JP2533982B2 - 透明耐熱容器の製造方法 - Google Patents

透明耐熱容器の製造方法

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JP2533982B2
JP2533982B2 JP9624391A JP9624391A JP2533982B2 JP 2533982 B2 JP2533982 B2 JP 2533982B2 JP 9624391 A JP9624391 A JP 9624391A JP 9624391 A JP9624391 A JP 9624391A JP 2533982 B2 JP2533982 B2 JP 2533982B2
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勉 麻生
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Polyplastics Co Ltd
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Shin Etsu Polymer Co Ltd
Polyplastics Co Ltd
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    • B29K2067/006PBT, i.e. polybutylene terephthalate

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は透明耐熱容器の製造方
法、特には電子レンジに用いられる透明な耐熱プラスチ
ック容器や加熱殺菌、ホットフィルが可能な透明容器の
製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子レンジに用いられるワンウェ
イタイプのプラスチック容器の素材としては、フィラ−
入りのポリプロピレン(PP)、および結晶化させたポ
リエチレンテレフタレ−ト(クリスタライズド−PE
T)が広く用いられているがこれらの樹脂は不透明のも
のが多く、ブロ−成形用透明容器の素材としては非結晶
のポリエチレンテレフタレ−ト(アモルファス−PE
T)、ポリ塩化ビニル(PVC)などの樹脂が知られて
いるが、これらには耐熱性に欠けるという不利がある。
【0003】また、透性で耐熱性を有するプラスチック
素材としては、例えばポリアリレ−ト(PAR)、ポリ
カ−ボネ−ト(PC)、ポリメチルペンテン(TPX)
などが知られているが、これらの樹脂からなる容器は通
常インジェクション成形によって製造されるために、他
の成形法による場合に比べて金型の製作が難しく、コス
トも高いという不利があるために、販売ロットの小さい
ワンウエイタイプの容器の製造には適当でないという問
題点がある。
【0004】そのため、このような用途には真空成形
法、圧空成形法、真空圧空成形法またはプレス成形法に
よる方法も検討されており、この成形に使用されるプラ
スチック材料の中では特にポリブチレンテレフタレ−ト
(以下PBTと略記する。)系樹脂が耐熱性に優れ、他
のエンジニアリングプラスチックに比べ価格も比較的安
価であり、これはまたさらに価格の安いポリエチレンテ
レフタレ−ト(以下PETと略記する)系樹脂との相溶
性もよいことから、これらを配合した混合樹脂組成物が
耐熱包装材料用として好ましいものとされており、本発
明者らもPBT系樹脂とPET系樹脂とからなる樹脂組
成物を素材とし、これを加熱調整された金型内で加熱成
形する方法を提案している(特願平2-173859号明細書
参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかして、上記した真
空成形法、圧空成形法、真空圧空成形法、プレス成形法
においては厚手のシ−トが要求されることが少なくな
く、特にコ−ルドパリソン方式によるブロ−成形では可
成り厚手のパリソンが必要とされるのであるが、上記し
たPBT系樹脂とPET系樹脂とよりなる樹脂組成物を
使用する場合に、PET系樹脂または結晶化速度の遅い
PBT系樹脂の配合割合を多くすれば真空成形、圧空成
形、真空圧空成形、プレス成形におけるシ−ト、ブロ−
成形におけるパリソンを比較的厚手の成形物として得る
ことができ、特にこのPET系樹脂として非晶性のPE
Tを使用すればさらに厚手の成形物を得ることができる
けれども、PET系樹脂または結晶化速度の遅いPBT
系樹脂はPBT系樹脂に比べて結晶化速度が遅いために
この組成物を真空成形、圧空成形、真空圧空成形、プレ
ス成形またはブロ−成形において金型を加熱して成形す
ると成形品の透明度が失なわれるという欠点がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような不利
を解決した透明耐熱性容器の製造方法に関するものであ
り、これは少なくとも1種のポリブチレンテレフタレ−
ト系樹脂1〜100 重量部と少なくとも1種のポリエチレ
ンテレフタレ−ト系樹脂99〜0重量部とよりなる樹脂組
成物100 重量部(ただしポリブチレンテレフタレ−ト単
独重合体100 重量部を除く)を透明シ−トに成膜し、得
られた透明シ−トをガラス転移点以上で冷結晶化温度よ
りも低い温度に予備加熱し、ついで冷結晶化温度以上
で、かつ使用される樹脂のうち融点の低い方の樹脂の融
点よりも低い温度で成形することを特徴とするものであ
る。
【0007】すなわち、本発明者らは透明性にすぐれて
おり、かつ耐熱性もすぐれている容器の製造方法につい
て種々検討した結果、PBT系樹脂とPET系樹脂とよ
りなる樹脂組成物を成形するに当って、この樹脂組成物
またはPBT系樹脂とそれよりも結晶化速度の遅いPB
T系樹脂とよりなる樹脂組成物あるいはPBT系樹脂と
PET系樹脂の中から3種以上を選択し、PBT系樹脂
1〜100 重量部とPET系樹脂99〜0重量部から構成さ
れる樹脂組成物から成膜された膜状物をまず容器成形時
の金型温度以下でアニ−ルしたのちガラス転移点以上、
かつ樹脂組成物の融点よりも低い温度に予備加熱し、つ
いで成形し、この成形における金型の温度をガラス転移
点以上で、ここに使用されるPBT系樹脂、PET系樹
脂の融点の低い樹脂の融点より低い温度とすれば、目的
とする透明で耐熱性のすぐれた容器の得られることを見
出すと共に、PET系樹脂の代わりに結晶化速度の遅い
PBT系樹脂(ただしPBT単独重合体100 重量部を除
く)を用いても同様の効果の得られることを見出し、こ
れについては2種類の配合に限らず、3種以上の配合に
ついても効果のあることを確認し、ここに使用する樹脂
の組成、アニ−ル温度、成形温度などについての研究を
進めて本発明を完成させた。以下にこれをさらに詳述す
る。
【0008】
【作用】本発明は透明耐熱容器の製造方法に関するもの
であり、これはPBT系樹脂とPET系樹脂とからなる
樹脂組成物(PBT単独重合体のみを除く)を成膜し、
これを急冷の場合にはアニ−ルし、徐冷の場合には必要
に応じアニ−ルし、樹脂組成物のガラス転移点以上で、
かつ樹脂のうち最も低い融点を有する樹脂組成物の融点
以下に予備加熱(以下単に予備加熱という)し、加熱調
整された金型内で容器成形するものである。
【0009】本発明において用られる樹脂組成物は少な
くとも1種のPBT樹脂1〜100重量部と少なくとも
1種のPET樹脂99〜0重量部とからなる合計が10
0重量部(ただしPBT単独重合体のみで100重量部
の場合を除く)のものであり、より具体的には(a)1
種のPBT樹脂1〜99重量部と1種のPET樹脂99
〜1重量部とからなる合計の樹脂量が100重量部、ま
たは(b)1種のPBT樹脂0〜99重量部とこれとは
相異なる1種のPBT樹脂100〜1重量部とからなる
合計の樹脂量が100重量部、または(c)PBT樹脂
とPET樹脂から3種類以上を選び、全体としてPBT
系樹脂1〜100重量部とPET樹脂99〜0重量部と
からなる合計の樹脂量が100重量部からなるものであ
り、これらのうち少なくとも1つは結晶性の樹脂であ
る。PBT系樹脂、PET系樹脂の共重合成分の例示と
しては表1に示したものなどがあげられる。
【0010】
【表1】
【0011】なお、このPBT系樹脂としてはジュラネ
ックス600 FP(ポリプラスチックス社製商品名)、ジ
ュラネックス600 JP(同社製商品名)などが例示さ
れ、PET系樹脂としては非結晶のものとしてFFS−
30M(鐘紡社製商品名)、結晶性のものとしてダイヤ
ナイトMA−530 H(三菱レイヨン社製商品名)などが
例示される。
【0012】本発明で 1.アニ−ルとは樹脂組成物を冷却(シ−ティング)後
にある一定の温度に加温して一定時間(例えばオフライ
ンではオ−ブン等、インラインではベルト上、ロ−ル上
等に)置くことである。徐冷したあとアニ−ルしてもよ
い。 2.徐冷とは樹脂組成物を冷却(シ−ティング)過程に
おいて冷却ロ−ル等の温度を調節し、徐々に冷やすこ
と。 3.インラインとはシ−トを製造する装置のライン上に
ベルト、ロ−ル、温水乾燥炉等を設置してアニ−ルを行
い、シ−トが巻き取られて原反となる時にはすでにアニ
−ルが終わっているようにすること。 4.オフラインとはシ−トを製造して原反またはカット
板等にしてから乾燥機等に一定温度で一定時間放置する
こと。をいう。
【0013】この樹脂組成物は容器に成形されるに先立
ってシ−ト状に成膜されるのであるが、これは例えば押
出機を用いて冷却ロ−ル、冷却ベルト、水あるいは金型
の温度を通常70℃以下の範囲で、急冷の場合はなるべく
低い温度で、徐冷の場合はなるべく高い温度でシ−ト状
に成形するか、ブロ−成形でパリソンとすればよい。こ
のように成形されたシ−ト、パリソンは真空成形法、圧
空成形法、真空圧空成形法、プレス成形法、ブロ−成形
法により容器とされるが、このシ−ト、パリソンの厚さ
は目的とする容器の形状、構造に応じて0.1 〜3.0mm 、
好ましくは0.2〜2.0mm のものとすればよい。
【0014】このようにして得られた成膜体は後述する
方法により容器として成形されるのであるが、透明な容
器とするためにこのものは成形する前にアニ−ルするこ
とが必要とされる。このアニ−ル温度は使用する樹脂の
うち最も低いガラス転移点より低くするとアニ−ル効果
がないのでガラス転移点以上とする必要があるし、これ
を使用する樹脂のうちの最も高いガラス転移点または冷
結晶化温度以上とすると樹脂組成物の結晶化が急激に進
んでシ−トが不透明となるので、使用する樹脂のうちの
最も低いガラス転移点以上で、かつ使用する樹脂のうち
の最も高いガラス転移点または冷結晶化温度よりも低い
温度とする必要がある。オフラインでアニ−ルを行なう
場合このアニ−ル時間は1分間より短かいとシ−トまた
はパリソン全体がアニ−ル温度に達しきらないし、500
時間より長いと長すぎて不利となるので1分〜500 時間
の範囲とすればよいが、これはアニ−ル温度が高い程、
また樹脂組成物中におけるPBT系樹脂の配合が多い
程、短時間とすることができる。また、このアニ−ルは
インラインで加熱調整されたロ−ル、ベルト、温水を用
いて行なってもよい。
【0015】なお、このアニ−ルは例えば押出成形、ブ
ロ−成形で作られるシ−ト、パリソンを使用する樹脂の
うち最も低いガラス転移点以上で、かつ使用する樹脂の
うちの最も高いガラス転移点または冷結晶化温度よりも
低い温度に温度保持されているオ−ブン中等に上記した
ような所定時間保持しておけばよいが、これはアニ−ル
する代わりにシ−トを冷却ロ−ル、冷却ベルト、温水で
徐冷して成膜するか、またはブロ−成形法の場合、パリ
ソン成形時の金型温度を調整することによって徐冷して
もよく、これによればこのシ−トまたはパリソンを結晶
化度の低い透明な固化物とすることができるが、この温
度は使用する樹脂のうちの最も低いガラス転移点より低
いと真空成形法、圧空成形法、真空圧空成形法、プレス
成形法、ブロ−成形法などのときの透明度損失抑制効果
が得られなくなり、70℃より高くすると成形物の冷却
が不完全となり、成形物の搬送に支障をきたすので使用
する樹脂のうちの最も低いガラス転移点以上、かつ70
℃以下の温度となるようにすることがよい。また、徐冷
してシ−トあるいはパリソンを成形したあとアニ−ルす
ることはなお一層の効果がある。
【0016】このようにアニ−ルされた成膜体はついで
金型内で成形されるのであるが、このものは成形に先立
つて予備加熱される。この加熱温度は樹脂組成物のガラ
ス転移点より低いとシ−トまたはパリソンを伸ばすこと
ができず、冷結晶化温度以上の温度とすると成形する前
にシ−トまたはパリソンが結晶化してこれを伸ばすこと
ができなくなるので、ガラス転移点以上で冷結晶化温度
より低い温度の範囲とする必要がある。
【0017】このように予備加熱されたシ−トまたはパ
リソンは、金型内での真空成形法、圧空成形法、真空圧
空成形法、プレス成形法、ブロ−成形法によって目的と
する容器に成形されるのであるが、この金型の温度はこ
れが樹脂組成物の冷結晶化温度より低い温度であると成
形が難しく、金型内での結晶化も進み難くなり、これを
ここに使用される樹脂組成物を構成するPBT系樹脂ま
たはPET系樹脂のうちの融点の低い樹脂の融点よりも
高い温度とするとシ−トまたはパリソンが融解してしま
って成形ができなくなるので、これは冷結晶化温度以上
でここに使用される2つの樹脂のうち融点の低い樹脂の
融点より低い温度に加熱調整することが必要とされる。
【0018】本発明による透明耐熱容器の製造は上記し
たように少なくとも1種のポリブチレンテレフタレ−ト
系樹脂1〜100 重量部と少なくとも1種のポリエチレン
テレフタレ−ト系樹脂99〜0重量部とよりなる樹脂組成
物100 重量部(ただしポリブチレンテレフタレ−ト単独
重合体100 重量部を除く)を透明シ−トに成膜し、得ら
れた透明シ−トを樹脂組成物のガラス転移点以上で、か
つ冷結晶化温度よりも低い温度に予備加熱し、ついで冷
結晶化温度以上で、かつ用いた樹脂のうち融点の低い方
の樹脂の融点よりも低い温度で成形するものであること
からこの容器は耐熱性のすぐれたものとなるし、これは
また上記したようにこの樹脂組成物から作られたシ−
ト、パリソンがアニ−ルされたのち予熱され、前記した
温度の金型内で成形されるので、得られる容器は薄手の
ものは勿論、比較的厚手のものも透明性のすぐれたもの
になるという有利性が与えられる。
【0019】
【実施例】つぎに本発明の実施例をあげる。 実施例1 PBT樹脂・ジュラネックス600 FP[ポリプラスチッ
クス社製商品名]40重量部とPET樹脂・FFS−30M
[鐘紡(株)製商品名]60重量部とからなる樹脂組成物
を直径50mmφの押出機に供給し、650mm 幅のTダイを取
りつけて厚さ1.0mm のシ−トに成膜した。ついでこのシ
−トを50℃のオ−ブンに100 時間入れてアニ−ルしたの
ち、80℃に予備加熱し、これを金型温度140 ℃で真空成
形し、得られた容器の140 ℃における耐熱性および透明
性をしらべたところ、このものは耐熱性、透明性のいず
れもすぐれたものであったが、この場合上記したアニ−
ルを行われないほかは上記と同じようにして成形して得
た容器は耐熱性はすぐれていたが、透明性のわるいもの
であった。
【0020】実施例2 50mmφまたは30mmφの押出機に、250mm φの2種3層マ
ルチマニホ−ルドダイを取りつけ、PBT樹脂・ジュラ
ネックス600 FP(前出)70重量部とPET樹脂・SK
−022 [鐘紡社製商品名]30重量部とを配合した混合樹
脂と、上記したPBT樹脂40重量部と上記したPET樹
脂60重量部とを配合した混合樹脂との厚みの割合を(P
BT/PBT=70重量部/30 重量部の混合樹脂)/(P
BT/PET=40重量部/60 重量部の混合樹脂)/(P
BT/PET)=70重量部/30 重量部の混合樹脂)とし
て共押出しを行ない、厚さ1.5mm のシ−トに成膜した。
ついで、このシ−トを50℃のオ−ブン中に100 時間入れ
てアニ−ルしたのち、60℃に予備加熱し、140 ℃に温度
調節した金型中で真空成形し、得られた容器の140 ℃に
おける耐熱性および透明性をしらべたところ、このもの
は耐熱性、透明性ともすぐれたものであったが、比較の
ために上記したアニ−ルを行なわないほかは上記と同様
に処理して得た、容器についてその物性をしらべたとこ
ろ、このものは耐熱性はよいものであったが、透明性の
わるいものであった。
【0021】実施例3 PBT樹脂・ジュラネックス600FP(前出)のペレ
ット40重量部とPET樹脂・FFS−30M(前出)の
ペレット60重量部を混合し、再びペレット化した後こ
れをブロ−成形機・ASB−50(日精エ−・エス・ビ
−機械社商品名)を用いて成形してパリソンを作り、こ
れを50℃に保持されているオ−ブン中に100 時間入れて
アニ−ルしたのち、80℃に予備加熱し、140 ℃に加熱調
整されている金型中でブロ−成形し、得られた容器につ
いて140 ℃の耐熱性および透明性をしらべたところ、こ
のものは耐熱性、透明性ともすぐれたものであったが、
比較のために上記したアニ−ルを行なわなかったほかは
上記と同じようにして処理して得た容器の耐熱性、透明
性をしらべたところ、このものは耐熱性にすぐれていた
が透明性のわるいものであった。
【0022】実施例4 PBT樹脂・ジュラネックス600 FP(前出)60重量部
とPET樹脂・FFS−30M(前出)40重量部とからな
る樹脂組成物を直径50mmφの押出機に供給し、これに65
0mm 幅のTダイを取りつけ、このTダイから吐出直後の
シ−トが接触する冷却ロ−ルの温度を50℃に設定して厚
さ0.5mm のシ−トを成膜した。ついで、このシ−トを70
℃に予備加熱したのち、140 ℃に温度調整をした金型内
で真空成形し、得られた容器の140 ℃に耐熱性および透
明性をしらべたところ、このものは耐熱性、透明性とも
すぐれたものであつたが、比較のために上記における冷
却ロ−ルをチラ−を用いて10℃まで冷却したほかは上記
と同様に処理して容器を成形し、得られた容器の耐熱
性、透明性をしらべたところ耐熱性はよかったが透明性
のわるいものとなった。
【0023】実施例5 PBT共重合樹脂・ジュラネックス600 JP[ポリプラ
スチック社製商品名]40重量部とPBT共重合樹脂・JK
X-901 [ポリプラスチック社製商品名]60重量部とから
なる樹脂組成物を直径50mmφの押出機に供給し、650mm
幅のTダイを取りけて厚さ0.7mm のシ−トに成膜し、イ
ンラインの40℃に加熱調整されたベルト上でアニ−ルを
行った。ついでこのシ−トを40℃に予備加熱し、これを
金型温度140 ℃で真空成形し、得られた容器の140 ℃に
おける耐熱性および透明性を調べたところ、いずれも優
れたものであったが、比較のためアニ−ルを行わないほ
かは上記と同じようにして成形して得た容器は耐熱性は
良いが、透明性の悪いものであった。
【0024】実施例6 PBT樹脂・ジュラネックス600 FP(前出)30重量
部、PBT共重合樹脂・ジュラネックス600 JP(前
出)30重量部、PET樹脂FFS-30 M(前出)40重量
部とからなる樹脂組成物を直径50mmφの押出機に供給
し、650mm 幅のTダイを取り付けて、厚さ0.7mm のシ−
トに成膜した。ついでこのシ−トを50℃のオ−ブンに10
0 時間入れてアニ−ルした後、70℃に予備加熱し、これ
を金型温度140 ℃で真空成形し、得られた容器の140 ℃
における耐熱性および透明性を調べたところ、いずれも
優れたものであったが、比較のため、アニ−ルを行わな
いほかは、上記と同じようにして成形して得た容器は耐
熱性は良いが、透明性の悪いものであった。
【0025】
【発明の効果】本発明は透明耐熱容器の製造方法に関す
るもので、これは前記したように少なくとも1種のポリ
ブチレンテレフタレ−ト系樹脂1〜100 重量部と少なく
とも1種のポリエチレンテレフタレ−ト系樹脂99〜0重
量部よりなる樹脂組成物 100重量部(ただしポリブチレ
ンテレフタレ−ト単独重合体100 重量部を除く)を透明
シ−トまたはパリソンに成膜し、これを使用する樹脂の
最も低いガラス転移点以上で使用する樹脂のうちの最も
高いガラス転移点または冷結晶化温度よりも低い温度で
アニ−ルしたのち、ガラス転移点〜冷結晶化温度以下に
予備加熱し、これを冷結晶化温度以上の所定温度とした
金型内において、真空成形法、圧空成形法、真空圧空成
形法、プレス成形法あるいはブロ−成形法のいずれか一
つの成形法により容器に成形するというものであるが、
これによればここに使用される樹脂組成物がPBT系樹
脂とPET系樹脂とからなるものであることから得られ
る容器は耐熱性のすぐれたものとなるし、このものは上
記した温度でのアニ−ル後に成形されたものであるので
透明性のすぐれたものとなり、さらにはこの成形が上記
した成形方法で行なわれるので目的とする容器を耐熱
性、透明性のすぐれたものとして工業的に安価に得るこ
とができるとう有利性が与えられる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29K 105:32 B29K 105:32 B29L 9:00 B29L 9:00 22:00 22:00

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも1種のポリブチレンテレフタレ
    −ト系樹脂1〜100重量部と少なくとも1種のポリエチ
    レンテレフタレ−ト系樹脂99〜0重量部とよりなる樹脂
    組成物100 重量部(ただしポリブチレンテレフタレ−ト
    単独重合体100 重量部を除く)を透明シ−トに成膜し、
    得られた透明シ−トを樹脂組成物のガラス転移点以上で
    冷結晶化温度よりも低い温度に予備加熱し、ついで冷結
    晶化温度以上でかつ用いた樹脂のうち融点の低い方の樹
    脂の融点よりも低い温度で成形することを特徴とする透
    明耐熱容器の製造方法。
  2. 【請求項2】請求項1における樹脂組成物が(イ)1種
    のポリブチレンテレフタレ−ト系樹脂1〜99重量部と1
    種のポリエチレンテレフタレ−ト系樹脂99〜1重量部と
    よりなる合計100 重量部の樹脂組成物または(ロ)1種
    のポリブチレンテレフタレ−ト系樹脂0〜99重量部とそ
    れよりも結晶化速度の遅いポリブチレンテレフタレ−ト
    系樹脂 100〜1重量部とよりなる合計100 重量部の樹脂
    組成物、または(ハ)ポリブチレンテレフタレ−ト系樹
    脂とポリエチレンテレフタレ−ト系樹脂の中から3種以
    上を選択し、全体としてポリブチレンテレフタレ−ト系
    樹脂1〜100 重量部とポリエチレンテレフタレ−ト系樹
    脂99〜0重量部から構成される合計100重量部の樹脂組
    成物である請求項1に記載した透明耐熱容器の製造方
    法。
  3. 【請求項3】請求項1における透明シ−トを使用する樹
    脂のうちの最も低いガラス転移点以上で、使用する樹脂
    のうちの最も高いガラス転移点または冷結晶化温度より
    も低い温度でオフラインで1分間〜500 時間アニ−ルす
    るか、シ−ト製造のインラインでアニ−ルを行なった
    後、容器成形することを特徴とする請求項1に記載した
    透明耐熱容器の製造方法。
  4. 【請求項4】透明シ−トが、少なくとも1種のポリブチ
    レンテレフタレ−ト系樹脂1〜100重量部と少なくとも
    1種のポリエチレンテレフタレ−ト系樹脂99〜0重量部
    からなる樹脂組成物合計 100重量部の中から少なくとも
    2種を選択し、それぞれを急冷して成膜したのち積層し
    た積層透明シ−ト、またはこの選択された2種以上の組
    成物を共押出した直後に急冷して得られた積層透明シ−
    トであること特徴とする請求項1に記載した透明耐熱容
    器の製造方法。
  5. 【請求項5】樹脂の押出し成形で得た溶融シ−トを冷却
    ロ−ル、冷却ベルト、または水中で急冷して結晶化度の
    低い透明な状態で固化させたのち、加熱成形する請求項
    1,2,3または4に記載した透明耐熱容器の製造方
    法。
  6. 【請求項6】樹脂組成物あるいは透明積層シ−トをコ−
    ルドパリソン方式により成形した透明な成形物を使用す
    る樹脂のうちの最も低いガラス転移点以上で、かつ使用
    する樹脂のうちの最も高いガラス転移点または冷結晶化
    温度よりも低い温度で1分間〜500 時間アニ−ルした
    後、この成形物を予備加熱し、ついで樹脂組成物の冷結
    晶化温度以上で使用される樹脂のうち融点の最も低い樹
    脂の融点よりも低い温度に加熱調整された金型内でブロ
    −成形することを特徴とする結晶性の透明耐熱容器の製
    造方法。
  7. 【請求項7】コ−ルドパリソン法で成形された成形物を
    加熱成形に先立って急冷して結晶化度の低い透明な状態
    で固化させる請求項6に記載した透明耐熱容器の製造方
    法。
  8. 【請求項8】樹脂組成物あるいは透明積層シ−トを徐冷
    により成膜し、得られた透明シ−トを[樹脂組成物のガ
    ラス転移点、積層物においては構成する樹脂組成物の中
    で最も高いガラス転移点以上]から[樹脂組成物の冷結
    晶化温度、積層物においては構成する樹脂組成物の中で
    最も低い冷結晶化温度より低い温度]の範囲内で予備加
    熱し、ついで樹脂組成物の冷結晶化温度、積層物におい
    ては構成する樹脂組成物の中で最も高い冷結晶化温度以
    上で、かつ使用される樹脂のうち最も融点の低い樹脂の
    融点よりも低い温度に加熱調整された金型内で真空成形
    法、圧空成形法、真空圧空成形法、プレス成形法のいず
    れかの成形法で成形することを特徴とする請求項1,
    2,3,4または5に記載した透明耐熱容器の製造方
    法。
  9. 【請求項9】樹脂の押出し成形で得た溶融シ−トを使用
    する樹脂のうちの最も低いガラス転移点以上、70℃以
    下に調節された冷却ロ−ル、冷却ベルトまたは温水中で
    徐冷し、結晶化度の低い透明な状態で固化させたのち、
    加熱成形する請求項1,2,4または8に記載した透明
    耐熱容器の製造方法。
  10. 【請求項10】樹脂組成物あるいは透明積層物をコ−ル
    ドパリソン方式で徐冷により成形した透明な成形物を
    [樹脂組成物のガラス転移点、積層物においては構成す
    る樹脂組成物の中で最も高いガラス転移点以上]から
    [樹脂組成物の冷結晶化温度、積層物においては構成す
    る樹脂組成物中で最も低い冷結晶化温度より低い温度]
    の範囲内で予備加熱し、ついで樹脂組成物の冷結晶化温
    度、積層物においては構成する樹脂組成物の中で最も高
    い冷結晶化温度以上で、かつ使用される樹脂のうち融点
    の最も低い樹脂の融点より低い温度に加熱調整された金
    型内でブロ−成形することを特徴とする請求項6に記載
    した透明耐熱容器の製造方法。
  11. 【請求項11】コ−ルドパリソン法により成形された成
    形物を加熱成形に先立って使用する樹脂のうちの最も低
    いガラス転移点以上〜70℃に調整された金型内で徐冷し
    て結晶化度の低い透明な状態で固化させる請求項10に
    記載した透明耐熱容器の製造方法。
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