JP2528430Y2 - 筐体の積重ね構造 - Google Patents

筐体の積重ね構造

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JP2528430Y2
JP2528430Y2 JP7676791U JP7676791U JP2528430Y2 JP 2528430 Y2 JP2528430 Y2 JP 2528430Y2 JP 7676791 U JP7676791 U JP 7676791U JP 7676791 U JP7676791 U JP 7676791U JP 2528430 Y2 JP2528430 Y2 JP 2528430Y2
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章年 間宮
留雄 田中
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えば測定器のように
各種特性測定を行うにあたって、複数組み合わせて積重
ね配置される筐体の積重ね構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば電気計測分野では、複数台の測定
器(筐体)を組み合わせて配置することにより各種特性
測定が行われるため、実際の測定にあたっては、測定器
をなす筐体を測定内容に応じて複数組み合わせ、各筐体
を机等の試験台に積重ねて使用していた。また、この
際、筐体同士の積重ね時における振動や外力に対する横
ずれを防止する構造として、以下に説明する積重ね構造
が採用されていた。
【0003】すなわち、図11(a)に示す積重ね構造
は、筐体31Aの上面板32に対し、積重なる筐体31
Bの四隅に設けられた各足部33の径L6よりもやや大
きめの凹部34が各足部33に対応して形成されたもの
で、下の筐体31Aの各凹部34に対して上の筐体31
Bの各足部33が収まるように上から積重ねを行ってい
た。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、この積
重ね構造では、筐体の大きさが同一の場合は特に問題な
いが、筐体の大きさが異なる場合、例えば、小さな筐体
が上に積重なる場合には、上に積重なるべき筐体の足部
33全てが下の筐体の凹部34に収まらず、単に載せた
だけの状態になるので、積重ね時における振動や外力に
対して前後左右に横ずれを起こし、安定した積重ねが行
えないという問題があった。
【0005】また、図11(b)に示す積重ね構造は、
積重ねられる筐体35Bの上面板36に対して横から嵌
まるような足部37を筐体35Aの側面板38に設けた
もので、下の筐体35Bの上面板36に対して上の筐体
35Aの足部37が嵌まるように上から積重ねを行って
いた。
【0006】この積重ね構造によれば、積重ね時におけ
る振動や外力に対して筐体35Aの左右横方向のずれを
防止することはできるが、筐体35Aの前後奥行き方向
にずれるという問題があった。また、図11(a)の積
重ね構造と同様に大きさの異なる筐体を積重ねることが
できなかった。
【0007】この他の積重ね構造としては、図示しない
が、積重ねる各筐体相互に適合するように成形された専
用のアダプタ板を用い、上の筐体の各足部をアダプタ板
に取り付けて固定し、さらにアダプタ板を下の筐体に固
定してアダプタ板が筐体間に入った状態で積重ねを行う
ものも提案されていた。
【0008】この積重ね構造によれば、専用のアダプタ
板を用いているので、積重ね時における振動や外力に対
して筐体の前後左右方向のずれを完全に防止することは
できるが、別構成部品を必要とするため、コストが嵩む
ばかりでなく、積重ねを行った際に、筐体の高さ方向に
余計なスペースを取り、極めてスペース効率が悪いとい
う問題があった。
【0009】そこで、本考案は上記問題点に鑑みてなさ
れたものであって、その目的は、積重ね時における前後
左右方向の振動や外力によるずれを確実に防止し、余計
なスペースを必要とせずに大きさの異なる筐体の積重ね
も安定して行うことができる筐体の積重ね構造を提供す
ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本考案による請求項1記載の筐体の積重ね構造は、
底面部2の四隅に足部3を有する筐体1を積重ねる筐体
の積重ね構造において、前記筐体の上面部4には、積重
ねられる筐体の足部の全てを収めるための少なくとも1
つの略X字形の溝状凹部7,8,9が形成されているこ
とを特徴としている。また、請求項2記載の筐体の積重
ね構造は、底面部2の四隅に足部3を有する筐体1を積
重ねる筐体の積重ね構造において、前記筐体の上面部4
には、積重ねられる筐体の足部の全てを収めるための少
なくとも1つの略K字形の溝状凹部12,16,17が
形成されていることを特徴としている。
【0011】
【作用】筐体1の上面部4には、少なくとも1つの略X
字形の溝状凹部(7,8,9の何れか)あるいは略K字
形の溝状凹部(12,16,17の何れか)が形成され
ており、筐体同士の積重ねを行う場合には、上の筐体1
Aの足部3全てが下の筐体1Bの凹部(7,8,9,1
2,16,17の何れか)に収まるように積重ねる。
【0012】
【実施例】図1は本考案による筐体の積重ね構造の第1
実施例を示す斜視図、図2は積重ね状態を示す斜視図で
ある。この実施例において、積重ねが行われる筐体1の
底面板(底面部)2の四隅には、円柱形状の足部3が配
設されている。また、筐体1の上面板(上面部)4に
は、ほぼ中心で交差するように両側面側の稜線5,5か
ら2本の直線状の凹溝6,6が折曲形成されており、X
字形の溝状凹部7を形成している。各凹溝6の稜線5上
の出発点Pは、積重ねられる筐体1の足部3の位置に対
応して設定されている。従って、一度設計されたX字形
の凹部7に対しては、積重ねられる筐体1の相似形にあ
る筐体は、ほとんど積重ねが可能になる。なお、筐体1
とは相似形にない筐体を積重ねる場合は、この出発点P
を変更することにより対応できる。また、凹部7の幅L
1は上から筐体1Aを積重ねた際に、上の筐体1Aの各
足部3が収められるように、積重ねられる筐体1Aの足
部3の径L2よりもやや大きく形成されている。
【0013】従って、上述した実施例では、上の筐体1
Aにおける全ての足部3を下の筐体1Bの凹部7に収め
て積重ねを行うことで、筐体1A,1B同士が積重ねら
れるとともに、積重ね時における振動や外力に対する前
後左右方向のずれが確実に防止され、複数種類の大きさ
の異なる筐体を含めて安定した積重ねを行うことができ
る。また、折曲形成された凹部7により、上面板4の強
度が増すので、従来の構造と比較して外力に対して強く
なり、上面板の撓みによって発生し易い内部配線のショ
ートを防止することができる。
【0014】なお、上述した実施例では、積重ねられる
筐体1Aの各足部3を収めるための凹部7として、直線
状の2つの凹溝6,6が交差するように上面板4に対し
てX字形に形成したが、変形例として図3および図4に
示すような略X字形の凹部8,9を形成しても同様の効
果を得ることができる。
【0015】すなわち、図3に示す凹部8は、上面板4
の中心で交差せずに、上面板4の両側面側の稜線5,5
から中心に向かって形成された2つのヘ字状の凹溝1
0,10で構成されている。また、図4に示す凹部9
は、図3の凹部8と同様に上面板4の中心で交差せず
に、上面板4の両側面側の稜線5,5から中心に向かっ
て形成された2つのハ字状の凹溝11,11で構成され
ている。
【0016】次に、図5は本考案による筐体の積重ね構
造の第2実施例を示す斜視図、図6は積重ね状態を示す
斜視図である。この実施例は、上述した第1実施例のX
字形の溝状凹部7に代えてK字形の溝状凹部12が形成
されたものである。すなわち、この凹部12は上面板4
における前面側の稜線13と平行に形成された直線状の
凹溝14と、この凹溝14の中心で交差するように両側
の稜線5,5から形成されたヘ字状の凹溝15とで構成
されており、各凹溝14,15の幅L3,L4および深
さD3,D4については、前述した第1実施例と同様に
設定されている。また、直線状の凹溝14は積重ねを行
った状態で筐体1の前面1aが揃うように、積重なる筐
体1Aの前足部3aの位置に対応して前面1aより所定
寸法L5だけ奥行き方向に形成されている。
【0017】従って、上述した実施例では、上述した第
1実施例における各効果に加え、筐体1の前面1aが揃
った状態で整列して積重ねを行うことができ、特に、大
きさの異なる筐体同士を積重ねた場合には、各筐体の前
面に設けられた操作パネルを操作するにあたって各筐体
の操作パネル間に邪魔な段差が生じないので、前面から
操作し易いという利点がある。
【0018】なお、上述した実施例では、積重ねられる
筐体1Aの各足部3を収めるための凹部12として、ヘ
字状の凹溝15の中心が直線状の凹溝14の中心と交差
するように筐体1の上面板4に対してK状に形成した
が、変形例として図7および図8に示すような略K字形
の凹部16,17を形成しても同様の効果を得ることが
できる。
【0019】すなわち、図7に示す凹部16は、直線状
の凹溝18の中心で交差せずに、両側の稜線5,5から
直線状の凹溝18の中心に向かってヘ字状の凹溝19が
形成されている。また、図8に示す凹部17は、図7の
凹部16と同様に直線状の凹溝20の中心で交差せず
に、上面板4の両側の稜線5から直線状の凹溝20の中
心に向かってハ字状の凹溝21が形成されている。
【0020】次に、図9(a),(b),(c)は本考
案による筐体の積重ね構造の第3実施例を示す平面図で
ある。この実施例は、上述した第1実施例におけるX字
形の凹部7を上面板4に複数形成したもので、ここで
は、同一形状の筐体の積重ね(図9(a)参照)から最
大4個の筐体の積重ね(図9(b)参照)が行えるべ
く、上面板4には4つのX字形の凹部22(22a,2
2b,22c,22d)が格子状に連続して形成されて
いる。
【0021】従って、この実施例では、上述した第1実
施例における各効果に加え、形成された凹部22の数に
相当する複数の筐体の積重ねを行うことができる。ま
た、同様に第2実施例におけるK字状の凹部12を上面
板4に複数形成すれば、前列に積重なる筐体1AAの前
面1aを下の筐体1Bの前面1aと揃えて積重ねること
ができる。さらに、図9(c)に示すように設置場所、
測定状況等に応じて下の筐体1Bに対して斜めに方向を
変えて積重ねを行うこともできる。次に、図10は上述
した各実施例における凹部の他の構成を示している。こ
こでの凹部23は、中央より両側に向かって対称的な階
段状の段部23aを形成しており、径の異なる足部3を
有する筐体1の積重ねに対応できるようになっている。
【0022】
【考案の効果】以上説明したように、本考案による筐体
の積重ね構造によれば、積重ね時における前後左右方向
の振動や外力によるずれを確実に防止して安定した積重
ねを行うことができる。また、特に請求項2記載の積重
ね構造によれば、筐体の前面を揃えて積重ねを行うこと
ができるので、操作パネルを操作するにあたって各操作
パネル間に邪魔な段差が生じことなく操作し易いという
実用上の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による筐体の積重ね構造の第1実施例を
示す斜視図
【図2】図1における筐体の積重ね状態を示す斜視図
【図3】図1に示す筐体の積重ね構造の変形例を示す平
面図
【図4】図1に示す筐体の積重ね構造の変形例を示す平
面図
【図5】本考案による筐体の積重ね構造の第2実施例を
示す斜視図
【図6】図5における筐体の積重ね状態を示す斜視図
【図7】図4に示す筐体の積重ね構造の変形例を示す平
面図
【図8】図4に示す筐体の積重ね構造の変形例を示す平
面図
【図9】本考案による筐体の積重ね構造の第3実施例を
示す図であって、 (a) 1つの筐体を積重ねた状態を示す図 (b) 4つの筐体を積重ねた状態を示す図 (c) 1つの筐体を斜めに積重ねた状態を示す図
【図10】本考案における凹部の他の構成を示す断面図
【図11】(a),(b) 従来の筐体の積重ね構造を
示す図
【符号の説明】
1 筐体 2 底面板(底部) 3 足部 4 上面板(上面部) 7,8,9,12,16,17,22,23 凹部

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底面部(2)の四隅に足部(3)を有す
    る筐体(1)を積重ねる筐体の積重ね構造において、前
    記筐体の上面部(4)には、積重ねられる筐体の各足部
    を収めるための少なくとも1つの略X字形の溝状凹部
    (7,8,9)が形成されていることを特徴とする筐体
    の積重ね構造。
  2. 【請求項2】 底面部(2)の四隅に足部(3)を有す
    る筐体(1)を積重ねる筐体の積重ね構造において、前
    記筐体の上面部(4)には、積重ねられる筐体の各足部
    を収めるための少なくとも1つの略K字形の溝状凹部
    (12,16,17)が形成されていることを特徴とす
    る筐体の積重ね構造。
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JP3821401B2 (ja) * 1996-06-28 2006-09-13 ナカバヤシ株式会社 収納箱
WO2012066782A1 (ja) * 2010-11-17 2012-05-24 株式会社アルバック 真空排気装置の連結構造及び真空排気システム

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