JP2529241Y2 - ピボツト軸の防水構造 - Google Patents

ピボツト軸の防水構造

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JP2529241Y2
JP2529241Y2 JP1988046491U JP4649188U JP2529241Y2 JP 2529241 Y2 JP2529241 Y2 JP 2529241Y2 JP 1988046491 U JP1988046491 U JP 1988046491U JP 4649188 U JP4649188 U JP 4649188U JP 2529241 Y2 JP2529241 Y2 JP 2529241Y2
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修二 上原
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株式会社 三ツ葉電機製作所
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【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、車両のリヤワイパ等に設けられるピボツト
軸の防水構造に関するものである。
[従来技術及び考案が解決しようとする課題] 一般に、この種ピボツト軸の車体からの突出する部位
は、車体側に止着されるピボツトキヤツプを用いて防水
状に閉塞するようになつている。しかるに従来、ピボツ
トキヤツプは、第3図に示す如く、車体外板15に嵌着さ
れる基台部14a′と、裾部14b′と、筒部14c′と鋸歯状
のリツプ部14dとが、ゴムの弾性体で一体に形成された
もので、ピボツト軸13の外径より小さく内径が設定され
たリツプ部14d′を、ピボツト軸13に摺接させて防水を
計つている。
ところで、ピボツト軸13は車体内板に固定されたモー
タ装置に軸支されるが、モータ装置の車体への組付誤差
の関係上、ピボツト軸13が位置ずれしたり傾いたりして
取付けられるという組付け上のばらつきが有る。そして
この場合、裾部14b′の変形及び曲部D,Eの変形によつて
吸収することになるが、位置ずれ等が大きい場合、これ
を十分吸収しきれず、筒部14c′が変形してリツプ部14
b′とピボツト軸13との間にすき間が生じ、防水性が損
われてしまうという欠点がある。又、筒部14c′がピボ
ツト軸13の先端側に突出している構造で有るため、ピボ
ツト軸13の突出量も大きくなつて意匠的に好ましくない
うえ、ピボツト軸を軸支する軸支部材が車体板材から突
出する状態で組付けられることになり、この組付け時に
軸支部材が車体板材に当たり、これらが変形したり傷付
いて防水性を損なわれるという欠点がある。
さらには、筒部14c′が先端側に突出する構造になつ
ているため、ピボツトキヤツプの複数を袋詰めする等し
て搬送する際や保管時にその上に重い荷物が重ねられる
ことがあり、この様なとき、筒部14c′が基台部14aに対
して大きく変形して元状態に戻ることができなくなる永
久変形をして到底使用に耐えない不良状態となつて歩留
まりが低下するという欠点もある。
[問題点を解決するための手段] 本考案は、上記の如き実情に鑑み、これらの欠点を一
掃することができるピボツト軸の防水構造を提供するこ
とを目的として創作されたものであつて、車両用ワイパ
におけるピボツト軸の車体側から突出する部位をピボツ
トキヤツプを介して防水的に閉塞するに、ピボツトキヤ
ツプは、車体側に係合保持される係合溝が形成された肉
厚の基台部と、該基台部の上面からピボツト軸の先端側
に向けて断面台形状に延びる肉薄の裾部と、該裾部の上
面から基台部にオーバーラツプする位置まで内筒状に突
出する筒部と、該筒部の内周面に配されピボツト軸に摺
接するリツプ部とを有して一体形成されているたとを特
徴とするものである。
そして本考案は、この構成によつて、筒部の追従性が
大幅に向上し、しかもピボツト軸の車体からの突出量を
小さくすることができると共に、筒部の変形を回避でき
るようにしたものである。
[実施例] 次に、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。
図面において、1はリヤワイパ用のモータ装置であつ
て、図示しない車体内板に固定されると共に、そのケー
シング2に軸支されたモータ軸に連動連結されたピボツ
ト軸3が突出している。ピボツト軸3の先端部は、後述
するピボツトキヤツプ4によつて車体の外板5から防水
的に突出され、そしてピボツトキヤツプ4より突出する
先端にワイパアームのアームヘツド6が一体的に組付け
られるようになっている。
前記ピボツトキヤツプ4は、外板5に挟持状に嵌着係
合される係合溝4eが形成された肉厚の基台部4aと、該基
台部4aから先端側に延び断面が台形状になつた肉薄の裾
部4bと、裾部4bの先端(上端)からピボツト軸3の基端
側(内側)方向に向け、基台部4aの係合溝4e部位にオー
バーラツプする位置まで内筒状に突出する筒部4cとによ
つて構成されているが、この筒部4cの内周面には鋸歯状
のリツプ部4dが突出せしめられ、貫通するピボツト軸3
に摺接するようになつている。
叙述の如く構成された本考案の実施例において、ピボ
ツト軸3の先端部はピボツトキヤツプによつて車体の外
板5から防水的に突出することになるが、この場合に、
ピボツトキヤツプ4の筒部4cは肉薄状の裾部4bによつて
基台部4aに弾性的に支持されると共に、裾部4bの断面が
台形であり、且つ筒部4cがその上面からピボツト軸基端
側に向けて突出しているので、A,B,Cの屈曲部が形成さ
れることになり、従って、ピボツト軸3に位置ずれがあ
つた場合に、筒部4cはこれに追従して変化し、従来の様
にリツプ部4dとピボツト軸3との摺接面に隙間が生じて
しまう不具合を回避し得て、優れた防水生を維持できる
ことになる。
しかもこのものは、筒部4cがピボツト軸3先端側でな
く基端側に向いて突出して基台部4aとオーバーラツプす
る構造となつているので、ピボツト軸3との防水に必要
な筒部4cの摺接長を、基台部4a、裾部4bとオーバーラツ
プさせる形状で確保することができ、従つてその分、ピ
ボツト軸3の外板5からの突出量を少なくできて、コン
パクト化に多いに寄与できることになる。
そのうえ、筒部4cは、肉厚な基台部4aの嵌合溝4eとオ
ーバーラツプする位置まで突出しているため、ピボツト
軸3の軸支部材であるケーシング2の突出端が外板5を
越えて突出することがないレイアウトとなり、この結
果、ピボツト軸の組付け時に、ケーシング2が外板貫通
孔に当つて変形したり傷付いたりしてしまうことがな
く、防水性の改善が計れる。しかも、筒部4cは、最大で
肉厚な基台部4aに当接するまでしか変形することがな
く、この結果、袋詰めされたピボツトキヤツプ4に重い
荷物が乗せられたような場合において、ピボツトキヤツ
プ4の変形は、筒部4cが基台部4aに当接する程度までと
なつて、永久変形するような大きな異常変形が回避さ
れ、後不良の発生を回避し得て歩留まり低下をなくすこ
とができる。
[作用効果] 以上要するに、本考案は叙述の如く構成されたもので
あるから、ピボツト軸の車体から突出する部位は、ピボ
ツトキヤツプを用いて防水的に閉塞されるものである
が、このピボツトキヤツプは、車体側板材に係合するた
めの係合溝が形成された基台部から肉薄状の裾部が断面
略台形状をして突出し、その上面から基台部にオーバー
ラツツプするようにして略前記係合溝部位まで筒部が下
方内筒状に突出しており、従つて、取付け誤差等により
ピボツト軸にずれがあつたとして、該ピボツト軸が貫通
する筒部は、前記係合溝位置を基準とする無理のない変
位でずれ吸収が果たせ、防水性が損なわれてしまうこと
を防止できる。
しかも筒部は、従来の様に先端側でなく基端側に突出
して裾部や基台部の係合溝部位までオーバーラツプする
ことになる結果、防水機能に寄与するリツプ部範囲を長
く確保できながら、ピボツト軸を軸支する軸支部材が、
車体外板から貫通突出することのないレイアウトでの組
付け構成となり、これによつて、これら部材の組付けに
あたり、ピボツト軸の軸支部材が車体外板貫通孔に当つ
てこれらが変形あるいは傷付いて防水性が損なわれてし
まうことを有効に回避できると共に、ピボツト軸の車体
からの突出量を小さくできることになつてコンパクト化
の寄与と共に防水性能の向上が計れる。
そのうえ、筒部は、オーバーラツプする肉厚な基台部
に当接するまでしか変形することがなく、この結果、袋
詰めされたピボツトキヤツプに重い荷物が乗せられたよ
うな場合において、ピボツトキヤツプの変形は、筒部が
基台部に当接する程度までとなつて、永久変形するよう
な大きな異常変形が回避され、後不良の発生を回避し得
て歩留まり低下をなくすことができる。
【図面の簡単な説明】
図面は、本考案に係るピボツト軸の防水構の一実施例を
示したものであつて、第1図は要部を断面したリヤワイ
パ用モータの正面図、第2図はピボツトキヤツプの縦断
端面図、第3図は従来例を示すピボツト軸部の断面図で
ある。 図中、3はピボツト軸、4はピボツトキヤツプ、4aは基
台部、4bは裾部、4cは筒部、4dはリツプ部である。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両用ワイパにおけるピボツト軸の車体側
    から突出する部位をピボツトキヤツプを介して防水的に
    閉塞するに、ピボツトキヤツプは、車体側板材に係合保
    持するための係合溝が形成された肉厚の基台部と、該基
    台部の上面からピボツト軸の先端側に向けて断面台形状
    に延びる肉薄の裾部と、該裾部の上面から基台部にオー
    バーラツプするようにして略前記係合溝部位まで下方内
    筒状に突出する筒部と、該筒部の内周面に配されピボツ
    ト軸に摺接するリツプ部とを有して一体形成されている
    ことを特徴とするピボツト軸の防水構造。
JP1988046491U 1988-04-06 1988-04-06 ピボツト軸の防水構造 Expired - Lifetime JP2529241Y2 (ja)

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JPS6036502Y2 (ja) * 1981-04-03 1985-10-30 トヨタ自動車株式会社 自動車ワイパにおける密封装置
JPS58142165U (ja) * 1982-03-22 1983-09-24 株式会社 三ッ葉電機製作所 ワイパモ−タの装着構造

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