JP2532999Y2 - 照明電球用電源回路 - Google Patents

照明電球用電源回路

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JP2532999Y2
JP2532999Y2 JP1993024389U JP2438993U JP2532999Y2 JP 2532999 Y2 JP2532999 Y2 JP 2532999Y2 JP 1993024389 U JP1993024389 U JP 1993024389U JP 2438993 U JP2438993 U JP 2438993U JP 2532999 Y2 JP2532999 Y2 JP 2532999Y2
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光夫 宗形
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新日本照明株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、照明電球用電源回路に
係り、特に交流電源を利用した照明電球用電源回路装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】電源回路は、一般に、100〔V〕にト
ランスを用いて昇圧若しくは降圧する交流の電圧変換回
路か、或いは交流を直流に変換する整流回路を中心とし
たもの等,種々のものがある。この内、整流回路を中心
とした電源回路は、従来よりテレビジョン受信機や各種
電気音響製品に多く使用されている。 ところで、照明電
球では、定格100〔V〕のものでも、例えば110
〔V〕強で使用すると当該電球の全光束を150%前後
に設定し得ることが、従来より一般に知られている(図
6参照)。そして、この場合の昇圧手段として、多くは
昇圧トランスが用いられていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た昇圧トランスの使用にあっては、重量が大きく、また
電球の大きさに比較して装置本体の寸法が大きくなり、
さらに価格の面でも電球の値段に比較して安価には得ら
れないことから、家庭用としては不向きなものとなって
いた。
【0004】
【考案の目的】本考案は、かかる従来例の有する不都合
を改善し、とくに十分に小型化および軽量化を可能とし
且つ安価に得ることのできる照明電球用電源回路装置を
提供することをその目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案では、全波整流回
路を有する照明電球用電源回路において、この全波整流
回路の出力端子相互間に昇圧回路を装備する。そして、
この昇圧回路を、主としてコンデンサにより構成する、
等の手法を採っている。これによって前述した目的を達
成しようとするものである。
【0006】
【作 用】全波整流回路の出力は、昇圧回路によってそ
の実値が幾分上昇される。具体的には、前述した昇圧
回路のコンデンサが入力波形を平滑化することから、そ
の瞬時値の平均値が上昇し、これによって昇圧回路は特
に昇圧トランスを使用することなくその出力電圧を入力
に対し例えば10%〜14%上昇せしめることが可能と
なっている。
【0007】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図1乃至図3に基
づいて説明する。この図1乃至図3に示す実施例におい
て、符号1は全波整流回路を示す。この全波整流回路1
は、交流100〔V〕に接続されて使用されるようにな
っている。この全波整流回路1の出力端子1a,1bの
相互間に昇圧回路2が装備されている。この昇圧回路2
は、本実施例では、コンデンサ2Aとスイッチ2Bとの
直列回路により構成されている。
【0008】このコンデンサ2Aは、スイッチ2Bが投
入されて電球3に対して並列接続された状態にあっては
負荷(電球3)に対して平滑回路を構成する。図2に、
この平滑回路を構成した場合のコンデンサ2Aの機能を
示す。この図2において、斜線部分はコンデンサ2Aの
放電による平滑化された部分を示す。
【0009】この図2において、実値電圧V' は、
「100≦V' <100×21/2 」に設定される。コン
デンサ2Aの具体的な最適容量は、電球定格により異な
る。このため、コンデンサ2Aの最適容量は、電球定格
毎に、前述した実値電圧V'が所定の昇圧率にるよ
うに決定される。
【0010】全波整流回路1として、本実施例では半導
体整流器が使用されている。また、コンデンサ2Aとし
てはアルミ電解コンデンサが用いられている。このコン
デンサ2Aの値については前述したように昇圧率に大き
く影響する。一方、このコンデンサ2Aの存在は、脈流
に対するフィルタ効果もあって照明における電源周期の
チラツキを大幅に軽減させることができるという利点も
ある。
【0011】ここで、従来電球を標準使用電圧100
〔V〕で使用した場合と上記実施例に基づいて昇圧して
例えば112〔V〕で使用した場合とを比較してみる。
その結果を図3に示す。この図3に示す比較結果による
と、本実施例による手法は、消費電力の20%程度の増
加のみで全光束を150%にすることができるという省
エネ型の電球使用法であることが明らかとなった。この
ため、例えば電球3個使用した場合と同一の全光束を得
るには、同一の電球2個を112〔V〕で使用すればよ
いこととなる。また、この図1の実施例では、必要に応
じてスイッチ2Bを投入し光束を少なくして使用するこ
ともできるという利点がある。
【0012】次に、他の実施例を図4に基づいて説明す
る。
【0013】この図4に示す実施例では、全波整流回路
1の出力端子1a,1bの相互間に複数の昇圧回路1
2,13,・・・が並列接続されている。この各昇圧回
路12,13,・・・の内、昇圧回路12は、ダイオー
ド12Aとコンデンサ12Bとスイッチ12Cの直列回
路により構成されている。
【0014】他の昇圧回路13,・・・も前述した昇圧
回路12同様に、ダイオード13A・・・とコンデンサ
12B・・・とスイッチ12C・・・の直列回路により
構成されている。更に、前述した昇圧回路12の出力端
子12a,12bは、当該昇圧回路12が備えているコ
ンデンサ12Bとスイッチ12Cの直列回路部分に並列
に設定されている。他の昇圧回路13等の出力端子13
a,13b等も、当該昇圧回路13等が備えているコン
デンサ13B,・・・とスイッチ13C,・・・の直列
回路部分に並列に設定されている。符号4,5はそれぞ
れ昇圧回路12,13に接続された電球を示す。
【0015】この図4に示すように、通常の電球を11
2〔V〕で2個使用した場合、その全光束が通常の電球
を100〔V〕で3個使用した場合と同等になり、これ
がため、場所の制限等で増設困難な場合等にあっては、
上記実施例は非常に有効なものとなっている。
【0016】このように、図4に示す実施例によると、
電球の使用数を少なくしても十分な光束を得ることが可
能となり、更にそのための昇圧回路12,13の小型化
と重量の軽減化とを同時に成し得るという利点がある。
その他の作用効果は前述した図1の実施例と同一となっ
ている。
【0017】ここで、前述した図3のデータに基づいて
通常の使用状態における電球3個の場合と図4に示す電
球2個の場合の電力料金の差について検討する。
【0018】今、或る部屋の照明が100〔V〕,10
0〔W〕の電球を3個(単価300円とする)使用し、
その寿命定格2000時間とし、その時の電力量費が
「25円/KWh」で,年間通電時間を3000時間と
仮定する。
【0019】そして、同一の全光束を図4に示す実施例
で得るには、同一の電球2個を112〔V〕で使用すれ
ばよいことは既に図3で明らかにした。ここでは、これ
ら異なった使用条件下における電球3個の場合(通常の
場合)と電球2個の場合(図4の場合)の消費電力量等
について検討してみた。図5にこれを示す。
【0020】この図5におけるで得られた消費電力
量の差を金額に換算すると、「25円×(900−72
0)−300円×(12−4.5)=2250円」とな
り、の方,即ち上記図4の実施例の方が年間で225
0円だけ割安となる、という結果を得ることができた。
【0021】このように、図4に示す実施例にあって
は、同一の光束を得るのに電球の数を2/3にすること
が可能となり、更に消費電力を少なくすることが可能と
なり、光の分光分布も短波長側によると共に白色光に近
ずくことから使用状況によっては演色性も向上し、ま
た、全体の料金も従来のものより割安にすることがで
き、る、という利点を備えたものとなっている。ここ
で、上記各実施例にあってはスイッチ2B,12C,1
3Cを使用した場合を例示したが、このスイッチ2B
12C,13Cは削除してもよい。
【0022】
【考案の効果】本考案は以上のように構成され機能する
ので、これを照明用電球に使用すると、特に昇圧トラン
スを使用することなく使用電圧を10〜15%程度上昇
させることが可能となり、消費電力の2割程度の上昇の
みで全光束を50%程度上昇させることが可能となり、
照明用電球を複数使用した場合にはその数を例えば2/
3に少なくすることができ、昇圧トランスを使用してい
ないことから、全体的には昇圧回路の小型化及び重量の
軽減化を図ることができ、複数個の電球使用にあっては
有効に省エネルギ化を図り得るという従来にない実用的
な照明電球用電源回路を提供することができる。
【0023】 請求項2記載の照明電球用電源回路によれ
ば、昇圧回路の出力端子がコンデンサとスイッチとの直
列回路の両端電圧を出力するものであるので、スイッチ
を投入しなければコンデンサに全波整流回路の出力電圧
が印加されず、これにより電球に対して全波整流回路の
出力電圧をそのまま印加できる。したがって、スイッチ
を操作することにより、電球の光束を簡単に変えること
ができる。
【0024】 請求項3記載の照明電球用電源回路によれ
ば、昇圧回路の出力端子がコンデンサとスイッチとの直
列回路の両端電圧を出力するものであるので、スイッチ
を投入しなければコンデンサに全波整流回路の出力電圧
が印加されず、これにより電球に対して全波整流回路の
出力電圧をそのまま印加できる。したがって、スイッチ
を操作することにより、電球の光束を簡単に変えること
ができる。しかも、逆流防止用のダイオードを設けたこ
とにより、各昇圧回路の出力電圧は他の昇圧回路の出力
電圧へ影響を及ぼさないので、各スイッチを個別に操作
することにより所望の電球の光束を簡単に変えることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す回路図である。
【図2】図1の動作を示す説明図である。
【図3】図1の実施例に於ける電球の動作状態を示す図
表である。
【図4】他の実施例を示す回路図である。
【図5】図4の実施例に於ける電球の動作状態を示す図
表である。
【図6】図1および図4で使用した電球の電圧変動特性
を示す線図である。
【符号の説明】
1 全波整流回路 1a,1b 出力端子 2,12,13 昇圧回路 2A,12,13 コンデンサ 2B,12,13 スイッチ 3,4,5 電球12A,13A ダイオード

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 全波整流回路を有する照明電球用電源回
    路において、前記全波整流回路の出力端子相互間に昇圧
    回路を装備し、この昇圧回路をコンデンサにより構成
    し、この昇圧回路の出力端子を前記コンデンサの両端電
    圧を出力するものとしたことを特徴とする照明電球用電
    源回路。
  2. 【請求項2】 全波整流回路を有する照明電球用電源回
    路において、前記全波整流回路の出力端子相互間に昇圧
    回路を装備し、この昇圧回路をコンデンサとスイッチと
    の直列回路により構成し、この昇圧回路の出力端子を前
    記直列回路の両端電圧を出力するものとしたことを特徴
    とする照明電球用電源回路。
  3. 【請求項3】 全波整流回路を有する照明電球用電源回
    路において、前記全波整流回路の出力端子相互間に複数
    の昇圧回路を並列接続し、この各昇圧回路を、逆流防止
    用のダイオードとコンデンサとスイッチとの第一の直列
    回路により構成し当該各昇圧回路の出力端子を、前記
    コンデンサと前記スイッチとの第二の直列回路の両端電
    圧を出力するものとしたことを特徴とする照明電球用電
    源回路。
  4. 【請求項4】 前記昇圧回路のコンデンサは、当該昇圧
    回路の出力端子に接続される各電球に対応して個別にそ
    の最適容量が設定されていることを特徴とする請求項
    1,2又は3記載の照明電球用電源回路。
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JPS59130085A (ja) * 1983-01-15 1984-07-26 林原 健 電球用電流の直流化装置
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