JPH067192Y2

JPH067192Y2 - 自動車用ドアハンドル

Info

Publication number: JPH067192Y2
Application number: JP1987164586U
Authority: JP
Inventors: 勉小泉
Original assignee: 国産金属工業株式会社
Priority date: 1987-10-29
Filing date: 1987-10-29
Publication date: 1994-02-23
Anticipated expiration: 2002-10-29
Also published as: JPH0170957U

Description

【考案の詳細な説明】産業上の利用分野この考案は、パッキン等のシール材、特に自動車のドア
ハンドルに取付けられるドアハンドルのエンドカバーに
関連する。

従来の技術自動車のドアハンドルは、自動車のドアパネルに固着さ
れるブラケットと、ブラケットに回動可能に軸着される
ハンドル本体と、ハンドル本体とドアパネルとの間に装
着されるエンドカバーとを有する。例えば、実開昭６２
−９６４５３号公報に示されるように、エスカッション
を兼ねたブラケットには一対の矩形孔と、これらの矩形
孔に隣接してブラケットの裏面に一対のアーム部が設け
られる。各アーム部の先端には円形の貫通孔が設けられ
る。また、ブラケットには必要に応じてロック装置のシ
リンダ錠が装着される円形孔が形成される。

ハンドル本体には一対のアーム部が一体に形成され、各
アーム部の先端に隣接して貫通孔が形成される。ハンド
ル本体の一方のアーム部には連結孔が穿設され、この連
結孔にはドア内に設けられたロック装置に作動連結され
るロッドがコネクタを介して接続される。ブラケット及
びハンドル本体のアーム部の貫通孔には、ピンが脱落不
能に取付けられ、ハンドル本体はブラケットに対し回動
可能に支持される。

上記の構造では、ハンドル本体を手で引上げると、ハン
ドル本体がピンの回りで外側に回動する。このため、ハ
ンドル本体のアーム部に連結されたロッドが下方に移動
し、ロック装置を作動してドアを開扉することができ
る。ハンドル本体から手を離すと、ハンドル本体はばね
により自動的にドアパネル側に回動して元の位置へ戻さ
れる。

一方、ブラケットにはシリンダ錠が装着され、キーによ
りキーシリンダを回転することによりロック装置を解錠
又は施錠することができる。

自動車のアウトドアハンドルは、塗装仕上げが施され
る。例えば、実開昭６０−１２９４５８号公報に示され
るように、キーを挿入するキーシリンダのキー孔部付近
ではキーの先端部との衝突による塗装の剥離を防止する
ため、合成樹脂製のカバーリングが取付けられている。
この状態を第５図について説明する。

エンドカバー１０はポリプロピレン等の合成樹脂又はブ
タジェンスチレンゴム、ブタジェンアクリロニトリルゴ
ム又はポリクロロプレン等の合成ゴムで成形される。エ
ンドカバー１０は、ハンドルエスカッション１１の全外
周に当接するループ状のカバー本体１２と、カバー本体
１２のほぼ中心に径方向に接続された補強部１３と、カ
バー本体１２から内側に延びる一対の耳部１４とを有す
る。耳部１４にはねじ（図示せず）が挿入される孔１４
ａが設けられる。エンドカバー１０は上述の通りハンド
ルエスカッション１１とドアパネルとの間に取付けられ
る。

ハンドルエスカッション１１にはシリンダ錠（図示せ
ず）が取付けられる円筒部２０がハンドルエスカッショ
ン１１と一体に形成される。円筒部２０にはスペーサ２
１が挿入され、ハンドルエスカッション１１とシリンダ
錠との間に配置される。第７図に示すように、スペーサ
２１はキーを挿入するためハンドルエスカッション１１
に形成された開口部２２の内壁２３に装着される。この
ような状態において、キーの先端部との衝突による塗装
の剥離が防止される。

他面、実開昭６０−１２９４５８号公報及び実公昭５７
−３５４９０号公報に示されるように、夜間にキーをキ
ー孔に挿入するとき、キー孔を照明するキー孔照明用の
発光ダイオードがキーシリンダに隣接して設けられてい
る。同一の車種でも、自動車のグレードによって、この
ようなキー孔照明装置が装着されたり、装着されない場
合がある。キー孔照明装置が装着されない場合、ロック
装置に対するキーシリンダの作動位置が変わらないよう
に、ダミーの合成樹脂製スペーサをハンドルエスカッシ
ョンに取付ける。この状態を第６図について説明する。

ハンドルエスカッション１１の円筒部２０には、スペー
サ２４が取付けられる。スペーサ２４はリング状のスペ
ーサ本体２５と、スペーサ本体２５から直角方向に延び
出すアーム部２６と、アーム部２６から更に横方向に延
びる取付部２７とを有する。第８図に示すように、スペ
ーサ本体２５は円筒部２０内に挿入され、ハンドルエス
カッション１１とシリンダ錠との間に配置される。ま
た、取付部２７はねじ２８によりハンドルエスカッショ
ン１１に固定される。

考案が解決しようとする問題点ところで、従来では、ハンドルエスカッション１１と円
筒部２０内に配置するスペーサ２１又は２４を別個に製
造してハンドルエスカッション１１に取付けていた。こ
のため、スペーサ２１及び２４を別個に製造及び組み立
てるため、相当の時間及び費用を必要とした。従って、
ハンドルエスカッション１１とスペーサ２１又は２４と
を同時に製造し組み立てることが可能であれば、極めて
便利である。

そこで、この考案は、円筒部内に配置されるスペーサが
一体に形成された自動車ドアハンドルのエンドカバーを
提供することを目的とする。

問題点を解決するための手段この考案による自動車用ドアハンドルは、自動車のドア
パネルに固定されるハンドルエスカッションと、ハンド
ルエスカッションに回動可能に取り付けられてハンドル
本体と、ドアパネルとの間に固定されかつハンドルエス
カッションの全外周部に当接するループ状のカバー本体
を有するエンドカバーとを備えている。シリンダ錠を装
入する円筒部が一体にハンドルエスカッションに形成さ
れる。エンドカバーには、カバー本体から内側に延び出
す接続部と、この接続部の内端に形成されたリング状の
スペーサ部とが一体に形成される。ハンドルエスカッシ
ョンの円筒部にスリットが形成される。エンドカバーの
接続部は円筒部のスリット内に配置されている。エンド
カバーのスペーサ部は、円筒部内に装入されるシリンダ
錠とハンドルエスカッションとの間に配置される。

作用カバー本体は、接続部及びスペーサ部は同一の材料から
一体に成形されるため、エンドカバーの製造、組み立て
及び取扱が便利になる。

実施例以下、この考案の実施例を第１図〜第４図について説明
する。これらの図面では第５図〜第８図に示す部分と同
一の部分には同一符号を付し、説明を省略する。

まず、第１図にはこの考案による自動車用ドアハンドル
のエンドカバーの斜視図を示す。エンドカバー３０は、
ハンドルエスカッション１１の全外周部に当接するルー
プ状のカバー本体３１と、カバー本体３１から内側に延
び出す接続部３２と、接続部３２の内端に形成されたリ
ング状のスペーサ部３３とを有する。第２図及び第３図
に示すように、スペーサ部３３は、従来のスペーサと同
様に、ハンドルエスカッション１１とハンドルエスカッ
ション１１に装着されるキーシリンダとの間に配置され
る。従来と同様の材料により、カバー本体３１、接続部
３２及びスペーサ部３３は同一の材料から一体に成形さ
れる。エンドカバー３０をハンドルエスカッション１１
に取付ける際には、減少幅長を有する接続部３２が円筒
部２０に形成されたスリット２０ａ（第５図及び第６
図）を通過して円筒部２０内に挿入され、スペーサ部３
３はハンドルエスカッション１１とキーシリンダとの間
に配置される。例えば、第７図に示すハンドルエスカッ
ションについては第２図に示すように、また、キー孔照
明装置を装着できる第８図に示すハンドルエスカッショ
ンについては、第３図に示すように、それぞれ接続部３
２及びスペーサ部３３を配置することができる。

また、この考案の別の実施例として必要に応じて、第４
図に示すように、エンドカバーをハンドルエスカッショ
ン１１の外側に装着してもよい。

考案の効果この考案では、カバー本体、接続部及びスペーサ部は同
一の材料から一体に成形されるため、下記の効果が得ら
れる。

成形型費を含め製造コストの低減、スペーサの別途取付の工数削減、スペーサ部の固定により、エンドカバーのコーナー部
の押え向上、スペーサの脱落の可能性を回避。

また、エンドカバーをスペーサと一体に製造及び組み立
て可能となり、取扱も便利になることは理解されよう。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案による自動車用ドアハンドルのエンド
カバーの斜視図、第２図はスペーサ部の取付状態を示す
部分的断面図、第３図はスペーサ部の取付状態の他の実
施例を示す部分的断面図、第４図はスペーサ部の取付状
態の更に他の実施例を示す部分的断面図、第５図はハン
ドルエスカッション、従来のスペーサ及びエンドカバー
の斜視図、第６図は他の型式の従来のスペーサ及びエン
ドカバーの斜視図、第７図は従来のスペーサの取付状態
を示す部分的断面図、第８図は従来の他の型式のスペー
サの取付状態を示す部分的断面図である。１１……ハンドルエスカッション、３０……エンドカバ
ー、３１……カバー本体、３２……接続部、３３……ス
ペーサ部、

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】自動車のドアパネルに固定されるハンドル
エスカッションと、ハンドルエスカッションに回動可能
に取り付けられたハンドル本体と、ドアパネルとの間に
固定されかつハンドルエスカッションの全外周部に当接
するループ状のカバー本体を有するエンドカバーとを備
え、シリンダ錠を装入する円筒部が一体にハンドルエス
カッションに形成された自動車用ドアハンドルにおい
て、エンドカバーのカバー本体から内側に延び出す接続部
と、この接続部の内端に形成されたリング状のスペーサ
部とがエンドカバーに一体に形成され、ハンドルエスカッションの円筒部にスリットが形成さ
れ、エンドカバーの接続部は円筒部のスリット内に配置さ
れ、エンドカバーのスペーサ部は、円筒部内に装入されるシ
リンダ錠とハンドルエスカッションとの間に配置される
ことを特徴とする自動車用ドアハンドル。
【請求項２】カバー本体、接続部及びスペーサ部を有す
るエンドカバーはポリプロピレン等の合成樹脂又はブタ
ジェンスチレンゴム、ブタジェンアクリルニトリルゴム
又はポリプロロプレン等の合成ゴムにより一体に成形さ
れる実用新案登録請求の範囲第(1)項記載の自動車ドア
ハンドルのエンドカバー。