズルを設けた可変
容量形ターボチャージャにおいて、タービンは、渦巻室
とタービンロータの間の流入通路が径方向から流出通路
側に傾斜する斜流タービンにし、流入通路に、可変ノズ
ルを構成する複数枚の可動ベーンをタービンロータの外
回り位置に配置し、流入通路を構成するハブ面とシュラ
ウド面を、流出通路と反対側に位置するタービンロータ
軸心上の同一点を中心とする球面にし、その球面の中心
を通ってタービンロータ軸心に対して傾斜する線を可動
ベーンの回転中心線にした。 【0016】 【発明の効果】本発明においては、タービンに、効率の
高い斜流タービンを用い、斜流タービンに、排気の速度
を制御する可変ノズルを設ける。その上、可変ノズル
は、可動ベーンとシュラウド面またはハブ面の間の隙間
を、可動ベーンの回転角度に拘わらず、一定の最小値に
保持することができる。排気の漏れ量の増大に基づくタ
ービン効率の低下を防止することができる。 【0017】従って、タービン効率を高めて過給効率を
高めることができる。 【0018】 【発明の実施の態様】[第1例]本例の可変容量形ター
ボチャージャは、自動車用エンジンの燃焼室に接続した
吸気通路の途中に圧縮機を介在し、燃焼室に接続した排
気通路の途中にタービンを介在している。圧縮機とター
ビンは、同軸に連結している。 【0019】エンジンの排気通路を流れる排気でタービ
ンが回転駆動されて圧縮機が回転駆動される。エンジン
の吸気通路を流れる空気は、圧縮機で圧縮され、高圧に
なった空気がエンジンの燃焼室に供給される。 【0020】タービンは、斜流タービンである。センタ
ーハウジング1には、図1に示すように、その前側位置
にタービンロータ2を同心状に並列し、センターハウジ
ング1の中心孔にタービンロータ2の回転軸3を貫通し
ている。 【0021】センターハウジング1の外周部には、ター
ビンハウジング4の一端側を固定して、タービンハウジ
ング4でタービンロータ2を覆っている。タービンハウ
ジング4は、タービンロータ2の外回りに位置する一端
側外周部内に渦巻室5を形成している。 【0022】渦巻室5とタービンロータ2の間には、セ
ンターハウジング1のハブ面6とタービンハウジング4
のシュラウド面7で流入通路8を径方向から前側に傾斜
してタービンロータ2と同心に形成している。タービン
ハウジング4は、タービンロータ2の前側に位置する他
端部内に流出通路9をタービンロータ2と同心に形成し
ている。 【0023】渦巻室5の排気は、径方向から流出通路9
側に傾斜した流入通路8を流れてタービンロータ2に流
入し、タービンロータ2内で大きく鈍角に曲がって、軸
心方向の流出通路9に流入する。排気は、斜流タービン
内を円滑に流れる。 【0024】流入通路8を構成するハブ面6とシュラウ
ド面7は、図1に示すように、タービンロータ2の軸心
L1上の同一点Pを中心とする球面S1,S2の一部で
ある。球面S1,S2の中心、同一点Pは、タービンロ
ータ2の後側、流出通路9と反対側に位置している。 【0025】流入通路8には、可変ノズルを構成する複
数枚の可動ベーン11を、タービンロータ2の外回り位
置に等間隔に配置し、各可動ベーン11の下流端に、タ
ービンハウジング4をシュラウド面7と直交する方向に
貫通した軸12の端を固定し、各可動ベーン11を、シ
ュラウド面7と直交する軸12の周り、即ち、ハブ面6
とシュラウド面7の球面の中心Pを通る線L2の周りに
回転可能に設け、各可動ベーン11の形状を、ハブ面6
とシュラウド面7の球面に沿って湾曲した長方形板状に
している。可動ベーン11の回転中心線L2は、タービ
ンロータ2の軸心L1に対して傾斜している。 【0026】可変ノズルは、可動ベーン11とハブ面6
またはシュラウド面7の間の隙間を、可動ベーン11の
回転角度に拘わらず、常に、一定の最小値に保持してい
る。 【0027】タービンハウジング4の外に突出した各軸
12の端は、全可動ベーン11を連動して回転させるリ
ンク機構13に連結している。リンク機構13は、図示
しないが、駆動装置に連結し、駆動装置を制御装置に連
結している。エンジンの排気流量に応じて各可動ベーン
11の回転角度を制御する構成にしている。 【0028】エンジンの排気流量が少ないときには、各
可動ベーン11をほほ周方向に配置し、可変ノズルの開
口を狭め、タービンロータ2に流入する排気の速度を増
加させる。エンジンの排気流量が多いときには、各可動
ベーン11をほほ径方向に配置し、可変ノズルの開口を
広げ、タービンロータ2に流入する排気の速度を減少さ
せる。 【0029】[第2例]本例は、全可動ベーン11を連
動して回転させるリンク機構13を、第1例においてタ
ービンハウジング4側に配置したのに代えて、図2に示
すように、センターハウジング1側に配置する。その他
の点は、第1例におけるのと同様である。 【0030】[第3例]本例は、全可動ベーン11を連
動して回転させる機構を、第2例においてリンク機構1
3にしたのに代えて、図3に示すように、歯車機構21
にする。その他の点は、第2例におけるのと同様であ
る。
回転駆動されるタービンに可変ノズルを設けた可変容量
形ターボチャージャに関する。 【0002】 【従来の技術】可変容量形ターボチャージャのタービン
は、センターハウジングにタービンロータを並列し、セ
ンターハウジングの中心孔にタービンロータの回転軸を
貫通している。 【0003】センターハウジングの外周部には、タービ
ンハウジングの一端側を固定して、タービンハウジング
でタービンロータを覆っている。タービンハウジング
は、タービンロータの外回りに位置する一端側外周部内
に渦巻室を形成している。 【0004】渦巻室とタービンロータの間には、センタ
ーハウジングのハブ面とタービンハウジングのシュラウ
ド面で流入通路を形成している。タービンハウジング
は、タービンロータの前側に位置する他端部内に流出通
路を形成している。 【0005】流入通路には、可変ノズルを構成する複数
枚の可動ベーンを、タービンロータの外回り位置に等間
隔に配置して、ハブ面及びシュラウド面と直交する軸の
周りに回転可能に設けている。可変ノズルは、エンジン
の排気流量に応じてノズル開口面積を増減し、タービン
ロータに流入する排気の速度を制御する。 【0006】可変ノズルを設けたタービンは、ハブ面と
シュラウド面がタービンロータの軸心と直交する平面で
あって可動ベーン付きの流入通路が径方向になるラジア
ルタービンである。渦巻室の排気は、径方向の流入通路
を流れてタービンロータに流入し、タービンロータ内で
急激にほぼ直角に曲がって、軸心方向の流出通路に流入
する。 【0007】ターボチャージャが可変容量形ではなく、
タービンに可変ノズルがない場合、タービンに斜流式が
用いられることがある。斜流タービンにおいては、渦巻
室の排気は、径方向から流出通路側に傾斜した流入通路
を流れてタービンロータに流入し、タービンロータ内で
大きく鈍角に曲がって、軸心方向の流出通路に流入す
る。 【0008】なお、ターボチャージャが可変容量形では
ない場合、高速域で過給圧力が過剰になるのを防止する
ため、可変ノズルのないタービンに流入する排気の一部
を放出するウエイストゲート弁を必要とする。 【0009】 【発明が解決しようとする課題】斜流タービンは、ラジ
アルタービンに比較して、排気の流れが円滑であるの
で、効率が高く、また、小型軽量になる利点がある。そ
こで、斜流タービンに可変ノズルを設けてウエイストゲ
ート弁を不要にすることが考えられる。 【0010】ところが、斜流タービンに可変ノズルを設
ける場合、図4に示すように、渦巻室5とタービンロー
タ2の間の流入通路8を構成するセンターハウジング1
のハブ面6とタービンハウジング4のシュラウド面7
を、タービンロータ2の軸心L1と同心の円錐面C1,
C2の一部にし、径方向から傾斜した流入通路8に可動
ベーン11を配置し、可動ベーン11の下流端に、ハブ
面6及びシュラウド面7と直交する軸12の端を固定
し、板状の可動ベーン11を、円錐面C1,C2のハブ
面6とシュラウド面7の間で、可変ノズルの開口を広げ
る位置と狭める位置の間を回転可能になる形状にするこ
ととなる。 【0011】すると、可動ベーン11が可変ノズルの開
口を広げる位置、即ち、図4に示すように、ほほ径方向
に配置されたときに、可動ベーン11とシュラウド面7
の間に大きな隙間が形成される。また、可動ベーン11
が可変ノズルの開口を狭める位置、即ち、ほほ周方向に
配置されたときに、可動ベーン11とハブ面6の間に大
きな隙間が形成される。 【0012】可変ノズルは、可動ベーンとシュラウド面
またはハブ面の間に大きな隙間が形成されると、排気の
漏れ量が増大し、排気の速度制御が困難になって、ター
ビン効率が低下する。従って、過給効率が低下する。 【0013】 【課題を解決するための着眼】斜流タービンに可変ノズ
ルを設けた場合、可動ベーンとシュラウド面またはハブ
面の間に大きな隙間が形成される原因は、ハブ面とシュ
ラウド面が円錐面であることに起因している。 【0014】そこで、2枚の同心の球面は、その中心を
通るどのような平面で切断しても、その平面上の両球面
間の形状が同一になる点に着眼した。換言すると、流入
通路を構成するハブ面とシュラウド面は、同心の球面に
し、その球面の中心を通る線を可動ベーンの回転中心線
にすることとした。 【0015】 【課題を解決するための手段】本発明は、エンジンの排
気で回転駆動されるタービンに可変ノズルを設けた可変
容量形ターボチャージャにおいて、タービンは、渦巻室
とタービンロータの間の流入通路が径方向から流出通路
側に傾斜する斜流タービンにし、流入通路に、可変ノズ
ルを構成する複数枚の可動ベーンをタービンロータの外
回り位置に配置し、流入通路を構成するハブ面とシュラ
ウド面を、流出通路と反対側に位置するタービンロータ
軸心上の同一点を中心とする球面にし、その球面の中心
を通ってタービンロータ軸心に対して傾斜する線を可動
ベーンの回転中心線にした。 【0016】 【発明の効果】本発明においては、タービンに、効率の
高い斜流タービンを用い、斜流タービンに、排気の速度
を制御する可変ノズルを設ける。その上、可変ノズル
は、可動ベーンとシュラウド面またはハブ面の間の隙間
を、可動ベーンの回転角度に拘わらず、一定の最小値に
保持することができる。排気の漏れ量の増大に基づくタ
ービン効率の低下を防止することができる。 【0017】従って、タービン効率を高めて過給効率を
高めることができる。 【0018】 【発明の実施の態様】[第1例]本例の可変容量形ター
ボチャージャは、自動車用エンジンの燃焼室に接続した
吸気通路の途中に圧縮機を介在し、燃焼室に接続した排
気通路の途中にタービンを介在している。圧縮機とター
ビンは、同軸に連結している。 【0019】エンジンの排気通路を流れる排気でタービ
ンが回転駆動されて圧縮機が回転駆動される。エンジン
の吸気通路を流れる空気は、圧縮機で圧縮され、高圧に
なった空気がエンジンの燃焼室に供給される。 【0020】タービンは、斜流タービンである。センタ
ーハウジング1には、図1に示すように、その前側位置
にタービンロータ2を同心状に並列し、センターハウジ
ング1の中心孔にタービンロータ2の回転軸3を貫通し
ている。 【0021】センターハウジング1の外周部には、ター
ビンハウジング4の一端側を固定して、タービンハウジ
ング4でタービンロータ2を覆っている。タービンハウ
ジング4は、タービンロータ2の外回りに位置する一端
側外周部内に渦巻室5を形成している。 【0022】渦巻室5とタービンロータ2の間には、セ
ンターハウジング1のハブ面6とタービンハウジング4
のシュラウド面7で流入通路8を径方向から前側に傾斜
してタービンロータ2と同心に形成している。タービン
ハウジング4は、タービンロータ2の前側に位置する他
端部内に流出通路9をタービンロータ2と同心に形成し
ている。 【0023】渦巻室5の排気は、径方向から流出通路9
側に傾斜した流入通路8を流れてタービンロータ2に流
入し、タービンロータ2内で大きく鈍角に曲がって、軸
心方向の流出通路9に流入する。排気は、斜流タービン
内を円滑に流れる。 【0024】流入通路8を構成するハブ面6とシュラウ
ド面7は、図1に示すように、タービンロータ2の軸心
L1上の同一点Pを中心とする球面S1,S2の一部で
ある。球面S1,S2の中心、同一点Pは、タービンロ
ータ2の後側、流出通路9と反対側に位置している。 【0025】流入通路8には、可変ノズルを構成する複
数枚の可動ベーン11を、タービンロータ2の外回り位
置に等間隔に配置し、各可動ベーン11の下流端に、タ
ービンハウジング4をシュラウド面7と直交する方向に
貫通した軸12の端を固定し、各可動ベーン11を、シ
ュラウド面7と直交する軸12の周り、即ち、ハブ面6
とシュラウド面7の球面の中心Pを通る線L2の周りに
回転可能に設け、各可動ベーン11の形状を、ハブ面6
とシュラウド面7の球面に沿って湾曲した長方形板状に
している。可動ベーン11の回転中心線L2は、タービ
ンロータ2の軸心L1に対して傾斜している。 【0026】可変ノズルは、可動ベーン11とハブ面6
またはシュラウド面7の間の隙間を、可動ベーン11の
回転角度に拘わらず、常に、一定の最小値に保持してい
る。 【0027】タービンハウジング4の外に突出した各軸
12の端は、全可動ベーン11を連動して回転させるリ
ンク機構13に連結している。リンク機構13は、図示
しないが、駆動装置に連結し、駆動装置を制御装置に連
結している。エンジンの排気流量に応じて各可動ベーン
11の回転角度を制御する構成にしている。 【0028】エンジンの排気流量が少ないときには、各
可動ベーン11をほほ周方向に配置し、可変ノズルの開
口を狭め、タービンロータ2に流入する排気の速度を増
加させる。エンジンの排気流量が多いときには、各可動
ベーン11をほほ径方向に配置し、可変ノズルの開口を
広げ、タービンロータ2に流入する排気の速度を減少さ
せる。 【0029】[第2例]本例は、全可動ベーン11を連
動して回転させるリンク機構13を、第1例においてタ
ービンハウジング4側に配置したのに代えて、図2に示
すように、センターハウジング1側に配置する。その他
の点は、第1例におけるのと同様である。 【0030】[第3例]本例は、全可動ベーン11を連
動して回転させる機構を、第2例においてリンク機構1
3にしたのに代えて、図3に示すように、歯車機構21
にする。その他の点は、第2例におけるのと同様であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施態様の第1例における可変容量形
ターボチャージャのタービンの縦断面図。 【図2】第2例における可変容量形ターボチャージャの
タービンの部分縦断面図。 【図3】第3例における可変容量形ターボチャージャの
タービンの部分縦断面図。 【図4】斜流タービンに可変ノズルを設けた想定例の縦
断面図。 【符号の説明】 2 タービンロータ 5 渦巻室 6 ハブ面 7 シュラウド面 8 流入通路9 流出通路 11 可動ベーン S1 ハブ面を構成する球面 S2 シュラウド面を構成する球面 P 球面の中心L1 タービンロータの軸心 L2 可動ベーンの回転中心線
ターボチャージャのタービンの縦断面図。 【図2】第2例における可変容量形ターボチャージャの
タービンの部分縦断面図。 【図3】第3例における可変容量形ターボチャージャの
タービンの部分縦断面図。 【図4】斜流タービンに可変ノズルを設けた想定例の縦
断面図。 【符号の説明】 2 タービンロータ 5 渦巻室 6 ハブ面 7 シュラウド面 8 流入通路9 流出通路 11 可動ベーン S1 ハブ面を構成する球面 S2 シュラウド面を構成する球面 P 球面の中心L1 タービンロータの軸心 L2 可動ベーンの回転中心線
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
F02B 37/24
F01D 17/16
F02B 39/00
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 エンジンの排気で回転駆動されるタービ
ンに可変ノズルを設けた可変容量形ターボチャージャに
おいて、 タービンは、渦巻室とタービンロータの間の流入通路が
径方向から流出通路側に傾斜する斜流タービンにし、流
入通路に、可変ノズルを構成する複数枚の可動ベーンを
タービンロータの外回り位置に配置し、 流入通路を構成するハブ面とシュラウド面を、流出通路
と反対側に位置するタービンロータ軸心上の同一点を中
心とする球面にし、その球面の中心を通ってタービンロ
ータ軸心に対して傾斜する線を可動ベーンの回転中心線
にしたことを特徴とする可変容量形ターボチャージャ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28948998A JP3381641B2 (ja) | 1998-10-12 | 1998-10-12 | 可変容量形ターボチャージャ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28948998A JP3381641B2 (ja) | 1998-10-12 | 1998-10-12 | 可変容量形ターボチャージャ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000120442A JP2000120442A (ja) | 2000-04-25 |
JP3381641B2 true JP3381641B2 (ja) | 2003-03-04 |
Family
ID=17743947
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28948998A Expired - Fee Related JP3381641B2 (ja) | 1998-10-12 | 1998-10-12 | 可変容量形ターボチャージャ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3381641B2 (ja) |
Families Citing this family (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101663472B (zh) * | 2007-05-04 | 2012-06-20 | 博格华纳公司 | 可变涡轮几何形状的涡轮增压器 |
US8632304B2 (en) * | 2007-06-26 | 2014-01-21 | Borgwarner | Turbocharger diffuser |
US8807926B2 (en) | 2008-11-05 | 2014-08-19 | Ihi Corporation | Turbocharger |
DE102009056632A1 (de) * | 2009-12-02 | 2011-06-09 | Continental Automotive Gmbh | Turbolader |
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