JP2533151Y2 - 自動溶接装置における走行台車 - Google Patents

自動溶接装置における走行台車

Info

Publication number
JP2533151Y2
JP2533151Y2 JP9658991U JP9658991U JP2533151Y2 JP 2533151 Y2 JP2533151 Y2 JP 2533151Y2 JP 9658991 U JP9658991 U JP 9658991U JP 9658991 U JP9658991 U JP 9658991U JP 2533151 Y2 JP2533151 Y2 JP 2533151Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
traveling
wheel
drive
attached
wheels
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP9658991U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0544376U (ja
Inventor
紀昭 篠原
国男 宮脇
建雄 宮崎
義男 中島
剛 坂井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Zosen Corp
Original Assignee
Hitachi Zosen Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Zosen Corp filed Critical Hitachi Zosen Corp
Priority to JP9658991U priority Critical patent/JP2533151Y2/ja
Publication of JPH0544376U publication Critical patent/JPH0544376U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2533151Y2 publication Critical patent/JP2533151Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えば船こくブロック
などの組立に際し、板材上に条材を自動的に溶接する自
動溶接装置における走行台車に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近、船舶の船こくブロックを組み立て
る場合、板材上に条材を溶接する作業が自動化されてお
り、自動溶接装置が使用されている。
【0003】この種の自動溶接装置は、図2に示すよう
に、板材101上を走行自在な走行台車111と、走行
台車111の台車本体112に保持された溶接トーチ1
13と、台車本体112の一側部に設けられた倣い部材
114とを有するものである。また、上記倣い部材11
4は、走行台車111を板材101と条材102との溶
接線103に沿って案内するためのもので、台車本体1
12から突設されたアーム115と、このアーム115
の先端に取り付けられた倣いローラ116とから構成さ
れている。
【0004】そして、さらに上記走行台車111は、台
車本体112が条材102から離れないように、確実に
溶接線103に沿って移動するようにされている。すな
わち、上記走行台車111の台車本体112の底面に設
けられた左右の前部走行車輪および後部走行車輪117
は、それぞれステアリング装置(図示せず)により、そ
の向きを変えることができるようにされており、溶接時
においては、常に、走行車輪117が条材102側を向
くようにされていた。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかし、上記従来の構
成によると、前部および後部走行車輪117の向きを変
えるためのステアリング装置を必要とし、その構造が複
雑になるという問題があった。
【0006】なお、例えば倣いローラ116を取り付け
ているアーム115の長さを、その進行方向前側の部分
についてだけ、短くして、台車本体112の進行方向を
条材102側に傾斜させることも可能であるが、走行台
車111を逆方向に進行させた場合には、条材102か
ら離れてしまうという欠点がある。
【0007】そこで、本考案は上記問題を解消し得る自
動溶接装置における走行台車を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本考案の第1の手段は、板材上に条材を自動的に溶
接する溶接トーチが設けられた走行台車を有する自動溶
接装置の走行台車であって、台車本体底面の左右前後位
置にそれぞれ回転軸体を介して走行車輪を取り付け、こ
れら各走行車輪の回転軸体に従動側輪体を取り付けると
ともに、前部または後部のいずれかの左右両走行車輪の
回転軸体に駆動側輪体を取り付け、上記台車本体に、回
転駆動装置に連動連結された駆動軸体を設けるととも
に、上記回転軸体に設けられた駆動側輪体に対応する位
置で、上記駆動軸体に左右の中間駆動側輪体を取り付
け、この中間駆動側輪体とこれに対応する駆動側輪体と
を互いに無端帯状体を介して連動連結するとともに、各
左右位置における前後部の回転軸体に取り付けられた従
動側輪体同士を互いに無端帯状体を介して連動連結し、
かつ上記駆動軸体に取り付けられた中間駆動側輪体のい
ずれか一方の外径を他方のものよりも小さくするととも
に、この小さくされた輪体側の走行台車の側部に条材の
倣い部材を設けた自動溶接装置における走行台車であ
る。
【0009】また、上記課題を解決するため、本考案の
第2の手段は、板材上に条材を自動的に溶接する溶接ト
ーチが設けられた走行台車を有する自動溶接装置の走行
台車であって、台車本体底面の左右前後位置にそれぞれ
回転軸体を介して走行車輪を取り付け、これら各走行車
輪の回転軸体に従動側輪体を取り付けるとともに、前部
または後部のいずれかの左右両走行車輪の回転軸体に駆
動側輪体を取り付け、上記台車本体に、回転駆動装置に
連動連結された駆動軸体を設けるとともに、上記回転軸
体に設けられた駆動側輪体に対応する位置で、上記駆動
軸体に左右の中間駆動側輪体を取り付け、この中間駆動
側輪体とこれに対応する駆動側輪体とを互いに無端帯状
体を介して連動連結するとともに、各左右位置における
前後部の回転軸体に取り付けられた従動側輪体同士を互
いに無端帯状体を介して連動連結し、かつ上記駆動軸体
に取り付けられた中間駆動側輪体に連動連結された駆動
側輪体のいずれか一方の外径を他方のものよりも大きく
するとともに、この大きくされた輪体側の走行台車の側
部に条材の倣い部材を設けた自動溶接装置における走行
台車である。
【0010】
【作用】上記の構成において、回転駆動装置により駆動
軸体を回転させると、走行車輪の内、左右のいずれか一
方、すなわち倣い部材側の方の走行車輪が、他方の側の
走行車輪よりも遅く回転されるため、常に、走行台車は
条材側に押し付けられて走行することになる。
【0011】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図1に基づき説明
する。図1において、11は例えば板材1上に条材2を
溶接するための自動溶接装置で、板材1上を走行自在に
されるとともに条材2に沿うように倣い部材12、すな
わちアーム13とその先端に取り付けられた倣いローラ
14とが一側部に設けられた走行台車15と、この走行
台車15の後部(前部でもよい)に取り付けられた溶接
トーチ16とから構成されている。
【0012】次に、本考案に係る走行台車について説明
する。この走行台車15の台車本体21底面の前部およ
び後部の左右位置には、それぞれ回転軸体22および軸
受23を介して、走行車輪24が設けられている。上記
各回転軸体22には、それぞれ従動側スプロケット(従
動側輪体)25が取り付けられるとともに、前部の左右
両側の回転軸体22にはさらに駆動側スプロケット(駆
動側輪体)26が取り付けられている。
【0013】また、上記台車本体21の底部中央には、
駆動軸体27が軸受28を介して取り付けられるととも
に、台車本体21には、一対のかさ歯車29を介して上
記駆動軸体27を回転させる回転駆動装置(例えば、モ
ータなど)30が設けられている。
【0014】そして、各駆動側スプロケット26に対応
する位置の上記駆動軸体27には、中間駆動側スプロケ
ット(中間駆動側輪体)31が取り付けられるととも
に、これら各中間駆動側スプロケット31と、それに対
応する左右位置の駆動側スプロケット26とにはそれぞ
れ無端状のチェーン(無端帯状体)32が巻回されて互
いに連動連結されている。
【0015】また、上記と同様に、左右位置における前
後部の従動側スプロケット25,25同士は、それぞれ
チェーン(無端帯状体)33が無端状に巻回されて互い
に連動連結されている。
【0016】さらに、上記駆動軸体27に取り付けられ
た両中間駆動側スプロケット31の内、条材2の倣い部
材12が設けられた一方の中間駆動側スプロケット31
Aの歯数が、反対側の他方の中間駆動側スプロケット3
1Bの歯数よりも少なくされている。すなわち、一方の
中間駆動側スプロケット31Aの外径が他方の中間駆動
側スプロケット31Bの外径よりも小さくされている。
【0017】したがって、上記の構成において、回転駆
動装置30により、駆動軸体27が回転されると、中間
駆動側スプロケット31、チェーン32および駆動側ス
プロケット26を介して前部の走行車輪24Aが回転さ
れるとともに、前部の従動側スプロケット25A、チェ
ーン33および後部の従動側スプロケット25Bを介し
て後部の走行車輪24Bが回転されるが、このとき、倣
い部材12側に位置する中間駆動スプロケット31Aの
歯数が反対側の中間駆動スプロケット31Bの歯数より
も少なくされているため、倣い部材12側の走行車輪2
4の回転数が少なくなり、常に、台車本体21は条材2
側に押し付けられて走行することになる。
【0018】このように、左右の走行車輪24の回転数
を異ならせて、台車本体21を走行させるようにしたの
で、簡単な構造でありながら、走行台車15を条材2側
に押し付けて案内させることができる。
【0019】また、上記走行台車15を逆向きに、すな
わち後方に走行させた場合でも、走行台車11を条材2
側に沿って走行させることができる。ところで、上記実
施例においては、駆動軸体27に取り付けられている中
間駆動側スプロケット31の歯数を互いに異なるように
したが、例えばこの両中間駆動側スプロケット31の歯
数を同一にして、この中間駆動側スプロケット31にチ
ェーン32を介して連動連結されている前部の駆動側ス
プロケット26の歯数を異ならせても同一効果が得られ
る。この場合、倣い部材12が設けられている側の一方
の駆動側スプロケット26の歯数が、反対側である他方
の駆動側スプロケット26の歯数よりも多くなるように
される。すなわち、一方の駆動側スプロケット26の外
径の方が、他方の駆動側スプロケット26の外径よりも
大きくされる。
【0020】また、上記実施例においては、前部の走行
車輪を直接に駆動するようにしたが、後部の走行車輪側
を直接に駆動させるようにしてもよい。さらに、上記実
施例においては、駆動力を伝達するのに、スプロケット
とチェーンを使用したが、例えばプーリーおよびベルト
を使用してもよい。勿論、この場合、駆動軸体または回
転軸体に取り付けられるプーリーの内、上述した駆動側
スプロケットおよび中間駆動側スプロケットに対応する
一方のプーリーの外径が、他方のプーリーの外径よりも
小さくまたは大きくされる。
【0021】
【考案の効果】以上のように本考案の構成によると、台
車本体の底面に設けられた走行車輪を駆動する輪体の径
を異ならせて、条材への倣い部材側に設けられた走行車
輪を遅く回転させるようにしたので、簡単な構造であり
ながら、前進または後進のいずれの場合でも、走行台車
を確実に条材側に沿って走行させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の自動溶接装置における走行
台車の要部平面図である。
【図2】従来例の自動溶接装置の概略斜視図である。
【符号の説明】
1 板材 2 条材 11 自動溶接装置 12 倣い部材 15 走行台車 16 溶接トーチ 21 台車本体 22 回転軸体 24 走行車輪 25 従動側スプロケット 26 駆動側スプロケット 27 駆動軸体 30 回転駆動装置 31 中間駆動側スプロケット 32,33 チェーン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 中島 義男 大阪府大阪市此花区西九条5丁目3番28 号 日立造船株式会社内 (72)考案者 坂井 剛 大阪府大阪市此花区西九条5丁目3番28 号 日立造船株式会社内

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】板材上に条材を自動的に溶接する溶接トー
    チが設けられた走行台車を有する自動溶接装置の走行台
    車であって、台車本体底面の左右前後位置にそれぞれ回
    転軸体を介して走行車輪を取り付け、これら各走行車輪
    の回転軸体に従動側輪体を取り付けるとともに、前部ま
    たは後部のいずれかの左右両走行車輪の回転軸体に駆動
    側輪体を取り付け、上記台車本体に、回転駆動装置に連
    動連結された駆動軸体を設けるとともに、上記回転軸体
    に設けられた駆動側輪体に対応する位置で、上記駆動軸
    体に左右の中間駆動側輪体を取り付け、この中間駆動側
    輪体とこれに対応する駆動側輪体とを互いに無端帯状体
    を介して連動連結するとともに、各左右位置における前
    後部の回転軸体に取り付けられた従動側輪体同士を互い
    に無端帯状体を介して連動連結し、かつ上記駆動軸体に
    取り付けられた中間駆動側輪体のいずれか一方の外径を
    他方のものよりも小さくするとともに、この小さくされ
    た輪体側の走行台車の側部に条材の倣い部材を設けたこ
    とを特徴とする自動溶接装置における走行台車。
  2. 【請求項2】板材上に条材を自動的に溶接する溶接トー
    チが設けられた走行台車を有する自動溶接装置の走行台
    車であって、台車本体底面の左右前後位置にそれぞれ回
    転軸体を介して走行車輪を取り付け、これら各走行車輪
    の回転軸体に従動側輪体を取り付けるとともに、前部ま
    たは後部のいずれかの左右両走行車輪の回転軸体に駆動
    側輪体を取り付け、上記台車本体に、回転駆動装置に連
    動連結された駆動軸体を設けるとともに、上記回転軸体
    に設けられた駆動側輪体に対応する位置で、上記駆動軸
    体に左右の中間駆動側輪体を取り付け、この中間駆動側
    輪体とこれに対応する駆動側輪体とを互いに無端帯状体
    を介して連動連結するとともに、各左右位置における前
    後部の回転軸体に取り付けられた従動側輪体同士を互い
    に無端帯状体を介して連動連結し、かつ上記駆動軸体に
    取り付けられた中間駆動側輪体に連動連結された駆動側
    輪体のいずれか一方の外径を他方のものよりも大きくす
    るとともに、この大きくされた輪体側の走行台車の側部
    に条材の倣い部材を設けたことを特徴とする自動溶接装
    置における走行台車。
JP9658991U 1991-11-26 1991-11-26 自動溶接装置における走行台車 Expired - Lifetime JP2533151Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9658991U JP2533151Y2 (ja) 1991-11-26 1991-11-26 自動溶接装置における走行台車

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9658991U JP2533151Y2 (ja) 1991-11-26 1991-11-26 自動溶接装置における走行台車

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0544376U JPH0544376U (ja) 1993-06-15
JP2533151Y2 true JP2533151Y2 (ja) 1997-04-23

Family

ID=14169110

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9658991U Expired - Lifetime JP2533151Y2 (ja) 1991-11-26 1991-11-26 自動溶接装置における走行台車

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2533151Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0544376U (ja) 1993-06-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
GB2243430A (en) Power transmission apparatus, sprocket means used therein, and passenger conveyer using the same
JP2533151Y2 (ja) 自動溶接装置における走行台車
JP2829746B2 (ja) 車両の横移動操舵装置
JPS63149270A (ja) 搬送車
JPH0764206B2 (ja) 全方向移動車のステアリング機構
US3684044A (en) Quadrilateral vehicle
JPH0549174U (ja) 作業用走行台車
JPH0549173U (ja) 作業用走行台車
JPH05147560A (ja) クローラ走行車
JPH0432331Y2 (ja)
JPS6036055Y2 (ja) 自走式藁カツタの走向伝動装置
JPH10167052A (ja) 搬送車の駆動装置
JPS6285723A (ja) 全方向移動車の駆動機構
JPS62241770A (ja) 全方向自走車
JPS616074A (ja) 自走式搬送車
JPS6319391B2 (ja)
JPS59172082U (ja) 走行装置
JPH04327499A (ja) ホイストの走行装置
JPH0572825U (ja) スクリュ−駆動装置
SU1184735A1 (ru) Транспортное средство
JP2597530Y2 (ja) 搬送車の急勾配用駆動装置
JP3907801B2 (ja) 無人台車の車輪駆動構造
JPS57209472A (en) Differential steering device of caterpillar vehicle
SU1701109A3 (ru) Узел поворота гусениц относительно кузова
JPH0336463Y2 (ja)