JP2530772B2 - ブロック壁成形方法 - Google Patents
ブロック壁成形方法Info
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- JP2530772B2 JP2530772B2 JP3176060A JP17606091A JP2530772B2 JP 2530772 B2 JP2530772 B2 JP 2530772B2 JP 3176060 A JP3176060 A JP 3176060A JP 17606091 A JP17606091 A JP 17606091A JP 2530772 B2 JP2530772 B2 JP 2530772B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は塀、建物躯体外壁、間仕
切り等として使用されるブロック壁の成形方法に関す
る。
切り等として使用されるブロック壁の成形方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種ブロック壁は、図12に示
すように、複数の貫通孔1aが穿設されたブロック部材
1をモルタル2を介して順次積み重ねると共に、その各
ブロック部材1間に鉄筋3を横縦に配設することにより
成形されていた。
すように、複数の貫通孔1aが穿設されたブロック部材
1をモルタル2を介して順次積み重ねると共に、その各
ブロック部材1間に鉄筋3を横縦に配設することにより
成形されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のブロック壁
成形方法では、各ブロック部材1を軟弱なモルタル2を
介して積み重ねているため、その積み重ねた各ブロック
部材1が傾き易く、これがため各ブロック部材を一つず
つ水平レベル及び高さを確認しながら慎重に積み重ねる
必要があり、その積み重ね作業に熟練を要し、手間がか
かって、施工期間が長くかかるという欠点があった。
成形方法では、各ブロック部材1を軟弱なモルタル2を
介して積み重ねているため、その積み重ねた各ブロック
部材1が傾き易く、これがため各ブロック部材を一つず
つ水平レベル及び高さを確認しながら慎重に積み重ねる
必要があり、その積み重ね作業に熟練を要し、手間がか
かって、施工期間が長くかかるという欠点があった。
【0004】本発明は、上記問題点を解消したブロック
壁成形方法を提案することを目的としている。
壁成形方法を提案することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の構成を実施例に対応する図面に基づいて説明
すると、本発明は、ブロック部材5を順次積み重ね、該
各ブロック部材5を互いに連結してブロック壁を形成す
るブロック壁成形方法であって、各ブロック部材5の端
面5aに凹溝7を、該凹溝7の幅方向中央部に条溝8を
それぞれ端面5aの長手方向全長に条設し、前記条溝8
に接着性シール材9を充填し、断面略十字状の条片6a
〜6dを有する金属条材6の下向き垂直一条片6aを前
記条溝8に嵌合すると共に、その水平二条片6b,6d
を前記凹溝7に条片厚さの半分程度が凹溝7から突出す
るように嵌合することによって、ブロック部材5の端面
5aに前記金属条材6を固着し、該金属条材6の上向き
垂直一条片6cを、その上に積み重ねられるブロック部
材5の条溝8に嵌合すると共に、該ブロック部材5の凹
溝7に前記水平二条片6b,6dの突出部分を嵌合する
ようにしたことを特徴とするものである。
の本発明の構成を実施例に対応する図面に基づいて説明
すると、本発明は、ブロック部材5を順次積み重ね、該
各ブロック部材5を互いに連結してブロック壁を形成す
るブロック壁成形方法であって、各ブロック部材5の端
面5aに凹溝7を、該凹溝7の幅方向中央部に条溝8を
それぞれ端面5aの長手方向全長に条設し、前記条溝8
に接着性シール材9を充填し、断面略十字状の条片6a
〜6dを有する金属条材6の下向き垂直一条片6aを前
記条溝8に嵌合すると共に、その水平二条片6b,6d
を前記凹溝7に条片厚さの半分程度が凹溝7から突出す
るように嵌合することによって、ブロック部材5の端面
5aに前記金属条材6を固着し、該金属条材6の上向き
垂直一条片6cを、その上に積み重ねられるブロック部
材5の条溝8に嵌合すると共に、該ブロック部材5の凹
溝7に前記水平二条片6b,6dの突出部分を嵌合する
ようにしたことを特徴とするものである。
【0006】
【作用】ブロック部材5を順次積み重ねてブロック壁を
成形するにあたり、ブロック部材5の条溝8に接着性シ
ール材9を充填した後、水平に配した金属条材6の下向
き垂直一条片6aを前記条溝8に嵌合させると共に、そ
の水平二条片6b,6dを凹溝7に条片厚さの半分程度
が凹溝7から突出するように嵌合させ、そして前記金属
条材6の上向き垂直一条片6cを、その上に積み重ねら
れるブロック部材5の条溝8に嵌合させると共に、この
ブロック部材5の凹溝7に前記水平二条片6b,6dの
突出部分を嵌合させることにより、前記金属条材6を基
準にして、各ブロック部材5を水平面上に面一に整正配
列し、ブロック壁を所定どおりに簡単容易に成形するこ
とができる。この場合、十字状金属条材6は、その水平
二条片6b,6dを上下に積み重ねられる両ブロック部
材5,5の凹溝7,7に嵌合させることができるため、
上下両ブロック部材5,5の対向端面5a,5a間に隙
間を生ぜず、両ブロック部材5,5を密接に接合するこ
とができる。また、この金属条材の各垂直条片6a,6
cは、接着性シール材9の充填された各ブロック部材5
の条溝8に嵌合されるため、条溝8とこれに嵌合される
各垂直条片6a,6cとの隙間が上記シール材9によっ
て埋まることになり、しかもこの場合、接着性シール材
9の充填された条溝8への垂直条片6a,6cの嵌合に
より各条溝8から溢れ出たシール材9が各凹溝7と水平
二条片6b,6dとの間に介入して、その間の隙間を埋
めることができる。従って、上下ブロック部材5,5間
の隙間が確実に塞がれるだけでなく、金属条材6が接着
性シール材9を介しブロック部材5に一体に固着され
て、上下のブロック部材5,5が剛体結合されることに
なり、このため極めて強固なブロック壁を成形すること
ができ、またブロック部材5,5を多数段に重ねてブロ
ック壁を成形する場合でも、ブロック部材5にかかる水
平荷重に対し十分に対抗しうる強度を有せしめることが
できて、ブロック壁の倒壊を防止できる。更に、金属条
材6が十字状に形成されていて、水平及び垂直方向の曲
げ応力に強い構造であるため、より一層強固なブロック
壁を成形することができる。
成形するにあたり、ブロック部材5の条溝8に接着性シ
ール材9を充填した後、水平に配した金属条材6の下向
き垂直一条片6aを前記条溝8に嵌合させると共に、そ
の水平二条片6b,6dを凹溝7に条片厚さの半分程度
が凹溝7から突出するように嵌合させ、そして前記金属
条材6の上向き垂直一条片6cを、その上に積み重ねら
れるブロック部材5の条溝8に嵌合させると共に、この
ブロック部材5の凹溝7に前記水平二条片6b,6dの
突出部分を嵌合させることにより、前記金属条材6を基
準にして、各ブロック部材5を水平面上に面一に整正配
列し、ブロック壁を所定どおりに簡単容易に成形するこ
とができる。この場合、十字状金属条材6は、その水平
二条片6b,6dを上下に積み重ねられる両ブロック部
材5,5の凹溝7,7に嵌合させることができるため、
上下両ブロック部材5,5の対向端面5a,5a間に隙
間を生ぜず、両ブロック部材5,5を密接に接合するこ
とができる。また、この金属条材の各垂直条片6a,6
cは、接着性シール材9の充填された各ブロック部材5
の条溝8に嵌合されるため、条溝8とこれに嵌合される
各垂直条片6a,6cとの隙間が上記シール材9によっ
て埋まることになり、しかもこの場合、接着性シール材
9の充填された条溝8への垂直条片6a,6cの嵌合に
より各条溝8から溢れ出たシール材9が各凹溝7と水平
二条片6b,6dとの間に介入して、その間の隙間を埋
めることができる。従って、上下ブロック部材5,5間
の隙間が確実に塞がれるだけでなく、金属条材6が接着
性シール材9を介しブロック部材5に一体に固着され
て、上下のブロック部材5,5が剛体結合されることに
なり、このため極めて強固なブロック壁を成形すること
ができ、またブロック部材5,5を多数段に重ねてブロ
ック壁を成形する場合でも、ブロック部材5にかかる水
平荷重に対し十分に対抗しうる強度を有せしめることが
できて、ブロック壁の倒壊を防止できる。更に、金属条
材6が十字状に形成されていて、水平及び垂直方向の曲
げ応力に強い構造であるため、より一層強固なブロック
壁を成形することができる。
【0007】
【実施例】図1は本考案の第1の実施例たる塀(ブロッ
ク壁)を示すものであって、順次積み重ねられた多数の
ブロック部材5と、該各ブロック部材を互いに連結する
多数の金属条材6とから構成されている。
ク壁)を示すものであって、順次積み重ねられた多数の
ブロック部材5と、該各ブロック部材を互いに連結する
多数の金属条材6とから構成されている。
【0008】上記金属条材6は、図2に示すように、断
面略十字状の鋼材からなり、4つの条片6a〜6dを有
する。
面略十字状の鋼材からなり、4つの条片6a〜6dを有
する。
【0009】前記ブロック部材5は、図3に示すよう
に、正面視矩形状であって、コンクリート、石材、木材
等からなり、その各端面5aには、その長手方向全長
に、上記金属条材6の幅よりも若干広幅で条片6a〜6
dの厚さの約2分の1の深さの凹溝7が形成され、該凹
溝7の幅方向中央部に、条片6a〜6dの厚さよりも広
幅で、その条片6a〜6dの高さよりも深い条溝8が凹
溝7の長手方向全長に形成されている。
に、正面視矩形状であって、コンクリート、石材、木材
等からなり、その各端面5aには、その長手方向全長
に、上記金属条材6の幅よりも若干広幅で条片6a〜6
dの厚さの約2分の1の深さの凹溝7が形成され、該凹
溝7の幅方向中央部に、条片6a〜6dの厚さよりも広
幅で、その条片6a〜6dの高さよりも深い条溝8が凹
溝7の長手方向全長に形成されている。
【0010】塀を成形するにあたっては、各ブロック部
材5の条溝8内に図4に示すように接着性シール材9を
予め充填した後、各ブロック部材5を順次積み重ねると
共に、その各ブロック部材5の上下端面5aの凹溝7及
び条溝8に金属条材6の条片6a〜6dを嵌合させれば
よい。即ち、各条溝8内に接着性シール材9を充填した
後、水平に配した金属条材6の下向き垂直一条片6aを
前記条溝8に嵌合させると共に、その水平二条片6b,
6dを凹溝7に条片厚さの半分程度が凹溝7から突出す
るように嵌合させ、そして前記金属条材6の上向き垂直
一条片6cを、その上に積み重ねられるブロック部材5
の条溝8に嵌合させると共に、このブロック部材5の凹
溝7に前記水平二条片6b,6dの突出部分を嵌合させ
るようにすればよい。この場合、金属条材の各垂直条片
6a,6cは、接着性シール材9の充填された各ブロッ
ク部材5の条溝8に嵌合されるため、条溝8とこれに嵌
合される各垂直条片6a,6cとの隙間が上記シール材
9によって埋まることになり、またこの条溝8への垂直
条片6a,6cの嵌合により各条溝8から溢れ出たシー
ル材9が各凹溝7と水平二条片6b,6dとの間に介入
して、その間の隙間を埋め尽くすことになる(図4参
照)。この接着性シール材9は、上下ブロック部材5,
5間の隙間を確実に塞ぐだけでなく、金属条材6をブロ
ック部材5に一体に固着して、上下のブロック部材5,
5を剛体結合することができる。この接着性シール材9
としては、シリコン系接着剤やゴム系接着剤(例えばブ
チルゴム)等を使用できる。
材5の条溝8内に図4に示すように接着性シール材9を
予め充填した後、各ブロック部材5を順次積み重ねると
共に、その各ブロック部材5の上下端面5aの凹溝7及
び条溝8に金属条材6の条片6a〜6dを嵌合させれば
よい。即ち、各条溝8内に接着性シール材9を充填した
後、水平に配した金属条材6の下向き垂直一条片6aを
前記条溝8に嵌合させると共に、その水平二条片6b,
6dを凹溝7に条片厚さの半分程度が凹溝7から突出す
るように嵌合させ、そして前記金属条材6の上向き垂直
一条片6cを、その上に積み重ねられるブロック部材5
の条溝8に嵌合させると共に、このブロック部材5の凹
溝7に前記水平二条片6b,6dの突出部分を嵌合させ
るようにすればよい。この場合、金属条材の各垂直条片
6a,6cは、接着性シール材9の充填された各ブロッ
ク部材5の条溝8に嵌合されるため、条溝8とこれに嵌
合される各垂直条片6a,6cとの隙間が上記シール材
9によって埋まることになり、またこの条溝8への垂直
条片6a,6cの嵌合により各条溝8から溢れ出たシー
ル材9が各凹溝7と水平二条片6b,6dとの間に介入
して、その間の隙間を埋め尽くすことになる(図4参
照)。この接着性シール材9は、上下ブロック部材5,
5間の隙間を確実に塞ぐだけでなく、金属条材6をブロ
ック部材5に一体に固着して、上下のブロック部材5,
5を剛体結合することができる。この接着性シール材9
としては、シリコン系接着剤やゴム系接着剤(例えばブ
チルゴム)等を使用できる。
【0011】また上記金属条材6は、十字状であって、
水平及び垂直方向の曲げ応力に強いため、極めて強固な
塀を成形することができると共に、この金属条材6を基
準にして、各ブロック部材5を水平面上に面一に整正配
列して各ブロック部材5の高さを揃えることができる。
水平及び垂直方向の曲げ応力に強いため、極めて強固な
塀を成形することができると共に、この金属条材6を基
準にして、各ブロック部材5を水平面上に面一に整正配
列して各ブロック部材5の高さを揃えることができる。
【0012】上記実施例では、金属条材6として、十字
状鋼材を用いたが、これに替えて、図5に示すように、
一対のL字状チャンネル材10,10を溶接して、十字
状に形成してもよい。また各条片6a〜6dの高さは同
一であってもよいし(図2及び図5参照)、異なってい
てもよい。
状鋼材を用いたが、これに替えて、図5に示すように、
一対のL字状チャンネル材10,10を溶接して、十字
状に形成してもよい。また各条片6a〜6dの高さは同
一であってもよいし(図2及び図5参照)、異なってい
てもよい。
【0013】更に上記実施例では、金属条材6を横方向
にのみ配設したが、図6に示すように、金属条材6を横
縦に配設してもよい。この場合、図7に示すように、横
方向の金属条材6の端部に切欠き部11を形成すること
により、横縦に配設した両金属条材6,6を互いに係合
させ、その両者6,6をボルト・ナット等の連結部材1
2により一体的に連結することが好ましい(第2の実施
例)。
にのみ配設したが、図6に示すように、金属条材6を横
縦に配設してもよい。この場合、図7に示すように、横
方向の金属条材6の端部に切欠き部11を形成すること
により、横縦に配設した両金属条材6,6を互いに係合
させ、その両者6,6をボルト・ナット等の連結部材1
2により一体的に連結することが好ましい(第2の実施
例)。
【0014】また更に図8及び図9に示すように、横縦
に配設した4本の金属条材6の突き合わせ端部を連結金
具13及び連結部材12により一体的に連結するように
してもよい(第3の実施例)。
に配設した4本の金属条材6の突き合わせ端部を連結金
具13及び連結部材12により一体的に連結するように
してもよい(第3の実施例)。
【0015】第2及び第3の実施例によれば、一層強固
な塀を成形することができる。
な塀を成形することができる。
【0016】上記実施例では、塀を例にあげて説明した
が、これに限定されるわけではなく、例えば図10に示
すように、建物躯体の下地材14に沿ってブロック部材
5を積み重ねると共に、該ブロック部材5間の金属条材
6に固着した連結片15を上記下地材14に一体連結す
ることにより、建物躯体の外壁(ブロック壁)を成形す
るようにしてもよい(第4の実施例)。
が、これに限定されるわけではなく、例えば図10に示
すように、建物躯体の下地材14に沿ってブロック部材
5を積み重ねると共に、該ブロック部材5間の金属条材
6に固着した連結片15を上記下地材14に一体連結す
ることにより、建物躯体の外壁(ブロック壁)を成形す
るようにしてもよい(第4の実施例)。
【0017】また図11に示すように、一定間隔をおい
て平行に積み重ねたブロック部材5,5間の間隙16に
コンクリート(図示せず)を打設して、コンクリート壁
(ブロック壁)を成形するようにしてもよい。なお17
は間隔保持用アングル材である(第5の実施例)。
て平行に積み重ねたブロック部材5,5間の間隙16に
コンクリート(図示せず)を打設して、コンクリート壁
(ブロック壁)を成形するようにしてもよい。なお17
は間隔保持用アングル材である(第5の実施例)。
【0018】上記構成によれば、コンクリート打設用型
枠が不要であり、ブロック部材5をコンクリート壁の外
装材として利用できる。
枠が不要であり、ブロック部材5をコンクリート壁の外
装材として利用できる。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、断面略十字状の金属条
材を基準にして各ブロック部材が順次積み重ねられるか
ら、各ブロック部材を容易に水平面上に面一に整正配列
して該各ブロック部材の高さを揃えることができ、これ
がため熟練者でなくてもブロック壁を迅速容易に成形す
ることができる。
材を基準にして各ブロック部材が順次積み重ねられるか
ら、各ブロック部材を容易に水平面上に面一に整正配列
して該各ブロック部材の高さを揃えることができ、これ
がため熟練者でなくてもブロック壁を迅速容易に成形す
ることができる。
【0021】また、ブロック壁の成形にあたり、上記十
字状金属条材は、その水平二条片を上下に積み重ねられ
る両ブロック部材の凹溝に嵌合させることができるた
め、上下両ブロック部材の対向端面間に隙間を生ぜず、
両ブロック部材を密接に接合することができる。また、
この金属条材の各垂直条片は、接着性シール材の充填さ
れた各ブロック部材の条溝に嵌合されるため、条溝とこ
れに嵌合される各垂直条片との隙間が上記シール材によ
って埋まることになり、しかもこの場合、接着性シール
材の充填された条溝への垂直条片の嵌合により各条溝か
ら溢れ出たシール材が各凹溝と水平二条片との間に介入
して、その間の隙間を埋めることができる。従って、上
下ブロック部材間の隙間が確実に塞がれるだけでなく、
金属条材が接着性シール材を介しブロック部材に一体に
固着されて、上下のブロック部材が剛体結合されること
になり、このため極めて強固なブロック壁を成形するこ
とができ、またブロック部材を多数段に重ねてブロック
壁を成形する場合でも、ブロック部材にかかる水平荷重
に対し十分に対抗しうる強度を有せしめることができ
て、ブロック壁の倒壊を防止できる。更に、金属条材が
十字状に形成されていて、水平及び垂直方向の曲げ応力
に強い構造であるため、より一層強固なブロック壁を成
形することができる。
字状金属条材は、その水平二条片を上下に積み重ねられ
る両ブロック部材の凹溝に嵌合させることができるた
め、上下両ブロック部材の対向端面間に隙間を生ぜず、
両ブロック部材を密接に接合することができる。また、
この金属条材の各垂直条片は、接着性シール材の充填さ
れた各ブロック部材の条溝に嵌合されるため、条溝とこ
れに嵌合される各垂直条片との隙間が上記シール材によ
って埋まることになり、しかもこの場合、接着性シール
材の充填された条溝への垂直条片の嵌合により各条溝か
ら溢れ出たシール材が各凹溝と水平二条片との間に介入
して、その間の隙間を埋めることができる。従って、上
下ブロック部材間の隙間が確実に塞がれるだけでなく、
金属条材が接着性シール材を介しブロック部材に一体に
固着されて、上下のブロック部材が剛体結合されること
になり、このため極めて強固なブロック壁を成形するこ
とができ、またブロック部材を多数段に重ねてブロック
壁を成形する場合でも、ブロック部材にかかる水平荷重
に対し十分に対抗しうる強度を有せしめることができ
て、ブロック壁の倒壊を防止できる。更に、金属条材が
十字状に形成されていて、水平及び垂直方向の曲げ応力
に強い構造であるため、より一層強固なブロック壁を成
形することができる。
【図1】 本発明の第1の実施例たる塀の斜視図であ
る。
る。
【図2】 同塀に用いられる金属条材の斜視図である。
【図3】 同塀に用いられるブロック部材の一部切欠き
斜視図である。
斜視図である。
【図4】 同塀の要部の縦断面図である。
【図5】 金属条材の変形例を示す斜視図である。
【図6】 本発明の第2の実施例たる塀の斜視図であ
る。
る。
【図7】 同水平断面図である。
【図8】 本発明の第3の実施例たる塀の一部切欠き斜
視図である。
視図である。
【図9】 同水平断面図である。
【図10】 本発明の第4の実施例たる建物躯体外壁の
斜視図である。
斜視図である。
【図11】 本発明の第5の実施例たるコンクリート壁
の要部の斜視図である。
の要部の斜視図である。
【図12】 従来例を示す斜視図である。
5 ブロック部材 5a ブロック部材5の端面 6 金属条材 6a 条片(下向き垂直条片) 6b 条片(水平条片) 6c 条片(上向き垂直条片) 6d 条片(水平条片) 7 凹溝 8 条溝 9 接着性シール材
Claims (1)
- 【請求項1】ブロック部材5を順次積み重ね、該各ブロ
ック部材5を互いに連結してブロック壁を形成するブロ
ック壁成形方法であって、各ブロック部材5の端面5a
に凹溝7を、該凹溝7の幅方向中央部に条溝8をそれぞ
れ端面5aの長手方向全長に条設し、前記条溝8に接着
性シール材9を充填し、断面略十字状の条片6a〜6d
を有する金属条材6の下向き垂直一条片6aを前記条溝
8に嵌合すると共に、その水平二条片6b,6dを前記
凹溝7に条片厚さの半分程度が凹溝7から突出するよう
に嵌合することによって、ブロック部材5の端面5aに
前記金属条材6を固着し、該金属条材6の上向き垂直一
条片6cを、その上に積み重ねられるブロック部材5の
条溝8に嵌合すると共に、該ブロック部材5の凹溝7に
前記水平二条片6b,6dの突出部分を嵌合するように
したブロック壁成形方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3176060A JP2530772B2 (ja) | 1991-06-19 | 1991-06-19 | ブロック壁成形方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3176060A JP2530772B2 (ja) | 1991-06-19 | 1991-06-19 | ブロック壁成形方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0579104A JPH0579104A (ja) | 1993-03-30 |
JP2530772B2 true JP2530772B2 (ja) | 1996-09-04 |
Family
ID=16007017
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3176060A Expired - Fee Related JP2530772B2 (ja) | 1991-06-19 | 1991-06-19 | ブロック壁成形方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2530772B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100553726B1 (ko) * | 2003-04-02 | 2006-02-22 | 박종률 | 목재벽돌과 이를 이용한 벽체 |
FR2897085A1 (fr) * | 2006-02-09 | 2007-08-10 | Eco Logis Innovation Sarl | Panneau de mur et systeme de construction |
JP5806028B2 (ja) * | 2011-07-26 | 2015-11-10 | 旭化成ホームズ株式会社 | 組積造建物 |
US20140196398A1 (en) * | 2011-07-26 | 2014-07-17 | Asahi Kasei Homes Corporation | Masonry building and method for constructing masonry building |
JP2016098561A (ja) * | 2014-11-21 | 2016-05-30 | 株式会社Lixil | 壁構造体 |
JP2023501424A (ja) * | 2019-11-05 | 2023-01-18 | セラミカ、マルペサ、ソシエダッド、アノニマ | 建築アセンブリ |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5948906U (ja) * | 1982-09-25 | 1984-03-31 | 大成建設株式会社 | ブロックの目地材 |
-
1991
- 1991-06-19 JP JP3176060A patent/JP2530772B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0579104A (ja) | 1993-03-30 |
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