JP2531127B2 - 車両用フレ―ムの接合構造 - Google Patents
車両用フレ―ムの接合構造Info
- Publication number
- JP2531127B2 JP2531127B2 JP6137303A JP13730394A JP2531127B2 JP 2531127 B2 JP2531127 B2 JP 2531127B2 JP 6137303 A JP6137303 A JP 6137303A JP 13730394 A JP13730394 A JP 13730394A JP 2531127 B2 JP2531127 B2 JP 2531127B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- square pipe
- frame
- welding
- joint structure
- vehicle frame
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
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- Body Structure For Vehicles (AREA)
- Butt Welding And Welding Of Specific Article (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えばバスやトラッ
ク等の車両におけるフレームを構成する車両用フレーム
の接合構造に関する。
ク等の車両におけるフレームを構成する車両用フレーム
の接合構造に関する。
【0002】
【従来の技術】車両のフレームは、各種装置や荷を支え
連結し、前輪および後輪に伝達させる役目上、静止状態
で垂直荷重を受けている。さらに、走行することにより
上下の慣性荷重が加わり、旋回および発進、制動時には
前後左右の水平荷重が加わる。また、悪路を走行すれば
フレームにねじり荷重が加わる。また、走行時のフレー
ムには、前述した静的荷重のほかに動的荷重が作用す
る。
連結し、前輪および後輪に伝達させる役目上、静止状態
で垂直荷重を受けている。さらに、走行することにより
上下の慣性荷重が加わり、旋回および発進、制動時には
前後左右の水平荷重が加わる。また、悪路を走行すれば
フレームにねじり荷重が加わる。また、走行時のフレー
ムには、前述した静的荷重のほかに動的荷重が作用す
る。
【0003】これらの荷重により、せん断力、曲げモー
メントおよびねじりモーメントが生じ、フレームを変形
させるため、フレームを構成する部材の結合部に局部的
に応力集中が発生しやすい。
メントおよびねじりモーメントが生じ、フレームを変形
させるため、フレームを構成する部材の結合部に局部的
に応力集中が発生しやすい。
【0004】したがって、フレームは前記静的荷重、動
的荷重に耐えられる強度が必要であるが、フレームを複
雑な構成としたり、またフレーム構成部材の肉厚をアッ
プしたり、断面積を大きくすることは車体重量が増し、
また材料費がアップする原因となる。そこで、従来は図
4に示すように構成している。
的荷重に耐えられる強度が必要であるが、フレームを複
雑な構成としたり、またフレーム構成部材の肉厚をアッ
プしたり、断面積を大きくすることは車体重量が増し、
また材料費がアップする原因となる。そこで、従来は図
4に示すように構成している。
【0005】すなわち、1はバスのはしご形フレームで
あり、これは一対のサイドメンバ2,2とこれらサイド
メンバ2,2相互を連結する複数本のクロスメンバ3…
とから構成されている。前記サイドメンバ2およびクロ
スメンバ3は鋼材によって形成された角パイプからな
り、図5に示すように、角パイプからなるサイドメンバ
2の側面に角パイプからなるクロスメンバ3の端面を突
合わせ、この突合わせ部4を溶接によって結合してい
る。
あり、これは一対のサイドメンバ2,2とこれらサイド
メンバ2,2相互を連結する複数本のクロスメンバ3…
とから構成されている。前記サイドメンバ2およびクロ
スメンバ3は鋼材によって形成された角パイプからな
り、図5に示すように、角パイプからなるサイドメンバ
2の側面に角パイプからなるクロスメンバ3の端面を突
合わせ、この突合わせ部4を溶接によって結合してい
る。
【0006】しかしながら、サイドメンバ2の側面にク
ロスメンバ3の端面を突合わせ、この突合わせ部4を溶
接すると溶接ビード5が発生する。したがって、この溶
接部に図6に示すようにパネルやガセット6を取付ける
場合には、この溶接ビード5を溶接仕上げ加工によって
取除き、平坦面としてガセット6を取り付けている。
ロスメンバ3の端面を突合わせ、この突合わせ部4を溶
接すると溶接ビード5が発生する。したがって、この溶
接部に図6に示すようにパネルやガセット6を取付ける
場合には、この溶接ビード5を溶接仕上げ加工によって
取除き、平坦面としてガセット6を取り付けている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
ように、サイドメンバ2とクロスメンバ3との溶接部に
ガセット6を取付けるために、この溶接ビード5を溶接
仕上げ加工によって取除くと、溶接強度が減少し、走行
中に前記結合部に応力集中が生じると破断する恐れがあ
り、また溶接仕上げ加工等の後加工工程を必要とする。
ように、サイドメンバ2とクロスメンバ3との溶接部に
ガセット6を取付けるために、この溶接ビード5を溶接
仕上げ加工によって取除くと、溶接強度が減少し、走行
中に前記結合部に応力集中が生じると破断する恐れがあ
り、また溶接仕上げ加工等の後加工工程を必要とする。
【0008】この発明は、前記事情に着目してなされた
もので、その目的とするところは、溶接部分に発生した
溶接ビードを取除くことなく、ガセット等の取付けもで
き、溶接強度を維持できる車両用フレームの接合構造を
提供することにある。
もので、その目的とするところは、溶接部分に発生した
溶接ビードを取除くことなく、ガセット等の取付けもで
き、溶接強度を維持できる車両用フレームの接合構造を
提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段および作用】前記目的を達
成するために、この発明は、車両のフレームを形成する
第1の角パイプと、同第1の角パイプの側面に突き合う
端面を有すると共に、同第1の角パイプと略同等の断面
を有する第2の角パイプと、前記第1の角パイプの前記
側面と前記第2の角パイプの前記端面との突合わせ部に
形成される溶接ビードとを有したものにおいて、前記第
2の角パイプの前記端面は、前記第1の角パイプの側面
の幅寸法より狭い狭幅部を成して、前記突合わせ部に段
差を形成すると共に、前記溶接ビードを前記段差内であ
って、前記第1,2の両角パイプの各上面を結ぶ延長線
内に、及び前記第1,2の両角パイプの各下面を結ぶ延
長線内にそれぞれ存在せしめたことにある。そして、第
1と第2の角パイプとの間にできた段差空間に溶接ビー
ドが収まるようにしたことにある。
成するために、この発明は、車両のフレームを形成する
第1の角パイプと、同第1の角パイプの側面に突き合う
端面を有すると共に、同第1の角パイプと略同等の断面
を有する第2の角パイプと、前記第1の角パイプの前記
側面と前記第2の角パイプの前記端面との突合わせ部に
形成される溶接ビードとを有したものにおいて、前記第
2の角パイプの前記端面は、前記第1の角パイプの側面
の幅寸法より狭い狭幅部を成して、前記突合わせ部に段
差を形成すると共に、前記溶接ビードを前記段差内であ
って、前記第1,2の両角パイプの各上面を結ぶ延長線
内に、及び前記第1,2の両角パイプの各下面を結ぶ延
長線内にそれぞれ存在せしめたことにある。そして、第
1と第2の角パイプとの間にできた段差空間に溶接ビー
ドが収まるようにしたことにある。
【0010】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図面に基づいて
説明する。図1乃至図3において、11はバス等の車体
フレームのサイドメンバを構成する第1の角パイプであ
り、12は同じくクロスメンバを構成する第2の角パイ
プである。第1と第2の角パイプ11,12は略同一の
断面積であり、第2の角パイプ12の突合わせ部13は
第1の角パイプ11の側面の幅寸法より狭幅に絞り形成
されている。
説明する。図1乃至図3において、11はバス等の車体
フレームのサイドメンバを構成する第1の角パイプであ
り、12は同じくクロスメンバを構成する第2の角パイ
プである。第1と第2の角パイプ11,12は略同一の
断面積であり、第2の角パイプ12の突合わせ部13は
第1の角パイプ11の側面の幅寸法より狭幅に絞り形成
されている。
【0011】そして、この第2の角パイプ12の突合わ
せ部13を第1の角パイプ11の側面に当接した状態
で、溶接することにより、第1の角パイプ11に対して
第2の角パイプ12が結合されている。この溶接によっ
て突合わせ部13に溶接ビード14が発生するが、この
溶接ビード14は第1の角パイプ11と第2の角パイプ
12の突合わせ部13にできた段差空間に収まり、第1
の角パイプ11の上面側に突出することはない。したが
って、溶接ビード14を取除くことなく、つまり溶接強
度を低下させることなくパネルやガセット15を取付け
ることができる。
せ部13を第1の角パイプ11の側面に当接した状態
で、溶接することにより、第1の角パイプ11に対して
第2の角パイプ12が結合されている。この溶接によっ
て突合わせ部13に溶接ビード14が発生するが、この
溶接ビード14は第1の角パイプ11と第2の角パイプ
12の突合わせ部13にできた段差空間に収まり、第1
の角パイプ11の上面側に突出することはない。したが
って、溶接ビード14を取除くことなく、つまり溶接強
度を低下させることなくパネルやガセット15を取付け
ることができる。
【0012】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、第1の角パイプの側面に突合わせられる第2の角パ
イプの端部を、第1の角パイプの側面より狭幅とするこ
とにより、溶接部分に発生した溶接ビードを取除くこと
なく、ガセット等の取付けもでき、溶接強度を維持でき
るとともに、溶接後加工が不要となるという効果を奏す
る。
ば、第1の角パイプの側面に突合わせられる第2の角パ
イプの端部を、第1の角パイプの側面より狭幅とするこ
とにより、溶接部分に発生した溶接ビードを取除くこと
なく、ガセット等の取付けもでき、溶接強度を維持でき
るとともに、溶接後加工が不要となるという効果を奏す
る。
【図1】この発明の一実施例を示す角パイプの結合状態
の斜視図。
の斜視図。
【図2】同実施例の角パイプの結合状態の側面図。
【図3】同実施例のガセットを取付けた状態の側面図。
【図4】一般的なバスのフレームの平面図。
【図5】従来の角パイプの結合状態の側面図。
【図6】同じくガセットを取付けた状態の側面図。
11…第1の角パイプ、12…第2の角パイプ、13…
突合わせ部、14…溶接ビード。
突合わせ部、14…溶接ビード。
Claims (1)
- 【請求項1】 車両のフレームを形成する第1の角パイ
プと、同第1の角パイプの側面に突き合う端面を有する
と共に、同第1の角パイプと略同等の断面を有する第2
の角パイプと、前記第1の角パイプの前記側面と前記第
2の角パイプの前記端面との突合わせ部に形成される溶
接ビードとを有したものにおいて、 前記第2の角パイプの前記端面は、前記第1の角パイプ
の側面の幅寸法より狭い狭幅部を成して、前記突合わせ
部に段差を形成すると共に、前記溶接ビードを前記段差
内であって、前記第1,2の両角パイプの各上面を結ぶ
延長線内に、及び前記第1,2の両角パイプの各下面を
結ぶ延長線内にそれぞれ存在せしめたことを特徴とする
車両用フレームの接合構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6137303A JP2531127B2 (ja) | 1994-06-20 | 1994-06-20 | 車両用フレ―ムの接合構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6137303A JP2531127B2 (ja) | 1994-06-20 | 1994-06-20 | 車両用フレ―ムの接合構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06339789A JPH06339789A (ja) | 1994-12-13 |
JP2531127B2 true JP2531127B2 (ja) | 1996-09-04 |
Family
ID=15195539
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6137303A Expired - Fee Related JP2531127B2 (ja) | 1994-06-20 | 1994-06-20 | 車両用フレ―ムの接合構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2531127B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3378145B2 (ja) * | 1996-06-05 | 2003-02-17 | 株式会社神戸製鋼所 | 溶接構造物の製造方法 |
JP6259618B2 (ja) * | 2013-09-20 | 2018-01-10 | シロキ工業株式会社 | 車両用ドアサッシュ |
CN111959607B (zh) * | 2020-08-20 | 2021-05-18 | 徐州徐工矿业机械有限公司 | 一种矿用自卸车可调型副车架支承装置及矿用自卸车 |
-
1994
- 1994-06-20 JP JP6137303A patent/JP2531127B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06339789A (ja) | 1994-12-13 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19960423 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R371 | Transfer withdrawn |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |