JP2530632B2 - ヒトインタ―フェロンの生産方法 - Google Patents

ヒトインタ―フェロンの生産方法

Info

Publication number
JP2530632B2
JP2530632B2 JP61288879A JP28887986A JP2530632B2 JP 2530632 B2 JP2530632 B2 JP 2530632B2 JP 61288879 A JP61288879 A JP 61288879A JP 28887986 A JP28887986 A JP 28887986A JP 2530632 B2 JP2530632 B2 JP 2530632B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
human interferon
human
cells
vector
promoter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP61288879A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63141583A (ja
Inventor
清 岡野
律子 沢田
洋彦 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Priority to JP61288879A priority Critical patent/JP2530632B2/ja
Publication of JPS63141583A publication Critical patent/JPS63141583A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2530632B2 publication Critical patent/JP2530632B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K14/00Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
    • C07K14/435Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans
    • C07K14/52Cytokines; Lymphokines; Interferons
    • C07K14/555Interferons [IFN]
    • C07K14/565IFN-beta
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K14/00Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
    • C07K14/435Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans
    • C07K14/52Cytokines; Lymphokines; Interferons
    • C07K14/555Interferons [IFN]
    • C07K14/57IFN-gamma

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Gastroenterology & Hepatology (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
  • Toxicology (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、ヒト細胞を用いて遺伝子組換え技術により
ヒトインターフェロンを量産することを目的とした形質
転換体およびそれによるヒトインターフェロンの生産方
法に関する。
[従来の技術] インターフェロンは抗ウイルス作用を示す糖蛋白質で
あり,抗癌剤として利用が最も期待されている生理活性
物質である。
インターフェロンは種特異性が高く、すなわち、ヒト
に対してはヒトのインターフェロンしか効かないという
制約がある上に、天然のインターフェロンは微量にしか
得られないという問題があったが、近年急速な発展をと
げている遺伝子操作技術はこれら生体内微量生理活性物
質を大量に供給できる新しい方法を提供しつつある。
本発明にかかわるヒトインターフェロンβやヒトイン
ターフェロンγについてもすでにチャイニーズハムスタ
ー細胞を用いた糖鎖がついたヒトインターフェロンの量
産化が報告されている(S.W.Stanfield et al,Mol.Cel
l.Biol.,4,173,1984;Michel et al,Serono Symp.,23,6
7,1985)。
しかし、ヒト以外の細胞を用いてヒトインターフェロ
ンを合成した場合、糖鎖の構造が異なる可能性がある。
このため、ヒト以外の細胞で生産したヒトインターフ
ェロンは天然型ヒトインターフェロンとは生理活性や抗
原性が異なる可能性が考えられる。
したがって、抗癌剤などとしては天然型ヒトインター
フェロンの利用が望ましい。
天然型ヒトインターフェロンβの生産方法としては、
正常ヒト二倍体線維芽細胞を薬剤で処理する方法がある
が(〔E.A.Havell et al,Antimicrob.Aqents.Chemothe
r.,2,476 1972)、これには次のような欠点がある。
1.正常細胞では継代数に限りがあるため、常に新しい細
胞を供給しなければならない。
2.生産に使用した細胞はヒトインターフェロンβ産生後
死滅するため、細胞の再使用ができない。
3.一般的に細胞の増殖速度は遅いため、大量培養に移る
までに時間がかかる。
4.ヒト細胞の培養には高価な血清が必要なため生産コス
トが高い。
天然型ヒトインターフェロンγの生産方法としては、
末梢血リンパ球を薬剤で処理する方法があるが(H.M.Jo
nson et al,Methods Enzymol.,78(PtA),158,1981)、
これには次のような欠点がある。
1.生産に使用した細胞はヒトインターフェロン産生後死
滅するため細胞の再使用ができない。
2.細胞のヒトインターフェロン産生量は低い。
3.血液由来細胞を用いるため、供給量に限りがあるの
で、量産化ができない。
このように、従来ではヒト細胞で効率良くヒトインタ
ーフェロンを産生できる系は存在しなかった。
一方、遺伝子操作技術を用いたヒト細胞発現系として
は、BKウイルスを利用した系(G.Milanesi et al,Mol.C
ell.Biol.,4,1551,1984)、EBウイルスを利用した系
(J.L.Yeates et al,Nature,313,812,1985)、アデノウ
イルスを利用した系(M.Yamada et al,Proc.Natl.Acad.
Sci.USA,82,3567,1985)が知られているが、これらには
次のような欠点がある。
BKウイルス系の宿主細胞143BやHelaはヒトインターフ
ェロンに感受性なため、ヒトインターフェロンの産生に
は向かないし、BKウイルスはウイスコット アルドリッ
チ症候群などの免疫疾患を引き起こすと考えられている
ので(J.Virol.16,959,1975)、ウイルス由来の蛋白の
混入が心配である。
EBウイルス系の宿主となるRajiなどの細胞は形質転換
が困難であるし、EBウイルスはバーキットリンパ腫を引
き起こすと考えらているので(Zur Hausent.H.DNA Tumo
r Virus,ed.Tooze.t,Cold Spring Harbar Laboratory,p
747−795,1982)、安全性に問題がある。
アデノウイス系の宿主細胞はHelaであるためヒトイン
ターフェロンの産生には向かないし、この系はウイルス
の感染系を用いるため一過性である。
さらに、ヒト細胞発現系によるヒトインターフェロン
γの生産例としは、WI・26VA4およびFLを用いた系があ
るが(特開昭61−88875)、その生産性はそれぞれ524U/
24h/106cellsおよび3U/24h/106cellsと低い。
したがって、これまではヒトインターフェロンの産生
に適したヒト細胞発現系は存在しなかった。
[発明が解決しようとうする問題点] 本発明の目的は、天然性ヒトインターフェロンを高い
産生効率で産生し、安全でかつ継代数にかぎりがない株
化ヒト細胞を遺伝子操作技術を利用して樹立することに
ある。
[問題点を解決するための手段] 本発明は真核細胞型プロモータの支配下に置かれたヒ
トインターフェロンβ遺伝子あるいはヒトインターフェ
ロンγ遺伝子を持つベクターにより形質転換されたヒト
肺癌由来細胞PC8あるいはヒト肺癌由来細胞PC12を、培
養することを特徴とするヒトインターフェロンの生産方
法に関する。
以下に本発明で好ましい生産系である恒常的あるいは
薬剤誘導的にヒトインターフェロンを産生できる系を例
に説明する。
ヒト細胞でのヒトインターフェロン発現ベクターの作
製は、動物細胞内で機能するプロモータの制御下にヒト
インターフェロン遺伝子が置かれた遺伝子配列と、大腸
菌での複製開始点と薬剤耐性遺伝子とからなる遺伝子配
列とを結合することにより達成せられる。ここに言うヒ
トインターフェロン遺伝子とは、ヒトインターフェロン
α、βまたはγが呈する生物学的活性を有するタンパク
のアミノ酸配列をコードする遺伝子を意味する。
本発明の真核細胞型プロモータとは、動物ウイルスの
プロモータもしくは動物細胞遺伝子のプロモータであっ
て、ヒト細胞の中で下流のヒトインターフェロン遺伝子
をmRNAへ転写する機能のあるものであれば何でもよい。
一例として、SV40初期プロモータ,SV40後期プロモー
タ,HBウイルス遺伝子のプロモータ,MMTVプロモータ,ヒ
トT細胞白血病ウイルスのプロモータ等が動物ウイルス
のプロモータとして挙げられる。また、チミジンキナー
ゼ遺伝子のプロモータ,メタロチオネイン遺伝子のプロ
モータ,熱ショック蛋白のプロモータ,インターフェロ
ン遺伝子のプロモータ等が動物細胞遺伝子のプロモータ
として挙げられる。これらは一種でも二種以上併用して
も良い。
これらのうち恒常的に発現させるプロモータは、SV40
初期プロモータ,SV40後期プロモータ,アデノウイルス
遺伝子のプロモータ,HBウイルス遺伝子のプロモータ,
ヒトT細胞白血病ウイルスのプロモータ,チミジンキナ
ーゼ遺伝子のプロモータ等である。また、誘導的に発現
させるプロモータは、MMTVプロモータ、メタロチオネイ
ン遺伝子のプロモータ,熱ショック蛋白のプロモータ.
インターフェロン遺伝子のプロモータ等である。
なお、真核細胞型プロモータの上流には、転写効率を
高めると言われているHarbeyマウス肉腫ウイルスの5′
LTRエンハンサー配列あるいはSV40のエンハンサー配列
を挿入することが好ましい。
大腸菌における複製開始点と薬剤耐性遺伝子を結合す
ることは該ベクターDNAを簡便,大量かつ純粋に調製す
るために有用である。複製開始点としては、大腸菌染色
体DNAの合成阻害剤で複製の増幅が起こることが知られ
ているコリシンE1プラスミド由来のもの例えばpBR322お
よびこれに類縁のプラスミドは望ましいが、これに限定
されるものではない。
薬剤耐性遺伝子としては、アンピシリン耐性遺伝子,
テトラサイクリン耐性遺伝子,カナマイシン耐性遺伝
子,ストレプトマイシン耐性遺伝子,ネオマイシン耐性
遺伝子等が挙げられる。
以上の様な性質を持つ2つのDNA断片を結合すること
によりヒト細胞でのヒトインターフェロン発現ベクター
を作ることができる。
ベクターDNAを導入するヒト細胞としてはヒト肺癌由
来細胞が用いられ、好ましくはヒトインターフェロンで
増殖阻害のかからないヒト細胞が用いられる。具体例と
しては、ヒト肺癌由来細胞PC8及びPC12(M.Kinjo et a
l,Br.J.Cancer,39,15,1979)が挙げられる。
ベクターDNAの調製は一般的な方法で行うことができ
る。(T.Maniatis et al,Molecular Cloning ,p86〜96,
1982)。
ベクターDNAの動物細胞への導入は既存のリン酸カル
シウム法により可能である(F.L.Grahamet al,Virolog
y,54,536,1973)。
ヒトインターフェロン発現ベクターが導入されたヒト
細胞は、該ベクターをG418耐性遺伝子発現ベクターpSV2
neo(P.J.Southern et al,J.Mol.Appl.Genet.,1,327,19
82)、あるいはpNEO5′(M.Lusky et al,Cell,36,391,1
984)とともに導入すれば、形質転換されなかった細胞
が生き残れないG418を含む選択培地で生育できるため容
易に識別できる。
恒常的プロモータ例えばSV40初期プロモータの支配下
にヒトインターフェロン遺伝子が置かれたベクターによ
り形質転換された細胞は恒常的にヒトインターフェロン
を培養液中に分泌し、誘導的プロモータ例えばMMTVプロ
モータの支配下にヒトインターフェロン遺伝子が置かれ
たベクターにより形質転換された細胞は培養液中に薬剤
を添加することにより誘導的にヒトインターフェロンを
培養液中に分泌する。
形質転換された細胞により合成されたヒトインターフ
ェロンは、培養液から一般的な精製法により精製でき
る。例えば、抗ヒトインターフェロン抗体を結合した抗
体カラムを用いれば一段でほぼ純品に近いヒトインター
フェロンが得られる。ヒトインターフェロンの精製に使
用されている数々の方法もそのまま適用することができ
る。
[実施例] 以下に、SV40初期プロモータ、MMTVプロモータ、もし
くはショウジョウバエ熱ショック蛋白のプロモータの支
配下に置かれたヒトインターフェロン遺伝子を導入した
ト細胞で、ヒトインターフェロンを産生させた例を示す
が、本発明は無論これに限定されるものではない。
実施例1 ヒトインターフェロンβ発現ベクターpSVβの作製: pSVβは、ヒトインターフェロンβ発現ベクターpSV2I
FNβ(特開昭61−52283)から真核細胞での複製を阻害
する配列(M.Lusky et al,Nature,293,79,1981)を除去
したベクターである。作製方法は以下の通りである。
(第1図参照) まず、pSV2IFNβのSV40初期プロモータの上流にあるP
vuIIサイトをSalIリンカーを用いてSalIサイトに置き換
えたあと、SalIとBamHIで切断してヒトインターフェロ
ンβの発現に必要な1.7KbのDNA断片を分離した。
次に、pBR322から真核細胞での複製を阻害する配列を
除いたベクターpML2d(M.Lusky et al,Nature,293,79,1
981)をSalIをBamHIで切断し長鎖断片を分離した。
これら2つのDNA断片をT4DNAリガーゼを用いて結合し
pSVβを得た。
実施例2 ヒトインターフェロンβ発現ベクターpSV(r)βの作
製: pSV(r)βは、実施例1のpSVβのヒトインターフェ
ロンβシグナルペプチド遺伝子の上流に翻訳効率を高め
ると言われているCAAAG配列(M.Kozak,Nature,308,241,
1984)を挿入したベクターである。作製方法は以下の通
りである。(第2図参照) まず、pSVβをヒトインターフェロンβシグナルペプ
チド遺伝子の上流にある制限酵素XbaIサイトで切断後S1
ヌクレアーゼを用いて平滑末端化したあと、SV40初期プ
ロモータの下流にある制限酵素HindIIIサイトで切断す
ることにより、ヒトインターフェロンβ遺伝子の翻訳開
始コドンATGの上流に任意の配列を挿入できるようにし
た。
次に化学合成した2本のオリゴヌクレオチドをアニー
リングすることにより、5′末端にHindIII断末端を
3′末端に平滑末端を持つ挿入配列を作製した。
上記2つのDNA切断片をT4DNAリガーゼを用いて結合す
ることによりpSV(γ)βを得た。
大腸菌に導入したベクターDNAについて挿入部分の塩
基配列をMaxam Gilbert法(Proc.Natl.Acad.Sci.USA,7
4、560,1977)により決定し目的通りの配列であること
を確認した。
実施例3 ヒトインターフェロンβ発現ベクターpSV(Ha,r)βの
作製: pSV(Ha,r)βは、実施例2のpSV(r)βのSV40初期
プロモータの上流に転写効率を高めると言われているHa
rbeyマウス肉腫ウイルスの5′LTRのエンハンサー配列
(以下Haエンハンサーと略す)を挿入したベクターであ
る。作製方法は以下の通りである。(第3図参照) まず、pSV(r)βをSV40初期プロモータの上流にあ
る制限酵素SalIサイトで切断してからDNAポリメラーゼI
Klenow断片処理により平滑末端化し、さらにBAP(大腸
菌アルカリフォスファターゼ)処理により末端のリンを
除去した。
次に、Haエンハンサーを含むベクターpNEO5′(前
述)から制限酵素ClaIおよびSacI消化によりHaエンハン
サーを含む0.5Kbの断片を分離したあとDNAポリメラーゼ
IKlenow断片処理により平滑末端化した。
上記2つのDNA断片をT4DNAリガーゼで結合することに
よりベクターpSV(Ha,r)βを得た。
実施例4 ヒトインターフェロンβ発現ベクターpMTVβの作製: pMTVβは実施例1のpSVβのSV40初期プロモータの代
わりにMMTVプロモータを導入したベクターである。作製
方法は以下の通りである。(第4図参照) まず、pSVβを制限酵素SalIで切断後、HindIIIリンカ
ーを用いてSalIサイトをHindIIIサイトに置き換えたあ
と、HindIIIで切断してSV40初期プロモータを含まない
3.8KbのDNA断片を分離した。さらに、BAP(前述)処理
により末端のリンを除いた。
次に、MMTVプロモータを含むベクターpMTVdhfr(F.Le
e et al,Nature,294,228,1982)を制限酵素HindIIIで切
断することによりMMTVプロモータを含む1.4KbのDNA断片
を分離した。
これら2つのDNA断片をT4DNAリガーゼを用いて結合す
ることによりpMTVβを得た。
実施例5 ヒトインターフェロンβ発現ベクターpMTV(r)βの作
製: pMTV(r)βは実施例2のpSV(r)βのSV40初期プ
ロモータの代わりにMMTVプロモータを導入したベクター
である。作製方法は以下の通りである。(第5図参照) まず、pSV(r)βのSV40初期プロモータの上流にあ
るSalIサイトをHindIIIサイトに置き換えたあと、HindI
IIで切断しSV40初期プロモータを含まない3.8KbのDNA断
片を分離した。さらに、BAP(前述)処理により末端の
リンを除いた。
次に、pMTVdhfr(前述)を制限酵素HindIIIで切断しM
MTVプロモータを含む1.4KbのDNA断片を分離した。
上記2つのDNA断片をT4DNAリガーゼで結合することに
よりベクターpMTV(r)βを得た。
実施例6 ヒトインターフェロンβ発現ベクターpMTV(Ha)βの作
製: pMTV(Ha)βは、実施例4のpMTVβのMMTVプロモータ
の上流にHaエンハンサーを導入したベクターである。作
製方法は以下の通りである。(第6図参照) まず、pMTVβのMMTVプロモータの上流にあるHindIII
サイトをSalIリンカーを用いてSalIサイトに変えた。こ
のあとSalIで切断後DNAポリメラーゼIKlenow断片で処理
し平滑末端化してからBAP(前述)の処理により末端の
リンを除いた。
次に、pNEO5′(前述)をClaIとSacIで切断して0.5Kb
のHaエンハンサー断片を分離し、DNAポリメラーゼIKlen
ow断片処理で平滑末端化した。
これら2つのDNA断片をT4DNAリガーゼを用いて結合す
ることによりpMTV(Ha)βを得た。
実施例7 ヒトインターフェロンβ発現ベクターpMTV(SV)βの作
製: pMTV(SV)βは実施例1のpSVβのBV40初期プロモー
タとヒトインターフェロンβ遺伝子の間にMMTVプロモー
タ(前述)を導入したベクターである。このベクターで
は、ヒトインターフェロンβ遺伝子はSV40初期プロモー
タとMMTVプロモータの支配下に置かれる。作製方法は以
下の通りである。
(第7図参照) まず、pSVβを制限酵素HindIIIで切断後BAP(前述)
処理により末端のリンを除いた。
次に、MMTVプロモータを含むベクターpMTVdhfr(前
述)を制限酵素HindIIIで切断することによりMMTVプロ
モータを含む1.4KbのDNA断片を分離した。
上記2つのDNA断片をT4DNAリガーゼで結合することに
よりベクターpMTV(SV)βを得た。
実施例8 ヒトインターフェロンβ発現ベクターpMTV(SV,r)βの
作製: pMTV(SV,r)βは実施例2のpSV(r)βのSV40初期
プロモータとヒトインターフェロンβ遺伝子の間にMMTV
プロモータ(前述)を導入したベクターである。このベ
クターでは、ヒトインターフェロンβ遺伝子はSV40初期
プロモータとMMTVプロモータの支配下に置かれる。作製
方法は以下の通りである。(第8図参照) まず、pSV(r)βを制限酵素HindIIIて切断後BAP
(前述)処理により末端のリンを除いた。
次に、MMTVプロモータを含むベクターpMTVdhfr(前
述)を制限酵素HindIIIで切断することによりMMTVプロ
モータを含む1.4KbのDNA断片を分離した。
上記2つのDNA断片をT4DNAリガーゼで結合することに
よりベクターpMTV(SV,r)βを得た。
実施例9 ヒトインターフェロンβ発現ベクターpMTV(Ha,r)βの
作製: pMTV(Ha,r)βは、実施例5のpMTV(r)βのMMTVプ
ロモータの上流にHaエンハンサーを導入したベクターで
ある。作製方法は以下の通りである。(第9図参照) まず、実施例6のpMTV(Ha)βを制限酵素BamHIとHin
dIIIで切断して、長鎖断片を分離してからBAP(前述)
処理により末端のリンを除いた。
次に、pMTV(r)βをBamHIとHindIIIで切断して、短
鎖断片を分離した。
上記2つのDNA断片をT4DNAリガーゼで結合することに
よりpMTV(Ha,r)βを得た。
実施例10 ヒトインターフェロンβ発現ベクターpMTV(Ha,SV,r)
βの作製: pMTV(Ha,SV,r)βは、実施例3のpSV(Ha,r)βのSV
40初期プロモータとヒトインターフェロンβ遺伝子の間
にMMTVプロモータを導入したベクターである。作製方法
は以下の通りである。(第10図参照) まず、pSV(Ha,r)βを制限酵素HindIIIで切断してか
らBAP(前述)処理により末端のリンを除いた。
次にMMTVプロモータを持つベクターpMTVdhfr(前述)
をHindIIIで切断し、MMTVプロモータを含む1.4KbのDNA
断片を分離した。
上記2つのDNA断片をT4DNAリガーゼで結合することに
よりpMTV(Ha,SV,r)βを得た。
実施例11 ヒトインターフェロンβ発現ベクターpBPV97SV(r)β
の作製: pBPV97SV(r)βは、実施例2のpSV(r)βよりヒ
トインターフェロンβ遺伝子の動物細胞での発現に必要
な制限酵素AccII切断断片(2Kb)をBPV1(牛パピローマ
ウイルス1型)全ゲノムを含むベクターpdBPV1(142−
6)(P.M.Howly,Proc.Natl.Acad.Sci.USA,79,7147,198
2)のPvuIIサイトに挿入したベクターである。作製方法
は以下の通りである。(第11図参照) まず、pSV(r)βをAccIIで切断しヒトインターフェ
ロンβ遺伝子を含む2KbのDNA断片を分離した。
次に、pdBPV1(142−6)をPvuIIで切断し10KbのDNA
断片を分離してからBAP処理により末端のリンを除い
た。
これら2つのDNA断片をT4DNAリガーゼで結合すること
によりpBPV97SV(r)βを作製した。
実施例12 ヒトインターフェロンβ発現ベクターpDH(r)βの作
製: pDH(r)βは、実施例5のpMTV(r)βのMMTVプロ
モータをショウジョウバエ熱ショック蛋白プロモータに
置き換えたベクターである。作製方法は以下の通りであ
る。(第12図参照) まず、pMTV(r)βをHindIIIで切断してMMTVプロモ
ータをのぞいてからDNAポリメラーゼIKlenow断片処理に
より平滑末端化した。このあとBAP処理により末端のリ
ンを除いた。
次に、ショウジョウバエ熱ショック蛋白プロモータを
含むベクターpSP6HS9のPstIサイトをHindIIIリンカーを
用いてHindIIIサイトに置き換えたあと、HindIIIで切断
してプロモータを含む0.9KbのDNA断片を分離した(pSP6
HS9はp232.3(R.Holmgren et al Cell,18,1359,1979)
のショウジョウバエ熱ショック蛋白プロモータ断片Hind
III/PstI0.9KbをpSP65(Promega Biotech社)に組み込
んだベクターである)。
上記2つのDNA断片をT4DNAリガーゼで結合することに
よりベクターpDH(r)βを得た。
実施例13 ヒトインターフェロンβ発現ベクターpBPVMTV(Ha)β
の作製: pBPVMTV(Ha)βは実施例6のpMTV(Ha)βとBPV1全
ゲノム(100%)を結合したベクターである。作製方法
は以下の通りである。(第13図参照) まず、pMTV(Ha)βをSV40ポリAシグナルの後ろにあ
るBamHIサイトで切断後BAP処理により末端のリンを除い
た。
次に、pdBPV1(前述)をBamHIで切断してBPV1全ゲノ
ムからなる8.0KbのDNA断片を分離した。
これら2つのDNA断片をT4DNAリガーゼを用いて結合す
ることによりpBPV100MTV(Ha)βを得た。
実施例14 ヒトインターフェロンβ発現ベクターpBPV97MTV(Ha)
βの作製: pBPV97MTV(Ha)βは実施例6のpMTV(Ha)βよりヒ
トインターフェロンβ遺伝子の動物細胞での発現に必要
な制限酵素AccII切断断片(3.1Kb)をpdBPV1(142−
6)(前述)のPvuIIサイトに挿入したベクターであ
る。作製方法は以下の通りである。(第14図参照) まず、pMTV(Ha)βをAccIIで切断しヒトインターフ
ェロンβ遺伝子を含む3.1KbのDNA断片を分離した。
次に、pdBPV1(142−6)をPvuIIで切断し10KbのDNA
断片を分離したあとBAP処理により末端のリンを除い
た。
これら2つのDNA断片をT4DNAリガーゼで結合すること
によりpBPV97MTV(Ha)βを作製した。
実施例15 ヒトインターフェロンγ発現ベクターpMTVγの作製: pMTVγは、ヒトインターフェロンγ遺伝子をMMTVプロ
モータの支配下に置いたベクターである。作製方法は以
下の通りである。(第15図参照) まず、実施例6のpMTVβをMMTVプロモータ下流にある
HindIIIサイトとヒトインターフェロン遺伝子の下流に
あるBglIIサイトで切断後、DNAポリメラーゼIKlenow断
片処理で平滑末端化してから、MMTVプロモータを含む3.
9KbのDNA断片を分離した。
このDNA断片とpSVIFNγ(特開昭61−52286)をDpnI切
断して得られるヒトインターフェロンγ遺伝子を含む0.
8KbのDNA断片をT4DNAリガーゼを用いて結合することに
よりpMTVγを得た。
実施例16 ヒトインターフェロンγ発現ベクターpMTV(SV)γの作
製: pMTV(SV)γは、実施例15のpMTVγのMMTVプロモータ
の上流にSV40初期プロモータを導入したベクターであ
る。作製方法は以下の通りである。(第16図参照) まず、pMTVγをSalIで切断後DNAポリミラーゼIKlenow
断片処理により平滑末端化してからBAP処理により末端
のリンを除いた。
次に、pSV2IFNβ(特願昭59−169388)をPvuIIとHind
IIIで切断しSV40初期プロモータを含む0.3KbのDNA断片
を分離してから、DNAポリメラーゼIKlenow断片処理によ
り平滑末端化した。
これら2つのDNA断片をT4DNAリガーゼを用いて結合す
ることによりpMTV(SV)γを得た。
実施例17 pSVβによるPC12の形質転換: 実施例1のpSVβ2μgとpSV2neo(前述)0.2μgと
をリン酸カルシウム法(前述)にて約106個のPC12細胞
に導入した。蛋白合成阻害剤G418(GIBCO社)を400μg/
mlの濃度で含む選択培地(牛胎児血清10%とカナマイシ
ン100μg/mlを含むRPMI1640培地(日水製薬))にて培
養したところ、20個の形質転換株を得た。
培養上清の抗ウイルス活性(即ちヒトインターフェロ
ンβ活性)をS.Rubinsteinらの方法(J.Virology,37,75
5,1981)に基ずき、ヒトFL細胞とVSVを用いたCPF阻止法
で測定したところ12個に100〜900単位/mlの活性が認め
られた。(第17図参照) 実施例18 pSV(r)βによるPC12の形質転換: 実施例2のpSV(r)β2μgとpSV2neo(前述)0.2
μgとをリン酸カルシウム法(前述)にて約106個のPC1
2細胞に導入した。蛋白合成合成阻害剤G418(GIBCO社)
を400μg/mlの濃度で含む選択培地(牛胎児血清10%と
カナマイシン100μg/mlを含むRPMI1640培地(日水製
薬))にて培養したところ、12個の形質転換株を得た。
培養上清の抗ウイルス活性(即ちヒトインターフェロ
ンβ活性)をS.Rubinsteinらの方法(前述)に基ずき、
ヒトFL細胞とVSVを用いたCPE阻止法で測定したところ5
個に150〜1800単位/mlの活性が認められた。
(第17図参照) 実施例19 pSV(Ha,r)βによるPC12の形質転換: 実施例3のpSV(Ha,r)β2μgとpSV2neo(前述)0.
2μgとをリン酸カルシウム法(前述)にて約106個のPC
12細胞に導入した。蛋白合成阻害剤G418(GIBCO社)を4
00μg/mlの濃度で含む選択培地(牛胎児血清10%とカナ
マイシン100μg/mlを含むRPMI1640培地(日水製薬))
にて培養したところ、19個の形質転換株を得た。培地上
清の抗ウイルス活性(即ちヒトインターフェロンβ活
性)をS.Rubinsteinらの方法(前述)に基ずき、ヒトFL
細胞とVSVを用いたCPE阻止法で測定したところ8個に10
0〜4900単位/mlの活性が認められた。(第17図参照) 実施例20 pMTVβによるPC12の形質転換 実施例4のpMTVβ2μgとpSV2neo(前述)0.2μgと
をリン酸カルシウム法(前述)にて約106個のPC12細胞
に導入した。蛋白合成阻害剤G418(GIBCO社)を400μg/
mlの濃度で含む選択培地(牛胎児血清10%とカナマイシ
ン100μg/mlを含むRPMI1640培地(日水製薬))にて培
養したところ、18個の形質転換株を得た。
培養上清の抗ウイルス活性(即ちヒトインターフェロ
ンβ活性)をS.Rubinsteinらの方法(前述)に基ずき、
ヒトFL細胞とVSVを用いたCPE阻止法で測定したところ7
個に100〜4300単位/mlの活性が認められた。(第17図参
照) 実施例21 pMTV(r)βによるPC12の形質転換: 実施例5のpMTV(r)β2μgとpSV2neo(前述)0.2
μgとをリン酸カルシウム法(前述)にて約107個のPC8
細胞に導入した。蛋白合成阻害剤G418(GIBCO社)を400
μg/mlの濃度で含む選択培地(牛胎児血清10%とカナマ
イシン100μg/mlを含むRPMI1640培地(日水製薬))に
て培養したところ、24個の形質転換株を得た。
培養上清の抗ウイルス活性(即ちヒトインターフェロ
ンβ活性)を、S.Rubinsteinらの方法(前述)に基ずき
ヒトFL細胞とVSVを用いたCPE阻止法て測定したことろ、
19個に100〜5500単位/mlの活性が認められた。(第17図
参照) 実施例22 pMTV(Ha)βによるPC12の形質転換: 実施例6のpMTV(Ha)β2μgとpSV2neo(前述)0.2
μgとをリン酸カルシウム法(前述)にて約106個のPC1
2細胞に導入した。蛋白合成阻害剤G418(GIBCO社)を40
0μg/mlの濃度で含む選択培地(牛胎児血清10%とカナ
マイシン100μg/mlを含むRPMI1640培地(日水製薬))
にて培養したところ、20個の形質転換株を得た。
培養上清の抗ウイルス活性(即ちヒトインターフェロ
ンβ活性)をS.Rubinsteinらの方法(前述)に基ずき、
ヒトFL細胞とVSVを用いたCPE阻止法で測定したことろ12
個に100〜2800単位/mlの活性が認められた。(第17図参
照) 実施例23 pMTV(SV)βによるPC12の形質転換: 実施例7のpMTV(SV)β2μgとpSV2neo(前述)0.2
μgとをリン酸カルシウム法(前述)にて約106個のPC1
2細胞に導入した。蛋白合成阻害剤G418(GIBCO社)を40
0μg/mlの濃度で含む選択培地(牛胎児血清10%とカナ
マイシン100μg/mlを含むRPMI1640培地(日水製薬))
にて培養したところ、21個の形質転換株を得た。
培養上清の抗ウイルス活性(即ちヒトインターフェロ
ンβ活性)を、S.Rubinstein40方法(前述)に基ずきヒ
トFL細胞とVSVを用いたCPE阻止法て測定したところ、10
個に100〜5600単位/mlの活性が認められた。(第17図参
照) 実施例24 pMTV(SV,r)βによるPC12の形質転換: 実施例8のpMTV(SV,r)β2μgとpSV2neo(前述)
0.2μgとをリン酸カルシウム法(前述)にて約106個の
PC12細胞に導入した。蛋白合成阻害剤G418(GIBCO社)
を400μg/mlの濃度で含む選択培地(牛胎児血清10%と
カナマイシン100μg/mlを含むRPMI1640培地(日水製
薬))にて培養したところ、22個の形質転換株を得た。
培養上清の抗ウイルス活性(即ちヒトインターフェロ
ンβ活性)をS.Rubinsteinらの方法(前述)に基ずき、
ヒトFL細胞とVSVを用いたCPE阻止法で測定したことろ20
個に800〜48000単位/mlの活性が認められた。(第17図
参照) 実施例25 pMTV(Ha,r)βによるPC12の形質転換: 実施例9のpMTV(Ha,r)β2μgとpSV2neo(前述)
0.2μgとをリン酸カルシウム法(前述)にて約106個の
PC12細胞に導入した。蛋白合成阻害剤G418(GIBCO社)
を400μg/mlの濃度で含む選択培地(牛胎児血清10%と
カナマイシン100μg/mlを含むRPMI培地(日水製薬))
にて培養したところ、24個の形質転換株を得た。
培養上清の抗ウイルス活性(即ちヒトインターフェロ
ンβ活性)をS.Rubinsteinらの方法(前述)に基ずき、
ヒトFL細胞とVSVを用いたCPE阻止法で測定したことろ。
20個に100〜30300単位/mlの活性が認められた。(第17
図参照) 実施例26 pMTV(Ha,SV,r)βによるPC12の形質転換: 実施例10のpMTV(Ha,SV,r)β2μgとpSV2neo(前
述)0.2μgとをリン酸カルシウム法(前述)にて約106
個のPC12細胞に導入した。蛋白合成阻害剤G418(GIBCO
社)を400μg/mlの濃度で含む選択培地(牛胎児血清10
%とカナマイシン100μg/mlを含むRPMI1640培地(日水
製薬))にて培養したところ、22個の形質転換株を得
た。
培養上清の抗ウイルス活性(即ちヒトインターフェロ
ンβ活性)をS.Rubinsteinらの方法(前述)に基ずき、
ヒトFL細胞とVSVを用いたCPE阻止法で測定したことろ10
個に300〜10300単位/mlの活性が認められた。(第17図
参照) 実施例27 pMTV(Ha,SV,r)βによるPC8の形質転換: 実施例10のpMTV(Ha,SV,r)β2μgとpSV2neo(前
述)0.2μgとをリン酸カルシウム法(前述)にて約107
個のPC8細胞に導入した。蛋白合成阻害剤G418(GIBCO
社)を400μg/mlの濃度で含む選択培地(牛胎児血清10
%とカナマイシン100μg/mlを含むRPMI1640培地(日水
製薬))にて培養したところ、27個の形質転換株を得
た。
培養上清の抗ウイルス活性(即ちヒトインターフェロ
ンβ活性)をS.Rubinsteinらの方法(前述)に基ずき、
ヒトFL細胞とVSVを用いたCPE阻止法で測定したことろ18
個に150〜25500単位/mlの活性が認められた。(第17図
参照) 実施例28 pDH(r)βによるPC12の形質転換: 実施例11のpDH(r)β2μgとpSV2neo(前述)0.2
μgとをリン酸カルシウム法(前述)にて約106個のPC1
2細胞に導入した。蛋白合成阻害剤G418(GIBCO社)を40
0μg/mlの濃度で含む選択培地(牛胎児血清10%とカナ
マイシン100μg/mlを含むRPMI1640培地(日水製薬))
にて培養したところ、24個の形質転換株を得た。
培養上清の抗ウイルス活性(即ちヒトインターフェロ
ンβ活性)を、S.Rubinsteinらの方法(前述)に基ずき
ヒトFL細胞とVSVを用いたCPE阻止法て測定したところ、
12個に63〜402単位/mlの活性が認められた。
実施例29 pBPV97SV(r)βによるPC12の形質転換: 実施例10のpBPV97SV(r)β2μgとpSV2neo(前
述)0.2μgとをリン酸カルシウム法(前述)にて約106
個のPC12細胞に導入した。蛋白合成阻害剤G418(GIBCO
社)を400μg/mlの濃度で含む選択培地(牛胎児血清10
%とカナマイシン100μg/mlを含むRPMI1640培地(日水
製薬))にて培養したところ、22個の形質転換株を得
た。
培養上清の抗ウイルス活性(即ちヒトインターフェロ
ンβ活性)をS.Rubinsteinらの方法(前述)に基ずき、
ヒトFL細胞とVSVを用いたCPE阻止法で測定したことろ10
個に300〜10300単位/mlの活性が認められた。(第17図
参照) 実施例30 pBPVMTV(Ha)βによるPC12の形質転換: 実施例13のpBPVMTV(Ha)β2μgとpSV2neo(前述)
0.2μgとをリン酸カルシウム法(前述)にて約106個の
PC12細胞に導入した。蛋白合成阻害剤G418(GIBCO社)
を400μg/mlの濃度で含む選択培地(牛胎児血清10%と
カナマイシン100μg/mlを含むRPMI1640培地(日水製
薬))にて培養したところ、20個の形質転換株を得た。
培養上清の抗ウイルス活性(即ちヒトインターフェロ
ンβ活性)をS.Rubinsteinらの方法(前述)に基ずき、
ヒトFL細胞とVSVを用いたCPE阻止法で測定したことろ11
個に100〜22300単位/mlの活性が認められた。(第17図
参照) 実施例31 pBPVMTV(Ha)βによるPC8の形質転換: 実施例13のpBPVMTV(Ha)β2μgとpSV2neo(前述)
0.2μgとをリン酸カルシウム法(前述)にて約107個の
PC8細胞に導入した。蛋白合成阻害剤G418(GIBCO社)を
400μg/mlの濃度で含む選択培地(牛胎児血清10%とカ
ナマイシン100μg/mlを含むRPMI1640培地(日水製
薬))にて培養したところ、25個の形質転換株を得た。
培養上清の抗ウイルス活性(即ちヒトインターフェロ
ンβ活性)をS.Rubinsteinらの方法(前述)に基ずき、
ヒトFL細胞とVSVを用いたCPE阻止法で測定したことろ15
個に100〜20200単位/mlの活性が認められた。(第17図
参照) 実施例32 pBPV97MTV(Ha)βによるPC12の形質転換: 実施例13のpBPV97MTV(Ha)β2μgとpSV2neo(前
述)0.2μgとをリン酸カルシウム法(前述)にて約106
個のPC8細胞に導入した。蛋白合成阻害剤G418(GIBCO
社)を400μg/mlの濃度で含む選択培地(牛胎児血清10
%とカナマイシン100μg/mlを含むRPMI1640培地(日水
製薬))にて培養したところ、24個の形質転換株を得
た。
培養上清の抗ウイルス活性(即ちヒトインターフェロ
ンβ活性)をS.Rubinsteinらの方法(前述)に基ずき、
ヒトFL細胞とVSVを用いたCPE阻止法で測定したことろ12
個に100〜20000単位/mlの活性が認められた。(第17図
参照) 実施例33 pSVIFNγによるPC12の形質転換: pSVIFNγ(特開昭61−52286)2μgとpSV2neo(前
述)0.2μgとをリン酸カルシウム法(前述)にて約106
個のPC12細胞に導入した。蛋白合成阻害剤G418(GIBCO
社)を400μg/mlの濃度で含む選択培地(牛胎児血清10
%とカナマイシン100μg/mlを含むRPMI1640培地(日水
製薬))にて培養したところ、9個の形質転換株を得
た。
培養上清の抗ウイルス活性(即ちヒトインターフェロ
ンγ活性)を、S.Rubinsteinらの方法(前述)に基ずき
ヒトFL細胞とsindbis virusを用いたCPE阻止法て測定し
たところ、5個に100〜936単位/mlの活性が認められ
た。(第18図参照) 実施例34 pSVIFNγ/BPV97(P)によるPC12の形質転換: pSVIFNγ/BPV97(P)(特開昭61−52286)は、SV40初
期プロモータの支配下に置かれたヒトインターフェロン
γ遺伝子をからなる2.0Kbの遺伝子配列をpdBPV1(前
述)PvuIIサイトに導入したベクターである。
pSVIFNγ/BPV97(P)2μgとpSV2neo(前述)0.2μg
とをリン酸カルシウム法(前述)にて約106個のPC12細
胞に導入した。蛋白合成阻害剤G418(GIBCO社)を400μ
g/mlの濃度で含む選択培地(牛胎児血清10%とカナマイ
シン100μg/mlを含むRPMI1640培地(日水製薬))にて
培養したところ、23個の形質転換株を得た。
培養上清の抗ウイルス活性(即ちヒトインターフェロ
ンγ活性)を、S.Rubinsteinらの方法(前述)に基ずき
ヒトFL細胞とsindbis virusを用いたCPE阻止法て測定し
たところ、19個に100〜21600単位/mlの活性が認められ
た。(第18図参照) 実施例35 pMTVγによるPC12の形質転換: 実施例15のpMTVγ2μgとpSV2neo(前述)0.2μgと
をリン酸カルシウム法(前述)にて約106個のPC12細胞
に導入した。蛋白合成阻害剤G418(GIBCO社)を400μg/
mlの濃度で含む選択培地(牛胎児血清10%とカナマイシ
ン100μg/mlを含むRPMI1640培地(日水製薬))にて培
養したところ、27個の形質転換株を得た。
培養上清の抗ウイルス活性(即ちヒトインターフェロ
ンγ活性)を、S.Rubinsteinらの方法(前述)に基ずき
ヒトFL細胞とsindbis virusを用いたCPE阻止法て測定し
たところ、17個に100〜4110単位/mlの活性が認められ
た。(第18図参照) 実施例36 pMTV(SV)γによるPC12の形質転換: 実施例16のpMTV(SV)γ2μgとpSV2neo(前述)0.2
μgとをリン酸カルシウム法(前述)にて約106個のPC1
2細胞に導入した。蛋白合成阻害剤G418(GIBCO社)を40
0μg/mlの濃度で含む選択培地(牛胎児血清10%とカナ
マイシン100μg/mlを含むRPMI1640培地(日水製薬))
にて培養したところ、32個の形質転換株を得た。
培養上清の抗ウイルス活性(即ちヒトインターフェロ
ンγ活性)を、S.Rubinsteinらの方法(前述)に基ずき
ヒトFL細胞とsindbis virusを用したCPE阻止法て測定し
たところ、29個に100〜46500単位/mlの活性が認められ
た。(第18図参照) 実施例37 pMTV(SV,r)β/PC12クローン産生インターフェロンの
抗体中和: 飽和細胞密度まで増殖したpMTV(SV,r)β/PC12クロ
ーンを誘導培地(デキサメサゾン10-6Mと牛胎児血清10
%を含むRPMI1640培地(日水製薬))にて37℃で48時間
培養し得られた培養液について、抗ヒトインターフェロ
ンβ抗体あるいは抗ヒトインターフェロンγ抗体で処理
してから既述の方法で抗ウイルス活性を測定したとこ
ろ、抗ヒトインターフェロンβ抗体で特異的に中和され
た。結果を第1表に示す。
この結果より、pMTV(SV,r)β/PC12クローンはヒト
インターフェロンβを産生していることが確認された。
実施例38 pSVIFNγ/BPV97(P)/PC12クローン産生インターフェ
ロンの抗体中和: 飽和細胞密度まで増殖したpSVIFNγ/BPV97(P)/PC12
クローンを牛胎児血清10%を含むRPMI1640培地(日水製
薬)にて37℃で48時間培養し得られた培養液について、
抗ヒトインターフェロンβ抗体あるいは抗ヒトインター
フェロンγ抗体で処理してから既述の方法で抗ウイルス
活性を測定したところ、抗ヒトインターフェロンγ抗体
で特異的に中和された。結果を第2表に示す。
この結果より、pSVIFNγ/BPV97(P)/PC12クローンは
ヒトインターフェロンγを産生していることが確認され
た。
実施例39 pMTV(Ha,SV,r)β/PC8クローンのヒトインターフェロ
ンβ産生能: 実施例27で得られたpMTV(Ha,SV,r)β/PC8クローンN
o19を、24穴マイクロプレート(Corning社)で飽和細胞
密度まで増殖させた後、次の4種の培地を用いて、1日
当りのヒトインターフェロンβ産生量を25日間にわたり
測定した。(第19図参照) 第19図中、10%FCS+DEXは、牛胎児血清10%とデキサ
メサゾン10-6Mを含むRPI1640培地を、 5%FCS+DEXは、牛胎児血清5%とデキサメサゾン10-6
Mを含むRPMI1640培地を、 1%FCS+DEXは、牛胎児血清1%とデキサメサゾン10-6
Mを含むRPMI1640培地を、 10%FCS−DEXは、牛胎児血清10%を含むRPMI1640培地を
を各々示す。
この結果より、pMTV(Ha,SV,r)β/PC8クローンは、
いずれの培地においても25日間にわたり継続的にヒトイ
ンターフェロンを生産すること、また、このクローンの
高い生産性を維持するためには、5%以上の牛胎児血清
と10-6Mのデキサメサゾンを加えた培地が好ましいこと
がわかった。
実施例40 pMTV(Ha,SV,r)β/PC8クローン産生ヒトインターフェ
ロンβの物性: 実施例27で得られたpMTV(Ha,SV,r)β/PC8クローンN
o19を、牛胎児血清2.5%とデキサメサゾン10-6Mを含む
RPMI1640(日水製薬)培地にて培養し、23800単位/mlの
ヒトインターフェロンβ活性を示す培養液32.5lを得
た。培養液中のヒトインターフェロンβをブルーセファ
ロースカラム、抗ヒトインターフェロンβモノクローナ
ル抗体カラムおよび逆相HPLCで精製したところ、ヒト線
維芽細胞由来天然型ヒトインターフェロンβとSDSポリ
アクリルアミドゲル電気泳動の挙動が同じであった。
(第20図参照) 第20図中の天然型HuIFNβとは、ヒト正常二倍体線維
芽細胞を薬剤で処理し生産したヒトインターフェロンβ
である。PC8由来HuIFNβとは、pMTV(Ha,SV,r)β/PC8
クローンの生産したヒトインターフェロンβである。大
腸菌由来ヒトインターフェロンβとは、ヒトインターフ
ェロンβ大腸菌発現ベクターにより形質転換された大腸
菌により生産された、糖鎖を持たないヒトインターフェ
ロンβである。
この結果より、pMTV(Ha,SV,r)β/PC8クローン生産
するヒトインターフェロンβは、天然型と同様に糖鎖が
付加されたポリペプチドであることが確認された。
[発明の効果] 本発明により天然型ヒトインターフェロンを高い効率
で産生し、かつ継代数にかぎりが無い株化ヒト細胞を樹
立することができた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のベクターの一例であるpSVβの作製方
法を示すものである。 第2図は本発明のベクターの一例であるpSV(r)βの
作製方法を示すものである。 第3図は本発明のベクターの一例であるpSV(Ha,r)β
の作製方法を示すものである。 第4図は本発明のベクターの一例であるpMTVβの作製方
法を示すものである。 第5図は本発明のベクターの一例であるpMTV(r)βの
作製方法を示すものである。 第6図は本発明のベクターの一例であるpMTV(Ha)βの
作製方法を示すものである。 第7図は本発明のベクターの一例であるpMTV(SV)βの
作製方法を示すものである。 第8図は本発明のベクターの一例であるpMTV(SV,r)β
の作製方法を示すものである。 第9図は本発明のベクターの一例であるpMTV(Ha,r)β
の作製方法を示すものである。 第10図は本発明のベクターの一例であるpMTV(Ha,SV,
r)βの作製方法を示すものである。 第11図は本発明のベクターの一例であるpBPV97SV(r)
βの作製方法を示すものある。 第12図は本発明のベクターの一例であるpDH(r)βの
作製方法を示すものである。 第13図は本発明のベクターの一例であるpBPVMTV(Ha)
βの作製方法を示すものである。 第14図は本発明のベクターの一例であるpBPV97MTV(H
a)βの作製方法を示すものである。 第15図は本発明のベクターの一例であるpMTVγの作製方
法を示すものである。 第16図は本発明のベクターの一例であるpMTV(SV)γの
作製方法を示すものである。 第17図は本発明の宿主・ベクター系により生産されたヒ
トインターフェロンβの活性を示すものである。 第18図は本発明の宿主・ベクター系により生産されたヒ
トインターフェロンγの活性を示すものである。 第19図は本発明のpMTV(Ha,SV,r)β/PC8クローンの継
続したヒトインターフェロンβの生産と、生産性に及ぼ
す血清濃度とデキサメサゾンの影響を示すものである。 第20図は本発明のpMTV(Ha,SV,r)β/PC8クローンの生
産したヒトインターフェロンのSDSポリアクリルアミド
ゲル電気泳動のパターンを示すものである。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】真核細胞型プロモータの支配下に置かれた
    ヒトインターフェロンβ遺伝子あるいはヒトインターフ
    ェロンγ遺伝子を持つベクターにより形質転換されたヒ
    ト肺癌由来細胞PC8あるいはヒト肺癌由来細胞PC12を、
    培養することを特徴とするヒトインターフェロンの生産
    方法。
  2. 【請求項2】真核細胞型プロモータが、SV40初期プロモ
    ータ、マウス乳癌ウイルスのプロモータおよびショウジ
    ョウバエ熱ショック蛋白のプロモータからなる群から選
    ばれる一種以上である特許請求の範囲第(1)項記載の
    ヒトインターフェロンの生産方法。
JP61288879A 1986-12-05 1986-12-05 ヒトインタ―フェロンの生産方法 Expired - Lifetime JP2530632B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61288879A JP2530632B2 (ja) 1986-12-05 1986-12-05 ヒトインタ―フェロンの生産方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61288879A JP2530632B2 (ja) 1986-12-05 1986-12-05 ヒトインタ―フェロンの生産方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63141583A JPS63141583A (ja) 1988-06-14
JP2530632B2 true JP2530632B2 (ja) 1996-09-04

Family

ID=17735948

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61288879A Expired - Lifetime JP2530632B2 (ja) 1986-12-05 1986-12-05 ヒトインタ―フェロンの生産方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2530632B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2530631B2 (ja) * 1986-12-05 1996-09-04 東レ株式会社 形質転換体

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6152283A (ja) * 1984-08-15 1986-03-14 Toray Ind Inc 発現ベクタ−
JPS6188875A (ja) * 1984-10-05 1986-05-07 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd ヒトインタ−フエロン−γ
JPS63141582A (ja) * 1986-12-05 1988-06-14 Toray Ind Inc 形質転換体

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6152283A (ja) * 1984-08-15 1986-03-14 Toray Ind Inc 発現ベクタ−
JPS6188875A (ja) * 1984-10-05 1986-05-07 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd ヒトインタ−フエロン−γ
JPS63141582A (ja) * 1986-12-05 1988-06-14 Toray Ind Inc 形質転換体

Also Published As

Publication number Publication date
JPS63141583A (ja) 1988-06-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5861290A (en) Methods and polynucleotide constructs for treating host cells for infection or hyperproliferative disorders
JP2557053B2 (ja) 腫瘍壊死因子の精製、製造および使用法
EP0454781B1 (en) Recombinant cells for therapies of infection and hyperproliferative disorders and preparation thereof
JP2515308B2 (ja) ヒト免疫インタ−フエロン
KR100392984B1 (ko) 유전자치료를위한단구-마크로파아지세포계로부터의재조합세포
ES2328424T3 (es) Vectores de alfavirus recombinantes.
AU629176B2 (en) Recombinant fibroblast growth factors
JPH06508039A (ja) 抗腫瘍治療のためのサイトカインを発現する組換え型欠損アデノウイルス
JPH10507061A (ja) アデノウイルス中にパッケージされたプラスミドdnaを用いる遺伝子送達ベクターおよびパッケージング細胞株
WO1986007609A1 (fr) VECTEUR D'EXPRESSION DE L'INTERFERON-gamma DANS LES CELLULES DE MAMMIFERE, PROCEDE POUR SA MISE EN OEUVRE, PRODUIT OBTENU ET COMPOSITION PHARMACEUTIQUE CONTENANT L'INTERFERON-gamma
NL8103151A (nl) Polypeptiden, farmaceutische preparaten, die deze poly- peptiden bevatten en werkwijzen ter bereiding ervan.
JP2002502228A (ja) 細胞サイクルによって制御される細胞に特異的な活性化合物を用いる、免疫系に関連した疾病の遺伝子療法
CZ141293A3 (en) Interleukin - 10 for treating tumors, a pharmaceutical preparation containing thereof, its use and preparation process
Kaushansky Control of granulocyte-macrophage colony-stimulating factor production in normal endothelial cells by positive and negative regulatory elements.
NL8701132A (nl) Menselijk interleukine-2.
WO2017041739A1 (zh) 改造的白介素12及其在制备治疗肿瘤药物中的用途
AU717218B2 (en) Medicinal combination useful for in vivo exogenic transfection and expression
JP2530632B2 (ja) ヒトインタ―フェロンの生産方法
JPH10505745A (ja) 後天性疾患治療用の新規移植組織片および新規ベクター
JP2530631B2 (ja) 形質転換体
WO2000018426A1 (fr) Inducteurs d'apoptose
CA2261987C (en) Vectors for inhibiting hiv and tumor growth
van Heuvel et al. Transient expression of murine interferon-alpha genes in mouse and monkey cells
US20240011040A1 (en) Salicylic acid-inducible gene expression compositions and systems for cells
AU717974B2 (en) Transduced human hematopoietic stem cells