JP2531413Y2 - ワイヤカット放電加工機用通電装置 - Google Patents

ワイヤカット放電加工機用通電装置

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JP2531413Y2
JP2531413Y2 JP1989144684U JP14468489U JP2531413Y2 JP 2531413 Y2 JP2531413 Y2 JP 2531413Y2 JP 1989144684 U JP1989144684 U JP 1989144684U JP 14468489 U JP14468489 U JP 14468489U JP 2531413 Y2 JP2531413 Y2 JP 2531413Y2
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wire
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、ワイヤカット放電加工機のワイヤ電極と被
加工物との間の加工間隙に加工用電気エネルギーを供給
するために使用される、ワイヤカット放電加工機用通電
装置に関するものである。
(従来の技術) ワイヤカット放電加工機においては、ワイヤボビンか
ら送給されるワイヤ電極と被加工物との間に加工用パル
ス電圧を印加するため、送給されている走行ワイヤ電極
と常に電気的接触を保つように配設された通電素子を介
してワイヤ電極を加工用パルス電源と電気的に接続する
構成となっている。この通電素子は、ワイヤ電極の抵抗
に困る電気エネルギーの損失を抑え、ワイヤ電極の加熱
状態を抑制してその断線を減少させるため、なるべく加
工間隙近くに配設されるのが一般的に望ましい他、その
交換の容易性が強く望まれているところである。
通電素子を加工間隙近くに配設することができるよう
にしたワイヤカット放電加工装置として、例えば特開昭
62−14374号公報をあげることができる。ここでは、中
空柱状体の通電素子を用いその中空孔にワイヤ電極を挿
通させて給電するようにした、ワイヤカット放電加工装
置が提案されている。
(考案が解決しようとする問題点) この提案された従来装置によると、通電素子の交換を
行なう場合にはワイヤ電極の結線状態をその都度解除し
なければならず、極めて不便であるという問題を有して
いる。さらに、この従来装置では、中空柱状体の内周面
に形成されたワイヤ電極との電気的接触面がその軸線と
平行な円筒面となっているため、ワイヤ電極をその電気
的接触面に均一に圧接することが難しく両者間の電気的
接触を良好に保持することができない上に、ワイヤ電極
導入部においてはワイヤ電極がこすり付けられるためこ
の部分における通電素子の摩耗が激しくその寿命に悪影
響を与えるという問題を有している。
本考案の目的は、ワイヤ電極の張架状態においても通
電素子の交換を極めて簡単に行うことができるほか通電
素子の装着を簡単且つ確実に行うことができ、ワイヤ電
極と極めて良好に電気的接触を保つことができ長寿命化
を図ることができる、ワイヤカット放電加工機用通電装
置を提供することにある。
(問題点を解決するための手段) 上記問題点を解決するための本考案の特徴は、加工用
ワイヤ電極に放電加工用パルスエネルギーを供給するた
め前記加工用ワイヤ電極の走行路中に配設されるワイヤ
カット放電加工機用通電装置において、前記加工用ワイ
ヤ電極が接触しつつ通過する中空部を有する導電性柱状
体の周壁の一部に交換用のスリット部が形成され、前記
中空部の入口側には前記加工用ワイヤ電極を前記中空部
の軸線に対して所定の角度をもって送り込むためのテー
パ接触部が形成され、前記中空部の出口側には前記加工
用ワイヤ電極を前記軸線と実質的に平行な状態で取り出
すための主接触部が形成され、且つその外周面に肩部が
設けられた通電素子と、前記加工用ワイヤ電極を通過さ
せると共に、前記通電素子の一部を前記加工用ワイヤ電
極の走行方向に実質的に整列して嵌め込み前記肩部によ
って位置決めするための空間部が形成されているブラケ
ット部材とを備えた点にある。
(作用) 通電素子はブラケット部材の空間部にワイヤ電極の走
行方向に略整列するように嵌め込まれ、このとき通電素
子の外周面に設けられている肩部が空間部の縁部に係止
して位置決めされる。加工用ワイヤ電極は通電素子の中
空部内をその内周面に所定の押圧力で圧接されつつ通過
し、通電素子は適宜の電気的接続手段によって加工用パ
ルス電源と電気的に接続される。
通電素子の中空部の入口側においてはテーパ接触部に
よって加工用ワイヤ電極が中空部の軸線に対して所定の
角度をもって送り込まれ、一方、その出口側では主接触
部により加工用ワイヤ電極がその軸線と実質的に平行な
状態で取り出されるため、ワイヤ電極は通電素子の内周
面に対して均等に圧接される。この結果、両者は極めて
良好に電気的に接触し、通電素子の特定の部分で激しい
摩耗が生じることもない。
通電素子の交換の際には、通電素子をブラケット部材
の中空部内から引き出し、交換用スリット部を通して張
架されたままの加工用ワイヤ電極を外すことにより、加
工用ワイヤ電極の張架状態を解除せずに通電素子を取り
外し、交換することができる。新しい通電素子はこれと
逆の手順によりブラケット部材にセットすることができ
る。この場合、通電素子の外周面に設けられている肩部
が中空部の縁部に係止され、その軸方向の位置決めが容
易、且つ確実に行われる。
(実施例) 以下、図面を参照しながら、本考案の一実施例につき
詳細に説明する。
第1図及び第2図には、本考案によるワイヤカット放
電加工機用通電装置の一実施例が示されている。通電装
置10は、図示しないワイヤカット放電加工機の加工用の
ワイヤ電極6に加工用パルスエネルギーを供給するた
め、ワイヤ電極6の走行路中に配設される装置であり、
通電素子1と、該通電素子1を保持するためのブラケッ
ト5とを有している。
通電素子1はワイヤカット放電加工機のワイヤ電極6
を、その走行移動中にかかわらず所要の加工用電源の出
力端子に電気的に接続するための通電部材であり、適宜
の導電性材料から成る略柱状の本体2を有している。本
体2の内部には、ワイヤ電極が通過する中空部3がその
軸方向に沿って形成されると共に、本体2の周壁2aには
中空部3に連通する交換用のスリット部4が形成され、
これにより本体2の軸線に垂直な断面は略C字形となっ
ている。
第1図から判るように、中空部3は内径寸法が一様な
第1の部分3aと、内径寸法が開口端3cに向けて拡大され
ている第2の部分3bとから成っている。開口端3c及びこ
れと反対側にある開口端3dは、その内側にエッジを持つ
ことがないように仕上げられており、これによりワイヤ
電極6が通電素子1を通過したときにワイヤ電極6の表
面に傷が与えられることがない。
本体2の外周には、太径部2bと細径部2cとが形成さ
れ、その境界部分には肩部2dが形成されている。本体2
の細径部2cは、取付用のブラケット5の取付孔5bに嵌め
込まれ、その肩部2dがブラケット5の表面5aに当接する
状態にて本体2がブラケット5にボルト止め等の適宜の
手段で固着されている。
図示しない公知の電極送り装置から繰り出されるワイ
ヤ電極6は、開口端3cから中空部3に送り込まれ、他方
の開口端3dから取り出され、一対のダイスガイド8,8に
よって案内されることにより開口端3d側に配置された被
加工物7と所定の加工間隙を形成するようにして引き取
られている。
開口端3cから中空部3内に送り込まれるワイヤ電極6
は、本体2の軸線Aに対して所定の角度をもって送り込
まれており、この角度はテーパ接触部として働く第2の
部分3bの内周面が本体2の軸線Aに対して作る角度と略
同一である。一方、開口端3dから取り出されるワイヤ電
極6が本体2の軸線Aと平行になるように案内部材8が
位置決めされており、ワイヤ電極6は第1の部分3aに接
触しつつ取り出される。したがって、ワイヤ電極6は、
中空部3の主接触部として働く第1の部分3aの周壁及び
テーパ接触部として働く第2の部分3bの周壁に均等な圧
接力をもって接触しつつ走行することができ、両者間の
接触抵抗の低減に役立っている。
さらに、ワイヤ電極6はテーパ接触部として働く第2
の部分3bに所定の角度をもって送り込まれるため、ワイ
ヤ電極6が通電素子1の入口側端部においてのみ強い圧
接力をもって接触することがないので、通電素子1の特
定の部分の摩耗が激しくなることがなく、その長寿命化
を図ることができる。
スリット部4は、図示の実施例では、本体2の軸線A
に平行に形成されており、その溝巾の寸法はワイヤ電極
6の直径よりも大きく定められている。従って、通電素
子1の交換の必要が生じた場合、第2図に示す如くワイ
ヤ電極6が張架された状態において通電素子1をブラケ
ット5の取付孔5bから引き抜き、スリット部4からワイ
ヤ電極6をはずすことにより通電素子1を簡単に除去す
ることができる。新しい通電素子の取り付けは、上記手
順を逆に行うことにより、ワイヤ電極6を張架したまま
で容易に行なうことができる。この場合、通電素子1を
ブラケット5の取付孔5bに取り付けるとき、通電素子1
はその肩部2dがブラケット5の取付孔5bの縁部に係止す
ることによってその軸方向の位置決めを容易、且つ確実
に行うことができる。
本体2は、図示しない配線部材により所定の加工用パ
ルス電源の一方の出力端子と電気的に接続されており、
その他方の出力端子に公知の手段で接続されている被加
工物7との間に加工用パルス電圧を印加することができ
る。なお、通電素子1は、第1図に示すように唯1つだ
け設けるだけでもよいが、被加工物7をはさんで反対側
にもう1つ本考案による通電素子を同様に設けてもよい
ことは勿論である。
このような構成によると、上述の如く、本体2に交換
用のスリット部4を形成したので、ワイヤ電極6が結線
状態にあっても通電素子1の交換を自由に行なうことが
でき、極めて便利で能率的である。また、本体2の外周
面に肩部2dが形成されているため、本体2をブラケット
5に位置決めして装着するのが極めて簡単且つ確実に行
なえ、この点からも通電素子の交換が手軽に行えるもの
である。
(考案の効果) 本考案によれば、上述の如く、ワイヤ電極が通過する
空間が内部に形成されている本体にその空間と連なる交
換用のスリット部が設けられているので、柱状の本体内
の空間部内のワイヤ電極をその張架状態においてもスリ
ット部を介して簡単に本体外に位置させることができ、
通電素子の交換を従来に比べて極めて簡単に行うことが
できる。
これに加え、通電素子の装着時には、その外周面の肩
部により通電素子をブラケット部材に対して所定の位置
関係となるよう簡単且つ確実に取り付けることができ
る。
また、通電素子の中空部内にテーパ接触部と主接触部
とを設けることにより、ワイヤ電極が通電素子の内周面
に対して均等に圧接するようにしたので、両者は極めて
良好な電気的接触状態を保つことができるほか、通電素
子の特定の部分で激しい摩耗が生じることもなく、長寿
命化を期待することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案による通電装置の一実施例を示す断面
図、第2図は第1図の通電素子をブラケットから外して
示す斜視図である。 1……通電素子、2……本体、2a……周壁、2d……肩
部、3……中空部、3a……第1の部分、3b……第2の部
分、4……スリット部、5……ブラケット、5a……表
面、5b……取付孔、6……ワイヤ電極、10……通電装
置。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】加工用ワイヤ電極に放電加工用パルスエネ
    ルギーを供給するため前記加工用ワイヤ電極の走行路中
    に配設されるワイヤカット放電加工機用通電装置におい
    て、 前記加工用ワイヤ電極が接触しつつ通過する中空部を有
    する導電性柱状体の周壁の一部に交換用のスリット部が
    形成され、前記中空部の入口側には前記加工用ワイヤ電
    極を前記中空部の軸線に対して所定の角度をもって送り
    込むためのテーパ接触部が形成され、前記中空部の出口
    側には前記加工用ワイヤ電極を前記軸線と実質的に平行
    な状態で取り出すための主接触部が形成され、且つその
    外周面に肩部が設けられた通電素子と、 前記加工用ワイヤ電極を通過させると共に、前記通電素
    子の一部を前記加工用ワイヤ電極の走行方向に実質的に
    整列して嵌め込み前記肩部によって位置決めするための
    空間部が形成されているブラケット部材と を備えたことを特徴とするワイヤカット放電加工機用通
    電装置。
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JPS5856732A (ja) * 1981-09-30 1983-04-04 Copal Co Ltd ワイヤカツト放電加工機の自動ワイヤ結線装置
JPS6214374A (ja) * 1985-07-12 1987-01-22 Matsushita Electric Ind Co Ltd フロツピ−デイスク装置

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