JP2528643B2 - 電気床暖房装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は電気床暖房装置に関し、特にヒータの数を増
設した場合の安全回路に関する。

［従来の技術］ 従来、電気床暖房装置には、第２図に示すように、電
源５の間に温度ヒューズ50、リレー接点28、及びヒータ
25が直列に接続されている。ヒータ25は制御用リレー27
によってリレー接点28を動作させる。

また安全回路としては、温度ヒューズ50の近傍に発熱
抵抗51を設けてその温度ヒューズ50を溶断するように構
成されている。

［発明が解決しようとする問題点］ しかしながら、ヒータ25はリレー接点28の容量以上に
増加できず、設置後のヒータ25の増設には別のリレーを
用いる必要がある。

更に、最近の床暖房装置は床の工事などで大がかり
に、すえ置き工事をするものがふえており、手軽に動か
せず、また設置場所も建物柱から初期設定が難しく工事
後にヒータ28の増設が検討されていた。

しかし、安全回路、特にリレー接点28の溶着を防ぐ安
全回路が形成されにくく今まで解決されなかつた。

それ故に本発明の目的は、上記の問題を解決するため
の電気床暖房装置を提供することにある。

［問題を解決するための手段及び作用］ 本発明によれば、複数のヒータを有する電気床暖房装
置において、第１のヒータにその他のヒータを通電制御
させるリレーコイルを並列に接続し、電源が前記リレー
コイルのリレー接点を経て１っ以上の温度ヒューズを経
て、前記その他のヒータ部の各々の温度ヒューズを経て
接続されるとともに、前記各々の温度ヒューズの出力か
ら前記温度ヒューズ溶断用の発熱抵抗を経て前記第１の
ヒータの制御用リレーの出力端子に接続したことにより
電気床暖房装置が得られるので、制御回路はそのままで
ヒータ増設ができ、また増設した状態でリレー接点が溶
着したときにも、その他のヒータを通電制御させるリレ
ーコイルの接点、温度ヒューズ、発熱抵抗、第１のヒー
タのリレーコイル接点の回路が形成され、温度ヒューズ
を溶断させ、確実にヒータへの通電を停止する事ができ
るものが得られる。

［実施例］ 第１図は本発明の電気床暖房装置の一実施例を示して
いる。

図示の電気床暖房装置は、第１のヒータ部１の発熱線
25に第２のヒータ部２及び第３のヒータ部３を動作させ
るリレーコイル４を接続し、電源５がリレーコイル４の
リレー接点７を経て、第２及び第３のヒータ部2,3に見
合った温度ヒューズ10、11を経て第２及び第３の発熱線
15、16へ接続されている。

そして、リレーコイルの接点７の溶着時には１以上の
温度ヒューズ10、11の出力側の夫々から接点溶着時に、
発熱する発熱抵抗20、21を経て第１のヒータ部１の発熱
線25の制御用リレー27のリレー接点20、28の出力端子30
に接続されている。

先ず、リレー接点28がOFFした場合、リレーコイル４
のリレー接点７がOFFしなければならないが、このリレ
ー接点７が溶着してしまった場合、ヒータ電流がながれ
っぱなしになるので、増設した温度ヒューズ10、11の組
立にだき合せた発熱抵抗20、21がリレー接点７から温度
ヒューズ10、11の発熱抵抗20、21、リレーコイル４を通
って電源へ流れる。

そして次の半周期はこの逆回路を形成して電流が流れ
発熱抵抗20、21を発熱し、これをくりかえして温度ヒュ
ーズ10、11を溶断し発熱線15、16への電流を停止する。

尚、リレー接点20の溶着に対しては発熱抵抗20の発熱
により同様溶断する。

［発明の効果］ 以上実施例により説明したように本発明の電気床暖房
装置によれば、ヒータを増設した場合の制御用リレーの
増設に伴うリレー接点の溶着回路が容易に得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の電気床暖房装置の一実施例を示す回路
図、第２図は従来の電気床暖房装置の回路図である。 １……第１のヒータ部、２……第２のヒータ部、４……
リレーコイル、10、11……温度ヒューズ、20、21……発
熱抵抗、28……リレー接点、

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】複数のヒータを有する電気床暖房装置にお
   いて、第１のヒータにその他のヒータを通電制御させる
   リレーコイルを並列接続し、電源が前記リレーコイルの
   リレー接点を経て１っ以上の温度ヒューズを経て、前記
   その他のヒータ部の各々の温度ヒューズから前記温度ヒ
   ューズ溶断用の発熱抵抗を経て前記第１のヒータの制御
   用リレーの出力端子に接続したことを特徴とする電気床
   暖房装置。