JP2533655B2 - 自動車のル―フパネル位置決め構造 - Google Patents

自動車のル―フパネル位置決め構造

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JP2533655B2
JP2533655B2 JP1273086A JP27308689A JP2533655B2 JP 2533655 B2 JP2533655 B2 JP 2533655B2 JP 1273086 A JP1273086 A JP 1273086A JP 27308689 A JP27308689 A JP 27308689A JP 2533655 B2 JP2533655 B2 JP 2533655B2
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roof
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rail
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祐介 松永
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は自動車、とりわけルーフパネル両側部延長上
にルーフサイドレールアウタを配置して、このルーフサ
イドレールアウタでルーフの一部を構成するようにした
自動車のルーフパネル位置決め構造に関する。
従来の技術 第4〜7図は従来の構造を示すもので、1はルーフパ
ネル、2はルーフサイドレールを示し、このルーフサイ
ドレール2はルーフサイドレールアウタ3とルーフサイ
ドレールインナ4とで閉断面に形成してある。ルーフサ
イドレールアウタ3はフロントピラーアウタ6a,リヤピ
ラーアウタ7aおよびセンターピラーアウタ8aの上端部に
前後方向に一体に連設してあると共に、車体中央側の側
縁にフランジ5を有段成形してあり、このフランジ5上
にルーフパネル1の周縁縦壁9の下縁フランジ10を接合
するようにしてある。また、このルーフサイドレールア
ウタ3のフランジ5の端縁部にはルーフパネル1側部の
周縁縦壁9に係合可能な補助フランジ5aを曲折成形し
て、ルーフパネル1の車幅方向の位置決めを行えるよう
になっている。ルーフパネル1の下縁フランジ10の前,
後部にはフロントルーフレール11,リヤルーフレール12
を接合してある一方、フロントピラーインナ6b,リヤピ
ラーインナ7bの上端部には、これらフロントルーフレー
ル11,リヤルーフレール12に外嵌する延設部13,14を形成
してあって、これら延設部13,14にフロントルーフレー
ル11,リヤルーフレール12の各端部を収容してルーフパ
ネル1の前後方向の位置決めを行えるようになってい
る。ルーフパネル1は前述の補助フランジ5a,延設部13,
14による車幅方向,前後方向の位置決め調整の下に、下
縁フランジ11を前記フランジ5および延設部13,14上に
接合してある。この類似構造は、例えば実開昭60−1481
73号公報,特開昭60−124574号公報に示されている。
発明が解決しようとする課題 ルーフパネル1はその車幅方向の位置決めをルーフサ
イドレールアウタ3の補助フランジ5aにより、および前
後方向の位置決めをフロントピラーインナ6b,リヤピラ
ーインナ7bの延設部13,14とフロントルーフレール11,リ
ヤルーフレール12との嵌合によって行っているため、該
位置決め精度はこれら補助フランジ5a,延設部13,14、フ
ロントルーフレール11,リヤルーフレール12の成形誤
差,組付け誤差に左右されてしまう。具体的には、前記
補助フランジ5aと周縁縦壁9との間に車幅方向に2mmの
逃げクリアランスδを設定してある一方、延設部13,1
4とフロントルーフレール11,リヤルーフレール12の各嵌
合部の前後に約2mmの逃げクリアランスδを設定し
て、これらルーフサイドレールアウタ3,延設部13,14、
フロントルーフレール11,リヤルーフレール12の成形誤
差,組付け誤差を見越してあるため、ルーフパネル1の
位置のバラツキ、特に前後のバラツキが大きくなってし
まう傾向にある。そこで、本発明はルーフパネルをルー
フ骨格部材に合わせて車幅方向,前後方向に位置ずれを
生じることなく適正に組付けることができる自動車のル
ーフパネル位置決め構造を提供するものである。
課題を解決するための手段 ルーフサイドレールアウタをフロントピラーアウタ,
リヤピラーアウタの上端部に前後方向に一体に連設する
と共に、該ルーフサイドレールアウタの車体中央側の側
縁にフランジを有段成形し、このフランジ上にルーフパ
ネルをその周縁縦壁の下縁フランジを介して接合する構
造において、前記フロントピラーアウタ,リヤピラーア
ウタの上端部に前記ルーフサイドレールアウタのフラン
ジに連接し、かつ、フロントルーフレール,リヤルーフ
レール側に廻り込むフランジ延設部を設けると共に、該
フランジ延設部の内周縁にルーフパネルのコーナー部の
周縁縦壁の傾斜に沿うコーナーフランジを上向きに曲折
成形し、該コーナーフランジはルーフ開口の相対向する
コーナー部に少なくとも一組配置し、このコーナーフラ
ンジにルーフパネルの周縁縦壁コーナー部を内接嵌合し
てある。
作用 ルーフパネルをフロントピラー,リヤピラー上端部の
フランジ延設部上に落し込むと、該ルーフパネルのコー
ナー部の周縁縦壁がコーナーフランジに相互の傾斜に沿
って内接,嵌合し、車幅方向,前後方向の位置ずれが矯
正される。
実施例 以下、本発明の実施例を図面と共に前記従来の構成と
同一部分には同一符号を付して詳述する。
第1〜3図において、ルーフサイドレールアウタ3は
フロントピラーアウタ6a,リヤピラーアウタ7aの上端部
に前後方向に一体に連設してあって、その車体中央側の
側縁にフランジ5を有段成形し、このフランジ5上にル
ーフパネル1の周縁縦壁9の下縁フランジ10を接合する
ようにしてある点、およびルーフパネル1の前記下縁フ
ランジ10の前,後部にはフロントルーフレール11,リヤ
ルーフレール12をサブアッセンブリしてある一方、フロ
ントピラーインナ6b,リヤピラーインナ7bの上端部に
は、これらフロントルーフレール11,リヤルーフレール1
2の端部に外嵌する延設部13,14を形成してあって、これ
ら延設部13,14でフロントルーフレール11,リヤルーフレ
ール12の端部を収容,支持するようにしてある点、等の
基本的構造は前記従来と同様である。ここで、フロント
ピラーアウタ6aおよびリヤピラーアウタ7aの上端部に
は、前記ルーフサイドレールアウタ3のフランジ5に連
続し、かつ、フロントルーフレール11側,リヤルーフレ
ール12側に、具体的には、本実施例にあってはフロント
ピラーインナ6bの延設部13の前縁フランジ13a上、およ
びリヤピラーインナ7bの延設部14の後縁フランジ14a上
に廻り込んで接合されるフランジ延設部20,21を形成し
てある。これらフランジ延設部20,21の内周縁には、ル
ーフパネル1のコーナー部Cの周縁縦壁9の傾斜に沿う
コーナーフランジ22,23を上向きに曲折成形してあっ
て、これらコーナーフランジ22,23にルーフパネル1の
コーナー部Cを内接嵌合するようにしてある。
ルーフパネル1の組付けに際しては、該ルーフパネル
1を前記フランジ5およびフランジ延設部20,21上に落
し込むと、初めにルーフパネル1のコーナー部Cの周縁
縦壁9がコーナーフランジ22,23に内接するが、このコ
ーナーフランジ22,23は周縁縦壁9の前後方向,車幅方
向の傾斜に沿って傾斜しているため、ルーフパネル1の
自重によりコーナー部Cがこれにコーナーフランジ22,2
3に摺動して嵌合し、ルーフパネル1の車幅方向,前後
方向の位置ずれが自動的に矯正される。従って、この状
態でルーフパネル1の下縁フランジ10を、ルーフサイド
レールアウタ3のフランジ5に、およびフロントピラー
インナ6bの延設部13の前縁フランジ13aとフロントピラ
ーアウタ6aのフランジ延設部20,リヤピラーインナ7bの
延設部14の後縁フランジ14aとリヤピラーアウタ7aのフ
ランジ延設部21に接合することにより、ルーフパネル1
を車幅方向,前後方向に位置ずれを生じることなく、こ
れらフロントピラー6,リヤピラー7,ルーフサイドレール
2で構成するルーフ骨格部材に適正に組付けることがで
きる。
発明の効果 以上のように本発明によれば、ルーフパネルの4コー
ナー部に対応するフロントピラーアウタ上端部,リヤピ
ラーアウタ上端部のフランジ延設部には、該ルーフパネ
ルのコーナー部の周縁縦壁の傾斜に沿うコーナーフラン
ジを上向きに曲折成形してあって、このコーナーフラン
ジに前記ルーフパネルのコーナー部を内接嵌合するよう
にしてあるため、ルーフパネルはコーナーフランジと、
コーナー部の周縁縦壁相互の傾斜によるガイド作用によ
り自動的に車幅方向,前後方向の位置ずれが矯正され
る。従って、ルーフパネルをルーフサイドレールアウ
タ,フロントピラーアウタ上端部,リヤピラーアウタ上
端部に適正に組付けることができて、組付け精度を一段
の向上することができるという実用上多大な効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の分解斜視図、第2図は第1
図のII範囲部の拡大図、第3図は第2図のIII−III線に
沿う断面図、第4図は本発明の対象とする自動車の斜視
図、第5図は従来の構造を示す分解斜視図、第6図,第
7図は第5図のVI−VI p線,VII−VII線に沿う断面図で
ある。 1……ルーフパネル、3……ルーフサイドレールアウ
タ、5……フランジ、6a……フロントピラーアウタ、7a
……リヤピラーアウタ、9……周縁縦壁、10……下縁フ
ランジ、11……フロントルーフレール、12……リヤルー
フレール、20,21……フランジ延設部、22,23……コーナ
ーフランジ、C……コーナー部。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ルーフサイドレールアウタをフロントピラ
    ーアウタ,リヤピラーアウタの上端部に前後方向に一体
    に連設すると共に、該ルーフサイドレールアウタの車体
    中央側の側縁にフランジを有段成形し、このフランジ上
    にルーフパネルをその周縁縦壁の下縁フランジを介して
    接合する構造において、前記フロントピラーアウタ,リ
    ヤピラーアウタの上端部に前記ルーフサイドレールアウ
    タのフランジに連接し、かつ、フロントルーフレール,
    リヤルーフレール側に廻り込むフランジ延設部を設ける
    と共に、該フランジ延設部の内周縁にルーフパネルのコ
    ーナー部の周縁縦壁の傾斜に沿うコーナーフランジを上
    向きに曲折成形し、該コーナーフランジはルーフ開口の
    相対向するコーナー部に少なくとも一組配置し、このコ
    ーナーフランジにルーフパネルの周縁縦壁コーナー部を
    内接嵌合したことを特徴とする自動車のルーフパネル位
    置決め構造。
JP1273086A 1989-10-20 1989-10-20 自動車のル―フパネル位置決め構造 Expired - Lifetime JP2533655B2 (ja)

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