JP2532979B2 - 特性切換回路 - Google Patents

特性切換回路

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JP2532979B2 JP2195188A JP19518890A JP2532979B2 JP 2532979 B2 JP2532979 B2 JP 2532979B2 JP 2195188 A JP2195188 A JP 2195188A JP 19518890 A JP19518890 A JP 19518890A JP 2532979 B2 JP2532979 B2 JP 2532979B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本発明は特性切換回路に関する。
(ロ) 従来の技術 例えば、実開昭60−705号(G11B5/027)には、ビデオ
テープレコーダにおいて、再生出力レベルに応じて、映
像処理回路の特性を切換える装置が示されている。これ
により、再生画質を向上するものである。
(ハ) 発明が解決しようとする課題 本発明では、互換再生時に、完全に磁気ヘッドがトラ
ックをトレースできないことから生じる隣接トラックか
らのクロストークの増加、エッジノイズ等の影響を軽減
することを目的とする。
(ニ) 課題を解決するための手段 本発明では、自己録再か、互換再生かの判別手段を備
えており、この判別手段の出力に基づき、映像処理回路
の特性を変更する。
(ホ) 作用 自己録再か、互換再生かによって映像処理回路の特性
を変更するので、互換再生で問題となる画質の劣化を改
善することができる。
(ヘ) 実施例 以下、図面に従い本発明の実施例を説明する。第1図
はVTRの再生系のブロック図、第2図はイコライザ回路
の回路図、第3図はディエンファシス回路の回路図、第
4図は1Hノイズキャンセラのブロック図、第5図はハイ
パスフィルタ型ノイズキャンセラのブロック図である。
図において、1は磁気ヘッド、2はプリアンプ、3は
FMイコライザ、4はFM復調器、5はディエンファシス回
路、6は1H(Hは1水平期間)遅延線、7はラインノイ
キャン、8はハイパス型ノイキャン、9は加算回路、10
はエンベロープ検波回路、11はマイクロコンピュータで
あり、オートトラッキング動作及び自己録再/互換再生
の判別が行なわれる。12はクロマ処理回路である。
マイクロコンピュータ11は検波回路10の出力に基づき
トラッキングを最良点に設定するとともに、自己録再/
互換再生の判別を行ない結果を輝度信号処理回路へ送
る。そして、この判別出力に基づき、イコライザ回路
3、ディエンファシス回路5、ラインノイキャン7、ハ
イパスノイキャン8のいずれか又は組み合せて特性が変
更される。
次に第2図から第5図に従い、夫々の具体的な構成を
説明する。
第2図において、トランジスタTr1のコレクタにはLCR
の共振回路が設けられており、再生FM信号の高域低下を
補償している。エミッタ側のLC共振回路は629KHz(低域
クロマ信号の周波数)のトラップのために設けられてい
る。トランジスタTr1のエミッタ側には、更にLCRの直列
共振回路20が接続されており、この共振回路20はトラン
ジスタスイッチTr2によって制御される。トランジスタT
r2のベースにはマイコン11からの判別信号が与えられて
おり、互換再生と判断されたとき共振回路20が動作可能
となる。これによりFM再生信号のうち、共振回路20の共
振周波数が強調される。強調される周波数を再生FMキャ
リア中心周波数に選ぶことにより、サイドハンドが抑圧
されて、S/Nの改善が行なわれる。
第3図において、ディエンファシスの特性はトランジ
スタTr4のコレクタに接続される素子により決定され
る。そこでスイッチトランジスタTr5がオンすることに
よりコンデンサ、抵抗が意味をもつようになる。すなわ
ち、互換再生が判別されたときは、高域成分がより抑圧
された形となり、S/N比が改善される。
第4図において、21、24は減算器、22はリミッタ、23
はK倍回路であり、1H相関のない信号のうち振幅の小さ
な信号がノイズとしてキャンセルされる。この回路にお
いて、互換再生が判別されたときにはリミッタのかかる
レベル及び若しくは定数Kが通常の場合より大きくさ
れ、ノイズキャンセル量が大きくなる方向に特性が変更
される。
第5図において、25はノイズ成分を抽出するフィル
タ、26はリミッタ、27はK倍回路、28は減算回路であ
り、高域成分でレベルの小さな信号がノイズとみなされ
て、キャンセルされる。この構成においても、互換再生
と判別されたときにはリミッタのかかるレベル及び若し
くは定数Kが通常より大きくされ、ノイズキャンセル量
が大きくなる方向に変更される。
次に、エンベロープの形状に基づき自己録再、互換再
生を判別する方法について説明する。すなわち自己録再
の場合にはトラッキングの状態が変化したとき、エンベ
ロープは略フラットでレベルだけが変化するのに対し
て、互換再生の場合には、トラックのリニヤリィティー
の関係で、エンベロープの前半、後半、あるいは真中ク
レベルが特に低下するため、エンベローブ形状が変化す
る。すなわち、トラッキングの状態が第6図の−−
の如く変化したとき(がベストの状態である)、エ
ンベロープの形状は、例えば第7図の様に変化する。
第8図に、この判別方法を利用した場合のフローチャ
ートを示す。再生状態になればオートトラッキング(AT
R)動作が開始される。オートトラッキング動作では、
まず、トラッキング値(再生コントロール信号に与えら
れる遅延量)が自己録再のときの値(トラッキングセン
ター値)に設定される。この状態で、1フレーム分のエ
ンブロープのレベルが1msec間隔でサンプリングされ、
合計(積分)されてエンベロープのレベルを示す値が得
られる。
ATR開始時点ではエンベロープの形状判別のために、
1フィールド分のサンプリングの15回のうち、前半を代
表する第1回目と第2回目のサンプリング値を合計した
もの、中央を代表する第7、第8回目のサンプリング値
を合計したもの、後半を代表する第14、第15回目のサン
プリング値を合計したものを計算して記憶する。これが
ATR開始時点のエンベロープ形状を表す3つの数値であ
り、後で利用される。
次に、エンベロープレベルの比較が行なわれる。これ
は、エンベロープが最大となるポイントをさがすためで
あり、前回のレベルと今回得られたレベルを比較する。
この結果によって動作が制御されるものである。
レベル比較終了後は比較結果と過去の動作に応じて条
件分岐する。ATR動作の終了であれば、次のステップで
ある自己録再/互換再生の判別に進む。
ATR開始時点では、比較する値がないので、次にはト
ラッキング値の所定量変更が行なわれる。トラッキング
値変更の方向は、あらかじめ定められていて、まず、第
7図の如く、遅延量を増加する方向(からの方向)
へ変更する。変更後は再び再生エンベロープのサンプリ
ングが実行される。そして、このループはATR動作が終
了するまで、繰り返し実行される。
トラッキング値の変更は、以後次の様に実行される。
前回のエンベロープレベルとの比較で現在のレベルが大
きいならば、変更の方向は変わらない。所定回数(例え
ば3回)連続して、現在のレベルが前回のレベルより小
さくなると、変更の方向を遅延量が少なくなる方向に変
更する。つまり、第8図の点に達したと判断するわけ
である。ただし変更後にスタートするトラッキング値
は、現在の値の所定個数前(3個前)の値である。これ
により、ATR終了までの時間が少しでも短縮される。
変更方向を反転させた後も、現在のレベルが大きいな
らば同方向に変更を続ける。所定回数(例えば3回)連
続して現在のレベルの方が小さくなると、再び方向を反
転する。つまり第8図の点に達したと判断するわけで
ある。変更後のスタート時点は点と同じく所定個数
(3個)前の値である。この後、再びレベル比較が実行
され、所定回数(例えば3回)連続して現在のレベルが
小さくなると、所定回数前のトラッキング値において、
エンベロープが最大になるものとみなす。この値に設定
することにより、ATR動作が終了する。
エンベロープの形状判別のためのデータ収集は第8図
の点およびでも行なわれる。つまり3ケ所でエンベ
ロープの形状がチェックされることになる。次に自己録
再/互換再生判別の方法について説明する。まづ、ATR
動作終了時点におけるエンベロープのレベルDが所定の
基準レベルZより大きいかどうか判別する。小さい場合
には直ちに互換再生と判別する。大きい場合には次の条
件に進む。次のステップでは、エンベロープの形状判断
が実行される。
エンベロープ形状の判別は第9図の如く行なわれる。
各チェックポイントにおいて、前半、中央、後半のレベ
ルを表わす値が記憶されているので、これを利用する。
前半と中央のレベル差をA、後半と中央のレベル差をB
とする。A又はBの値が所定値Xより大きいと形状がフ
ラットでないと判断する。例えば25%以上ダウンしてい
るとフラットでないと判断するようにしてもよい。
そして、3つのチェックポイントのうち2個以上のポ
イントでフラットでないと判断された場合には、互換再
生と判断する。逆にフラットであるポイントが2回、3
回である場合には次のステップに進む。
次のステップでは、標準のトラッキング値(自己録再
の場合の遅延量)と、ATR後のトラッキング値がどれく
らい離れているかに応じて、自己録再/互換再生の判別
を行なう。つまり、標準のトラッキング値を中心とする
所定範囲内に、ATR後のトラッキング値が入っていなけ
れば互換再生と判断する。範囲内ならば自己録再と判断
する。実施例ではこの所定範囲を形状判別の結果に応じ
て変えている。
つまり、このステップでは、トラッキングセンター値
とATR後のトラッキング値との差Cが所定値Yよりも小
さいかどうかをチェックしているわけだが、この値Yを
フラットな状態が2回の場合と、3回の場合で変更して
いる。3回ともフラットになった場合にはYの値を大き
くして、自己録再と判定する範囲を大きくしている。こ
れはフラットな状態が3回のうち2回しかない場合は自
己録再と判断する範囲をよりせまくしなければ、誤判別
のおそれがあるからである。
自己録再/互換再生の判別が行なわれると、その結果
に応じて前述の様に特性の切換が実行される。例えば第
8図の実施例の場合、フローチャートの動作で自己録再
と判断されて、更にATR後のトラッキング値がトラッキ
ングセンター値から所定範囲内にあるときには、トラッ
キング値を強制的にトラッキングセンターに設定する動
作を行なう。尚、この場合の所定範囲は第9図における
所定範囲のせまい方よりもせまく設定されている。
(ト) 発明の効果 以上述べた様に、本発明によれば、互換再生が判別さ
れたとき、映像処理回路の特性を変更する様にしたの
で、S/N、画質の改善がはかれ、効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図、第3図、第4図、第5図は実施例の構
成を示す回路ブロック図、第6図、第7図、第8図、第
9図は自己録再/互換再生の判別方法の説明図である。 3……イコライザ、5……ディエンファシス、7、8…
…ノイズキャンセラ、11……マイクロコンピュータ。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自己録再/互換再生を再生出力のエンベロ
    ープおよびトラッキング情報に基づき判別する手段と、
    この判別手段に基づき映像信号処理回路の特性を変更す
    る手段とを備えてなる特性切換回路。
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