JP2531500Y2 - ディスクカートリッジ - Google Patents
ディスクカートリッジInfo
- Publication number
- JP2531500Y2 JP2531500Y2 JP4626991U JP4626991U JP2531500Y2 JP 2531500 Y2 JP2531500 Y2 JP 2531500Y2 JP 4626991 U JP4626991 U JP 4626991U JP 4626991 U JP4626991 U JP 4626991U JP 2531500 Y2 JP2531500 Y2 JP 2531500Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- welded
- liner
- upper shell
- lower shell
- magnetic disk
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はディスクカートリッジに
係り、詳しくはライナーによって磁気ディスクを効果的
にクリーニングすることができるようにしたディスクカ
ートリッジに関する。
係り、詳しくはライナーによって磁気ディスクを効果的
にクリーニングすることができるようにしたディスクカ
ートリッジに関する。
【0002】
【従来の技術】ディスクカートリッジは、一般に、上シ
エル及び下シエルからなるカートリッジ本体内に磁気デ
ィスクを回転自在に収納し、且つ上シエル及び下シエル
の内面に、それぞれ略C字形状のライナーを、その周縁
部を超音波溶着等の手段で溶着させて取り付けて構成し
てものである。
エル及び下シエルからなるカートリッジ本体内に磁気デ
ィスクを回転自在に収納し、且つ上シエル及び下シエル
の内面に、それぞれ略C字形状のライナーを、その周縁
部を超音波溶着等の手段で溶着させて取り付けて構成し
てものである。
【0003】そして、上記ディスクカートリッジでは、
上記上シエル及び下シエルの上記ライナーが溶着される
溶着部と溶着されない非溶着部分とが同一面上にあり、
充分なクリーニング効果等が得られないことから、上記
上シエルの上記ライナーによって被覆された内面(非溶
着部分)には、該ライナーを上記磁気ディスク側に膨ら
ませるリブを複数本設け、また上記下シエルの上記ライ
ナーによって被覆された内面(非溶着部分)には、該ラ
イナーを上記磁気ディスク側に膨らませるリフターを設
けて、該ライナーによって上記磁気ディスクの表面をク
リーニングすると同時に、該磁気ディスクに均一なトル
クを付与するようにしてある。
上記上シエル及び下シエルの上記ライナーが溶着される
溶着部と溶着されない非溶着部分とが同一面上にあり、
充分なクリーニング効果等が得られないことから、上記
上シエルの上記ライナーによって被覆された内面(非溶
着部分)には、該ライナーを上記磁気ディスク側に膨ら
ませるリブを複数本設け、また上記下シエルの上記ライ
ナーによって被覆された内面(非溶着部分)には、該ラ
イナーを上記磁気ディスク側に膨らませるリフターを設
けて、該ライナーによって上記磁気ディスクの表面をク
リーニングすると同時に、該磁気ディスクに均一なトル
クを付与するようにしてある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記デ
ィスクカートリッジは、上記上シエルの非溶着部に設け
たリブにより上記ライナーを上記磁気ディスク側に膨ら
ませて、該磁気ディスクをクリーニングしているため、
部分的にしかクリーニングすることができなかった。
ィスクカートリッジは、上記上シエルの非溶着部に設け
たリブにより上記ライナーを上記磁気ディスク側に膨ら
ませて、該磁気ディスクをクリーニングしているため、
部分的にしかクリーニングすることができなかった。
【0005】また、このような問題を解決するため、上
記上シエル及び上記下シエルの全体の肉厚を厚く設定
し、上記ライナーの略全体を上記磁気ディスク側に押し
当てることが考えられるが、全体の肉厚を厚く設定する
と、上記上シエル及び上記下シエルの成型時のひけや、
樹脂使用量の増加によるコストアップ等の新たな問題が
生じる。
記上シエル及び上記下シエルの全体の肉厚を厚く設定
し、上記ライナーの略全体を上記磁気ディスク側に押し
当てることが考えられるが、全体の肉厚を厚く設定する
と、上記上シエル及び上記下シエルの成型時のひけや、
樹脂使用量の増加によるコストアップ等の新たな問題が
生じる。
【0006】従って、本考案の目的は、成型時のひけや
コストアップ等の問題が生じることなく、磁気ディスク
を効果的にクリーニングすることができる、ディスクカ
ートリッジを提供することにある。
コストアップ等の問題が生じることなく、磁気ディスク
を効果的にクリーニングすることができる、ディスクカ
ートリッジを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案は、磁気ディスク
を回転自在に収納した、上シエル及び下シエルからなる
カートリッジ本体の該上シエル及び該下シエルの内面
に、該磁気ディスクをクリーニングするライナーを、そ
の周縁部を溶着させてそれぞれ取り付けてなるディスク
カートリッジにおいて、上記上シエル又は上記下シエル
のうち、少なくとも一方のシエルの内面の、上記ライナ
ーの周縁部が溶着される箇所を、該ライナーが溶着され
ない非溶着部分側に向かって下がるように傾斜する傾斜
部となしたことを特徴とするディスクカートリッジを提
供することにより、上記目的を達成したものである。
を回転自在に収納した、上シエル及び下シエルからなる
カートリッジ本体の該上シエル及び該下シエルの内面
に、該磁気ディスクをクリーニングするライナーを、そ
の周縁部を溶着させてそれぞれ取り付けてなるディスク
カートリッジにおいて、上記上シエル又は上記下シエル
のうち、少なくとも一方のシエルの内面の、上記ライナ
ーの周縁部が溶着される箇所を、該ライナーが溶着され
ない非溶着部分側に向かって下がるように傾斜する傾斜
部となしたことを特徴とするディスクカートリッジを提
供することにより、上記目的を達成したものである。
【0008】
【作用】本考案のディスクカートリッジによれば、ライ
ナーの周縁部の溶着に際し、該ライナーを断面凸状に湾
曲させてシエルの内面から浮かせることができるので、
磁気ディスクの回転駆動時にライナーの略全体で該磁気
ディスクをクリーニングすることができる。
ナーの周縁部の溶着に際し、該ライナーを断面凸状に湾
曲させてシエルの内面から浮かせることができるので、
磁気ディスクの回転駆動時にライナーの略全体で該磁気
ディスクをクリーニングすることができる。
【0009】
【実施例】以下本考案のディスクカートリッジの一実施
例を図面を参照して説明する。
例を図面を参照して説明する。
【0010】図1乃至図3は本考案のディスクカートリ
ッジの一実施例を示しており、図1はディスクカートリ
ッジを展開した状態の上シエル及び下シエルそれぞれの
内面を示す平面図、図2は図1に示すディスクカートリ
ッジの要部を示す部分拡大断面図、図3は図1のディス
クカートリッジ全体の斜視図である。
ッジの一実施例を示しており、図1はディスクカートリ
ッジを展開した状態の上シエル及び下シエルそれぞれの
内面を示す平面図、図2は図1に示すディスクカートリ
ッジの要部を示す部分拡大断面図、図3は図1のディス
クカートリッジ全体の斜視図である。
【0011】本実施例のディスクカートリッジは、図1
乃至図3に示す如く、磁気ディスク4を回転自在に収納
する磁気ディスク収納部を有した、上シエル2及び下シ
エル3からなるカートリッジ本体1の該上シエル2及び
該下シエル3の内面に、該磁気ディスク4をクリーニン
グする、例えば、熱可塑性繊維を含む不織布からなる略
C字形状のライナー5、5を、その周縁部を超音波溶着
等の手段で溶着させてそれぞれ取り付けたものにおい
て、上記上シエル2及び上記下シエル3の各内面の上記
ライナー5、5の周縁部が溶着される箇所を、上記ライ
ナー5、5が溶着されない非溶着部分(上記ライナー
5、5が溶着されず、該ライナー5、5によって被覆さ
れる部分)側に向かって下がるように傾斜する傾斜部2
a、3aとしたものである。
乃至図3に示す如く、磁気ディスク4を回転自在に収納
する磁気ディスク収納部を有した、上シエル2及び下シ
エル3からなるカートリッジ本体1の該上シエル2及び
該下シエル3の内面に、該磁気ディスク4をクリーニン
グする、例えば、熱可塑性繊維を含む不織布からなる略
C字形状のライナー5、5を、その周縁部を超音波溶着
等の手段で溶着させてそれぞれ取り付けたものにおい
て、上記上シエル2及び上記下シエル3の各内面の上記
ライナー5、5の周縁部が溶着される箇所を、上記ライ
ナー5、5が溶着されない非溶着部分(上記ライナー
5、5が溶着されず、該ライナー5、5によって被覆さ
れる部分)側に向かって下がるように傾斜する傾斜部2
a、3aとしたものである。
【0012】上記傾斜部2a、3aは、図2に示すよう
に、上記ライナー5、5の溶着に際し、該ライナー5、
5の外周縁を内周縁側に押しやる一方、該ライナー5、
5の内周縁を外周縁側に押しやり、該ライナー5、5の
溶着部(周縁部)を除いた略全体を断面凸状に湾曲させ
て、上記上シエル2及び上記下シエル3の内面から浮き
上がらせるものである。
に、上記ライナー5、5の溶着に際し、該ライナー5、
5の外周縁を内周縁側に押しやる一方、該ライナー5、
5の内周縁を外周縁側に押しやり、該ライナー5、5の
溶着部(周縁部)を除いた略全体を断面凸状に湾曲させ
て、上記上シエル2及び上記下シエル3の内面から浮き
上がらせるものである。
【0013】本実施例では、図1に示すように、上記傾
斜部2a、3aを、上記下シエル3に設けたリフター6
の近傍部分と該リフター6と対向する上記上シエル2に
設けた平行リブ2dの近傍部分を除き、上記上シエル2
及び上記下シエル3に設けた磁気ディスク収納部の周壁
2b、3bに沿って設けている。また、上記上シエル2
及び上記下シエル3のヘッド穴2c、3cの周縁部に
も、該周縁部に沿って上記傾斜部2a、3aを設けてい
る。
斜部2a、3aを、上記下シエル3に設けたリフター6
の近傍部分と該リフター6と対向する上記上シエル2に
設けた平行リブ2dの近傍部分を除き、上記上シエル2
及び上記下シエル3に設けた磁気ディスク収納部の周壁
2b、3bに沿って設けている。また、上記上シエル2
及び上記下シエル3のヘッド穴2c、3cの周縁部に
も、該周縁部に沿って上記傾斜部2a、3aを設けてい
る。
【0014】上記傾斜部2a、3aは、余り傾斜角度が
大きくなると、上記ライナー5、5の周縁部の溶着に際
して、該周縁部が波打って溶着し難くなるので、10°
〜45°の角度に設定することが好ましい。また、この
傾斜角度に設定するために、上記傾斜部2a、3aの底
辺の長さは2mm〜5mmに設定し、また高さは1mm〜3mm
に設定することが好ましい。
大きくなると、上記ライナー5、5の周縁部の溶着に際
して、該周縁部が波打って溶着し難くなるので、10°
〜45°の角度に設定することが好ましい。また、この
傾斜角度に設定するために、上記傾斜部2a、3aの底
辺の長さは2mm〜5mmに設定し、また高さは1mm〜3mm
に設定することが好ましい。
【0015】以上のように構成した本実施例のディスク
カートリッジは、ライナー5、5の周縁部が溶着される
上シエル2及び下シエル3の各箇所を、ライナー5、5
が溶着されない非溶着部分側に向かって下がるように傾
斜する傾斜部2a、3aとなしたので、ライナー5、5
の溶着に際し、該ライナー5、5が断面凸状に湾曲して
上シエル2、下シエル3の内面から浮き上がった状態で
溶着され、このため磁気ディスク4の回転駆動時に該磁
気ディスク4を効果的にクリーニングすることができ
る。
カートリッジは、ライナー5、5の周縁部が溶着される
上シエル2及び下シエル3の各箇所を、ライナー5、5
が溶着されない非溶着部分側に向かって下がるように傾
斜する傾斜部2a、3aとなしたので、ライナー5、5
の溶着に際し、該ライナー5、5が断面凸状に湾曲して
上シエル2、下シエル3の内面から浮き上がった状態で
溶着され、このため磁気ディスク4の回転駆動時に該磁
気ディスク4を効果的にクリーニングすることができ
る。
【0016】また、上シエル2及び下シエル3のヘッド
穴2c、3cの周縁部にも、傾斜部2a、3aを設けて
いるため、磁気ディスク4の記録・再生の直前に、該磁
気ディスク4をクリーニングすることができる。
穴2c、3cの周縁部にも、傾斜部2a、3aを設けて
いるため、磁気ディスク4の記録・再生の直前に、該磁
気ディスク4をクリーニングすることができる。
【0017】さらに、上シエル2及び下シエル3の傾斜
部2a、3aが設けられた部分の肉厚が厚くなるのみ
で、上シエル2及び下シエル3の全体の肉厚を厚くする
わけではないので、上シエル2及び下シエル3の成型時
のひけや、樹脂使用量の増加によるコストアップ等の問
題も生じない。
部2a、3aが設けられた部分の肉厚が厚くなるのみ
で、上シエル2及び下シエル3の全体の肉厚を厚くする
わけではないので、上シエル2及び下シエル3の成型時
のひけや、樹脂使用量の増加によるコストアップ等の問
題も生じない。
【0018】なお、上記実施例では、上シエル2及び下
シエル3の内面のライナー5の周縁部が溶着される箇所
を、傾斜部2a、3aとなした場合を示したが、上シエ
ル2及び下シエル3のうち、少なくとも一方のシエルの
内面の、ライナー5の周縁部が溶着される箇所を、上記
ライナー5、5が溶着されない非溶着部分側に向かって
下がるように傾斜する傾斜部となしてあればよい。
シエル3の内面のライナー5の周縁部が溶着される箇所
を、傾斜部2a、3aとなした場合を示したが、上シエ
ル2及び下シエル3のうち、少なくとも一方のシエルの
内面の、ライナー5の周縁部が溶着される箇所を、上記
ライナー5、5が溶着されない非溶着部分側に向かって
下がるように傾斜する傾斜部となしてあればよい。
【0019】また、上記実施例では、上シエル2の内面
に平行リブ2dを設け、また下シエル3の内面にリフタ
ー6を設けた場合を示したが、これらは省略することが
可能である。
に平行リブ2dを設け、また下シエル3の内面にリフタ
ー6を設けた場合を示したが、これらは省略することが
可能である。
【0020】
【考案の効果】以上説明したように本考案のディスクカ
ートリッジは、シエルの板厚を厚く形成することなく、
ライナーの溶着時に、該ライナーの溶着されない部分を
断面凸状に湾曲させることができるので、成型時のひけ
やコストアップ等の問題が生じることなく、磁気ディス
クを効果的にクリーニングすることができる。
ートリッジは、シエルの板厚を厚く形成することなく、
ライナーの溶着時に、該ライナーの溶着されない部分を
断面凸状に湾曲させることができるので、成型時のひけ
やコストアップ等の問題が生じることなく、磁気ディス
クを効果的にクリーニングすることができる。
【図1】ディスクカートリッジの一実施例を示すもの
で、ディスクカートリッジを展開した状態の上シエル及
び下シエルそれぞれの内面を示す平面図である。
で、ディスクカートリッジを展開した状態の上シエル及
び下シエルそれぞれの内面を示す平面図である。
【図2】図1に示すディスクカートリッジの要部を示す
部分拡大断面図である。
部分拡大断面図である。
【図3】図1のディスクカートリッジ全体の斜視図であ
る。
る。
1 カートリッジ本体 2 上シエル 3 下シエル 2a、3a 傾斜部 4 磁気ディスク 5 ライナー
Claims (1)
- 【請求項1】 磁気ディスクを回転自在に収納した、上
シエル及び下シエルからなるカートリッジ本体の該上シ
エル及び該下シエルの内面に、該磁気ディスクをクリー
ニングするライナーを、その周縁部を溶着させてそれぞ
れ取り付けてなるディスクカートリッジにおいて、上記
上シエル又は上記下シエルのうち、少なくとも一方のシ
エルの内面の、上記ライナーの周縁部が溶着される箇所
を、該ライナーが溶着されない非溶着部分側に向かって
下がるように傾斜する傾斜部となしたことを特徴とする
ディスクカートリッジ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4626991U JP2531500Y2 (ja) | 1991-06-19 | 1991-06-19 | ディスクカートリッジ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4626991U JP2531500Y2 (ja) | 1991-06-19 | 1991-06-19 | ディスクカートリッジ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04137570U JPH04137570U (ja) | 1992-12-22 |
JP2531500Y2 true JP2531500Y2 (ja) | 1997-04-02 |
Family
ID=31925834
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4626991U Expired - Lifetime JP2531500Y2 (ja) | 1991-06-19 | 1991-06-19 | ディスクカートリッジ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2531500Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN1534803B (zh) | 1996-06-26 | 2010-05-26 | 奥斯兰姆奥普托半导体股份有限两合公司 | 具有发光变换元件的发光半导体器件 |
US9287469B2 (en) | 2008-05-02 | 2016-03-15 | Cree, Inc. | Encapsulation for phosphor-converted white light emitting diode |
-
1991
- 1991-06-19 JP JP4626991U patent/JP2531500Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04137570U (ja) | 1992-12-22 |
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