JP2528942Y2 - 脱気槽 - Google Patents

脱気槽

Info

Publication number
JP2528942Y2
JP2528942Y2 JP1992008496U JP849692U JP2528942Y2 JP 2528942 Y2 JP2528942 Y2 JP 2528942Y2 JP 1992008496 U JP1992008496 U JP 1992008496U JP 849692 U JP849692 U JP 849692U JP 2528942 Y2 JP2528942 Y2 JP 2528942Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
chamber
deaeration
degassing
pipe
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1992008496U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0611804U (ja
Inventor
暁 若狭
Original Assignee
三浦工業 株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 三浦工業 株式会社 filed Critical 三浦工業 株式会社
Priority to JP1992008496U priority Critical patent/JP2528942Y2/ja
Publication of JPH0611804U publication Critical patent/JPH0611804U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2528942Y2 publication Critical patent/JP2528942Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Degasification And Air Bubble Elimination (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、水中に混入している
溶存気体(主として、溶存酸素)を脱気処理する脱気槽
の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、たとえばボイラ等の用水を連続的
に供給する給水系において、水中の溶存気体を脱気処理
する手法としては、一般的に薬液を給水系内に注入す
る方式、水を膜式真空脱気装置に流通させる方式の
他、蒸気,その他の熱源で水を加熱する方式等があ
る。
【0003】それらの内、の方式による場合は、高価
な薬液を必要とするばかりか、給水系内における薬液の
反応時間が比較的長く、しかも温度等の諸条件によって
変動し、一定の効果が得られないと云う不都合があり、
またの方式では、装置自体のコストが高くつく割に、
長時間の使用に耐えられない(膜の目詰まりによる機能
低下が著しい)等の欠点があることが知られている。
【0004】一方、の方式に関しては、前記,の
ような問題点はないけれども、実用により、つぎのよう
な不利益を伴うことが認められている。これを、図2に
示す従来の脱気槽1について説明する。図2に明らかな
ごとく、抽気孔2を残して、実質上密閉した脱気槽1内
に熱源としての蒸気吹出し管3を挿入し、脱気槽1内の
水を全体的に加熱するようにした構造のものにおいて
は、一様に温まった水の温度が、脱気槽1の壁面より広
範囲に発散し、放熱ロスが生じる。加えて、一旦除去し
た溶存気体が、水面の泡立っている広い面域(水面全
体)で水中に再溶存し易く、脱気効果が著しく損なわれ
る。なお、図2に示した脱気槽1においては、その上部
にはボールタップ式流量調節装置付きの給水導入管4が
設けられており、またその下部には水の取出し管5が設
けられている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】この考案は、前記問題
点を解消すべく、脱気効果の低下を確実に阻止し、かつ
放熱ロスを少なくすることのできる脱気槽の構成ととも
に、効率の良い加熱手段を実現したものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この考案は、前記問題点
に鑑みてなされたもので、脱気槽の内部を容積の小さい
脱気処理室と脱気処理水の貯留室とに区画する仕切り手
段を設け、前記脱気処理室に給水導入管を接続するとと
もに、前記貯留室に処理水取出し管を接続した脱気槽に
おいて、前記仕切り手段により前記両室の気相側を連通
不可に遮断するとともに、前記両室の液相側を連通可能
な構成とし、前記両室の液相側に当該両室を連通する通
路を形成し、該通路を介して前記給水導入管から前記処
理水取出し管へ至る水の流動経路を形成し、該流動経路
中であって、前記脱気処理室の区画内に蒸気吹出し管を
接続し、さらに前記脱気処理室の頂部に抽気孔を設けた
ことを特徴としている。
【0007】
【作用】この考案によれば、脱気槽内に供給された水
は、容積の小さい脱気処理室内のみにて加熱され、脱気
処理を受ける。この際、短時間で安定した高温領域が形
成され、脱気処理が効果的に行われるとともに、放熱ロ
スが脱気処理室の壁面のみに限定される。脱気された処
理水は、通路を通って貯留室に流入し、貯留され,ある
いは用水として取り出される。一方、水中から脱気され
た気体は、脱気処理室の抽気孔から外部へ排出される。
また、脱気された気体は、脱気処理室と貯留室との遮断
により、貯留室へ流入することがなく、貯留室内の処理
水に再溶存することがない。
【0008】
【実施例】以下、この考案の好ましい実施例を図面に基
づいて詳細に説明する。図1に示す実施例において、実
質的に密閉容器により形成された脱気槽10は、その内
部が基本的構成として、内部へ供給された水の脱気処理
を行う脱気処理室14と、この脱気処理室14で脱気さ
れた処理水を貯留する貯留室16とに区画されている。
この実施例における脱気処理室14と貯留室16との区
画は、脱気槽10の左右いずれかの側壁に近づけて、図
1においては、左側壁に近づけて相対するごとく設置さ
れた仕切り手段13により行われている。これにより、
この仕切り手段13と脱気槽10の左側壁との間に比較
的容積の小さい脱気処理室14が形成されている。
た、この仕切り手段13は、脱気槽10の上部,すなわ
ち脱気槽10内における気体の滞留部となる気相側にお
いて、脱気処理室14と貯留室16とが連通しないよう
に、両室14,16を遮断した状態で設けられている。
そして、この仕切り手段13は、脱気槽10の下部,す
なわち脱気槽10内における処理水の貯留部となる液相
側において、前記両室14,16が連通するように設け
られている。
【0009】前記脱気処理室14は、その区画内におい
て供給された水を直接的に脱気処理するための処理スペ
ースとなるものであり、その上部位置に、室内へ水を供
給する給水導入管17が接続されている。また、この脱
気処理室14は、その頂部に、脱気された気体を前記脱
気槽10外へ排出する抽気孔11が設けられている。こ
の抽気孔11は、脱気された気体を排出するためのもの
であることはもちろんであるが、たとえば比較的温度の
高いドレン水を前記脱気処理室14へ供給した場合にも
効果的なものとなる。すなわち、温度の高いドレン水
は、水蒸気を伴って前記脱気処理室14へ供給される
が、この水蒸気が抽気孔11から排出されることにな
る。
【0010】前記貯留室16は、前記脱気処理室14で
脱気された処理水を貯留するスペースとなるものであ
り、前記仕切り手段13の設置位置に基づいて、比較的
大きな容積をもって形成されており、その下部位置に、
処理水をボイラ等の使用機器(図示省略)の用水として
取り出す処理水取出し管12が接続されている。そし
て、この貯留室16には、処理水に酸素等が再溶存する
のを防止するために、処理水の水面上に、水より比重の
軽い発泡スチロール製のビーズ等の浮遊部材20を浮か
べている。
【0011】さて、前記のとおり、前記脱気槽10の下
部,すなわち前記脱気槽10の液相側は、前記脱気処理
室14と前記貯留室16とが連通可能な構成となってい
るが、具体的に、前記仕切り手段13の下部には、前記
脱気処理室14と前記貯留室16とを連通する通路15
が形成されている。この通路15は、前記脱気処理室1
4内で脱気した処理水を前記貯留室16にて貯留し、ま
たは前記処理水取出し管12から状況に応じて適宜取り
出す点において、支障(流量の不足)のない限り、小さ
く設定しておくのが望ましい。そして、この通路15の
現実的な大きさは、前記仕切り手段13の形状,たとえ
ば図1に示す実施例のごとき平板状部材による場合は、
その上下方向の長さ寸法によって定まる。
【0012】前記給水導入管17は、図2の構成例と同
様に、ボールタップ式の流量調節装置18を備えた構造
のものであり、前記のように、前記脱気処理室14の上
部位置に接続してある。このため、脱気する水を前記給
水導入管17から前記脱気処理室14へ供給すると、そ
の出口17aから流下した水は、図1の矢印で示すよう
に、前記脱気処理室14を通って、前記通路15から前
記貯留室16へ流入し、または前記処理水取出し管12
の開放操作に伴い、その入口12aへ向けて流動する。
すなわち、この実施例においては、前記通路15を介し
て前記給水導入管17から前記処理水取出し管12へ至
る水の流動経路が形成されている。
【0013】そして、この考案においては、前記水の流
動経路に基づいて、その経路中であって、前記脱気処理
室14の区画内に蒸気吹出し管19を接続しており、そ
の口部19aから熱源としての蒸気が前記脱気処理室1
4内へ吹き出す構成となっている。この口部19aの位
置設定に当たっては、図1に示したように、前記仕切り
手段13に対面させて水平方向に配置する他、垂直方向
に下向きもしくは上向きに配置する構成も、実施に応じ
て、適宜選択することができるものである。また、図1
に示した固定式の口部19aの代わりに、旋回式のノズ
ル(図示省略)を用いることができるが、これらの工夫
は、脱気処理する水に対する熱源としての蒸気の伝熱効
率を向上し、前記脱気処理室14内での水の攪拌作用を
促進するのに効果的である。
【0014】
【考案の効果】以上のように、この考案によれば、給水
導入管から導入された水は、容積の小さい限られた脱気
処理室の区画内で加熱され、脱気処理された後、脱気処
理水として貯留室へ送られることになり、従来のよう
に、脱気槽全域で加熱処理されるのに比べて、つぎのよ
うな特異な効果を奏する。 (1) 容積の小さい脱気処理室の区画内で加熱処理を行う
ことにより、短時間で安定した高温領域を形成し、効果
的な脱気処理を実施することができる。 (2) 脱気槽全体の温度を一様に高める必要がなくなるだ
けでなく、脱気槽の壁面における放熱ロスを大幅に減じ
ることができ、省エネルギーに寄与することができる。 (3) 水面の泡立ちにより、処理水に酸素等が再溶存する
おそれのある面域を実質的に脱気処理室の水面となって
いる範囲のみに抑えることができて、脱気能力を向上す
ることができる。 (4) 脱気処理室内で脱気処理した処理水を貯留室の容量
に応じて貯留することができるので、処理水の必要時に
おける無用なアイドルタイムを無くすることができる。
また、貯留分を処理水取出し管を介して適宜、連続的に
取り出すことができ、簡便な構造にして、大なる実用的
効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案による脱気槽の一実施例を示す概略的
な断面図である。
【図2】従来の脱気槽を示す概略的な断面図である。
【符号の説明】
10 脱気槽 11 抽気孔 12 処理水取出し管 13 仕切り手段 14 脱気処理室 15 通路 16 貯留室 17 給水導入管 18 流量調節装置 19 蒸気吹出し管 20 浮遊部材

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脱気槽10の内部を容積の小さい脱気処
    理室14と脱気処理水の貯留室16とに区画する仕切り
    手段13を設け、前記脱気処理室14に給水導入管17
    を接続するとともに、前記貯留室16に処理水取出し管
    12を接続した脱気槽において、前記仕切り手段13に
    より前記両室14,16の気相側を連通不可に遮断する
    とともに、前記両室14,16の液相側を連通可能な構
    成とし、前記両室14,16の液相側に当該両室14,
    16を連通する通路15を形成し、該通路15を介して
    前記給水導入管17から前記処理水取出し管12へ至る
    水の流動経路を形成し、該流動経路中であって、前記脱
    気処理室14の区画内に蒸気吹出し管19を接続し、さ
    らに前記脱気処理室14の頂部に抽気孔11を設けたこ
    とを特徴とする脱気槽。
JP1992008496U 1992-01-28 1992-01-28 脱気槽 Expired - Lifetime JP2528942Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992008496U JP2528942Y2 (ja) 1992-01-28 1992-01-28 脱気槽

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992008496U JP2528942Y2 (ja) 1992-01-28 1992-01-28 脱気槽

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0611804U JPH0611804U (ja) 1994-02-15
JP2528942Y2 true JP2528942Y2 (ja) 1997-03-12

Family

ID=11694730

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1992008496U Expired - Lifetime JP2528942Y2 (ja) 1992-01-28 1992-01-28 脱気槽

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2528942Y2 (ja)

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0295502U (ja) * 1989-01-10 1990-07-30

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0611804U (ja) 1994-02-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR850003831A (ko) 증기조(蒸氣槽)
CN203663472U (zh) 高效降膜蒸发器
JPS59139903A (ja) 渦流式ガス−液体分離除去装置
JP2528942Y2 (ja) 脱気槽
JP2003320381A (ja) ドレン中和槽
JPS60169084A (ja) 復水器の脱気方法と装置
JP4409047B2 (ja) 水中の溶存酸素低減設備
JP4018099B2 (ja) 液体中の溶存酸素除去装置および溶存酸素除去方法
JP3737687B2 (ja) 給水の脱酸素装置
JPH0749214Y2 (ja) 脱気水用給水タンクのドレン回収装置
US2223634A (en) Apparatus for purifying water
JPH0629613U (ja) 気水混合蒸気のドレンセパレータ
JPS6026806Y2 (ja) 温水装置の空気分離器
JPH04158102A (ja) 減圧式ボイラ
JP2004504504A (ja) 熱交換室の中で合成繊維を連続的に処理する方法および装置
US6305612B1 (en) Compact gas fired humidifier
JP2005279546A (ja) 配管装置
CN220489133U (zh) 一种锅炉排污系统
JPS6335260Y2 (ja)
CN218852468U (zh) 一种用于净水机的排汽系统
JP3092308B2 (ja) 加湿装置
SU1615459A1 (ru) Устройство дл обработки воды
JPH06114092A (ja) 給湯機
JPS5857208B2 (ja) 脱気器
JP2007289958A (ja) 脱気装置