JP2529873Y2 - 魚釣用リール - Google Patents

魚釣用リール

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JP2529873Y2
JP2529873Y2 JP1248991U JP1248991U JP2529873Y2 JP 2529873 Y2 JP2529873 Y2 JP 2529873Y2 JP 1248991 U JP1248991 U JP 1248991U JP 1248991 U JP1248991 U JP 1248991U JP 2529873 Y2 JP2529873 Y2 JP 2529873Y2
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JP
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ring
opening
holding
outer ring
fishing reel
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JP1248991U
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Inventor
忠 古林
Original Assignee
ダイワ精工株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、ハンドル軸、スプー
ル軸等の回転軸の一方向の回転を許容し、他方向の回転
を阻止するようにした魚釣用リールに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、魚釣用リールにおいて回転部材の
一方向だけの回転を許容し、他方の回転を阻止するため
にの手段として、外輪内に複数個のクサビ作用をするこ
ろがり部材を保持する保持環を設けた一方向クラッチが
用いられている。
【0003】前記従来の一方向クラッチの外輪は、ころ
がり部材のクサビ作用に対向する強度保持上の必要か
ら、一般的に鋼板を浸炭焼き入れした硬質材が使用さ
れ、これを絞り加工で有底筒状に形成すると共にその周
面内に複数の凹部及び傾斜面を形成し、更に例えば窒化
処理や他の耐蝕性を向上するための耐蝕処理がなされて
いる。また前記外輪内には前記複数の凹部及び傾斜面と
同数のころがり部材を保持した保持環が挿入され、外輪
の開口側を折曲加工して保持環を抜け止めしている。
【0004】前記一方向クラッチが組み込まれた魚釣用
リールは海水、水、ゴミ等が侵入付着し易い厳しい条件
下で使用されることもあり、前記のように外輪の開口側
を折曲加工すると、耐蝕処理面が破壊されて腐蝕し、内
部が腐蝕した時にはころがり部材が変位しなくなり、一
方向クラッチとして全く機能しなくなる欠陥があった。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】本考案はこれらの現状
に鑑み、魚釣用リールにおける前記欠陥を改善し外輪内
に保持環を挿入後の外輪の開口側折曲加工を省き外輪の
耐蝕処理面の破壊を防止して一方向クラッチ機能の向上
を図るようにした一方向クラッチを提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は前記目的を達成
するために、外輪内に複数個のクサビ作用をするころが
り部材を保持する保持環を設け前記ころがり部材の内側
部で魚釣用リールの回転軸を支持して前記回転軸の逆転
を防止するようにした魚釣用リールにおいて、前記外輪
の一側にころがり部材を保持した保持環を嵌入できる開
口部を形成し、該開口部に可撓性合成樹脂で形成された
抜け止めリングを着脱自在に嵌着したものである。
【0007】
【作用】本考案の魚釣用リールは回転軸の一方向の回転
にはころがり部材のクサビ作用が解除され回転軸の回転
を自由にするが、回転軸が逆方向に回転しようとする
と、ころがり部材が変位してそのクザビ作用により回転
軸の逆転を阻止するものであり、前記ころがり部材を保
持する保持環はこれを嵌入できる外輪開口部に嵌着され
た抜け止めリングによって外輪内に保持される。
【0008】
【実施例】本考案の実施例を図面について説明すると、
一方向クラッチ1は、一側に開口部2aを有する有底筒
状の外輪2と、該外輪2内に嵌入されかつ複数個のロー
ラーからなるころがり部材3を保持した保持環4とで構
成され、前記外輪2の開口部2a内に可撓性の合成樹脂
材で形成された環状の抜け止めリング5が圧入嵌着され
て前記保持環4を抜け止めし、また前記保持環4の内部
に嵌合された内輪である軸6の外周部を前記ころがり部
材3で支持し、更に外輪2の外周突出部2bが固定部材
7の回り止め溝7aに係止嵌合されている。
【0009】前記外輪2は鋼板を浸炭焼き入れした硬質
材を使用して絞り加工で有底筒状に形成し、その底面に
軸6を挿通する透孔2cを穿設すると共に、前記突出部
2b位置に対応する内周面には複数の凹部2d及び傾斜
面2eが形成され、その内外周面は例えば窒化処理や他
の耐蝕性を向上するための耐蝕処理がなされている。
【0010】前記保持環4は合成樹脂材で筒状に形成さ
れ、ころがり部材3を嵌入する複数個の透孔4aが穿設
されると共に保持環4の外側には複数枚の板バネ8が載
せられており、その両側に形成された舌片8aの折り返
しで保持環4に取り付けられており、更に前記板バネ8
には矩形の透孔8bと該透孔8b内側に折曲されてころ
がり部材3を押圧するバネ片8cが形成されている。
【0011】従って一方向クラッチ1は、図2において
軸6が反時計方向に回転されると、ころがり部材3が変
位して凹部2d内から傾斜面2eに当接され、該ころが
り部材のクサビ作用により軸6の反時計方向の回転は停
止され、また軸6が時計方向に回転されると、ころがり
部材3は傾斜面2e側から凹部2d内側に変位してクサ
ビ作用が解除され軸6の回転は自由になる。
【0012】一方向クラッチ1が前記のように構成され
ると、外輪2内にころがり部材3を保持した保持環4を
嵌入後、外輪2の開口側を折曲加工する必要がないの
で、折曲加工による耐蝕処理面の破壊がなくなり、腐蝕
が防止され一方向クラッチとしての機能が向上すると共
に安定した一方向クラッチ作用を行うことができ、また
海水、水、ゴミ等が侵入付着し易い場所に使用するとき
には抜け止めリング5を着脱自在に嵌着することにより
内部を洗滌することも可能である。
【0013】図4は外輪2の開口部の変形例を示す実施
例で、開口部2aの内縁に小さな折曲部2fを設けると
共に該開口部の折曲部2fの内側に抜け止めリング5を
押圧嵌着して保持環4の抜け止めを強固にしている。
【0014】図5に示す実施例は、合成樹脂からなる抜
け止めリング5にスリ割り5aを形成して可撓性を保持
せしめて外輪2の開口部2a内に押圧係合せしめた場合
である。
【0015】図6に示す実施例は、薄板状の合成樹脂か
らなる抜け止めリング5の外周に複数の突起5bを形成
して可撓性を保持せしめて外輪2の開口部2a内に押圧
係合させたものである。
【0016】また図7に示す実施例は、抜け止めリング
5の外周縁を折曲して外輪2の開口部2aの外側に圧入
等で嵌着固定したものであり、更に図8は外輪2の開口
部2aの端縁を抜け止めリング5の周縁部で挟着するよ
うに圧入により嵌着固定した実施例である。しかして本
考案のこれらの一方向クラッチは魚釣用リールの逆転防
止を必要とする例えばハンドル軸、スプール軸等に設け
るものである。
【0017】
【考案の効果】本考案は前述のように構成されたから、
ころがり部材を保持した保持環を嵌入保持した外輪の開
口部を、従来のように折曲加工する必要なく、開口部に
嵌着した抜け止めリングで抜け止めしているので、折曲
加工による外輪の耐蝕処理面の破壊がなくなり、その腐
蝕が防止されて一方向クラッチとしての機能低下を阻止
できると共に抜け止めリングの外輪開口部への嵌着作業
も容易に行え、しかも海水、砂、ゴミ等の侵入し易い使
用環境の厳しい場所で使用した後の洗浄又は清掃等のメ
ンテナンスも可能となり一方向クラッチによる魚釣用リ
ールの回転軸の逆転阻止作用を長期に亘り確実に行うこ
とができる実用上の優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の縦断正面図。
【図2】同縦断側面図。
【図3】同側面図。
【図4】本考案の別実施例の要部の縦断正面図。
【図5】同他の別実施例の側面図。
【図6】同更に他の別実施例の側面図。
【図7】同別実施例の要部の縦断正面図。
【図8】同他の別実施例の要部の縦断正面図。
【符号の説明】
1 一方向クラッチ 2 外輪 2a 開口部 3 ころがり部材 4 保持環 5 抜け止めリング6 回転軸

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外輪内に複数個のクサビ作用をするころ
    がり部材を保持する保持環を設け前記ころがり部材の内
    側部で魚釣用リールの回転軸を支持して前記回転軸の逆
    転を防止するようにした魚釣用リールにおいて、前記外
    輪の一側にころがり部材を保持した保持環を嵌入できる
    開口部を形成し、該開口部に可撓性合成樹脂で形成され
    抜け止めリングを着脱自在に嵌着したことを特徴とす
    魚釣用リール
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JPH04105223U JPH04105223U (ja) 1992-09-10
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JP5568980B2 (ja) * 2009-12-22 2014-08-13 日本精工株式会社 ローラクラッチ
JP6128207B2 (ja) * 2013-03-26 2017-05-17 日本精工株式会社 一方向クラッチ装置

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