JP2531979Y2 - ホイール式油圧ショベルの下部走行体 - Google Patents
ホイール式油圧ショベルの下部走行体Info
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- JP2531979Y2 JP2531979Y2 JP1989017338U JP1733889U JP2531979Y2 JP 2531979 Y2 JP2531979 Y2 JP 2531979Y2 JP 1989017338 U JP1989017338 U JP 1989017338U JP 1733889 U JP1733889 U JP 1733889U JP 2531979 Y2 JP2531979 Y2 JP 2531979Y2
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- Japan
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- axle housing
- diameter portion
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Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、例えば土砂の掘削作業等に好適に用いられ
るホイール式油圧ショベルの下部走行体に関し、特に、
フロントアクスルが収容されるフロントアクスル用ハウ
ジングの改良に関する。
るホイール式油圧ショベルの下部走行体に関し、特に、
フロントアクスルが収容されるフロントアクスル用ハウ
ジングの改良に関する。
第7図ないし第10図に従来技術のホイール式油圧ショ
ベルを示す。
ベルを示す。
図において、1は下部走行体、2は該下部走行体1上
に旋回可能に搭載された上部旋回体を示し、該上部旋回
体2には運転室2A、機械室2Bおよびカウンタウエイト2C
等が設けられている。3は上部旋回体2の前部に設けら
れた作業装置を示し、該作業装置3はブーム3A,アーム3
Bおよびバケット3C等からなり、該バケット3Cによって
土砂等の掘削作業を行なうようになっている。
に旋回可能に搭載された上部旋回体を示し、該上部旋回
体2には運転室2A、機械室2Bおよびカウンタウエイト2C
等が設けられている。3は上部旋回体2の前部に設けら
れた作業装置を示し、該作業装置3はブーム3A,アーム3
Bおよびバケット3C等からなり、該バケット3Cによって
土砂等の掘削作業を行なうようになっている。
ここで、前記下部走行体1は第7図ないし第9図に示
す如く、ステアリング操作される左,右の前輪4,4,…が
軸方向両端側に自在継手5,5等を介して設けられたフロ
ントアクスル(軸心O−Oとして示す)を収容するフロ
ントアクスル用ハウジング6と、左,右の後輪7,7,…
(第7図中に1個のみ図示)が軸方向両端側に設けられ
たリアアクスルを収容するリアアクスル用ハウジング
(いずれも図示せず)と、該リアアクスル用ハウジング
およびフロントアクスル用ハウジング6上に搭載された
シャーシ8とから大略構成されている。
す如く、ステアリング操作される左,右の前輪4,4,…が
軸方向両端側に自在継手5,5等を介して設けられたフロ
ントアクスル(軸心O−Oとして示す)を収容するフロ
ントアクスル用ハウジング6と、左,右の後輪7,7,…
(第7図中に1個のみ図示)が軸方向両端側に設けられ
たリアアクスルを収容するリアアクスル用ハウジング
(いずれも図示せず)と、該リアアクスル用ハウジング
およびフロントアクスル用ハウジング6上に搭載された
シャーシ8とから大略構成されている。
9はシャーシ8に設けられた減速装置を示し、該減速
装置9の入力側は走行用油圧モータ(図示せず)の出力
軸に連結され、その出力側は前,後のプロペラシャフト
10,11に連結されている。そして、該プロペラシャフト1
0,11の先端は前記フロントアクスル,リアアクスルに油
圧モータからの回転出力を伝達すべくこれらに連結され
ている。12はフロントアクスル用ハウジング6の後
(背)面側にボルト等を介して取付けられたギアボック
スとしてのキャリアケースを示し、該キャリアケース12
は第9図に示す如く後述するイコライザビーム14の下側
に位置し、プロペラシャフト10の先端を自在継手13を介
して前記フロントアクスルに連結する差動歯車(図示せ
ず)等を内蔵している。
装置9の入力側は走行用油圧モータ(図示せず)の出力
軸に連結され、その出力側は前,後のプロペラシャフト
10,11に連結されている。そして、該プロペラシャフト1
0,11の先端は前記フロントアクスル,リアアクスルに油
圧モータからの回転出力を伝達すべくこれらに連結され
ている。12はフロントアクスル用ハウジング6の後
(背)面側にボルト等を介して取付けられたギアボック
スとしてのキャリアケースを示し、該キャリアケース12
は第9図に示す如く後述するイコライザビーム14の下側
に位置し、プロペラシャフト10の先端を自在継手13を介
して前記フロントアクスルに連結する差動歯車(図示せ
ず)等を内蔵している。
14は略く字形状に屈曲して形成され、左,右両端側が
ハウジング6の上面にボルト15,15,…等を介して固定さ
れたイコライザビームを示し、該イコライザビーム14の
長さ方向中央部に位置する屈曲部14Aにはセンタピン穴1
4Bが第10図に示す如く穿設され、該ピン穴14Bの軸心は
第8図に示す如くフロントアクスルの軸心O−Oに対し
て上方に所定寸法eだけ偏心している。16はイコライザ
ビーム14のセンタピン穴14B内に挿通され、該イコライ
ザビーム14をシャーシ8のブラケット8A,8Bに揺動可能
に連結したセンタピンを示し、該センタピン16はイコラ
イザビーム14を介してハウジング6をシャーシ8に連結
し、該ハウジング6がフロントアクスルおよび各前輪4
等と共に第8図中の左側部分に示す如く上,下に揺動す
るのを許すようになっており、この場合、ハウジング6
等はセンタピン16を中心にして軸心O−Oの位置から軸
心O1−O1,O2−O2の位置へと揺動する。
ハウジング6の上面にボルト15,15,…等を介して固定さ
れたイコライザビームを示し、該イコライザビーム14の
長さ方向中央部に位置する屈曲部14Aにはセンタピン穴1
4Bが第10図に示す如く穿設され、該ピン穴14Bの軸心は
第8図に示す如くフロントアクスルの軸心O−Oに対し
て上方に所定寸法eだけ偏心している。16はイコライザ
ビーム14のセンタピン穴14B内に挿通され、該イコライ
ザビーム14をシャーシ8のブラケット8A,8Bに揺動可能
に連結したセンタピンを示し、該センタピン16はイコラ
イザビーム14を介してハウジング6をシャーシ8に連結
し、該ハウジング6がフロントアクスルおよび各前輪4
等と共に第8図中の左側部分に示す如く上,下に揺動す
るのを許すようになっており、この場合、ハウジング6
等はセンタピン16を中心にして軸心O−Oの位置から軸
心O1−O1,O2−O2の位置へと揺動する。
17,18はハウジング6の左,右両端部に位置する各自
在継手5等に取付けられた左,右のナックルアームを示
し、該ナックルアーム17,18はコネクティングロッド19
を介して互いに連結され、ステアリング操作時に左,右
の前輪4,4,…を第9図中に二点鎖線で示す如く各自在継
手5を介して左,右に操向させるようになっている。
在継手5等に取付けられた左,右のナックルアームを示
し、該ナックルアーム17,18はコネクティングロッド19
を介して互いに連結され、ステアリング操作時に左,右
の前輪4,4,…を第9図中に二点鎖線で示す如く各自在継
手5を介して左,右に操向させるようになっている。
このように構成される従来技術では、下部走行体1の
シャーシ8に設けられた油圧モータ、減速装置9により
前,後のプロペラシャフト10,11を介してフロントアク
スル,リアアクスルを回転駆動することによって、各前
輪4および各後輪7がそれぞれ駆動されて路上操行がで
きるようになっている。そして、フロントアクスル用ハ
ウジング6の上面にはイコライザビーム14を設け、該イ
コライザビーム14を介してセンタピン16によりハウジン
グ6とシャーシ8との間を揺動可能に連結しているか
ら、不整地走行時にフロントアクスルの軸心O−Oが第
8図に示す軸心O1−O1,O2−O2の位置まで揺動したとし
ても、この揺動がシャーシ8上の上部旋回体2等に伝わ
るのを防止でき、車体の安定性を確保できるようになっ
ている。
シャーシ8に設けられた油圧モータ、減速装置9により
前,後のプロペラシャフト10,11を介してフロントアク
スル,リアアクスルを回転駆動することによって、各前
輪4および各後輪7がそれぞれ駆動されて路上操行がで
きるようになっている。そして、フロントアクスル用ハ
ウジング6の上面にはイコライザビーム14を設け、該イ
コライザビーム14を介してセンタピン16によりハウジン
グ6とシャーシ8との間を揺動可能に連結しているか
ら、不整地走行時にフロントアクスルの軸心O−Oが第
8図に示す軸心O1−O1,O2−O2の位置まで揺動したとし
ても、この揺動がシャーシ8上の上部旋回体2等に伝わ
るのを防止でき、車体の安定性を確保できるようになっ
ている。
ところで、上述した従来技術では、フロントアクスル
用ハウジング6の上面に略く字形状に屈曲したイコライ
ザビーム14を設け、該のイコライザビーム14に穿設した
センタ穴14B内にセンタピン16を挿通して、該センタピ
ン16によりシャーシ8とエコライザビーム14,ハウジン
グ6との間を連結する構成であるから、イコライザビー
ム14にはハウジング6と同等に上下および前後方向の荷
重が負荷されてしまい、該イコライザビーム14を高強度
に形成しなければならず、該イコライザビーム14の重量
が大となり、全体の重量がアップし、原価高の原因とな
っている。また、ハウジング6に別体のイコライザビー
ム14を各ボルト15等により取付けるから、ボルト穴等の
加工が必要となる上に、構造も複雑となり、組立時の作
業性が非常に悪いという欠点がある。
用ハウジング6の上面に略く字形状に屈曲したイコライ
ザビーム14を設け、該のイコライザビーム14に穿設した
センタ穴14B内にセンタピン16を挿通して、該センタピ
ン16によりシャーシ8とエコライザビーム14,ハウジン
グ6との間を連結する構成であるから、イコライザビー
ム14にはハウジング6と同等に上下および前後方向の荷
重が負荷されてしまい、該イコライザビーム14を高強度
に形成しなければならず、該イコライザビーム14の重量
が大となり、全体の重量がアップし、原価高の原因とな
っている。また、ハウジング6に別体のイコライザビー
ム14を各ボルト15等により取付けるから、ボルト穴等の
加工が必要となる上に、構造も複雑となり、組立時の作
業性が非常に悪いという欠点がある。
さらに、イコライザビーム14を高強度に形成すべく大
型化すれば、センタピン16の軸心とフロントアクスルの
軸心O−Oとの間の偏心寸法e(第8図参照)が大きく
なり、フロントアクスル用ハウジング6等はセンタピン
16を中心にして大きな揺動半径で上下に揺動するから、
この揺動時に左,右の前輪4,4,…の動きが大きくなっ
て、不整地走行時に各タイヤ4Aが早期に摩耗するという
欠点がある。
型化すれば、センタピン16の軸心とフロントアクスルの
軸心O−Oとの間の偏心寸法e(第8図参照)が大きく
なり、フロントアクスル用ハウジング6等はセンタピン
16を中心にして大きな揺動半径で上下に揺動するから、
この揺動時に左,右の前輪4,4,…の動きが大きくなっ
て、不整地走行時に各タイヤ4Aが早期に摩耗するという
欠点がある。
本考案は上述した従来技術の欠点に鑑みなされたもの
で、本考案はイコライザビームを不要にすることがで
き、組立時の作業性を向上でき、全体の重量を大幅に軽
減できる上に、前輪のタイヤ摩耗等を低減できるように
したホイール式油圧ショベルの下部走行体を提供するも
のである。
で、本考案はイコライザビームを不要にすることがで
き、組立時の作業性を向上でき、全体の重量を大幅に軽
減できる上に、前輪のタイヤ摩耗等を低減できるように
したホイール式油圧ショベルの下部走行体を提供するも
のである。
上述した課題を解決するために本考案は、ステアリン
グ操作される左,右の前輪が軸方向両端側に設けられた
フロントアクスルを収容するフロントアクスル用ハウジ
ングと、左,右の後輪が軸方向両端側に設けられたリア
アクスルを収容するリアアクスル用ハウジングと、該リ
アアクスル用ハウジングおよびフロントアクスル用ハウ
ジング上に搭載されたシャーシとからなるホイール式油
圧ショベルの下部走行体に適用される。
グ操作される左,右の前輪が軸方向両端側に設けられた
フロントアクスルを収容するフロントアクスル用ハウジ
ングと、左,右の後輪が軸方向両端側に設けられたリア
アクスルを収容するリアアクスル用ハウジングと、該リ
アアクスル用ハウジングおよびフロントアクスル用ハウ
ジング上に搭載されたシャーシとからなるホイール式油
圧ショベルの下部走行体に適用される。
そして、請求項1に記載の考案が採用する構成の特徴
は、前記フロントアクスル用ハウジングを長尺の筒状に
一体形成すると共に、該フロントアクスル用ハウジング
の長さ方向中央部には、キャリアケースとの間で少なく
とも差動歯車を収容すべく前面側が膨出した大径部と、
該大径部の後面側に位置し、前記差動歯車を該大径部内
に挿通すべく開口した挿通穴と、前記大径部の上部側に
位置して前後方向に伸長すると共に、前記フロントアク
スルの軸心に対する前後方向長さが前記大径部として膨
出している前方に長く、前記挿通穴側の後方で短くなる
ように形成され、内周側がセンタピン穴となったボス部
と、前記フロントアクスル用ハウジングの上部側に位置
して該ボス部を補強すべく、該ボス部から前記大径部に
向けて下方に伸びると共に、該ボス部から左,右両方向
に伸びる補強リブとを一体形成し、かつ前記ボス部のセ
ンタピン穴内には前記シャーシとの間でセンタピンを挿
通し、前記フロントアクスル用ハウジングをシャーシに
対して上,下に揺動可能に連結する構成としたことにあ
る。
は、前記フロントアクスル用ハウジングを長尺の筒状に
一体形成すると共に、該フロントアクスル用ハウジング
の長さ方向中央部には、キャリアケースとの間で少なく
とも差動歯車を収容すべく前面側が膨出した大径部と、
該大径部の後面側に位置し、前記差動歯車を該大径部内
に挿通すべく開口した挿通穴と、前記大径部の上部側に
位置して前後方向に伸長すると共に、前記フロントアク
スルの軸心に対する前後方向長さが前記大径部として膨
出している前方に長く、前記挿通穴側の後方で短くなる
ように形成され、内周側がセンタピン穴となったボス部
と、前記フロントアクスル用ハウジングの上部側に位置
して該ボス部を補強すべく、該ボス部から前記大径部に
向けて下方に伸びると共に、該ボス部から左,右両方向
に伸びる補強リブとを一体形成し、かつ前記ボス部のセ
ンタピン穴内には前記シャーシとの間でセンタピンを挿
通し、前記フロントアクスル用ハウジングをシャーシに
対して上,下に揺動可能に連結する構成としたことにあ
る。
また、請求項2に記載の考案では、前記フロントアク
スル用ハウジングの上面に、長さ方向の左,右対称位置
に表面硬化させた一対の受け台をボルトによって固定
し、該各受け台は、前記シャーシの前部に設けられフロ
ントアクスル用ハウジングの揺動に応じて伸縮する左,
右のラムシリンダを下側から受承する構成としている。
スル用ハウジングの上面に、長さ方向の左,右対称位置
に表面硬化させた一対の受け台をボルトによって固定
し、該各受け台は、前記シャーシの前部に設けられフロ
ントアクスル用ハウジングの揺動に応じて伸縮する左,
右のラムシリンダを下側から受承する構成としている。
請求項1に記載の考案では、フロントアクスル用ハウ
ジングを長尺の筒状に一体形成し、該フロントアクスル
用ハウジングの長さ方向中央部には、前面側が膨出した
大径部の上部側に位置して前後方向に伸長し、内周側が
センタピン穴となったボス部を一体形成しているから、
フロントアクスル用ハウジングが本来的に備えている剛
性を有効に活用して、該フロントアクスル用ハウジング
上にボス部を高強度に一体形成でき、ボス部の強度を確
実に高めることができる。そして、キャリアケースとの
間で少なくと差動歯車を収容すべく、前面側が膨出した
大径部の後面側には挿通穴を開口させる構成としている
ので、該挿通穴を介して大径部の後面側から差動歯車等
を大径部内に簡単に挿入できると共に、前記キャリアケ
ースで挿通穴を簡単に覆うことができ、フロントアクス
ル用ハウジングに対する差動歯車やキャリアケース等の
組付け性を確実に向上できる。
ジングを長尺の筒状に一体形成し、該フロントアクスル
用ハウジングの長さ方向中央部には、前面側が膨出した
大径部の上部側に位置して前後方向に伸長し、内周側が
センタピン穴となったボス部を一体形成しているから、
フロントアクスル用ハウジングが本来的に備えている剛
性を有効に活用して、該フロントアクスル用ハウジング
上にボス部を高強度に一体形成でき、ボス部の強度を確
実に高めることができる。そして、キャリアケースとの
間で少なくと差動歯車を収容すべく、前面側が膨出した
大径部の後面側には挿通穴を開口させる構成としている
ので、該挿通穴を介して大径部の後面側から差動歯車等
を大径部内に簡単に挿入できると共に、前記キャリアケ
ースで挿通穴を簡単に覆うことができ、フロントアクス
ル用ハウジングに対する差動歯車やキャリアケース等の
組付け性を確実に向上できる。
また、前記センタピン穴を有したボス部を、前記フロ
ントアクスルの軸心に対する前後方向長さが前記大径部
の膨出側となる前方で長く、前記挿通穴側となる後方で
短くなるように形成することにより、前記挿通穴を介し
て大径部の後面側から差動歯車等を大径部内に挿入する
ときに、ボス部の後方端側が邪魔になるようなことがな
くなるので、フロントアクスル用ハウジングの大径部に
対し後方から差動歯車やキャリアケース等を容易に組付
けることができ、センタピン等の組付け性も向上させる
ことができる。
ントアクスルの軸心に対する前後方向長さが前記大径部
の膨出側となる前方で長く、前記挿通穴側となる後方で
短くなるように形成することにより、前記挿通穴を介し
て大径部の後面側から差動歯車等を大径部内に挿入する
ときに、ボス部の後方端側が邪魔になるようなことがな
くなるので、フロントアクスル用ハウジングの大径部に
対し後方から差動歯車やキャリアケース等を容易に組付
けることができ、センタピン等の組付け性も向上させる
ことができる。
さらに、前記ボス部のセンタピン穴内にはセンタピン
をキャリアケース等と同一方向から挿通でき、センタピ
ンの組付け性も向上できる。そして、このセンタピンに
よりフロントアクスル用ハウジング上にシャーシを揺動
可能に連結でき、該シャーシ等をボス部により下側から
高強度に支持できると共に、前記センタピンの軸心とフ
ロントアクスルの軸心との間の偏心寸法を可及的に小さ
くできる。
をキャリアケース等と同一方向から挿通でき、センタピ
ンの組付け性も向上できる。そして、このセンタピンに
よりフロントアクスル用ハウジング上にシャーシを揺動
可能に連結でき、該シャーシ等をボス部により下側から
高強度に支持できると共に、前記センタピンの軸心とフ
ロントアクスルの軸心との間の偏心寸法を可及的に小さ
くできる。
さらにまた、前記フロントアクスル用ハウジングの上
部側には、ボス部から前記大径部に向けて下方に伸びる
と共に、該ボス部から左,右両方向に伸びる補強リブを
一体形成することによって、前記センタピン穴を有した
ボス部を、前記大径部の上部側でさらに確実に補強する
ことができる。
部側には、ボス部から前記大径部に向けて下方に伸びる
と共に、該ボス部から左,右両方向に伸びる補強リブを
一体形成することによって、前記センタピン穴を有した
ボス部を、前記大径部の上部側でさらに確実に補強する
ことができる。
一方、請求項2に記載の考案では、前記フロントアク
スル用ハウジングの上面に、長さ方向の左,右対称位置
に表面硬化させた一対の受け台をボルトによって固定
し、前記シャーシの前部に設けられフロントアクスル用
ハウジングの揺動に応じて伸縮する左,右のラムシリン
ダを各受け台で下側から受承する構成とすることによ
り、各ラムシリンダを油圧緩衝器として作動させ、フロ
ントアクスル用ハウジングに対するシャーシの揺動を確
実に緩衝できると共に、各受け台の耐久性を向上させる
ことができる。
スル用ハウジングの上面に、長さ方向の左,右対称位置
に表面硬化させた一対の受け台をボルトによって固定
し、前記シャーシの前部に設けられフロントアクスル用
ハウジングの揺動に応じて伸縮する左,右のラムシリン
ダを各受け台で下側から受承する構成とすることによ
り、各ラムシリンダを油圧緩衝器として作動させ、フロ
ントアクスル用ハウジングに対するシャーシの揺動を確
実に緩衝できると共に、各受け台の耐久性を向上させる
ことができる。
以下、本考案の実施例を第1図ないし第6図に基づい
て説明する。なお、実施例では前述した第7図ないし第
9図に示す従来技術と同一の構成要素に同一の符号を付
し、その説明を省略するものとする。
て説明する。なお、実施例では前述した第7図ないし第
9図に示す従来技術と同一の構成要素に同一の符号を付
し、その説明を省略するものとする。
図中、21はフロントアクスルを収容したフロントアク
スル用ハウジングを示し、該ハウジング21は鋳鋼または
鋳鉄等の高強度材料を用いて長尺の筒状に形成され、そ
の長さ方向中央部にはキャリアケース12との間で差動歯
車等を収容すべく略半球形状に膨出した大径部21A(第
5図参照)が設けられている。また、該大径部21Aの後
面側(第1図の背面側)には前記差動歯車の一部が挿通
される大径の挿通穴21Bが第3図に示す如く形成され、
該挿通穴21Bの周囲には、例えば2本のノックピン穴22,
22と10本のボルト穴23,23,…とが穿設されている。そし
て、該ハウジング21の大径部21Aには挿通穴21Bを覆うよ
うに第2図に示すキャリアケース12が設けられ、該キャ
リアケース12は各ノックピン穴22に挿通されるノックピ
ンと各ボルト穴23に螺着されるボルトとにより大径部21
Aに取付けられるようになっている。
スル用ハウジングを示し、該ハウジング21は鋳鋼または
鋳鉄等の高強度材料を用いて長尺の筒状に形成され、そ
の長さ方向中央部にはキャリアケース12との間で差動歯
車等を収容すべく略半球形状に膨出した大径部21A(第
5図参照)が設けられている。また、該大径部21Aの後
面側(第1図の背面側)には前記差動歯車の一部が挿通
される大径の挿通穴21Bが第3図に示す如く形成され、
該挿通穴21Bの周囲には、例えば2本のノックピン穴22,
22と10本のボルト穴23,23,…とが穿設されている。そし
て、該ハウジング21の大径部21Aには挿通穴21Bを覆うよ
うに第2図に示すキャリアケース12が設けられ、該キャ
リアケース12は各ノックピン穴22に挿通されるノックピ
ンと各ボルト穴23に螺着されるボルトとにより大径部21
Aに取付けられるようになっている。
24はハウジング21の長さ方向中央に位置して大径部21
Aの上部に一体形成されたボス部を示し、該ボス部24は
前後方向に伸長し、その長さ寸法はフロントアクスルの
軸心O−Oを基準としてその前方寸法l1が後方寸法l2よ
りも大きく(l1>l2)なっており(第5図参照)、前記
キャリアケース12や後述するセンタピン30等の組付性を
向上できるようにしている。そして、該ボス部24内には
センタピン穴24Aが前後方向に伸長して穿設され、該セ
ンタピン穴24A内にはブッシュ25,25を介してセンタピン
30が揺動(回動)可能に挿通されている。
Aの上部に一体形成されたボス部を示し、該ボス部24は
前後方向に伸長し、その長さ寸法はフロントアクスルの
軸心O−Oを基準としてその前方寸法l1が後方寸法l2よ
りも大きく(l1>l2)なっており(第5図参照)、前記
キャリアケース12や後述するセンタピン30等の組付性を
向上できるようにしている。そして、該ボス部24内には
センタピン穴24Aが前後方向に伸長して穿設され、該セ
ンタピン穴24A内にはブッシュ25,25を介してセンタピン
30が揺動(回動)可能に挿通されている。
26,26,27,27はボス部24の前,後に位置して該ボス部2
4から左,右両方向に所定の曲率をもってなだらかに伸
びるようにハウジング21の大径部21A上部に一体形成さ
れた前,後の補強リブ、28はボス部24の前部下側に位置
して、該ボス部24と大径部21Aとの間に一体形成された
下側の補強リブを示し、該補強リブ28はボス部24の前方
寸法l1が比較的長いから、第4図,第5図に示す如くそ
の肉厚を比較的厚くし、ボス部24と大径部21Aとの間を
円弧状になだらかに伸びるように形成され、ボス部24の
前部側での応力集中を効果的に防止できるようになって
いる。
4から左,右両方向に所定の曲率をもってなだらかに伸
びるようにハウジング21の大径部21A上部に一体形成さ
れた前,後の補強リブ、28はボス部24の前部下側に位置
して、該ボス部24と大径部21Aとの間に一体形成された
下側の補強リブを示し、該補強リブ28はボス部24の前方
寸法l1が比較的長いから、第4図,第5図に示す如くそ
の肉厚を比較的厚くし、ボス部24と大径部21Aとの間を
円弧状になだらかに伸びるように形成され、ボス部24の
前部側での応力集中を効果的に防止できるようになって
いる。
29はフロントアクスル用ハウジング21とリアアクスル
用ハウジングとの上に搭載されるシャーシを示し、該シ
ャーシ29は従来技術で述べたシャーシ8とほぼ同様に形
成されている。30はボス部24のセンタピン穴24A内に挿
通され、該ボス部24をシャーシ29のブラケット29A,29B
に連結したセンタピンを示し、該センタピン30はボス部
24を介してハウジング21とシャーシ29との間を揺動可能
に連結し、不整地走行時に各前輪4およびハウジング21
が第1図に示す如く軸心O−Oの位置から軸心O1−O1,
O2−O2の位置へと揺動するのを許すようになっている。
ここで、該センタピン30の軸心は軸心O−Oに対して寸
法e1だけ偏心し、偏心寸法e1はボス部24をハウジング21
に一体形成したから、可及的に短くできるようになって
いる。
用ハウジングとの上に搭載されるシャーシを示し、該シ
ャーシ29は従来技術で述べたシャーシ8とほぼ同様に形
成されている。30はボス部24のセンタピン穴24A内に挿
通され、該ボス部24をシャーシ29のブラケット29A,29B
に連結したセンタピンを示し、該センタピン30はボス部
24を介してハウジング21とシャーシ29との間を揺動可能
に連結し、不整地走行時に各前輪4およびハウジング21
が第1図に示す如く軸心O−Oの位置から軸心O1−O1,
O2−O2の位置へと揺動するのを許すようになっている。
ここで、該センタピン30の軸心は軸心O−Oに対して寸
法e1だけ偏心し、偏心寸法e1はボス部24をハウジング21
に一体形成したから、可及的に短くできるようになって
いる。
31,31はハウジング21の上面に大径部21Aから所定寸法
離間して左,右対称位置に設けられた一対の受け台を示
し、該各受け台31は表面硬化された金属板材により略正
方形状に形成され、ハウジング21の上面に例えば4個の
ボルト32,32,…を介して固定されている。さらに,33,33
はシャーシ29の前部に左,右両側に位置して設けられた
左,右一対のラムシリンダを示し、該各ラムシリンダ33
は当該油圧ショベルの走行時にはハウジング1の揺動に
応じて第1図に示す如く伸縮することにより、油圧緩衝
器として作動し、定置作業時には油圧操作によって油圧
ロックされ、ハウジング1等を固定して揺動を抑えるよ
うになっている。34はハウジング21の背面側に一体形成
されたブラケットを示し、該ブラケット34はナックルア
ーム17との間でステアリングシリンダ(図示せず)を支
持するようになっている。
離間して左,右対称位置に設けられた一対の受け台を示
し、該各受け台31は表面硬化された金属板材により略正
方形状に形成され、ハウジング21の上面に例えば4個の
ボルト32,32,…を介して固定されている。さらに,33,33
はシャーシ29の前部に左,右両側に位置して設けられた
左,右一対のラムシリンダを示し、該各ラムシリンダ33
は当該油圧ショベルの走行時にはハウジング1の揺動に
応じて第1図に示す如く伸縮することにより、油圧緩衝
器として作動し、定置作業時には油圧操作によって油圧
ロックされ、ハウジング1等を固定して揺動を抑えるよ
うになっている。34はハウジング21の背面側に一体形成
されたブラケットを示し、該ブラケット34はナックルア
ーム17との間でステアリングシリンダ(図示せず)を支
持するようになっている。
本実施例によるホイール式油圧ショベルの下部走行体
は上述の如き構成を有するもので、その基本的作動につ
いて従来技術によるものと格別差異はない。
は上述の如き構成を有するもので、その基本的作動につ
いて従来技術によるものと格別差異はない。
然るに本実施例では、鋳鋼または鋳鉄等の高強度材料
を用いて長尺の筒状に形成したフロントアクスル用ハウ
ジング21の長さ方向中央部に、キャリアケース12との間
で差動歯車等を収容すべく前面側が略半球形状に膨出し
た大径部21A(第5図参照)を設けると共と、該大径部2
1Aの上部に前後方向に伸長するボス部24を一体形成し、
該ボス部24内には前後方向に伸長するセンタピン穴24A
を形成しているから、フロントアクスル用ハウジング21
が本来的に備えている剛性を有効に活用して、該ハウジ
ング21の長さ方向中央部に大径部21Aとボス部24とを高
強度に一体形成でき、該ボス部24の強度を効果的に高め
ることができる。
を用いて長尺の筒状に形成したフロントアクスル用ハウ
ジング21の長さ方向中央部に、キャリアケース12との間
で差動歯車等を収容すべく前面側が略半球形状に膨出し
た大径部21A(第5図参照)を設けると共と、該大径部2
1Aの上部に前後方向に伸長するボス部24を一体形成し、
該ボス部24内には前後方向に伸長するセンタピン穴24A
を形成しているから、フロントアクスル用ハウジング21
が本来的に備えている剛性を有効に活用して、該ハウジ
ング21の長さ方向中央部に大径部21Aとボス部24とを高
強度に一体形成でき、該ボス部24の強度を効果的に高め
ることができる。
また、ボス部24は第5図に示すように大径部21Aの膨
出側となる前方寸法l1が長く、挿通穴21B側の後方寸法l
2が短くなるように形成すると共に、大径部21Aとキャリ
アケースとの間には差動歯車等を収容すべく、大径部21
Aの後面側に大径の挿通穴21Bを開口させる構成としたか
ら、挿通穴21Bを介して大径部21Aの後面側から差動歯車
等を大径部21A内に挿入するときに、ボス部24の後方端
側が邪魔になるようなことがなくなる。この結果、挿通
穴21Bを介して大径部21Aの後面側から差動歯車等を大径
部21A内に簡単に挿入できると共に、前記キャリアケー
スで挿通穴21Bを簡単に覆うことができ、フロントアク
スル用ハウジング21に対する差動歯車やキャリアケース
等の組付け性を確実に向上できる。そして、ボス部24の
センタピン穴24A内にはセンタピン30をキャリアケース
等と同一方向から挿通でき、センタピン30の組付け性も
向上させることができる。
出側となる前方寸法l1が長く、挿通穴21B側の後方寸法l
2が短くなるように形成すると共に、大径部21Aとキャリ
アケースとの間には差動歯車等を収容すべく、大径部21
Aの後面側に大径の挿通穴21Bを開口させる構成としたか
ら、挿通穴21Bを介して大径部21Aの後面側から差動歯車
等を大径部21A内に挿入するときに、ボス部24の後方端
側が邪魔になるようなことがなくなる。この結果、挿通
穴21Bを介して大径部21Aの後面側から差動歯車等を大径
部21A内に簡単に挿入できると共に、前記キャリアケー
スで挿通穴21Bを簡単に覆うことができ、フロントアク
スル用ハウジング21に対する差動歯車やキャリアケース
等の組付け性を確実に向上できる。そして、ボス部24の
センタピン穴24A内にはセンタピン30をキャリアケース
等と同一方向から挿通でき、センタピン30の組付け性も
向上させることができる。
さらに、ボス部24のセンタピン穴24A内にはシャーシ2
9のブラケット29A,29Bとの間でセンタピン30を挿通し、
フロントアクスル用ハウジング21をシャーシ29に対して
直接的に揺動可能に連結したから、フロントアクスル用
ハウジング21のボス部24等でシャーシ29等を下側から高
強度に支持でき、応力集中等の発生を効果的に防止する
ことができる。そして、従来技術で述べたイコライザビ
ーム14等を不要にでき、全体の構造を単純化できるか
ら、組付時の作業性を向上できると共に、全体の重量を
確実に軽減でき、コストダウンを図ることが可能とな
る。
9のブラケット29A,29Bとの間でセンタピン30を挿通し、
フロントアクスル用ハウジング21をシャーシ29に対して
直接的に揺動可能に連結したから、フロントアクスル用
ハウジング21のボス部24等でシャーシ29等を下側から高
強度に支持でき、応力集中等の発生を効果的に防止する
ことができる。そして、従来技術で述べたイコライザビ
ーム14等を不要にでき、全体の構造を単純化できるか
ら、組付時の作業性を向上できると共に、全体の重量を
確実に軽減でき、コストダウンを図ることが可能とな
る。
また、ハウジング21にボス部24を一体化することによ
り、センタピン30の軸心とフロントアクスルの軸心O−
Oとの偏心寸法e1を従来技術で述べた偏心寸法eに比較
して確実に小さくでき、不整地走行時にハウジング21が
上,下に揺動するときの各前輪4の移動量を効果的に小
さくでき、各タイヤ4Aの摩耗を確実に低減させることが
できる。そして、各ラムシリンダ33用の受け台31は表面
硬化させた金属板材により形成したから、該各受け台31
の耐久性を向上でき、ハウジング21の上面に各ラムシリ
ンダ33等から余分な負荷が作用するのを防止できる。
り、センタピン30の軸心とフロントアクスルの軸心O−
Oとの偏心寸法e1を従来技術で述べた偏心寸法eに比較
して確実に小さくでき、不整地走行時にハウジング21が
上,下に揺動するときの各前輪4の移動量を効果的に小
さくでき、各タイヤ4Aの摩耗を確実に低減させることが
できる。そして、各ラムシリンダ33用の受け台31は表面
硬化させた金属板材により形成したから、該各受け台31
の耐久性を向上でき、ハウジング21の上面に各ラムシリ
ンダ33等から余分な負荷が作用するのを防止できる。
さらに、ハウジング21にはボス部24と共に各補強リブ
26,27,28を形成し、これらを鋳鋼または鋳鉄による一体
構造としたから、ボス部24を各補強リブ26,27,28によっ
て効果的に補強でき、ボス部24の剛性を自由に設計でき
る上に、上下および前後方向の荷重をハウジング21で負
荷することにより強度解析等が容易となり、加工工数や
部品点数を削減でき、性能の向上化を図りうる。
26,27,28を形成し、これらを鋳鋼または鋳鉄による一体
構造としたから、ボス部24を各補強リブ26,27,28によっ
て効果的に補強でき、ボス部24の剛性を自由に設計でき
る上に、上下および前後方向の荷重をハウジング21で負
荷することにより強度解析等が容易となり、加工工数や
部品点数を削減でき、性能の向上化を図りうる。
また、フロントアクスル用ハウジング21の大径部21A
背面側に設けた挿通穴21B周囲には、例えば2本のノッ
クピン穴22,22と10本のボルト穴23,23,…を形成したか
ら、キャリアケース12を取付ける各ノックピンやボルト
の軸径を大きくして、取付本数も増やすことができ、キ
ャリアケース12廻りの撓みに対する剛性を向上させるこ
とができる等、種々の効果を奏する。
背面側に設けた挿通穴21B周囲には、例えば2本のノッ
クピン穴22,22と10本のボルト穴23,23,…を形成したか
ら、キャリアケース12を取付ける各ノックピンやボルト
の軸径を大きくして、取付本数も増やすことができ、キ
ャリアケース12廻りの撓みに対する剛性を向上させるこ
とができる等、種々の効果を奏する。
以上詳述した通り、請求項1に記載の考案によれば、
フロントアクスル用ハウジングを長尺の筒状に一体形成
すると共に、該フロントアクスル用ハウジングの長さ方
向中央部には、前面側が膨出した大径部の上部側に位置
して前後方向に伸長し内周側がセンタピン穴となったボ
ス部を一体形成し、かつ該ボス部のセンタピン穴内には
前記シャーシとの間でセンタピンを挿通し、前記フロン
トアクスル用ハウジングをシャーシに対して上,下に揺
動可能に連結する構成としたから、フロントアクスル用
ハウジングが本来的に備えている剛性を有効に活用で
き、該フロントアクスル用ハウジング上にボス部を高強
度に一体形成できると共に、該ボス部の強度を効果的に
高めることができる。
フロントアクスル用ハウジングを長尺の筒状に一体形成
すると共に、該フロントアクスル用ハウジングの長さ方
向中央部には、前面側が膨出した大径部の上部側に位置
して前後方向に伸長し内周側がセンタピン穴となったボ
ス部を一体形成し、かつ該ボス部のセンタピン穴内には
前記シャーシとの間でセンタピンを挿通し、前記フロン
トアクスル用ハウジングをシャーシに対して上,下に揺
動可能に連結する構成としたから、フロントアクスル用
ハウジングが本来的に備えている剛性を有効に活用で
き、該フロントアクスル用ハウジング上にボス部を高強
度に一体形成できると共に、該ボス部の強度を効果的に
高めることができる。
また、キャリアケースとの間で少なくとも差動歯車を
収容すべく、前面側が膨出した大径部の後面側には挿通
穴を開口させる構成としているので、フロントアクスル
用ハウジングに対する差動歯車キャリアケース等の組付
け性を確実に向上できると共に、前記ボス部のセンタピ
ン穴内にはセンタピンをキャリアケース等と同一方向か
ら挿通でき、センタピンの組付け性も向上できる。そし
て、該ボス部のセンタピン穴内にはセンタピンを挿通す
ることにより、前記フロントアクスル用ハウジング上に
シャーシを直接的に揺動可能に連結でき、従来技術で用
いているイコライザビームが不要となり、構造を単純化
して組付時の作業性を向上できる上に、各前輪のタイヤ
摩耗を低減でき、重量を大幅に軽減できる。
収容すべく、前面側が膨出した大径部の後面側には挿通
穴を開口させる構成としているので、フロントアクスル
用ハウジングに対する差動歯車キャリアケース等の組付
け性を確実に向上できると共に、前記ボス部のセンタピ
ン穴内にはセンタピンをキャリアケース等と同一方向か
ら挿通でき、センタピンの組付け性も向上できる。そし
て、該ボス部のセンタピン穴内にはセンタピンを挿通す
ることにより、前記フロントアクスル用ハウジング上に
シャーシを直接的に揺動可能に連結でき、従来技術で用
いているイコライザビームが不要となり、構造を単純化
して組付時の作業性を向上できる上に、各前輪のタイヤ
摩耗を低減でき、重量を大幅に軽減できる。
また、前記センタピン穴を有したボス部を、前後方向
長さ前記大径部の膨出側となる前方で長く、前記挿通穴
側となる後方で短くなるように形成することによって、
前記挿通穴を介して大径部の後面側から差動歯車等を大
径部内に挿入するときに、ボス部の後方端側が邪魔にな
るようなことがなくなるから、ボス部の下側でフロント
アクスル用ハウジングの大径部に取付ける差動歯車やキ
ャリアケース等の組付け性を向上できると共に、前記セ
ンタピン等の組付け性も向上できる。
長さ前記大径部の膨出側となる前方で長く、前記挿通穴
側となる後方で短くなるように形成することによって、
前記挿通穴を介して大径部の後面側から差動歯車等を大
径部内に挿入するときに、ボス部の後方端側が邪魔にな
るようなことがなくなるから、ボス部の下側でフロント
アクスル用ハウジングの大径部に取付ける差動歯車やキ
ャリアケース等の組付け性を向上できると共に、前記セ
ンタピン等の組付け性も向上できる。
さらに、前記フロントアクスル用ハウジングの上部側
には、ボス部から前記大径部に向けて下方に伸びると共
に、該ボス部から左,右両方向に伸びる補強リブを一体
形成することにより、前記センタピン穴を有したボス部
を、前記大径部の上部側でさらに確実に補強することが
でき、ボス部の強度を向上できる。
には、ボス部から前記大径部に向けて下方に伸びると共
に、該ボス部から左,右両方向に伸びる補強リブを一体
形成することにより、前記センタピン穴を有したボス部
を、前記大径部の上部側でさらに確実に補強することが
でき、ボス部の強度を向上できる。
一方、請求項2に記載の考案では、前記フロントアク
スル用ハウジングの上面に、長さ方向の左,右対称位置
に表面硬化させた一対の受け台をボルトによって固定
し、前記シャーシの前部に設けられフロントアクスル用
ハウジングの揺動に応じて伸縮する左,右のラムシリン
ダを前記各受け台で下側から受承する構成としているか
ら、前記フロントアクスル用ハウジングとシャーシとの
間で各ラムシリンダを油圧緩衝器として作動させること
ができ、フロントアクスル用ハウジングに対するシャー
シの揺動を確実に緩衝できると共に、各受け台の耐久性
を向上させることができ、フロントアクスル用ハウジン
グの上面に各ラムシリンダから余分な負荷が作用するの
を防止できる等、種々の効果を奏する。
スル用ハウジングの上面に、長さ方向の左,右対称位置
に表面硬化させた一対の受け台をボルトによって固定
し、前記シャーシの前部に設けられフロントアクスル用
ハウジングの揺動に応じて伸縮する左,右のラムシリン
ダを前記各受け台で下側から受承する構成としているか
ら、前記フロントアクスル用ハウジングとシャーシとの
間で各ラムシリンダを油圧緩衝器として作動させること
ができ、フロントアクスル用ハウジングに対するシャー
シの揺動を確実に緩衝できると共に、各受け台の耐久性
を向上させることができ、フロントアクスル用ハウジン
グの上面に各ラムシリンダから余分な負荷が作用するの
を防止できる等、種々の効果を奏する。
第1図ないし第6図は本考案の実施例を示し、第1図は
フロントアクスル用ハウジング等を示す一部破断の正面
図、第2図は第1図の平面図、第3図は第1図に示すハ
ウジングの背面図、第4図は第3図の平面図、第5図は
第3図中のV−V矢示方向断面図、第6図は第2図のVI
−VI矢示方向拡大断面図、第7図ないし第10図は従来技
術を示し、第7図はホイール式油圧ショベルの全体図、
第8図はフロントアクスル用ハウジング等を示す一部破
断の正面図、第9図は第8図の平面図、第10図は第9図
中のX−X矢示方向拡大断面図である。 1……下部走行体、2……上部旋回体、4……前輪、7
……後輪、9……減速装置、21……フロントアクスル用
ハウジング、21A……大径部、21B……挿通穴、24……ボ
ス部、24A……センタピン穴、26,27,28……補強リブ、2
9……シャーシ、30……センタピン、31……受け台、33
……ラムシリンダ。
フロントアクスル用ハウジング等を示す一部破断の正面
図、第2図は第1図の平面図、第3図は第1図に示すハ
ウジングの背面図、第4図は第3図の平面図、第5図は
第3図中のV−V矢示方向断面図、第6図は第2図のVI
−VI矢示方向拡大断面図、第7図ないし第10図は従来技
術を示し、第7図はホイール式油圧ショベルの全体図、
第8図はフロントアクスル用ハウジング等を示す一部破
断の正面図、第9図は第8図の平面図、第10図は第9図
中のX−X矢示方向拡大断面図である。 1……下部走行体、2……上部旋回体、4……前輪、7
……後輪、9……減速装置、21……フロントアクスル用
ハウジング、21A……大径部、21B……挿通穴、24……ボ
ス部、24A……センタピン穴、26,27,28……補強リブ、2
9……シャーシ、30……センタピン、31……受け台、33
……ラムシリンダ。
Claims (2)
- 【請求項1】ステアリング操作される左,右の前輪が軸
方向両端側に設けられたフロントアクスルを回収するフ
ロントアクスル用ハウジングと、左,右の後輪が軸方向
両端側に設けられたリアアクスルを収容するリアアクス
ル用ハウジングと、該リアアクスル用ハウジングおよび
フロントアクスル用ハウジング上に搭載されたシャーシ
とからなるホイール式油圧ショベルの下部走行体におい
て、 前記フロントアクスル用ハウジングを長尺の筒状に一体
成形すると共に、該フロントアクスル用ハウジングの長
さ方向中央部には、 キャリアケースとの間で少なくとも差動歯車を収容すべ
く前面側が膨出した大径部と、 該大径部の後面側に位置し、前記差動歯車を該大径部内
に挿通すべく開口した挿通穴と、 前記大径部の上部側に位置して前後方向に伸長すると共
に、前記フロントアクスルの軸心に対する前後方向長さ
が前記大径部として膨出している前方に長く、前記挿通
穴側の後方で短くなるように形成され、内周側がセンタ
ピン穴となったボス部と、 前記フロントアクスル用ハウジングの上部側に位置して
該ボス部を補強すべく、該ボス部から前記大径部に向け
て下方に伸びると共に、該ボス部から左,右両方向に伸
びる補強リブとを一体形成し、 かつ前記ボス部のセンタピン穴内には前記シャーシとの
間でセンタピンを挿通し、前記フロントアクスル用ハウ
ジングをシャーシに対して上,下に揺動可能に連結する
構成としたことを特徴とするホイール式油圧ショベルの
下部走行体。 - 【請求項2】前記フロントアクスル用ハウジングの上面
には、長さ方向の左,右対称位置に表面硬化させた一対
の受け台をボルトによって固定し、該各受け台は、前記
シャーシの前部に設けられフロントアクスル用ハウジン
グの揺動に応じて伸縮する左,右のラムシリンダを下側
から受承する構成としてなる実用新案登録請求の範囲
(1)項記載のホイール式油圧ショベルの下部走行体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989017338U JP2531979Y2 (ja) | 1989-02-16 | 1989-02-16 | ホイール式油圧ショベルの下部走行体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989017338U JP2531979Y2 (ja) | 1989-02-16 | 1989-02-16 | ホイール式油圧ショベルの下部走行体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02108604U JPH02108604U (ja) | 1990-08-29 |
JP2531979Y2 true JP2531979Y2 (ja) | 1997-04-09 |
Family
ID=31231030
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989017338U Expired - Fee Related JP2531979Y2 (ja) | 1989-02-16 | 1989-02-16 | ホイール式油圧ショベルの下部走行体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2531979Y2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58158704U (ja) * | 1983-03-12 | 1983-10-22 | 株式会社神崎高級工機製作所 | 農用トラクタにおける前輪位置変更装置 |
JPS59149504U (ja) * | 1983-03-25 | 1984-10-05 | 株式会社神崎高級工機製作所 | 農用トラクタの前輪位置変更装置 |
JPS59149505U (ja) * | 1983-03-25 | 1984-10-05 | 株式会社神崎高級工機製作所 | 農用トラクタの前輪位置変更装置 |
-
1989
- 1989-02-16 JP JP1989017338U patent/JP2531979Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02108604U (ja) | 1990-08-29 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |