JP2532077Y2 - リボン電線用端末補強材 - Google Patents

リボン電線用端末補強材

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JP2532077Y2
JP2532077Y2 JP1988158426U JP15842688U JP2532077Y2 JP 2532077 Y2 JP2532077 Y2 JP 2532077Y2 JP 1988158426 U JP1988158426 U JP 1988158426U JP 15842688 U JP15842688 U JP 15842688U JP 2532077 Y2 JP2532077 Y2 JP 2532077Y2
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electric wire
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秀春 山岸
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本考案は、リボン電線用の端末補強材に関する。
【従来の技術】
軟質ポリ塩化ビニルやポリエチレンなどの電気的な絶
縁物で導体を被覆したものを平行に配列したリボン電線
をコネクターと接合するときは、リボン電線の端末に補
強材を設ける。 これまでの端末補強材は、絶縁性のあるプラスチック
フイルム、たとえばポリエステル、ポリアミド、ポリ塩
化ビニル、ポリカーボネートまたはポリプロピレンなど
のフィルムに、リボン電線の被覆材と同種の熱可塑性樹
脂の層を設けたものである。 従来、丸いリボン電線を平行配列させ、コネクタに接
合するため補強材を設けるためには、補強材の熱可塑性
樹脂の上に平行配列したリボン電線の端末を置きそれを
外部から熱と圧とを同時に加える加熱プレスし、補強材
の熱可塑性樹脂と電線の被覆材とが接合されていた。当
然のことながら、リボン電線は熱可塑性樹脂には加熱な
しで食い込むことはできず、加熱とプレスは同時に行わ
ざるを得なかった。 通常リボン電線は、主に過塑化した軟質塩ビが絶縁性
被覆材料として使用されている。このような丸いリボン
電線と平らな補強材とを予め平行に配列して、下部に補
強材を置いて、図3に示す導体側から加熱プレスをした
ときは、リボン電線は、絶縁性被覆材の形状は丸く、か
つ材質が軟質塩ビであるため、圧力が均一に加わらず、
リボン電線が押しつぶされてしまうという問題があっ
た。この問題を解決するために、通常は、補強材側(下
部)から、熱、圧を加えて接合されていた。しかしなが
ら、それでも補強材側の一方向から加熱プレスするため
塑性変形が免れず、補強材にツブレ、ソリ、カールなど
の変形が生ずることが少なくない。また、加熱プレスす
るため、加熱方向が補強材側から行ったとしてもリボン
電線の被覆材がつぶれることや接着の不均一性は避けら
れなかった。 このように、従来の端末補強材を使用したものは、外
観的にも機能的も満足できるものではなかった。
【考案が解決しようとする課題】
本考案の目的は、上記の問題点を解決して、リボン電
線を端末加工したときに、変形や接着力のばらつきが生
じることのない端末補強材を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
本考案のリボン電線用端末補強材の基本的な構成は、
第1図に示すように、電気絶縁性および耐熱性のあるプ
ラスチックフィルムの支持材(1)上に、接着剤層を積
層した少なくとも2層からなる電線用端末補強材であっ
て、該接着剤層(2)は、導体を絶縁物で被覆した丸い
リボン電線に対して常温で粘着機能を有し、かつ加熱硬
化して接着を完結する時に副生ガスを発生しない架橋性
アクリル樹脂、架橋性ポリエステルより構成したことを
特徴とするリボン電線用端末補強材である。 第2図に示すように、接着層(2)の上に離型紙
(3)を設けておくと、保管や運搬に便利である。 本考案で用いる支持材は、前記したような、従来品に
使用しているものと同様なプラスチックフィルムでもよ
いが、その中でも、表面抵抗が1014Ω以上の電気絶縁性
をもつものが好ましい。支持材の厚さは、10〜250μm
程度で足りる。 接着層は、上記のように、粘着性のある熱硬化性の樹
脂で形成する。接着層の厚さは、補強するリボン電線の
太さによっても異なるが、一般に15〜50g/m2程度でよ
い。 接着剤としては、J.DOW法で測定したとき♯6以上の
粘着力をもつ熱硬化性樹脂の接着剤を使用する。 ここで、J.DOW法の粘着力とは、傾斜が30°の斜面に
おいて長さが10cmの助走路を通って径路10cmの試料を塗
布した試験片上に径の異なるいくつかのスチールボール
を転がし、試験片の中央付近に停止するボールの径で表
示した値である。 接着層を形成するのに好ましい樹脂の例をあげれば、
エポキシ樹脂、フェノール樹脂、不飽和ポリエステルお
よびアルキッド樹脂などであり、加熱硬化時に副生ガス
のない架橋性アクリル樹脂や架橋性ポリエステルも有用
である。 離型紙は、シリコン離型紙など既知のものからえらべ
ばよい。
【作用】
本考案の補強材を用いたリボン電線の端末加工は、つ
ぎのようにして行う。 第3図および第4図に示すように、導体(4)を絶縁
物(5)で被覆したものを平行に配列したリボン電線
を、本考案の補強材の接着剤層(2)側に重ねて仮接着
し、常温でプレスして図4に示すように接着剤層に電線
が喰い込む状態で接触面積を大きくする。 つぎに、上記のように、電線を接着剤層に食い込ませ
た状態で、常圧で加熱処理を行うことにより粘着性をも
つ接着剤層を副生ガスの発生がなく硬化でき、補強材と
電線とをツブレ、ソリ、カールがない状態で強固に接着
・固定できる。
【実施例】
厚さ75μmのポリエステルフィルム「S−100」(ダ
イヤホイル製)をコロナ処理し、その処理面に下記の熱
硬化性接着剤を40g/m2(乾燥時)となるようにコンマコ
ーターで塗布したのち、シリコン離型紙を貼って本考案
の端末補強材を得た。 接着剤の配合例は以下のとおりである(部は重量
部)。 グラフト変形アクリル樹脂 100部 「AAX−19」(昭和高分子製) 硬化剤 「L−45」(綜研化学製) 3部 架橋材 「促進剤S」(綜研化学製) 1部 つぎに、上記補強材の離型紙をはがし、接着剤層の上
に直径1mmの電線を平行に配列して、2Kg/cm2の圧力でプ
レスし、電線を圧着した。それを120℃で熱処理し、第
3図および第4図に示すような、端末補強されたリボン
電線を得た。 従って、電線として、形状が丸であるリボン電線を使
用しているため、平らな支持フィルムとの接着は、先ず
粘接着で仮接着する。かかる粘着により、リボン電線は
仮接着するが、リボン電線を仮接着した部分以外の部分
は依然としてべとついた状態となっている。よって、熱
処理を施して接着剤を硬化させ、べとつきを解消させる
とともにリボン電線と完全に固定させるために、接着剤
層としては、上記エポキシ樹脂、フェノール樹脂、不飽
和ポリエステルおよびアルキッド樹脂、加熱硬化時に副
生ガスのない架橋性アクリル樹脂や架橋性ポリエステル
を使用したものである。
【考案の効果】 本考案のリボン電線用端末補強材は、絶縁物で被覆し
たリボン電線をリボン電線用端末補強材の粘着機能をも
つ接着剤層に、コネクター部に接合するために平行に配
列して使用する。そして、常温でプレスして電線が接着
剤層に食い込む状態で接触面積を大きく仮接着し、続く
加熱処理を常圧で副生ガスが発生しない状態で行うこと
により接着剤層が硬化して、補強材と電線のいずれもが
いびつな伸縮もなく完全に接着するものである。 すなわち、本考案は、常温で電線と補強材を圧着し
て、粘着性をもつ接着剤層でその位置を固定した後、常
圧で接着剤層のみが硬化・進行するに必要な加熱を行う
ため、支持材は塑性変化がなく、接着材層の硬化・電線
の固定が行われるものである。 したがって、本考案端末補強材を使用すれば、リボン
電線は、ツブレやソリなどの変形が生じることはなく、
また、接着力がばらつくこともなく端末加工ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は、本考案の補強材の構成を説明す
るための図であって、第1図は基本的な態様を、第2図
は好ましい態様を示す、いずれも断面図である。 第3図および第4図は、いずれも実施例においてリボン
電線の端末補強を行なったところを示す図であって、第
3図は側面図、第4図は第3図のA−A方向の断面図で
ある。 1……支持材、2……接着剤層 3……離型紙、4……導体 5……絶縁物

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】電気絶縁性および耐熱性のあるプラスチッ
    クフィルムの支持材上に、接着剤層を積層した少なくと
    も2層からなる電線用端末補強材であって、該接着剤層
    は、導体を絶縁物で被覆した丸いリボン電線に対して常
    温で粘着機能を有し、かつ加熱硬化して接着を完結する
    時に副生ガスを発生しない架橋性アクリル樹脂、架橋性
    ポリエステルより構成したことを特徴とするリボン電線
    用端末補強材。
JP1988158426U 1988-12-05 1988-12-05 リボン電線用端末補強材 Expired - Lifetime JP2532077Y2 (ja)

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JPH0277887U JPH0277887U (ja) 1990-06-14
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JPS63133022U (ja) * 1987-02-23 1988-08-31

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