JPH0619892U - 自動再生式硬水軟化装置における再生工程の異常検出装置 - Google Patents

自動再生式硬水軟化装置における再生工程の異常検出装置

Info

Publication number
JPH0619892U
JPH0619892U JP6228692U JP6228692U JPH0619892U JP H0619892 U JPH0619892 U JP H0619892U JP 6228692 U JP6228692 U JP 6228692U JP 6228692 U JP6228692 U JP 6228692U JP H0619892 U JPH0619892 U JP H0619892U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
contact
regeneration
water level
level detector
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6228692U
Other languages
English (en)
Other versions
JP2531809Y2 (ja
Inventor
茂 粕谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Maruyama Manufacturing Co Inc
Original Assignee
Maruyama Manufacturing Co Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Maruyama Manufacturing Co Inc filed Critical Maruyama Manufacturing Co Inc
Priority to JP1992062286U priority Critical patent/JP2531809Y2/ja
Publication of JPH0619892U publication Critical patent/JPH0619892U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2531809Y2 publication Critical patent/JP2531809Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Treatment Of Water By Ion Exchange (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動再生式硬水軟化装置において、イオン交
換樹脂の再生工程中の塩水再生工程および注水工程での
異常を無人で検出し、この異常を表示あるいは異常信号
を出力する異常検出装置を提供することである。 【構成】 水位が常用レベルに達しているか否かを検出
する高水位検出器と、再生工程時に水位が所定のレベル
まで下降したか否かを検出する低水位検出器とを塩水タ
ンク内に配設し、これらの高低水位検出器により開閉す
る接点および軟水採取状態と再生工程の切替えに連動す
る再生連動スイッチを組み合わせ、再生工程の各工程に
おいて前記高水位検出器および低水位検出器により所定
のレベルが検出されないときに異常信号を出力する制御
回路を構成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、自動再生式硬水軟化装置におけるイオン交換樹脂の塩水による再生 工程の異常を無人で検出する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ボイラ、温水器あるいは冷却器等の冷熱器具への給水には、冷熱器具内でのス ケール付着を防止するため、給水に含まれる硬度成分(Ca陽イオンやMg陽イ オン等のアルカリ土類金属イオン)を除去する硬水軟化装置が接続されており、 中でもNa陽イオン型のイオン交換樹脂を用いて硬度成分を除去する方式の自動 再生式硬水軟化装置(以下、軟水装置と略す)が広く普及している。
【0003】 この種の軟水装置は、前記硬度成分をイオン交換樹脂のNa陽イオンと置換さ せて給水中から除去するものである。イオン交換樹脂は、Na陽イオンと硬度成 分の置換が飽和して貫流点に達し、硬度成分の処理水中への漏洩が始まったとこ ろでイオン交換樹脂に塩水(NaCl)を接触させて処理中とは逆の反応(イオ ン交換樹脂に吸着されている硬度成分を溶出し、Na陽イオンを吸着させる)を 起こさせ、硬度成分除去能力を再生する。
【0004】 以下、従来の軟水装置の具体的な例を図2に基づいて説明する。 図2において、1はイオン交換樹脂18が充填された樹脂タンクで、工程切替え バルブ2に接続されており、この工程切替えバルブ2からは前記樹脂タンク1の 内部のほぼ中央に位置し、樹脂タンク1の底に達する集水管3が接続され、集水 管3の下側にはイオン交換樹脂18が通過しない程度の隙間を持った網状の集水 口4が設けられている。
【0005】 工程切替えバルブ2には、流路切替え機構の動力源としての電動機(VM)の他に 、所定時間あるいは所定処理水量に達したときに、工程切替えバルブ2を再生工 程の所定位置に動作させるタイマ制御部(TS)が設けられている。 また、工程切替えバルブ2には、樹脂タンク1に原水を供給するための原水配 管5と、硬度成分が除去された軟水を送出するための軟水配管8と、再生工程中 は塩水タンク9から塩水を吸い上げ、再生工程の最後では次回の再生用の塩水を 作るために必要な用水を補給する塩水配管7と、再生に用いた塩水その他の用水 を排出するための排水管8とが、各処理工程毎の切替え流路に適合した配置構成 で接続されている。
【0006】 塩水配管7の先端には、塩水タンク9の下部に流入口11を持つエアチャッキ 10が接続され、流入口11が水中に没しているときは流路を開放し、流入口の 高さまで水面が下がっているときには流路を閉鎖して、塩水配管7内に空気が浸 入することを防止する。 塩水タンク9内には、イオン交換樹脂18の能力再生を行なう食塩13を貯え ておくと同時に、食塩13の粒が塩水タンク9の底部に落下しないように細かい 網目を有する塩フィルタ12が配備され、塩フィルタ12の一部に前記エアチャ ッキ10を支持するエアチャッキケース14が設けられ、食塩13が直接流入口 11に侵入してエアチャッキ10が誤動作しないように配慮されている。 エアチャッキケース14の壁にも、食塩13が落下しないように細かい網目の 隙間が設けられており、エアチャッキケース14内外での水位差が生じないよう に配慮されている。
【0007】 このように構成された塩水タンク9に、塩フィルタ12より上の所定高さまで 注水することにより、食塩13を溶解して比重が重くなった塩水が塩フィルタ1 2の網目を通過して下降し、比重の軽い真水の部分や濃度の薄い部分が塩フィル タ12の上面に押し上げられて食塩13と接触することになり、濃度が高くなっ て下降するという溶液の比重差による自然対流が発生して徐々に塩水タンク9内 の水が濃度の高い塩水に変化してイオン交換樹脂18の再生用の塩水が生成され る。
【0008】 この種の軟水装置では、予め設定された時刻、もしくは予め設定された軟水送 出量に達すると、タイマ制御部(TS)の制御によって軟水採取状態からイオン交換 樹脂18の再生工程に、工程切替えバルブ2が切替えられる。 そして、工程切替えバルブ2が再生工程に移った後は、「逆洗工程」、「塩水 再生工程」、「押出工程」、「洗浄工程」、「注水工程」等、いわゆる再生工程 の各処理工程を順次行なって能力の低下していたイオン交換樹脂18を再び硬度 成分除去が可能な元の状態に再生し、再び工程切替えバルブ2を軟水採取状態に 復帰させる。
【0009】 つぎに、この従来の軟水装置の各処理工程におけるの水の流れを説明する。 イ)軟水採取状態では、硬度成分を含んだ原水が原水配管5から工程切替えバ ルブ2を経由して樹脂タンク1内の上部に流入し、イオン交換樹脂18の層を通 過してNa陽イオンと硬度成分の置換が行なわれて軟水となり、集水管3の集水 口4から再び工程切替えバルブ2を経由して軟水配管6から外部の軟水使用機器 に供給される。
【0010】 ロ)「逆洗工程」は、軟水採取が一定時間経過した後、もしくは一定送出量に 達した後に、タイマ制御部(TS)の制御により工程切替えバルブ2が再生工程に切 り替わった時の最初の工程で、原水配管5からの原水は、工程切替えバルブ2か ら集水管3を経由して集水口4から樹脂タンク1内に流出し、軟水採取状態とは 逆に、樹脂タンク1内を下方から上方に向かって流れ、イオン交換樹脂18の層 をほぐしながら工程切替えバルブ2を経由して配水管8から系外に排出される。 この「逆洗工程」では、軟水採取中にイオン交換樹脂18に溜った懸濁物を系 外に洗い流すと同時に、軟水採取中に押し固められたイオン交換樹脂18の層を 解きほぐすことで、つぎの「塩水再生工程」での塩水とイオン交換樹脂18との の接触反応がまんべんなく行なわれるようにする。
【0011】 ハ)つぎの「塩水再生工程」は、原水が工程切替えバルブ2内のインジェクタ ー(図示せず)を通過した水量のみが樹脂タンク1内に流入するように工程切替 えバルブ2が位置し、インジェクター機構の吸引作用により、塩水タンク9から 塩水配管7とエアチャッキ10を介して塩水を吸引しながらインジェクターから 噴出している原水に混合させて樹脂タンク1内の上方に導入する。 樹脂タンク1内に入った塩水は、イオン交換樹脂18に吸着していた硬度成分 を溶出させ、入れ替わりにイオン交換樹脂18にNa陽イオンを吸着させる。 溶出した硬度成分を含んだ処理水は、集水口4から集水管3・工程切替えバル ブ2を通って配水管8から系外に排出される。
【0012】 ニ)塩水タンク9内の塩水が減り、その水面15がエアチャッキ10の流入口 11付近まで達すると、流入口11に設けられた空気流入機構(図示せず)が働 いて、流入口11を閉止し塩水配管7内への空気流入を阻止するとともに、塩水 配管7内にはインジェクター吸引による負圧が作用したままの状態となる。従っ て、樹脂タンク1内には、インジェクターから噴出する少量の原水のみが流入し 続けることになり、この少量の水で樹脂タンク1内の塩水をゆっくりと洗い出す 「押出工程」となる。 「押出工程」の目的は、イオン交換樹脂18と塩水の接触時間を充分に確保す ることで、イオン交換樹脂18の再生をより完全に行なうことである。
【0013】 ホ)つぎの「洗浄工程」では、原水を原水配管5から工程切替えバルブ2を介 して、樹脂タンク1内の上方に供給することで、樹脂タンク1内に残存している 塩水を、集水口4から集水管3・工程切替えバルブ2を経て、配水管8から系外 に排出する。 「洗浄工程」は、軟水使用機器に有害となる塩水を系内から完全に除去するた め、充分な洗浄水量を費やして洗い流すと同時に、つぎの軟水採取状態に備えて イオン交換樹脂18を沈降させた層を形成する。
【0014】 ヘ)再生処理の最後の工程である注水工程は、前記ハ)項で消費した塩水タン ク9内の塩水を、次回の再生のために確保するため、1回分に相当する分量の原 水を原水配管5から工程切替えバルブ2内のインジェクター機構を逆流させて塩 水タンク9に注水する。
【0015】 以上の各再生処理工程を完了すると、工程切替えバルブ2がもとの軟水採取状 態に復帰する。このように再生工程中は、イオン交換樹脂18を通した軟水が得 られないので、一般的に再生工程の開始と同時に、軟水配管6の途中に配した電 磁弁(SV)を、工程切替えバルブ2が「逆洗工程」に移行するのに連動して電気回 路を開閉する再生連動スイッチ(AUX)を介して閉止し、軟水配管6を閉じておく 。また、再生工程開始時期は、軟水を使用しない時間帯(例えば、深夜等)を選 んで設定される。再生工程の各処理工程所要時間もイオン交換樹脂18の容量・ 原水の硬度等から予め最適条件を定めてタイマ制御部(TS)に設定されている。
【0016】
【考案が解決しようとする課題】
以上の軟水装置では、予め定めた軟水使用量と、タイマ制御部(TS)による再生 周期が適合している課ぎりにおいては、塩水タンク9に常時食塩13を蓄えてお くことで、イオン交換樹脂18を繰り返し再生して、常に外部の軟水使用機器に 必要な軟水を供給することが可能であるが、使用経過の家庭においてイオン交換 樹脂18の物理的な原因による劣化や、軟水装置の動作に必要な運転条件が満た されない状態で工程切替えバルブ2だけが機械的に再生工程を完了し、塩水によ る再生工程が完全に行なわれないまま、軟水採取状態に復帰してしまうことがあ る。
【0017】 イオン交換樹脂18が劣化するものとしては、原水に含まれる懸濁物・有機質 ・鉄分などの付着・沈殿によるイオン交換反応の妨害や、遊離塩素(2価のCl イオン)による酸化・膨潤・塩水再生と軟水採取の繰り返し使用で、イオン交換 樹脂18の粒が膨張・収縮するのに伴い、樹脂粒が破砕すること等が挙げられる 。 運転条件が満たされない状態としては、再生工程で原水圧力の低下があり、イ ンジェクターに供給される原水の噴出力が不足して、インジェクター内で発生す る塩水吸引に必要な負圧が得られないため、塩水が樹脂タンク1内に導入されず (塩水タンク9に残留している)、イオン交換樹脂18の再生が不完全になって しまうことがある。
【0018】 後者の場合には、充分な軟水が得られないだけでなく、再生工程の最後で、つ ぎの再生に必要な塩水用の水が注水されるので、塩水タンク9内の水位が残留塩 水にプラスされてしまい、所定水位より上昇して、オーバーフローしてしまうな ど、二次発生的な不具合も併発してしまう場合がある。 このような不具合発生に対処する場合、前者のイオン交換樹脂18の物理的劣 化は、分解取り出して目視である程度の判別が行なわれるが、後者の運転状態に 起因する場合には、再生処理時期が一般に深夜に行なわれることから、運転状態 が整っている日中の点検では不具合を再現することが難しい場合がある。
【0019】 このため、不具合解消処置として、事故発生原因と考えられる部品を試行錯誤 しながら数回に分けて交換し、時間を掛けながら様子を見た原因を突き止めると いう、むだな手間と時間を要していた。
【0020】
【課題を解決するための手段】
本考案は、軟水装置におけるイオン交換樹脂の再生工程時の異常を無人で検出 するためになされたもので、水位が常用のレベルに達しているか否かを検出する 高水位検出器16と正常な「塩水再生工程」で最も低下したときの水位を検出す る低水位検出器17とを塩水タンク9内に設け、高水位検出器16により開閉す る接点と(HL)と、低水位検出器17により開閉する接点(LL)と、工程切替えバル ブ2が再生工程に移行したときに連動して開閉する再生連動スイッチ(AUX)とを 組み合わせ、再生工程の各処理工程において、高水位検出器16および低水位検 出器17により所定のレベルが検出されないときに異常信号を出力する制御回路 19を設けたものである。
【0021】
【実施例】
つぎに、本考案の一実施例を図1に基づいて説明する。 図1は本考案の一実施例を示すもので、図2と対応する構成部材には同一の参照 符号を附して説明を省略する。 本考案においては、塩水タンク9のエアチャッキケース14の中に、高水位検 出器16と低水位検出器17とを配し、これらの高水位検出器16と低水位検出 器17は、水中に没しているときはそれぞれの接点(HL)(LL)が開、水面が下回っ ているときはそれぞれの接点(HL)(LL)が閉となるように構成されている。 この2個の水位検出器16、17は、磁石式リードスイッチ入りフロートスイ ッチが用いられる。
【0022】 低水位検出器17の接点(LL)の一方は、工程切替えバルブ2が再生工程に移行 し、再生連動スイッチ(AUX)が動作したときに閉路となる接点(NO)に接続され、 他方はキープリレー(R1)の励磁コイル(SET1)に接続されている。 キープリレー(R1)の復帰コイル(RST1)の一端は、再生工程が終わって再生連動 スイッチ(AUX)が復帰したときに閉路となる接点(NC)に接続されている。 励磁コイル(SET1)と復帰コイル(RST1)の他端は、電源の1極(V)に接続され、 再生連動スイッチ(AUX)の共通接点(COM)は電源の多極(U)に接続されている。
【0023】 再生連動スイッチ(AUX)の接点(NO)とキープリレー(R2)の励磁コイル(SET2)の 一端の間には、キープリレー(R1)のb接点(R1-b)が介在し、このb接点(R1-b)は キープリレー(R1)のリセット状態で閉、セット状態で開となるように構成されて いる。 制御電源の他極(U)とキープリレー(R2)の復帰コイル(RST2)の間には、キープ リレー(R1)のa接点(R1-a)と異常時にその異常原因を取り除いてから(R3)を手動 で復帰させるための常開接点(MS)の並列回路が介在し、a接点(R1-a)はキープリ レー(R1)のリセット状態で開、セット状態で閉となるように構成されている。
【0024】 励磁コイル(SET2)と、復帰コイル(RST2)の他端はそれぞれ電源の前記一極(V) に接続されている。 高水位検出器16の接点(HL)は、パワーリレー(R3)の励磁コイルの一端と、再 生連動スイッチ(AUX)が復帰したときに閉路となる接点(NC)との間に接続されて おり、高水位検出器16の接点(HL)と並列に、キープリレー(R2)のa接点(R2-a) が接続されている。このa接点(R2-a)はキープリレー(R2)がリセット状態で開、 セット状態で閉となるように構成されている。
【0025】 前記キープリレー(R1)(R2)は、それぞれ励磁コイル(SET1)(SET2)に電源が印加 されることによりセットされ、復帰コイル(RST1)(RST2)に電源が印加されること によりリセットされるリレーであり、いずれにもコイルにも電源が印加されない ときは現状を維持する。 パワーリレー(R3)の励磁コイルの他端は、電源の一極(V)に接続されており、 パワーリレー(R3)の励磁コイルには、表示灯(PL)が並列に接続されている。パワ ーリレー(R3)のa接点(R3-a)は、異常信号出力接点(EX)に接続されており、パワ ーリレー(R3)の励磁状態で閉、非励磁状態で開となるように構成されている。
【0026】 つぎに、以上の構成の制御回路を有する軟水装置の動作を説明する。 塩水タンク9に所定の水位まで注水された状態で、軟水採取を行なっていると き(再生連動スイッチ(AUX)の接点(NC)が閉じた状態)は、2個の水位検出器1 6、17の接点(HL)(LL)は開であり、キープリレー(R1)はリセットされているが 、キープリレー(R2)もリセットされているのでパワーリレー(R3)は励磁されず、 従って、表示灯(PL)は点灯せず、異常信号出力接点(EX)も開状態を保持している 。
【0027】 再生工程(再生連動スイッチ(AUX)の接点(NO)が閉じた状態)で、正常な再生 工程を行なった場合は、まず再生連動スイッチ(AUX)が、接点(NO)に切替わった と同時に、キープリレー(R2)の励磁コイル(SET2)に電源が印加されてセットされ 、パワーリレー(R3)の励磁コイルの一端にあるa接点(R2-a)を閉じるが、再生連 動スイッチ(AUX)の接点(NC)が開となっているので、パワーリレー(R3)は励磁さ れない。
【0028】 再生工程が始まり、塩水タンク9内の水位が下がってくると、高水位検出器1 6の接点(HL)が閉となり、パワーリレー(R3)の励磁コイルの一端を閉じるが、再 生連動スイッチ(AUX)の接点(NC)が開となっているので、パワーリレー(R3)は励 磁されない。 さらに水位が下がって、所定水量に相当する水位まで達すると、低水位検出器 17の接点(LL)が閉となって、キープリレー(R1)の励磁コイル(SET1)に電源が印 加されるので、キープリレー(R1)のb接点(R1-b)が開となり、キープリレー(R2) の励磁コイル(SET2)に印加されていた電源を断つと同時に、a接点(R1-a)により キープリレー(R2)の復帰コイル(RST2)に電源が印加されるので、キープリレー(R 2)はリセットされ、パワーリレー(R3)の励磁コイルの一端に接続されているa接 点(R2-a)を開放する。
【0029】 工程切替えバルブ2内のインジェクター機構(図示せず)による塩水の吸い込 みが終わり、「押出工程」、「洗浄工程」も終わって、次の処理工程である「注 水工程」に入ると、塩水タンク9に注水が始まり、水位が上がり始める。「注水 工程」初期の時点で、低水位検出器17の接点(LL)は開となり、キープリレー(R 1)の励磁コイル(SET1)への印加電圧は無くなるが、キープリレー(R1)がリセット される訳ではないのでa接点(R1-a)は閉、b接点(R1-b)は開を維持している。
【0030】 さらに注水が続いて所定レベルまで水位が上がり、高水位検出器16が水面を 感知すると、接点(HL)が開となる。 この状態で再生工程が終わり、再生連動スイッチ(AUX)の共通接点(COM)が接点 (NC)に反転すると、復帰コイル(RST1)に電源が印加され、キープリレー(R1)がリ セットされa接点(R1-a)は開、b接点(R1-b)は閉となる。b接点(R1-b)が閉とな っても、再生連動スイッチ(AUX)の接点(NO)が開放されているのでキープリレー( R2)がセットされることはなく、パワーリレー(R3)もリセット状態のままである 。すなわち、軟水採取状態と同じ状態に戻ったことになる。
【0031】 つぎに、塩水再生工程での塩水タンク9の水面変化に異常が生じた場合の動作 を説明する。 最初は、「塩水再生工程」に入っても、塩水タンク9の水位がまったく下降し ないか、または、水位がある程度は下降したが、イオン交換樹脂18を再生する のに必要な塩水量が樹脂タンク1内に供給されないまま軟水採取状態に戻った場 合の動作を説明する。
【0032】 キープリレー(R2)は、再生工程に入ると同時に、励磁コイル(SET2)に電源が印 加されることによりセットされ、a接点(R2-a)を閉とする。塩水タンク9の水位 が低水位検出器17まで下降しないので接点(LL)は開のままであり、キープリレ ー(R1)のセットによるキープリレー(R2)のリセットがなされず、a接点(R2-a)が 閉のままで軟水採取状態に戻る。そして、再生連動スイッチ(AUX)の接点(NC)へ の切替えにより、パワーリレー(R3)に電源が印加されて接点(R3-a)が閉となり、 異常信号出力接点(EX)に出力が現われるとともに、表示灯(PL)が点灯して塩水タ ンク9の水位変化に異常があったことを表示する。
【0033】 つぎに、所定の塩水量は樹脂タンク1内に供給されたが、「注水工程」で異常 があり、次回の再生に必要な注水が行なわれなかった場合の動作を説明する。 水位検出器16、17は「注水工程」の前にはともに閉となり、「注水工程」 の初期に低水位検出器17は閉から開に切替わって接点(LL)を開放してキープリ レー(R1)の励磁コイル(SET1)への印加電圧を解除する。そして、高水位検出器1 7まで塩水タンク9の水位が上昇せずに「注水工程」が終了して、再生連動スイ ッチ(AUX)が接点(NC)に切替わる。これにより、キープリレー(R1)がリセットさ れてa接点(R1-a)が閉となり、キープリレー(R2)をリセットして軟水採取工程に 戻るが、高水位検出器16の接点(HL)が閉状態のままなので、パワーリレー(R3) が動作して、塩水タンク9の水位変化に異常があったことを出力・表示する。
【0034】 尚、上記の説明では、2個の水位検出器16、17を磁石式リードスイッチ入 りフロートスイッチとして行なっているが、他の水位検出器(電気伝導度や超音 波・高周波等を応用したもの)でも同様の作用が得られることは容易に推察でき ることであり、又、制御回路も有接点回路で説明しているが、無接点制御回路で 同様に行なうことは容易に推察できることである。
【0035】
【考案の効果】
本考案は、以上説明したように、自動的にイオン交換樹脂の再生工程を制御す る軟水装置の重要な動作である再生工程において異常が発生した場合に、作業者 が再生工程を監視していなくても、自動的に異常の有無を出力・表示することが できるだけでなく、この種の軟水装置の使用環境から再生工程を行なう時間を、 軟水使用機器が休止している夜間や早朝等、人が異ない時間に設定する機会が多 いことを考えると、無人環境であっても事後に再生工程が正常であったかどうか を判断できるので、日常の保守管理が的確にしかも容易に行なうことができる。 また、再生工程が不完全な状態が発生した場合でも、その原因が再生工程に起因 しているのかどうか見極めるために余分な時間を要せずに判断することができる 。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に軟水装置における再生工程の異常検出
装置の一実施例を示す説明図である。
【図2】従来の軟水装置の説明図である。
【符号の説明】
1 樹脂タンク 2 工程切替えバルブ 3 集水管 4 集水口 5 原水配管 6 軟水配管 7 塩水配管 8 配水管 9 塩水タンク 10 エアチャッキ 11 流入口 12 塩フィルタ 13 食塩 14 エアチャッキケース 16 高水位検出器 17 低水位検出器 18 イオン交換樹脂 19 制御回路 (R1)(R2) キープリレー (R3) パワーリレー (AUX) 再生連動スイッチ

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イオン交換樹脂18を充填した樹脂タン
    ク1と、イオン交換樹脂18を再生するための塩水を収
    容した塩水タンク9と、前記樹脂タンク1へ原水を供給
    する原水配管5・樹脂タンク1で処理された軟水を送出
    する軟水配管6・イオン交換樹脂18の再生時の処理水
    を排出する排水配管8および塩水タンク9との間で塩水
    吸引と注水を行なう塩水配管7を接続した工程切替えバ
    ルブ2と、所定時期に工程切替えバルブ2を切替えて軟
    水採取状態から再生工程に移行させるとともに、この再
    生工程を順次行なわしめるタイマ制御部(TS)とからなる
    自動硬水軟化装置において、水位が常用レベルに達して
    いるか否かを検出する高水位検出器16と、再生工程時
    に水位が所定のレベルまで下降したか否かを検出する低
    水位検出器17とを前記塩水タンク9内に配設し、高水
    位検出器16により開閉する接点(HL)と低水位検出器1
    7により開閉する接点(LL)と工程切替えバルブ2の軟水
    採取状態と再生工程の切替えに連動する再生連動スイッ
    チ(AUX)とを組み合わせ、再生工程の各工程において、
    前記高水位検出器16および低水位検出器17により所
    定のレベルが検出されないときに異常信号を出力する制
    御回路19を有することを特徴とする自動再生式硬水軟
    化装置における再生工程の異常検出装置。
  2. 【請求項2】 制御回路は、再生連動スイッチ(AUX)の
    共通接点(COM)と一方の接点(NO)と低水位検出器17の
    接点(LL)の直列回路を介して励磁コイル(SET1)に電源が
    供給され、再生連動スイッチ(AUX)の共通接点(COM)と他
    方の接点(NC)を介して復帰コイル(RST1)に電源が供給さ
    れるキープリレー(R1)と、再生連動スイッチ(AUX)の共
    通接点(COM)と一方の接点(NO)と前記キープリレー(R1)
    のリセット状態で閉となるb接点(R1-b)の直列回路を介
    して励磁コイル(SET2)に電源が供給され、前記キープリ
    レー(R1)のリセット状態で開となるa接点(R1-a)およ
    び手動復帰用の常開接点(MS)の並列回路を介して復帰コ
    イル(RST2)に電源が供給されるキープリレー(R2)と、高
    水位検出器16の接点(HL)および前記キープリレー(R2)
    のセット状態で閉となるa接点(R2-a)の並列回路と再生
    連動スイッチ(AUX)の共通接点(COM)と他方の接点(NC)の
    直列回路を介して電源が供給されるパワーリレー(R3)
    と、前記パワーリレー(R3)の励磁状態で閉となるa接点
    (R3-a)が接続された異常信号出力接点(EX)とを具備して
    なることを特徴とする請求項1記載の自動再生式硬水軟
    化装置における再生工程の異常検出装置。
JP1992062286U 1992-08-12 1992-08-12 自動再生式硬水軟化装置における再生工程の異常検出装置 Expired - Lifetime JP2531809Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992062286U JP2531809Y2 (ja) 1992-08-12 1992-08-12 自動再生式硬水軟化装置における再生工程の異常検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992062286U JP2531809Y2 (ja) 1992-08-12 1992-08-12 自動再生式硬水軟化装置における再生工程の異常検出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0619892U true JPH0619892U (ja) 1994-03-15
JP2531809Y2 JP2531809Y2 (ja) 1997-04-09

Family

ID=13195732

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1992062286U Expired - Lifetime JP2531809Y2 (ja) 1992-08-12 1992-08-12 自動再生式硬水軟化装置における再生工程の異常検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2531809Y2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017192882A (ja) * 2016-04-19 2017-10-26 三浦工業株式会社 再生液供給ユニット
JP2017192884A (ja) * 2016-04-19 2017-10-26 三浦工業株式会社 再生液供給ユニット
JP2018192459A (ja) * 2017-05-22 2018-12-06 株式会社川本製作所 水処理装置及び水処理装置の制御方法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH049091A (ja) * 1990-04-26 1992-01-13 Daiwabo Co Ltd Vdu画面用メッシュフィルター

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH049091A (ja) * 1990-04-26 1992-01-13 Daiwabo Co Ltd Vdu画面用メッシュフィルター

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017192882A (ja) * 2016-04-19 2017-10-26 三浦工業株式会社 再生液供給ユニット
JP2017192884A (ja) * 2016-04-19 2017-10-26 三浦工業株式会社 再生液供給ユニット
JP2018192459A (ja) * 2017-05-22 2018-12-06 株式会社川本製作所 水処理装置及び水処理装置の制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2531809Y2 (ja) 1997-04-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2435157B1 (en) Washing device for water treatment apparatus and washing method thereof
CN105728065B (zh) 软水树脂的再生方法
RU95115513A (ru) Автоматизированная система для периодического удаления ионов металла из химической ванны, автоматизированная система стабилизации химической ванны, способ удаления ионов металла и система автоматического осаждения покрытия
CN105110512A (zh) 一种电镀含镍废水处理回用工艺
JPH0619892U (ja) 自動再生式硬水軟化装置における再生工程の異常検出装置
WO2023032478A1 (ja) 軟水化装置
JP3127922B1 (ja) 洗濯機
KR19990006535A (ko) 세탁기
JP2867906B2 (ja) 軟水器
WO1994013379A1 (en) Multi-tank liquid treatment method and apparatus
JPH11244585A (ja) 洗濯機
US20040251187A1 (en) Gravity feed brining system and water conditioning systems using the same
JP6971630B2 (ja) 水処理装置及び水処理方法
JP2020039992A (ja) 軟水器
CN212127644U (zh) 一种新型净水器
US20050006311A1 (en) Automatic sensing of valid regeneration signal
JP2023126107A (ja) 軟水化装置
CN118165757A (zh) 一种电分离填料的处理工艺以及再生处理系统
JPH11244580A (ja) 洗濯機
JP2022026484A (ja) 軟水化装置
JP6971628B2 (ja) 水処理装置
JP3075264B2 (ja) 洗濯機及びそのイオン除去手段
JP2022086033A (ja) 軟水化装置
JP2023023302A (ja) 軟水化装置
JP3341736B2 (ja) 洗濯機及び洗濯方法

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19960924