JP2528969B2 - 反応性染料 - Google Patents

反応性染料

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JP2528969B2 JP1209518A JP20951889A JP2528969B2 JP 2528969 B2 JP2528969 B2 JP 2528969B2 JP 1209518 A JP1209518 A JP 1209518A JP 20951889 A JP20951889 A JP 20951889A JP 2528969 B2 JP2528969 B2 JP 2528969B2
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C09B62/5033Dioxazine dyes

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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、下記一般式(I) 式中、Xは脂肪族連結子を表し、 Yは−CH=CH2又は−CH2−CH2−Z ただし、Zは遊離しうる基、例えばOSO3H,S2O3H,Cl,B
r,O−COCH3,OPO3H2又はN(R43,但しR4=C1〜C4
アルキル,しかし好ましくはOSO3Hを表す を表し、 nは0〜2,好ましくは1を表し、R1及びR2は、H,ハロゲ
ン、C1〜C4−アルコキシ、適宜置換されたフェノキシ又
はアリール、アシルアミノ、カルボキシル又はカルバル
コキシ、好ましくはClを表し、 R3はH、C1〜C4−アルキル、C1〜C4−アルコキシ、ハロ
ゲン又はカルボキシルを表す で表される、新規トリフェンジオキサジン反応性染料に
関する。
脂肪族連結子Xを例示すれば、適宜ヘテロ原子又はO
又はN又はこれらの原子を含有する基で置換又は遮断さ
れていてもよい、直鎖又は分岐鎖の、C2〜C8−アルキレ
ン基であり、例えばエチレン、1,3−又は1,2−プロピレ
ン、1,4−,1,3−又は2,3−ブチレン、1,5−ペンチレ
ン、1,6−ヘキシレン、2,2−ジメチル−1,3−プロピレ
ン、2−エチル−1,3−プロピレン、1,4−,1,3−シクロ
ヘキシレン、2−ヒドロキシ−1,3−プロピレン、2−
オキソ−1,3−プロピレン、2−スルファト−1,3−プロ
ピレン、 −CH2−CH2−O−CH2−CH2−、−(CH2−CH2−O)2-3
−CH2−CH2−、 −CH2−CH2−NH−CH2−CH2−、 −CH2−CH2−CO−NH−CH2−CH2−、−CH2−CO−NH−CH2
−CH2−、−CH2−CH2−NH−CO−CH2−、−CH2−CH2−NH
−CO−CH2−CH2−、 である。
式(I)で表される染料で好ましいものは、下記式
(II) 特に下記式(III) 式中、YはCH2−CH2−OSO3H又は−CH=CH2を表す で表されるものである。
極めて一般的には、トリフェンジオキサジン環系に存
在するスルフォ基は、基−O−X−SO2−Yに関してo
−位にあるのが好ましい。
式(I)で表される染料類は、下記式(IV)又は
(V) 式中、Z,X,R3及びnは上記定義のとうりであり、 nは0,1又は2である で表される、ω−(アミノフェノキシ)−アルキル−
β′−ヒドロキシ−又はβ′−スルファトエチル スル
フォン類を、下記式(VI) 式中、T1及びT2は、水素、Cl、Br、O−(C1〜C4)−ア
ルキル又は適宜置換したO−フェニル(置換基は特にC
l、ニトロ及びC1〜C4−アルキルである)を表す で表される1,4−ベンゾキノン類と縮合し、下記式 (VII) 式中、EはOH又はZを表し、 Z,R1,R2,R3,X及びnは上記意味を有する で表される化合物を得、引き続き該アニリド類(VII)
を環化して式(I)で表されるトリフェンジオキサジン
化合物類とする。この最後の操作において、スルファト
基及び適当ならばスルフォン酸基又は他のスルフォン酸
基を慣用の方法で導入することができる。もし適当なら
ば、−CH2−CH2−OSO3H基を例えば−CH=CH2又は−CH2
−CH2−S2O3H基へ官能基修飾することができる。
環化の際に採用される反応条件によって、ジオキサジ
ン類(I)のベンゼン環中のスルフォン酸基は、ジオキ
サジン系の環酸素原子に関しo−又はp−位のいづれに
も発生し得る。
式(VI)のベンゾキノン類とアミン類(IV)又は
(V)との縮合は、好ましくは水性媒体又は水−有機媒
体中で、アルカル性縮合剤の添加下、pH値3〜11、好ま
しくは4〜8で、温度20〜90℃、好ましくは40〜70℃で
実施されるか、或は上記アルカリ性縮合剤を含有する緩
衝液中で実施される。該反応を酸結合剤の存在下、純有
機媒体中で実施することもできる。
アルカリ性縮合剤の具体例としては、重炭酸ナトリウ
ム、炭酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、
水酸化ナトリウム溶液、水酸化カリウム溶液、リン酸ナ
トリウム及び硼酸ナトリウムである。
式(VII)の縮合生成物は、一般的に難溶性淡褐色生
成物として沈殿する。
式(VII)の化合物の製造法の一変形は、下記式 (VIII) 式中、R1及びR2は上記意味を有するで表される1,4−ベ
ンゾキノン類に、アミン類(IV)又は(V)を添加し、
主生成物の付加物を酸化することからなる。
キノン縮合生成物(VII)からジオキサジン類(I)
をえるための環化は、それ自身公知の方法、例えばドイ
ツ公開明細書第2,122,262号、2,124,080号、2,302,383
号、2,344,781号、2,503,611号、及び2,823,828号並び
に英国特許明細書第2,019,872号に記載された方法、特
に濃硫酸中、及びとりわけSO3含有率1〜50%の発煙硫
酸中、温度10〜80℃で、適当ならば酸化剤例えばポタジ
ウムパーオキシジサルフェイト、アンモニウムパーオキ
シジサルフェイト、二酸化マンガン又は有機過酸化物の
添加の下、或はヨウ素又はヨウ素供給剤、例えばポタジ
ウムイオダイドの添加の下、実施することができる。
式(IV)又は(V)で表されるアミン類は新規であ
り、本発明はこれらにも関する。それらは例えば以下の
如くに製造される: 下記式(IX) 式中、MはNO2、アシルアミノ特にC1〜C4−アルキルカ
ルボニルアミノ、適宜置換されたフェニルカルボニルア
ミノ、又はカルボキシ−C2〜C4−カルボニルアミノを表
し、 Bはハロゲン、特にCl又はBr、−OSO2−アリール(好ま
しくはフェニル又はC1〜C4−アルキルフェニル)又は−
SO2−C1〜C4−アルキルを表す で表されるニトロ化合物又はアシルアミノ化合物を、そ
れ自身公知の方法で、2−メルカプトエタノールと反応
させ、下記式(X) で表されるスルフィドとし、これらを公知の方法で、例
えばH2O2又は塩素を用いて酸化し、下記式(XI) 式中、LはOH又はClを表す で表されるスルフォン類とし、そしてニトロ基Mをアミ
ノ基に還元するか、又はアシルアミノ基Mを加水分解
し、そして適当ならばOH基Lを引き続き基−OSO3H,−S
2O3H,または−OPO3H2に変換し、及び/又はスルフォ基
を引き続きベンゼン環に導入する(硫酸、発煙硫酸、三
酸化硫黄又はクロロスルフォン酸を用いる公知方法
で)。
X=−CH2−CH2−である式(X)で表される化合物の
製造のための他の特別な方法は、2,2′−ビス−(ヒド
ロキシエチル)スルフィドと、下記式(XII) 式中、ハロゲンはF,Cl又はBrを表し、 nは上記の意味を有する で表されるニトロハロゲン化合物との一方向反応であ
る。
本発明はまた、下記式(XIII) 式中、M′はニトロ、アシルアミノ又はNH2を表し、 L′はOH又は陰イオン的に遊離される基、例えば−OSO3
H,−S2O3H,−OPO3H2又はClを表し、 R3はH,C1〜C4−アルキル、C1〜C4−アルコキシ、ハロゲ
ン(Cl又はBr)又はカルボキシルを表し、 Xは脂肪族結合子を表し、 nは0,1又は2を表す で表される新規化合物に関する。
もしM′がNO2のときは、nは好ましくは0である。
キノン類(VI)又は(VIII)との反応のための式(I
V)及び(V)で表されるアミノ化合物の好適例は、例
えば以下のとおり: 式(IV)又は(V)で表されるアミン類と縮合させる
ための好適な1,4−ベンゾキノン類(VI)又は(VIII)
は、例えば以下のとおり: 2,3,5,6−テトラクロロ−1,4−ベンゾキノン、 2,3,5,6−テトラブロモ−1,4−ベンゾキノン、 2,5−ジクロロ−3,6−ジメチル−1,4−ベンゾキノ
ン、 2,5−ジクロロ−3,6−ジメトキシ−1,4−ベンゾキノ
ン、 2,3,5,6−テトラメトキシ−1,4−ベンゾキノン、 2,3,5,6−テトラフェノキシ−1,4−ベンゾキノン、 2,3,5,6−テトラ−(4′−メチルフェノキシ)−1,4
−ベンゾキノン、 2,3,5,6−テトラ−(4′−メトキシフェノキシ)−
1,4−ベンゾキノン、 2,5−ジアセチルアミノ−3,6−ジクロロ−1,4−ベン
ゾキノン、 2,5−ジベンゾイルアミノ−3,6−ジクロロ−1,4−ベ
ンゾキノン、 2,3,5,6−テトラ−(4′−クロロフェノキシ)−1,4
−ベンゾキノン、 2,3,5,6−テトラ−4−(3′−メチル−4′−クロ
ロフェノキシ)−1,4−ベンゾキノン、 2−エチル−3,6−ジメトキシ−1,4−ベンゾキノン、 2−クロロ−3,6−ジメトキシ−1,4−ベンゾキノン、 2,3,5−トリメトキシ−1,4−ベンゾキノン、 2,3,5,6−テトラ−(4′−ニトロフェノキシ)−1,4
−ベンゾキノン、 2,5−ジメチル−3,6−ジメトキシ−1,4−ベンゾキノ
ン、 2−メチル−3,6−ジメトキシ−1,4−ベンゾキノン、 2−メチル−5,6−ジメトキシ−1,4−ベンゾキノン、 2−エチル−3,6−ジメトキシ−1,4−ベンゾキノン、 2−クロロ−3−n−プロピル−5−メトキシ−1,4
−ベンゾキノン、 2−クロロ−3,5−ジメトキシ−1,4−ベンゾキノン、 2−メチル−3,5−ジクロロ−1,4−ベンゾキノン、 2−メチル−3,5,6−トリブロモ−1,4−ベンゾキノ
ン、 2−(4′−メチルフェノキシ)−3,6−ジブロモ−
1,4−ベンゾキノン、 2−(3′−メチルフェノキシ)−3,6−ジブロモ−
1,4−ベンゾキノン、 2−メチル−3,5,6−トリブロモ−1,4−ベンゾキノ
ン、 2−メチル−3−クロロ−5−ブロモ−1,4−ベンゾ
キノン、 2−メチル−3,6−ジクロロ−1,4−ベンゾキノン、 2−メチル−3,6−ジクロロ−5−ブロモ−1,4−ベン
ゾキノン、 2−フェニル−3,6−ジクロロ−1,4−ベンゾキノン、 2−(4′−メトキシフェニル)−3,6−ジクロロ−
1,4−ベンゾキノン、 2−(4′−クロロフェニル)−3,6−ジクロロ−1,4
−ベンゾキノン、 2−(4′−ニトロフェニル)−3,6−ジクロロ−1,4
−ベンゾキノン、 2−(4′−ニトロフェニル)−3,5,6−トリクロロ
−1,4−ベンゾキノン、 2,5−ジメチル−3,6−ジブロモ−1,4−ベンゾキノ
ン、 2,5−ジメチル−3−ブロモ−1,4−ベンゾキノン、 2−メチル−5−n−プロピル−6−ブロモ−1,4−
ベンゾキノン、 2−メチル−5−イソプロピル−3−クロロ−1,4−
ベンゾキノン、 2−メチル−5−イソプロピル−6−ブロモ−1,4−
ベンゾキノン、 2−(2′−クロロフェニル)−3,5,6−トリブロモ
−1,4−ベンゾキノン、 2−メチル−3−メトキシ−1,4−ベンゾキノン、 1,4−ベンゾキノン、 2−メチル−1,4−ベンゾキノン、 2−エチル−1,4−ベンゾキノン、 2−n−プロピル−1,4−ベンゾキノン、 2−イソプロピル−1,4−ベンゾキノン、 2,2′−エトキシエチル−1,4−ベンゾキノン、 2−フェニル−1,4−ベンゾキノン、 2−(4′−メチルフェニル)−1,4−ベンゾキノ
ン、 2−(4′−メトキシフェニル)−1,4−ベンゾキノ
ン、 2−(3′−クロロフェニル)−1,4−ベンゾキノ
ン、 2−(4′−ニトロシフェニル)−1,4−ベンゾキノ
ン、 2,5−ジメチル−1,4−ベンゾキノン、 2−メチル−5−エチル−1,4−ベンゾキノン、 2−メチル−3−クロロ−1,4−ベンゾキノン、 2−メチル−6−クロロ−1,4−ベンゾキノン、 2,5−ジクロロ−3,6−ジ−(メトキシカルボニル)−
1,4−ベンゾキノン、 2,5−ジブロモ−3,6−ジ−(エトキシカルボニル)−
1,4−ベンゾキノン、及び 2,3,5,6−テトラフルオロ−1,4−ベンゾキノン。
このような(VI)又は(VIII)型の1,4−ベンゾキノ
ン類の反応は、ドイツ公開明細書第2,823,828号に詳細
に記載されている。
本新規染料は高い着色強度に特徴を有する有用な生成
物である。それらは分散又は溶解状態で、最も広範な使
用目的に適している。
水溶性化合物についていえば、それらは水酸基又はア
ミド基を有する織物材料、特に天然及び再生セルロース
並びに合成ポリアミド及びポリウレタン繊維、ウール及
びシルクの染色に好ましい利点を有する。
水溶性化合物についていえば、上記材料は反応性染料
にとって一般的に慣用の方法で染色又は印刷される。か
くして光及び湿式加工に対して堅牢な赤色染色又は印刷
が得られる。
実施例における温度は℃である。説明及び実施例にお
ける水溶性染料の式は遊離酸のそれである。染料は一般
的にそれらのアルカリ金属塩、特にリチウム、ナトリウ
ム又はカリウム塩の形で単離又は使用される。
該新規化合物(IV)及び(V)又は(XIII)は染料製
造のための中間体として有用である。化合物(IV)及び
(V)は染料(I)の製造のための中間生成物である。
M′がNH2である化合物(XIII)は、例えばアゾ染料の
製造のためのジアゾ成分として好適である。
実施例1 3−(4−アミノフェノキシ)−プロピル−2−ヒド
ロキシエチルスルフォンの42.8gを、水430ml及びイゾプ
ロパノール65mlに分散する。該混合物を40℃まで加熱
し、pHを6.0にし、2,3,5,6−テトラクロロベンゾキノン
の20.3gを添加する。温度40℃で、反応混合物中のpH
を、2N炭酸ナトリウム溶液を用いて5.8〜6.0で一定に保
ち、これらの条件を炭酸ナトリウムの消費がなくなるま
で数時間維持する。
微結晶性淡褐色沈殿を吸引濾別し、500mlの水及び250
mlのメタノールで洗浄し、空気循環棚中で60℃で乾燥す
る。生成物は下記式に対応する。
得られた中間生成物30.0gを、26%強度の発煙硫酸100
ml中に−5〜0℃で2〜3時間かけて均一に注入する。
そして温度を+20℃に上げ、クロマトグラフィー試料が
さらなる変化を示さなくなり、また2スルファト基に加
えて2スルフォン酸基も分子中に導入されるまで、該混
合物を引き続きしばらく撹拌する。全体を30℃に加熱
し、23.5gのポタジウムパーオキソジスルフェイトを一
時間かけて注入し、その間温度を28〜33℃に保ち、撹拌
を反応が完結するまで30℃で更に30分続ける。
形成された青色溶液を600gの氷と100mlの水に注入
し、褐色溶液を炭酸カルシウムを徐々に添加することに
よりpH3にし、稀水酸化ナトリウム溶液の添加でpH5.5に
し、濾過して硫酸カルシウム沈殿物を除去する。石膏を
水洗し、合体赤色濾液を蒸発して下記式の染料が得られ
る。
得られたジアリルアミノ−ジクロロキノン30.0gを、9
0mlの20%強度及び15mlの65%強度の発煙硫酸に−5℃
〜0℃で2時間かけて均一に注入する。そして温度を20
℃に上げ、クロマトグラフィー試料がさらなる変化を示
さなくなり、また2スルファト基に加えて2スルフォン
酸基も分子中に導入されるまで、該混合物を引き続きし
ばらく撹拌する。全体を30℃に加熱し、24.5gのポタジ
ウムパーオキソジスルフェイトを一時間かけて注入し、
その間温度を33〜35℃に保ち、注入後撹拌を反応が完結
するまで30℃で更に15〜30分続ける。
青色溶液を800gの氷中に投入撹拌し、染料を150gの塩
化カリウムの導入により析出させる。
該混合物を引き続きしばらく撹拌した後、沈殿物を吸
引濾過し、濾過ケーキを1,2回25%強度塩化カリウム溶
液にひたし、そして75mlの水で軽く振るか溶解する。2.
7gのリン酸水素二ナトリウムを該溶液に添加し、稀水酸
化ナトリウム溶液又は炭酸ナトリウム溶液を用いてpHを
5.0〜5.5にする。蒸発により、又は更に希釈した後のス
プレー乾燥により、染料を該溶液から単離する。それは
遊離酸の形で、下記式 に対応し、ウール又は合成ポリアミドを堅牢な深い赤色
相に染める。
λmax=534nm、500nm(水中) β−(4−アミノフェノキシ)−エチル−β′−ヒド
ロキシエチルスルフォンの代わりに、実施例6のβ−
(4−アミノフェノキシ)−エチル−β′−スルファト
エチルスルフォン又は実施例17のβ′−(4−アミノ−
2−スルフォフェノキシ)−エチル−β′−スルファト
エチルスルフォンを用いれば、同じ染料が得られる。
もし表の左欄に列挙されたアミノフェノキシアルキル
−β′−ヒドロキシエチルスルフォン類或は対応する
β′−スルファトエチルスルフォン類又はアミノ−スル
フォフェノキシ−アルキル−β−スルファトエチルスル
フォン類を右欄のベンゾキノン類と縮合反応し、縮合生
成物を、適当ならば硫酸又は発煙硫酸中で、硫酸化又は
スルフォン化及び硫酸化し、生成物を酸化的に環化して
トリフェンジオキサジン類とすることにより、下記に示
すごとき一般式(I)で示される他の染料が得られる。
実施例3 実施例2の出発段階で用いられたβ−(4−アミノフ
ェノキシ)−エチル−β′−ヒドロキシエチルスルフォ
ンは下記方法で製造することができる。
100gの1−(2−ヒドロキシエトキシ)−4−ニトロ
ベンゼン(4−ニトロフェノールとエチレンオキサイド
との反応で製造)を300mlのチオニルクロライドに入れ
る。1mlのジメチルフォルムアミドを添加し、該混合物
を還流下1.5時間加熱する。冷却後、得られた溶液を2Kg
の氷水に注入撹拌し、温度が0〜5℃を越えないように
する。白色沈殿物を吸引濾過し、水で洗って中性とし、
真空中で乾燥する。
生成した1−(2クロロエトキシ)−4−ニトロベン
ゼンの42gを、17.8gの2−メルカプトエタノールと33g
の炭酸カリウムと共に、塩素原子のメルカプトエタノー
ル基による置換が完結するまで、100mlのアセトニトリ
ル中で6時間還流下加熱する。
全体を10倍量の水に注入すると、実質的に定量的収率
で黄色い油が分離し、それを水で完全に洗浄する。生成
物は下記式に対応する: 1H−NMR(D6−DMSO中(TMS内部標準) δ=2.68ppm (2H,t) δ=2.94ppm (2H,t) δ=3.54−3.61ppm(2H,q) δ=4.27ppm (2H,t) δ=4.82ppm (2H,m) δ=7.13ppm (2H,m) δ=8.16ppm (2H,m) 更に酸化するためにスルフィドを単離する必要はな
い。
上記置換反応の後、全体を250mlの水で希釈すること
ができる。これにより黄色の二相混合物が生成し、10ml
水中0.5gタングステン酸の中和溶液と5.0gの酢酸ナトリ
ウムをこれに添加する。酢酸の添加により該混合物pH6.
0を達成し、その後35%強度の過酸化水素40.5gを1時間
かけて45℃で滴下する。その後該混合物を60℃で3時間
加熱し、更に必要なら35%強度の過酸化水素4.0gを引き
続き添加し、酸化が終わるまで温度を60℃に維持する。
得られる二相混合物から減圧下アセトニトリルを留去
し、その後下記式 で表されるスルフォンを結晶化させる。
融点:93〜94℃(メチレンクロライド/n−ヘキサン10:2
から)1 H−NMR(D6−DMSO中(TMS内部標準) δ=3.36ppm (2H,t) δ=3.63ppm (2H,t) δ=3.84−3.91ppm(2H,q) δ=4.53ppm (2H,t) δ=5.21ppm (1H,t) δ=7.19ppm (2H,m) δ=8.21ppm (2H,m) β−(4−ニトロフェノキシ)−エチル−β′−ヒド
ロキシジエチルスルフォンをラネーニッケル4gの添加
後、オートクレーブ中240mlメタノール中50〜70バール
の水素圧下におく。該オートクレーブを1〜2時間かけ
て60℃まで昇温し、反応が完結するまで水素圧力を維持
する。200mlのメタノールをオートクレーブ内容物に添
加し、懸濁液を沸点下ニッケルを除去することにより清
澄化する。冷却することにより下記式 で表されるアミンが濾液から結晶化し、該冷却混合物か
ら吸引濾過し、少量の冷メタノールで洗浄する。
融点:114〜115℃。1 H−NMR(D6−DMSO中(TMS内部標準) δ=3.30ppm (2H,t) δ=3.54ppm (2H,t) δ=3.78−3.85ppm(2H,q) δ=4.18ppm (2H,t) δ=4.65ppm (2H,s) δ=5.14ppm (1H,t) δ=6.49ppm (2H,m) δ=6.66ppm (2H,m) 上記で採用された1−(2−クロロエトキシ)−4−
ニトロベンゼンの代わりに、1−(2−ブロモエトキ
シ)−4−ニトロベンゼンとβ−(4−ニトロフェノキ
シ)−エチル p−トルエンスルフォン酸塩とを2−メ
ルカプトエタノールと同様に反応させ、β−(4−ニト
ロフェノキシ)−エチル−β′−ヒドロキシエチルスル
フィドとすることも可能である。
もし上記2−(4−ニトロフェノキシ)−エチルハラ
イド類又はスルフォネート類の代わりに、対応する2−
(4−アセトアミノフェノキシ)−エチルハライド類又
はスルフォネート類を2−メルカプトエタノールと反応
させ、該中間生成物を水又は氷酢酸中で過酸化水素で酸
化し、アセチルアミノ基を熱稀塩酸中で加水分解する
と、p−(4−アミノフェノキシ)−エチル−β′−ヒ
ドロキシエチルスルフォンが同様にして得られる。
実施例4 実施例3に従って得られた1−(2−クロロエトキ
シ)−4−ニトロベンゼン42.0gを、21.3gの2−メルカ
プトエタノールと14.1gの粉末水酸化カリウムと共に、1
60mlエタノール中窒素雰囲気下、クロマトグラフィック
試料が抽出物中の塩素原子のβ−ヒドロキシエチルメル
カプチド基による完全な置換を示すまで、還流下数時間
煮沸する。
得られた懸濁液を320mlの水で希釈し、10ml水中0.5g
タングステン酸中和溶液を添加し、2.5gの酢酸ナトリウ
ムの添加後、該混合物のpHを酢酸で5.5にする。スルフ
ィドを酸化するため、35%強度過酸化水素の55mlを50〜
60℃で1時間かけて滴下し、中間生成物として形成され
たスルフォキサイドのスルフォンへの酸化が完結するま
で、更に3〜4時間温度を60℃に維持する。
清澄溶液からエタノールを留去する。室温で接種する
と、得られた乳化液は下記式 のスルフォンを結晶状で析出し、それを、適当ならば吸
引濾過及び水洗後、乾燥する。
実施例3の教示に従って水素とラネーニッケルを用い
て接触還元すると、対応するアミノ化合物が得られる。
実施例5 30.0gの1−(2−ヒドロキシエトキシ)−4−ニト
ロベンゼンを60mlのピリジンに溶解する。18.9gのメタ
ンスルフォニルクロライドを10〜15℃で15分かけて滴下
し、その後温度を20℃に昇温する。反応は3時間後に完
了した。形成された溶液に60mlの水を添加し、それから
メタンスルフォン酸塩を興味ある針状で結晶化させる。
結晶を吸引濾過、水洗し、融点70〜71.5℃の下記式 で表される生成物を得る。
11.7gの2−メルカプトエタノールを150mlの1N水酸化
ナトリウム溶液に溶解する。該溶液に上記式のメタンス
ルフォン酸塩粉末30.0gを添加し、得られる懸濁液を窒
素雰囲気下に置く。メタンスルフォン酸塩の置換が完結
するまで数時間70℃で加熱する。実施例3のスルフィド
と同じ、下記式 で表わされる黄色油が形成された。生成物を分離し、稀
炭酸ナトリウム溶液及び水で洗浄し、そして実施例3に
記載された如く触媒量のタングステン酸を加えて、35%
強度過酸化水素23gで水性乳化液中で酸化し、該実施例
で示されたスルフォンを得る。
実施例6 実施例3の2−(4−アミノフェノキシエチル)−2
−ヒドロキシエチルスルフォン35.0gを96%強度硫酸70m
lに0〜5℃で注入する。該混合物を2時間撹拌し、得
られた溶液を420gの氷に注入する。沈殿した結晶を吸引
濾過し、25%強度塩化ナトリウム溶液で硫酸塩がなくな
るまで洗浄し、50℃真空下乾燥する。得られる生成物は
下記式 又はその内塩に対応している。1 H−NMR(D6−DMSO中(TMS内部標準) δ=3.51ppm (2H,t) δ=3.62ppm (2H,t) δ=4.12ppm (2H,t) δ=4.35ppm (2H,t) δ=7.04−7.08ppm(2H,d) δ=7.27−7.31ppm(2H,d) δ=10.1ppm (3H,s) 実施例7 実施例1の出発段階で用いられた3−(4−アミノフ
ェノキシ)−プロピル−2−ヒドロキシエチルスルフォ
ンは、下記方法で製造することができる: 111gの1−(3−ヒドロキシプロピル)−4−ニトロ
ベンゼン(例えば4−ニトロフルオロベンゼンと1,3−
プロパンジオールとから、或は4−ニトロフェノールと
3−ブロモ−又は3−クロロ−1−プロパノールとから
製造)を113mlのピリジンに溶解する。該溶液に、107ml
ピリジン中102gのp−トルエンスルフォニルクロライド
溶液を、出発温度5℃で30分かけて滴下し、反応熱及び
結晶化で温度が20℃まで上昇するに任せる。結晶泥を0
℃まで冷却し、吸引濾過し、結晶を氷−冷メタノール40
0mlで、その後水で洗浄し、50℃真空下乾燥する。
融点:136〜139℃ 得られたトルエンスルフォン酸塩85gを、2−メルカ
プトエタノール21.2g及び炭酸カリウム38.5gと共に、24
0mlアセトニトリル中84℃で2.5時間還流下加熱する。該
混合物を1の水に注入すると、下記式 に対応する黄色油を分離し、メチレンクロライド中に採
取できる。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、メチレ
ンクロライドを留去した後、サフファイドが43〜46℃で
固化する油として得られる。1 H−NMR(D6−DMSO中(TMS内部標準) δ=1.97−2.08ppm(2H,m) δ=2.58−2.73ppm(4H,m) δ=3.55ppm (2H,m) δ=4.20ppm (2H,t) δ=4.81ppm (1H,s) δ=7.11−7.15ppm(2H,d) δ=8.16−7.20ppm(3H,d) トシルエステルに代えて、4−ニトロフェノールと1,
3−ジハロゲノプロパンとから得られる3−(4−ニト
ロフェノキシ)−1−プロピルクロライド又は−1−プ
ロピルブロマイドを、2−メルカプトエタノールと反応
させて、実施例3と同様にして上記スルフィドを得るこ
とができる。
スルフィドを酸化するには、一般的にはメルカプチド
置換反応で得られた油−水混合物を、実施例3と同様に
60℃でタングステン酸触媒の下、35%強度過酸化水素5
0.0gで直接酸化する。冷却後、下記式 で表されるスルフォンが結晶として単離される。
融点:104−106℃。1 H−NMR(D6−DMSO中(TMS内部標準) δ=2.15−2.27ppm(2H,m) δ=3.26−3.38ppm(4H,m) δ=3.78−3.85ppm(2H,q) δ=4.23ppm (2H,t) δ=5.15ppm (1H,t) δ=7.09−7.13ppm(2H,d) δ=8.15−8.19ppm(2H,d) 上記スルフォンの製造の他の変法は、上記で製造され
かつ水を除去された8−(4−ニトロフェノキシ)−プ
ロピル−β−ヒドロキシエチルスルフィド61gを122mlの
氷酢酸に溶解し、初期温度30℃で35%強度H2O247gで酸
化し、該混合物を、中間生成物としてのスルフォキサイ
ドがもはやクロマトグラフィーで検出されなくなるま
で、引き続き数時間40℃で加熱して酸化を完結する、と
いう方法である。スルフォンは、全体を125mlの水で希
釈し、吸引濾過し、水洗することにより単離され、融点
104−106℃の上記スルフォンと同一の生成物が得られ
る。
上記ニトロスルフォン50gを、200mlメタノール中、2.
5gのラネーニッケルを添加し、60バールの水素圧下60℃
で、オートクレーブ中で還元する。水素が摂取されなく
なったら、オートクレーブ中の物を200mlのメタノール
及び100mlの水で希釈し、沸点下ニッケルを吸引濾過す
る。下記式 で表されるアミノ化合物が濾液から融点136.5〜138℃の
針状結晶として析出する。1 H−NMR(D6−DMSO中(TMS内部標準) δ=2.02−2.14ppm(2H,m) δ=3.23−3.29ppm(4H,m) δ=3.77−3.84ppm(2H,q) δ=3.91ppm (2H,t) δ=4.60ppm (2H,s) δ=5.14ppm (1H,t) δ=6.47−6.51ppm(2H,d) δ=6.62−6.66ppm(2H,d) 実施例8 β−(4−ニトロフェノキシ)−β′−ヒドロキシエ
チルスルフィド50gを、20%強度塩酸300ml中で撹拌す
る。形成された乳化液中に塩素をゆっくり流し、発生す
る反応熱を外部冷却で除去し、温度を30℃に維持する。
魅力的な結晶がしばらくして乳化液から析出する。もは
や塩素が消費されなくなったとき、酸化の完結をクロマ
トグラフィーで検定する。得られた生成物を吸引濾過
し、水洗して塩化物を除去する。下記式 に対応する。
融点:85−86℃。1 H−NMR(D6−DMSO中(TMS内部標準) δ=3.73−3.82ppm(4H,t) δ=3.99ppm (2H,t) δ=3.53ppm (2H,t) δ=7.17−7.21ppm(2H,d) δ=8.19−8.23ppm(2H,d) 実施例9 75.0gの4−ニトロフェノールを750mlの水と130mlの4
N水酸化ナトリウム溶液に、pH8.5,80℃で溶解する。該
溶液に62.5gのプロピレンオキサイドを8時間かけて滴
下し、その間2N硫酸を滴下することによりpHを8.5に維
持する。pH8.5,80℃で一晩維持した後、少量のニトロフ
ェノールが残存していたら、更に16gのプロピレンオキ
サイドを引き続き添加し、もし適当なら該反応条件を抽
出物が検知されなくなるまで維持する。油が生成物とし
て水相から分離し、分別し、乾燥する。生成物は下記物
質の異性体混合物である。
得られた油72.0gを73mlのピリジンに溶解する。73ml
ピリジン中69.7gのp−トルエンスルフォニルクロライ
ド溶液を、冷却しながら10〜150℃で滴下し、そして該
混合物を0〜5℃で一晩撹拌する。最初清澄であった液
から結晶が沈殿し、冷却下吸引濾過し、200mlの氷−冷
メタノールで、そして水で洗浄する。下記式 で表される、融点84〜86℃の純異性体が56.5g得られ
る。1 H−NMR(D6−DMSO中(TMSO内部標準) δ=1.41ppm (3H,d) δ=2.43ppm (3H,s) δ=4.01−4.11ppm(2H,m) δ=4.82−4.93ppm(1H,m) δ=6.73−6.76ppm(2H,d) δ=7.29−7.33ppm(2H,d) δ=7.73−7.76ppm(2H,d) δ=8.07−8.11ppm(2H,d) もし上記トルエンスルフォン酸塩を分別後、合体母液
とメタノール洗浄液とを1の水で希釈し、乳化液をメ
チレンクロライドで抽出し、抽出物を乾燥し、溶媒を蒸
発し、残渣に100mlのメタノールを添加し、析出した沈
澱を単離すると、更に68〜72℃で熔融する、下記式 で表される異性体混合物が得られる。
融点84〜86℃の上記異性体除去トルエンスルフォン酸
塩56.0gを、13.0gの2−メルカプトエタノールと23gの
炭酸カリウムと共に、トシレートのβ−ヒドロキシエチ
ルメルカプチドによる置換が完結するまで、窒素雰囲気
下数時間、150mlアセトニトリル中で還流下加熱する。
全体を750mlの水に注ぎ入れると、下記式 で表される黄色油が分離される。
得られた油−水混合物に、中和された10ml水中0.3gタ
ングステン酸溶液と3gの酢酸ナトリウムを添加し、該混
合物のpHを酢酸で6.0にし、該混合物を35%強度過酸化
水素の31.6gで、45℃(初期)〜60℃で酸化する。下記
で表されるスルフォンが油として得られ、それを分離
し、150mlメタノールに溶解し、3gのラネーニッケルを
用いて水素圧60バール、50℃で還元する。還元の完結を
クロマトグラフィー試験した後、メタノールをロータリ
ーエバポレーターで真空蒸留で除去する。
再度油状の下記式 で表されるアミンが残る。
もし予め分離された異性体除去トルエンスルフォン酸
塩の代わりに、得られたままのトルエンスルフォン酸塩
異性体混合物を直接用いて同じ反応系列を実施すると、
メルカプチド置換、サルファイド混合物の酸化及びニト
ロスルフォン異性体の還元は、異性体混合物を油状物と
して与え、その中には化合物 が、約4:1の割合で存在する。
実施例11 60.0gの4−ニトロフェノールを600mlの水及び107ml
の2N水酸化ナトリウム溶液に、80℃pH8.5で溶解する。
94gのトランス−2,3−ブチレンオキサイドを24時間か
けて80℃で滴下し、同時に2N硫酸でpHを8.5に維持す
る。反応が終了したとき、油が水相から分離し、それを
単離し、乾燥する。1 H−NMR(D6−DMSO中(TMS内部標準) δ=1.12−1.15ppm(3H,d) δ=1.23−1.25ppm(3H,d) δ=3.72−3.83ppm(1H,m) δ=4.40−4.49ppm(1H,m) δ=4.88−4.90ppm(1H,d) δ=7.09−7.13ppm(2H,d) δ=8.12−8.16ppm(2H,d) 得られた油75.0gを75mlのピリジンに溶解する。67ml
ピリジン中の67.7gのp−トルエンスルフォニルクロラ
イドの溶液を滴下し、温度を10℃に維持する。該混合物
を0〜5℃で数時間撹拌し、沈殿した結晶を0℃で吸引
濾過し、200ml氷−冷メタノールで、次いで水で洗浄
し、50℃真空で乾燥する。
融点:116〜118℃1 H−NMR(D6−DMSO中(TMS内部標準) δ=1.27−1.30ppm(3H,d) δ=1.36−1.38ppm(3H,d) δ=2.42ppm (3H,s) δ=4.48−4.57ppm(1H,m) δ=4.67−4.77ppm(1H,m) δ=6.74−6.78ppm(2H,d) δ=7.27−7.31ppm(2H,d) δ=7.70−7.74ppm(2H,d) δ=8.07−8.11ppm(2H,d) 得られたトルエンスルフォン酸塩100gを、24gの2−
メルカプトエタノール及び43.5gの炭酸カリウムと共
に、窒素雰囲気下、300mlのアセトニトリル中で、抽出
物が消失してβ−ヒドロキシエチルメルカプチドによる
置換が完結するまで、還流下、24時間加熱する。全体を
75mlの水に注ぎいれ、それにより下記式 で表されるスルフィドが油状物として分離する。
該油−水混合物に、中和された20ml水中1.0gタングス
テン酸溶液を添加し、そして3gの酢酸ナトリウムを添加
した後、pHを酢酸で6.0にする。実施例3の説明と同様
にして、30%強度過酸化水素の58gで、45〜60℃で酸化
すると、下記式 で表されるスルフォンが油として得られ、それを分離水
洗し、400mlメタノールに接触還元のために溶解する。5
gのラネーニッケルを添加した後、該ニトロ化合物を水
素圧60バール、50℃で還元する。ニッケルを濾別した
後、濾液から真空下メタノールを留去する。下記式 で表される化合物が油状残渣として残る。
実施例12 下記式 で表される、実施例3又は4の化合物が、以下の方法で
得られる; 200mlのアセトニトリル、115gのビス−(2−ヒドロキ
シエチル)スルフィド及び18.0gの粉末水酸化カリウム
の混合物に、45.0gの4−ニトロフルオロベンゼンを25
℃で滴下し、該反応混合物を25℃で4時間撹拌する。反
応が終了したとき、該混合物を2lの水に注ぎ込み、沈殿
した粗β−ヒドロキシエチル−β′−(4−ニトロフェ
ノキシ)−エチルスルフィドを黄色油として分離し、水
洗する。
それを150mlの氷酢酸に溶解し、35%強度過酸化水素8
5gで40〜45℃でスルフォンに酸化する。その後、対称ス
ルフィドから副生成物として生成したビス−2−(4−
ニトロフェノキシ)−エチルスルフォンが針状形で沈殿
する。該ビス−生成物を濾過分離し、実施例3に述べた
方法で最初に述べたアミノ化合物に還元できる、下記式 で表されるニトロスルフォンが、水で希釈することによ
り濾液から沈殿する。
実施例13 154gの1−(2−ヒドロキシエトキシ)−3−ニトロ
ベンゼン(3−ニトロフェノールと2−クロロエタノー
ルとを、水中、pH8.5、70〜80℃で反応して製造)を、4
60mlのチオニルクロライドに導入する。ガスの発生が止
んだとき、4mlのジメチルフォルムアミドを添加し、該
混合物を還流下2時間加熱する。チオニルクロライドの
大部分がここで蒸発し、残存した残渣を2Kgの氷に導入
する。固体状で分離された反応生成物を粉砕し、水洗し
て完全に中性とし、40℃真空で乾燥する。
融点:粗生成物で57〜58℃ このようにして得られた1−(2−クロロエトキシ)
−3−ニトロベンゼンの126gを、48mlのメルカプトエタ
ノール及び9.9gの炭酸カリウムと共に、630mlのアセト
ニトリル中窒素雰囲気下70℃で加熱する。5時間後、12
mlのメルカプトエタノールと25gの炭酸カリウムとを更
に添加し、クロマトグラフィーでコントロールしながら
70℃で反応を完結させる。反応が完了したとき、全体を
2.2lの水で希釈する。沈殿したハニーイェロー油を分
離、水洗し、そしてメチレンクロライドに溶解した後、
硫酸ナトリウム上で乾燥するか、真空中で水を除去する
ことができる。
2−クロロエトキシ化合物と2−メルカプトエタノー
ルとの反応は、アセトニトリル中の代わりに溶媒として
の同体積のエタノール中で実施することもできる。
化合物 が同様に油として得られる。1 H−NMR(D6−DMSO中(TMS内部標準) δ=2.71ppm(2H,t) δ=2.96ppm (2H,t) δ=3.57−3.65ppm(2H,q) δ=4.27ppm(2H,t) δ=4.84 (1M,t) δ=7.38−7.43ppm(1H,m) δ=7.56ppm (1H,t) δ=7.69ppm (1H,t) δ=7.78−7.83ppm(1H,m) 上記で得られた油140.6gを600mlの水に乳化する。酢
酸ナトリウム7.2gを添加した後、約1.4mlの氷酢酸でpH
を5.2とする。
1.2gのタングステン酸を24mlの水と1.2mlの50%強度
水酸化ナトリウム溶液とに溶解し、氷酢酸でpHを5.2に
することにより得られた触媒溶液を添加する。
この乳化物に、104mlの35%強度過酸化水素を55〜60
℃で1時間かけて添加する。そして温度を60℃に維持
し、4時間後更に20mlの35%強度過酸化水素を添加し、
クロマトグラフィック試料がもはやスルフォキサイド中
間体を示さなくなるまで更に2時間この温度を維持す
る。該混合物を5℃に冷却し、形成された乳化物は結晶
を沈殿させ、それを分離し、粉砕及び氷冷水で洗浄す
る。
下記式 で表される生成物が得られる。
融点:89〜91℃(5容量のメタノール及び2容量の水か
ら結晶化)1 H−NMR(D6−DMSO中(TMS内部標準) δ=3.38ppm (2H,t) δ=3.72ppm (2H,t) δ=3.83−3.90ppm(2H,q) δ=4.52ppm (2H,t) δ=5.19 (1H,t) δ=7.43−7.49ppm(1H,m) δ=7.60ppm (1H,t) δ=7.78ppm (1H,m) δ=7.82−7.86ppm(1H,m) 得られたニトロ化合物142gを、ラネーニッケル10gを
添加後、600mlのメタノール中70バールの水素圧下に置
き、温度を60℃に上げる。水素の消費が終了するまで水
素圧力を一定に保ち、冷却後、該混合物を取り出し、得
られた混合物からラネーニッケルを除去することにより
清澄化し、溶媒の分布が完全となるまで濾液をロータリ
ーエバポレーターで蒸発する。
下記式 で表される生成物が、数日間放置後初めて結晶化する粘
稠な油として得られる。
融点:70〜72℃(4容量のイソプロパノールから)1 H−NMR(D6−DMSO中(TMS内部標準) δ=3.30ppm (2H,t) δ=3.57ppm (2H,t) δ=3.78−3.85ppm(2H,q) δ=4.21ppm (2H,t) δ=5.04ppm (2H,s) δ=5.14ppm (1H,t) δ=6.60−6.16ppm(3×1H,m) δ=6.84−6.91ppm(1H,t) 実施例14 実施例13で得られた、下記式 で表される油50gを、125mlの96%強度硫酸に0℃で部分
的に溶解する。該混合物をこの温度で続けて2時間撹拌
し、生成する溶液を900gの氷上に注ぐ。円みのある結晶
が分離する。更にしばらく撹拌した後、該結晶を氷冷下
吸引濾過し、得られる生成物をイソプロパノールで、又
は25%強度塩化ナトリウム溶液で硫酸がなくなるまで洗
浄する。これは下記式 に対応する。それを真空下乾燥する。1 H−NMR(D6−DMSO中(TMS内部標準) δ=3.40ppm (2H,t) δ=3.63ppm (2H,t) δ=4.12ppm (2H,t) δ=4.36ppm (2H,t) δ=6.89ppm (2x1H,m?) δ=6.99−7.02ppm(1H,m) δ=7.35−7.41ppm(1H,t) 実施例15 2500ml水中250gの2−ニトロフェノールに、50%強度
の水酸化ナトリウム溶液約80mlをpHが8.5になるまで添
加する。
得られる溶液に、420mlの2−クロロエタノールを80
℃で8時間かけて加えて部分的に溶解するに任せ、その
間水酸化ナトリウム溶液でpHを8.5に維持し、抽出物が
実質的に消失するまで更に4時間該混合物をこの条件下
80℃で加熱する。生成する1−(2−ヒドロキシエトキ
シ)−2−ニトロベンゼンの油を室温下沈降するに任
せ、水で数回洗浄し、痕跡量の水を真空下70℃まで加熱
して除去する。
得られた油280gに、800mlのチオニルクロライドを、
静かに冷却しながら30分かけて20〜25℃で添加する。5m
lのジメチルフォルムアミドを添加した後、該混合物を
還流下80℃で3時間加熱する。冷却後、得られた溶液を
5Kgの氷に入れて撹拌すると、始めに得られる油がしば
らくして結晶小片として固化する。固形物を吸引濾過
し、粉砕し、水洗して中性とし、真空下乾燥する。
得られた1−(2−クロロエトキシ)−2−ニトロベ
ンゼン252gを、26mlの2−メルカプトエタノール及び19
8gの炭酸カリウムと共に、1000mlアセトニトリル中窒素
雰囲気下で4時間70℃で加熱する。それから24mlのメル
カプトエタノール及び50gの炭酸カリウムを添加し、該
混合物を更に4時間還流下80℃で加熱する。冷却後、全
体を4lの水で希釈し、分離した油を分別し、水洗し、最
終温度80℃で、真空下加熱して残留水を除去する。
全体を水で希釈した後、該混合物をメチレンクロライ
ドで振盪抽出し、有機相を水で数回洗浄し、硫酸ナトリ
ウム上で乾燥することもできる。メチレンクロライド
を、最終的には真空下80℃で、蒸留で除去した後、上記
のごとく蒸留残渣として油が同様に得られる。
得られた生成物は下記式である。
1H−NMR(D6−DMSO中(TMS内部標準) δ=2.66ppm (2H,t) δ=2.90ppm (2H,t) δ=3.53−3.60ppm(2H,q) δ=4.28ppm (2H,t) δ=4.78ppm (1H,t) δ=7.04−7.11ppm(1H,m) δ=7.31−7.34ppm(1H,d?) δ=7.55−7.63ppm(1H,m) δ=7.78−7.83ppm(1H,m) 最後に与えた式で表される油150gを、撹拌しながら10
00mlの水中で乳化する。酢酸ナトリウム7.2gを添加し、
酢酸でpHを5.2にし、実施例13で述べたのと同様にして
作成したタングステン酸1.2gの触媒溶液を添加する。
111mlの35%強度過酸化水素を55〜60℃で1時間かけ
て、必要なら前半は著しく冷却しながら、滴下する。温
度をそれから2時間60℃に維持し、必要なら25mlの35%
強度過酸化水素を引き続き添加し、該温度を更に2時間
維持する。酸化が終了したら、得られる油−水混合物を
0〜5℃に冷却し、必要ならば接種した後、結晶化を開
始する。得られる生成物を吸引濾過し、高速度撹拌機を
用いて1000mlの氷水中で粉砕し、吸引濾過し、500mlの
氷水で洗浄する。生成物は下記式に対応する: 融点:74〜76℃(粗生成物)1 H−NMR(D6−DMSO中(TMS内部標準) δ=3.36ppm (2H,t) δ=3.69ppm (2H,t) δ=3.80−3.88ppm(2H,m) δ=4.54ppm (2H,t) δ=5.14ppm (1H,t) δ=7.14ppm (1H,t?) δ=7.39−7.42ppm(1H,d?) δ=7.62−7.68ppm(1H,t?) δ=7.85−7.88ppm(1H,d?) 得られるo−ニトロ化合物80.0gを600mlメタノール中
6gのラネーニッケル存在下、10バールの水素圧力下1時
間かけて60℃で加熱する。10バールの水素圧力を消費が
終わるまで維持する。冷却して停止した後、ラネーニッ
ケルを生成した溶液から濾過除去し、そして溶液を蒸発
する。下記式 の結晶性生成物が得られる。
10容量のイソプロパノールから再結晶させた試料は融
点:79〜81℃を示す。1 H−NMR(D6−DMSO中(TMS内部標準) δ=3.32ppm (2H,t) δ=3.61ppm (2H,t) δ=3.78−3.84ppm(2H,q) δ=4.26ppm (2H,t) δ=4.75ppm (2H,s) δ=5.19ppm (1H,t) δ=6.42−6.49ppm(1H,m) δ=6.57−6.70ppm(2H,m) δ=6.76−6.81ppm(1H,dd) 実施例16 下記式 で表されるo−アミノ化合物50gを125mlの96%強度硫酸
に0〜5℃で導入する。全体を痕跡量の抽出物しか存在
せず、クロマトグラフィック試料が時間に対して反応混
合物中の変化を示さなくなるまで、0〜5℃で数時間撹
拌する。全体を900gの氷中に投入撹拌すると、反応生成
物が結晶として沈殿する。沈殿物を0〜5℃で吸引濾過
し、イソプロパノール又は25%強度塩化ナトリウム溶液
で洗浄し、硫酸塩を除去する。得られた下記式 で表される生成物を真空下50〜60℃で乾燥する。1 H−NMR(D6−DMSO中(TMS内部標準) δ=3.54ppm (2H,t) δ=3.67ppm (2H,t) δ=4.15ppm (2H,t) δ=4.44ppm (2H,t) δ=6.94−7.04ppm(1H,m) δ=7.22−7.37ppm(3H,m) 実施例17 下記式 で表される、実施例3のアミノ化合物40.0g,を120mlの2
0%強度発煙硫酸に15〜20℃で導入する。該混合物を、
核の完全硫酸化が起こり、試料がもはや実施例6の生成
物(水酸基のみの硫酸化)を示さなくなるまで、引き続
きさらなる時間20℃で撹拌する。該反応混合物を200gの
氷中に投入撹拌し、溶液を200gの水で希釈する。
220gの炭酸カルシウムをpHが4.5になるまで10℃以下
で該溶液に導入し、沈殿する硫酸カルシウムを吸引濾過
し、濾液ケーキを約500mlの水で洗浄してアミノ化合物
を除去する。得られた濾液は下記式 で表される非常に溶解性の高い化合物を含有する。もし
適当ならば、所望の体積まで真空下蒸発した後、実施例
2の終わりで述べたごとく、濾液を直接反応させること
もできる。
もし濾液を蒸発して乾燥させれば、水酸化ナトリウム
上で真空下高温で乾燥して後初めて砕け易くまた粉砕可
能となる、粘稠な吸湿性の物体が得られる。
D2O−D2SO41HNMR(トリメチルシリルプロパンスルフ
ォン酸、Na塩内部標準、250MHz装置) δ=3.83ppm (2H,t) δ=3.90ppm (2H,t) δ=4.45ppm (2H,t) δ=4.62ppm (2H,t) δ=7.23−7.26ppm(1H,d,Jortho8Hz) δ=7.52−7.55ppm(1H,dd,Jortho8Hz,Jmeta2Hz) δ=7.78ppm(1H,d,Jmeta2Hz) 実施例18 下記式 で表される実施例15の化合物70.0gを、210mlの20%強度
発煙硫酸に、静かに外部冷却しながら20〜25℃で導入す
る。該溶液を3時間撹拌した後、1600gの氷に注ぐ。該
混合物を1000mlの水で希釈した後、約395gの炭酸カルシ
ウムを10℃以下でpH5.0になるまで導入する。硫酸カル
シウムを吸引濾過し、沈殿物に芳香族アミノ化合物がな
くなるまで水洗する。濾液を真空下蒸発すると、下記式 で表される化合物が、容易に乾燥し得る状態の易水溶性
カルシウム塩として得られる。
D2O−D2SO41H−NMR(トリメチルシリルプロパンスル
フォン酸、Na塩内部標準、250MHz装置) δ=3.74ppm (2H,t) δ=3.88ppm (2H,t) δ=4.49ppm (2H,t) δ=4.72ppm (2H,t) δ=7.30−7.34ppm(1H,d,Jortho10Hz) δ=7.79ppm (1H,d,Jmeta2Hz) δ=7.83−7.87ppm(1H,dd,Jortho10Hz,Jmeta2Hz) 実施例19 下記式 で表される、実施例13で得られた油50.0gを、150mlの30
%強度発煙硫酸に15〜20℃で導入する。該混合物を一晩
撹拌する。クロマトグラフィック試料が異性体の核−モ
ノスルフォン酸混合物の消失を示し、均一な核−ジスル
フォン酸が形成されたら、全体を1200gの氷に導入し、
得られる溶液を1000mlの水で希釈し、混合物中のpHが5.
0になるまで約270gの炭酸カルシウムを10℃以下で導入
する。
硫酸カルシウムを濾過分離し、芳香族アミノスルフォ
ン酸がなくなるまで水洗し、濾液を真空下蒸発する。水
酸化ナトリウム上で真空下40℃で乾燥すると、下記化合
のカルシウム塩が、空気中で潮解する高度に吸湿性の粉
末として得られる。
D2O−D2SO41H−NMR(トリメチルシリルプロパンスル
フォン酸、Na塩内部標準) δ=3.84ppm(2H,t not resolved) δ=3.91ppm(2H,t not resolved) δ=4.47ppm(2H,t not resolved) δ=4.59ppm(2H,t not resolved) δ=6.77ppm(1H,s) δ=8.08ppm(1H,s) 実施例20 1−アセチルアミノ−4−(2−クロロエトキシ)−
ベンゼン40.0gを、19.0gの2−メルカプトエタノール及
び12.8gの粉末水酸化カリウムと共に、150mlエタノール
中で、クロマトグラフィック試料が抽出物中の塩素原子
がβ−ヒドロキシエチルメルカプチド基により完全に置
換されたことを示すまで、煮沸する。
得られた分散液を300mlの水及び水10ml中0.5gのタン
グステン酸の中和溶液で希釈し、該混合物に2.0gの酢酸
ナトリウムを添加する。そしてpHを酢酸で5.5にする。
スルフィドを酸化するため、35%強度の過酸化水素49
mlを1時間かけて50〜60℃で滴下し、中間生成物として
のスルフォキシドのスルフォンへの酸化が完結するま
で、更に約3時間温度を60℃に維持する。
エタノールを真空下留去すると、形成された下記式 で表されるスルフォンが濾過単離される。
融点:107〜108℃1 H−NMR(D6−DMSO中(TMS内部標準) δ=2.02ppm(3H,s) δ=3.32ppm(2H,t) δ=3.62ppm(2H,t) δ=3.84ppm(2H,m) δ=4.32ppm(2H,t) δ=5.16ppm(1H,s) δ=6.92ppm(2H,d) δ=7.50ppm(2H,d) δ=9.81ppm(1H,s) 10%強度塩酸10部中での生成物の煮沸、形成された溶
液の冷却、水酸化ナトリウム溶液での中和及び沈澱の吸
引濾過により、実施例3又は4に同じアミノ化合物が得
られる。
実施例21 下記式 で表される、実施例13で得られた油40.0gを、50mlの20
%強度発煙硫酸及び50mlの96%強度硫酸の混合物に0〜
10℃で導入する。更に50mlの20%強度発煙硫酸を該反応
混合物に添加した後、クロマトグラフィック試料が芳香
核中の完全モノスルフォネーションを示すまで、約5時
間温度を20〜22℃で維持する。全体を1250gの氷中に投
入撹拌し、得られる溶液を1000mlの水で希釈する。
pHが5.0になるまで、約270gの炭酸カルシウムをゆっ
くり添加して硫酸を中和し、硫酸カルシウムを濾別し、
水洗して濾過ケーキからジアゾ化可能な化合物を除去
し、合体濾液を真空下蒸発乾燥する。下記式 で表される位置異性スルフォン酸類の混合物のカルシウ
ム塩が得られる。
D2O−D2SO4中異性体混合物の1H−NMR(トリメチルシリ
ルプロパンスルフォン酸、Na塩内部標準) δ=3.76−3.93ppm(4H,4バンド) δ=4.50−4.66ppm(4H,4バンド) δ=7.14−7.23ppm(2H,3バンド) δ=7.85−7.92ppm(1H,3バンド) 実施例22 4−ニトロ−2−ヒドロキシ−トルエン275gを260ml
の2N水酸化ナトリウム溶液と共に、pH8.5、80℃で2500m
lの水に溶解する。145gの2−クロロエタノールを溶け
込ませ、反応混合物中のpHを更に8.5に維持し、温度を8
0℃に維持する。同一条件下で、更に65gの2−クロロエ
タノールを3時間後に添加し、それぞれ65gの2−メル
カプトエタノールのさらなる4部を、クロマトグラフィ
ーにより抽出物が検知されなくなるまで、ひきつづきそ
れぞれ2時間間隔で添加する。撹拌しながら冷却する
と、得られた乳化液は粗い長方形の結晶を形成し、それ
を吸引濾過し、2lの水で洗浄し、真空下乾燥する。収量
344g。融点103〜104℃。
得られた生成物343gを1000mlのチオニルクロライドに
30分かけて投入する。ガスの発生が静まったとき、10ml
のチオニルクロライドを添加し、該混合物を約15分かけ
て還流温度まで加熱する。還流下2時間煮沸し、反応が
終了したら溶液を室温まで冷却し、9.5Kgの氷に投入す
る。沈殿した生成物を吸引濾過し、7lの水で洗浄し、高
速度撹拌機でホモジナイズ後、流出が中性になるまで再
び水洗する。室温下真空で乾燥すると、融点65℃の下記
で表される生成物が373g得られる。
得られる2−β−クロロエトキシ−4−ニトロトルエ
ン373gを、274gの炭酸カリウム及び149gの2−メルカプ
トエタノールと共に、窒素雰囲気下1600mlのアセトニト
リル中70℃で加熱する。7時間後、37gの炭酸カリウム
及び37gの2−メルカプトエタノールを引き続いて添加
し、更に4時間後この操作を繰り返す。反応が終了した
とき、全体を6.2lの水に注ぎ込む。形成される乳化液か
ら油が分離し、沈下後、水相をメチレンクロライドで抽
出することができる。抽出物及び分離油を合体し、得ら
れる溶液を水洗し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、最終70
℃18ミリバールでの蒸留でのメチレンクロライドの除去
により、下記式 で表される油440gが得られる。1 H−NMR(D6−DMSO中(TMS内部標準) δ=2.28ppm (3H,s) δ=2.72ppm (2H,t) δ=2.98ppm (2H,t) δ=3.53−3.63ppm(2H,m) δ=4.28ppm (2H,t) δ=4.81ppm (1H,t) δ=7.42−7.47ppm(1H,d) δ=7.71ppm (1H,d;弱くスプリット) δ=7.72−7.78ppm(1H,dd) 上記得られたチオエーテルを酸化するためには、水に
注入後、上記したエチレンクロライドでの抽出をとばし
て得られた上記粗乳化物でも、また抽出物後えられた油
でも用いられ、両方の場合とも方法は同様である。後者
の場合、440gの該チオエーテルを3.8lの水で乳化し、23
gの酢酸ナトリウムを添加し、7.6mlの氷−水でpHを5.8
にし、実施例13の説明にしたがって得られたタングステ
ン酸3.5gの触媒溶液を添加する。ここで300mlの35%強
度過酸化水素を、時々冷却しながら、1時間かけて55〜
60℃で滴下し、温度を60℃に維持する。5時間後、更に
120mlの過酸化水素を添加する。60℃約4時間後酸化が
終了したとき、得られる乳化液を撹拌して冷却し、もし
適当なら接種する。得られる結晶物を吸引濾過し、氷−
冷水で洗浄し、50℃真空下乾燥する。下記式 の生成物(445g,融点76〜78℃,粗)が下記の核磁気共
鳴スペクトルを示す。1 H−NMR(D6−DMSO中(TMS内部標準) δ=2.28ppm (3H,s) δ=3.36ppm (2H,t) δ=3.63ppm (2H,t) δ=3.83−3.92ppm(2H,m) δ=4.54ppm (2H,t) δ=5.18ppm (1H,t) δ=7.42−7.47ppm(1H,d) δ=7.80−7.84ppm(2H,m) 得られるニトロ化合物400gを、1800mlのメタノール中
20gのラネーニッケルを添加して、10バールの水素圧力
下、55〜60℃で、オートクレーブで水添する。得られる
溶液を60℃でラネーニッケルを除去して清澄化し、濾液
を減圧下ロータリーエバポレーターで蒸発する。融点99
〜102℃の下記式 で表されるアミンが残渣として得られる。1 H−NMR(D6−DMSO中(TMS内部標準) δ=1.98ppm (3H,s) δ=3.32ppm (2H,t) δ=3.60ppm (2H,t) δ=3.78−3.84ppm(2H,m) δ=4.19ppm (2H,t) δ=4.84ppm (2H,ブロード) δ=5.14ppm (1H,t) δ=6.03−6.07ppm(1H,dd) δ=6.19ppm (1H,d) δ=6.69−6.73ppm(1H,d) 実施例23 もし実施例22のアミノ化合物100gを250mlの96%強度
硫酸に0℃で導入し、該混合物をこの温度で17時間撹拌
し、得られる溶液を400gの氷に投入し、数時間して沈殿
する結晶を吸引濾過し、イソプロパノールで洗浄して硫
酸を除去すると下記式 で表される硫酸ハーフエステルが得られる。
それは下記の核磁気共鳴スペクトルを示す。1 H−NMR(D6−DMSO中(TMS内部標準) δ=2.15ppm (3H,s) δ=3.50ppm (2H,t) δ=3.66ppm (2H,t) δ=4.12ppm (2H,t) δ=4.36ppm (2H,t) δ=6.82−6.85ppm(1H,dd) δ=7.93ppm (1H,d) δ=7.21−7.24ppm(1H,d) 実施例24 実施例22のアミノ化合物100gを300mlの20%強度発煙硫
酸に徐々に投入する。該混合物をすべてが溶解するまで
引き続き20℃5時間撹拌する。得られる溶液を1200gの
氷に投入し、約580gの炭酸カルシウムで該溶液をpH5.5
に中和し、沈殿した石膏を濾過し、水洗してアミノスル
フォン酸を除去する。濾液を真空下蒸発乾燥する。得ら
れる生成物は下記式 で表されるスルフォン酸のカルシウム塩である。
D2O+D2SO41H−NMR(トリメチルシリルプロパンスル
フォン酸、Na塩内部標準) δ=2.18ppm (3H,s) δ=3.73ppm (2H,t不明瞭) δ=3.82ppm (2H,t不明瞭) δ=4.17−4.53ppm(4H,いくつかの重量バンド(severa
l coincident bands) δ=6.97ppm (1H,s) δ=7.59ppm (1H,s) かくして、本発明の実施態様としては以下のものが例示
される。
1.下記一般式(I) 式中、Xは脂肪族連結子を表し、Yは−CH=CH2又は−C
H2−CH2−Z ただし、Zは遊離しうる基、例えばOSO3H,S2O3H,Cl,B
r,O−COCH3,OPO3H2又はN(R43,但しR4=C1〜C4
アルキル,しかし好ましくはOSO3Hを表す を表し、 nは0〜2,好ましくは1を表し、R1及びR2は、H,ハロゲ
ン、C1〜C4−アルコキシ、適宜置換されたフェノキシ又
はアリール、アシルアミノ、カルボキシル又はカルバル
コキシ、好ましくはClを表し、 R3はH、C1〜C4−アルキル、C1〜C4−アルコキシ、ハロ
ゲン又はカルボキシルを表す で表される、トリフェンジオキサジン反応性染料。
2.下記式 式中、X及びYは第1項で与えられた意味を有するCRで
表される第1項の染料類。
3.下記式 式中、Y1はCH2−CH2−OSO3H又は−CH=CH2を表す で表される、第1項の染料類。
4.トリフェンジオキサジン環のスルフォ基が、基−O−
X−SO2−Y又は−O−C2〜C4−アルキレン−SO2−Y1
監視o−位にある、第1〜3項の染料類。
5.水酸基又はアミド基を含有する材料の染色又は印刷の
為の第1〜4項の染料類の利用。
6.第1〜4項の染料類で染色又は印刷された水酸基又は
アミド基を含有する材料。
7.下記式 式中、Z,X,R3及びnは第1項で付与された意味である で表されるアミン類。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式(I) 式中、Xは脂肪族連結子を表し、 Yは−CH=CH2又は−CH2−CH2−Z ただし、Zは遊離しうる基、例えばOSO3H,S2O3H,C1,B
    r,O−COCH3,OPO3H2又はN(R43,但しR4=C1〜C4
    アルキル,しかし好ましくはOSO3Hを表す を表し、 nは0〜2,好ましくは1を表し、R1及びR2は、H,ハロゲ
    ン、C1〜C4−アルコキシ、適宜置換されたフェノキシ又
    はアリール、アシルアミノ、カルボキシル又はカルバル
    コキシ、好ましくはC1を表し、 R3はH、C1〜C4−アルキル、C1〜C4−アルコキシ、ハロ
    ゲン又はカルボキシルを表す で表される、トリフェンジオキサジン反応性染料。
  2. 【請求項2】下記式 式中、Y1はCH2−CH2−OSO3H又は−CH=CH2を表す で表される、請求項1の染料。
  3. 【請求項3】下記式 式中、Z,X,R3及びnは請求項1で付与された意味である で表されるアミン類。
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