JP2531306B2 - 蛍光x線分析装置 - Google Patents

蛍光x線分析装置

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JP2531306B2
JP2531306B2 JP2410957A JP41095790A JP2531306B2 JP 2531306 B2 JP2531306 B2 JP 2531306B2 JP 2410957 A JP2410957 A JP 2410957A JP 41095790 A JP41095790 A JP 41095790A JP 2531306 B2 JP2531306 B2 JP 2531306B2
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JP
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章二 桑原
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Shimadzu Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、蛍光X線分析装置にお
いて、広い蛍光X線強度範囲で常に最適の感度で測定で
きるようにするための構成に関する。
【0002】
【従来の技術】X線検出器ではX線光子の計数の数え落
としがあり、その数え落としを補正している。しかし、
計数率(検出強度)が一定範囲を超えると、補正が不可
能になる。そこで計数率が一定範囲を超えると予め分か
っている時には、励起X線用X線管の管電流を小さくし
たり、検出器に入射するX線をその光路で一定比に減衰
せしめる減衰器を挿入して、計数率を低下させることに
より、数え落としの補正可能範囲を超えないようにして
測定を行っていた。しかし、測定途中で数え落とし補正
が出来ない程、計数率が高いと判明した時は、測定を中
断し、再度測定しなければならないと云う問題があっ
た。このため。測定X線の強度の変化幅が大きいと予想
される時は、測定感度を全体的に下げて測定していたた
め。微量元素の検出感度,定量精度が低くなっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、測定X線の
強度変化幅が大きい時でも、微量元素等の弱いX線も感
度,精度良く測定できるようにしようとすることを目的
とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】蛍光X線分析装置におい
て、蛍光X線強度を測定する手段と、同測定手段からの
測定値と或る設定した基準値とを比較する手段と、測定
値が基準値より大きい場合に、X線管の管電流を一定割
合だけ減衰する手段と、その減衰期間で得られた測定値
にその減衰期間における管電流の減衰率の逆数を掛算す
る手段を設けた。
【0005】
【作用】微量成分と多量成分を連続して測定する時に、
微量成分を測定する時には高感度で測定しなければなら
ず、多量成分を測定する時には、測定値の最大値が測定
範囲を超えない感度で測定しなければならない。本発明
は、当初微量成分の測定に対応する高感度に設定してお
くことにより、実測値が一定レベルを超えた時に、実測
値が測定範囲内に収まるように励起X線管の管電流を減
らし測定感度を低下させて測定することにより、微量成
分も多量成分も連続して夫々に可能な最高感度で測定す
ることができる。
【0006】
【実施例】図1に本発明の一実施例の構成を示す。図に
おいて、1はX線管で、試料SにX線を照射する。試料
SはX線で励起され、蛍光X線を放射する。蛍光X線は
分光器2によって分光されX線検出器3によって検出さ
れる。検出信号は計数回路4で計数され、インターフェ
イス5を通って、データ処理装置6で処理される。7は
X線発生制御装置で、X線管の管電流を制御する。8は
インターフェイスである。データ処理装置6では、予め
設定してある一定計数値を超えた場合に、X線発生制御
装置7を制御し、X線管の電流値を1/aに低下させる
と共に、得られた計数値に上記設定された低下率の逆数
aを掛算し、正しい測定値に変換する。
【0007】定性及び定量分析におけるデータ処理装置
6の制御動作を、図2のフローチャートを用いて詳しい
説明を行う。当初X線管1の管電流は最大に設定されて
いる。まず、分光器2を1ステップ駆動し、蛍光X線強
度を測定する(ア)。測定された実測強度が基準値より
高いかどうか判定する(イ)。高くない場合は、ステッ
プ(オ)に行き、測定値を蛍光X線強度としてデータ処
理し、ステップ(カ)に進む。高い場合は、管電流を1
/aに減衰して再度蛍光X線強度を測定する(ウ)。実
測強度をa倍して測定値とし(エ)、a倍した測定値を
蛍光X線強度としてデータ処理し(オ)、ステップ
(カ)に進む。スッテプ(カ)では、測定波長がまだあ
るかどうか判断する(カ)。測定波長がある場合には、
ステップ(ア)に戻る。測定波長が無くなった場合に
は、測定を終了する。
【0008】上の実施例はX線強度が増加して行く場合
のみ適用できる。X線強度が上下変動を繰返す場合、各
X線ピーク毎にX線強度増加時は、上述動作により励起
X線管の管電流制御を行い、強度が低下して行く過程で
は、データ処理装置6は管電流の初期設定値に対する低
減比を記憶しており、上述の逆の動作で、分光器2が検
出ピーク位置を超えてX線強度が減少する場合、管電流
をa倍してみて、X線強度が基準値を超える間は低い管
電流で測定を続け、a倍して基準値を超えないようにな
ければ、次のステップからは、管電流をa倍にしたま
ゝ、つまり元に戻して測定する。即ち、図3に示すよう
に、実際のX線強度のプロファイル(点線)に対して、
鋸歯状の実測データ(実線)が得られる。この実測デー
タに管電流の減衰率の逆数を掛算して、正しいX線強度
に変換する。
【0009】図4に管電流を低下させた時の検量線を示
す。A(一点鎖線)は数え落とし補正可能レベル、B
(実線)は実測データ、Cは実X線強度データを示して
おり、T1区間は管電流の低下率が1の時のデータを、
T2区間は管電流の低下率が1/aの時のデータを、T
3区間は管電流の低下率が1/a2 の時のデータを示し
ている。このように実測データが数え落とし補正可能レ
ベルを超えないように、管電流を低下させることによ
り、出来るだけ高感度な状態で高精度に測定することが
できる。
【0010】
【発明の効果】本発明によれば、実測データが一定レベ
ルを超えた時に、管電流を一定割合で低下させることに
より、実測データを測定範囲内に収まるようにし、なお
低下期間で得られた実測データに低下率の逆数を掛ける
ことにより、全ての測定データを当初の管電流の測定デ
ータレベルに統一して表示することが可能となり、微量
成分と多量成分を連続して夫々に可能な最高感度で測定
できるようになり、一段と高精度で定量測定できるよう
になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成図である。
【図2】上記実施例のフローチャートである。
【図3】上記実施例の実測X線強度と実際のX線強度の
プロファイル図である。
【図4】上記実施例の検量線図である。
【符号の説明】
S 試料 1 X線管 2 分光器 3 X線検出器 4 計数回路 5 インターフェイス 6 データ処理装置 7 X線発生制御装置 8 インターフェイス

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蛍光X線強度を測定する手段と、同測
    定手段からの測定値と或る設定した基準値とを比較する
    手段と、測定値が基準値より大きい場合に、X線管の管
    電流を一定割合だけ減衰する手段と、その減衰期間で得
    られた測定値にその減衰期間における管電流の減衰率の
    逆数を掛算する手段を設けたことを特徴とする蛍光X線
    分析装置。
JP2410957A 1990-12-14 1990-12-14 蛍光x線分析装置 Expired - Lifetime JP2531306B2 (ja)

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JPS5618399A (en) * 1979-07-23 1981-02-21 Toshiba Corp X-ray tomograph
JPH01105854U (ja) * 1988-01-09 1989-07-17

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