JP2532666Y2 - ジェットルームの緯糸先端安定化装置 - Google Patents
ジェットルームの緯糸先端安定化装置Info
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- JP2532666Y2 JP2532666Y2 JP9572890U JP9572890U JP2532666Y2 JP 2532666 Y2 JP2532666 Y2 JP 2532666Y2 JP 9572890 U JP9572890 U JP 9572890U JP 9572890 U JP9572890 U JP 9572890U JP 2532666 Y2 JP2532666 Y2 JP 2532666Y2
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Description
【考案の詳細な説明】 ≪産業上の利用分野≫ この考案は、ジェットルームにおいて、ジェット流中
に浮遊する緯糸の先端を反緯入れノズル側で安定に保持
する装置に関するもので、緯入れ直後の緯糸端の検出、
糸端の処理及び緯糸張力の安定化を実現する装置に関す
るものである。
に浮遊する緯糸の先端を反緯入れノズル側で安定に保持
する装置に関するもので、緯入れ直後の緯糸端の検出、
糸端の処理及び緯糸張力の安定化を実現する装置に関す
るものである。
≪従来の技術≫ ジェットルームにおいて、緯入れ直後の緯糸先端の踊
りを抑制して緯糸先端を定位置に安定に保持すること
は、緯入れ不良の検出や残糸の処理を円滑に行うため、
及び織布の品質を向上させるうえで重要である。これを
実現する従来の手段として、緯糸飛走路の延長上に緯糸
先端を受け取る吸気口を開口させて緯入れ直後の緯糸の
先端を負圧で吸い込むようにした構造や、オサ羽の手前
に平滑な表面を有する保持板を設けて緯糸の先端を水の
界面張力を利用して該保持板の表面に吸着させて保持す
る構造等が提唱されている。
りを抑制して緯糸先端を定位置に安定に保持すること
は、緯入れ不良の検出や残糸の処理を円滑に行うため、
及び織布の品質を向上させるうえで重要である。これを
実現する従来の手段として、緯糸飛走路の延長上に緯糸
先端を受け取る吸気口を開口させて緯入れ直後の緯糸の
先端を負圧で吸い込むようにした構造や、オサ羽の手前
に平滑な表面を有する保持板を設けて緯糸の先端を水の
界面張力を利用して該保持板の表面に吸着させて保持す
る構造等が提唱されている。
≪考案が解決しようとする課題≫ 緯糸先端を負圧で吸い込む構造の従来装置は、その吸
引口を飛走してくる緯糸の先端に向けて開口させていた
ため、ジェット流中で浮遊する緯糸先端を確実に捕捉し
ようとすると、その開口面積が大きくなって吸引空気流
を生成するためのブロワの消費電力を増大させると共
に、吸引された後も緯糸先端が吸引口の開口内で遊動し
得るために緯糸先端の踊りを小さい範囲に抑制できず、
又は緯糸の保持位置が緯糸の飛走位置より上下方向に偏
倚した位置になる問題があった。
引口を飛走してくる緯糸の先端に向けて開口させていた
ため、ジェット流中で浮遊する緯糸先端を確実に捕捉し
ようとすると、その開口面積が大きくなって吸引空気流
を生成するためのブロワの消費電力を増大させると共
に、吸引された後も緯糸先端が吸引口の開口内で遊動し
得るために緯糸先端の踊りを小さい範囲に抑制できず、
又は緯糸の保持位置が緯糸の飛走位置より上下方向に偏
倚した位置になる問題があった。
また、緯糸先端を水の界面張力によって保持板に吸着
させるものは、吸着位置が一定しないこと、積極的に緯
糸先端に張力を付与できないこと、エアジェットルーム
には利用できないことなどの問題があった。
させるものは、吸着位置が一定しないこと、積極的に緯
糸先端に張力を付与できないこと、エアジェットルーム
には利用できないことなどの問題があった。
この考案は上述のような問題を解決した緯糸先端安定
化装置を提供することを課題としてなされたものであ
る。
化装置を提供することを課題としてなされたものであ
る。
≪課題を解決するための手段≫ この考案の緯糸先端安定化装置は、オサの反緯入れノ
ズル側の部分で製織しようとする織布8の布端の外側と
なる部分にオサ羽3及び緯糸7の飛走路と平行な面を備
えた板体4を設け、この板体4に緯糸飛走路と平行な方
向に設けたスリット5から負圧を利用して緯糸先端7aを
吸引する構造を採用している。スリット5は、板体4の
緯糸飛走路に対応する位置、換言すれば、オサ羽3の織
前9と衝突する位置に略等しい高さで設けられ、このス
リット5から緯糸先端7aを吸引するための負圧ダクト6
を板体4の背面に添設している。
ズル側の部分で製織しようとする織布8の布端の外側と
なる部分にオサ羽3及び緯糸7の飛走路と平行な面を備
えた板体4を設け、この板体4に緯糸飛走路と平行な方
向に設けたスリット5から負圧を利用して緯糸先端7aを
吸引する構造を採用している。スリット5は、板体4の
緯糸飛走路に対応する位置、換言すれば、オサ羽3の織
前9と衝突する位置に略等しい高さで設けられ、このス
リット5から緯糸先端7aを吸引するための負圧ダクト6
を板体4の背面に添設している。
≪作用≫ 緯入れ用のジェット流に乗って経糸開口10の反緯入れ
ノズル側に達した緯糸先端7aは、ジェット流中で上下左
右に浮動するが、オサがオサ打ちのために前進してくる
と、緯糸7はオサ羽3の前縁に押し付けられた状態とな
り、緯糸先端7aもオサ羽の手前側に設けた板体4の面に
沿わされ、この面に沿って浮動する間にスリット5の吸
気流に捕捉され、スリット5に緯糸先端全体が引き込ま
れる。従ってスリット5の幅が狭くても、緯糸の一部7b
がスリット5と交叉すればその交叉部分から緯糸先端全
体が負圧ダクト6内に引き込まれることとなり、また緯
糸先端7aは、スリット5の吸気流を受ける前に既に板体
4の面に沿わされた状態となっているので、小さな負圧
力で緯糸先端を確実に捕捉できる。
ノズル側に達した緯糸先端7aは、ジェット流中で上下左
右に浮動するが、オサがオサ打ちのために前進してくる
と、緯糸7はオサ羽3の前縁に押し付けられた状態とな
り、緯糸先端7aもオサ羽の手前側に設けた板体4の面に
沿わされ、この面に沿って浮動する間にスリット5の吸
気流に捕捉され、スリット5に緯糸先端全体が引き込ま
れる。従ってスリット5の幅が狭くても、緯糸の一部7b
がスリット5と交叉すればその交叉部分から緯糸先端全
体が負圧ダクト6内に引き込まれることとなり、また緯
糸先端7aは、スリット5の吸気流を受ける前に既に板体
4の面に沿わされた状態となっているので、小さな負圧
力で緯糸先端を確実に捕捉できる。
≪実施例≫ 図はこの考案の実施例を示す図で、1はスレー、2は
スレー1に固定されたオサ枠、3はオサ枠2に立設され
たオサ羽、4はオサ枠2と共にスレー1に固定された板
体、5は板体4に形成されたスリット、6は先端を板体
4の背面に溶着して内部をスリット5に開口させた負圧
ダクト、7は緯入れ直後の緯糸、7aはその先端、8は織
布、9は織前、10は経糸開口、11はキャッチコードであ
る。
スレー1に固定されたオサ枠、3はオサ枠2に立設され
たオサ羽、4はオサ枠2と共にスレー1に固定された板
体、5は板体4に形成されたスリット、6は先端を板体
4の背面に溶着して内部をスリット5に開口させた負圧
ダクト、7は緯入れ直後の緯糸、7aはその先端、8は織
布、9は織前、10は経糸開口、11はキャッチコードであ
る。
板体4は、キャッチコード11直近の反緯入れノズル側
にその面がオサ羽3より手前側(織前側)に位置するよ
うに配置され、板体4の面は、オサの前面と平行であ
る。スリット5は、板体4の面に緯糸7の飛走路と平行
にかつその飛走路と略同一高さで設けられている。負圧
ダクト6は、板体4の背面に添着されて形成されてお
り、その内部の負圧空間はスリット5で板体4の面に開
口している。
にその面がオサ羽3より手前側(織前側)に位置するよ
うに配置され、板体4の面は、オサの前面と平行であ
る。スリット5は、板体4の面に緯糸7の飛走路と平行
にかつその飛走路と略同一高さで設けられている。負圧
ダクト6は、板体4の背面に添着されて形成されてお
り、その内部の負圧空間はスリット5で板体4の面に開
口している。
この負圧ダクト6は、フレキシブルパイプ12を介し
て、またはスレー1の揺動中心軸に設けた中空孔を介し
て図示しない負圧ブロワに連通される。
て、またはスレー1の揺動中心軸に設けた中空孔を介し
て図示しない負圧ブロワに連通される。
緯入れ直後には、緯糸の先端7aは板体4の面の手前側
でジェット流中に浮遊しているが、オサが前進すると、
板体4の面に沿わされ、第2図に示すスリット5との交
叉部分7bからスリット5に流れ込む吸引流に引かれて負
圧ダクト6内に引き込まれ、緯糸先端7a全体がスリット
5から負圧ダクト6内に引き込まれた状態でオサ打ちが
行われる。
でジェット流中に浮遊しているが、オサが前進すると、
板体4の面に沿わされ、第2図に示すスリット5との交
叉部分7bからスリット5に流れ込む吸引流に引かれて負
圧ダクト6内に引き込まれ、緯糸先端7a全体がスリット
5から負圧ダクト6内に引き込まれた状態でオサ打ちが
行われる。
従ってオサ打ち時には、緯糸7の先端の位置がスリッ
ト5の幅内の位置に規制され、フィラーによる緯糸の検
出や、キャッチコード11による緯糸先端の把持も確実に
行われる。また、スリット5に吸引された緯糸先端は負
圧ダクト6に流入する空気流によって積極的に吸引され
るので、緯糸先端部が緩んだまま保持されることがな
く、オサ打ちされる緯糸全体に均一な張力が付与され
る。
ト5の幅内の位置に規制され、フィラーによる緯糸の検
出や、キャッチコード11による緯糸先端の把持も確実に
行われる。また、スリット5に吸引された緯糸先端は負
圧ダクト6に流入する空気流によって積極的に吸引され
るので、緯糸先端部が緩んだまま保持されることがな
く、オサ打ちされる緯糸全体に均一な張力が付与され
る。
≪考案の効果≫ 以上説明したこの考案の装置によれば、少ない吸引空
気流で緯糸先端の保持が確実に行われ、緯糸先端の保持
位置の精度も高く、空気ブロワの消費動力も小さな空気
吸引式の緯糸先端保持装置を提供できるという効果があ
る。
気流で緯糸先端の保持が確実に行われ、緯糸先端の保持
位置の精度も高く、空気ブロワの消費動力も小さな空気
吸引式の緯糸先端保持装置を提供できるという効果があ
る。
図はこの考案の一実施例を示す図で、第1図は斜視図、
第2図は緯糸先端が捕捉されるときの状態を示す要部の
正面図、第3図は第2図のA部断面図である。 図中、 3:オサ羽、4:板体 5:スリット、6:負圧ダクト 7:緯糸、8:織布
第2図は緯糸先端が捕捉されるときの状態を示す要部の
正面図、第3図は第2図のA部断面図である。 図中、 3:オサ羽、4:板体 5:スリット、6:負圧ダクト 7:緯糸、8:織布
Claims (1)
- 【請求項1】織布(8)の反緯入れノズル側のオサ羽
(3)の手前側にオサ羽(3)及び緯糸(7)飛走方向
と平行な面を有する板体(4)が装着されており、この
板体(4)の緯糸飛走路に対応する位置に緯糸飛走方向
と平行なスリット(5)が設けられ、板体(4)の背面
には上記スリット(5)から空気を吸引する負圧ダクト
(6)が添設されていることを特徴とする、ジェットル
ームの緯糸先端安定化装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9572890U JP2532666Y2 (ja) | 1990-09-11 | 1990-09-11 | ジェットルームの緯糸先端安定化装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9572890U JP2532666Y2 (ja) | 1990-09-11 | 1990-09-11 | ジェットルームの緯糸先端安定化装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0453081U JPH0453081U (ja) | 1992-05-06 |
JP2532666Y2 true JP2532666Y2 (ja) | 1997-04-16 |
Family
ID=31834698
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9572890U Expired - Fee Related JP2532666Y2 (ja) | 1990-09-11 | 1990-09-11 | ジェットルームの緯糸先端安定化装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2532666Y2 (ja) |
-
1990
- 1990-09-11 JP JP9572890U patent/JP2532666Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0453081U (ja) | 1992-05-06 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |