JP2001280563A - ガス配管用絶縁継手 - Google Patents

ガス配管用絶縁継手

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JP2001280563A
JP2001280563A JP2000094104A JP2000094104A JP2001280563A JP 2001280563 A JP2001280563 A JP 2001280563A JP 2000094104 A JP2000094104 A JP 2000094104A JP 2000094104 A JP2000094104 A JP 2000094104A JP 2001280563 A JP2001280563 A JP 2001280563A
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gas pipe
gas
joint
flange
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Hiroyoshi Yamamoto
浩義 山本
Yasushi Kurosaki
泰 黒崎
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 現地取付け時の部品点数を削減して信頼性の
向上を図ると共に、十分な機械強度を確保したガス配管
用絶縁継手を提供する。 【解決手段】 ガス配管パイプ4A、4Bの端部にはそ
れぞれガス配管フランジ3A、3Bが取付けられ、その
間に絶縁継手本体11が設けられている。絶縁継手本体
11は、2枚の金属フランジ2A、2Bと、絶縁スペー
サ1と、絶縁カラー7及び絶縁ワッシャ8と、組立用ボ
ルト61とから構成され、金属フランジ2A、2Bと絶
縁スペーサ1とが組立用ボルト61にて締結されること
により組立てられる。この絶縁継手本体11は、ガス配
管フランジ3A、3Bと金属フランジ2A、2Bとが接
続用ボルト61にて締結されることによってガス配管パ
イプ4A、4Bと接続される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はガス絶縁開閉装置の
絶縁ガス給配用のガス配管に係り、絶縁区分された構成
機器間で電気的絶縁を保持したままガス配管を接続する
ためのガス配管用絶縁継手に関するものである。
【0002】
【従来の技術】変電設備の建設用地取得の困難性や、環
境調和に対する要請が強まる近年、コンパクトで安全性
の高いガス絶縁開閉装置が広く普及している。ガス絶縁
開閉装置は大地へ接地した容器の内部に充電部を収め、
容器内に絶縁耐力の高いSF6等の絶縁ガスを封入して
充電部を絶縁するものである。ガス絶縁開閉装置では誘
導電流を抑止するために絶縁区分を施し、絶縁区分の各
構成機器ごとに接地して安全性を高めている。したがっ
て、各絶縁区分間に絶縁ガス給配用のガス配管を施工
し、電気的な絶縁を確保しつつガス配管同士を接続して
いる。このとき、図6及び図7に示すようなガス配管用
絶縁継手が用いられている。なお、各図において、
(a)は正面図、(b)はそのA−O−B断面図であ
る。
【0003】まず、図6に示したガス配管用絶縁継手に
ついて説明する。ガス配管パイプ4A、4Bの端部には
ガス配管フランジ3G、3Hが取付けられている。ガス
配管フランジ3G、3Hの間には絶縁スペーサ1が挟持
されている。ガス配管フランジ3G、3H及び絶縁スペ
ーサ1にはボルト用穴9が貫通されており、ここに接続
用ボルト6が挿通されている。この接続用ボルト6によ
りガス配管フランジ3G、3Hと絶縁スペーサ1とが締
結される。このとき、ガス配管フランジ3Hと接続用ボ
ルト6とは電気的につながっている。
【0004】これに対してガス配管フランジ3Gと接続
用ボルト6とは電気的に絶縁されている。これは、ガス
配管フランジ3Gにおけるボルト用穴9に絶縁カラー7
が組込まれ、接続用ボルト6の頭部とガス配管フランジ
3Gとの間に絶縁ワッシャ8が取付けられているためで
ある。これら絶縁カラー7及び絶縁ワッシャ8によりガ
ス配管フランジ3Gと接続用ボルト6とは電気的絶縁が
保持されている。なお、ガス配管フランジ3G、3Hに
おいて絶縁スペーサ1と接合する面には大気との気密を
確保すべくオーリング5が共締されている。このような
構造の絶縁継手を介してガス配管を接続することによ
り、比較的簡便な構造で、接地区分の異なる機器間の電
気的絶縁を保ったまま配管接続が可能となっている。
【0005】続いて、図7に示したガス配管絶縁継手に
ついて説明する。ガス配管パイプ4A、4Bの端部には
ガス配管フランジ3A、3Bが取付けられている。向い
合う2つのガス配管フランジ3A、3B間に絶縁継手本
体10が設けられている。絶縁継手本体10は、ガス配
管フランジ3A、3Bに接合される金属フランジ10
B、10Cと、これら金属フランジ10B、10C間に
挟持され接着される絶縁樹脂部10Aとから構成されて
いる。また、ガス配管フランジ3A、3B及び金属フラ
ンジ10B、10C間にはオーリング5が挟み込まれて
おり、接続用ボルト6にて締結されて接続されている。
【0006】以上の構造を有するガス配管用絶縁継手で
は、ガス配管フランジ3A、3Bに対して絶縁継手本体
10を直接ボルト締結するだけで簡便に接地区分の異な
る構成機器間の絶縁を確保したまま接続が可能であり、
絶縁ワッシャや絶縁カラー等の小部品の組込み忘れや破
損等の影響を受けずに確実な絶縁接続を可能としてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
従来技術では縮小化や軽量化、あるいは防水性能の向上
といった一般的な課題のほか、次のような問題点があ
り、その解決に重きが置かれている。すなわち、図6に
示した絶縁継手ではガス絶縁開閉装置の現地据付け時の
ガス配管施工で絶縁カラー7や絶縁ワッシャ8等の小部
品の組立を施しつつ配管接続を行わなくてはならない。
したがって、取付け時の破損、取付け忘れ等の不具合の
発生に細心の注意を払う必要があり、作業効率が低かっ
た。特にボルト用穴9に埋め込まれる絶縁カラー7は組
立後は外部から完全に隠れる構造のため、組込み確認を
外部から目視で行うことができず、問題となっていた。
【0008】また、図7に示した例では絶縁区分が完了
している絶縁継手を使うことにより、組立忘れや破損な
どに関する危惧が解消できるが、絶縁継手本体10にお
いて絶縁樹脂部10Aが硬化収縮して残留応力が発生
し、強度が低下するおそれがある。また、絶縁樹脂部1
0Aと金属フランジ10B、10Cとの間の接着強度の
不足により取扱い時の落下等による破損などの問題があ
り、機械強度の向上が求められていた。
【0009】本発明の目的はこれらの問題を解決し、現
地取付け時の部品点数を削減して信頼性の向上を図ると
共に、十分な機械強度を確保したガス配管用絶縁継手を
提供することである。また、本発明の他の目的は、縮小
化及び軽量化、さらには防水性能の向上を図った優れた
ガス配管用絶縁継手を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、電気的絶縁を保ちながら2つ以上のガス
配管を接続するためのガス配管用絶縁継手において、次
のような技術的な特徴を有している。
【0011】請求項1の発明は、前記各ガス配管の端部
にガス配管フランジが取付けられ、向い合う2つの前記
ガス配管フランジ間に絶縁継手本体が設けられ、前記絶
縁継手本体は、前記ガス配管フランジに接合される2枚
の金属フランジと、これら金属フランジ間に挟持される
絶縁スペーサと、少なくとも1つの前記金属フランジに
取付けられる絶縁ワッシャ及び絶縁カラーと、前記絶縁
ワッシャ及び前記絶縁カラーに挿通される組立用ボルト
とから構成され、前記金属フランジと前記絶縁スペーサ
とが前記組立用ボルトにより締結されて前記絶縁継手本
体が組立てられ、前記ガス配管フランジと前記金属フラ
ンジとが接続用ボルトにより締結されて前記ガス配管と
前記絶縁継手本体とが接続されたことを特徴としてい
る。
【0012】以上の構成を有する請求項1記載の発明で
は、ガス絶縁開閉装置の据付け現場と比較して作業環境
及び防塵管理に優れた工場内にて絶縁ワッシャ、絶縁カ
ラーといった小部品の組込みを行い、絶縁継手本体の組
立作業を迅速且つ確実に実施することができる。そのた
め、取付け時の破損、取付け忘れ等の心配がなくなり、
作業効率が向上する。また、組立後に外部から組込みを
確認できない絶縁カラーについても工場内で員数管理を
行いながら絶縁継手本体の組立を実施することが可能な
ので、絶縁性能の確保の観点からも信頼性を向上させる
ことが可能となる。このように絶縁継手本体を予め工場
にて組立ておくことができる本発明によれば、ガス絶縁
開閉装置の現地据付け時のガス配管施工は接続用ボルト
の締結によるガス配管と絶縁継手本体との接続のみで実
施可能となり、現地取付け時の部品点数を大幅に削減し
て高い信頼性を確保することができる。
【0013】さらに、請求項1記載の発明においては、
絶縁スペーサを金属フランジで挟み込むだけの構造を採
用するので、絶縁継手本体並びに本体とガス配管をボル
ト締結による締付け構造で構成することができる。した
がって、強度の確保が難しい絶縁樹脂部と金属フランジ
との接着が不要となる。この結果、強度が高くなり機械
強度上の信頼性が向上する。
【0014】請求項2の発明は、請求項1記載のガス配
管用絶縁継手において、前記絶縁継手本体における1つ
の金属フランジと、もう1つの金属フランジとでは、前
記ガス配管フランジとの接合面の形状が異なるように構
成されたことを特徴とする。以上の請求項2記載の発明
では、金属フランジはガス配管フランジの接合面に合わ
せて形状を変えることができる。したがって、ガス配管
の接続構造が異なる場合でも簡単にガス配管接続可能で
ある。
【0015】請求項3の発明は、請求項1または2記載
のガス配管用絶縁継手において、前記接続用ボルトのボ
ルトピッチは前記組立用ボルトのボルトピッチよりも小
さく設けられたことを特徴とする。以上のような請求項
3記載の発明では、接続用ボルトのボルトピッチを組立
用ボルトのボルトピッチよりも小さくすることにより、
絶縁継手本体を縮小化することができる。
【0016】請求項4の発明は、請求項1、2または3
記載のガス配管用絶縁継手において、前記絶縁継手本体
の正面形状は四角形状に形成されたことを特徴とする。
以上の請求項4記載の発明では、絶縁継手本体の正面形
状を四角にすることで絶縁継手本体の縮小化が可能とな
る。
【0017】請求項5の発明は、請求項1、2、3また
は4記載のガス配管用ガス絶縁継手において、前記金属
フランジには前記組立用ボルトの頭部が前記ガス配管フ
ランジとの接合面よりも下に位置するようにざぐり部が
形成されたことを特徴とする。以上の請求項5記載の発
明では、大気中に直接露出される絶縁ボルト本数を低減
することにより、大気中に暴露されたボルトからの浸水
の可能性を抑えることができ、防水性能の向上を図るこ
とが可能となる。
【0018】請求項6の発明は、前記ガス配管の端部に
ガス配管フランジが取付けられ、向い合う2つの前記ガ
ス配管フランジ間に絶縁スペーサが挟持され、前記ガス
配管フランジと前記絶縁スペーサとが接続用ボルトによ
り締結され、前記ガス配管フランジには前記接続用ボル
トの頭部よりも径の大きなボルト用穴が形成されたこと
を特徴とする。このような請求項6記載の発明では、ガ
ス配管フランジのボルト用穴が接続用ボルトの頭部より
も大きいため、ガス配管フランジと接続用ボルトとが接
触せず、絶縁ワッシャ及び絶縁カラーを用いることな
く、簡素な構造でガス配管接続部間の電気的絶縁が可能
となる。
【0019】請求項7の発明は、前記ガス配管の端部に
ガス配管フランジが取付けられ、向い合う2つの前記ガ
ス配管フランジ間に絶縁スペーサが挟持され、前記ガス
配管フランジと前記絶縁スペーサとが接続用ボルトによ
り締結され、前記絶縁スペーサに前記接続用ボルトの雌
ネジ用のブッシュが埋め込まれて一体注形されたことを
特徴としている。以上のような請求項7記載の発明で
は、絶縁スペーサ内のブッシュに接続用ボルトを締結す
るだけで電気的絶縁を保持しつつガス配管接続を実施す
ることができる。したがって、絶縁ワッシャ及び絶縁カ
ラーが不要となり、前記請求項6の発明と同じく、簡素
な構造でガス配管接続部間を電気的に絶縁することがで
きる。
【0020】請求項8の発明は、請求項1、2、3、
4、5、6または7記載のガス配管用絶縁継手におい
て、前記ガス配管フランジの接合面、該接合面の外周部
及び前記接続用ボルトの周囲にシリコンゴムがコーキン
グされたことを特徴とする。上記の請求項8記載の発明
では、接合面、該接合面の外周部及び前記接続用ボルト
の周囲にシリコンゴムをコーキングするので、フランジ
合せ面及びボルト取付部からの浸水を防護できるととも
に、気密性能が向上し、信頼性を高めることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して具体的に説明する。なお、各図にお
いて(a)は正面図、(b)はそのA−O−B断面図で
ある。また、図6及び図7の従来例に示した部材と同一
の部材に関しては同一符号を付して説明は省略する。
【0022】(1)第1の実施の形態…請求項1及び2
対応 [構成]本発明の請求項1及び2を含む第1の実施の形
態について、図1(a)、(b)を用いて説明する。ガ
ス配管パイプ4A、4Bの端部にはそれぞれガス配管フ
ランジ3A、3Bが取付けられている。ガス配管フラン
ジ3Aは中心部分が凹んで形成され、ガス配管フランジ
3Bは中心部分が突出して形成されている。これらガス
配管フランジ3A、3B間には電気的絶縁を保持しつつ
ガス配管パイプ4A、4Bを接続するために、絶縁継手
本体11が設けられている。
【0023】絶縁継手本体11は、2枚の金属フランジ
2A、2Bと、絶縁スペーサ1と、絶縁カラー7及び絶
縁ワッシャ8と、組立用ボルト61とから構成され、金
属フランジ2A、2Bと絶縁スペーサ1とが組立用ボル
ト61にて締結されることにより組立てられる。金属フ
ランジ2A、2Bはガス配管フランジ3A、3Bよりも
大径に形成され、それぞれガス配管フランジ3A、3B
に接合されている。金属フランジ2Aと、金属フランジ
2Bとでは、ガス配管フランジ3A、3Bとの接合面に
合わせて形状が異なって設けられている。すなわち、金
属フランジ2Aは中心部分がガス配管フランジ3A側に
突出して形成され、金属フランジ2Bは中心部分が凹ん
で形成されており、ガス配管フランジ3A、3Bの全面
に金属フランジ2A、2Bが接合するようになってい
る。
【0024】絶縁スペーサ1は金属フランジ2A、2B
と同径に形成され、金属フランジ2A、2Bと同軸に配
置されて金属フランジ2A、2B間に挟持されている。
金属フランジ2A、2B及び絶縁スペーサ1にはボルト
用穴91が貫通されており、ここに前記組立用ボルト6
1が挿通されている。金属フランジ2Aにおけるボルト
用穴91には絶縁カラー7が組込まれており、組立用ボ
ルト61の頭部と金属フランジ2Aとの間に絶縁ワッシ
ャ8が取付けられている。組立用ボルト61は等間隔に
4本、正方形の頂点に位置するように配置されている。
【0025】このような絶縁継手本体11は、ガス配管
フランジ3A、3Bと金属フランジ2A、2Bとが接続
用ボルト61にて締結されることによって、ガス配管パ
イプ4A、4Bと接続される。接続用ボルト61は等間
隔に4本、十字形の頂点に位置するように配置されてい
る。なお、ガス配管フランジ3A、3Bと金属フランジ
2A、2Bの合せ面間、及び金属フランジ2A、2Bと
絶縁スペーサ1との合せ面間には、それぞれオーリング
5が挟み込まれており、外部との気密を保つように構成
されている。
【0026】[作用・効果]以上のような構成を有する
本実施の形態の作用・効果は以下の通りである。絶縁継
手本体11はガス絶縁開閉装置の現地据付け前に予め工
場で組立てることができる。そのため、現地配管施工時
にはガス配管フランジ3A、3Bとの間の接続用ボルト
62の締結接続のみでガス配管の絶縁接続が施工可能と
なる。すなわち、工場内と比較して作業環境、防塵管理
に劣る据付け現場での絶縁カラー7及び絶縁ワッシャ8
等の小部品の組立を排除することができ、信頼性の向上
を図ることができる。また、組立後に外部から組込みを
確認できない絶縁カラー7についても工場内で員数管理
を行いながら組立を実施することが可能となり、絶縁性
能の確保の観点からも信頼性が向上する。
【0027】さらに、絶縁樹脂部と金属フランジとの接
着は注形製造上、強度の確保が難しいが、上記第1の実
施の形態では、絶縁継手本体11自体の組立も、本体1
1とガス配管3A、3Bとの接続に関しても、ボルト締
結による締付け構造でのみ構成している。したがって、
絶縁樹脂部と金属フランジとの接着が不要となり、機械
強度を高めて優れた信頼性を確保することかできる。
【0028】また、金属フランジ2A、2Bはガス配管
フランジ3A、3Bの接合面に合わせて形状が異なって
いる。つまり、ガス配管の接続構造が異なる場合であっ
ても簡単にガス配管接続可能であり、異なるメーカー間
での配管接続を実施できる。これは、金属フランジ2
A、2Bを絶縁スペーサ1に組立用ボルト61の締結に
より取付けるので、金属フランジ2A、2Bの接合面の
形状が容易に変更できるためである。
【0029】(2)第2の実施の形態…請求項3及び4
対応 [構成]次に、本発明の請求項3及び4を含む第2の実
施の形態について図2(a)、(b)を参照して説明す
る。ガス配管パイプ4A、4Bの端部にはそれぞれ、ガ
ス配管フランジ3C、3Dが取付けられている。ガス配
管フランジ3C、3Dの正面形状は縦長の菱形の各頂点
部分がカーブを描く略楕円形であり、これら2つのガス
配管フランジフランジ3C、3D間に絶縁継手本体12
が接続用ボルト62によって締結され接続されている。
【0030】接続用ボルト62はガス配管フランジ3
C、3Dの上端部及び下端部の1本ずつ、合計2本に配
置されており、そのボルトピッチは絶縁継手本体12に
おける組立用ボルト61のボルトピッチよりも小さく設
定されている。絶縁継手本体12は、その正面形状が略
正方形である点に特徴があり、基本的な構造は前記第1
の実施の形態における絶縁継手本体11と同じである。
但し、接続用ボルト62のボルトピッチが絶縁継手本体
21における組立用ボルト61のボルトピッチよりも小
さく設定されたことにより、絶縁継手本体12に含まれ
る金属フランジ2C、2D及び絶縁スペーサ1の大きさ
は、前記絶縁継手本体11のそれらに比べて小さくなっ
ている。
【0031】[作用・効果]以上のような構成を有する
第2の実施の形態では、ガス絶縁開閉装置据付け時のガ
ス配管施工時の小部品の組立を抑止し、工場組立による
高信頼性を有する絶縁継手を供給することに加えて、次
の作用・効果がある。ガス配管接続用である接続用ボル
ト62のボルトピッチを絶縁継手本体12の組立用ボル
ト61のピッチ寸法より小さくしたことにより絶縁継手
本体12の縮小化が可能となる。
【0032】しかも、接続用ボルト62のボルト本数を
2本とし、絶縁継手本体12の形状を四角化したことに
より、さらなる縮小化が可能となる。これにより、ガス
配管用絶縁継手の縮小化と軽量化を図ることができる。
この縮小化及び軽量化により、ガス配管に係る余分荷重
を抑制し、信頼性がいっそう向上する。さらには、接続
用ボルト62のボルト本数が少ないため、大気中に露出
するボルト本数を削減して防水性能を高めることができ
る。
【0033】(3)第3の実施の形態…請求項5対応 [構成]本発明の請求項5を含む第3の実施例について
図3(a)、(b)を参照して説明する。第3の実施の
形態における絶縁継手本体13は以下の特徴を有してい
る。すなわち、ガス配管フランジ3A、3Bと接合する
金属フランジ2E、2Fには、組立用ボルト61の頭部
をガス配管フランジ3A、3Bとの接合面より下に配せ
るようにざぐり部14が形成されている。絶縁継手本体
13の組立にあたってはこのざぐり部14にボルト61
の頭部を完全に収め、金属フランジ2E、2F面から上
方(図3(b)では左方)への突出を回避している。
【0034】[作用・効果]以上のような構成を有する
第3の実施の形態によれば、絶縁継手本体13の工場組
立により信頼性が向上するだけではなく、絶縁継手本体
22の組立に要するボルト61の締結部をガス配管フラ
ンジ3A、3Bとの接合面内のざぐり部14にに収める
ことにより、ガス配管施工後に大気中へ露出するボルト
締結部を減少させることができる。これにより、大気開
放による浸水の可能性を低減でき、浸水の抑制及び腐食
の発生抑止効果も合せて得ることができ、ガス配管の信
頼性を向上させることが可能となる。
【0035】(4)第4の実施の形態…請求項6対応 [構成]本発明の請求項6を含む第4の実施の形態につ
いて図4(a)、(b)を参照して説明する。第4の実
施の形態は、上記第1〜第3の実施の形態とは異なり、
金属フランジを有する絶縁継手本体を備えたものではな
く、図6に示した従来例の構成に近いものである。第4
の実施の形態では、ガス配管パイプ4A、4Bの端部に
取り付けられたガス配管フランジ3E、3Fに特徴があ
る。すなわち、ガス配管フランジ3E、3Fには接続用
ボルト6の頭部よりも径の大きなボルト用穴15が形成
されている。
【0036】[作用・効果]以上の構成を有する第4の
実施の形態の作用・効果は以下の通りである。ガス配管
フランジ3E、3Fにボルト用穴15を形成したことに
より、ガス配管フランジ3E、3Fと接続用ボルト6の
頭部との干渉を避けることがてき、絶縁スペーサ1を挟
んだ絶縁区分を達成することができる。したがって、絶
縁カラー7や絶縁ワッシャ8等の付属小部品を排除する
ことができ、部品点数の削減によるシンプルな構造を実
現して信頼性が向上する。さらに、部品点数の削減に伴
い絶縁継手の軽量化が可能となり、ガス配管に係る荷重
の抑制も可能となってさらなる信頼性の向上が達成でき
る。
【0037】(5)第5の実施の形態…請求項7対応 [構成]本発明の請求項7を含む第5の実施の形態につ
いて図5(a)、(b)を参照して説明する。第5の実
施の形態の構成上の特徴は、絶縁スペーサ1に接続用ボ
ルト6の雌ネジ用のブッシュ16が埋め込まれて一体注
形された点にある。
【0038】[作用・効果]以上の構成を有する第5の
実施の形態によれば、絶縁スペーサ1内のブッシュ16
に接続用ボルト6を締結するだけで電気的絶縁を保持し
つつガス配管接続を実施できる。したがって、前記第4
の実施の形態と同じく、絶縁カラー7や絶縁ワッシャ8
等の付属小部品を省くと共に、絶縁継手を軽量化してガ
ス配管に係る荷重の抑制に寄与して信頼性が向上する。
【0039】(6)他の実施の形態 なお、本発明は以上のような実施の形態に限定されるも
のではなく、例えば、請求項8に対応する実施の形態で
は、ガス配管フランジの接合面、該接合面の外周部及び
前記接続用ボルトの周囲にシリコンゴムをコーキングす
る。このような実施の形態によれば、フランジ合せ面及
びボルト取付部からの浸水を防護でき、気密性能を高め
ることができる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように本発明のガス配管用
絶縁継手によれば、ガス絶縁開閉装置据付け時に絶縁ワ
ッシャ、絶縁カラー等の小部品を組立てることなく現地
取付け時の部品点数を削減すると共に、十分な構造強度
を有した状態で電気的絶縁を保持しつつガス配管を接続
することができ、高い信頼性を確保してガス配管施工を
可能にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の構成を示す図であ
って、(a)は正面図、(b)はAOB断面図。
【図2】本発明の第2の実施の形態の構成を示す図であ
って、(a)は正面図、(b)はAOB断面図。
【図3】本発明の第3の実施の形態の構成を示す図であ
って、(a)は正面図、(b)はAOB断面図。
【図4】本発明の第4の実施の形態の構成を示す図であ
って、(a)は正面図、(b)はAOB断面図。
【図5】本発明の第5の実施の形態の構成を示す図であ
って、(a)は正面図、(b)はAOB断面図
【図6】。従来のガス配管用絶縁継手の一例を示す図で
あって、(a)は正面図、(b)はAOB断面図。
【図7】従来のガス配管用絶縁継手のその他の一例を示
す図であって、(a)は正面図、(b)はAOB断面
図。
【符号の説明】
1…絶縁スペーサ 2A、2B、2C、2D、2E、2F…金属フランジ 3A、3B、3C、3D、3E、3F、3G、3H…ガ
ス配管フランジ 4A、4B…ガス配管パイプ 5…オーリング 6,62…接続用ボルト 61…組立用ボルト 7…絶縁カラー 8…絶縁ワッシャ 9,91…ボルト用穴 10,11,12,13…絶縁継手本体 14…ざぐり部 15…ボルト用穴 16…ブッシュ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気的絶縁を保ちながら2つ以上のガス
    配管を接続するためのガス配管用絶縁継手において、 前記各ガス配管の端部にガス配管フランジが取付けら
    れ、 向い合う2つの前記ガス配管フランジ間に絶縁継手本体
    が設けられ、 前記絶縁継手本体は、前記ガス配管フランジに接合され
    る2枚の金属フランジと、これら金属フランジ間に挟持
    される絶縁スペーサと、少なくとも1つの前記金属フラ
    ンジに取付けられる絶縁ワッシャ及び絶縁カラーと、前
    記絶縁ワッシャ及び前記絶縁カラーに挿通される組立用
    ボルトとから構成され、 前記金属フランジと前記絶縁スペーサとが前記組立用ボ
    ルトにより締結されて前記絶縁継手本体が組立てられ、 前記ガス配管フランジと前記金属フランジとが接続用ボ
    ルトにより締結されて前記ガス配管と前記絶縁継手本体
    とが接続されたことを特徴とするガス配管用絶縁継手。
  2. 【請求項2】 前記絶縁継手本体における1つの金属フ
    ランジと、もう1つの金属フランジとでは、前記ガス配
    管フランジとの接合面の形状が異なるように構成された
    ことを特徴とする請求項1記載のガス配管用絶縁継手。
  3. 【請求項3】 前記接続用ボルトのボルトピッチは前記
    組立用ボルトのボルトピッチよりも小さく設けられたこ
    とを特徴とする請求項1または2記載のガス配管用絶縁
    継手。
  4. 【請求項4】 前記絶縁継手本体の正面形状は四角形状
    に形成されたことを特徴とする請求項1、2または3記
    載のガス配管用絶縁継手。
  5. 【請求項5】 前記金属フランジには前記組立用ボルト
    の頭部が前記ガス配管フランジとの接合面よりも下に位
    置するようにざぐり部が形成されたことを特徴とする請
    求項1、2、3または4記載のガス配管用ガス絶縁継
    手。
  6. 【請求項6】 電気的絶縁を保ちながら2つ以上のガス
    配管を接続するためのガス配管用絶縁継手において、 前記ガス配管の端部にガス配管フランジが取付けられ、 向い合う2つの前記ガス配管フランジ間に絶縁スペーサ
    が挟持され、 前記ガス配管フランジと前記絶縁スペーサとが接続用ボ
    ルトにより締結され、 前記ガス配管フランジには前記接続用ボルトの頭部より
    も径の大きなボルト用穴が形成されたことを特徴とする
    ガス配管用絶縁継手。
  7. 【請求項7】 電気的絶縁を保ちながら2つ以上のガス
    配管を接続するためのガス配管用絶縁継手において、 前記ガス配管の端部にガス配管フランジが取付けられ、 向い合う2つの前記ガス配管フランジ間に絶縁スペーサ
    が挟持され、 前記ガス配管フランジと前記絶縁スペーサとが接続用ボ
    ルトにより締結され、 前記絶縁スペーサに前記接続用ボルトの雌ネジ用のブッ
    シュが埋め込まれて一体注形されたことを特徴とするガ
    ス配管用絶縁継手。
  8. 【請求項8】 前記ガス配管フランジの接合面、該接合
    面の外周部及び前記接続用ボルトの周囲にシリコンゴム
    がコーキングされたことを特徴とする請求項1、2、
    3、4、5、6または7記載のガス配管用絶縁継手。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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