JPH0671486U - 残留ガス抜き機構を持つ圧力容器の蓋 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 使用済みスプレー缶の残留ガス抜き作業を、
ノズルを指で押し続けたり、器具を使って缶に穴をあけ
たりせずに行なえるようにする事を目的とする。 【構成】 蓋（１）の上部に押し込み部（２）を設け、
蓋（１）の内側につめ（３）を設けた事を特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、使用済みスプレー缶の残留ガスを抜く事ができる、残留ガス抜き機 構を持つ圧力容器の蓋に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来より、使用済みスプレー缶の残留ガスを抜く場合は、ノズルを指で押し続 けるか、釘や金づち、又は専用の穴あけ具等を使って、容器に穴をあけてガスを 抜いていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

これには次のような欠点があった。 （イ）ノズルを指で押し続ける方法は、作業時間が長い為、ガス抜きが不充分の まま捨てられる事が多かった。 （ロ）釘や金づちを使っての穴あけ作業は、難かしく危険であり、専用の穴あけ 具等においては、別途購入の必要性より起因する、普及率の低さに問題があった 。 本考案は、こうした欠点を解決するためになされたものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

蓋（１）の上部に押し込み部（２）を設け、蓋（１）の内側につめ（３）を設 ける。 本考案は、以上のような構成よりなる、残留ガス抜き機構を持つ圧力容器の蓋 である。

【０００５】

【作用】

本考案は、以上のような構成であるから、蓋（１）を使用済みのスプレー缶（ ６）にはめ込み、押し込み部（２）を指で押し込むと、押し込み部（２）が仮止 め部（４）の切断により蓋（１）より分離され、つめ（３）を外側に押し開けつ つ、ノズル（５）を押し込みながら下降していき、つめ（３）の下端まで下がっ たところで、つめ（３）が再び元の位置へ戻るために、押し込み部（２）がノズ ル（５）を押し込んだ状態のままつめ（３）により固定され、スプレー缶（６） の残留ガスがノズル（５）より、自動的、継続的に噴射され、ガス通過口（７） より外部へ放出される。

【０００６】

【実施例】

以下、本考案の実施例について説明する。 蓋（１）の上部に、上面外周部（８）より若干面を落として、円型の押し込み 部（２）を、数箇所の仮止め部（４）により仮止めする。 さらに、蓋（１）の内側に上端のみ固定によるつめ（３）を数箇所設ける。 本考案は以上のような構造で、これを使用する時は、蓋（１）を使用済みのス プレー缶（６）にはめ込み、押し込み部（２）を指で押し込む。 すると、押し込み部（２）が、仮止め部（４）の切断により、蓋（１）より分 離され下降を始める。 この場合、押し込み部（２）は、つめ（３）を外側に押し開けつつ、ノズル（ ５）を押し込みながら下降していき、つめ（３）の下端まで下ったところで、つ め（３）が再び元の位置へ戻るために、押し込み部（２）が、ノズル（５）を押 し込だ状態のままつめ（３）により固定される。 従って、スプレー缶（６）の残留ガスがノズル（５）より、自動的、継続的に 噴射され、ガス通過口（７）より外部へ放出される。 なお、押し込み部（２）は、蓋（１）の上面外周部（８）より面を落として設 けてあるので、蓋（１）の着脱時に押し込み部（２）が手のひらなどで押し込ま れて脱落する事がない。

【０００７】

【考案の効果】

本考案は、指一本で一度押し込むという簡単な操作のみで、使用済みスプレー 缶のノズルを常時開放状態に保ち、自動的に残留ガスを抜く事ができる。 従って、器具を使った穴あけ作業も不要である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の縦断面図

【図２】本考案の平面図

【図３】本考案のＡ−Ａ’線断面図

【図４】本考案の使用時縦断面図

【図５】本考案の使用時平面図

【図６】本考案のＢ−Ｂ’線断面図

【符号の説明】

１ 蓋 ２ 押し込み部 ３ つめ ４ 仮止め部 ５ ノズル ６ スプレー缶 ７ ガス通過口 ８ 上面外周部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 蓋（１）の上部に押し込み部（２）を設
   け、蓋（１）の内側につめ（３）を設けた、残留ガス抜
   き機構を持つ圧力容器の蓋。