JP2532984Y2 - 摺動子の取付構造 - Google Patents

摺動子の取付構造

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JP2532984Y2
JP2532984Y2 JP9940391U JP9940391U JP2532984Y2 JP 2532984 Y2 JP2532984 Y2 JP 2532984Y2 JP 9940391 U JP9940391 U JP 9940391U JP 9940391 U JP9940391 U JP 9940391U JP 2532984 Y2 JP2532984 Y2 JP 2532984Y2
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郁夫 長友
▲しげる▼ 小堀
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帝国通信工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、摺動型物への摺動子の
取付構造に関するものである。
【0002】
【従来技術】回転式可変抵抗器,回転式スイッチ,スラ
イド式可変抵抗器,スライド式スイッチ等の電子部品
は、抵抗体パターンや集電体パターン等の各種パターン
が形成された基板上に、摺動子を取り付けた摺動型物を
載置し、その上にケースをかぶせることによって構成さ
れている。そして前記摺動型物を回転或いはスライドさ
せれば該摺動型物に取り付けた摺動子が基板に設けた各
種パターン上を摺接し、これによって各パターン間の抵
抗値が変化したり、スイッチが切り替わったりするので
ある。
【0003】ところで従来、摺動型物への摺動子の取り
付けは、通常、金属板からなる摺動子に円形の穴を複数
個設けるとともに、摺動型物の摺動子取付面に複数個の
円柱状の突起を設け、該摺動型物に設けた突起を摺動子
に設けた穴に挿入し、該突起先端を熱かしめすることに
よって行なわれていた。
【0004】図5は摺動型物に摺動子を固定した状態を
示す要部側断面図である。同図に示すように、摺動型物
80の突起81は、摺動子85に設けた円形の穴87に
挿入された後にその頭部が熱によって押圧変形されて潰
され、これによって両者の固定が行われている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら上記図5
に示す従来の摺動子の取付構造においては、突起81の
潰された頭部が摺動子85の穴87の周囲の上面をその
上から押圧しているだけで、該突起81の側面と穴87
の側面の間には遊びがあるので、同図に示す面方向(x
−y軸方向)に対する固定は確実ではなく、該方向にゆ
るみを生じる場合があった。また突起81の潰された頭
部が熱などによって経時的に変形して該突起81の頭部
と摺動子85の間にすきまが生じた場合も、上下方向
(z軸方向)にゆるみが生じてしまう。これらの現象は
前記摺動子85の穴87の形状を円形以外の形状とした
場合も同様に生じる。
【0006】本考案は上述の点に鑑みてなされたもので
あり、面方向にも上下方向にもゆるみが生じにくい摺動
型物への摺動子の取付構造を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め本考案は、樹脂製の摺動型物20に設けた突起21を
金属板からなる摺動子10に設けた穴11に挿入し、該
突起21の先端をかしめて該摺動子10を摺動型物20
に固定する摺動子10の取付構造において、前記摺動子
10に設けた穴11はその全周が前記摺動型物20から
離れる方向に向かって斜めに絞るように折り曲げられる
とともに該折り曲げ部13は全体にわたってその板厚t
1が若干薄くなるように押し潰され、一方前記摺動型物
20の突起21はかしめられることによって摺動子10
の穴11の折り曲げ部13をその上下からくわえこむよ
うに変形した。
【0008】
【作用】摺動型物20の突起21は摺動子10の穴11
の全周に設けた折り曲げ部13の上下面をくわえこむよ
うに熱かしめされているのでそのくわえ込む面積は大き
く、また該折り曲げ部13は斜めに折り曲げられている
ので、摺動子10の上下方向と面方向に向かういずれの
力に対してもこれを規制することができる。従って両者
間のゆるみ止めが確実となる。
【0009】また摺動子10の穴11に設けた折り曲げ
部13はその板厚t1が若干薄くなるように押し潰され
て加工硬化されているので、該穴11に摺動型物20の
突起21を挿入して熱かしめする際に上から力を加えて
も該折り曲げ部13は押し戻されにくくなる。
【0010】
【実施例】以下、本考案の1実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。図2は本考案に用いる摺動子10を示す
図であり、同図(a)は平面図、同図(b)は同図
(a)のB−B線上で切断したときの穴11の部分の拡
大側断面図、同図(c)は穴11の部分の拡大斜視図で
ある。
【0011】同図(a)に示すようにこの摺動子10
は、弾性を有する金属板(例えばリン青銅のバネ材)を
プレス加工することによって製造される。そしてこの摺
動子10には、3本の摺動冊子15が設けられるととも
に、2つの穴11,11が設けられている。
【0012】この穴11,11の全周囲には、同図
(b),(c)に示すように、上方向に向かって斜めに
絞るように折り曲げられた折り曲げ部13が形成されて
いる。また該折り曲げ部13の板厚t1は、摺動子10
の板厚t2に比べて薄くなるように、押し潰されて加工
硬化されている。このように折り曲げ部13を加工硬化
すると該折り曲げ部13が硬くなる。ここでこの押し潰
す量は10〜15%位とする。押し潰す量をあまり大き
くすると、該折り曲げ部13がもろくなってしまうから
である。
【0013】図3は摺動子10の穴11に折り曲げ部1
3を設ける工程を示す図である。
【0014】即ちまず同図(a)に示すように、摺動子
10の外形をプレス加工する際に同時に円形の穴11を
開ける。
【0015】次に同図(b)に示すように、該穴11を
設けた部分を円錐台形状の凹部51を持つ第1の金型5
0と円錐台形状の凸部55を持つ第2の金型53でプレ
ス加工し、該穴11の全周辺に折り曲げ部13を設ける
とともに、該折り曲げ部13を押し潰してその板厚を若
干薄くする(即ち加工硬化させる)。この押し潰す量は
前述のように10〜15%位とする。なおこのように穴
11の全周を絞って折り曲げた場合は、該折り曲げ部1
3にクラックが入りにくい。
【0016】次に図1は上記穴11に摺動型物20に設
けた突起21を挿入して熱かしめする工程を示す図であ
る。即ち同図(a)に示すように、まず摺動子10の穴
11に摺動型物20に設けた円柱状の突起21を挿入す
る。
【0017】次に該突起21の頭部を同図(a)に示す
矢印A方向から熱したコテで押し潰して熱かしめする。
この熱かしめの時、穴11の折り曲げ部13にも矢印A
方向の力が加わって該折り曲げ部13を元の折り曲げる
前の状態に押し戻そうとする。しかしながら該折り曲げ
部13は加工硬化されているので、該戻りはほとんどな
い。
【0018】このようにして熱かしめされた突起21
は、同図(b)に示すように、折り曲げ部13の上下面
に密着する。即ち折り曲げ部13は押し潰された突起2
1によってその上下からくわえ込まれるような状態とな
る。そしてくわえ込まれる面積は折り曲げ部13のほと
んど全てなのでかなり大きく、従って両者の接続固定は
確実となりゆるみが生じにくくなる。
【0019】しかも該折り曲げ部13は摺動子10の面
方向(同図(b)に示すx−y軸方向)及び上下方向
(同図(b)に示すz軸方向)に対して斜めの状態で突
起21に固定されている。従っていずれの方向に対して
も遊びがなく、いずれの方向に対する固定も確実とな
り、ゆるみが生じにくくなる。
【0020】図4は図2に示す摺動子10を摺動型物2
0の下面に取り付け、該摺動型物20の下側に基板30
を配置し、さらに摺動型物20の上面をケース40で覆
って構成した回転式可変抵抗器50を示す概略側断面図
である。そして摺動型物20の軸25を回転すればこれ
と一体に摺動子10が回転し、該摺動子10の摺動冊子
15が基板30上に設けた図示しない抵抗体パターンと
集電体パターン上を摺動し、各パターン間の抵抗値を変
化するのである。
【0021】
【考案の効果】以上詳細に説明したように、本考案にか
かる摺動子の取付構造によれば、以下のような優れた効
果を生ずる。 摺動型物の突起は摺動子の穴の全周に設けた折り曲げ
部の上下面をくわえこむように熱かしめされるので両者
の接触面積は大きくなり、また該折り曲げ部は斜めに折
り曲げられているので、摺動子に対して面方向又は上下
方向のいずれの方向に向かう力が加わってもこれを規制
することができ、両者間のゆるみ止めが確実となる。
【0022】また摺動子の穴に設けた折り曲げ部は全
体にわたってその板厚が若干薄くなるように押し潰され
て加工硬化されているので、該穴に摺動型物の突起を挿
入して熱かしめする際に上から力を加えても該折り曲げ
部は押し戻されにくくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】摺動子10の穴11に摺動型物20に設けた突
起21を挿入して熱かしめする工程を示す図である。
【図2】本考案に用いる摺動子10を示す図であり、図
2(a)は平面図、図2(b)は図2(a)のA−A線
上で切断したときの穴11の部分の拡大側断面図、図2
(c)は穴11の部分の拡大斜視図である。
【図3】穴11に折り曲げ部13を設ける工程を示す図
である。
【図4】回転式可変抵抗器50を示す概略側断面図であ
る。
【図5】従来の摺動型物への摺動子の取付構造を示す要
部側断面図である。
【符号の説明】
10 摺動子 11 穴 13 折り曲げ部 20 摺動型物 21 突起

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】樹脂製の摺動型物に設けた突起を金属板か
    らなる摺動子に設けた穴に挿入し、該突起の先端をかし
    めて摺動子を摺動型物に固定する摺動子の取付構造にお
    いて、 前記摺動子に設けた穴はその全周が前記摺動型物から離
    れる方向に向かって斜めに絞るように折り曲げられると
    ともに該折り曲げ部は全体にわたってその板厚が若干薄
    くなるように押し潰され、前記摺動型物の突起はかしめ
    られることによって摺動子の穴の折り曲げ部をその上下
    からくわえこむように変形されたことを特徴とする摺動
    子の取付構造。
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