JP2533618B2 - 空調用ダクト - Google Patents

空調用ダクト

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JP2533618B2 JP63250563A JP25056388A JP2533618B2 JP 2533618 B2 JP2533618 B2 JP 2533618B2 JP 63250563 A JP63250563 A JP 63250563A JP 25056388 A JP25056388 A JP 25056388A JP 2533618 B2 JP2533618 B2 JP 2533618B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、空調用ダクトに係わり、例えば、音楽ホー
ル,文化会館,ホテル,オフィスビル等に使用される空
調用ダクトに関する。
〔従来の技術〕
近時、音楽ホール,文化会館,ホテル,オフィスビル
等には、静かな環境を維持するため、吸音機能を有する
吸音材からなる空調用ダクトが使用されている(例え
ば、「空気調和・衛生工学」第62巻第5号31頁参照)。
第9図は、このような空調用ダクトを示すもので、符
号11は給排気を行なう矩形偏平状のダクトを示してい
る。このダクト11は、グラスウールからなる吸音材によ
り形成されている。
そして、ダクト11の下面に所定間隔を置いて横断面コ
字状の支持部材13が配置され、これ等の支持部材13の両
端がスラブに固定された固定金具15に固着され、ダクト
11がスラブに固着されている。
このように形成された空調用ダクトでは、ダクト11
が、例えば、音楽ホール等のスラブと天井面との間に配
置され、このダクト11内を空調空気が流通することによ
り、音楽ホール等の空調を行なうことができると共に、
音楽ホール等で発生する雑音等がグラスウールからなる
ダクト11により吸収され、音楽ホール等において要求さ
れる静かな環境を実現することができる。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、このような従来の空調用ダクトでは、
ダクト11の下面が、支持部材13により所定間隔を置いて
支持されてスラブに吊り下げられていたため、グラスウ
ールからなるダクト11が変形し易く、支持部材13間のダ
クト11が撓み、或いは、ダクト11の自重により支持部材
13がダクト11に食い込むという問題があった。
又、ダクト11はスラブと天井面との間に配置されてい
たので、音楽ホール等で発生する雑音等が天井面で反射
し、ダクト11が雑音等を十分に吸音することができない
という問題があった。
本発明は上記のような問題点を解決するためになされ
たもので、ダクトによる吸音効果を向上させることがで
きると共に、ダクトの変形を防止して確実に支持するこ
とができる空調用ダクトを提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明に係わる空調用ダクトは、給排気を行なうダク
トを吸音材により形成すると共に、このダクトの少なく
とも下面を、多数の小孔が形成され建物の天井機能を有
する保持部材により覆い、この保持部材に、保持部材を
スラブに吊り下げるための吊下金具を配置したものであ
る。
〔作 用〕
本発明においては、ダクトの少なくとも下面を、多数
の小孔が形成された保持部材により覆ったので、吊下金
具により保持部材をスラブに吊り下げると、保持部材の
小孔から、例えば、音楽ホール等の雑音が吸音材からな
るダクトに入射され、ダクトにより吸音される。
又、ダクトの少なくとも下面を、多数の小孔が形成さ
れた保持部材により覆ったので、吊下金具により保持部
材をスラブに吊り下げると、ダクトの下面全体が保持部
材に支持される。
〔実施例〕
以下、本発明の詳細を図面に示す一実施例について説
明する。
第1図は、本発明の空調用ダクト30の一実施例を示す
もので、符号31は給排気を行なう矩形偏平状のダクトを
示している。このダクト31は、グラスウールからなる吸
音材により形成されている。
そして、ダクト31の下面及び側面が、金属板からなり
建物の天井機能を有する保持部材33により覆われてい
る。
この保持部材33は、第2図に示すように、横断面コ字
状に形成され、その両端が内側に折曲されてフランジ35
が形成されている。これ等のフランジ35には、それぞれ
二個ずつ吊下金具36が溶接等により固着されている。こ
れ等の吊下金具36は凹形状に形成され、その上面には貫
通孔37が形成されている。
この吊下金具36の貫通孔37には、第1図に示したよう
に、スラブに固定された鋼棒からなる固定金具38が挿通
され、その先端にナットを螺着することにより、吊下金
具36と固定金具38が連結され、ダクト31がスラブに吊り
下げられている。
そして、保持部材33の下面には、例えば、パンチング
プレス機により多数の小孔39が形成されている。
以上のように構成された空調用ダクト30では、ダクト
31内を空調空気が流通され、例えば、音楽ホール等の空
調が行われる。
そして、この実施例では、ダクト31の下面を、多数の
小孔39が形成された保持部材33により覆ったので、保持
部材33の小孔39から、例えば、音楽ホール等の雑音がグ
ラスウールからなるダクト31に入射され、ダクト31によ
り吸音される。
又、ダクト31の下面及び側面が保持部材33に覆われて
いるので、吊下金具36及び固定金具38により、保持部材
38をスラブに吊り下げると、ダクト31の下面全体が保持
部材33に支持される。
即ち、以上のように構成された空調用ダクト30では、
下面に多数の小孔39が形成された保持部材33によりダク
ト31の下面及び側面を覆ったので、例えば、音楽ホール
等に、吊下金具36によりダクト31をスラブに吊り下げる
と、音楽ホール等の雑音が保持部材33の小孔39からグラ
スウールからなるダクト31に有効に入射し、ダクト31に
より雑音を十分に吸音することができ、音楽ホール等に
おいて要求される静かな環境を確実に実現することがで
きる。
又、ダクト31の下面及び側面を保持部材33により覆
い、この保持部材33を吊下金具36及び固定金具38を介し
てスラブに固定したので、保持部材33によりダクト31の
下面全体が支持され、グラスウールからなるダクト31の
変形を確実に防止してダクト31を支持することができる
と共に、グラスウールからなるダクト31の保護及び補強
を行なうことができる。さらに、保持部材33の下面は天
井仕上げ面としても美観的効果を満足させることがで
き、新たに天井材を取り付ける必要がなく、経済的,合
理的である。
又、ダクト31をグラスウールにより形成したので、グ
ラスウールの断熱機能により、ダクト31内の空調空気
が、音楽ホール等の外気温に影響されずに、空調空気の
温度を維持して流通させることができ、効率良く空調を
行なうことができる。
尚、上記実施例では、保持部材33両端のフランジ35に
それぞれ二個ずつ吊下金具36を配置した例について説明
したが、本発明は上記実施例に限定されるものではな
く、例えば、保持部材33両端のフランジ35にそれぞれ一
個ずつ吊下金具36を取り付け、この吊下金具36に、スラ
ブに固定された固定金具38を螺着しても上記実施例と同
様の効果を得ることができる。
又、上記実施例では、保持部材33の下面に、多数の小
孔39を形成した例について説明したが、本発明は上記実
施例に限定されるものではなく、保持部材33の下面及び
側面に、多数の小孔39を形成しても上記実施例と同様の
効果を得ることができる。
第3図は、以上のように構成された空調用ダクト30を
使用して、システム天井41を構築した状態を示す平面図
である。図において、システム天井41は、多数の空調用
天井パネルユニット43を連結して構成されている。
この空調用天井パネルユニット43は、上述した空調用
ダクト30を、給気を行なう給気ダクト45及び還気又は排
気を行なう還・排気ダクト47に使用し、これらの給気ダ
クト45及び還・排気ダクト47を、第4図に示すように、
所定間隔を置いて並列に配置して構成されている。
これ等の給気ダクト45と還・排気ダクト47は矩形偏平
状に形成され、第5図に示すように、下面に小孔39が多
数形成された保持部材33により、ダクト45,47の下面及
び側面が覆われている。
保持部材33のフランジ35には、第4図に示すように、
それぞれ二個ずつ吊下金具36が固着され、ダクト45,47
の吊下金具36が補強部材48により連結されている。
又、給気ダクト45と還・排気ダクト47との間には、横
断面コ字状の連結部材49が配置され、その当接部は、例
えば、溶接により固着されている。
さらに、給気ダクト45,還・排気ダクト47及び連結部
材49の下面は、天井面として十分な美観を有するように
仕上げられている。
そして、連結部材49の中央部には、第5図に示すよう
に、この連結部材49が仕切板51により仕切られて部屋53
が形成され、この部屋53の下面は開口されている。この
部屋53には導風板55が配置され、この導風板55には、給
気ダクト45を流通する空調空気を室内に吹き出すファン
57が配置されている。
このファン57が収納されている部屋53と給気ダクト45
とは、第6図に示すように、連結部材49,保持部材33,給
気ダクト45を貫通する吹出口59により連通されている。
又、還・排気ダクト47の連結部材49側の側面には、第
7図に示すように、ファン57により室内に吹き出され室
内を循環した空調空気が吸い込まれる吸込口61が、連結
部材49,保持部材33,還・排気ダクト47を貫通して形成さ
れている。
さらに、連結部材49には、照明用器具からなる天井設
備機器62が配置されている。
このようにして形成された各空調用天井パネルユニッ
ト43は、第3図に示したように、給気ダクト45同士及び
還・排気ダクト47同士をそれぞれ連通するように連結さ
れ、システム天井41が形成されている。
尚、オフィスビル等における事務室のコア部63には空
調機65が配置され、この空調機65にはヘッダーダクト67
が接続されている。このヘッダーダクト67は、第8図に
示すように、排気用ヘッダーダクト69上に給気用ヘッダ
ーダクト71を載置して構成されている。この給気用ヘッ
ダーダクト71と空調用天井パネルユニット43の給気ダク
ト45とが連通され、排気用ヘッダーダクト69と空調用天
井パネルユニット43の還・排気ダクト47とが連通されて
いる。
そして、天井パネルユニット43は、鋼棒からなる固定
金具38により、スラブに吊り下げられている。
以上のように構成されたシステム天井41では、空調機
65から供給された空調空気は、給気用ヘッダーダクト71
を介して各空調用天井パネルユニット43の給気ダクト45
に供給され、連結部材49に設けられたファン57により、
室内に吹き出される。
室内に吹き出された空調空気は室内を循環し、吸込口
61から還・排気ダクト47を介して排気用ヘッダーダクト
69に排気され、室内の空調が行なわれる。
以上のように構成されたシステム天井41においても、
第1図に示した空調用ダクト30と同様の効果を得ること
ができる。
又、このようなシステム天井41では、空調用ダクト30
を使用して天井パネルユニット43を形成し、この天井パ
ネルユニット43によりシステム天井41を形成したので、
天井を形成すると同時に空調用ダクト30が形成され、空
調用ダクト施工工事の大幅な省力化を図ることができ
る。
さらに、天井全体を空調用ダクト30により形成したの
で、例えば、音楽ホール等に発生する雑音を有効に消音
することができる。
〔発明の効果〕
以上述べたように本発明の空調用ダクトでは、給排気
を行なうダクトを吸音材により形成すると共に、このダ
クトの少なくとも下面を、多数の小孔が形成され建物の
天井機能を有する保持部材により覆い、この保持部材
に、保持部材をスラブに吊り下げるための吊下金具を配
置したので、吊下金具によりスラブに吊り下げられる
と、保持部材に形成された小孔から、音楽ホール等の雑
音が吸音材からなるダクトに十分に入射され、ダクトに
よる吸音効果を向上させることができると共に、ダクト
の下面全体が保持部材に支持されているので、ダクトの
変形を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る空調用ダクトを示す斜視図であ
る。 第2図は第1図の保持部材を示す斜視図である。 第3図は第1図の空調用ダクトによりシステム天井を構
築した例を示す平面図である。 第4図は第3図の空調用天井パネルユニットを示す斜視
図である。 第5図は第4図の空調用天井パネルユニットを裏側から
見た斜視図である。 第6図は第4図のVI−VI線に沿う横断面図である。 第7図は第4図のVII−VII線に沿う横断面図である。 第8図は第3図のヘッダーダクト及びその近傍を拡大し
て示す斜視図である。 第9図は従来の空調用ダクトをスラブに吊り下げた状態
を示す斜視図である。 〔主要な部分の符号の説明〕 30……空調用ダクト 31……ダクト 33……保持部材 36……吊下金具 39……小孔。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】給排気を行なうダクトを吸音材により形成
    すると共に、このダクトの少なくとも下面を、多数の小
    孔が形成され建物の天井機能を有する保持部材により覆
    い、この保持部材に、保持部材をスラブに吊り下げるた
    めの吊下金具を配置したことを特徴とする空調用ダク
    ト。
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