JP2532322Y2 - スプレ―缶類の残溜ガス等の排除具 - Google Patents

スプレ―缶類の残溜ガス等の排除具

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JP2532322Y2 JP1990094945U JP9494590U JP2532322Y2 JP 2532322 Y2 JP2532322 Y2 JP 2532322Y2 JP 1990094945 U JP1990094945 U JP 1990094945U JP 9494590 U JP9494590 U JP 9494590U JP 2532322 Y2 JP2532322 Y2 JP 2532322Y2
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有宏 山田
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有限会社山貴製作所
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は廃棄されるスプレー缶類に孔を明け、残溜
したガス等を排除する排除具に関する。
従来技術 従来、使用済みのスプレー缶類は普通芥として廃棄さ
れているのが一般で、この廃棄缶の中には未使用のガス
等の残溜がある場合があり、これが廃缶処理中に往々爆
発し、予想もしない危険が発生することは知られてい
る。この危険を防止のため残溜ガス等を抜き取る等の手
段は種々提案されており、例えば、実開平2−86661号
公報に掲載されている。
考案が解決しようとする課題 スプレー缶の利用は年を追って増大する関係で、その
使用済缶の廃棄も増加しているが、この廃棄スプレー缶
の中には、種々の原因でガス等が残溜しているのが少な
く無い実情で、これが廃缶処理の場合思わぬ爆発事故を
発生する問題点を有している。
この考案は、廃棄スプレー缶の問題点に鑑みなされた
もので、その目的とするところは、片手で保持しやす
く、また缶胴に当て押圧力を加えやすく、残溜ガス等を
排除する孔を簡単に開口することができると共に、その
噴出ガス・液体の噴出方向を安全な方向に変換すること
ができる排除具を提供しようとするものである。
課題を解決するための手段 上記の目的を達成するため、この考案におけるスプレ
ー缶類の残溜ガス等の排除具は、外形が略饅頭形に形成
され、底面が、その両側縁が底面の頂面より低い位置に
配するように、楕円凹溝面に形成され、内方に底面と一
体に設けた案内が形成され、上面と底面に上面開孔と底
面開孔が形成される基体と、下端に穿孔針が設けられ、
前記基体の案内に嵌合され、その上端が前記基体の上面
の上面開孔から上方に突出し、下端の曲縁と前記基体の
底面との間に前記案内に沿って巻装されたコイルばねに
より上方に付勢される押し釦から構成されると共に、前
記押し釦は、押圧力を受けて前記基体の案内に沿って降
下し、下端の穿孔針が前記基体の底面の底面開孔から出
没自在に設けられていることを特徴とする、スプレー缶
類の残溜ガス等の排除具にある。
前記押し釦の上端面に、マグネットを埋設してもよい
ものである。
作用 押し釦は常時コイルばねによって押し上げられている
ため、平時は基体上面に突出し、押し釦の下面に取付け
た穿孔針は基体底面の開孔内方に格納している。
基体の底面は缶胴に跨架したとき、両側縁が頂面より
低い位置に配するように楕円凹溝面に形成されているか
ら、スプレー缶等に底面を当てると底面は缶胴に密接す
る場合もあるが、缶胴の外周径が大きい場合は両側縁の
み連接し、反対に小さい場合は中央部分のみ連接する。
そして、いずれの場合も、基体を手で押さえた状態で約
90°回動すると、両側縁が缶胴に接し、頂面に乗り上げ
るので、自然缶胴面と基体底面との間にはその乗り上げ
高さ分だけ離隔し、間隙を増加させる。
したがって、初めに、跨架した状態で穿孔針を押し下
げて穿孔し、次に前記操作で穿孔針を引抜き開孔するこ
とができ、それから、缶内より噴出する残溜ガス等は基
体の底面によって遮ぎり、基体底面の楕円凹溝面によっ
て缶胴の左右に噴出させるのである。
実施例 図面に示す実施例によって説明すると、第1図におい
て、1は外形を略饅頭形に形成した基体にして、底面2
は缶胴12に接して90°回動したとき乗り上げ高さ上昇可
能なように楕円凹溝面に形成されている。
3は押し釦にして、基体1の上面に形成される上面開
孔4より出没可能に基体1の内方に嵌合され、基体1に
設けられる案内5に嵌合し、この案内に沿うて上下摺動
が可能に設けられている。
押し釦3の内方中央には、穿孔針6が取付けられ、こ
れが直下の基体1の底面2には底面開孔7が設けられ、
穿孔針6は押し釦3が降下すると、底面開孔7から突出
するように設けられている。
案内5の外周にはコイルばね8が巻装され、上端は押
し釦3の下端周縁の曲縁9に圧接し、下端は基体1の内
底面に圧接させている。
10は曲縁9の係止縁、11は押し釦3の上面に埋設した
マグネットである。尚、12はスプレー缶の空缶である。
考案の効果 この考案は上記のように構成されているから、スプレ
ー缶の如きガス使用の缶を使用後廃棄する場合、予め本
考案の基体1を第2図に示すように空缶12の缶胴に接触
した後、押し釦3をコイルばね8の作用に抗して強く押
圧すれば、押し釦3に具えた穿孔針6は基体1底面の開
孔7を通して空缶12の缶胴を差し通し、缶胴に穿孔す
る。この穿孔に続いて基体を押圧状態のままで約90°回
動すると、穿孔から穿孔針6が緩んで開孔し、また、底
面2は上昇し、空缶12の缶胴の面との間に間隙がない場
合でもでき、若し空缶12内にガス等が残溜しておれば直
ちにそのガス等は穿孔された孔を通して噴出し、この際
噴出ガスは、基体1の底面2によって遮ぎられるので、
基体1の底面2の楕円凹溝面に沿うて側方に噴出し、操
作者の顔面方向への噴出は避けられ安全である。
このようにこの考案によれば、従来の穴開け具のよう
に握りを握った状態で開孔・放出するものに比較して片
手の掌内に保持し、押し釦3を押圧して降下し簡単にス
プレー缶の空缶12の缶胴を容易に開孔し、全体を押圧状
態で回すことができ、かつ楕円凹溝面に沿うて側方に噴
出するから、残溜ガス等を安全に所望方向に放出するこ
とができ、開孔から穿孔針6が緩んで開孔を大きくし、
短時間でプレー缶等ガス使用缶の残溜ガス等を放出する
ことができる効果がある。
また、押し釦の頂面にはマグネットを埋設しているの
で、このマグネットを利用して非鉄金属製缶と、スチー
ル缶とを選別する上に役立つ便利さも有しているもので
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は中央縦断面図、第2図はスプレー缶上に本考案
を装着したその使用態様を示す斜視図、第3図は上図の
端面図である。 1…基体、2…底面、3…押し釦、4…上面開孔、5…
案内、6…穿孔針、7…底面開孔、8…コイルばね、9
…曲縁、10…係止縁、11…マグネット、12…空缶。

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】外形が略饅頭形に形成され、底面2が、そ
    の両側縁が底面2の頂面より低い位置に配するように、
    楕円凹溝面に形成され、内方に底面2と一体に設けた案
    内5が形成され、上面と底面2に上面開孔4と底面開孔
    7が形成される基体1と、下端に穿孔針6が設けられ、
    前記基体1の案内5に嵌合され、その上端が前記基体1
    の上面の上面開孔4から上方に突出し、下端の曲縁9と
    前記基体1の底面2との間に前記案内5に沿って巻装さ
    れたコイルばね8により上方に付勢される押し釦3から
    構成されると共に、前記押し釦3は、押圧力を受けて前
    記基体1の案内5に沿って降下し、下端の穿孔針6が前
    記基体1の底面2の底面開孔7から出没自在に設けられ
    ていることを特徴とする、スプレー缶類の残溜ガス等の
    排除具。
  2. 【請求項2】基体1の上面に突出している押し釦3の上
    端面に、マグネット11を埋設してなる請求項1記載の残
    溜ガス等の排除具。
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