JP2532504B2 - レンジフ―ド - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、プロペラ型換気扇とフードとを備えた台所
用のレンジフードに関するものである。

従来の技術 従来、この種のレンジフードは、第３図に示すように
換気扇の羽根車１としてプロペラ型を用いていたので、
家屋内と家屋外の静圧差が小さい場合には、騒音が低い
が、最近は家屋内が高気密化してきており、静圧差が大
きくなる場合もあり、そのため、従来のプロペラ型レン
ジフードでは羽根１やオリフィス２の形状を変えて、前
記静圧差の大きい場合にも、騒音が上昇しないように対
策しようとしていた。

発明が解決しようとする問題点 上記従来の換気扇では、第４図に示すように、静圧差
が2.0mmAqまでは騒音が低いが、2mmAqを超えると騒音が
急上昇し、バサバサという耳障りな異常音を発生すると
いう問題があった。

本発明は上記従来の問題に留意し、騒音の急上昇を解
消するレンジフードを接供することを目的とするもので
ある。

問題点を解決するための手段 この問題点を解決するために本発明は、下面が開放し
たフード本体と、前記フード本体の内部の後壁面に取付
けられたプロペラ型換気扇とよりなり、前記換気扇のオ
リフィス上部に形成された開口部と前記フード本体の上
部に形成された開口部とをダクトにて連結したものであ
る。

作用 この構成により、家屋内と室外との静圧差が大きい状
態で運転されたとき、家屋内への逆流は、オリフィスの
吐出側端面とフレームとの間より吸引され、ダクトを通
り、フード上面より室内へ自然給気されるので家屋内の
静圧は大きな負圧とはならず、常に騒音の低い状態で換
気扇は運転されることとなる。

実施例 以下、本発明の一実施例を第１図および第２図にもと
づき説明するが、従来例と同一箇所には同一番号を付
し、詳細な説明は省略する。第１図において、３は、前
後の両面を開口した箱形の換気扇本体フレームで、内部
に電動機４に直結したプロペラ型の羽根車１を有し、こ
のプロペラ型羽根車１の外周に位置したオリフィス13を
設けてある。またこのようなプロペラ型換気扇５を囲う
ように下方が開口されたフード６が壁面に取付けられて
いる。前記オリフィス13は、第２図のように、上面に矩
形のオリフィス上面開口部７を有し、前記フード６の上
面に設けられた矩形のフード上面開口部８とを、断面が
矩形のダクト９で結合されている。

上記構成において、電動機４によってプロペラ型の羽
根車１が回転すると、調理の際発生した煙は、フード６
によって集められ、プロペラ型換気扇５に吸引されて室
外10に吐出される。このとき、室内14の静圧が室外10よ
り2mmAq以上負圧になると、プロペラ型の羽根車１が失
速状態となろうとし、騒音が急上昇しようとするが、室
外10から室内14への戻り空気11は、オリフィス13の円筒
部12と本体フレーム３の間からオリフィス上面開口部７
とダクト９を通り、フード６の上面の開口部８より室内
10に戻るので、室内14の静圧が2mmAq以上の負圧となる
ことはなく、プロペラ型換気扇５が、第４図に示すよう
に、静圧０〜1.7mmAqの間で運転されるので、騒音が急
上昇することはない。また、戻り空気11はフード６の上
面に吐出されるので、吸引空気15と混合することはな
い。

発明の効果 以上の実施例の説明より明らかなように本発明によれ
ば、室内が密閉度が高く、負圧が大きくなっても、室内
にオリフィスからダクトを介して自然給気され、室内の
負圧が大きくならず、騒音が上昇しないという効果が得
られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例のレンジフードを示す側断面
図、第２図は同レンジフードのダクトを示す斜視図、第
３図は従来のレンジフードを示す側断面図、第４図は本
発明と従来例との騒音の比較を示す図である。 ５……プロペラ型換気扇、６……フード、７……オリフ
ィス上面開口部、８……フード上面開口部、９……ダク
ト、13……オリフィス。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】下面が開放したフード本体と、前記フード
   本体内部の壁面に取付けられたプロペラ型換気扇とより
   なり、前記プロペラ型換気扇のオリフィスのオリフィス
   上面開口部と前記フードのフード上面開口部とをダクト
   にて連結したことを特徴とするレンジフード。