JP2533610Y2 - 心線取り出し治具 - Google Patents

心線取り出し治具

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JP2533610Y2
JP2533610Y2 JP3658091U JP3658091U JP2533610Y2 JP 2533610 Y2 JP2533610 Y2 JP 2533610Y2 JP 3658091 U JP3658091 U JP 3658091U JP 3658091 U JP3658091 U JP 3658091U JP 2533610 Y2 JP2533610 Y2 JP 2533610Y2
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core
slit
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JP3658091U
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実 坂上
直樹 中尾
忠久 原川
里志 松橋
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、通信ケーブル等の心線
束から心線を1本毎に取り出すための心線取り出し治具
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、心線束から1本の心線を機械的に
取り出すことのできる工具は特に知られていない。従っ
て、例えば通信ケーブルの保守点検作業や接続作業など
の心線束の取扱い作業において、心線束から1本の心線
を取り出す工程は、全て手作業で行われている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記のような手作業に
よれば、例えば多対ケーブルの接続作業等は、多大な時
間を要するのみならず、単純作業の繰り返しであり、作
業者にとっては非常に苦渋な作業である。
【0004】本考案は係る状況に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、心線束から1本の心線
を容易に取り出すことのできる心線取り出し治具を提供
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に、本考案に係る心線取り出し治具は、支持部材と取り
出し部材とを備え、心線束から1本の心線を取り出す治
具であって、上記支持部材は、心線束の各心線が心線径
方向に1列に配列されて挿通されるように一端が開放さ
れたスリットを有し、このスリットに各心線が挿通され
ることにより心線束を支持し、上記取り出し部材は、1
本の心線に心線径方向から係合可能な係合穴と、1本の
心線を心線径方向から上記係合穴へ案内すべき案内路を
規定する弾性部材とを有し、この弾性部材は、押圧力が
加えられた場合には上記案内路の径を心線径よりも大な
る径に弾性的に拡大し、且つ押圧力が解除された場合に
は上記案内路の径を心線径よりも小なる径に維持し、上
記支持部材に心線束が支持された状態で、上記弾性部材
が上記スリットの開放端側の1本の心線に押圧されるよ
うに、上記取り出し部材を上記スリットに沿って前進さ
せることにより、上記案内路の径が心線径よりも大径に
拡大される結果、上記スリット開放端側の1本の心線が
上記係合穴に案内され、上記係合穴に1本の心線が案内
された状態で、上記弾性部材に対する押圧が解除される
ように、上記取り出し部材を上記スリットに沿って後退
させることにより、上記案内路の径が心線径よりも小径
にされる結果、上記係合穴に案内された1本の心線が上
記係合穴に係合された状態に保持されて心線束から取り
出されることを特徴とする。
【0006】
【作用】上記のような構成によれば、取り出し部材を支
持部材のスリットに沿って前後させることにより、スリ
ットの開放端側の1本の心線が係合穴に係合される。従
って、1列に配列された心線束から、1本の心線を取り
出すことができる。
【0007】
【実施例】以下、本考案の実施例について添付図面を参
照しながら詳細に説明する。
【0008】図1及び図2において、心線取り出し治具
は、複数の心線2からなる心線束20を支持するための
心線束支持板(支持部材)4と、心線束10から一本の
心線2を取り出すための心線取り出し板6とを備えてい
る。
【0009】このうち、支持板4には、一端が開放した
スリット8が形成されている。このスリット8の径は、
心線束10を構成する各心線2の径よりも僅かに大きく
されている。このスリット8に対し、スリット開放端8
aから心線束10を挿通させると、各心線2は心線径方
向に一列に配列された状態で支持板4に支持される。
【0010】一方、取り出し板6には、特に図3に示す
ように、後述の係合穴14へ心線2を案内させるための
上下一対の案内部12が延出されている。この案内部1
2は、本実施例においては、取り出し板6の内方から外
方へ向かってテーパ状に形成されている。
【0011】この案内部12に連通する係合穴14は、
その径が心線2の径よりも僅かに大きくされ、一本の心
線2に係合可能とされている。
【0012】これら案内部12と係合穴14との境界に
は、上下一対の爪部(弾性部材)16が互いに対向する
ように突設されている。この一対の爪部16間の間隙1
8は、案内部12から係合穴14への案内路を規定して
いる。この間隙の径、即ち案内路18の径は、心線2の
径よりも僅かに小さくされている。
【0013】次に、上記のような心線取り出し治具の動
作について説明する。先ず図1及び図2のように、各心
線2が心線径方向に一列に並べられた状態で心線束10
を支持板4に支持させる。
【0014】次に、支持板4の側方で取り出し板6をス
リット8に沿って前進させる。ここで図4に示すよう
に、爪部16がスリット開放端8a側の心線2(以下、
心線2aと称す)に当接すると、爪部16は心線2aに
押圧され、弾性的に変形する。即ち、図5に示すよう
に、案内路18の径が心線2aにより押し広げられ、心
線2aが案内路18を通過可能となる。
【0015】取り出し板6を更に前進させると、心線2
aが案内路18を通過して係合穴14へ案内され、図6
及び図7に示すように、心線2aが係合穴14に係合さ
れる。この場合、爪部16が弾性的に復帰し、案内路1
8の径が再び心線径よりも小径となるため、心線2aは
係合穴14に束縛された状態に保持される。
【0016】この状態で、図8及び図9に示すように、
取り出し板6を後退させると、心線束10から心線2a
を取り出すことができる。この取り出された心線2a
は、適当な手法により取り出し板6から取り外される。
【0017】以上の動作を繰り返すことにより、心線束
10から順次に1本の心線2を取り出すことができる。
【0018】尚、取り出し板6の材質は、爪部16が弾
性変形可能であって、且つ心線2の剛性により変形しな
い材質(例えば厚さ0.3mm〜3.0mm程度のプラ
スチック)とする。
【0019】図10は本考案の第2実施例を示す。この
実施例においては、心線束10から取り出された心線2
を、取り出し板6から取り外す機構が備えられている。
【0020】図において、支持板4と取り出し板6とは
上記第1実施例と同様である。但し、支持板4は、底板
22に立設されている。この底板22には、支持板4の
スリット開放端8aから適宜な距離をおいて、円板24
が回転可能に配置されている。この円板24の円周面に
は、それぞれ1本の心線2を挟持可能な複数のスリット
26が等間隔に形成されている。
【0021】このような円板24の回転軸(図示せず)
は、支持板4のスリット8の延在方向と底板22の法線
方向とにほぼ直交する方向に延在している。また、この
円板24の回転軸は、支持板4のスリット8の延在方向
と、スリット8に対向する1本のスリット26の延在方
向とをほぼ一致させることができる位置に配置されてい
る。
【0022】次に、第2実施例の動作について説明す
る。この場合、取り出し板6が心線2aを束縛して心線
束10から取り出すまでの動作については、上記1実施
例と同様であるので、その説明は省略する。
【0023】心線2aを束縛した取り出し板6を円板2
4の側面に沿って後退させると、図11に示すように、
心線2aが支持板スリット8に対向する円板24の1本
のスリット26(以下、スリット26aと称する)に受
け渡される。取り出し板6を更に後退させると、図12
に示すように、心線2aはスリット26aに挟持され、
取り出し板6から離れる。ここで図13に示すように、
円板24を矢印方向へ1スリット間隔だけ回転させるこ
とにより、次の心線取り出し作業の準備がなされる。
【0024】以上の動作を繰り返すことにより、心線束
10から順次に1本の心線2を取り出すことができる。
【0025】
【考案の効果】以上説明したように本考案の心線取り出
し治具によれば、取り出し部材の往復動作により、前進
作業者の判断を必要とせずに、心線束から1本の心線を
機械的に取り出すことができる。
【0026】従って、従来は手作業で行われていた心線
取り出し作業を簡単な治具で容易に実施することがで
き、作業効率が向上する。また、取り出し部材の往復動
作は単純な機械的動作であるため、機械化を図ることも
可能であり、心線接続の機械化を達成するために貢献す
るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例に係る心線取り出し治具を
示す斜視図である。
【図2】図1における要部を示す側面図である。
【図3】図1における取り出し板を拡大して示す斜視図
である。
【図4】図1の治具の操作を説明する図であって、爪具
が心線により拡げられる状態を示す断面図である。
【図5】図4における要部を示す側面図である。
【図6】図1の治具の操作を説明する図であって、心線
が係合穴に係合する状態を示す断面図である。
【図7】図6における要部を示す側面図である。
【図8】図1の治具の操作を説明する図であって、心線
が心線束から取り出される状態を示す断面図である。
【図9】図8における要部を示す側面図である。
【図10】本考案の第2実施例に係る心線取り出し治具
を示す図であって、心線が心線束から取り出された状態
を示す斜視図である。
【図11】図10の治具の操作を説明する図であって、
心線が円板のスリットに受け渡される状態を示す斜視図
である。
【図12】図10の治具の操作を説明する図であって、
心線が円板のスリットに挟持された状態を示す斜視図で
ある。
【図13】図10の治具の操作を説明する図であって、
図12の状態から円板を1スリット間隔だけ回動させた
状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
2,2a…心線、4…支持板(支持部材)、6…取り出
し板(取り出し部材)、8…スリット、8a…スリット
開放端、10…心線束、14…係合穴、16…爪部(弾
性部材)、18…案内路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 松橋 里志 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日本電信電話株式会社内 (56)参考文献 特開 昭52−93985(JP,A) 特開 昭62−272814(JP,A) 実開 平2−110913(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持部材と取り出し部材とを備え、心線
    束から1本の心線を取り出す治具であって、上記支持部
    材は、心線束の各心線が心線径方向に1列に配列されて
    挿通されるように一端が開放されたスリットを有し、こ
    のスリットに各心線が挿通されることにより心線束を支
    持し、上記取り出し部材は、1本の心線に心線径方向か
    ら係合可能な係合穴と、1本の心線を心線径方向から上
    記係合穴へ案内すべき案内路を規定する弾性部材とを有
    し、この弾性部材は、押圧力が加えられた場合には上記
    案内路の径を心線径よりも大なる径に弾性的に拡大し、
    且つ押圧力が解除された場合には上記案内路の径を心線
    径よりも小なる径に維持し、上記支持部材に心線束が支
    持された状態で、上記弾性部材が上記スリットの開放端
    側の1本の心線に押圧されるように、上記取り出し部材
    を上記スリットに沿って前進させることにより、上記案
    内路の径が心線径よりも大径に拡大される結果、上記ス
    リット開放端側の1本の心線が上記係合穴に案内され、
    上記係合穴に1本の心線が案内された状態で、上記弾性
    部材に対する押圧が解除されるように、上記取り出し部
    材を上記スリットに沿って後退させることにより、上記
    案内路の径が心線径よりも小径にされる結果、上記係合
    穴に案内された1本の心線が上記係合穴に係合された状
    態に保持されて心線束から取り出されることを特徴とす
    る心線取り出し治具。
JP3658091U 1991-04-22 1991-04-22 心線取り出し治具 Expired - Lifetime JP2533610Y2 (ja)

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JPH04124819U JPH04124819U (ja) 1992-11-13
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