JP2530805Y2 - 鉄道車両用軸箱支持装置 - Google Patents

鉄道車両用軸箱支持装置

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JP2530805Y2
JP2530805Y2 JP1989059127U JP5912789U JP2530805Y2 JP 2530805 Y2 JP2530805 Y2 JP 2530805Y2 JP 1989059127 U JP1989059127 U JP 1989059127U JP 5912789 U JP5912789 U JP 5912789U JP 2530805 Y2 JP2530805 Y2 JP 2530805Y2
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coil spring
rod
shaft
rubber
hole
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元実 平石
博幸 野崎
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、鉄道車両用軸箱支持に係り、特に高速で走
行する車両に好適な鉄道車両用軸箱支持装置に関するも
のである。
〔従来の技術〕
従来の軸箱支持装置においては、軸箱体の前後方向両
側にコイルばねを設け、軸箱体に対して台車枠を弾性支
持している。また、台車枠に対する軸箱体の位置決めに
ついては、台車枠との間で垂直な摺動面を有する擦板に
よって行なわれていた。ところが、このような構成で
は、構造が大掛りなものとなるため、重量が増大する。
また、高速曲線通過時における横圧増大、これに伴うフ
ランジ摩耗等の問題があり、近年、軸箱体の位置決めを
防振ゴム等を用いて行なう軸箱支持装置が開発されつつ
ある。
具体的な構成としては、軸箱体の前後位置にコイルば
ねを設置し、該コイルばね内に防振ゴムをその軸線が垂
直となるように配置する構成となっている。なお、該防
振ゴムに嵌入される心棒と防振ゴムの外周に嵌合する筒
状部材が台車枠あるいは軸箱体に取付けられる構成とな
っている。ところで、この種の装置として関連するもの
には例えば特開昭59−113331号公報等が挙げられる。
〔考案が解決しようとする課題〕
上記従来技術は、防振ゴムすなわち内筒と外筒との間
にゴムを加硫接着したものを用い、かつ、心棒と筒状部
材との間に介装させる構成となっている。したがって、
防振ゴムの内筒と心棒あるいは外筒と筒状部材との間で
は、各部材が面接触で摺動する構造となっている。した
がって、経年変化すなわち摺動部分が摩耗することによ
って隙間ができ、騒音発生の原因となる恐れがあった。
また、各部材間に隙間が発生することにより、走行安定
性が低下するという問題もあった。
さらに、前記防振ゴムに関して軸箱体と台車枠との間
の水平力支持が考慮されておらず、該防振ゴムに偏荷重
が作用する恐れがあった。
本考案の目的とするところは、金属部材同士の摺動部
分をなくして騒音の発生しない構造とすること及び、内
筒、軸ばね座、支持ゴムおよびコイルばね等を完全に分
解することなく、予圧縮を与えた状態で組立を行なう等
煩雑な作業を行なわずに補修作業が行なえる鉄道車両用
軸箱支持装置を提供するとにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的は、台車枠を弾性支持するコイルばねと、 前記コイルばねを載せる部分の中央部を垂直方向に貫
通した穴を有する軸箱体と、 台車枠に着脱自在に嵌合される端部と、前記台車枠と
前記コイルばねの上端との間に配置されたつばと、前記
コイルばね内に位置する棒状部と、該棒状部の下部外周
にねじの方向を垂直方向に向けて設けたねじ部と、前記
棒状部の下部に該棒状部の軸方向にその軸線方向を一致
させて形成され治具固定用ボルトが螺合される雌ねじ部
と、からなる内筒と、 上下端が開口し、上部が前記コイルばね内に配置され
下部が前記軸箱体の穴に嵌入される筒状部であって、そ
の下部を軸箱体の穴に嵌合した状態で該下部端面に、前
記軸箱体の穴に下方から嵌挿される治具を受ける治具支
持面が形成されている筒状部と、該筒状部の外面に設け
られ、前記軸箱体の穴の上面に載置され、前記コイルば
ねの下端を支えるつばと、からなる軸ばね座と、 筒状に積層されたゴムによって構成され、外周が前記
軸ばね座の筒状部内に嵌合され、中空部分に前記内筒の
棒状部が挿入された支持ゴムと、 前記ねじ部に螺合し、前記支持ゴムの内側部分を前記
棒状部に押しつけて固定する螺合手段と、 前記支持ゴムの外側部分を前記筒状部の下部に押しつ
けて固定する固定手段と、からなる鉄道車両用軸箱支持
装置とすることにより達成される。
〔作用〕
高速で走行する車両の軸箱支持装置は、走行安定性を
確保するため摺動部のがたつきを極力小さくする必要が
ある。内筒の棒状部と軸ばね座の筒状部との間に介装、
固定される支持ゴムは、各部材との間に金属同士の接触
部を有さないか、または、金属同士が接触しても摺動等
相対的な変化をなくした状態で設置されることになる。
したがって、経年変化によって隙間が生じ、該隙間によ
って騒音が発生することや、走行安定性の低下などの不
具合を防止できる。
また、内筒の棒状部の下部に雌ねじ部を形成し、か
つ、軸ばね座の筒状部の下端に軸箱体の穴に下方から嵌
挿される治具を受ける治具支持面が形成されていること
から、コイルばねを殺す治具が支持ゴムを内筒に固定し
たままの状態、即ち、固定ナットによって支持ゴムを内
筒に固定したままの状態で、コイルばねを殺すことがで
きる。従って、内筒、軸ばね座、支持ゴムおよびコイル
ばね等を完全に分解することなく、予圧縮を与えた状態
で組立を行なう等煩雑な作業を行なわずに補修作業が行
なえる。
〔実施例〕
以下、本考案による一実施例を第1図および第2図に
よって説明する。
第1図において、1は軸箱体で、その前後方向両側に
軸ばね座3が嵌入され、垂直方向には支持ゴム6が圧入
装着される穴1aを有している。2は軸箱体1の前後位置
に配置され、該軸箱体1に対して台車枠5を弾性支持す
るコイルばねである。前記軸ばね座3は、軸箱体1の前
後方向に設けられた穴1aに嵌入し、かつ、前記コイルば
ね2の下端を受けるつば3aを外周に構成している。ま
た、軸ばね座3には筒状部3bが構成されており、該筒状
部3bの内部に支持ゴム6を圧入し保持する。さらに、該
筒状部3bの下面には、後述する治具10を受ける治具支持
面3cが設けられている。
4は内筒で、上方に台車枠5の下面にあけられた穴に
嵌合する突出部4cが設けられており、下方には棒状部4b
が形成され、下端部の外周にねじ4d、中心部に雌ねじ4e
を有している。
しかして、上方の外周には前記コイルばね2の上端を
受けるつば4aが形成され、いわゆる棒状支持具を形成す
る。該内筒4と台車枠5の支持部との間には、軸箱体1
と台車枠5との間隙を調整するためのライナー9が挿入
されている。
6は前記内筒4の棒状部が中心部分に挿入され、か
つ、外周が前記軸ばね座3の筒状部3bの内部に嵌合され
た支持ゴムで、積層したゴムによって構成されている。
なお、前記軸ばね座3は前記支持ゴム6を支持する位置
が該支持ゴム6の水平力支持中心が軸箱体1の軸中心と
一致するように構成されている。また、支持ゴム6は内
筒4に対して相対的な移動がないように筒状支持具7を
上部に配して固定ナット8で内筒4に固定され、かつ、
その外筒は軸ばね座3に対して相対的な移動がないよう
に固定リング15を用いて固定されている。10は前記コイ
ルばね2を予圧縮して本軸箱支持装置を組立あるいは分
解する際に用いられる治具である。
該治具10は、内筒4下端に形成されたねじ穴4eにボル
ト11を通して締込むことにより、前記コイルばね2の予
圧縮を行なう。
このような構成によれば、支持ゴム6と内筒4および
軸ばね座3との間に摺動する部分がなく、経年変化によ
って隙間が生じることがない。したがって騒音の発生や
走行安定性の低下がなくまた、治具10によってコイルば
ね2に予圧縮を与える際、本軸箱支持装置の各部品は組
立完了のままで使用でき、高さ調節後の再組込み部品が
ないため組立および分解が容易となる。特に、内筒4棒
状部の下部に雌ねじ部を形成し、かつ、軸ばね座の筒状
部の下端に軸箱体の穴に下方から嵌挿される治具10を受
ける治具支持面が形成されていることから、コイルばね
を殺す治具10が支持ゴム6を内筒4に固定したままの状
態、即ち、固定ナット8によって支持ゴム6を内筒4に
固定したままの状態で、コイルばね2を殺すことができ
る。従って、内筒4、軸ばね座3、支持ゴム6およびコ
イルばね2等を完全に分解することなく、予圧縮を与え
た状態で組立を行なえる等、煩雑な作業を行なわずに補
修作業が行なえる。さらに支持ゴム6の水平力支持中心
と軸箱体1の軸中心がほぼ一致した構成となっているた
め、該支持ゴム6に対して偏荷重が作用することがな
い。
次に、第2図によって本考案の他の実施例を説明す
る。同図において、前記一実施例と同一符号は同一部材
を示すものである。
前記一実施例と異なる箇所は、内筒4下端にダブルナ
ット12を用いて緩み止め防止を強化している点である。
〔考案の効果〕
以上説明したように本考案によれば、金属部材同士の
摺動部分がなく、騒音の発生を防止できる効果がある。
また、本装置は簡単な治具を使用してコイルばねを予圧
縮することにより組立,分解が容易にで作業性がよいと
いう効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案による鉄道車両用軸箱支持装置の一実施
例を示す正面図、第2図は他の実施例を示す正面図であ
る。 1……軸箱体、2……コイルばね、3……軸ばね座、4
……内筒、6……支持ゴム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 砂関 敏彦 山口県下松市大字東豊井794番地 株式 会社日立製作所笠戸工場内 (56)参考文献 特開 昭59−113331(JP,A)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】台車枠5を弾性支持するコイルばね2と、 前記コイルばねを載せる部分の中央部を垂直方向に貫通
    した穴1aを有する軸箱体1と、 台車枠5に着脱自在に嵌合される端部4cと、前記台車枠
    と前記コイルばねの上端との間に配置されたつば4aと、
    前記コイルばね内に位置する棒状部4bと、該棒状部の下
    部外周にねじの方向を垂直方向に向けて設けたねじ部4d
    と、前記棒状部の下部に該棒状部の軸方向にその軸線方
    向を一致させて形成され治具固定用ボルト11が嵌合され
    る雌ねじ部4eと、からなる内筒4と、 上下端が開口し、上部が前記コイルばね内に配置され下
    部が前記軸箱体の穴1aに嵌入される筒状部3bであって、
    その下部を軸箱体の穴1aに嵌合した状態で該下部端面
    に、前記軸箱体の穴に下方から嵌挿される治具10を受け
    る治具支持面3cが形成されている筒状部3bと、該筒状部
    の外面に設けられ、前記軸箱体の穴の上面に載置され、
    前記コイルばねの下端を支えるつば3aと、からなる軸ば
    ね座3と、 筒状に積層されたゴムによって構成され、外周が前記軸
    ばね座3の筒状部3b内に嵌合され、中空部分に前記内筒
    の棒状部4bが挿入された支持ゴム6と、 前記ねじ部4dに螺合し、前記支持ゴム6の内側部分を前
    記棒状部に押しつけて固定する螺合手段8、12と、 前記支持ゴム6の外側部分を前記筒状部の下部に押しつ
    けて固定する固定手段15と、からなる鉄道車両用軸箱支
    持装置。
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