JP2530193Y2 - 電力ケーブル終端用エポキシとう管 - Google Patents

電力ケーブル終端用エポキシとう管

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JP2530193Y2
JP2530193Y2 JP1839691U JP1839691U JP2530193Y2 JP 2530193 Y2 JP2530193 Y2 JP 2530193Y2 JP 1839691 U JP1839691 U JP 1839691U JP 1839691 U JP1839691 U JP 1839691U JP 2530193 Y2 JP2530193 Y2 JP 2530193Y2
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ring
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開平 村上
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は電力ケーブルの終端部を
構成する電力ケーブル終端用エポキシとう管に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】図3は従来の電力ケーブル終端用とう管
の一例の縦断面図である。取付板2は図面に示すよう
に、エポキシとう管1の下端部にOリング3を介して位
置しており、エポキシとう管1の下部外周に設けたテー
パー部1aに係止金具21を係合し、係止金具21のフ
ランジ部と取付板2を接合ボルト22で締付け、Oリン
グ3を介してエポキシとう管1と取付板2を気密に接合
した構造を有している。
【0003】このようなエポキシとう管1の下端部にO
リング3を介して取付板2をあらかじめ工場で気密に組
立てておき、工事現場等においては、前記エポキシとう
管1内部に端末加工を施したケーブル端末部を収納し、
取付板2の下面に下部金具4を取付けて電力ケーブル終
端部を形成する。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】上述した従来の電力ケ
ーブル終端用エポキシとう管においては、エポキシとう
管1の下部外周に形成したテーパー部1aのテーパー角
度θに対し、次のような制限があった。即ち、エポキシ
の膨張係数(4×10−5)が金具(青銅の場合1.7
×10−5)のそれよりも大きいため、組立時より温度
が低下した場合、隙間Gが発生し、G・cotθだけ相
対位置がずれ、Oリングのつぶし代がそれだけ減少す
る。又生じた隙間にOリングがはみ出すこともあり、完
全な気密を維持するのに問題があり、テーパー角度θを
大きくするか、あるいは使用条件より低温で組立てる必
要があった。しかし、テーパー角度θ=12°の場合と
θ=40°の場合の係止強度を比較すると、θ=40°
の場合はストレス集中度が大きく、θ=12°の場合に
比し1/2以下に低下するため、テーパー角度θを大き
くすることは機械的強度上問題があり、最低使用温度が
零下40℃に達する厳寒地向の場合は、組立作業が容易
でないという問題があった。
【0005】上述した従来構造の問題点を解決するため
図4及び図5に示す接合構造をもった電力ケーブル終端
用とう管が考えられた。図4及び図5はいずれも接合部
の要部の縦断面図である。
【0006】図4の構造はエポキシとう管1の下端部
に、該とう管1の下端面に面一にあらわれるように複数
個の埋込金具5を同一円周上に設け、Oリング3を介し
て取付板2を立込ボルト6でエポキシとう管1の下端部
に締付け気密に一体化したものである。この場合、下部
金具4を取付板2の下面に取付けるのではなく、取付板
2に下方に延長したフランジ部2aを一体に形成し、こ
のフランジ部2aに下部金具4のフランジ部4aを取付
ける構造であるため、取付板2の構造が複雑となる。
【0007】図5の接合構造は、図4と同様にエポキシ
とう管1の下端部に埋込金具5を設け、Oリング3を介
して立込ボルト6によりエポキシとう管1と取付板2を
気密に接合したものであるが、下部金具4のフランジ部
4aを直接取付板2の下面に取付けた構造である。この
場合、下部金具4の内径とフランジ部4aの大きさを確
保するためには、エポキシとう管1の外径を大きくする
必要が生じる。
【0008】上述した図4及び図5に示す接合構造にお
いてはエポキシとう管1と取付板2の界面における気密
は確保されるが、図のA部より立込ボルト6を伝ってエ
ポキシとう管1の端面に湿気が侵入することがある。こ
のため、500〜800kVのような超高圧ケーブル用
の場合にはエポキシとう管1の吸湿による絶縁性能劣化
が問題となる。又零下30〜40℃のような厳寒地域に
おいては、侵入した湿気が蓄積され、結氷により機械的
に破損するという問題点がある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本考案は上述の埋込金具
を設けた構造の問題点を解消した電力ケーブル終端用エ
ポキシとう管を提供するもので、その特徴はエポキシと
う管下端部にとう管下端面に面一にあらわれるように複
数個の埋込金具が同一円周上に設けられており、上記埋
込金具の露出端面と埋込金具に螺合により設けた立込ボ
ルト外周面に密着するOリングを収納した三角形溝及び
取付板面と気密に接合するOリングを収納した溝又はO
リング当り面とを有するOリング座が立込ボルトの外周
上に装着されており、取付板には前記Oリング座外径よ
り埋込金具ピッチ円及び間隔のバラツキを吸収し得るだ
けの隙間δを確保する内径Dと上記Oリング座の高さ
と略等しい深さを有するOリング座収納座ぐりが設けら
れていることにある。
【0010】
【実施例】図1は本考案に係る電力ケーブル終端用エポ
キシとう管におけるエポキシとう管と取付板の接合構造
の実施例の縦断面図、図2は図1の要部の拡大縦断面図
である。
【0011】図面に示すように、エポキシとう管1の下
端部には、とう管1の下端面に面一にあらわれるよう
に、複数個の埋込金具5が同一円周上に設けられてい
る。そしてエポキシとう管1と取付板2はOリング3を
介して、上記埋込金具5に螺合する立込ボルト6により
気密に接合されている。
【0012】前記立込ボルト6が取付板2を貫通する上
面にはOリング座8を収納する座ぐり7が形成されてい
る。座ぐり7に収納されるOリング座8は、埋込金具5
の露出面と前記立込ボルト6の外周面の双方に密着する
Oリング10を収納する三角形溝9及び取付板2の面と
気密に接着するOリング12を収納する溝11を具えて
おり、立込ボルト6の外周上に装着されている。この場
合Oリング座8にOリング12を収納する溝11を設け
ることなく、取付板2に溝11′を設けてOリング12
を収納し、Oリング座8側をOリング12′の当り面と
してもよい。
【0013】前記Oリング座8を収納する座ぐり7は、
Oリング座8の外径より、埋込金具5のピッチ円及び間
隔のバラツキ(公差)を吸収し得るだけの隙間δを確保
する内径Dを有しており、その深さはOリング座8の
高さと略等しい。又取付板2に設ける立込ボルト6用の
孔径Dは、上記と同じδの隙間を立込ボルト6外径と
の間に設けるのは当然である。
【0014】上述の構造でエポキシとう管1の下端部に
Oリング3を介して取付板2を気密に取付けた電力ケー
ブル終端用エポキシとう管をあらかじめ工場で組立て気
密性の確認後工事現場へ出荷する。工事現場において
は、前記エポキシとう管1内部に端末加工を施したケー
ブル端末部を収納し、前記立込ボルト6のナットを外し
て下部金具4のフランジ部4aに設けたボルト孔を立込
ボルト6に挿入し、再びナットを締付けてエポキシとう
管1、取付板2及び下部金具4を気密に接合し、電力ケ
ーブルの終端部を形成する。なお、図示していないが、
前記立込ボルト孔のシール部の健全性のチェック及び使
用条件下におけるOリング3の健全性のチェック用とし
て、取付板2にはコネクターを設けておく。
【0015】図6は本考案に係る電力ケーブル終端用エ
ポキシとう管におけるエポキシとう管と取付板の接合構
造の他の実施例の縦断面図である。なお、図面におい
て、図1と同一符号は同一部位をあらわしている。
【0016】図面に示すように、複数個の埋込金具5の
うち、エポキシとう管1と取付板2との一体性を維持す
るに足る個数、例えば2〜6個について、埋込金具5に
螺合するボルトが取付板2の下面より下方に出張らない
立込ボルト6′を設け、取付板2の下面側にも座ぐり1
3を形成し、エポキシとう管1と取付板2との接合一体
化のための上記立込ボルト6′と取付板2の下方へ突出
した特殊ボルト15の螺合部を収納する。そして、下方
へ突出した特殊ボルト15が下部金具4の接合の役目を
果たすことになる。
【0017】図6に示すような接合構造を用いる理由
は、複数の埋込金具のすべてについて、図1に示す接合
構造を用いるときは、下部金具4のフランジ部4aを取
付板2の下面に組込むために立込ボルト6のナットを外
した際に、エポキシとう管1と取付板2との接合が解除
されてしまうおそれがある。このため、一体性を維持す
るに足る個数、例えば2〜6個について図6に示すよう
な接合構造を採用すれば上記の問題は解消される。
【0018】
【作用】上述した本考案の電力ケーブル終端用エポキシ
とう管にあっては、エポキシとう管下端部と取付板との
気密性は界面のOリング3によって確保されるのは従来
同様である。そして本考案においては、従来問題となっ
た埋込金具の立込ボルトに沿う湿気の侵入はOリング1
0及び12によって阻止され、エポキシとう管1の下端
部に湿気が到達することがない。
【0019】又Oリング座収納座ぐり7と、その中に収
納したOリング座8との径方向には、隙間δを設けてい
るので、埋込金具5の位置及び取付板2の立込ボルト用
孔の位置に対するバラツキ(公差)を吸収することが出
来、組立てが容易である。
【0020】
【考案の効果】以上説明したように、本考案の電力ケー
ブル終端用エポキシとう管によれば、従来問題となって
いた埋込金具の立込ボルトに沿う湿気の侵入が阻止さ
れ、エポキシとう管の下端部に湿気が侵入することがな
い。このため、エポキシとう管の吸湿による絶縁性能劣
化の問題は解消され、又厳寒地域での使用においても、
結氷等による機械的に破損するようなことはない。
【0021】又Oリング座とこれを収納した座ぐりの径
方向に隙間δを設けているので、埋込金具の位置及び取
付板の立込ボルト用孔の位置に対するバラツキを吸収す
ることが出来、組立てが容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る電力ケーブル終端用エポキシとう
管におけるエポキシとう管と取付板の接合構造の実施例
の縦断面図である。
【図2】図1の要部の拡大縦断面図である。
【図3】従来の電力ケーブル終端用エポキシとう管の一
例の縦断面図である。
【図4】従来の埋込金具を設けたエポキシとう管の取付
板との接合構造の要部の縦断面図である。
【図5】図4同様、埋込金具を設けたエポキシとう管の
取付板との接合構造の他の例の要部の縦断面図である。
【図6】本考案に係る電力ケーブル終端用エポキシとう
管におけるエポキシとう管と取付板の接合構造の他の例
の縦断面図である。
【符号の説明】
1 エポキシとう管 2 取付板 3 Oリング
4 下部金具 5 埋込金具 6 立込ボルト 7 座ぐり 8
Oリング座 9 三角形溝 10 Oリング 11 溝 12
Oリング

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エポキシとう管の下端部にOリングを介
    して気密に取付板を組立てた電力ケーブル終端用エポキ
    シとう管において、上記とう管下端部にとう管下端面に
    面一にあらわれるように複数個の埋込金具が円周上に設
    けられており、上記埋込金具の露出端面と埋込金具に螺
    合により設けた立込ボルト外周面に密着するOリングを
    収納した三角形溝及び取付板面と気密に接合するOリン
    グを収納した溝又はOリング当り面とを有するOリング
    座が立込ボルトの外周上に装着されており、取付板には
    前記Oリング座外径より埋込金具ピッチ円及び間隔のバ
    ラツキを吸収し得るだけの隙間δを確保する内径D
    上記Oリング座の高さと略等しい深さを有するOリング
    座収納座ぐりが設けられていることを特徴とする電力ケ
    ーブル終端用エポキシとう管。
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