JP2530134B2 - 即席あんの素の製造方法 - Google Patents

即席あんの素の製造方法

Info

Publication number
JP2530134B2
JP2530134B2 JP61308746A JP30874686A JP2530134B2 JP 2530134 B2 JP2530134 B2 JP 2530134B2 JP 61308746 A JP61308746 A JP 61308746A JP 30874686 A JP30874686 A JP 30874686A JP 2530134 B2 JP2530134 B2 JP 2530134B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
instant
food
beans
extruded
drainage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP61308746A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63164862A (ja
Inventor
武彦 藤澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TAMIIRU KK
Original Assignee
TAMIIRU KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TAMIIRU KK filed Critical TAMIIRU KK
Priority to JP61308746A priority Critical patent/JP2530134B2/ja
Publication of JPS63164862A publication Critical patent/JPS63164862A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2530134B2 publication Critical patent/JP2530134B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Beans For Foods Or Fodder (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> この発明は,即席あんの素の製造方法に関し,特に食
品押出成形機を用いて原料の小豆等を粉末あんに加工し
た即席あんの素の製造方法に関するものである。
<従来技術> 従来,粉末あんの製造方法は,小豆,きんとき,ささ
げ,えんどう,りょくとう,そらまめ,グリンピース,
いんげん,うずら,おおてぼ,等の澱粉質高含有豆類を
水に浸した後(浸漬)→浸漬排水→蒸煮→渋切→渋切排
水→煮熟→煮熟排水→磨砕→節別→水さらし→水さらし
排水→脱水→生あん→乾燥→粉砕の各工程からなるもの
であった。しかしながら,従来の方法では,その製造工
程で風味や栄養分が豊富な豆の「皮」が取り除かれてし
まうとともに,豆の中に含まれているいわゆる“とろ
み”の素である「澱粉質」も繰り返し行われる渋切排水
の工程において除去されてしまい,“とろみ”を出す場
合には出来上がった粉末あんに片粉や葛粉等を新たに加
えていた。また,製造工程において除去された「澱粉
質」が一般河川等に流出廃棄さた場合には汚染源とな
り,他方,汚染源となる「澱粉質」を除くためのプラン
トを備えるためには多額の費用が必要であった。すなわ
ち,従来の方法では多数の加工工程を経るので豆類が本
来持っている自然の風味が失われるとともに,手間がか
かり,コストも高くつくという欠点があった。
<発明が解決しようとする問題点> この発明の目的は,上記の従来技術の欠点を除去した
新規な即席あんの素の製造方法を提供することにある。
この発明では,食品原料を煉成する混煉器として,平
行に設置された2本のシャフトにピッチの異なる多数の
多条スクリュが嵌合されている食品押出成形機を用いて
いる。水切り・乾燥させた小豆等の原料を2軸から成る
食品押出成形機に導入し,搬送する過程で加熱・加圧・
混煉を行いα化した後に小塊状に押し出し,更に粉砕加
工して粉末あんを製造することにより,栄養分が豊富な
豆の「皮」部分を取り除くことなく,また,豆の中に含
まれているいわゆる“とろみ”を出す「澱粉質」も除去
することなく,しかも低コストの即席あんの素を提供す
ることを目的としている。
<問題点を解決する手段> この発明に係る即席あんの素の製造方法は,食品原料
の混煉器として平行に設置された2本のシャフトにピッ
チの異なる多数の多条スクリュが嵌合されている食品押
出成形機を用い,小豆等を該食品押出成形機で水分添加
無しに加熱・加圧・混煉してα化した後に小塊状に押し
出し,更に粉砕加工して排水作業を行わないで製造する
構成である。
<作 用> 出願人自身が出願した特願昭57−178279号「食品押出
成形機」を使用することによって,硬い粒状のままの小
豆等を直接「食品押出成形機」に投入し(あるいは,衛
生の為に「食品押出成形機」に投入する前に,小豆を水
洗いし,さらに水切り,適宜に乾燥させてもよい),該
「食品押出成形機」内で粒状のままの小豆をまるごとα
化したのち,粒状,板状,棒状,筒状等の乾燥小塊にし
て押し出すことができる(この後に,乾燥小塊を粉砕機
にかけて粉状とする)。すなわち,「食品押出成形機」
では従来の様に渋切排水,煮熟排水,水さらし排水等の
排水作業を行わないでので,風味や栄養分が豊富な豆の
「皮」部分や豆の中に含まれている「蕩み」を出す「澱
粉質」が失われることがない。
<実施例> 以下,この発明に係る即席あんの素の製造方法につい
て詳細に説明する。
まず,原料としての小豆粒等を水洗いして小豆粒表面
に付着している汚れを除去し水切り乾燥する。次に,水
切り乾燥した原料としての小豆粒を食品押出成形機に所
定分量を投入し,食品押出成形機を作動させる。この発
明で使用する食品押出成形機としては,発明者自身が出
願した特願昭57−178279号「食品押出成形機」を使用す
る。この機械によれば,構造的に (a) 2軸(シャフト)構造であり,シャフトがそれ
ぞれ同一方向に回転する。
(b) シャフトに嵌合された多条スクリュが いに噛合することがない。
(c) 形状の異なるスクリュと交換可能である。
(d) 同一のシャフトに,形状およびピッチの異なる
スクリュを嵌着することができる。
(e) 注液装置(水分を注入・添加する構造)が装着
されている。
という特徴を有する。この為,従来の食品押出成形機に
比べて (i)投入,煉成する材料に合わせてスクリュを交換す
ることにより,どのような食品の原料にも使用すること
ができる。
(ii)スクリュを交換することにより,また,形状およ
びピッチの異なるスクリュを同一のシャフトに嵌着する
ことにより,単に混煉・移送するだけでなく,加熱,加
圧して,炊く,蒸す,煉る等のクッキング(調理)機能
を有する。
等の効果を奏する。
「食品押出成形機」は,材料の投入口と,1本シャフト
の定量搬送部と,混煉筒部と,注液装置と,押出口とか
らなる。小豆等の澱粉質高含有豆類を材料の投入口より
投入し,次第に定量搬送部へと降下し,定量搬送部から
一定量の小豆等が混煉筒部へと搬送される。混煉筒部に
一定量づつ搬送された小豆等は,まず,混煉筒部元部の
2本のシャフトに嵌着された各種のスクリュで粉砕され
る。粉砕された小豆等は,混煉筒部中央部に搬送され,
ここでシャフトの回転によって撹拌・煉成され次第に押
出口に向かって押圧(加圧)される。加圧されると自然
に発熱・加熱されることになる。この時,シャフトの回
転による加熱では充分でない場合には,混煉筒部の外部
シリンダに加熱装置を設けて,加熱温度を上昇させるこ
とも考えられる。加圧・加熱されてα化した後に乾燥さ
れた小塊になって押出口から外部に押し出される。この
時,押し出される小塊は,“粒状”“棒状”“板状”
“筒状”等,該「食品押出成形機」の押出口に取り付け
られるノズルに応じて変化させることができる。「食品
押出成形機」の押出口から押し出されたα化・乾燥され
た小塊状の“あん”を更に粉砕機にかけて粉状に粉砕加
工する。本実施例においては,「食品押出成形機」の押
出口から乾燥された小塊状にして押し出し,その後,小
塊をさらに粉砕機にかけて粉状としている。しかしなが
ら,「食品押出成形機」から乾燥させることなくα化さ
れたあんとして押し出すこともできる。あんは,和菓子
等に直接材料として使用することが可能である。あんの
粘性の調節は,注液装置から水分を添加することによっ
て行うことができる。
以下に製造例を示す。
*材料:小豆(16kg)(水分添加無し) *食品押出機稼動条件 *結果 上記条件のもとに,11.5kgの粉末あんを製造すること
ができた。
<発明の効果> この発明に係る即席あんの素の製造方法は,上記詳述
したような構成であり,従来の様に渋切排水,煮熟排
水,水さらし排水等の排水作業を行わないとともに,小
豆等を直接「食品押出成形機」に投入して該機械のみを
もって粉状,板状,棒状,筒状等の乾燥小塊として押し
出し,さらに粉砕機にかけて粉状のあんを製造すること
ができるので,風味や栄養分が豊富な豆の「皮」部分や
豆の中に含まれているいわゆる“とろみ”を出す「澱粉
質」が失われない廉価な粉末あんを提供することができ
る。また,「澱粉質」が除去・排出されないので一般河
川等の汚染源となることがない。さらに,この製造方法
による即席あんの素に湯を注いで撹拌混合し,30分程放
置して置くことにより,風味が豊かであるとともに栄養
分が高い“あん”を作ることができる。また,従来のよ
うに,製造工程において,いわゆる“とろみ”を出す
「澱粉質」が失われていないので葛粉や片栗粉等を混入
することを要しない“お汁粉の素”として利用すること
ができる。さらに,粉状であるため,必要な分量を少量
づつ取り出して利用することができるとともに,日持ち
が良好であって長期保存が可能である。また,“生も
の”でないため,運搬に特別の配慮を要しない。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】食品原料の混煉器として平行に設置された
    2本のシャフトにピッチの異なる多数の多条スクリュが
    嵌合されている食品押出成形機を用い、小豆等を該食品
    押出成形機で水分添加無しに加熱・加圧・混煉してα化
    した後に小塊状に押し出し、更に粉砕加工して排水作業
    を行わないで製造したことを特徴とする即席あんの素の
    製造方法
JP61308746A 1986-12-26 1986-12-26 即席あんの素の製造方法 Expired - Fee Related JP2530134B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61308746A JP2530134B2 (ja) 1986-12-26 1986-12-26 即席あんの素の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61308746A JP2530134B2 (ja) 1986-12-26 1986-12-26 即席あんの素の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63164862A JPS63164862A (ja) 1988-07-08
JP2530134B2 true JP2530134B2 (ja) 1996-09-04

Family

ID=17984788

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61308746A Expired - Fee Related JP2530134B2 (ja) 1986-12-26 1986-12-26 即席あんの素の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2530134B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7044731B2 (ja) * 2019-03-20 2022-03-30 井村屋グループ株式会社 乾燥あんの製造方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS49101087U (ja) * 1972-12-26 1974-08-30
JPS5982035A (ja) * 1982-10-13 1984-05-11 藤沢 武彦 食品押出成形機

Also Published As

Publication number Publication date
JPS63164862A (ja) 1988-07-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TW533122B (en) Method and apparatus for extruding cementitious articles
SK778388A3 (en) Method of dough production, mainly for production of pasta and device for realization of this method
HU215550B (hu) Eljárás szálas keverék előállítására cellulózalapú szálak diszpergálásával vízben, és annak formázására
CN201704181U (zh) 污泥碱性稳定干化处理装置
JP2530134B2 (ja) 即席あんの素の製造方法
JPH06276976A (ja) ビーフンの製造方法
CN108423701A (zh) 一种用废石膏模制备α高强石膏的方法
JP2001122645A (ja) 再生半水石膏の製造方法及び土壌固化材の製造方法
CN109020497A (zh) 一种无釉陶器的制备方法
JPS5621566A (en) Preparation of bifun from homegrown rice and apparatus used for it
CN1246313A (zh) 一次性绿色环保用品的制造方法
JP2007117057A (ja) 造粒米
US2593326A (en) Process for conditioning and granulating finely divided materials
RU2245309C2 (ru) Способ получения удобрения из сапропеля
SU556034A1 (ru) Технлогическа лини дл изготовлени теплоизол ционных изделий
KR102592422B1 (ko) 굳지 않는 떡 제조방법
JPH0217498B2 (ja)
JP2836941B2 (ja) 石膏抄造板の製造方法
CN212383505U (zh) 一种水泥缓凝剂生产用搅拌装置
KR20000000041A (ko) 원료미 가열처리를 통한 떡류제조방법
JPH06104043B2 (ja) よもぎ人造米の製造方法
CN109280225A (zh) 一种淀粉筷子的制备方法
JP2571470B2 (ja) 餅生地の製造方法
CN1089812A (zh) 米粉的新颖制造方法
JPS58175466A (ja) こんにやくの製造法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees