JP2531809Y2 - 自動再生式硬水軟化装置における再生工程の異常検出装置 - Google Patents

自動再生式硬水軟化装置における再生工程の異常検出装置

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JP2531809Y2
JP2531809Y2 JP1992062286U JP6228692U JP2531809Y2 JP 2531809 Y2 JP2531809 Y2 JP 2531809Y2 JP 1992062286 U JP1992062286 U JP 1992062286U JP 6228692 U JP6228692 U JP 6228692U JP 2531809 Y2 JP2531809 Y2 JP 2531809Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、自動再生式硬水軟化装
置におけるイオン交換樹脂の塩水による再生工程の異常
を無人で検出する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ボイラ、温水器あるいは冷却器等の冷熱
器具への給水には、冷熱器具内でのスケール付着を防止
するため、給水に含まれる硬度成分(Ca陽イオンやM
g陽イオン等のアルカリ土類金属イオン)を除去する硬
水軟化装置が接続されており、中でもNa陽イオン型の
イオン交換樹脂を用いて硬度成分を除去する方式の自動
再生式硬水軟化装置(以下、軟水装置と略す)が広く普
及している。
【0003】この種の軟水装置は、前記硬度成分をイオ
ン交換樹脂のNa陽イオンと置換させて給水中から除去
するものである。イオン交換樹脂は、Na陽イオンと硬
度成分の置換が飽和して貫流点に達し、硬度成分の処理
水中への漏洩が始まったところでイオン交換樹脂に塩水
(NaCl)を接触させて処理中とは逆の反応(イオン
交換樹脂に吸着されている硬度成分を溶出し、Na陽イ
オンを吸着させる)を起こさせ、硬度成分除去能力を再
生する。
【0004】以下、従来の軟水装置の具体的な例を図2
に基づいて説明する。図2において、1はイオン交換樹
脂18が充填された樹脂タンクで、工程切替えバルブ2
に接続されており、この工程切替えバルブ2からは前記
樹脂タンク1の内部のほぼ中央に位置し、樹脂タンク1
の底に達する集水管3が接続され、集水管3の下側には
イオン交換樹脂18が通過しない程度の隙間を持った網
状の集水口4が設けられている。
【0005】工程切替えバルブ2には、流路切替え機構
の動力源としての電動機(VM)の他に、所定時間ある
いは所定処理水量に達したときに、工程切替えバルブ2
を再生工程の所定位置に動作させるタイマー制御部(T
S)が設けられている。また、工程切替えバルブ2に
は、樹脂タンク1に原水を供給するための原水配管5
と、硬度成分が除去された軟水を送出するための軟水配
管6と、再生工程中は塩水タンク9から塩水を吸い上
げ、再生工程の最後では次回の再生用の塩水を作るため
に必要な用水を補給する塩水配管7と、再生に用いた塩
水その他の用水を排出するための排水管8とが、各処理
工程毎の切替え流路に適合した配置構成で接続されてい
る。
【0006】塩水配管7の先端には、塩水タンク9の下
部に流入口11を持つエアチャッキ10が接続され、流
入口11が水中に没しているときは流路を開放し、流入
口の高さまで水面が下がっているときには流路を閉鎖し
て、塩水配管7内に空気が浸入することを防止する。塩
水タンク9内には、イオン交換樹脂18の能力再生を行
なう食塩13を貯えておくと同時に、食塩13の粒が塩
水タンク9の底部に落下しないように細かい網目を有す
る塩フィルター12が配備され、塩フィルター12の一
部に前記エアチャッキ10を支持するエアチャッキケー
ス14が設けられ、食塩13が直接流入口11に侵入し
てエアチャッキ10が誤動作しないように配慮されてい
る。エアチャッキケース14の壁にも、食塩13が落下
しないように細かい網目の隙間が設けられており、エア
チャッキケース14内外での水位差が生じないように配
慮されている。
【0007】このように構成された塩水タンク9に、塩
フィルター12より上の所定高さまで注水することによ
り、食塩13を溶解して比重が重くなった塩水が塩フィ
ルター12の網目を通過して下降し、比重の軽い真水の
部分や濃度の薄い部分が塩フィルター12の上面に押し
上げられて食塩13と接触することになり、濃度が高く
なって下降するという溶液の比重差による自然対流が発
生して徐々に塩水タンク9内の水が濃度の高い塩水に変
化してイオン交換樹脂18の再生用の塩水が生成され
る。
【0008】この種の軟水装置では、予め設定された時
刻、もしくは予め設定された軟水送出量に達すると、タ
イマー制御部(TS)の制御によって軟水採取状態から
イオン交換樹脂18の再生工程に、工程切替えバルブ2
が切替えられる。そして、工程切替えバルブ2が再生工
程に移った後は、「逆洗工程」、「塩水再生工程」、
「押出工程」、「洗浄工程」、「注水工程」等、いわゆ
る再生工程の各処理工程を順次行なって能力の低下して
いたイオン交換樹脂18を再び硬度成分除去が可能な元
の状態に再生し、再び工程切替えバルブ2を軟水採取状
態に復帰させる。
【0009】つぎに、この従来の軟水装置の各処理工程
におけるの水の流れを説明する。 イ)軟水採取状態では、硬度成分を含んだ原水が原水配
管5から工程切替えバルブ2を経由して樹脂タンク1内
の上部に流入し、イオン交換樹脂18の層を通過してN
a陽イオンと硬度成分の置換が行なわれて軟水となり、
集水管3の集水口4から再び工程切替えバルブ2を経由
して軟水配管6から外部の軟水使用機器に供給される。
【0010】ロ)「逆洗工程」は、軟水採取が一定時間
経過した後、もしくは一定送出量に達した後に、タイマ
ー制御部(TS)の制御により工程切替えバルブ2が再
生工程に切り替わった時の最初の工程で、原水配管5か
らの原水は、工程切替えバルブ2から集水管3を経由し
て集水口4から樹脂タンク1内に流出し、軟水採取状態
とは逆に、樹脂タンク1内を下方から上方に向かって流
れ、イオン交換樹脂18の層をほぐしなから工程切替え
バルブ2を経由して配水管8から系外に排出される。こ
の「逆洗工程」では、軟水採取中にイオン交換樹脂18
に溜った懸濁物を系外に洗い流すと同時に、軟水採取中
に押し固められたイオン交換樹脂18の層を解きほぐす
ことで、つぎの「塩水再生工程」での塩水とイオン交換
樹脂18とのの接触反応がまんべんなく行なわれるよう
にする。
【0011】ハ)つぎの「塩水再生工程」は、原水が工
程切替えバルブ2内のインジェクター(図示せず)を通
過した水量のみが樹脂タンク1内に流入するように工程
切替えバルブ2が位置し、インジェクター機構の吸引作
用により、塩水タンク9から塩水配管7とエアチャッキ
10を介して塩水を吸引しなからインジェクターから噴
出している原水に混合させて樹脂タンク1内の上方に導
入する。樹脂タンク1内に入った塩水は、イオン交換樹
脂18に吸着していた硬度成分を溶出させ、入れ替わり
にイオン交換樹脂18にNa陽イオンを吸着させる。溶
出した硬度成分を含んだ処理水は、集水口4から集水管
3・工程切替えバルブ2を通って配水管8から系外に排
出される。
【0012】ニ)塩水タンク9内の塩水が減り、その水
面15がエアチャッキ10の流入口11付近まで達する
と、流入口11に設けられた空気流入機構(図示せず)
が働いて、流入口11を閉止し塩水配管7内への空気流
入を阻止するとともに、塩水配管7内にはインジェクタ
ー吸引による負圧が作用したままの状態となる。従っ
て、樹脂タンク1内には、インジェクターから噴出する
少量の原水のみが流入し続けることになり、この少量の
水で樹脂タンク1内の塩水をゆっくりと洗い出す「押出
工程」となる。「押出工程」の目的は、イオン交換樹脂
18と塩水の接触時間を充分に確保することで、イオン
交換樹脂18の再生をより完全に行なうことである。
【0013】ホ)つぎの「洗浄工程」では、原水を原水
配管5から工程切替えバルブ2を介して、樹脂タンク1
内の上方に供給することで、樹脂タンク1内に残存して
いる塩水を、集水口4から集水管3・工程切替えバルブ
2を経て、配水管8から系外に排出する。「洗浄工程」
は、軟水使用機器に有害となる塩水を系内から完全に除
去するため、充分な洗浄水量を費やして洗い流すと同時
に、つぎの軟水採取状態に備えてイオン交換樹脂18を
沈降させた層を形成する。
【0014】ヘ)再生処理の最後の工程である注水工程
は、前記ハ)項で消費した塩水タンク9内の塩水を、次
回の再生のために確保するため、1回分に相当する分量
の原水を原水配管5から工程切替えバルブ2内のインジ
ェクター機構を逆流させて塩水タンク9に注水する。
【0015】以上の各再生処理工程を完了すると、工程
切替えバルブ2がもとの軟水採取状態に復帰する。この
ように再生工程中は、イオン交換樹脂18を通した軟水
が得られないので、一般的に再生工程の開始と同時に、
軟水配管6の途中に配した電磁弁(SV)を、工程切替
えバルブ2が「逆洗工程」に移行するのに連動して電気
回路を開閉する再生連動スイッチ(AUX)を介して閉
止し、軟水配管6を閉じておく。また、再生工程開始時
期は、軟水を使用しない時間帯(例えば、深夜等)を選
んで設定される。再生工程の各処理工程所要時間もイオ
ン交換樹脂18の容量・原水の硬度等から予め最適条件
を定めてタイマー制御部(TS)に設定されている。
【0016】
【考案が解決しようとする課題】以上の軟水装置では、
予め定めた軟水使用量と、タイマー制御部(TS)によ
る再生周期が適合しているかぎりにおいては、塩水タン
ク9に常時食塩13を蓄えておくことで、イオン交換樹
脂18を繰り返し再生して、常に外部の軟水使用機器に
必要な軟水を供給することが可能であるが、使用経過の
過程においてイオン交換樹脂18の物理的な原因による
劣化や、軟水装置の動作に必要な運転条件が満たされな
い状態で工程切替えバルブ2だけが機械的に再生工程を
完了し、塩水による再生工程が完全に行なわれないま
ま、軟水採取状態に復帰してしまうことがある。
【0017】イオン交換樹脂18が劣化するものとして
は、原水に含まれる懸濁物・有機質・鉄分などの付着・
沈殿によるイオン交換反応の妨害や、遊離塩素(2価の
Clイオン)による酸化・膨潤・塩水再生と軟水採取の
繰り返し使用で、イオン交換樹脂18の粒が膨張・収縮
するのに伴い、樹脂粒が破砕すること等が挙げられる。
運転条件が満たされない状態としては、再生工程で原水
圧力の低下があり、インジェクターに供給される原水の
噴出力が不足して、インジェクター内で発生する塩水吸
引に必要な負圧が得られないため、塩水が樹脂タンク1
内に導入されず(塩水タンク9に残留している)、イオ
ン交換樹脂18の再生が不完全になってしまうことがあ
る。
【0018】後者の場合には、充分な軟水が得られない
だけでなく、再生工程の最後で、つぎの再生に必要な塩
水用の水が注水されるので、塩水タンク9内の水位が残
留塩水にプラスされてしまい、所定水位より上昇して、
オーバーフローしてしまうなど、二次発生的な不具合も
併発してしまう場合がある。このような不具合発生に対
処する場合、前者のイオン交換樹脂18の物理的劣化
は、分解取り出して目視である程度の判別が行なわれる
が、後者の運転状態に起因する場合には、再生処理時期
が一般に深夜に行なわれることから、運転状態が整って
いる日中の点検では不具合を再現することが難しい場合
がある。
【0019】このため、不具合解消処置として、事故発
生原因と考えられる部品を試行錯誤しながら数回に分け
て交換し、時間を掛けながら様子を見て原因を突き止め
るという、むだな手間と時間を要していた。
【0020】
【課題を解決するための手段】本考案は、軟水装置にお
けるイオン交換樹脂の再生工程時の異常を無人で検出す
るためになされたもので、水位が常用のレベルに達して
いるか否かを検出する高水位検出器16と正常な「塩水
再生工程」で最も低下したときの水位を検出する低水位
検出器17とを塩水タンク9内に設け、高水位検出器1
6により開閉する接点(HL)と、低水位検出器17に
より開閉する接点(LL)と、工程切替えバルブ2が再
生工程に移行したときに連動して開閉する再生連動スイ
ッチ(AUX)とを組み合わせ、再生工程の各処理工程
において、高水位検出器16および低水位検出器17に
より所定のレベルが検出されないときに異常信号を出力
する制御回路19を、再生連動スイッチ(AUX)の共
通接点(COM)と一方の接点(NO)と低水位検出器
17の接点(LL)の直列回路を介して励磁コイル(S
ET1)に電源が供給され、再生連動スイッチ(AU
X)の共通接点(COM)と他方の接点(NC)を介し
て復帰コイル(RST1)に電源が供給されるキープリ
レー(R1)と、再生連動スイッチ(AUX)の共通接
点(COM)と一方の接点(NO)と前記キープリレー
(R1)のリセット状態で閉となるb接点(R1−b)
の直列回路を介して励磁コイル(SET2)に電源が供
給され、前記キープリレー(R1)のリセット状態で開
となるa接点(R1−a)および手動復帰用の常開接点
(MS)の並列回路を介して復帰コイル(RST2)に
電源が供給されるキープリレー(R2)と、高水位検出
器16の接点(HL)および前記キープリレー(R2)
のセット状態で閉となるa接点(R2−a)の並列回路
と再生連動スイッチ(AUX)の共通接点(COM)と
他方の接点(NC)の直列回路を介して電源が供給され
るパワーリレー(R3)と、前記パワーリレー(R3)
の励磁状態で閉となるa接点(R3−a)が接続された
異常信号出力接点(EX)とで構成したものである。
【0021】
【実施例】つぎに、本考案の一実施例を図1に基づいて
説明する。図1は本考案の一実施例を示すもので、図2
と対応する構成部材には同一の参照符号を附して説明を
省略する。本考案においては、塩水タンク9のエアチャ
ッキケース14の中に、高水位検出器16と低水位検出
器17とを配し、これらの高水位検出器16と低水位検
出器17は、水中に没しているときはそれぞれの接点
(HL)(LL)が開、水面が下回っているときはそれ
ぞれの接点(HL)(LL)が閉となるように構成され
ている。この2個の水位検出器16、17は、磁石式リ
ードスイッチ入りフロートスイッチが用いられる。
【0022】低水位検出器17の接点(LL)の一方
は、工程切替えバルブ2が再生工程に移行し、再生連動
スイッチ(AUX)が動作したときに閉路となる接点
(NO)に接続され、他方はキープリレー(R1)の励
磁コイル(SET1)に接続されている。キープリレー
(R1)の復帰コイル(RST1)の一端は、再生工程
が終わって再生連動スイッチ(AUX)が復帰したとき
に閉路となる接点(NC)に接続されている。励磁コイ
ル(SET1)と復帰コイル(RST1)の他端は、電
源の一極(V)に接続され、再生連動スイッチ(AU
X)の共通接点(COM)は電源の他極(U)に接続さ
れている。
【0023】再生連動スイッチ(AUX)の接点(N
O)とキープリレー(R2)の励磁コイル(SET2)
の一端の間には、キープリレー(R1)のb接点(R1
−b)が介在し、このb接点(R1−b)はキープリレ
ー(R1)のリセット状態で閉、セット状態で開となる
ように構成されている。制御電源の他極(U)とキープ
リレー(R2)の復帰コイル(RST2)の間には、キ
ープリレー(R1)のa接点(R1−a)と異常時にそ
の異常原因を取り除いてから(R3)を手動で復帰させ
るための常開接点(MS)の並列回路が介在し、a接点
(R1−a)はキープリレー(R1)のリセット状態で
開、セット状態で閉となるように構成されている。
【0024】励磁コイル(SET2)と、復帰コイル
(RST2)の他端はそれぞれ電源の前記一極(V)に
接続されている。高水位検出器16の接点(HL)は、
パワーリレー(R3)の励磁コイルの一端と、再生連動
スイッチ(AUX)が復帰したときに閉路となる接点
(NC)との間に接続されており、高水位検出器16の
接点(HL)と並列に、キープリレー(R2)のa接点
(R2−a)が接続されている。このa接点(R2−
a)はキープリレー(R2)がリセット状態で開、セッ
ト状態で閉となるように構成されている。
【0025】前記キープリレー(R1)(R2)は、そ
れぞれ励磁コイル(SET1)(SET2)に電源が印
加されることによりセットされ、復帰コイル(RST
1)(RST2)に電源が印加されることによりリセッ
トされるリレーであり、いずれのコイルにも電源が印加
されないときは現状を維持する。パワーリレー(R3)
の励磁コイルの他端は、電源の一極(V)に接続されて
おり、パワーリレー(R3)の励磁コイルには、表示灯
(PL)が並列に接続されている。パワーリレー(R
3)のa接点(R3−a)は、異常信号出力接点(E
X)に接続されており、パワーリレー(R3)の励磁状
態で閉、非励磁状態で開となるように構成されている。
【0026】つぎに、以上の構成の制御回路を有する軟
水装置の動作を説明する。塩水タンク9に所定の水位ま
で注水された状態で、軟水採取を行なっているとき(再
生連動スイッチ(AUX)の接点(NC)が閉じた状
態)は、2個の水位検出器16、17の接点(HL)
(LL)は開であり、キープリレー(R1)はリセット
されているが、キープリレー(R2)もリセットされて
いるのでパワーリレー(R3)は励磁されず、従って、
表示灯(PL)は点灯せず、異常信号出力接点(EX)
も開状態を保持している。
【0027】再生工程(再生連動スイッチ(AUX)の
接点(NO)が閉じた状態)で、正常な再生工程を行な
った場合は、まず再生連動スイッチ(AUX)が、接点
(NO)に切替わったと同時に、キープリレー(R2)
の励磁コイル(SET2)に電源が印加されてセットさ
れ、パワーリレー(R3)の励磁コイルの一端にあるa
接点(R2−a)を閉じるが、再生連動スイッチ(AU
X)の接点(NC)が開となっているので、パワーリレ
ー(R3)は励磁されない。
【0028】再生工程が始まり、塩水タンク9内の水位
が下がってくると、高水位検出器16の接点(HL)が
閉となり、パワーリレー(R3)の励磁コイルの一端を
閉じるが、再生連動スイッチ(AUX)の接点(NC)
が開となっているので、パワーリレー(R3)は励磁さ
れない。さらに水位が下がって、所定水量に相当する水
位まで達すると、低水位検出器17の接点(LL)が閉
となって、キープリレー(R1)の励磁コイル(SET
1)に電源が印加されるので、キープリレー(R1)の
b接点(R1−b)が開となり、キープリレー(R2)
の励磁コイル(SET2)に印加されていた電源を断つ
と同時に、a接点(R1−a)によりキープリレー(R
2)の復帰コイル(RST2)に電源が印加されるの
で、キープリレー(R2)はリセットされ、パワーリレ
ー(R3)の励磁コイルの一端に接続されているa接点
(R2−a)を開放する。
【0029】工程切替えバルブ2内のインジェクター機
構(図示せず)による塩水の吸い込みが終わり、「押出
工程」、「洗浄工程」も終わって、次の処理工程である
「注水工程」に入ると、塩水タンク9に注水が始まり、
水位が上がり始める。「注水工程」初期の時点で、低水
位検出器17の接点(LL)は開となり、キープリレー
(R1)の励磁コイル(SET1)への印加電圧は無く
なるが、キープリレー(R1)がリセットされる訳では
ないのでa接点(R1−a)は閉、b接点(R1−b)
は開を維持している。
【0030】さらに注水が続いて所定レベルまで水位が
上がり、高水位検出器16が水面を感知すると、接点
(HL)が開となる。この状態で再生工程が終わり、再
生連動スイッチ(AUX)の共通接点(COM)が接点
(NC)に反転すると、復帰コイル(RST1)に電源
が印加され、キープリレー(R1)がリセットされa接
点(R1−a)は開、b接点(R1−b)は閉となる。
b接点(R1−b)が閉となっても、再生連動スイッチ
(AUX)の接点(NO)が開放されているのでキープ
リレー(R2)がセットされることはなく、パワーリレ
ー(R3)もリセット状態のままである。すなわち、軟
水採取状態と同じ状態に戻ったことになる。
【0031】つぎに、塩水再生工程での塩水タンク9の
水面変化に異常が生じた場合の動作を説明する。最初
は、「塩水再生工程」に入っても、塩水タンク9の水位
がまったく下降しないか、または、水位がある程度は下
降したが、イオン交換樹脂18を再生するのに必要な塩
水量が樹脂タンク1内に供給されないまま軟水採取状態
に戻った場合の動作を説明する。
【0032】キープリレー(R2)は、再生工程に入る
と同時に、励磁コイル(SET2)に電源が印加される
ことによりセットされ、a接点(R2−a)を閉とす
る。塩水タンク9の水位が低水位検出器17まで下降し
ないので接点(LL)は開のままであり、キープリレー
(R1)のセットによるキープリレー(R2)のリセッ
トがなされず、a接点(R2−a)が閉のままで軟水採
取状態に戻る。そして、再生連動スイッチ(AUX)の
接点(NC)への切替えにより、パワーリレー(R3)
に電源が印加されて接点(R3−a)が閉となり、異常
信号出力接点(EX)に出力が現われるとともに、表示
灯(PL)が点灯して塩水タンク9の水位変化に異常が
あったことを表示する。
【0033】つぎに、所定の塩水量は樹脂タンク1内に
供給されたが、「注水工程」で異常があり、次回の再生
に必要な注水が行なわれなかった場合の動作を説明す
る。水位検出器16、17は「注水工程」の前にはとも
に閉となり、「注水工程」の初期に低水位検出器17は
閉から開に切替わって接点(LL)を開放してキープリ
レー(R1)の励磁コイル(SET1)への印加電圧を
解除する。そして、高水位検出器17まで塩水タンク9
の水位が上昇せずに「注水工程」が終了して、再生連動
スイッチ(AUX)が接点(NC)に切替わる。これに
より、キープリレー(R1)がリセットされてa接点
(R1−a)が閉となり、キープリレー(R2)をリセ
ットして軟水採取工程に戻るが、高水位検出器16の接
点(HL)が閉状態のままなので、パワーリレー(R
3)が動作して、塩水タンク9の水位変化に異常があっ
たことを出力・表示する。
【0034】尚、上記の説明では、2個の水位検出器1
6、17を磁石式リードスイッチ入りフロートスイッチ
として行なっているが、他の水位検出器(電気伝導度や
超音波・高周波等を応用したもの)でも同様の作用が得
られることは容易に推察できることであり、又、制御回
路も有接点回路で説明しているが、無接点制御回路で同
様に行なうことは容易に推察できることである。
【0035】
【考案の効果】本考案は、以上説明したように、自動的
にイオン交換樹脂の再生工程を制御する軟水装置の重要
な動作である再生工程において異常が発生した場合に、
作業者が再生工程を監視していなくても、自動的に異常
の有無を出力・表示することができるだけでなく、この
種の軟水装置の使用環境から再生工程を行なう時間を、
軟水使用機器が休止している夜間や早朝等、人がいない
時間に設定する機会が多いことを考えると、無人環境で
あっても事後に再生工程が正常であったかどうかを判断
できるので、日常の保守管理が的確にしかも容易に行な
うことができる。また、再生工程が不完全な状態が発生
した場合でも、その原因が再生工程に起因しているのか
どうか見極めるために余分な時間を要せずに判断するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の軟水装置における再生工程の異常検出
装置の一実施例を示す説明図
【図2】従来の軟水装置の説明図
【符号の説明】 1 樹脂タンク 2 工程切替えバルブ 3 集水管 4 集水口 5 原水配管 6 軟水配管 7 塩水配管 8 配水管 9 塩水タンク 10 エアチャッキ 11 流入口 12 塩フィルター 13 食塩 14 エアチャッキケース 16 高水位検出器 17 低水位検出器 18 イオン交換樹脂 19 制御回路 (R1)(R2) キープリレー (R3) パワーリレー (AUX) 再生連動スイッチ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イオン交換樹脂18を充填した樹脂タン
    ク1と、イオン交換樹脂18を再生するための塩水を収
    容した塩水タンク9と、前記樹脂タンク1へ原水を供給
    する原水配管5・樹脂タンク1で処理された軟水を送出
    する軟水配管6・イオン交換樹脂18の再生時の処理水
    を排出する排水配管8および塩水タンク9との間で塩水
    吸引と注水を行なう塩水配管7を接続した工程切替えバ
    ルブ2と、所定時期に工程切替えバルブ2を切替えて軟
    水採取状態から再生工程に移行させるとともに、この再
    生工程を順次行なわしめるタイマー制御部(TS)とか
    らなる自動硬水軟化装置において、水位が常用レベルに
    達しているか否かを検出する高水位検出器16と、再生
    工程時に水位が所定のレベルまで下降したか否かを検出
    する低水位検出器17とを前記塩水タンク9内に配設
    し、高水位検出器16により開閉する接点(HL)と低
    水位検出器17により開閉する接点(LL)と工程切替
    えバルブ2の軟水採取状態と再生工程の切替えに連動す
    る再生連動スイッチ(AUX)とを組み合わせ、再生工
    程の各工程において、前記高水位検出器16および低水
    位検出器17により所定のレベルが検出されないときに
    異常信号を出力する制御回路19を、再生連動スイッチ
    (AUX)の共通接点(COM)と一方の接点(NO)
    と低水位検出器17の接点(LL)の直列回路を介して
    励磁コイル(SET1)に電源が供給され、再生連動ス
    イッチ(AUX)の共通接点(COM)と他方の接点
    (NC)を介して復帰コイル(RST1)に電源が供給
    されるキープリレー(R1)と、再生連動スイッチ(A
    UX)の共通接点(COM)と一方の接点(NO)と前
    記キープリレー(R1)のリセット状態で閉となるb接
    点(R1−b)の直列回路を介して励磁コイル(SET
    2)に電源が供給され、前記キープリレー(R1)のリ
    セット状態で開となるa接点(R1−a)および手動復
    帰用の常開接点(MS)の並列回路を介して復帰コイル
    (RST2)に電源が供給されるキープリレー(R2)
    と、高水位検出器16の接点(HL)および前記キープ
    リレー(R2)のセット状態で閉となるa接点(R2−
    a)の並列回路と再生連動スイッチ(AUX)の共通接
    点(COM)と他方の接 点(NC)の直列回路を介して
    電源が供給されるパワーリレー(R3)と、前記パワー
    リレー(R3)の励磁状態で閉となるa接点(R3−
    a)が接続された異常信号出力接点(EX)とで構成し
    たことを特徴とする自動再生式硬水軟化装置における再
    生工程の異常検出装置。
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