JP2530763Y2 - 斜板式圧縮機 - Google Patents

斜板式圧縮機

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JP2530763Y2
JP2530763Y2 JP1804691U JP1804691U JP2530763Y2 JP 2530763 Y2 JP2530763 Y2 JP 2530763Y2 JP 1804691 U JP1804691 U JP 1804691U JP 1804691 U JP1804691 U JP 1804691U JP 2530763 Y2 JP2530763 Y2 JP 2530763Y2
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JP
Japan
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piston
swash plate
drive shaft
crank chamber
shoe
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JP1804691U
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JPH04113791U (ja
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一哉 木村
浩明 粥川
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Toyota Industries Corp
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Toyota Industries Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、車両空調用などに用い
られる可変容量又は固定容量の斜板式圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の可変容量斜板式圧縮機(以下、単
に圧縮機という。)として、特開昭60−175783
号公報に開示されたものが知られている。この圧縮機
は、図4に示すように、複数のボア21aを有するシリ
ンダブロック2aが中央部に配置されており、その前方
端は密閉状のクランク室31aを形成してフロントハウ
ジング3aにより閉塞され、その後方端は弁板41aを
介してリヤハウジング4aにより閉塞されている。リヤ
ハウジング4aには、ボア21aと連通する吸入室42
a及び吐出室44aが設けられている。
【0003】シリンダブロック2aの中心軸孔には駆動
軸5aが挿嵌支承されており、この駆動軸5aにはクラ
ンク室31a内に回転可能に収容された斜板6aが揺動
自在に装着されている。この斜板6aには、ボア21a
内に嵌入されたピストン1aがシュー7aを介して係留
されている。シリンダブロック2aには、クランク室3
1aと吸入室42aとを連通する連通孔23aが設けら
れており、この連通孔23aには、吸入圧力との差圧に
応じて連通孔23aを開閉するベローズ8aが配設され
ている。
【0004】この圧縮機では、駆動軸5aの駆動に伴っ
て斜板6aが回転すると、各ピストン1aがボア21a
内で往復動し、これにより吸入室42aからボア21a
内に吸入された冷媒ガスは圧縮された後吐出室44aへ
吐出される。このとき吐出室44aへ吐出される冷媒ガ
スの圧縮容量は、吸入圧力とベローズ8aの設定圧力と
の差圧により連通孔23aが開閉してクランク室31a
内の圧力が調整されることにより制御される。すなわ
ち、吸入圧力がベローズ8aの設定圧力より高いとき
は、連通孔23aが開放状態となってクランク室31a
の圧力が低圧化し、ピストン1aのストローク及び斜板
6aの傾斜角が大きくなって圧縮容量は大きくなる。逆
に、吸入圧力がベローズ8aの設定圧力より低いとき
は、連通孔23aが閉塞状態となってクランク室31a
の圧力が高圧化し、ピストン1aのストローク及び斜板
6aの傾斜角が小さくなって圧縮容量は小さくなる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】上記圧縮機におけるピ
ストン1aは、斜板6aなどの各部に掛かる慣性スラス
トやモ−メントを削減するために軽量化を図るのが好ま
しいことから、その本体部を空洞化し、シュー7に連結
される斜板側の端部が半分程、開口している。しかしな
がら上記従来の圧縮機では、ピストン質量は軽減し得る
ものの、ピストン1aの上記斜板側の端部100と本体
部200との連結部300における強度が低下し、耐久
性に不安が生じる。
【0006】また、ピストン1の成形が容易でないとい
う問題点があった。例えば、ダイキャスト鋳造では割り
型を使わざるを得ず、またより好適な鍛造法の採用は困
難である。本考案は、上記問題点に鑑みなされたもので
あり、作製が容易でかつ強度の点でも優れた斜板式圧縮
機を提供することを解決すべき課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本考案の圧縮機は、複数のシリンダボアを有するシ
リンダブロックと、該シリンダブロックに接合されクラ
ンク室を区画形成するハウジングと、上記クランク室を
貫通し、上記シリンダブロック及びハウジングに回転自
在に支承された駆動軸と、該駆動軸に揺動可能に傾設さ
れ上記クランク室内に収容される斜板と、上記シリンダ
ボアに直動自在に挿嵌されるピストンと、該ピストン及
び上記斜板間に摺装され上記斜板の回転運動を上記ピス
トンの往復直動に変換するシュ−とを備える可変容量型
圧縮機において、上記シュ−は上記ピストンに対し上記
駆動軸の径方向へ摺動可能に保持され、かつ、上記ピス
トンの主体部には上記駆動軸の径方向へ開口する凹部が
形成されることを特徴としている。
【0008】本考案は、固定斜板式及び可変容量斜板式
のどちらにも採用可能である。
【0009】
【作用】斜板の両面からシュ−を介してピストンに付勢
力が伝達される。斜板が駆動軸に傾設されているので、
上記付勢力は、ピストン直動方向成分(以下、ピストン
スラストという)と、駆動軸の周方向成分(以下、サイ
ドスラストという)と、駆動軸の径方向成分(以下、ラ
ジアルスラストという)とに分解することができる。
【0010】この考案では、シュ−がピストンに駆動軸
の径方向(以下の説明において、周方向、径方向、軸方
向という用語は駆動軸を基準としていうものとする)へ
摺動自在に案内される構造となっているので、摩擦分を
無視すればピストンにはこのラジアルスラストは作用せ
ず、したがって、ピストンのこの径方向におけるボア摺
接面積が小さくても面圧は低く維持できる。
【0011】この事実の認識に基づいて、この考案では
ピストンの主体部の径方向へ凹部を開口しているので、
ピストンの径方向の面圧を許容範囲に維持しつつ、ピス
トンが軽量となる。
【0012】
【考案の効果】以上説明したように、ピストンに対して
シュ−の径方向への相対摺動を保証した構造を採用し、
かつ、ピストンの主体部の径方向に面する部分を凹設し
ているので、ピストンの磨耗を防止しつつピストンの軽
量化を果たすことができる。更に、ピストンの主体部
は、駆動軸の周方向において凹部を形成されていないの
で、斜板の回転に起因するサイドスラストを有効に受承
することができる。また、鍛造法による製造が可能とな
り、生産性に優れるという見逃し難い効果をも有する。
【0013】
【実施例】以下、本考案を具体化した実施例を図面を参
照しつつ説明する。この圧縮機は、図1に示すように、
複数のシリンダボア10を有するシリンダブロック1の
前端は密閉状のクランク室20を形成するべくフロント
ハウジング2により閉塞され、その後端は弁板12を介
してリヤハウジング3により閉塞されている。リヤハウ
ジング3には、ボア10と連通する吸入室30及び吐出
室31が設けられている。シリンダブロック1の中心軸
孔には駆動軸4が挿嵌支承されており、この駆動軸4に
はクランク室20内にて回転支持体5が一体回転可能に
嵌装され、この回転支持体5のスラストはスラスト軸受
け51を介してフロントハウジング2に受承されてい
る。
【0014】回転支持体5から後方に突設された支持ア
ーム6に取付孔60が貫設されており、この取付孔60
に固着されたレース8には球体9が摺動自在に保持され
ている。球体9にはガイド孔90が貫設されており、案
内ピン7がこのガイド孔90には往復直動可能に挿通さ
れている。一方、回転支持体5に隣接して駆動軸4に嵌
装される筒状の回転駆動体11にも取付孔11bが貫設
されており、この取付孔11bに上記案内ピン7が圧入
されている。
【0015】また駆動軸4には、ばね22、スリーブ1
3、ばね24が順番に嵌装されており、スリーブ13は
スラストばね22、24に互いに逆方向に付勢されて駆
動軸4に沿って摺動可能となっている。スリーブ13の
外面には軸直角方向かつ逆向きに軸ピン14が突設され
ており、この軸ピン14は回転駆動体11の図示しない
取付孔に嵌入されている。
【0016】こうして回転駆動体11は、駆動軸4から
回転支持体5、レース8、球体9、案内ピン7を介して
トルクを伝達されるとともに、レース8、球体9、案内
ピン7、スリーブ13を介して軸ピン14を中心として
前後揺動可能となっている。回転駆動体11の後端には
斜板15が締付リング16により固着され、斜板15は
後述するように、内シュー17、外シュ−18を介して
ピストン19の斜板側端部19aに係合している。
【0017】詳説すれば、各シリンダボア10内に往復
直動可能に収納されるピストン19は、斜板15の係合
部である斜板側端部19aとこの斜板側端部19aから
進動方向に延びる主体部19bからなり、ピストン19
の背面19kが上記両者の境界線となっている。ピスト
ン19の斜板側端部19aには、シュ−収容のための凹
部19cが凹設されており、この凹部19cの互いに対
面しつつ径方向に延在する一対の内側面には、外シュー
18、18を径方向摺動自在かつ周方向摺動不能に案内
する案内溝19dが凹設されている。そして、外シュー
18、18の斜板側表面には内シュー17係合用の溝が
凹設されている。
【0018】一方、斜板15の外周端近傍両面にはリン
グ状の支持レール15c、15cが突設形成されてお
り、斜板15の両面にそれぞれ摺接する内シュー17、
17には上記支持レール15c、15cに摺動自在に嵌
合する溝が穿設されている。この内シュー17、17は
かまぼこ形状を有していて、その斜板15と摺接しない
円柱面は駆動軸4を中心とする円の接線方向に延びてい
る。内シュー17、17の上記円柱面は外シュー18、
18の上記溝に摺直動可能に当接しており、外シュー1
8、18は案内溝19dに径方向に摺動自在に案内され
つつ、内シュー17、17の上記円柱面に摺回動可能に
当接している。
【0019】更に、リヤハウジング3には、クランク室
2aの圧力を調整する制御弁21、21が装備されてい
る。この圧縮機の最も特徴的な構成として、ピストン1
9の本体部19bには、その直動方向中央部分に駆動軸
の径方向両側に凹部19e、19eが鍛造により形成さ
れている。図2にピストン19の主体部19bの軸方向
拡大縦断面図(A−A線矢視)を示し、図3にピストン
19のC方向(図1参照)矢視の平面図を示す。
【0020】凹部19e、19eの形成に伴い、ピスト
ン19の主体部19bの直動方向すなわち本考案でいう
軸方向の中央部分では、ピストン19は、板部19f
と、この板部19fの両端からそれぞれ直角に延びる端
部19g、19gとから構成されており、端部19gの
外周面19hがシリンダボア10に摺接している。この
圧縮機においても、前記従来の圧縮機と同様に、駆動軸
4の駆動に伴って斜板15が回転すると、各ピストン1
9がシリンダボア10内を進退し、これにより吸入室3
0からボア10内に冷媒ガスが吸入され、冷媒ガスは圧
縮された後吐出室31へ吐出される。このとき吐出室3
1へ吐出される冷媒ガスの圧縮容量は、制御弁21によ
るクランク室20内の圧力調整により制御される。
【0021】すなわち、例えば制御弁21がクランク室
20の圧力を低下させれば、ピストン19に作用する背
圧が下がって斜板15の傾角が大きくなる。つまり、球
体9がレース8と摺動することにより案内ピン7を倒立
方向へ揺動させ、回転駆動体11が軸ピン14を中心に
図1の時計回転方向に揺動するとともにスリーブ13が
バネ18に抗して前進する。その結果、斜板15の傾角
が大きくなり、ピストン19のストロークが伸長されて
圧縮容量は大きくなる。
【0022】逆に、制御弁21がクランク室20の圧力
を高くすれば、ピストン19に作用する背圧が上がるこ
とにより、斜板15の傾斜角が小さくなる。つまり、球
体9がレース8と摺動することにより案内ピン7を直立
方向へ揺動させ、回転駆動体11が軸ピン14を中心に
反時計回転方向へ揺動するとともにスリーブ13がバネ
24に抗して後退する。このため、斜板15の傾角が小
さくなり、ピストン19のストロークが短縮されて圧縮
容量は小さくなる。
【0023】この実施例において、特に重要なことは、
斜板15の回転に伴い外シュー18、18がピストン1
9の斜板側端部19aに対して径方向(駆動軸4の)に
摺動自在となっているので、ピストン19には外シュー
18、18との摺接面から径方向へのいわゆるラジアル
スラストを受けることがなく、そのために、ピストン1
9の本体部19bに上記した凹部19eを穿設しても、
面圧が増加して以上摩耗や焼付きが生じることなく、ピ
ストン19の軽量化が達成できる点にある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例に係る圧縮機の側面図である、
【図2】ピストンの本体部のA−A線矢視拡大縦断面
図、
【図3】ピストンのC方向矢視の平面図、
【図4】従来の可変容量斜板式圧縮機の断面図、
【符号の説明】
19…ピストン 19a…斜板側端部、19b…本体
部、19d…案内溝、18…外シュー、17…内シュ
ー、19e…凹部、15…斜板、1、2、3…ハウジン
グ、2a…クランク室、3a、…吸入室、3b…吐出
室、10…シリンダボア 4…駆動軸、5…回転支持体、13…スリーブ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のシリンダボアを有するシリンダブロ
    ックと、該シリンダブロックに接合されクランク室を区
    画形成するハウジングと、上記クランク室を貫通し、上
    記シリンダブロック及びハウジングに回転自在に支承さ
    れた駆動軸と、該駆動軸に傾設され上記クランク室内に
    収容される斜板と、上記シリンダボアに直動自在に挿嵌
    されるピストンと、該ピストン及び上記斜板間に摺装さ
    れ上記斜板の回転運動を上記ピストンの往復直動に変換
    するシュ−とを備える斜板式圧縮機において、上記シュ
    −は上記ピストンに対し上記駆動軸の径方向へ摺動可能
    に保持され、かつ、上記ピストンの主体部には上記駆動
    軸の径方向へ開口する凹部が形成されることを特徴とし
    ている。
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JPH04113791U JPH04113791U (ja) 1992-10-06
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