JP2534449Y2 - カードエッジコネクタのコンタクト端子 - Google Patents

カードエッジコネクタのコンタクト端子

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JP2534449Y2
JP2534449Y2 JP1989015636U JP1563689U JP2534449Y2 JP 2534449 Y2 JP2534449 Y2 JP 2534449Y2 JP 1989015636 U JP1989015636 U JP 1989015636U JP 1563689 U JP1563689 U JP 1563689U JP 2534449 Y2 JP2534449 Y2 JP 2534449Y2
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正治 山田
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  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はカードエッジコネクタのコンタクト端子に係
わる。
〔従来の技術〕
周知の通り一側コンタクト部と、この一側のコンタク
ト部の形成位置より高い位置にある他側のコンタクト部
より成り、この一側、他側コンタクト部間にプリント回
路基板を斜めに挿入し、次いでこのプリント回路基板を
垂直に立てることで、プリント回路基板の両サイドの導
体に上記一側、他側コンタクト部を接続せしめるカード
エッジコネクタのコンタクト端子が用いられている。
1つの従来技術は特開昭50−33483号公報にみられ
る。即ちベースの一側の端部から一体的に上方へ立上げ
た垂直部の上部内側に一側のコンタクト部を形成するこ
とにより固定位置のコンタクト部とし、他方この垂直部
の中途から横に延ばした水平部の先に湾曲部を介してコ
ンタクトアームを上方へ延ばし、そのコンタクトアーム
の上部の内側に位置が可変となる他側のコンタクト部を
形成したもので、一側と他側コンタクト部間の全体の形
状をU字状としたものである。
もう1つの従来技術は特開昭60−230378号公報にみら
れる。即ちベースの中央から垂直部を立上げ、垂直部の
両方から各々コンタクトアームを延ばし各コンタクトア
ームの先に双方とも位置が可変になるコンタクト部を形
成したものである。
〔考案が解決しようとする課題〕
上記各従来技術は各々有用なものであるが次の解決課
題がある。
即ち後者の特開昭60−230378号公報に示されている従
来技術の場合、左右のコンタクト部が左右の弾性変位す
るコンタクトアームに形成されており、弾性変位するア
ームが左右に二分されている。このように二分すると各
々のコンタクトアームの長さが短くなり、各コンタクト
アームの弾性変位量を大きくとりにくいことが実験的に
確認されている。
従って、挿入装着されるプリント回路基板の厚さが、
製造上の原因によりバラツキがあった場合、あるものは
適正な接触圧が得られるものの、他のものは十分な接触
圧が得られないとか、過剰な接触圧であったりする傾向
が生じ易くなる。
この点前者の特開昭50−33483号公報に示されている
従来技術の場合、一側のコンタクト部は固定位置を保
ち、他側の可変位置となるコンタクト部を有するコンタ
クトアームが弾性変形するので、その長さを大きくと
れ、一見全体の弾性変位量を大にできるようにみえる
が、他側のコンタクトアームは水平部の先の湾曲部を介
して垂直に延びる形、即ち一側、他側含めて全体の形が
U字状なので、弾性変形の際上記湾曲部に応力集中が起
こり、弾性変形がし難いし、繰返し使用により塑性化し
やすく、又一側の垂直部の横から他側のコンタクトアー
ムが延びているので、弾性変位量を大きくとる上での長
さが不十分である問題がある。
〔目的〕 従って本考案の目的とする所は、一側のコンタクト部
は固定位置とし、他側のコンタクト部をもつコンタクト
アームを弾性変形させる技術の良い点を採用した上で、
他側のコンタクトアームの長さを十分長く形成でき、他
側のコンタクト部の弾性変位量をより大きくとれるカー
ドエッジコネクタのコンタクト端子を提供するにある。
これによりプリント回路基板の基板厚さが製造上の原因
から、例え相当バラツいていたとしても、それらを対向
せるコンタクト部に挿入した時、それらプリント回路基
板の導体に対する2つのコンタクト部の接触性が常時良
好であり、同時にプリント回路基板の挿脱もしやすいカ
ードエッジコネクタのコンタクト端子を提供するにあ
る。
そしてコンタクトアームの各部が連続し、その曲率の
変化が小さくて、プリント回路基板の挿抜時の弾性変形
の際の応力がコンタクトアーム全体に分散され易く、常
時良好な弾性変形ができるコンタクト端子を提供するに
ある。
[課題を解決する為の手段] 上記目的を達成する為に本考案は次の技術的手段を有
する。即ち実施例に対応する添付図面中の符号を用いて
これを説明すると本考案は一側のコンタクト部と、この
一側のコンタクト部の形成位置より高い位置にある他側
のコンタクト部を有し、上記一側、他側コンタクト部間
にプリント回路基板12を斜めに挿入し、次いで上記プリ
ント回路基板12を垂直に起立することで、プリント回路
基板12の両サイドの導体13,14を上記一側、他側コンタ
クト部に接続せしめるようにしたカードエッジコネクタ
Mのコンタクト端子に於いて; ハウジング1に装着されるベース3の一側の端部付近の
基部11から一体的に上方へ立上げられた垂直部6の上部
から一体的に横に延びている水平部7の先端に上記一側
コンタクト部9が形成されていることにより固定位置の
コンタクト部9と成されていると共に、上記一側コンタ
クト部9が形成されている水平部7の下部から延び、且
つ挿入装着されるプリント回路基板12の底板15とベース
3の間を通って他側の方へ延びるコンタクトアーム8に
連なるコンタクト形成アーム16の自由端部に他側のコン
タクト部10が形成されていることにより位置可変のコン
タクト部10と成され、而も上記コンタクトアーム8は、
上記水平部7の下部から延びる第一垂直アーム8Aと、こ
の第一垂直アーム8Aに連続して連なる第二湾曲アーム8B
を有し、この第二湾曲アーム8Bと上記コンタクト形成ア
ーム16間を、第三弧状アーム8Cによって連続せしめたこ
とを特徴とするカードエッジコネクタMのコンタクト端
子である。
〔作用〕
上記のように、この考案によればプリント回路基板12
の挿入装着時、一側のコンタクト部9は固定位置を保
ち、他側のコンタクト部10をもつコンタクトアーム8が
弾性変形するので、左右に弾性変位するコンタクトアー
ムをもつものに比し大きく弾性変形する上に、他側のコ
ンタクト部10をもつコンタクトアーム8は一側の水平部
7の下から延びているので、その長さを十分大きくとれ
るからより弾性変位量を大きくとれる。
換言すれば弾性変位の幅が大きい。従って、これら2
つのコンタクト部9,10間に挿入されるプリント回路基板
12の基板厚さtにバラツキがあっても、プリント回路基
板12の導体13,14に対するコンタクト部9,10の接触性が
常時良好に保たれると共に挿脱力もプリント回路基板に
合った適当なものにすることができる。即ち設計基準よ
り相当厚い基板厚tのプリント回路基板12をこの2つの
コンタクト部9,10間に挿入しても一方のコンタクト部10
が、その増加した厚さ分を十分吸収できるよう更に弾性
変位し、且つ弾発的に接触し、逆に設計基準より相当薄
い基板厚のプリント回路基板12の場合には、一方のコン
タクト部10が、その厚さに応じた分だけ弾性変位し、弾
発的に接触する。
故に、このコンタクト端子2は、実際上厚さがバラツ
いてしまうプリント回路基板12のどれに対しても、常時
良好な接触性を保つと共に、挿脱力も適当となるから、
接触不良の問題も生じないし、挿脱性もスムースとな
る。特にコンタクトアーム8は、第三弧状アーム8Cによ
って連続せしめられており、即ち各所の曲率の変化が小
さいので、弾性変形の際の応力が、このコンタクトアー
ム8全体に分散される。且つ一対のコンタクト部9,10間
にプリント回路基板12を斜めに挿入した時、その底15は
弧状アーム8Cの方を向き、そこは弧状にふくらんでいる
ので、プリント回路基板12の挿入深さを規定深さとする
ことが直ちにできると共に、弧状にふくらんだ部分が、
斜めに挿入するプリント回路基板12の底15に対向するの
で、斜めに挿入する際、同じ斜めでも広い斜めの角度範
囲で挿入でき、挿入時の方向自由度があることから、プ
リント回路基板12の挿入、脱着作業性が良好となる 〔実施例〕 次に添付図面に従い本考案の好適な実施例を詳述す
る。
第1図はこの考案のコンタクト端子2が用いられるカ
ードエッジコネクタMの一例を示し、第2図は第1図の
A−A線に沿う断面図を示している。これらの図に於い
て、ハウジング1の端子装着空間5にコンタクト端子2
が装着されている。上記コンタクト端子2はベース3
と、リード4A,4Bを有し、ベース3の一側付近から上方
に延びる垂直部6を有する。
そして、この垂直部6の上部から横に一体的に略水平
に延びる水平部7を有すると共に、水平部7の先端に一
側のコンタクト部9が形成されいてる。このコンタクト
部9は固定位置に保たれる。そして上記一側のコンタク
ト部9が形成されている水平部7の下部から延び、且つ
挿入装着されるプリント回路基板12の底部15とベース3
の間を通って他側の方へ延びるコンタクトアーム8を有
する。
更に詳述するとコンタクトアーム8は、上記水平部7
の下部から延びる第一垂直アーム8Aと、この第一垂直ア
ーム8Aに連続して連なる第二湾曲アーム8Bを有し、この
第二湾曲アーム8Bと、他側コンタクト部10が形成されて
いるコンタクト形成アーム16間が第三弧状アーム8Cによ
って連続せしめられている。そして上記第一垂直アーム
8Aと第二湾曲アーム8Bと第三弧状アーム8Cは一体に連続
して連なっており、各所に於ける曲率の変化が小さくお
さえられている。
次いで第3図、第4図はこの使用の一例を示したもの
で、先ず第3図に示すようにプリント回路基板12を2つ
のコンタクト部9,10間に斜めに挿入する。この時、プリ
ント回路基板12の先端は第三弧状アーム8Cの方を向き、
この部分はふくらんでいるので、プリント回路基板12の
挿入深さを予め規定した深さとすることができる。即ち
プリント回路基板の導体に対する十分な有効接触長をと
れる。この後、第4図に示すようにプリント回路基板12
を略垂直に起こす。垂直に起こされたプリント回路基板
12は公知技術と同様に、ラッチ18に係合し、垂直状態に
保持される。この結果、一側の固定位置のコンタクト部
9と他側の位置可変となるコンタクト部10の各々がプリ
ント回路基板12の導体13,14に弾発的に接触する。即ち
プリント回路基板12は2つのコンタクト部9,10間に挟持
されるものである。従って、このプリント回路基板12の
導体13,14はリード4A,4Bを介して接続している図示せざ
る他のプリント回路基板の導体と電気的に接続されるも
のである。
上記の場合、プリント回路基板12の基板厚さtが製造
上の種々の理由によりバラツいていても、例えば予め定
めた設計基準より相当厚いものであっても、一側コンタ
クト部10を有するコンタクトアーム8の弾性変位量が大
であるから、その大きな弾性変形の範囲内で増加した基
板厚さを十分吸収し、且つ十分な接触力でこのコンタク
ト部10及び9が導体に接触するものであり、逆に相当薄
い場合でも、コンタクト部10の弾性変位の幅が大きいか
ら、それなりにコンタクト部10が対応変化し、コンタク
ト部10と導体14の接触性を良好にする事は勿論の事、他
方のコンタクト部9と他方の導体13を十分な接触力で良
好に接触せしめるものである。
而も、プリント回路基板12の基板厚さtに応じて、上
記大きく弾性変位する事のできる範囲内でコンタクト部
10が如何ようにも対応変化し、2つのコンタクト部9,10
の導体13,14に対する接触性を常時良好に保つ事は、同
時にプリント回路基板の挿脱力も常時最適にするもので
ある。
加えてプリント回路基板の挿抜に伴うコンタクトアー
ム8の弾性変形の際、コンタクトアーム8の各部に応力
が発生するが、この考案のコンタクトアーム8を構成す
る第一垂直アーム8A、第二湾曲アーム8B、第三弧状アー
ム8Cが互いに一体的に連続し、各部の曲率の変化が小さ
いので、応力が特定の箇所に集中することなく、コンタ
クトアーム8全体にわたって分散される。この結果、コ
ンタクトアーム8の弾性変形性能が常時良好に維持され
る。
〔効果〕
以上詳述した如く、この考案によれば、一側コンタク
ト部の位置を固定とし他側コンタクト部の位置を可変と
したことによる他側コンタクト部の弾性変位量を大きく
とれる利点を図った上で、更に他側コンタクト部をもつ
他側コンタクトアーム8の長さより長くして、よりコン
タクト部の弾性変位量を大きくとれるカードエッジコネ
クタのコンタクト端子を提供できる。故に、プリント回
路基板の基板厚さが製造上の原因から、例え相当バラツ
いていたとしても、それらを対向せるコンタクト部に挿
入した時、それらプリント回路基板の導体に対する2つ
のコンタクト部の接触性が常時良好となると共に、プリ
ント回路基板の挿脱もし易いカードエッジコネクタのコ
ンタクト端子を提供できる利点を有する。
そして他側の弾性変位するコンタクトアームの各部の
曲率の変化が小さくて、プリント回路基板の挿抜時の弾
性変形の際の応力がコンタクトアーム全体に分散され易
く、常時良好な弾性変形ができるコンタクト端子を提供
できる。
加えて一対のコンタクト部間に斜めにプリント回路基
板を挿入した時、プリント回路基板の先端が十分規定深
さの位置まで挿入でき、プリント回路基板の導体に対す
る有効接触長を十分にとれ、而もロボットによる挿入の
際も、ロボットの動作制御がしやすいものである。且
つ、コンタクトアームの弧状にふくらんだ部分が、斜め
に挿入するプリント回路基板の底に対向するので、斜め
に挿入する際、同じ斜めでも広い斜めの角度範囲で挿入
でき、挿入時の方向自由度があることから、プリント回
路基板の挿入、脱着作業性が良好となる。
【図面の簡単な説明】
添付図面は本考案の実施例を示し、第1図はこの考案の
コンタクト端子が適用されるカードエッジコネクタの
図、第2図は第1図のA−A線断面図、第3図、第4図
は各々使用状態説明図であり、図中、1はハウジング、
2はコンタクト端子全体、3はベース、5は端子装着空
間、6は垂直部、7は水平部、8はコンタクトアーム、
8Aは第一垂直アーム、8Bは第2湾曲アーム、8Cは第3弧
状アーム、9,10はコンタクト部、11は基部、12はプリン
ト回路基板、13,14は導体、15はプリント回路基板の
底、16はコンタクト部形成アーム、17は内壁、18はラッ
チ、Mはカードエッジコネクタである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭47−1532(JP,A) 特開 昭50−33483(JP,A) 特開 昭60−230378(JP,A)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】一側のコンタクト部と、この一側のコンタ
    クト部の形成位置より高い位置にある他側のコンタクト
    部を有し、上記一側、他側コンタクト部間にプリント回
    路基板12を斜めに挿入し、次いで上記プリント回路基板
    12を垂直に起立することで、プリント回路基板12の両サ
    イドの導体13,14を上記一側,他側コンタクト部に接続
    せしめるようにしたカードエッジコネクタMのコンタク
    ト端子に於いて; ハウジング1に装着されるベース3の一側の端部付近の
    基部11から一体的に上方へ立上げられた垂直部6の上部
    から一体的に横に延びている水平部7の先端に上記一側
    コンタクト部9が形成されていることにより固定位置の
    コンタクト部9と成されていると共に、上記一側コンタ
    クト部9が形成されている水平部7の下部から延び、且
    つ挿入装着されるプリント回路基板12の底部15とベース
    3の間を通って他側の方へ延びるコンタクトアーム8に
    連なるコンタクト形成アーム16の自由端部に他側のコン
    タクト部10が形成されていることにより位置可変のコン
    タクト部10と成され、而も上記コンタクトアーム8は、
    上記水平部7の下部から延びる第一垂直アーム8Aと、こ
    の第一垂直アーム8Aに連続して連なる第二湾曲アーム8B
    を有し、この第二湾曲アーム8Bと上記コンタクト形成ア
    ーム16間を、第三弧状アーム8Cによって連続せしめたこ
    とを特徴とするカードエッジコネクタMのコンタクト端
    子。
JP1989015636U 1989-02-13 1989-02-13 カードエッジコネクタのコンタクト端子 Expired - Lifetime JP2534449Y2 (ja)

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JPH02106693U JPH02106693U (ja) 1990-08-24
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US3848952A (en) * 1973-07-27 1974-11-19 Amp Inc Zero insertion force edge card connector

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