JP2532301B2 - 転写フィルムの製造方法 - Google Patents

転写フィルムの製造方法

Info

Publication number
JP2532301B2
JP2532301B2 JP2284735A JP28473590A JP2532301B2 JP 2532301 B2 JP2532301 B2 JP 2532301B2 JP 2284735 A JP2284735 A JP 2284735A JP 28473590 A JP28473590 A JP 28473590A JP 2532301 B2 JP2532301 B2 JP 2532301B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
film
transfer
transparent
transparent film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2284735A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04158100A (ja
Inventor
弘司 宮川
成和 苗村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissha Printing Co Ltd
Original Assignee
Nissha Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissha Printing Co Ltd filed Critical Nissha Printing Co Ltd
Priority to JP2284735A priority Critical patent/JP2532301B2/ja
Publication of JPH04158100A publication Critical patent/JPH04158100A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2532301B2 publication Critical patent/JP2532301B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Decoration By Transfer Pictures (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は、可撓性の容器の表面に耐性の優れた美麗な
装飾を施すための転写フィルムに関するものである。
【従来の技術】
表面耐性の優れた装飾を施すためには、可撓性容器の
表面に直接に意匠を印刷し、その上から塗装によりオー
バーコートする方法などがある。また、表面耐性の優れ
た装飾を転写法にて施す場合は、プラスチックフィルム
上に転写層として剥離層、図柄層、接着層が順次設けら
れた転写フィルムを用いる方法がある。この剥離層は、
たとえば硬化性のインキなどで印刷により形成された膜
である。そして、被転写体表面に転写層が転写され、プ
ラスチックフィルムが剥離されると剥離層が表面層とな
り図柄層・接着層を保持することになる。
【発明が解決しようとする課題】
しかし、塗装によるオーバーコートや転写フィルムの
剥離層は引っかきや摩擦に対してはある程度の表面強度
は得られていた。しかし、チューブ容器のように大きな
力で揉まれたりして表面の形状を大きく変形させて使用
される可撓性容器の場合には、オーバーコートや硬化性
のインキで形成された膜である剥離層の表面強度では耐
えられず剥がれたりひびが入るという問題があった。ま
た、内容物がたとえばアルコールなどの溶剤系の化学物
質の場合、口だれした内容物が剥がれたりひび割れたと
ころから侵入し図柄層が侵されたり転写層が剥がれたり
するという問題があった。 したがって、本発明の目的は、可撓性の容器の表面に
耐性の優れた美麗な装飾を施すことがでる転写フィルム
を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明は上記目的を達成するために、透明フ
ィルムごと被転写体上に転写することができるように構
成した。 すなわち、透明フィルムの一方の面に図柄層、接着層
を印刷法で形成し、次に透明フィルムの他方の面とキャ
リアフィルムとを、剥離層を介して貼り合わせてラミネ
ートするように構成した。また、ラミネートした後、キ
ャリアフィルム以外の層に切れ目を入れる構成とするこ
ともできる。
【作用】
以上のような層構成の転写フィルムは、たとえば以下
のようなロール転写法にて可撓性の容器の表面に透明フ
ィルム3ごと転写される。つまり、転写フィルムの接着
層5を可撓性の容器表面に重ね合わせ、その上をロール
を走らせ加熱、加圧して接着層5を可撓性の容器表面に
融着させる。次いでキャリアフィルム1のみを剥離し、
可撓性の容器表面に少なくとも透明フィルム3、図柄層
4、接着層5を転写する。できあがった装飾は、図柄層
4が透明フィルム3によって可撓性の容器表面にしっか
り締め付けられ、表面は強固に保護されたものとなり引
っかきや摩擦はもちろんのこと、剥がれたりひび割れた
りまったくしないものである。
【実施例】
以下、本発明の好適な実施例について第1〜2図を参
照して説明する。 この発明の転写フィルムの製造方法は、たとえば、次
のようにする。まず、多色グラビア印刷機の第1印刷ユ
ニットで長尺の透明フィルム3の一方の面に図柄層4を
形成し、第2印刷ユニットで図柄層4の上に接着層5を
形成し、次いで透明フィルム3の上下面を反転して第3
印刷ユニットで他方の面に透明な剥離層2を形成する。
この第3ユニットに連続させてキャリアフィルムラミネ
ートユニットを設置しておくと、印刷からラミネートま
で同一ラインで行え、工程が簡単になる。この発明によ
って得られる転写フィルムは、第1図に示すように、キ
ャリアフィルム1上に剥離層2、透明フィルム3、図柄
層4、接着層5が順次設けられているように構成してい
る。 上記キャリアフィルム1は、ポリエステル、ポリプロ
ピレン、ポリエチレン、塩化ビニルなどの熱可塑性プラ
スチックフィルムで構成する。 上記キャリアフィルム1の一方の面に剥離層2が形成
されている。剥離層2は、透明フィルム3とキャリアフ
ィルム3とを貼り合わせる機能と剥離させる機能とを合
わせもつものである。また、キャリアフィルム3を剥離
後、透明な剥離層2が透明フィルム3側に残るように構
成してもよいし、キャリアフィルム1側に残るように構
成してもよい。この場合、たとえば透明フィルム3かキ
ャリアフィルム1のどちらか剥離層2を残したい側のフ
ィルム表面をコロナ放電処理を施しておいて剥離層2を
形成するようにするとよい。あるいは、剥離層2を残し
たい側のフィルム表面に先に二液硬化型樹脂を形成して
おき、半分硬化させた状態で他方のフィルムを貼り合わ
せるようにする。透明フィルム3側に残る場合の剥離層
2は透明フィルム3のオーバーコートの機能をも有する
ものある。剥離層2の材質としてはビニル系樹脂、ポリ
ビニルアルコール系樹脂、アクリル系樹脂、紫外線硬化
型アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、紫外線硬化型エポ
キシ系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹
脂、ポリウレタン系樹脂、紫外線硬化型ウレタン系樹脂
などで構成する。 上記剥離層2の上に透明フィルム3が形成されてい
る。この透明フィルム3は、被転写体である可撓性容器
の表面に転移され、下記の図柄層4を保護するものであ
る。透明フィルム3は、ポリエステル、ポリプロピレ
ン、ポリエチレン、塩化ビニルなどの熱可塑性プラスチ
ックフィルムで構成する。 上記透明フィルム上3に図柄層4が形成されている。
図柄層4は転写フィルムに意匠を施すための層であり、
公知の顔料または染料と樹脂バインダーと溶剤などの添
加剤などとよりなる着色インキで構成する。また必要に
よってはアルミ蒸着などの手段で金属薄膜による意匠が
設けられていてもよい。 上記接着層5は、上記図柄層4の上に形成され被転写
体である可撓性の容器に上記図柄層4を透明フィルム3
ごと接着させるためのものである。この接着層5は、上
記可撓性の容器の表面素材に適した感熱性あるいは感圧
性の樹脂を適宜用いて構成する。たとえば、上記可撓性
の容器がチューブ状のポリエチレン容器の場合はポリオ
レフィン系の樹脂やアクリル系樹脂を用いるなどして構
成するとよい。上記透明な剥離層2、上記図柄層4、お
よび、上記接着層5は、いずれも、グラビア印刷法、ス
クリーン印刷法、フレキソ印刷法、リバースコータ法、
または、ロールコート法などの公知の印刷法などで形成
される。 また、上記透明フィルム3と上記剥離層2との間にパ
ターン層6が形成されていてもよい(第2図参照)。パ
ターン層6は着色インキにより形成したり、マット剤に
より形成するとよい。パターン層6を着色インキにより
図柄を形成すると、図柄が前記図柄層4よりも表面側に
あることになるのでより鮮明に意匠を施すことができ
る。パターン層6をマット剤により形成する場合は、前
記図柄層4のパターンと見当が合うように形成するとマ
ット感のある図柄が得られる。 また、上記転写材は、たとえば円形の形状に転写した
いときは、たとえば所定の刃を有する打ち抜き型による
打ち抜きなどの方法により、長尺のキャリアフィルム1
以外の層を円形に打ち抜いたもの、あるいはミシン目な
どの切れ目が入ったものとすることもできる。この場
合、転写される部分は円形の部分のみで面積的に小さい
ものであるが、透明フィルム3によって締め付けられ強
固に保護されることになるので表面耐性が良く、しかも
転写層が転写されない部分は可撓性の容器表面がもとも
と有する表面状態をそのままの状態で表現できる。 実例1 厚さ25μmの熱可塑性プラスチックフィルムよりなる
透明フィルムに、硬化型ウレタン樹脂よりなるインキを
用いてグラビア印刷法によって厚さ1μmの図柄層を形
成する。その上全面にポリエチレン系樹脂よりなるイン
キを用いてグラビア印刷法によって厚さ2μmの接着層
を形成する。透明フィルムの図柄層が設けられていない
方の面にアクリル系硬化型樹脂よりなるインキを用いて
コーティング法によって厚さ2〜3μmの透明な剥離層
を形成する。上記透明な剥離層が形成された後厚さ25μ
mのポリエステル系フィルムをキャリアフィルムとして
送りだし、ロール熱80度、圧力50kgのロールでニップし
た。 このようにして完成した転写フィルムをポリエチレン
の成形品に、ロール熱220℃、圧力100kg/、転写速度10c
m/secでロール転写を行った。 実例2 厚さ25μmの熱可塑性プラスチックフィルムよりなる
透明フィルムに、硬化型ウレタン樹脂よりなるインキを
用いてグラビア印刷法によって厚さ1μmの図柄層を形
成する。その上全面にポリエチレン系樹脂よりなるイン
キを用いてグラビア印刷法によって厚さ2μmの接着層
を形成する。透明フィルムの図柄層が設けられていない
方の面にメジウム樹脂よりなるインキを用いてグラビア
印刷法によって厚さ1μmのパターン層を前記図柄層に
見当合わせして形成する。その上に塩化ビニリデン系樹
脂よりなるインキを用いてコーティング法によって厚さ
2〜3μmの透明な剥離層を形成する。上記透明な剥離
層が形成された後厚さ25μmのポリエステル系フィルム
をキャリアフィルムとして送りだし、ロール熱80度、圧
力50kgのロールでニップした。このようにして形成され
た転写フィルムを打ち抜きダイにて必要な部分に合わせ
てダイカットする。そして、不要な部分は取り除いた
(第2図参照)。 このようにして完成した転写フィルムをポリエチレン
の成形品に、ロール熱220℃、圧力100kg/、転写速度10c
m/secでロール転写を行った。
【発明の効果】
この発明の転写フィルムの製造方法によって得られる
転写フィルムはキャリアフィルム上に、剥離層、透明フ
ィルム、図柄層、接着層が順次設けられた構成となって
いる。このため、この転写フィルムを使用して可撓性の
容器の表面に転写すれば、透明フィルムごと図柄層・接
着層が転写できるので、図柄層・接着層は揉まれたり、
引っ張られたりしても透明フィルムや剥離層によって保
護される。したがって、転写層が剥がれたりひびが入っ
たりしない。また、内容物が溶剤系の化学物質の場合で
も、図柄層・接着層が化学的に侵食・溶解されることが
ない。したがって、可撓性の容器の表面に耐性の優れた
美麗な装飾を施すことができる。
【図面の簡単な説明】
第1〜2図はこの発明の転写フィルムの製造方法によっ
て得られる転写フィルムの一実施例を示す断面図。 1……キャリアフィルム、2……剥離層、3……透明フ
ィルム、4……図柄層、5……接着層、6……パターン
層。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透明フィルムの一方の面に図柄層、接着層
    を印刷法で形成し、次に透明フィルムの他方の面とキャ
    リアフィルムとを、剥離層を介して貼り合わせてラミネ
    ートすることを特徴とする転写フィルムの製造方法。
  2. 【請求項2】ラミネートした後、キャリアフィルム以外
    の層に切れ目を入れる請求項1記載の転写フィルムの製
    造方法。
JP2284735A 1990-10-22 1990-10-22 転写フィルムの製造方法 Expired - Fee Related JP2532301B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2284735A JP2532301B2 (ja) 1990-10-22 1990-10-22 転写フィルムの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2284735A JP2532301B2 (ja) 1990-10-22 1990-10-22 転写フィルムの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04158100A JPH04158100A (ja) 1992-06-01
JP2532301B2 true JP2532301B2 (ja) 1996-09-11

Family

ID=17682309

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2284735A Expired - Fee Related JP2532301B2 (ja) 1990-10-22 1990-10-22 転写フィルムの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2532301B2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6040396B2 (ja) * 1979-02-07 1985-09-10 日本写真印刷株式会社 耐熱部分蒸着転写材の製造法
JPS6258697U (ja) * 1985-09-30 1987-04-11

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04158100A (ja) 1992-06-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA1288010C (en) Dry transfer graphic articles and method of preparation and usethereof
US3995087A (en) Laminate for forming tear-resistant labels
JPS62130873A (ja) プリント保護部材
CA2159541C (en) Pressure sensitive label assembly
JPH10166499A (ja) 化粧鋼鈑
JPH0473183A (ja) 外装化粧材用転写シート
US20040143914A1 (en) Method and laminate for applying dye sublimated ink decoration to a surface
JP2532301B2 (ja) 転写フィルムの製造方法
JPS62221472A (ja) 隆起模様の形成方法
JP2982234B2 (ja) 転写シートの製造方法
JPH0342271A (ja) 転写材の製造方法
JP3433332B2 (ja) 転写シート
JPH09277458A (ja) 転写箔
JPS6028605Y2 (ja) 貼着用シ−ト
JPH01249399A (ja) 凹凸転写材
JPS62183399A (ja) アルミニウム蒸着プラスチツクフイルムの抜き加工法
JP3042183U (ja) スクリーン印刷手段によって作成されたステンシル
JPS638916B2 (ja)
JPH0699235A (ja) ツーピース缶の缶胴の製造方法
JP2002347142A (ja) 工程シート付組立て用シート部材の製造方法
JP4357787B2 (ja) 被熱転写材
JP2849432B2 (ja) 絵付きブラインド及びその製造方法
JP2614067B2 (ja) 転写材
JPH05261869A (ja) 視触覚感性転写箔
JP2002140005A (ja) ロール型タックラベルとその製造方法及びタックラベルを貼着したプラスチック製品

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees