JP6539182B2 - 遠心ポンプ - Google Patents

遠心ポンプ Download PDF

Info

Publication number
JP6539182B2
JP6539182B2 JP2015204171A JP2015204171A JP6539182B2 JP 6539182 B2 JP6539182 B2 JP 6539182B2 JP 2015204171 A JP2015204171 A JP 2015204171A JP 2015204171 A JP2015204171 A JP 2015204171A JP 6539182 B2 JP6539182 B2 JP 6539182B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pump
flow rate
impeller
vanes
flow
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015204171A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017075577A (ja
Inventor
田中 雄司
雄司 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd filed Critical Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd
Priority to JP2015204171A priority Critical patent/JP6539182B2/ja
Publication of JP2017075577A publication Critical patent/JP2017075577A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6539182B2 publication Critical patent/JP6539182B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Description

本発明は遠心ポンプの揚程特性に関する。
遠心ポンプは最も一般的に使用されており、近年、地球温暖化を防止する観点よりポンプの省エネが求められている状況において、効率改善と軸動力低減が最も求められる機器の一つである。
先行技術はポンプの羽根車へ流入する水流が旋回流になるようにする技術であり、羽根車の回転方向と同じ方向の旋回流の場合に揚程が減少し、逆方向の旋回流の場合は揚程が増加することが示されている。
特許第3127270号公報
遠心ポンプの揚程特性は図5に示すとおり、横軸に流量、縦軸に揚程をとり特性を示すと、流量の増加に反比例して揚程が下がる、所謂、「右下がり特性」になっている。一方、ポンプに求められる現地の揚程特性は流量増加に対して平坦な揚程特性であり、これを実現するため給水装置ではインバータによるポンプの回転速度制御が行われ、所謂、「吐出し圧力一定」の揚程特性を実現している。
各種の用途に使われるポンプはポンプ単体で使用されている場合が圧倒的に多く、それらを給水装置に置き換えることは、既設配管との取り合いの違い、スペース不足の点で困難である。したがって、ポンプの揚程特性そのものの改善が求められている。このような背景に鑑み、ポンプ単体の揚程特性を平坦な特性にする技術として特許文献1がある。
しかしながら,先行技術はポンプの吸い込み口に渦室を設けるものでありポンプの外形寸法が従来の一般的なポンプに比べて大きくなること、ポンプ吸込ノズルと吐出しノズルの位置関係が従来の一般的なポンプより大きくなるため、ポンプを交換するときに既設の配管に接続できない、という問題がある。
本発明の課題は,従来の一般的なポンプの外形寸法を変えることなく、ポンプの羽根車へ流入する水流を旋回流にする技術を提供することである。
上記の課題を解決するため本発明は,ポンプケーシング内において羽根車を軸の周りに回転駆動させることにより揚程を得る遠心ポンプにおいて、前記ポンプケーシングの吸込部において、前記羽根車が設けられた軸の周りを回転する案内羽根と、 前記ポンプケーシングの吸込部に設けられ、前記案内羽根の回転を制御する部品と、を備え、前記部品は、遠心ポンプの吐出側の圧力により、前記案内羽根の回転を制御する構成とする。
本発明によれば、従来技術のポンプの外形寸法を変えることなく、ポンプの運転点に応じてポンプ羽根車に流入する水流を旋回流にすることができるので、ポンプの揚程特性を平坦にすることができる。
本発明の遠心ポンプの断面図 本発明の案内羽根の概観図 本発明の筒形部品の作用を示す説明図 本発明の案内羽根の作用を示す説明図 遠心ポンプの揚程特性を示す図
図1に本発明のポンプの断面図を示す。羽根車が取り付けられている軸1は吸込ノズル2の近傍まで延長されている。軸の延長部分にはパッド3、案内羽根(A)4、ワッシャ(A)5、案内羽根(B)6、ワッシャ(B)7が取り付けられ、軸先端部はナット8でワッシャ(B)7が固定されている。図2は案内羽根(A)4の概観図を示す。
案内羽根(A)4はボス41の周りに複数枚の羽根42を持ち、羽根42の外周端にバンド43を有している。図1に示すように案内羽根(A)4のボスの軸穴の内径と軸の外径はギャップが設けられており、案内羽根(A)4は軸を中心に自由に回転できる構造になっている。案内羽根(A)4のボス41の端面は凸になっており、ワッシャ(A)5、ワッシャ(B)7との接触面積が小さくなるように作られている。案内羽根(A)4の羽根の向きは、案内羽根(A)4が固定されたときに、案内羽根(A)4を通過して羽根車へ流入する水流が、羽根車の回転方向と同じ方向の旋回流となるように作られている。実施例では羽根枚数は10枚であるが、ポンプの仕様によって最適な枚数は異なる。
案内羽根(B)6は案内羽根(A)4と同様の構造になっているが、羽根の向きと角度が案内羽根(A)4と異なる。案内羽根(B)6の羽根62の向きは、案内羽根(B)6が固定されたときに、案内羽根(B)6を通過して羽根車へ流入する水流が、羽根車の回転方向と逆方向の旋回流となるように作られている。
案内羽根(A)4と相対する軸方向位置におけるポンプケーシング吸込部の円周上の4箇所には穴(A)9が設けられ、各々の穴(A)9には案内羽根(A)4の回転制御を行う筒形部品(A)10が取り付けられている。筒形部品(A)10は筒の中に円筒部品(A)101がバネで支えられている。円筒部品(A)101はバネで支えられている面の反対側の端面に力が作用すると、軸中心に向かって動くことができるようになっている。筒形部品(A)10は細い配管11でケーシング吐出し側とつながっており、吐出し圧力が配管11を介して円筒部品(A)101の外周側端面に作用する構造になっている。円筒部品(A)101の外周側端面に作用する吐出し圧力はバネ力と相殺する関係にあるが、吐出し圧力がポンプの運転状態により変化するので、それに対応して円筒部品(A)101は図1−Bの中で上下に動くようになる。バネ力の強さは、ポンプが最高効率点で運転しているときの吐出し圧力と均衡するように作られており、この状態で円筒部品(A)101の内径側端面がポンプケーシング吸込部の内面14と一致するように円筒部品(A)101が作られている。
案内羽根(B)6と相対する軸方向位置におけるポンプケーシング吸込部の円周上の4箇所には穴(B)12が設けられ、各々の穴(B)12には案内羽根(B)6の回転制御を行う筒形部品(B)13が取り付けられている。筒形部品(B)13は筒形状であり、筒の中に円筒部品(B)131がバネで支えられている。円筒部品(B)131はバネで支えられている面の反対側の端面に力が作用すると、外周側に向かって動くことができるようになっている。筒形部品(B)13は細い配管11でケーシング吐出し側とつながっており、吐出し圧力が配管を介して円筒部品(B)131の端面に作用する構造になっている。円筒部品(B)131のバネ力の強さは、円筒部品(A)101と同様にポンプが最高効率点で運転しているときの吐出し圧力と均衡するように作られており、この状態で円筒部品(B)131の内径側端面がポンプケーシング吸込部の内面と一致するように円筒部品(B)131が作られている。
このような構造になっているので、図3−Aに示すようにポンプが停止しているときは吐出し圧力が0なので、筒形部品(A)10の円筒部品(A)101はバネ力により外周側へ押し出されている。円筒部品(A)101の内径側端面は案内羽根(A)4のバンド外周面と接触しないので、案内羽根(A)4は軸を中心に自由に回転できる。
一方、筒形部品(B)13ではバネ力が円筒部品(B)131を軸中心に向かって押し下げるので、円筒部品(B)131の内径側端面は案内羽根(B)6のバンド外周面と接触する。円筒部品(B)131が押圧部として案内羽根(B)6の回転を制御する。即ち、接触摩擦力により案内羽根(B)6は固定され回転しない。
次にポンプが運転されて最高効率点の状態では、図3−Bに示すように、バネ力と吐出し圧力は均衡しているので、円筒部品(A)101、円筒部品(B)131ともに内径側端面はポンプケーシング内面14と同じ位置になる。したがって、案内羽根(A)4、案内羽根(B)6ともに固定されないので軸を中心に自由に回転することができる。
ポンプが最高効率点で運転されているときは、案内羽根(A)4、案内羽根(B)6ともに水流の力によって自由に回転する。このときの速度三角形を図4−Aに示す。案内羽根(A)4と案内羽根(B)6は羽根の向きが逆で羽根角度も異なるが、各々の羽根入口角度と羽根出口角度は同じ角度で作られている。したがって、図4−Aに示すとおり、案内羽根を通過する前と通過した後の速度三角形は同じになる。即ち、入口速度ベクトルV1は出口速度ベクトルV2と同じであるので、案内羽根を通過して羽根車へ流入する水流は旋回流にならない。
次にポンプの運転点が最高効率点の流量(Qd)よりも少ない流量(Qmin)で運転されている状態の案内羽根(A)4、案内羽根(B)6の作用を説明する。流量Qminの吐出し圧力は流量Qdの吐出し圧力よりも大きい。図3−Cに示すとおり、筒形部品(A)10では円筒部品(A)101の外側端面に作用する力がバネ力よりも大きくなるので、円筒部品(A)101の内側端面は案内羽根(A)4のバンド外周面と接触し、接触摩擦により案内羽根(A)4は固定される。そうすると案内羽根(A)4は水流の向きを羽根の方向へ変えるように作用するので、速度三角形は図4−Bになる。即ち、出口速度ベクトルV2は周方向速度成分Vu2を持つので、羽根車へ流入する水流は旋回流になる。
筒形部品(B)13では円筒部品(B)131の端面に作用する力がバネ力よりも大きくなるので、円筒部品(B)131は外側に押し付けられ、案内羽根(B)6は水流により自由に回転し、ポンプが最高効率点で運転されたときと同じく、水流は案内羽根(B)6を通過しても流れの向きは変わらない。
次にポンプの運転点が最高効率点の流量(Qd)よりも大きい流量(Qmax)で運転されている状態の案内羽根A、案内羽根Bの作用を説明する。流量Qmaxの吐出し圧力は流量Qdの吐出し圧力よりも小さい。この状態は、吐出し圧力が0と同様になるので図3−Aに示すように、筒形部品(B)13では円筒部品(B)131の端面に作用する力がバネ力よりも小さくなるので、円筒部品(B)131は軸中心に向かって押し下げられ、円筒部品(B)131の内側端面は案内羽根(B)6のバンド外周面と接触し、接触摩擦により案内羽根(B)6は固定される。そうすると案内羽根(B)6は水流の向きを羽根の方向へ変えるように作用するので、速度三角形は図4−Cになる。即ち、出口速度ベクトルV2は周方向速度成分Vu2を持つので、羽根車へ流入する水流は旋回流になる。
筒形部品(A)10では円筒部品(A)101の外側端面に作用する力がバネ力よりも小さくなるので、円筒部品(A)101はバネ力により外側に押し付けられ、案内羽根(A)4は水流により自由に回転し、ポンプが最高効率点で運転されたときと同じく、水流は案内羽根(A)4を通過しても流れの向きは変わらない。
ここで、羽根車へ流入する水流が旋回流のときに羽根車の揚程特性に与える影響について説明する。ポンプの揚程は「オイラーのポンプの式」で定義される。(1)式に示す。
H=η/g×(U2×Vu2−U1×Vu1)……(1)
ここに、Hは揚程、ηはポンプ効率、gは重力加速度、U2は羽根車出口の周速度、Vu2は羽根車出口の水流の周方向速度、U1は羽根車入口の周速度、Vu1は羽根車入口の水流の周方向速度である。
従来技術のポンプでは、羽根車へ流入する水流は流量の大小に係わらず旋回流無しでまっすぐ羽根車へ流入するからVu1=0である。
∴H=η/g×U2×Vu2=H0……(2)
ここで旋回流無しの揚程をH0とする。
本発明では、羽根車の上流に案内羽根A、案内羽根Bが設けられており、ポンプが運転される流量の大小により、羽根車へ流入する水流の向きが変わる。最高効率点では羽根車へ流入する水流は案内羽根A、案内羽根Bを通過しても水流の向きは変わらずまっすぐに羽根車へ流入するから、このときの揚程HdはHd=H0である。
次にポンプ最高効率点の流量Qdよりも少ない流量Qminでポンプが運転される場合は、水流は案内羽根Aを通過することにより向きを変えられて、羽根車の回転方向と同じ方向の旋回流として羽根車へ流入するのでVu1>0、
Hmin=η/g×(U2×Vu2−U1×Vu1)……(3)である。
旋回流無しの揚程と比較するため、(3)式から(2)式を引くと、
Hmin−H0=−U1×Vu1、∴Hmin=H0−U1×Vu1
したがって、流量Qminの揚程Hminは旋回流無しの揚程H0よりもU1×Vu1だけ小さくなる。
次にポンプ最高効率点の流量Qdよりも大きい流量Qmaxでポンプが運転される場合は、水流は案内羽根Bを通過することにより、羽根車の回転方向と逆方向の旋回流として羽根車へ流入するのでVu1<0、
Hmin=η/g×(U2×Vu2+U1×Vu1)……(4)である。
旋回流無しの揚程と比較するため、(4)式から(2)式を引くと、
Hmax−H0=+U1×Vu1、∴Hmax=H0+U1×Vu1
したがって、流量Qmaxの揚程Hmaxは旋回流無しの揚程H0よりもU1×Vu1だけ大きくなる。
以上説明したとおり、本発明によればポンプ最高効率点を境に、ポンプ最高効率点の流量Qdよりも少ない流量Qminでポンプが運転される場合は、羽根車へ流入する水流が案内羽根Aにより羽根車の回転方向と同じ方向の旋回流になるので、水流がまっすぐに羽根車へ流入する従来技術のポンプに比べて揚程が小さくなる。
一方、ポンプ最高効率点の流量Qdよりも大きい流量Qmaxでポンプが運転される場合は、羽根車へ流入する水流が案内羽根Bにより羽根車の回転方向と逆方向の旋回流になるので、水流がまっすぐに羽根車へ流入する従来技術のポンプに比べて揚程が大きくなる。
したがって、本発明によるポンプの揚程特性は、図5に示すとおり従来技術のポンプに比べ平坦な特性になる。ここで、ポンプが必要とする動力Lpは(5)式で示される。
Lp=ρ×g×Q×H……(5)
ここに、ρは水の密度、gは重力加速度、Qは流量、Hは揚程である。
本発明によるポンプの軸動力は、従来技術のポンプの軸動力に比べ、最高効率点の流量よりも小さい流量では揚程が小さくなるので軸動力も小さくなり、省エネでポンプを運転できる。また、最高効率点の流量よりも大きい流量では揚程が大きくなるのでポンプの運転範囲を広げることができる。
このように、本発明によれば従来技術のポンプと同じ外形寸法で羽根車へ流入する水流を旋回流にすることができるので、既設のポンプと交換することができ、既設ポンプ設備の省エネ化、運転範囲の拡大を図ることができる。
さらに案内羽根(A)4、案内羽根(B)6の効果を詳細に調べるため、流れ解析によるシミュレーションを実施した。その結果、従来技術のポンプでは、ポンプ最高効率点の流量よりも少ない流量になると、羽根車へ流入する水流の羽根車に対する入射角度が小さくなり、水流の向きが羽根の向きよりも小さくなるため、剥離が生じて圧力損失が大きくなるのに対し、本発明では水流が羽根車の回転方向と同じ方向の旋回流になるので、水流の羽根車に対する入射角度は最高効率点の流量の場合と同様になり、水流の向きと羽根の向きがほぼ一致するので圧力損失が発生せず、従来技術のポンプの比べ効率が高くなることが分かった。
また、ポンプ最高効率点の流量よりも大きい流量になると、羽根車へ流入する水流の羽根車に対する入射角度が大きくなり、水流の向きが羽根の向きよりも大きくなるため、剥離が生じて圧力損失が大きくなるのに対し、本発明では水流が羽根車の回転方向と逆方向の旋回流になるので、水流の羽根車に対する入射角度は最高効率点の流量の場合と同様になり、水流の向きと羽根の向きが一致するので圧力損失が発生せず、従来技術のポンプの比べ効率が高くなることが分かった。
尚、本実施例では、案内羽根(A)4、案内羽根(B)6の2つを設けているが、流量に応じていずれか一方だけ設けることも可能である。
以上をまとめると、本発明においては、遠心ポンプの軸を吸込ノズルの近傍まで延長し、延長した軸に案内羽根を取り付け、案内羽根は軸に対し独立しており、軸を中心に自由に回転するように設けられている。案内羽根は外周端にバンドを有している。ポンプが運転すると水は案内羽根に流入する。軸に支持されて軸を中心に自由に回転することができる案内羽根は、水流の力を受けて軸を中心に回転する。
ポンプケーシングの吸込部には、案内羽根のバンドと相対する軸方向位置の円周上に複数個の穴が開いており、穴には筒形部品が取り付けられており、筒形部品の内部には凸形状の円筒部品がOリングで筒形部品に支えられており、さらに、円筒部品を軸の半径方向外向きに円筒部品を押し上げるばねが設けられている。
また、筒形部品には継手が取り付けられており、継手は細い配管でポンプ吐出し側のケーシングとつながっている。ポンプ吐出し側の水圧は細い配管を介して円筒部品の外側端面に作用する。
ばね力は、ポンプ最高効率点の吐出し圧力が円筒部品に作用したときに、ばね力と圧力が均衡するように設定されている。そして、円筒部品の内径側端面はケーシング内面と一致するように作られている。
ポンプの運転点がポンプ最高効率点の流量よりも少ない流量に移ると、吐出し揚程は最高効率点の吐出し揚程よりも大きくなる。これにより筒形部品の内部の凸形状の円筒部品の外側端面に作用する水圧が大きくなり、円筒部品を支えているばね力よりも外側端面に作用する力が大きくなると、円筒部品はポンプの軸中心方向に押し出される。そうすると、円筒部品の内側端面が案内羽根バンドの外周面に接触する。案内羽根バンド外周面を押す円筒部品の力は水圧の上昇に比例して大きくなり、円筒部品の内側端面と案内羽根バンド外周面の接触摩擦が増大する。その結果、水流により自由に回転している案内羽根は、接触摩擦の増大するにつれ、即ち、ブレーキがかかることにより、回転速度が遅くなり、最終的に案内羽根は固定され回転を停止する。
以上の通り、本発明によれば、図5に示すように、ポンプ最高効率点を境に、ポンプ最高効率点の流量よりも少ない流量では従来技術に比べ揚程を小さくすることができ、ポンプ最高効率点の流量よりも大きい流量では従来技術に比べ揚程を大きくすることができるので、従来技術に比べ揚程が平坦な特性になり、ポンプの省エネ化、運転範囲の拡大を図ることができる。さらに、ポンプ最高効率点の流量より小さい流量及び大きい流量の何れにおいても従来技術に比べポンプ効率が高くなるので、広い運転範囲に渡って高効率なポンプを提供することができ、より一層の省エネ化を図ることができる。
1 軸
2 ポンプケーシング吸込ノズル
3 パッド
4 案内羽根A
41 案内羽根Aのボス
42 案内羽根Aの羽根
43 案内羽根Aのバンド
5 ブッシュA
6 案内羽根B
61 案内羽根Bのボス
62 案内羽根Bの羽根
63 案内羽根Bのバンド
7 ブッシュB
8 ナット
9 穴A
10 筒形部品A
101 部品Aの円筒部品
11 細い配管
12 穴B
13 筒形部品B
131 部品Bの円筒部品
14 ポンプケーシング吸込部の内面
20 羽根車

Claims (9)

  1. ポンプケーシング内において羽根車を軸の周りに回転駆動させることにより揚程を得る遠心ポンプにおいて、
    前記ポンプケーシングの吸込部において、前記羽根車が設けられた軸の周りを回転する案内羽根と、
    前記ポンプケーシングの吸込部に設けられ、前記案内羽根の回転を制御する部品と、を備え、
    前記部品は、遠心ポンプの吐出側の圧力により、前記案内羽根の回転を制御することを特徴とする遠心ポンプ。
  2. 前記案内羽根は、前記羽根車へ流入する水流を、ポンプ最高効率点の流量より少ない流量のときは、前記羽根車の回転方向と同じ方向の旋回流に変更し、ポンプ最高効率点の流量より大きい流量のときは、前記羽根車の回転方向と逆方向の旋回流に変更し、前記旋回流の旋回強さは、運転流量とポンプ最高効率点の流量との差に比例して強くなるように、前記羽根車へ流入する水流を変えることを特徴とする請求項1に記載の遠心ポンプ。
  3. 前記案内羽根は前記軸の周りに二段に構成され、それぞれ羽根の向きを異ならせて設置されることを特徴とする請求項1に記載の遠心ポンプ。
  4. 二段に構成された前記案内羽根の一方はポンプの運転流量がポンプ最高効率点の流量よりも少ない流量のときに固定されることで前記羽根車へ流入する水流が羽根車の回転方向と同じ方向の旋回流に変更し、他方はポンプの運転流量がポンプ最高効率点の流量よりも大きい流量のときに固定されることで、前記羽根車へ流入する水流が羽根車の回転方向と逆方向の旋回流に変更されることを特徴とする請求項3に記載の遠心ポンプ
  5. 前記部品には、バネが設けられており、そのバネ力は、ポンプが最高効率点で運転しているときの吐出圧力と均衡することを特徴とする請求項1に記載の遠心ポンプ。
  6. 前記案内羽根には周囲にバンド部が形成され、前記部品の一部が、前記バンド部を押圧することで、前記案内羽根の回転にブレーキをかけて固定することを特徴とする請求項1に記載の遠心ポンプ。
  7. 前記案内羽根は前記軸から独立しており軸を中心に自由に回転できる構造であり、前記案内羽根のボスには複数枚の羽根が取り付けられ、前記羽根の向きは案内羽根が固定されたときに案内羽根を通過する水流が羽根車の回転方向と同じ方向の旋回流になるように構成され、前記羽根の外周端にバンドを有し、前記ポンプケーシングの吸込部には、前記案内羽根の前記バンドと相対する軸方向位置の円周上に前記部品が取り付けられており、前記部品はポンプの運転流量がポンプ最高効率点の流量よりも少ない流量のときは、前記案内羽根の前記バンドに対しブレーキをかけて前記案内羽根を固定することを特徴とする請求項1に記載の遠心ポンプ。
  8. 前記案内羽根は前記軸から独立しており軸を中心に自由に回転できる構造であり、前記案内羽根のボスには複数枚の羽根が取り付けられ、前記羽根の向きは案内羽根が固定されたときに案内羽根を通過する水流が羽根車の回転方向と逆方向の旋回流になるように構成され、前記羽根の外周端にバンドを有し、前記ポンプケーシングの吸込部には、前記案内羽根の前記バンドと相対する軸方向位置の円周上に前記部品が取り付けられており、前記部品はポンプの運転流量がポンプ最高効率点の流量よりも大きい流量のときは、前記案内羽根の前記バンドに対しブレーキをかけて前記案内羽根を固定することを特徴とする請求項1記載の遠心ポンプ。
  9. 前記ブレーキの強さが、前記運転流量と前記ポンプ最高効率点の流量との差に比例して強くなることを特徴とする請求項7または8に記載の遠心ポンプ。
JP2015204171A 2015-10-16 2015-10-16 遠心ポンプ Active JP6539182B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015204171A JP6539182B2 (ja) 2015-10-16 2015-10-16 遠心ポンプ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015204171A JP6539182B2 (ja) 2015-10-16 2015-10-16 遠心ポンプ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017075577A JP2017075577A (ja) 2017-04-20
JP6539182B2 true JP6539182B2 (ja) 2019-07-03

Family

ID=58551284

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015204171A Active JP6539182B2 (ja) 2015-10-16 2015-10-16 遠心ポンプ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6539182B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109989945A (zh) * 2019-05-10 2019-07-09 杭州江河水电科技有限公司 一种液控导叶调节流量立式金属蜗壳离心泵

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2534552Y2 (ja) * 1991-03-11 1997-04-30 三菱重工業株式会社 インレットガイドベーン
US6012897A (en) * 1997-06-23 2000-01-11 Carrier Corporation Free rotor stabilization
JP4166996B2 (ja) * 2002-03-28 2008-10-15 三菱重工業株式会社 ターボ冷凍機の容量制御駆動機構
JP2012215101A (ja) * 2011-03-31 2012-11-08 Kubota Corp ポンプ及びポンプの制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017075577A (ja) 2017-04-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6567976B2 (ja) エネルギー回収装置付き制御弁
AU2014299133B2 (en) Spiral flow constant pressure pump
US20150132114A1 (en) Axial turbine
US20150337665A1 (en) Low-Turbulence Impeller for a Fluid Pump
CN106286406B (zh) 旋转机械结构及其叶片扩压器
CN104613019A (zh) 一种具有自适应功能的离心式叶轮后导叶
JP2011247257A5 (ja)
CN103225624A (zh) 双壳体对称式径向剖分多级离心泵
JP6539182B2 (ja) 遠心ポンプ
JP2011111958A (ja) 水車ステーベーン及び水車
KR101887851B1 (ko) 혹등고래의 혹 구조를 구비한 원심 펌프 임펠러
JP2016017500A (ja) 遠心送風機
WO2023061271A1 (zh) 一种叶轮组件及混合装置
CN102615005B (zh) 带减阻装置的旋风分离器
CN203067340U (zh) 一种匹配环形压水室的高效非对称导叶体
JP2008163820A (ja) 遠心圧縮機
KR101272495B1 (ko) 웨스트코 펌프
JP2009185731A (ja) バルブ水車
CN104343733A (zh) 一种大扩散角度导叶式压出室结构
CN202590986U (zh) 带减阻装置的旋风分离器
JP5453176B2 (ja) 軸流圧縮機
CN107255202B (zh) 一种用于管道的旋叶式复合型消能装置
JP6188133B2 (ja) 水車羽根と揚水羽根を一体化した同軸揚水羽根及びこれを用いた揚水装置
JP2013142356A (ja) 軸流水車
CN203463367U (zh) 一种大扩散角度导叶式压出室结构

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20170119

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20170125

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180807

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180808

TRDD Decision of grant or rejection written
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190426

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190514

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190607

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6539182

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150