JP2533455Y2 - 多層プリント配線板用金属張り積層板製造装置 - Google Patents

多層プリント配線板用金属張り積層板製造装置

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JP2533455Y2
JP2533455Y2 JP9011291U JP9011291U JP2533455Y2 JP 2533455 Y2 JP2533455 Y2 JP 2533455Y2 JP 9011291 U JP9011291 U JP 9011291U JP 9011291 U JP9011291 U JP 9011291U JP 2533455 Y2 JP2533455 Y2 JP 2533455Y2
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統夫 片山
達夫 宇野
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Risho Kogyo Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は多層プリント配線板用
金属張り積層板を減圧下で効率よく積層成形するための
装置に関するものである。
【従来技術およびその問題点】
【0002】多層プリント配線板用金属張り積層板は、
一般に、内層用プリント配線板の片面または両面に外層
用銅箔または外層用片面銅張り積層板を、間にプリプレ
グを挟入して積み重ね、全体を熱板プレス装置により加
熱加圧して積層一体化した構造になっている。このよう
な多層プリント配線板用金属張り積層板は、内層用プリ
ント配線板の片面または両面に外層用銅箔または外層用
片面銅張り積層板を積層一体化する過程において、内部
に空気を抱き込みボイドが発生し易い。この空気ボイド
は、この多層プリント配線板用金属張り積層板をスルー
ホールメッキ工程やケミカルエッチング工程、等を経て
多層プリント配線板に加工する際にスルホールメッキ液
が侵入して特性の劣化を招き、また更にこの多層プリン
ト配線板に電子部品等を搭載して通電した際に、絶縁弱
点部となってコロナ放電が発生し易くなり耐電圧特性を
低下させる原因になる。空気ボイドは、積層板の面積
が大きい場合に発生し易く、積層枚数が多い場合に発
生し易く、積層部材に薄用ものを用いる場合に発生し
易く、内層用プリント配線板のプリント配線銅箔が厚
い場合に発生し易い。また、積層樹脂に含有される揮
発分が加熱によりガス化するものは内部ボイドとして残
存し易いと云うことができる。
【0003】このような空気ボイドを少なくする手段と
して、低圧下で積層部材を積層成形する方法が一般に採
用されている。例えば、図3に示すように、予め、上下
一対の積層用金型1,1′の下金型1に位置決め用のピ
ン2,2,…を立設し、多層プリント配線板用積層部材
3をその貫通孔にピン2,2,…を挿通させて順次積み
重ね、最後に上金型1′をその貫通孔にピン2,2,…
を挿通させて組立た、所謂、ピンラミ組立体10を形成
しておき、このピンラミ組立体10を下部熱板6上に配
置し、ピンラミ組立体10の周りに枠体5を配置して下
側熱板6を上昇または上側熱板6′を下降させて加圧す
ることにより、上側熱板6′、枠体5および下側熱板6
によって囲まれた密閉室7を形成する。その後に、密閉
室7内を吸引孔8に接続した真空ポンプ(図示省略)に
より脱気して低圧に減圧しながら加熱加圧することによ
り、積層部材を積層一体化する積層形成方法がある(例
えば、特開昭57−118698号公報参照)。
【0004】この積層形成方法は、上下一対の熱板6,
6′間にピンラミ組立体10および枠体5をセットする
ものであるから、上下一対の熱板6,6′間のストロー
クは少なくともピンラミ組立体10の高さの2倍以上を
必要になり、而もピンラミ組立体10にはその上部およ
び下部において一対の積層用金型1,1′が必要である
ので、スペースファクターが小さくなり、従って生産効
率に劣ると云う問題点がある。また、積層部材3のワー
クサイズ毎に適合する一対の積層用金型1,1′および
枠体5を準備する必要があるので、一対の積層用金型
1,1′および枠体5の種類が多くなると云う問題点が
ある。
【問題点を解決するための手段】
【0005】この考案の多層プリント配線板用銅張り積
層板製造装置は、上記問題点を解決するために、プレス
用の上下一対の熱板間に、上側の熱板と下側の熱板上に
搬入されるトレイ板とこのトレイ板上に載置される弾性
パッキングとによって囲まれプレスの際に弾性パッキン
グが弾性圧縮されて上側の熱板との接触部およびトレイ
板との接触部が気密性になって密閉空間を形成するよう
になすと共に、この密閉空間内を、弾性パッキングの内
側に固定支持されるスペーサ治具によって多層プリント
配線板用積層部材を位置決めして配置できるようにな
し、密閉空間と外部との間に脱気孔を設けてこの脱気孔
に真空ポンプを接続したことを特徴とするものである。
【0006】トレイ板は熱伝導性に優れ上面が平滑化し
ているものが好ましい。弾性パッキングのトレイ板およ
び上側熱板と接する部分は共に弾性圧縮され、弾性圧縮
の際に気密性を保つ必要がある。弾性パッキングのスペ
ーサ治具が固定支持される部分は、熱変形が少なく剛性
を有るものが好ましい。従って、図1に示すように、ス
ペーサ治具が固定支持される箇所は金属性の環状枠体1
5bで形成し、その上下に耐熱性材料からなるガスケッ
ト15a,15cが接着されている構造が好ましい。
【作用】
【0007】トレイ板上にスペーサ治具が固定された弾
性パッキングを載せ、弾性パッキングの内側に多層プリ
ント配線板用積層部材をスペーサ治具によって位置決め
しながら積み重ねる作業を、一対の上下熱板間以外の場
所で行うことができるので、積み重ね作業が容易にな
る。
【0008】トレイ板上に多層プリント配線板用積層部
材をスペーサ治具によって位置決めしながら積み重ねた
後に、トレイ板と共に弾性パッキング内に位置決めして
積み重ねられた多層プリント配線板用積層部材を熱板間
に搬入できるので、多層プリント配線板用積層部材の積
み重ね高さを上下一対の熱板間のストロークより僅かに
低い高さまで積み重ねることができ、従ってスペースフ
アクターを良くすることができる。
【0009】下側熱板を上昇させ、または上側熱板を下
降させると、先ず上側熱板が多層プリント配線板用積層
部材に当接して圧力が加わり、次いで弾性パッキングに
当接して弾性パッキングにも圧力が加わるようになる。
弾性パッキングに圧力が加わると、弾性パッキングが弾
性圧縮されトレイ板との接点および上側熱板との接点部
に気密性が生じ、上側熱板、枠体および下側熱板によっ
て囲まれる空間が密閉空間に形成される。
【0010】この密閉空間内を吸引孔に接続した真空ポ
ンプにより脱気して低圧にすることにより、多層プリン
ト配線板用積層部材間の微少空間の空気が隙間を透して
脱気することができる。真空脱気状態を継続しつつ加圧
・加熱すると、積層樹脂が加熱により軟化して流動流出
するが、多層プリント配線板用積層部材間の微少空間の
空気が減圧されているので内部に残留せず、ボイドの発
生を極めて少なくすることができる。
【0011】
【実施例】次に一実施例を用いてこの考案を説明する。
図1は実施例を説明する多層プリント配線板用銅張り積
層板製造装置の縦断面図である。図2は図1のII−I
I′断面図である。図1および図2において、符号11
はトレイ板、符号12はスペーサ治具、符号13は多層
プリント配線板用積層部材、符号14はクッション材、
符号15は弾性パッキング、符号16,16′は上下一
対の熱板、符号17は密閉空間、符号18は脱気孔、符
号19は鏡面板、であることを示す。実施例の多層プリ
ント配線板用銅張り積層板製造装置は、図1、図2に示
すように、多段熱プレス装置の各段の上下一対の熱板1
6、16′間に、下側の熱板16′上に搬入されるステ
ンレス製のトレイ板11の上に弾性パッキング15を載
置する。弾性パッキング15は金属性の方形の枠体15
bの上下に耐熱性の材料からなるガスケット15a,1
5cが接着形成した構造であり、ガスケット15a,1
5cはプレスの際に弾性圧縮して上側の熱板16と接す
るガスケット15aの接触部分およびトレイ板11と接
するガスケット15cの接触部分が気密になって、トレ
イ板11と弾性パッキング15と上側の熱板16との間
に密閉空間17が形成される。弾性パッキング15の金
属製の枠体15b内側4隅には断面略L字形のスペーサ
治具12,12,…がビス止め固定してあり、この4隅
のスペーサ治具12,12,…よって、予め層間の位置
が固定された多層プリント配線板用積層部材13を位置
決めし、密閉空間17内に配置する。密閉空間17内は
外部と連結する脱気孔18に真空ポンプ(図示省略)を
接続する。以上のような構造の装置になっている。この
装置を用いて多層プリント配線板用銅張り積層板を製作
するには、先ず熱板間以外の作業台上において、トレイ
板11中央部上面にスペーサ治具12が固定された弾性
パッキング15を載せ、この弾性パッキング15内に予
め層間の位置を固定した多層プリント配線板用積層部材
13をスペーサ治具12により位置決めしながら順次に
積み重ねるが、多層プリント配線板用金属張り積層板1
枚分毎に、間に鏡面板19が挟み込まれるようにして、
多数枚取りに積み重ねる。そして、最上面には圧力が均
一に加わるようにクッション材14を載せる。その後
に、トレイ板11と共に積み重ねられた多層プリント配
線板用積層部材13等を各段の熱板16,16′間に搬
入する。下側熱板16′を上昇または上側熱板16を下
降させると、先ず上側の熱板16が積層部材の最上部の
クッション材14に当たって、多層プリント配線板用積
層部材13,13,…が加圧され、次いで弾性パッキン
グ15に当たって加圧されるが、弾性パッキング15は
弾性パッキング15に固着した上下のガスケット部15
a,15bが弾性圧縮されて接触面における空気の漏れ
がなくなり、トレイ板11、弾性パッキング15、上側
熱板16によって囲まれる空間が密閉空間17になる。
その後に、密閉空間17内を脱気孔18に接続した真空
ポンプ(図示省略)により所望の圧力に減圧しながら、
上下の熱板16,16′により加熱・加圧して多層プリ
ント配線板用積層部材13を積層一体化する。このよう
にして作成した多層プリント配線板用金属張り積層板は
内部ボイドの発生が極めて少ないものであった。また、
熱板間に積み重ねて積層する積層部材の占める割合(ス
ペースフアクター)が従来例の装置に較べて約200%
向上した。
【0012】
【考案の効果】このように、この考案の多層プリント配
線板用銅張り積層板製造装置は、適当な作業台上におい
て、トレイ板に内側にスペーサ治具が固定支持された弾
性パッキングを載せ、弾性パッキング内に多層プリント
配線板用積層部材をスペーサ治具により位置決めしなが
ら順次に積み重ねることができるので、多層プリント配
線板用積層部材を位置決めしながら積み重ねる作業が容
易である。また、トレイ板と共に積み重ねられた多層プ
リント配線板用積層部材を熱板間に搬入することができ
るので、多層プリント配線板用積層部材を上下熱板の最
大ストロークに近い値まで多層プリント配線板用積層部
材を積み重ねることができ、熱板間のスペースファクタ
ーがほぼ200%向上し、生産効率が良くなると云う効
果がある。また、多層プリント配線板用積層部材のワー
クサイズ毎にスペーサ治具を準備するだけで足り、種類
が大幅に少なくなってコスト低減になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例を説明し、図2のI−I′断面図であ
る。
【図2】実施例を説明し、図1のII−II′断面図で
ある。
【図3】従来例を説明する縦断面図である。
【符号の説明】
1,1′ … 一対の積層用金型。 11 … トレイ
板。2 … ピン。 12 … ス
ペーサ治具。3 … 積層部材。 13
… 積層部材。4 … クッション材。
14 … クッション材。5 … 枠体。
15 … 弾性パッキング。6,6′…上下一
対の熱板。 16,16′…上下一対の熱板。7
… 密閉室。 17 … 密閉空
間。8 … 脱気孔。 18 … 脱
気孔。9 … 離型紙。10 …鏡面板。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29K 105:06

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プレス用の上下一対の熱板間に、上側の
    熱板と下側の熱板上に搬入されるトレイ板と該トレイ板
    上に載置される弾性パッキングとによって囲まれプレス
    の際に前記弾性パッキングが弾性圧縮されて前記上側の
    熱板との接触部および前記トレイ板との接触部が気密に
    なって密閉空間を形成するようになすと共に、該密閉空
    間内を、弾性パッキングの内側に固定支持されるスペー
    サ治具によって多層プリント配線板用積層部材を位置決
    めして配置できるようになし、前記密閉空間と外部との
    間に脱気孔を設けて該脱気孔に真空ポンプを接続したこ
    とを特徴とする多層プリント配線板用金属張り積層板製
    造装置。
JP9011291U 1991-08-10 1991-08-10 多層プリント配線板用金属張り積層板製造装置 Expired - Lifetime JP2533455Y2 (ja)

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CN115946433A (zh) * 2022-12-26 2023-04-11 深圳市华芯微测技术有限公司 一种多层陶瓷基板的制作方法以及真空压合装置

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